JP2017026044A - 往復圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動ガスがピストンの軸部の外周面を伝わって圧縮室の外部に漏洩することをより抑制することができる往復圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機は、ピストンロッド4の外周面側における複数箇所に配置されたロッドパッキン13と、ロッドパッキン13を収納するパッキンケース11と、を備えている。パッキンケース11の圧縮室と軸方向反対側には、グランドカバー12が取り付けられる。そして、グランドカバー12のパッキンケース11と軸方向反対側には、作動ガスのロッドパッキン13を経た圧縮室3の外部への流れを液圧の付加によって抑制する液圧シール機構40が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、往復圧縮機に関する。
従来のピストン式の往復圧縮機は、ピストンの軸部(ピストンロッド)の外周面側に配置されるロッドパッキンを有しており、該ロッドパッキンは、パッキンケースの内部に収納されている。ロッドパッキンによって、シリンダ内部の圧縮室で圧縮された作動ガスは、ピストンロッドの外周面を伝わって圧縮室の外部へ漏れることが抑えられる。
このような従来の往復圧縮機において、ピストンロッドの外周面を伝わる漏れガスを無くすことは圧縮機の構造上難しい。つまり、従来の往復圧縮機は、圧縮室の外部(特に圧縮機のクランクケース側)への作動ガスのある程度の漏れを許容している。
そこで、特許文献1(特表2012−515298号公報)には、L字形のチャンバプレートの内側にシールエレメントを設け、その箇所に油圧を供給することでシール性能を高めて、ピストンロッドを伝わる作動ガスの漏れを抑制する技術が開示されている。
特表2012−515298号公報
前記特許文献1に記載の技術では、昇圧された作業ガスの吐出圧力、あるいは管路を介して導入される吸入圧力が、直接シールエレメントに接触する。このため、シールエレメントは、高いシール性能を要求されるとともに受ける負担が大きく、ピストンロッドを伝わる作動ガスの漏れの抑制が困難となるおそれがある。
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、作動ガスがピストンの軸部の外周面を伝わって圧縮室の外部に漏洩することをより抑制することができる往復圧縮機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る往復圧縮機は、ピストンと、前記ピストンが軸方向に往復運動可能に収容されるシリンダと、前記ピストンの軸部の外周面側における複数箇所に配置され、前記ピストンと前記シリンダとの間に形成される圧縮室で圧縮された作動ガスの前記軸部の外周面を伝わる前記圧縮室の外部への流れを抑制するロッドパッキンと、前記ロッドパッキンを収納するパッキンケースと、前記パッキンケースの前記圧縮室と軸方向反対側に取り付けられるカバーと、前記カバーの前記パッキンケースと軸方向反対側に設けられ、前記作動ガスの前記ロッドパッキンを経た前記圧縮室の外部への流れを液圧の付加によって抑制する液圧シール機構と、を備えている。
本発明によれば、作動ガスがピストンの軸部の外周面を伝わって圧縮室の外部に漏洩することをより抑制することができる往復圧縮機を提供できる。
本発明の一実施形態に係る往復圧縮機のシリンダ周辺の断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1に示されるパッキンケース周辺の拡大断面図である。 図3の右方から見た図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 図4のD−D線に沿う断面図である。 液体供給装置の構成を示す図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、同種の部材には同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る往復圧縮機100のシリンダ1周辺の断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る往復圧縮機100は、ピストン2をシリンダ1内で往復運動させて作動ガスを圧縮するピストン式の往復圧縮機である。
往復圧縮機(以下、単に「圧縮機」ともいう。)100は、様々な産業分野において使用されており、圧縮後の作動ガスの圧力が最大で40MPaを超える場合に適用可能である。作動ガスとして、本実施形態では水素ガスが使用されるが、これに限定されるものではなく、例えば可燃性ガス、毒性を有するガス、高価な希少ガス等が使用され得る。そして、昇圧された作動ガスが圧縮機100の外部へ漏洩しないように、圧縮機100には、後記するように、軸封用の液圧シール機構40が備えられている。
圧縮機100は、前記したように、ピストン2と、ピストン2がその軸方向に往復運動可能に収容されるシリンダ1と、を備えている。本実施形態に係る圧縮機100は、シリンダ1の内部に油を注入する給油式の往復圧縮機であり、注入される油によって、圧縮熱の冷却、内部潤滑およびシールの作用が得られる。
ピストン2とシリンダ1との間には圧縮室3が形成される。シリンダ1内をピストン2が往復運動する際に、圧縮室3の内部で作動ガス(以下、単に「ガス」ともいう。)が圧縮されるようになっている。
ピストン2は、ヘッド部2aと、該ヘッド部2aの端面に固定して接続され軸方向に延伸するピストンロッド(軸部)4と、を有している。ピストンロッド4のクランクケース(図示せず)側の端部は、ディスタンスピース10内を通り、クロスボディーおよびコネクティングロッド(図示せず)を介して、クランクケース内に配置されたクランクシャフト(図示せず)に接続される。クランクシャフトは、モータ等の回転駆動源(図示せず)に接続される。
図2は、図1のA−A線に沿う断面図である。
図2に示すように、シリンダ1の側面部には、ガス吸入用のバルブカバー5と、ガス吐出用のバルブカバー6とが取り付けられている。そして、シリンダ1とバルブカバー5,6との間に、シリンダバルブ7がそれぞれ組み付けられている。バルブカバー5,6によってシリンダバルブ7を押さえられるように、スペーサ8を用いてバルブカバー5,6のシリンダ1内への挿入長さが調整される。バルブカバー5,6は、シリンダ1内部の圧力に耐え得るように、スタッドボルトおよびナット9によってシリンダ1に固定される。吸入側のシリンダバルブ7は、吸入口18から圧縮室3にガスを導く。圧縮室3にて圧縮されたガスは、吐出側のシリンダバルブ7を通り、吐出口19から吐出されるようになっている。
図1に示すように、圧縮室3のクランクケース側の端部には、圧縮室3にて昇圧されたガスが圧縮室3の外部(特に圧縮機100のクランクケース側)に漏洩しないように、パッキンケース11と、グランドカバー(カバー)12とが組み付けられる。グランドカバー12は、パッキンケース11の圧縮室3と軸方向反対側に取り付けられている。
シリンダ1とディスタンスピース10との間に挟まれて、略円筒状のハウジング14が両者に対して固定されている。パッキンケース11は、ハウジング14の径方向内側に配置されている。グランドカバー12は、ボルトおよびナット61によってハウジング14に固定される。これにより、グランドカバー12がハウジング14の端面に向けて押圧され、パッキンケース11がシリンダ1とグランドカバー12との間で挟持される。
図3は、図1に示されるパッキンケース11周辺の拡大断面図である。
図3に示すように、パッキンケース11の内部には、ロッドパッキン13が挿入されて収納されている。具体的には、パッキンケース11の内面に、クランクケース側に開口する円環状の切欠き部が形成されており、ロッドパッキン13は該切欠き部に収納されている。ロッドパッキン13は、ピストンロッド4の外周面側における複数箇所に配置されており、圧縮室3(図1参照、以下同様)で圧縮されたガスのピストンロッド4の外周面を伝わる圧縮室3の外部への流れを抑制する。
ロッドパッキン13の設置数は、圧縮室3内部の圧力が高い仕様であるほど増加するように設定される。ロッドパッキン13は、軸方向に適度な間隔で配置されており、圧縮室3に近いほど高い圧力を受け、圧縮室3から離れるほど低い圧力を受ける。
図4は、図3の右方から見た図である。図5は、図4のC−C線に沿う断面図である。図6は、図4のD−D線に沿う断面図である。なお、前記した図3は、図4のB−B線に沿う断面図に相当する。
図3〜図5に示すように、グランドカバー12とパッキンケース11とにわたって、ロッドパッキン13潤滑用の油を供給するための給油孔16が形成されている。給油孔16の一端は、グランドカバー12に形成された給油口20に接続しており、給油孔16の他端は、パッキンケース11の内周面に開口している。
図6に示すように、グランドカバー12とパッキンケース11とにわたって、パッキンケース11冷却用の冷却水を循環させるための水路17が形成されている。水路17の一端は、グランドカバー12に形成された給水口21aに接続しており、水路17の他端は、グランドカバー12に形成された排水口21bに接続している。
図3に示すように、グランドカバー12は、圧縮機100の吸入側に繋がる配管15が接続するガス抜き用吐出口23と、一端がガス抜き用吐出口23に接続するとともに他端が該グランドカバー12の内周面12aに開口する通路22と、を有している。
グランドカバー12のパッキンケース11と軸方向反対側には、カバー部材31とプレート32とを有する追加カバー30が設けられている。グランドカバー12の内面に、クランクケース側に開口する円環状の切欠き部が形成されており、ロッドパッキン13が該切欠き部に収納されて、グランドカバー12とカバー部材31との間に位置されている。また、カバー部材31の内面にも、クランクケース側に開口する円環状の切欠き部が形成されており、ロッドパッキン13が該切欠き部に収納されて、カバー部材31とプレート32との間に位置されている。追加カバー30もまた、ガスの圧縮室3の外部への流れを抑制する。
液圧シール機構40は、グランドカバー12のパッキンケース11と軸方向反対側に、追加カバー30を介して設けられている。追加カバー30および液圧シール機構40は、ボルトおよびナット62(図5参照)によってグランドカバー12に固定される。液圧シール機構40は、ガスのロッドパッキン13を経た圧縮室3の外部への流れを液圧(ここでは油圧)の付加によってさらに抑制する機能を備えている。
液圧シール機構40は、ピストンロッド4の外周面を覆う円筒状の本体41と、本体41の端面に取り付けられるサイドプレート51と、を備えている。本体41は、給液溝42と、凹部43と、連通部44と、を有している。凹部43内には、円環状のシール部材45が設置される。
給液溝42は、本体41の内周面に円環状に形成されており、給液溝42には、液圧付加用の液体としての油が供給される。具体的には、本体41とサイドプレート51とにわたって、液路47が形成されている。液路47の一端は、サイドプレート51に形成された油入口52aに接続しており、液路47の他端は、給液溝42内に開口している。また、本体41とサイドプレート51とにわたって、液路48が形成されている。液路48の一端は、給液溝42内に開口しており、液路48の他端は、サイドプレート51に形成された油出口52bに接続している。
凹部43は、本体41の内周面における給液溝42の軸方向両側に、それぞれ形成されている。凹部43は、ここでは、本体41の軸方向両端面にそれぞれ開口するように形成される円環状の切欠き部である。連通部44は、給液溝42と凹部43とを連通している。連通部44によって、凹部43に設置されるシール部材45に液圧をかけることが可能となっている。連通部44は、ここでは、給液溝42と凹部43とを区画する隔壁に形成される複数の小径の貫通孔である。ただし、連通部44は、これに限定されるものではなく、例えば、給液溝42と凹部43とを区画する隔壁の内周面に形成される複数の溝であってもよい。
シール部材45は、給液溝42から連通部44を経て凹部43に導入される油の圧力(液圧)によって、ピストンロッド4の外周面と本体41の内周面との間をシールする。シール部材45としては、例えば断面形状がU字状のゴム製のカップシールが使用され得る。凹部43内におけるシール部材45の設置領域の軸方向長さは、スペーサ46によって調整可能である。液圧シール機構40は、シール部材45に液圧をかけることで往復運動するピストンロッド4を軸封し、ガスがディスタンスピース10側、ひいてはクランクケース側に漏れ込まないような仕組みとなっている。
ピストンロッド4と油との接触箇所となる給液溝42の径方向内側の開口部は、ピストンロッド4と油との接触面積を増やす観点から、可能な限り軸方向に幅広く取ることが好ましい。給液溝42に供給される液圧付加用の油は、圧縮機100のピストン2のストロークの範囲で熱交換を行うため、給液溝42の軸方向の幅が大きいほど広い範囲で熱交換を行うことができる。
図7は、液体供給装置55の構成を示す図である。
図7に示すように、液体供給装置55は、液圧シール機構40に油を供給する装置である。液体供給装置55は、液圧シール機構40の油入口52aおよび油出口52bに接続される管路56と、該管路56に設置される第1タンク25および第2タンク26と、を有している。
第1タンク25は、作動ガスが油内に漏れ込んだ場合に、作動ガスが大気に放出されないように油と作動ガスとを分離するタンクである。そして、第1タンク25の上部には、第1タンク25によって分離された作動ガスを圧縮機100の吸入側に戻す配管29が接続される。
液体供給装置55の管路56には、液圧シール機構40に油を圧送するオイルポンプ27が設置されている。第2タンク26は、作動ガスが除かれた油を大気圧状態でオイルポンプ27に負荷無く吸入できるように、第1タンク25によって作動ガスが除かれた後の油を大気圧状態で貯溜するタンクである。
また、液体供給装置55の管路56における、液圧シール機構40の油出口52bの下流側に、給液溝42に供給される油の圧力を調整する調整弁28が設置されている。調整弁28は、給液溝42に供給される油の圧力を圧縮機100内のガスの圧力よりも高く保つように調整する。
本実施形態では、調整弁28は、給液溝42に供給される油の圧力を、圧縮機100の吐出圧力よりも常に大きくなるように調整する。具体的には、例えば、圧力センサ(図示せず)が、圧縮機100の吐出口19に接続する配管(図示せず)に設置される。そして、この圧力センサにて作動ガスの圧力を常時検知し、この圧力センサの検出値が制御装置(図示せず)に入力され、該制御装置が圧力センサの検出値に基づいて常に圧縮機100の作動ガスの圧力よりも大きな油圧となるように演算し、調整弁28の開度を制御する。
また、液体供給装置55の管路56に、給液溝42に供給される油を冷却する小型のクーラ24が設置されている。クーラ24は、液圧シール機構40の本体41の給液溝42で熱交換されて戻ってきた高温の油を冷却する。
前記したように本実施形態に係る圧縮機100(図1参照、以下同様)は、図3に示すように、ピストンロッド4の外周面側における複数箇所に配置されたロッドパッキン13と、ロッドパッキン13を収納するパッキンケース11と、を備えている。パッキンケース11の圧縮室3(図1参照、以下同様)と軸方向反対側には、グランドカバー12が取り付けられる。そして、グランドカバー12のパッキンケース11と軸方向反対側には、作動ガスのロッドパッキン13を経た圧縮室3の外部への流れを液圧の付加によって抑制する液圧シール機構40が設けられている。
このような構成によれば、圧縮室3から漏れるガスの圧力は、ピストンロッド4の外周面側における複数箇所に配置されたロッドパッキン13を経て液圧シール機構40にかかる。つまり、液圧シール機構40には、ロッドパッキン13によって段階的に低下したガス圧力が作用することになる。これにより、液圧シール機構40は、シール性能を十分に確保できるとともに、受ける負担も軽くて済む。したがって、液圧シール機構40への液圧の付加によって、ピストンロッド4を伝わって漏れるガスの量をより確実に低減させることができる。
すなわち、作動ガスがピストンロッド4の外周面を伝わって圧縮室3の外部に漏洩することをより抑制することができる圧縮機100を提供できる。
また、作動ガスが例えば可燃性ガスや毒性を有するガスの場合、従来ではそのまま外部に漏れないようにディスタンスピース10内で不活性ガス等によって希釈して専用の方法によって処理する必要があるが、本実施形態ではかかる処理を殆ど無くすことができる。したがって、不活性ガスの使用や漏れガスの処理を低減することによって、圧縮機100の運転コストを低減できる。さらに、作動ガスとして高価なガスを使用する場合は特に、作動ガス自体が圧縮室3の外部に漏洩して無駄になることを防止できるため、圧縮機100の運転コストを低減できる。
また、本実施形態では、液圧シール機構40は、円筒状の本体41を備え、本体41は、油が供給される給液溝42と、給液溝42の軸方向両側にそれぞれ形成される凹部43と、給液溝42と凹部43とを連通する連通部44とを有している。そして、円環状のシール部材45が凹部43内に設置されている。
このような構成によれば、区画された2つの凹部43に油圧を導入して凹部43に装着されたシール部材45によるシール特性を発揮させる構造を効率良くレイアウトすることができる。また、給液溝42に供給される油によって、積極的にピストンロッド4の冷却を行うことが可能となり、ロッドパッキン13の摩擦熱による過度な磨耗を防止することができる。
また、本実施形態は、液圧シール機構40の給液溝42に供給される油の圧力を圧縮機100内のガスの圧力よりも高く保つ調整弁28(図7参照、以下同様)を備えている。制御装置(図示せず)は常に圧縮機100の作動ガスの圧力を、圧力センサの検出値を基に演算し、調整弁28を制御する。このような構成によれば、液圧シール機構40のシール部材45は、常に圧縮機100系内よりも高い圧力でシールするため、液圧シール機構40を通って圧縮室3の外部へガスが漏れ出すことは無い。
この場合、圧縮機100の停止時においても、液圧シール機構40のシール部材45は、圧縮機100系内よりも高い圧力でシールするため、液圧シール機構40を通るガスの漏洩が防止される。
なお、本実施形態では、調整弁28は、給液溝42に供給される油の圧力を、圧縮機100の吐出圧力よりも常に大きくなるように調整しているが、これに限定されるものではない。ここで、圧縮室3からピストンロッド4を伝わって漏れるガスの圧力は、複数箇所に配置されたロッドパッキン13によって段階的に低下しており、ロッドパッキン13を経た後には吐出圧力よりも小さくなる。したがって、調整弁28は、給液溝42に供給される油の圧力を、吐出圧力よりも小さい特定の圧力(例えば圧縮機100の吸入圧力)よりも常に大きくなるように調整する構成とされてもよい。
また、本実施形態は、液圧シール機構40の給液溝42に供給される油を冷却するクーラ24(図7参照)を有している。このため、給液溝42に供給される油を常に一定の低い温度に保つことができる。したがって、給液溝42に供給される低温の油によって、ピストンロッド4をより冷却することが可能となる。
また、本実施形態では、給液溝42に供給される油によるピストンロッド4の冷却と、水路17(図6参照)に供給される冷却水よるパッキンケース11の冷却とが合わせて行われる。したがって、パッキンケース11とピストンロッド4との両方を良好に冷却することによって、ロッドパッキン13の摩擦熱による過度な磨耗をより一層防止することができる。
また、本実施形態では、グランドカバー12は、ガス抜き用吐出口23と、通路22とを有している。このような構成によれば、ロッドパッキン13でシールできずにピストンロッド4の外周面を伝わって漏れ出したガスを、通路22を経てガス抜き用吐出口23から圧縮機100の吸入側に逃がすことができる。
また、液圧シール機構40によるシールがピストンロッド4との間で抵抗となるため、漏れガスが、グランドカバー12の内周面12aからガス抜き用の通路22を経て積極的に抜ける。これにより、ガスは、ガス抜き用吐出口23から配管15を通って圧縮機100の吸入側に戻り、無駄なガス消費を抑えることができる。
また、本実施形態では、液圧シール機構40に接続される管路56に、油とガスとを分離する第1タンク25と、ガスが除かれた後の油を大気圧状態で貯溜する第2タンク26とが設置されている。そして、第1タンク25の上部には、分離されたガスを圧縮機100の吸入側に戻す配管29が接続されている。このような構成によれば、液圧付加用の油に溶け込むガスを、外部に漏らすことなく圧縮機100の吸入側に戻すことができる。
以上、本発明について実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、前記した実施形態では、ピストン2をシリンダ1内で往復運動させて作動ガスを圧縮するピストン式の往復圧縮機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えばプランジャを往復運動させて作動ガスを圧縮するプランジャ式の往復圧縮機にも適用可能である。すなわち、本発明において、ピストンの用語はプランジャを含む概念として使用している。
1 シリンダ
2 ピストン
3 圧縮室
4 ピストンロッド(軸部)
11 パッキンケース
12 グランドカバー(カバー)
12a 内周面
13 ロッドパッキン
15 配管
22 通路
23 ガス抜き用吐出口
24 クーラ
25 第1タンク
26 第2タンク
28 調整弁
29 配管
40 液圧シール機構
41 本体
42 給液溝
43 凹部
44 連通部
45 シール部材
55 液体供給装置
56 管路
100 往復圧縮機

Claims (7)

  1. ピストンと、
    前記ピストンが軸方向に往復運動可能に収容されるシリンダと、
    前記ピストンの軸部の外周面側における複数箇所に配置され、前記ピストンと前記シリンダとの間に形成される圧縮室で圧縮された作動ガスの前記軸部の外周面を伝わる前記圧縮室の外部への流れを抑制するロッドパッキンと、
    前記ロッドパッキンを収納するパッキンケースと、
    前記パッキンケースの前記圧縮室と軸方向反対側に取り付けられるカバーと、
    前記カバーの前記パッキンケースと軸方向反対側に設けられ、前記作動ガスの前記ロッドパッキンを経た前記圧縮室の外部への流れを液圧の付加によって抑制する液圧シール機構と、
    を備えることを特徴とする往復圧縮機。
  2. 前記液圧シール機構は、前記ピストンの軸部の外周面を覆う円筒状の本体を備え、
    前記本体は、
    前記本体の内周面に円環状に形成され、液体が供給される給液溝と、
    前記本体の内周面における前記給液溝の軸方向両側にそれぞれ形成される凹部と、
    前記給液溝と前記凹部とを連通する連通部と、を有し、
    前記給液溝から前記連通部を経て前記凹部に導入される液体の圧力によって、前記ピストンの軸部の外周面と前記本体の内周面との間をシールする円環状のシール部材が、前記凹部内に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の往復圧縮機。
  3. 前記給液溝に供給される液体の圧力を前記往復圧縮機内の作動ガスの圧力よりも高く保つ調整弁を備えることを特徴とする請求項2に記載の往復圧縮機。
  4. 前記往復圧縮機内の作動ガスの圧力を検知し、制御装置にて、検知された作動ガスの圧力よりも前記給液溝に供給される液体の圧力が高くなるように演算を行い、その演算した値に基づき開度が制御される調整弁を備えることを特徴とする請求項2に記載の往復圧縮機。
  5. 前記給液溝に供給される液体を冷却するクーラを有することを特徴とする請求項2に記載の往復圧縮機。
  6. 前記カバーは、
    前記往復圧縮機の吸入側に繋がる配管が接続するガス抜き用吐出口と、
    一端が前記ガス抜き用吐出口に接続するとともに他端が該カバーの内周面に開口する通路と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の往復圧縮機。
  7. 前記液圧シール機構に液体を供給する液体供給装置を備え、
    前記液体供給装置は、前記液圧シール機構に接続される管路と、該管路に設置される第1タンクおよび第2タンクと、を有し、
    前記第1タンクは、液体と作動ガスとを分離するタンクであり、
    前記第2タンクは、前記第1タンクによって作動ガスが除かれた後の液体を大気圧状態で貯溜するタンクであり、
    前記第1タンクの上部には、前記第1タンクによって分離された作動ガスを前記往復圧縮機の吸入側に戻す配管が接続されることを特徴とする請求項1に記載の往復圧縮機。
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