JP2017025828A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの耐久性を向上させる。【解決手段】シリンダボア17に収容されるピストンと、ピストンに連接棒を介して連結されるクランク軸13と、を備えるエンジンであって、クランク軸13のクランクジャーナルJ4を回転自在に支持する凹部を備える支持壁15と、支持壁15に対向して設けられ、クランクジャーナルJ4を回転自在に支持する凹部を備える支持壁18と、支持壁15と支持壁18との少なくともいずれか一方の内部に設けられ、支持壁15または支持壁18に圧縮荷重を与える荷重付与ボルト32,33と、を有し、荷重付与ボルト32,33は、クランクジャーナルJ4の中心軸線CL1とシリンダボア17の中心軸線CL2とを含む仮想面X1と交差する。【選択図】図3

Description

本発明は、クランク軸を備えるエンジンに関する。
自動車等に搭載されるエンジンにおいては、重量を低減する観点から、アルミニウム合金など軽合金製のシリンダブロックを採用することが多い。ところで、エンジンには、重量低減が求められるだけでなく、エンジン出力を向上させることも求められている。しかしながら、エンジン出力を向上させることは、クランク軸からシリンダブロックへの入力荷重を増大させる要因であるため、シリンダブロックの軸受部の耐久性を向上させることが必要となっていた。そこで、シリンダブロックの軸受部に鋳鉄製の補強板を鋳込むことにより、軸受部の耐久性を向上させるようにした技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2010−121581号公報
しかしながら、シリンダブロックに鋳鉄製の補強板を鋳込むことは、エンジンの重量を増加させる要因や、エンジンの製造コストを増加させる要因となっていた。このため、他の構造を用いて軸受部の耐久性を向上させることにより、エンジンの耐久性を向上させることが求められている。
本発明の目的は、エンジンの耐久性を向上させることにある。
本発明のエンジンは、シリンダボアに収容されるピストンと、前記ピストンに連接棒を介して連結されるクランク軸と、を備えるエンジンであって、前記クランク軸のジャーナルを回転自在に支持する凹部を備える第1支持部材と、前記第1支持部材に対向して設けられ、前記ジャーナルを回転自在に支持する凹部を備える第2支持部材と、前記第1支持部材と前記第2支持部材との少なくともいずれか一方の内部に設けられ、前記第1または第2支持部材に圧縮荷重を与えるボルト部材と、を有し、前記ボルト部材は、前記ジャーナルの中心軸線と前記シリンダボアの中心軸線とを含む仮想面、または、前記ジャーナルの中心軸線を含みかつ前記シリンダボアの中心軸線に平行である仮想面と交差する。
本発明によれば、第1支持部材と第2支持部材との少なくともいずれか一方に、圧縮荷重を与えるボルト部材を設けるようにしたので、支持部材に作用する引張応力を低減することができ、支持部材の疲労強度を上げることができる。これにより、エンジンの耐久性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態であるエンジンの概要を示す概略図である。 シリンダブロックおよびクランク軸を単体で示したエンジンの分解図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 (a)および(b)は、支持壁に対する荷重の作用状況を概略的に示す説明図である。 荷重付与ボルトによる支持壁の疲労強度の変化を示すイメージ図である。 荷重付与ボルトの取付位置を示す説明図である。 (a)および(b)は、支持壁の製造工程の一例を示す説明図である。 (a)および(b)は、本発明の他の実施の形態であるエンジンが備えるクランクジャーナルの支持構造を示す概略図である。 本発明の他の実施の形態であるエンジンが備えるクランクジャーナルの支持構造を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態であるエンジン10の概要を示す概略図である。なお、図1に示されるエンジン10は、水平対向型の4気筒エンジンである。また、図1にはシリンダヘッド等を省略したエンジンが示されている。図1に示すように、エンジン10は、一方のシリンダバンクを構成するシリンダブロック11と、他方のシリンダバンクを構成するシリンダブロック12と、一対のシリンダブロック11,12に支持されるクランク軸13と、を有している。
図2はシリンダブロック11,12およびクランク軸13を単体で示したエンジン10の分解図である。図2に示すように、一方のシリンダブロック11には、2つのシリンダボア14が形成されており、5つの支持壁(第1支持部材)15が形成されている。また、各支持壁15には、半円状のジャーナルボア(凹部)16が形成されている。同様に、他方のシリンダブロック12には、2つのシリンダボア17が形成されており、5つの支持壁(第2支持部材)18が形成されている。また、各支持壁18には、半円状のジャーナルボア(凹部)19が形成されている。なお、シリンダブロック11,12のシリンダボア14,17には、ピストン20が往復動自在に収容されている。
クランク軸13は、回転中心に設けられる複数のクランクジャーナル(ジャーナル)J1〜J5と、クランクジャーナルJ1〜J5を連結する複数のクランクスローT1〜T4と、を備えている。また、クランクスローT1〜T4には、回転中心から偏心するクランクピンP1〜P4が設けられており、クランクジャーナルJ1〜J5およびクランクピンP1〜P4を連結するクランクアーム21が設けられている。また、図1に示すように、クランクジャーナルJ1〜J5は、シリンダブロック11,12のジャーナルボア16,19に回転自在に支持されている。さらに、クランクピンP1〜P4には、コネクティングロッド(連接棒)22を介してピストン20が連結されている。
[クランクジャーナルの支持構造]
続いて、シリンダブロック11,12によるクランクジャーナルJ1〜J5の支持構造について説明する。以下の説明では、クランクジャーナルJ4の支持構造を例に挙げて説明するが、他のクランクジャーナルJ1〜J3,J5の支持構造についても、クランクジャーナルJ4と同様の支持構造を備えている。
図3は図1のA−A線に沿う断面図である。なお、図3には、上死点に位置するクランクピンP3,P4が示されている。図3に示すように、シリンダブロック11の支持壁15と、これに対向するシリンダブロック12の支持壁18とは、支持壁15側から挿入される一対のシリンダ連結ボルト30によって連結されている。このように、互いに突き当てられる支持壁15,18のジャーナルボア16,19には、軸受メタル31を介してクランクジャーナルJ4が支持されている。また、シリンダブロック11の支持壁15の内部には、荷重付与ボルト(ボルト部材)32が挿入されており、シリンダブロック12の支持壁18の内部には、荷重付与ボルト(ボルト部材)33が挿入されている。これらの荷重付与ボルト32,33は、後述する仮想面X1に交差する位置に設けられている。この仮想面X1とは、クランクジャーナルJ4の中心軸線CL1を含み、かつシリンダボア17の中心軸線CL2を含む仮想面である。また、荷重付与ボルト32,33は、仮想面X1の一方面側に位置する雄ネジ部(ネジ部)32a,33aと、仮想面X1の他方面側に位置するフランジ部32b,33bと、を有している。なお、クランクジャーナルJ4の中心軸線CL1とは、クランク軸13の回転中心であり、シリンダボア17の中心軸線CL2とは、円筒形状を備えるシリンダボア17の中心線である。
[支持壁の疲労強度]
続いて、支持壁15,18の疲労強度について説明する。図4(a)および(b)は、支持壁15,18に対する荷重の作用状況を概略的に示す説明図である。図4(a)および(b)に示すように、クランク軸13が回転する際には、クランクジャーナルJ4から支持壁15,18に対し、様々な方向に入力荷重が作用するが、その中でも仮想面X1に沿う方向に、比較的大きな入力荷重La,Lbが作用している。すなわち、回転するクランク軸13には、ピストン20およびコネクティングロッド22の慣性力が作用しており、ピストン20等を介してシリンダボア17内の燃焼圧力が作用している。このため、ピストン20が上死点や下死点を通過する際や、シリンダボア17内の混合気が燃焼する際には、クランクジャーナルJ4から支持壁15,18に対し、ほぼピストン20の移動方向つまりシリンダボア17の中心軸線CL2に沿う荷重が入力されていた。すなわち、クランク軸13が回転する際には、クランクジャーナルJ4から支持壁15,18に対し、ほぼ仮想面X1に沿う荷重La,Lbが交互に入力されることになる。
図4(a)に白抜きの矢印で示すように、クランクジャーナルJ4から支持壁15に荷重Laが入力された場合には、支持壁15に引張応力Taが発生する一方、支持壁18の引張応力は解消される。一方、図4(b)に白抜きの矢印で示すように、クランクジャーナルJ4から支持壁18に荷重Lbが入力された場合には、支持壁18に引張応力Tbが発生する一方、支持壁15の引張応力は解消される。このように、支持壁15,18に対して周期的に引張応力Ta,Tbが発生することは、支持壁15,18を疲労させる要因であることから、支持壁15,18の疲労強度を上げることが必要となっていた。
そこで、前述したように、支持壁15には荷重付与ボルト32が締め込まれており、支持壁18には荷重付与ボルト33が締め込まれている。このように、荷重付与ボルト32を締め込むことにより、支持壁15に圧縮荷重を与えることができ、支持壁15に圧縮応力Caを発生させることができる。同様に、荷重付与ボルト33を締め込むことにより、支持壁18に圧縮荷重を与えることができ、支持壁18に圧縮応力Cbを発生させることができる。これにより、クランク軸13の入力荷重La,Lbに起因する引張応力Ta,Tbを、荷重付与ボルト32,33の締め込みに起因する圧縮応力Ca,Cbによって低減することができる。したがって、クランク軸13を支持する支持壁15,18の疲労強度を上げることができ、エンジン10の耐久性を向上させることができる。
ここで、図5は荷重付与ボルト32,33による支持壁15,18の疲労強度の変化を示すイメージ図である。図5において、縦軸には支持壁15,18に作用する応力振幅が示されており、横軸には支持壁15,18に作用する平均応力が示されている。また、図5は所謂グッドマン線図であり、図5に示される特性線GLは支持壁15,18の疲労限度を意味している。
図5に符号Z1で示すように、支持壁15,18に荷重付与ボルト32,33が締め込まれていない場合には、クランク軸13の入力荷重に起因する引張応力を低減することができず、支持壁15,18には引張側の平均応力が作用することになる。これに対し、図5に符号Z2で示すように、支持壁15,18に荷重付与ボルト32,33を締め込んだ場合には、クランク軸13の入力荷重に起因する引張応力が低減されるため、支持壁15,18に作用する平均応力を圧縮側にずらすことができる。すなわち、荷重付与ボルト32,33を締め込むことにより、支持壁15,18の応力作用状況を特性線GLの外側の領域から内側の領域に移動させることができ、支持壁15,18の疲労限度つまり疲労強度を上げることができる。
[荷重付与ボルトの位置]
続いて、荷重付与ボルト32,33の位置について説明する。図6は荷重付与ボルト32,33の取付位置を示す説明図である。図6には、図3に示した部位と同じ部位が示されている。なお、図面の理解を容易にするため、図6においてはハッチングを省略して図示している。前述したように、荷重付与ボルト32,33は、仮想面X1に交差する位置に組み付けられている。このように、荷重付与ボルト32,33を仮想面X1に交差させることにより、クランク軸13の入力荷重に起因する引張応力を打ち消すように、支持壁15,18に対して適切に圧縮応力Ca,Cbを発生させることができる。
ところで、効果的に支持壁15,18の疲労強度を上げるため、つまりクランク軸13の入力荷重による引張応力を幅広く打ち消すためには、荷重付与ボルト32,33の雄ネジ部32a,33aとフランジ部32b,33bとを離すことが望ましい。このため、支持壁15,18内の荷重付与ボルト32,33については、所定間隔を空けて雄ネジ部32a,33aとフランジ部32b,33bとが離されている。
すなわち、図6に示すように、仮想面X1に交差する支持壁15の端部Paから伸びるとともに、仮想面X1に対して所定角度α(例えば45°)で傾斜する基準線L1a,L2aを設定する。そして、支持壁15内の荷重付与ボルト32については、基準線L1aよりも仮想面X1から離れた位置に、雄ネジ部32aの端Y1aを配置し、基準線L2aよりも仮想面X1から離れた位置に、フランジ部32bの端Y2aを配置する。これにより、荷重付与ボルト32の近傍だけでなく支持壁15の端部Paまで、荷重付与ボルト32による圧縮応力Caを発生させることができ、支持壁15の疲労強度を上げることができる。
同様に、仮想面X1に交差する支持壁18の端部Pbから伸びるとともに、仮想面X1に対して所定角度α(例えば45°)で傾斜する基準線L1b,L2bを設定する。そして、支持壁18内の荷重付与ボルト33については、基準線L1bよりも仮想面X1から離れた位置に、雄ネジ部33aの端Y1bを配置し、基準線L2aよりも仮想面X1から離れた位置に、フランジ部33bの端Y2bを配置する。これにより、荷重付与ボルト33の近傍だけでなく支持壁18の端部Pbまで、荷重付与ボルト33による圧縮応力Cbを発生させることができ、支持壁18の疲労強度を上げることができる。
[支持壁の製造工程]
以下、支持壁15,18の製造工程について説明する。図7(a)および(b)は、支持壁15,18の製造工程の一例を示す説明図である。支持壁15,18を備えるシリンダブロック11,12は、アルミニウム合金を材料に用いた鋳造部品である。図7(a)に示すように、鋳造工程においては、図示しない鋳造金型にアルミニウム合金の溶湯が流し込まれ、基本形状を備えたシリンダブロック11,12の支持壁15,18が形成される。また、鋳造金型には図示しない鋳抜きピンが設けられており、支持壁15,18には鋳抜きピンによって鋳抜き孔40,41が形成される。このように、支持壁15,18に対して鋳抜き孔40,41を形成することにより、大型化し易い支持壁15,18を鋳造する際の冷却速度を高めることができる。これにより、支持壁15,18の鋳造品質を向上させることができ、この点からも支持壁15,18の疲労強度を向上させることができる。
その後、機械加工工程に進み、シリンダブロック11,12に対して切削加工等の機械加工が施される。図7(b)に示すように、機械加工工程においては、支持壁15の鋳抜き孔40に対し、荷重付与ボルト32の雄ネジ部32aが係合する雌ネジ部40aが形成され、荷重付与ボルト32のフランジ部32bが接触する座面40bが形成される。このように、荷重付与ボルト32が挿入されるボルト孔42は、鋳抜き孔40に切削加工を施すことで形成される。同様に、支持壁18の鋳抜き孔41に対し、荷重付与ボルト33の雄ネジ部33aが係合する雌ネジ部41aが形成され、荷重付与ボルト33のフランジ部33bが接触する座面41bが形成される。このように、荷重付与ボルト33が挿入されるボルト孔43は、鋳抜き孔41に切削加工を施すことで形成される。
前述したように、荷重付与ボルト32,33用のボルト孔42,43は、前述した鋳抜き孔40,41を用いて形成されている。これにより、鋳造品質を向上させるための鋳抜き孔40,41を、ボルト孔42,43として無駄なく活用することができる。また、シリンダブロック11の支持壁15には、シリンダ連結ボルト30が挿入される貫通孔50が形成され、シリンダブロック12の支持壁18には、シリンダ連結ボルト30の雄ネジ部が係合する雌ネジ部51が形成される。なお、貫通孔50や雌ネジ部51についても、鋳抜き孔を用いて形成しても良い。
[他の実施の形態]
図8(a)および(b)は、本発明の他の実施の形態であるエンジンが備えるクランクジャーナルの支持構造を示す概略図である。図8(a)および(b)には、図3と同様に、図1のA−A線に沿う断面が示されている。図8において、図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。前述の説明では、双方の支持壁15,18に対して荷重付与ボルト32,33を設けているが、これに限られることはない。例えば、図8(a)に示すように、支持壁18に十分な疲労強度が確保されている場合には、支持壁15だけに荷重付与ボルト32を設けても良い。また、図8(b)に示すように、支持壁15に十分な疲労強度が確保されている場合には、支持壁18だけに荷重付与ボルト33を設けても良い。
図9は本発明の他の実施の形態であるエンジン60が備えるクランクジャーナルの支持構造を示す概略図である。図9において、図3に示す部材と同様の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。前述の説明では、水平対向型のエンジン10に本発明を適用しているが、これに限られることはなく、他の形式のエンジンに本発明を適用しても良い。図9に示すように、直列型のエンジン60は、シリンダボア61が形成されるシリンダブロック62を有している。シリンダブロック62は、半円状のジャーナルボア(凹部)63を備えた支持壁(第1支持部材)64が形成されている。この支持壁64には、半円状のジャーナルボア(凹部)65を備えたベアリングキャップ(第2支持部材)66が、キャップボルトを用いて組み付けられている。
互いに突き当てられる支持壁64およびベアリングキャップ66のジャーナルボア63,65には、軸受メタル31を介してクランク軸67のクランクジャーナル(ジャーナル)68が支持されている。また、ベアリングキャップ66の内部には、荷重付与ボルト32が挿入されており、シリンダブロック62の支持壁64の内部には、荷重付与ボルト33が挿入されている。これらの荷重付与ボルト32,33は、仮想面X1に交差する位置に設けられている。この仮想面X1とは、クランクジャーナル68の中心軸線CL1を含み、かつシリンダボア61の中心軸線CL2を含む仮想面である。また、荷重付与ボルト32,33は、仮想面X1の一方面側に位置する雄ネジ部32a,33aと、仮想面X1の他方面側に位置するフランジ部32b,33bと、を有している。
このように、直列型のエンジン60に本発明を適用した場合であっても、前述のエンジン10と同様に、クランク軸67を支持する支持壁64やベアリングキャップ66の疲労強度を上げることができ、エンジン60の耐久性を向上させることができる。なお、直列側のエンジン60に複数のベアリングキャップ66が設けられる場合には、ベアリングビームやラダーフレーム等によってベアリングキャップ66を連結しても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前述の説明では、エンジン10として水平対向型の4気筒エンジンを採用しているが、これに限られることはなく、シリンダ数やシリンダ配列を変更した他の形式のエンジンを採用しても良い。また、図示する例では、荷重付与ボルト32,33が、仮想面X1に対して直交しているが、これに限られることはなく、荷重付与ボルト32,33が、仮想面X1に対して傾斜して交差しても良い。また、前述の説明では、シリンダブロック11,12は、アルミニウム合金製の鋳造部品であるが、これに限られることはなく、他の金属材料を用いた鋳造部品であっても良い。
図示するエンジン10においては、シリンダボア17の中心軸線CL2が、クランクジャーナルJ4の中心軸線CL1に交差するため、仮想面X1に対して中心軸線CL1,CL2の双方が含まれている。すなわち、仮想面X1は、クランクジャーナルJ4の中心軸線CL1を含み、かつシリンダボア17の中心軸線CL2を含んでいる。しかしながら、本発明が適用されるエンジンは、中心軸線CL1,CL2が交差するエンジン10に限られることはない。例えば、シリンダボア17の中心軸線CL2がクランクジャーナルJ4の中心軸線CL1から外れる構造のエンジンにおいては、クランクジャーナルJ4の中心軸線CL1を含み、かつシリンダボア17の中心軸線CL2に平行である仮想面に交差するように、荷重付与ボルト32,33を設けることにより、同様な効果を得ることができる。
10 エンジン
13 クランク軸
14 シリンダボア
15 支持壁(第1支持部材)
16 ジャーナルボア(凹部)
17 シリンダボア
18 支持壁(第2支持部材)
19 ジャーナルボア(凹部)
20 ピストン
22 コネクティングロッド(連接棒)
32 荷重付与ボルト(ボルト部材)
32a 雄ネジ部(ネジ部)
32b フランジ部
33 荷重付与ボルト(ボルト部材)
33a 雄ネジ部(ネジ部)
33b フランジ部
40,41 鋳抜き孔
42,43 ボルト孔
60 エンジン
61 シリンダボア
62 シリンダブロック
63 ジャーナルボア(凹部)
64 支持壁(第1支持部材)
65 ジャーナルボア(凹部)
66 ベアリングキャップ(第2支持部材)
67 クランク軸
68 クランクジャーナル(ジャーナル)
J1〜J5 クランクジャーナル(ジャーナル)
CL1,CL2 中心軸線
X1 仮想面

Claims (5)

  1. シリンダボアに収容されるピストンと、前記ピストンに連接棒を介して連結されるクランク軸と、を備えるエンジンであって、
    前記クランク軸のジャーナルを回転自在に支持する凹部を備える第1支持部材と、
    前記第1支持部材に対向して設けられ、前記ジャーナルを回転自在に支持する凹部を備える第2支持部材と、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との少なくともいずれか一方の内部に設けられ、前記第1または第2支持部材に圧縮荷重を与えるボルト部材と、
    を有し、
    前記ボルト部材は、前記ジャーナルの中心軸線と前記シリンダボアの中心軸線とを含む仮想面、または、前記ジャーナルの中心軸線を含みかつ前記シリンダボアの中心軸線に平行である仮想面と交差する、エンジン。
  2. 請求項1記載のエンジンにおいて、
    前記ボルト部材が挿入されるボルト孔は、鋳抜き孔を用いて形成される、エンジン。
  3. 請求項1または2記載のエンジンにおいて、
    前記ボルト部材は、前記仮想面の一方面側に位置するネジ部と、前記仮想面の他方面側に位置するフランジ部と、を備える、エンジン。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジンにおいて、
    前記ボルト部材は、前記第1支持部材と前記第2支持部材との双方に設けられる、エンジン。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジンにおいて、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との少なくともいずれか一方は、アルミニウム合金を材料に用いた鋳造部品である、エンジン。
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