JP2017024795A - 収納自立性を有する収納袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納自立性を付与せしめて、各種素材や部材の収納性を簡便に且輸送を効率良くなし、特には栽培土壌を収納せしめて自立性を創出せしめ多様な培地や環境においても直根類や塊根類の野菜を簡便に育成収穫しえる栽培用収納袋の提供。【解決手段】所望の形状と収納容量で且その収納重量に対抗しうる強靭性を有する合成樹脂フィルム材を用い上部に開口部と且底部には収納に伴い平面的に展開する自立性底面が熔着形成されてなる、輸送用収納袋及び栽培用収納袋。【選択図】図3

Description

本発明は適宜素材の収納で自立性が創出され、土木素材や多重で微細な工業素材等を、僅かな開口のみで多量且連続的に収納包装しえ、或いはニンジンやゴボウ等根拡伸長する野菜類を培地内に根拡伸長させることなく培地上に立設載置して栽培しえる収納自立性を有する収納袋に存する。
現状における収納袋若しくは包装袋は、その使用途や収納物収納重量等により、その大きさや構造並びに使用素材の性能等が特定されているものであって、一般的な食品類や小物雑貨類の包装若しくは収納はせいぜい一袋あたり0.1乃至2.0kg程度であるから、これらは主としてポリエチレンやポリプロピレン素材からなる筒状チューブを所要の長さにカットし且底部を熱シールしてなるボトムシール袋が殆んどである。
そして収納重量も多く、且形状もやや大きな場合には、強靭な性能を有するポリエチレンやポリプロピレン素材からなる所要の幅の扁平フィルム材を長さ方向に半折りのうえ、半折り部分を底部として両側をシールした所謂二方袋や、或いは2枚の扁平フィルム材を所要の長さに切断のうえ底部及び両側面をシールしてなる所謂三方袋が主に用いられている。
更に土木資材や工業部品等の収納袋等は、その収納重量も略40乃至60kg/袋にも及ぶため、使用素材としてはこれら耐久性を保持し、且ポリエチレンやポリプロピレン若しくはポリ塩化ビニール等の素材を用いて作成した筒状チューブを、所要長さにカットのうえ底部を熱シールしたボトムシール袋が専ら使用されており、更には近年の異常気象における水害防止のための水防土嚢等もかかる構造からなるものである。
而してこれら収納袋や包装袋は自立性が無く、従って食品類や小物雑貨類等の包装や収納には使用者が両手で作業をせざるを得ず、更には土木資材や工業部品或いは水防土嚢等においては、開口保持と折合を防止して収納を保持させるため、少なくとも2人以上の作業者を要する問題を抱えている。
加えて重要な課題は、今日の核家族化や少子化と塾通い、主婦の就労化等に伴う食生活の外食化や中食化等に伴う栄養バランスの欠乏を起因とするメタボリックシンドローム患者が略2000万人を初め、認知症患者で略800万人或いは糖尿病患者でも略700乃至800万人が推認されており、今後の医療費予算への重大な負担が危惧されている。
この栄養バランスの欠乏要因は、食文化の変遷によるものと考えられ、少なくとも我が国では戦前戦後を通じて主食としての米の供給が逼迫していたため野菜類を増量のために混ぜたうえ、これに僅かな野菜と漬物及び小魚等を家庭内の食卓で摂取していたため家族全員も同様のメニューであり、たん白や油脂の不足はあるもののカロリー過多は抑制されていた。
然るに戦後の経済成長に伴い、産業の拡大化と生活の豊かさに加え国際化や自由化とも相俟って多種多量の食材が国際的に供給され、且多様の加工食品の開発上市はもとより、他方における核家族化、少子化と塾通い、主婦の就労化等に伴い食生活の著しい変化、即ち食物摂取が家庭内から中食化や外食化へ急速に移行し、且ファーストフード化に加え従来まで供給の抑制された肉類、油脂類或いはチーズ等を主体とするフライドチキンやハンバーガー、ピッツァ等が中年層や若年層に異常な程に消費されるに至っている。
ところで前記栄養バランスの欠乏によるメタボリックシンドローム等の対処には炭水化物やたん白、脂肪の摂取では無く、ミネラル分や栄養成分並びに食物繊維の摂取であって、かかるミネラル分や栄養成分及び食物繊維の摂取には野菜類に集約される。
そしてこの野菜類の消費には種類の変遷はみられるものの、洋の東西を問わず差異は無く、1人当りの年間野菜摂取量は略120乃至150kgとされ、豊作物の豊作減作に係らず消費されて来ており、このことは野菜が健康維持のうえで不可欠である証しでもある。
ところで野菜は略85乃至95%が水分であり、且炭水化物や脂肪、たん白質等も殆んど無いが、依然として野菜類の摂取が不可避なことはミネラル分や栄養成分及び食物繊維の供紿源であることが保健食材として無視できないことにある。
即ちこのことは我が国のビタミンAの摂取量の略60%が、またビタミンCの摂取量の略72%もが野菜類によって占められ、更には野菜類に少ないとされるビタミンBやBでさえ、摂取量の略22%が野菜より摂取されている。
加えて野菜が保健食品として重要な理由はミネラル分の含有が挙げられ、この野菜の含有するミネラルの特長として、略80%がカリウム、ナトリウム、カルシウム等の金属性ミネラルであり、且非金属製のミネラルであるリンやイオウ等は略20%程度しか含有されてないため、摂取後に体内でアルカリ性の灰分となる。即ちアルカリ性食品となることが重要で、米を主食とする食生活では、ミネラルや栄養分等が不足気味となるため野菜は健康上からも不可欠で、特に今日のファーストフードの如きフライドチキンやハンバーガー、ピッツァ等畜肉や油脂、チーズ等を主体とする食品には多量の野菜摂取が不可欠なものの、何等の健康対策すらなされていない。更に野菜は食物繊維も摂取され、この食物繊維は消化吸収されぬ反面、効用として物理的刺激で腸の蠕動運動が促進され、且腸粘膜の新陳代謝を活発化する整腸作用もなされ、更には腸内細菌によるビタミン類の合成作用が促進されること、即ち栄養素の節約作用が発揮されるもので、このことは我が国の食生活ではビタミンBが不足するにも不拘らず、Bが不足しないのは野菜の摂取量が多く腸内微生物の繁殖が促進されてBが生成されて来たことによる。
そこで発明者は野菜類の保持するミネラル分や栄養成分及び食物繊維等を多量に含有し、且根拡伸長性に優れるとともに、特有の医学的作用をも保持する野菜として人参やゴボウ、大根等の直根類野菜及び塊根類のヤマノイモが選択されるものであるが、これら野菜は栽培土壌成分次第で略1m近くまで根拡伸長するものの、農業においても極度の高令化が進んでおり、根拡伸長するこれら野菜類の掘削収穫作業は実質的に不可能とされている。
これがため合成樹脂フィルム材を所要の口径と長さで且自立性を有する栽培用収納袋に、適宜の栽培土壌を収納のうえ立設せしめて播種若しくは育苗させて栽培することにより、多様な培地においても簡便能率良く収穫しえることを究明し本発明に至った。
発明の概容
発明が解決しようとする課題
本発明は土木資材や工業部品等の多重な収納袋や水防土嚢等に自立性を保持せしめて輸送並びに収納作業を簡便化させる収納袋、及び合成樹脂フィルム材を所要の口径と長さで且自立性を有する栽培用収納袋に栽培土壌を収納させ立設せしめて、多様な培地でも簡便能率良く栽培収穫しえる栽培用収納袋の提供にある。
課題を解決するための手段
上述の課題を解決するために本発明が採用した技術的手段は、所要の収納容量を収納しえる内容積で、その収納重量に対抗しえる強靭性と厚さからなる合成樹脂フィルム材からなる収納袋で、その底部には収納に伴って平面状に展開しえる自立性底面が形成され、且その上部には開閉ファスナー若しくは閉塞紐が取付けられてなる輸送収納袋に存し、更には所望の収納容量を収納しえる内容積と縦長形状でその収納重量に対抗しえる強靭性と厚さからなる合成樹脂フィルム材からなり、収納に伴って底部が平面状に展開しえる自立性底面が形状されてなる栽培用収納袋に存する。
発明の効果
本発明は上述の如き構成からなるため、以下の如き特有の効果が発揮される。即ち本発明の収納袋や土嚢等では所要の収納容量を収納しえる内容積で、その収納重量に対抗しえる強靭性と厚さからなる合成樹脂フィルム材で収納袋が形成されてなるため、収納使用前では曲折や折畳みが自在であるため保管性に優れるとともに、使用に際しては合成樹脂フィルム材の柔軟性により収納量に伴って袋状の形成とともに底面が略水平状に展開して自立性底面が形成されるため僅かな収納とともに、自立立設するため収納作業も開口部の僅かな開口保持のみで連続的に収納がなしえる。そして所要容量の収納後は、その上部に設けた開閉ファスナーの閉塞若しくは閉塞紐による閉塞で、実用輸送や防護使用がなしえる。
加えて本発明の栽培用収納袋は、所望の収納容量の栽培土嚢を収納しえる内容積と縦長形状で、その収納重量に対抗しえる強靭性と厚さからなる合成樹脂フィルム材からなり、収納に伴い底部が平面状に展開して自立性底面が形成されるよう構成されてなるため、適宜に選択された栽培土壌を収納することで底部が平面的に展開され自立性を創出するとともに、全体が縦長形状で略円筒形状に形成されるため、栽培地の土壌や土質、土壌成分等に関係なく且平坦地や傾斜地等にかかわりなく立設でき、而も収納される栽培土壌が十分な深さを以って形成されてなるため、根拡成長する直根類やヤマトイモ等を播種育成させることで十分に根拡せしめられ、而も日常の施肥や播水にも立ち作業でなしえ且収穫に際しても掘削する必要なく栽培収納袋を破袋させ若しくは栽培土嚢と共に抜袋するのみでなしえる等極めて簡単能率的栽培が可能となる。
輸送用収納袋の見取図である。 自立性底面が展開された輸送用収納袋の見取図である。 栽培用収納袋の見取図である。 自立性底面が展開された栽培用収納袋の見取図である。 栽培用収納袋の使用態様図である。 自立性底面の形成方法説明図である。
所要の収納容量を収納しえる内容積及び形状で、且その収納重量に対抗しえる強靭性を有する合成樹脂フィルム材を用い、その上部が開口状若しくは閉塞ファスナー或いは閉塞紐が取付られ、而もその底部には、収納に伴って自立性底部が平面状に展開される、輸送用収納体若しくは栽培用収納袋。
以下に本発明の実施例を図と共に説明すれば、図1は本発明輸送用収納袋1の見取図であって、該輸送用収納袋1は主として土木資材や工業用品部材等比較的多重で細かい収納物の輸送や保管に使用するものであって、旧来では米袋等の再利用にあてられその形状も上部が開口し且下部が縫合されたボトムシール型で、その大きさとしては横40乃至50cm、縦50乃至60cm程度であって、収納重量として略50乃至60kg程度のものであった。
而して今日では麻製品の生産も殆んどなされず、代って合成樹脂フィルム材や合成繊維織物が多量に生産されており、且二次加工性にも優れることから、本発明においてはその収納重量に十分対抗できる強靭性と、二次加工並びに実用使用に際しての柔軟性をも具備する素材として合成樹脂フィルム材1Aが用いられるものであり具体的にはポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム或いはポリ塩化ビニールフィルムが挙げられ、且対抗強靭性を保持させるうえから、該合成樹脂フィルム等の厚さは略0.2乃至0.5mm程度の物が好都合である。
そしてかかる輸送用収納袋1内に収納物をその開口部1Bより収納させることにより、その展開される全体形状の底部1Cに平面状に展開して自立性を創出させる自立性底面1Dが形成させるものである。反面輸送用収納袋1は収納後に多数を集合のうえ輸送したうえ積層作業や解封作業をなすものであるから、収納に伴い形成される自立性底面1Dも、なるべく細幅状即ち長方形状(直方形状)に形成させることが好都合である。
加えて図1より明らかな如く、本発明は底部1Cに収納に伴って平面上に展開する自立性底面1Dが、後述する如く合成樹脂フィルム材1Aと熔着形成1Fされるものであるが、該自立性底面1Dは平面的に展開させるものの、伸長変形させぬ必要上より、収納により膨らみや変形する合成樹脂フィルム材1Aの周長と、該自立性底面1Dの周長とは差異が存在するため、この周長の調整として調整折合部10Bが形成されている。そして合成樹脂フィルム材1Aの底部1Cに熔着形成される自立性底面1Dは更に延出した状態になるが、輸送用収納袋1は成可へ小型で嵩の無いコンパクト状の物が好ましく、従って延出された自立性底面1Dは内側に折畳み1Eされている。
図2には、輸送用収納袋1の自立性底面が展開された見取図であって、その内部に各種の素材や部材等が収納されることにより、その収納容量に対応して合成樹脂フィルム材1Aが膨らむと同時にその底部1Cに熔着形成1Fされてなる自立性底面1Dも平面状に展開されるが、該自立性底面1Dは使用上の要請から長方形状(直方形状)に形成されるため、収納される素材や部材等も、かかる自立性底面1Dの幅や長さに抑制された収納状態となる。
他方図3は本発明の特有且特徴的使用に係るもので更に詳しくは特定農作物等の栽培用収納袋2として使用する見取図であって、本発明栽培用収納袋2は前述の如く、経済成長後の著しい食生活変化により、本来健康維持に必須の野菜類の摂取が看過され、これによりメタボリックシンドローム等成人病患者が急増の一途を辿っている。
ところで食生活の変化に伴って、従来の如き野菜重量を摂取する思考から、野菜が保持する健康維持成分、即ちミネラル分、栄養成分及び食物繊維を摂取することにある。これがためにはこれらミネラル、栄養成分及び食物繊維は略5乃至15重量%程度であるから、これら健康維持成分を多量に含有する直根類や塊根類を、栽培土壌や土壌条件に制約されることなく、且播取や育苗はもとより収穫作業が簡便能率的になしえる栽培が早急に要望されている。
図3は栽培用収納袋2の見取図であって、該栽培用収納袋2は、開口部2Bよりその内部に栽培野菜の栽培育成に適合する栽培土壌3を収納せしめたうえ略円筒形状に膨らませるとともに、その底部2Cには熔着形成1Fされた自立性底面2Dが平面状に自立性底面2Dを形成させるものである。
そして本発明栽培用収納袋2は、その収納された栽培土壌3に、栽培土壌3内に根拡成長する直根類ヤマトイモ等を播種し若しくは育苗せしめるものであって、これら栽培野菜は順調な生育では、その根拡成長の長さが略80乃至100cmにも及ぶため、該栽培用収納袋2の長さは略1m程度で、且栽培土壌3の収納による栽培用収納袋2の口径としては、根拡成長に伴う枝根や毛根の生育土嚢部分も含めて略20乃至25cm程度が望まれる。
更に栽培用として収納される栽培土壌3は、栽培する野菜によっても多少栽培が異なるが、PH値で略7.4乃至7.8、土壌成分としてはその三相分布において土と略4〜5%の腐植を含む固相が50%に液相が25%及び気相が25%程度で且この場合の固相の比重は略2.5乃至2.7である。
従って栽培用収納袋2の口径が20cm、その長さが1mの場合では収納重量として略15乃至16kg、口径が2.5cmその長さが1mの場合では略24乃至25kg程度となることから、当然に栽培用収納袋2を形成する合成樹脂フィルム材2Aとしかかる収納重量に十分対抗しえる強靭性と且その底部2Cに熔着形成1Fされる自立性底面2Dが平面状に展開しえる柔軟性のものが採用される。
そして輸送用収納体1において該に説明の如く、栽培用収納袋2の底部2Cに形成される自立性2Dの周長に対して、栽培用収納袋2も形成する合成樹脂フィルム材2Aの収納に伴う膨み等による周長分の調整のため幅方向に調整折合20Bがなされている。
加えて該栽培用収納袋2も実用使用前においては成可くコンパクトに整理在庫しておく必要上から、自立性底面2Dは内側に折畳み2Eされている。
図4は栽培土壌3が収納され自立性底面2Dが展開された見取図であって、その開口部2Bより栽培土壌3を収納させることにより、折合されてなる合成樹脂フィルム材2Aの調整折合20Bが解放され、且合成樹脂フィルム材2Aの膨みとともに底部2Cの折畳み2Eも引き延ばされたうえ、自立性底面2Dが平面状に展開形成される。
そして収納された栽培土壌3に、所望の栽培野菜の播種や育苗を図るものであって、当然に育成状態に合せて適宜に施肥、潅水或いは消毒等を施すものである。
そして本発明栽培用収納袋2は、栽培土壌3の収納により底部2Cには自立性底面2Dが平面状に展開形成されるものであり、且自重も多く、従って立設栽培する培地が平坦であったり柔らかく、本発明栽培収納体2の底部2Cが安定して載置され、或いは培地に埋入、或いは防風のためのハウス内での使用では、そのままでの使用も考えられるが、新たに立設しようとする培地条件としては傾斜地や培地の凹凸、土質の硬さ、耕地や未耕地等多様であるため、自立性を保持させるための手段も必要となる。
加えて提案されることは、本発明栽培収納袋2において所望の栽培をなした後の収穫に際しては該栽培用収納袋2を倒し栽培土壌3を廃出させることも可能であるが、却って手間が掛ることが考えられることから、栽培用収納袋2を形成している合成樹脂フィルム材2Aを破砕させる方法や、或いは該栽培用収納袋2を形成している合成樹脂フィルム材2Aの適宜一側面に、栽培土壌排出ファスナー2Gを設けることでもある。そして合成樹脂フィルム材2Aを破砕させる方法では、再使用に際してその破砕部分を粘着テープ等で貼合させることがなされる。
図5は本発明栽培用収納袋2による実用使用態様図であって、本発明栽培用収納袋2は、その底部2Cに内部収納により水平状に自立性底面2Dが設けられてなるから、多様な培地条件下でも自立性は発揮されるが、特にハウス等の防風対策のなされる場所はともなく、露地面での自立性による立設では倒壊の危険もあることから本発明栽培用包装体2の立設保持のため立設保持棚4の配設が好適である。
この立設保持棚4は図面からも理解される如く、合成繊維ロープ4Aを、立設される栽培用収納体2の高さの略1/2乃至2/3の相当位置に、縦方向及び横方向に且その交又枡4B内に栽培用収納袋2が挿通保持されるよう配位させるものである。
扨て図6は本発明栽培用収納袋2における底部2Cに形成される自立性底面2Dの熔着形成1Fとその形成素材たる合成樹脂フィルム材2Aの調整折合20Bとの関係について説明する。
即ち図6のAにおいては収納に伴って膨らみを生成する合成樹脂フィルム材2Aが示されてなり且この合成樹脂フィルム材2Aの底部2Cには、収納とともに水平状に且所定の面積に自立性底面2Dが熔着形成1Fされている。
ところで自立性底面2Dの熔着形成1Fに際しては、同図Aに示す如く合成樹脂フィルム材2Aの周長L1に対し自立性底面2Dの周長L2は可成り短かい。そしてかかる自立性底面2Dは合成樹脂フィルム材2Aと強固に熔着形成1Fされるとともに、収納物により平面状に展開形成せしめて自立性を創出させるため十分に強靭に形成させることが望まれる。
そしてかかる底部2Dに熔着形成1Fされる自立性底面2Dは円形状でも正方形若しくは直方形でも自立性の創出は可能なるも、本発明における前期輸送用収納袋1でも栽培用収納袋2を形成する合成樹脂フィルム材1A若しくは2Aは通状インフレーション成形法で連続的に生産されるものであるから、本発明における自立性底面1Dや2Dも連続的に且熔着形成1Fさせるうえからは同図6のB及びCにおいて説明の如く正方形若しくは直方形が望まれる。
そこで図6のBに示す如く合成樹脂フィルム材2Aを底部2Cに形成される自立性底面2Dの幅長と同寸法で調整折合20Bを形成させる。かくして調整折合20Bされた合成樹脂フィルム材2Aを自立性底面2Dの形成分を含めて裁断し、底部2Dより一方側に折合することで自立性底面2Dが現出される。
而してこの現出された自立性底面2Dの外周囲を熔着形成1Fさせ、更には該自立性底面2Dの補強が必要の場合には該自立性底面2Dに、対向方向に若しくは交差方法に補強熔着形成10Fを形成させる。
当然に調整折合20Bの折合線21Bは底部2Cにまで内包されている。
而してかかる自立性底面2Dが形成されたうえは、収納前の展開側面は図Cの如くとなる。
1 輸送用収納袋
1A 合成樹脂フィルム材
1B 開口部
1C 底部
1D 自立性底面
1E 折畳
1F 熔着形成
2 栽培用収納袋
2A 栽培用収納袋の合成樹脂フィルム材
2B 栽培用収納袋の開口部
2C 栽培用収納袋の底部
2D 栽培用収納袋の自立性底面
10B 調整折合部
10F 補強熔着形成
20B 調整折合部
21B 折合線

Claims (4)

  1. 所要の収納容量を収納しえる内容積でその収納重量に対抗しえる強靭性と厚さからなる合成樹脂フィルム材からなり、その底部には収納に伴って平面上に展開しえる自立性底面が形成され、且その上部には開閉ファスナー若しくは閉塞紐が設けられた輸送用収納袋。
  2. 所要の収納容量を収納しえる内容積で且その幅に対して長さが長い形状からなり而もその収納重量に対応しえる強靭性と厚さからなる合成樹脂フィルム材からなり、その底部には収納に伴い平面状に展開しえる自立性底面根形成されてなり、上部が開口されてなる栽培用収納袋。
  3. 合成樹脂フィルム材の底部には、輸送用収納袋若しくは栽培用収納袋の底面積に等均しく、且その形状が直方形若しくは正方形で、その周縁が合成樹脂フィルム材と熔着形成されて自立性底面が形成され、而もこの熔着形成された自立性底面には、その対向方向に一条若しくは交差方向に補強熔着形成がなされてなる請求項1の輸送用収納袋若しくは請求項2の栽培用収納袋。
  4. 合成樹脂フィルム材の底部に、自立性底面を連続的に熔着形成するため、自立性底面の幅若しくは長さに適合するよう合成樹脂フィルム材を調整折合させ、収納袋の実質長さに自立性底面の長さを加えて裁断し、且この自立性底面を一方側に折畳んだうえ該自立性底面の周縁と合成樹脂フィルム材とを熔着し、且自立性底面の対向方向に若しくは交叉方向に補強熔着が施されてなる請求項1乃至請求項3記載の輸送用収納袋若しくは栽培用収納袋。
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