JP3215467U - 包装野菜 - Google Patents

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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Abstract

【課題】付加価値を付けた包装野菜を実現するとともに、食用葉の販路を拡大し、露地栽培の他、施設栽培、特に植物工場での採算性を高める包装野菜を提供する。【解決手段】カットした葉野菜Lと食用花Fを包装体に詰め合わせ、葉野菜と食用花の重量比を99:1〜95:5にするとともに、包装体は水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封する。【選択図】図1

Description

本願考案は、カットした葉野菜を包装して流通に供する包装野菜に関する。
例えばレタスなどの葉野菜は従来は収穫したそのままの姿で流通に供されていたが、現在は食べやすい大きさにカットして透明容器や透明袋などに収容され包装野菜として流通に供することも行われている(特許文献1)。後者の包装野菜はスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで販売された場合、手間をかけず無駄なく葉野菜を消費したいという需要者のニーズに合致し、また、食卓で供するのに近いカット状態で収容された葉野菜が包装を通して視認されるので店頭での見栄えがよく需要者の購買意欲を刺激することとなる。
前記の包装野菜は流通に供されるまでに、栽培工程に加えて洗浄およびカット工程、さらに包装工程を経るので、露地栽培の他、施設栽培、特に植物工場、すなわち、内部環境をコントロールした閉鎖的または半閉鎖的な空間で植物を計画的に栽培する工場で扱うのに適している。
特開2008−271902号公報 特開2000−2959627公報
本願考案は需要者への求心力をより高めるともに植物工場で扱うのに最適な包装野菜を提供することを目的とする。
本願考案は以上の課題を達成した包装野菜を提供することを目的として創作されたものであり、カットした葉野菜と食用花を包装体に詰め合わせた包装野菜にして、葉野菜と食用花の重量比を99:1〜95:5にするとともに、包装体を水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封したことを特徴とする。
また、請求項2記載の考案は前記の包装野菜において、食用花は花弁部分を使用することを特徴とする。
また、請求項3記載の考案は前記の包装野菜において、包装体はトレー状包装容器であり、葉野菜と食用花を収容後、透明プラスチックフイルムにより密封したことを特徴とする。
また、請求項4記載の考案は前記の包装野菜において、包装体はトレー状包装容器であり、葉野菜と食用花を収容後、透明蓋により密封したことを特徴とする。
また、請求項5記載の考案は前記の包装野菜において、包装体は透明な包装袋であり、葉野菜と食用花を収容後密封したことを特徴とする。
本願考案の包装野菜はカットした葉野菜に対し食用花を混ぜ込んだことを特徴とする。
エディブルフラワーと呼ばれる可食性を有する食用花が広く知られている。この種の食用花は小ロットで流通されスーパーマーケットの店頭にも並ぶことがあるが、一般の需要者にとってそれをどのように使っていいかが分かりにくく、レストランなどで料理の飾りに使われるか、特許文献2に示すように加工食品に使用される程度でその需要は伸び悩んでいた。また、この種の食用花は花弁から茎を切り取り花弁のみを包装して流通に供するが、そのために水分の供給がなく短時間で萎れてしまって日持ちが悪いという問題があった。
これに対し、本願考案の包装野菜は葉野菜と食用花の重量比を99:1〜95:5にするとともに、包装体を水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封しているので、葉野菜から蒸散する水分が食用花に作用し、その日持ちを向上させることが期待できる。すなわち、容器を密封することにより葉野菜から蒸散する水分は容器内に滞留するが、その水分は重量比を99:1〜95:5と低い食用花にとっては十分な量となって萎れることを防止することができる。
また、葉野菜と食用花の重量比は99:1〜95:5なので、所々に配された食用花が葉野菜の彩りとして作用して包装を通して視認されるので、店頭での見栄えがよく需要者の購買意欲を刺激することとなり、葉野菜の売上につながる他、食用花の売上にもつながる。
一方、食用花は特に植物工場での栽培に適するので、植物工場で葉野菜とともに食用花も栽培し、洗浄およびカット工程、包装工程まで一貫して本願考案の包装野菜を製造すれば、付加価値を付けた製品を合理的に生産することができ採算性がよい製品を実現することができる。
本願考案の包装野菜の密封前の平面図。 同上、密封後の一部切り欠き側面図。 本願考案の包装野菜の第2実施例の分解側面図。 本願考案の包装野菜の第3実施例の平面図。

以下、本願考案の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1は本願考案の包装野菜の密封前の平面図である。図中符号Lは葉野菜、Fは食用花、1はこれらが収容される包装体を構成する容器である。
葉野菜Lとして例えばバタビヤレタス、フリルレタス、ベビーリーフが、食用花Fとしては例えばなでしこ、ビオラ、トレニアが想定されるが、これらに限られないことは勿論である。葉野菜Lはカットして、食用花Fは花弁部分にカットして収容される。この場合、葉野菜と食用花の重量比は99:1〜95:5の範囲内として葉野菜中に食用花を混ぜ込む。
前記の葉野菜L、食用花Fは露地栽培の他、施設栽培のものが含まれる。
包装体を構成する容器1はここではトレー状包装容器としている。上記トレー状包装容器はここでは透明なプラスチック製としているが、不透明であってもよく、また、プラスチック以外の素材であってもよい。
葉野菜Lと食用花Fを収容後、容器1は透明プラスチックフイルム2により密封される。この場合、水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封する。
図3は本願考案の包装野菜の第2実施例を示す図である。ここでは、容器10をトレー状包装容器とするとともに、透明蓋11により水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封する。
図4は本願考案の包装野菜の第3実施例を示す図である。ここでは、透明なプラスチックフィルム製の包装袋20に葉野菜Lと食用花Fを収容後、水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封する。
L 葉野菜
F 食用花
1 容器
2 透明プラスチックフイルム
10 容器
11 透明蓋
20 包装袋

Claims (5)

  1. カットした葉野菜と食用花を包装体に詰め合わせた包装野菜にして、葉野菜と食用花の重量比を99:1〜95:5にするとともに、包装体を水分の通過を阻止する一方、気体の通過は許容するよう密封したことを特徴とする包装野菜。
  2. 食用花は花弁部分を使用する請求項1記載の包装野菜。
  3. 包装体はトレー状包装容器であり、葉野菜と食用花を収容後、透明プラスチックフイルムにより密封した請求項1または2記載の包装野菜。
  4. 包装体はトレー状包装容器であり、葉野菜と食用花を収容後、透明蓋により密封した請求項1または2記載の包装野菜。
  5. 包装体は透明な包装袋であり、葉野菜と食用花を収容後密封した請求項1または2記載の包装野菜。
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