JP2017024493A - ステアリング装置 - Google Patents

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茂 森田
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茂 森田
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Abstract

【課題】入力軸周辺のガタ付きに起因する打音の発生を抑制するステアリング装置を提供する。
【解決手段】トーションバー7を介して同軸上に連結された入力軸6と出力軸8とが、ハウジング20に挿通される。ハウジング20の第1支持部61が第1軸受30を介して入力軸6の一端6aを回転可能に支持する。ハウジング20の第2支持部62A,62Bが第2軸受40A,40Bを介して出力軸8を回転可能に支持する。第3軸受50が出力軸8によって支持され入力軸6の他端6bを回転可能に支持する。弾性部材70が、第1軸受30の内輪32と入力軸6の一端6aとの間の径方向隙間S1に介在し、径方向Rの一方側への付勢力を発生する。
【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置に関する。
通例、電動パワーステアリング装置では、操舵部材側に連結された入力軸と、ピニオン軸側に連結された出力軸とが、トーションバーを介して相対回転可能に連結されており、入力軸と出力軸との相対回転量に基づいて、操舵トルクが検出される。
特許文献1では、操舵中立位置へのプリセット力を得るために、入力軸の両側を挟む一対のバネ部材が、出力軸等に配置されている。
特許文献2では、ステアリングシャフトと入力軸との間のガタを抑制するための弾性部材が、備えられている。入力軸の一端を支持する軸受において、外輪は、ハウジングに直接嵌合され、内輪は、入力軸に直接嵌合されている。
特許文献3では、インナーシャフトと入力軸との間に、調心方向の付勢力を発生する付勢部材が、設けられている。
特開平10−76961号公報 特開2011−73501号公報 特開2006−15132号公報
通例、入力軸の一端は、外輪がハウジングに嵌合固定された軸受の内輪に対して、ルーズフィットで挿入嵌合される。入力軸の一端と軸受の内輪との間には、若干の径方向隙間(例えば0.03〜0.05mm)が存在する。
このため、悪路走行時等で、路面側からの逆入力を受けたときに、入力軸の一端と軸受の内端との間で、ガタつきによる打音を発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、入力軸周辺のガタ付きに起因する打音の発生を抑制することができるステアリング装置を提供することである。
請求項1の発明は、第1支持部(61)および第2支持部(62A,62B)を有する中空の支持部材(20)と、前記支持部材に挿通され、トーションバー(7)を介して同軸上に連結されて操舵力を伝達する入力軸(6)および出力軸(8)と、前記第1支持部によって支持され前記入力軸の一端(6a)を回転可能に支持する第1軸受(30)と、前記第2支持部によって支持され前記出力軸を回転可能に支持する第2軸受(40A,40B)と、前記出力軸によって支持され前記入力軸の他端を回転可能に支持する第3軸受(50)と、前記入力軸の径方向(R)に関して、前記第1支持部と前記第1軸受の外輪(31)との間、または前記第1軸受の内輪(32)と前記入力軸の前記一端との間の何れか一方に設けられる径方向隙間(S2,S1)に介在し、前記径方向の一方側への付勢力を発生する弾性部材(70;70P;70Q)と、を備えるステアリング装置を(1;1P)提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2のように、前記弾性部材は、前記第1支持部の支持中心(C3)に対して前記第1軸受を偏心方向(B2)に付勢するか、または、前記第1軸受の軸受中心(C1)に対して前記入力軸の前記一端を偏心方向(B1)に付勢するように構成されていてもよい。
また、請求項3のように、前記径方向隙間に介在し、前記弾性部材と前記径方向に隣接するスペーサ(80;80P)を備えていてもよい。
また、請求項4のように、前記スペーサは、前記第1支持部、前記外輪、前記内輪および前記入力軸の前記一端のうちから択一的に選択された組付対象に対して組付方向(K1;K2)に嵌合組付けされた嵌合組付面(81;82P)と、前記組付方向側の端面(83;83P)と、前記組付方向側の端面と前記嵌合組付面との間に形成されたテーパ部(85;85P)と、を含んでいてもよい。
また、請求項5のように、前記弾性部材は、環状または円弧状をなす本体(71;71P;71Q)と、前記本体から前記本体の径方向に突出する少なくとも1つの弾性凸部(72;72P;72Q,73Q)と、を含んでいてもよい。
請求項1の発明では、第1支持部と第1軸受の外輪との径方向隙間に介在して径方向の一方側への付勢力を発生する弾性部材によって、第1支持部に対する第1軸受の径方向のガタつきを抑制したり、或いは、第1軸受の内輪と入力軸の一端との径方向隙間に介在して径方向の一方側への付勢力を発生する弾性部材によって、第1軸受に対する入力軸の一端の径方向のガタつきを抑制することができる。このため、前記ガタつきに起因する打音の発生を抑制することができる。
請求項2の発明では、弾性部材によって、第1支持部に対して第1軸受を偏心方向に付勢するか、または、第1軸受に対して入力軸の一端を偏心方向に付勢することで、前記ガタつきの抑制効果を高くすることができる。
請求項3の発明では、環状のスペーサが弾性部材に対して径方向に隣接している。このため、組付対象等に対する弾性部材の組付けが容易になる。
請求項4の発明では、スペーサが、組付対象に対する組付方向側の端面と嵌合組付面との間にテーパ部を含むので、組付対象に対するスペーサの組付けが容易になる。
請求項5の発明では、弾性部材の本体から径方向に突出する弾性凸部によって、径方向の付勢力を得ることができる。
本発明の第1実施形態のステアリング装置の概略断面図である。 (a)は第1実施形態のステアリング装置の第1軸受の周辺部分の拡大断面図である。(b)は(a)におけるY−Y断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態のステアリング装置の第1軸受の周辺部分の拡大断面図である。(b)は(a)におけるZ−Z断面図である。 (a)は本発明の第3実施形態における弾性部材の概略側面図であり、(b)は弾性部材の要部の概略斜視図である。
本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のステアリング装置1の概略構成を示す模式図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、回転操作されるステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2の回転に連動して転舵輪3を転舵する転舵機構4とを備えている。
また、ステアリング装置1は、一端5aおよび他端5bを有するステアリングシャフト5と、一端6aおよび他端6bを有する中空の入力軸6と、トーションバー7と、一端8aおよび他端8bを有する中空の出力軸8とを備えている。入力軸6と出力軸8とは、トーションバー7を介して同一軸線上に相対回転可能に連結されている。入力軸6および出力軸8は、トーションバー7の弾性的な捩じり変形を伴って相対回転する。
操舵部材2は、ステアリングシャフト5の一端5aに一体回転可能に取り付けられている。ステアリングシャフト5の他端5bは、入力軸6の一端6aに一体回転可能に連結されている。入力軸6および出力軸8は、操舵部材2から伝達される操舵力(回転力)を転舵機構4側へ伝達する。
転舵機構4は、詳細は図示していないが、出力軸8とインターミディエイトシャフトを介して一体回転可能に連結されたピニオン軸と、転舵軸としてのラック軸とを含み、ラックアンドピニオン機構を構成している。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト5が回転されると、その回転が前記ラックアンドピニオン機構によって、自動車の左右方向に沿っての前記ラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪3の転舵が達成される。
また、ステアリング装置1は、運転者のステアリング操作を補助するアシスト機構Aを備えている。アシスト機構Aは、トルクセンサ9と、ECU(Electronic Control Unit) 10と、電動モータ11と、ウォーム減速機12を備えている。
ウォーム減速機12は、ウォーム13とウォームホイール14とを含む。ウォーム13は、電動モータ11により回転駆動される。ウォームホイール14は、出力軸8と一体回転可能に連結され、ウォーム13と噛み合う。
トルクセンサ9は、入力軸6と出力軸8との間の相対回転量を検出する。ECU10は、トルクセンサ9により検出された相対回転量から得られる操舵トルクおよび図示しない車速センサにより検出された車速に基づいて、アシストトルクを決定する。電動モータ11は、ECU10により駆動制御される。ウォーム減速機12は、電動モータ11の回転を減速して出力軸8に伝達する。その結果、アシストトルクが出力軸8に付与されて、運転者のステアリング操作が補助される。
また、ステアリング装置1は、図示しない車体により支持されるステアリングコラム15を備えている。ステアリングコラム15は、ステアリングシャフト5が挿通支持された中空のコラムジャケット16と、入力軸6および出力軸8が挿通支持された支持部材としての中空のハウジング20とを含む。
ハウジング20は、第1ハウジング21(センサハウジングに相当)と、第2ハウジング22(ギヤハウジングに相当)とを含む。第1ハウジング21は、コラムジャケット16の一端16aに連結されている。第1ハウジング21には、トルクセンサ9が収容されている。第2ハウジング22は、第1ハウジング21と連結されている。第2ハウジング22には、ウォーム減速機12が収容され保持されている。
また、ステアリング装置1は、第1軸受30と、第2軸受40A,40Bと、第3軸受50とを備えている。支持部材としてのハウジング20は、第1軸受30、一対の第2軸受40A,40B、および第3軸受50を介して、入力軸6および出力軸8を回転可能に支持している。
具体的には、入力軸6の一端6aが、第1ハウジング21の内面21aに設けられた第1支持部61によって、第1軸受30を介して回転可能に支持されている。第1軸受30は、外輪31と、内輪32と、外輪31と内輪32との間に介在する例えば玉からなる転動体33とを含む。
また、出力軸8が、第1ハウジング21および第2ハウジング22の内面21a,22aにそれぞれ設けられた一対の第2支持部62A,62Bによって、一対の第2軸受40A,40Bを介して回転可能に支持されている。
一対の第2軸受40A,40Bは、ウォームホイール14を挟んだ両側に配置されている。第2軸受40Aは、外輪41Aと、内輪42Aと、例えば玉からなる転動体43Aとを含む転がり軸受である。外輪41Aは、第1ハウジング21の内面21aに設けられた第2支持部62Aに嵌合固定されている。内輪42Aは、出力軸8の外周に一体回転可能に嵌合されている。
第2軸受40Bは、外輪41Bと、内輪42Bと、例えば玉からなる転動体43Bとを含む転がり軸受である。外輪41Bは、第2ハウジング22の内面22aに設けられた第2支持部62Bに嵌合固定されている。内輪42Bは、出力軸8の外周に一体回転可能に嵌合されている。出力軸8に対する内輪42Bの軸方向移動が規制されている。
図2(a)は、第1軸受30の周辺部分の拡大断面図であり、図2(b)は、図2(a)におけるY−Y断面図である。図2(a),(b)に示すように、外輪31の外周面31aは、第1ハウジング21の内面21aに嵌合固定されている。
外輪31の一端面311が、第1ハウジング21の内面21aに形成された位置決め段部21bに当接することにより、第1ハウジング21に対して、外輪31の軸方向一方側(ステアリングシャフト5側)への移動が規制されている。
また、内輪32の一端面321が、入力軸6の一端6aの外周6cに形成された位置決め段部6dに当接することにより、入力軸6に対して、内輪32の軸方向他方側(出力軸8側)への移動が規制されている。
内輪32の内周面32aと入力軸6の一端6aとの間の径方向隙間S1に、弾性部材70と、スペーサ80とが介在している。内輪32および入力軸6は、弾性部材70およびスペーサ80を介して、一体回転可能に連結されている。
弾性部材70は、入力軸6の一端6aを取り囲む例えば略円弧状の板からなる。スペーサ80は、弾性部材70を取り囲む環状をなしており、弾性部材70に対して第1軸受30の径方向(入力軸6の径方向Rに相当)に隣接している。
図2(b)に示すように、弾性部材70は、本体71と、弾性凸部72とを備えている。本体71は、入力軸6の一端6aを取り囲む概ね円弧状の板からなり、入力軸6の一端6aの外周6cに一体回転可能に嵌合されている。
弾性凸部72は、本体71から本体71の径方向外方に突出している。弾性凸部72は、少なくとも1つ設けられ、スペーサ80に弾性的に接触している。これにより、弾性部材70は、スペーサ80と一体回転可能である。
弾性凸部72は、第1軸受30の軸受中心C1に対して入力軸6の一端6aの軸中心C2を偏心方向B1に付勢している。軸受中心C1と入力軸6の一端6aの軸中心C2とのオフセット量e1が、入力軸6の一端6aの偏心量に相当する。
図2(a)に示すように、スペーサ80は、嵌合組付面としての外周面81と、内周面82と、組付対象(内輪32)への組付方向K1側の端面である第1端面83と、組付方向K1の反対側の端面である第2端面84と、テーパ部85とを備えている。
外周面81は、スペーサ80の組付対象としての第1軸受30の内輪32の内周面32aに対して、組付方向K1に嵌合組付けされている。これにより、内輪32とスペーサ80とは、一体回転可能である。
テーパ部85は、第1端面83(組付方向K1側の端面)と、外周面81(嵌合組付面)との間に面取り状に形成されている。
再び図1を参照して、入力軸6は、その軸方向に延びる貫通孔6Hを有しており、出力軸8は、その軸方向に延びる貫通孔8Hを有している。入力軸6の他端6bは、出力軸8の一端8a側から出力軸8の貫通孔8H内に挿通されている。
入力軸6の他端6bは、出力軸8によって、第3軸受50を介して回転可能に支持されている。第3軸受50は、例えば低摩擦のブッシュからなる。第3軸受50は、出力軸8の貫通孔8Hの内周に嵌合固定されて、入力軸6の他端6bの外周に対して低摩擦で摺動接触する。
トーションバー7は、入力軸6の貫通孔6Hおよび出力軸8の貫通孔8Hに挿通されている。トーションバー7の一端7aは、入力軸6の一端6aにおいて貫通孔6Hに圧入固定されている。これにより、トーションバー7の一端7aと入力軸6の一端6aとは、一体回転可能に連結されている。
トーションバー7の他端7bは、出力軸8の他端8bにおいて貫通孔8Hに嵌合されている。トーションバー7の他端7bと出力軸8の他端8bとの両者は、両者を径方向に貫く連結ピン17によって、一体回転可能に連結されている。
本実施形態によれば、図2(a)に示すように、第1軸受30の内輪32と入力軸6の一端6aとの径方向隙間S1に介在する弾性部材70によって、第1軸受30に対する入力軸6の一端6aの径方向Rのガタつきを抑制することができる。このため、前記ガタつきに起因する打音の発生を抑制することができる。例えば悪路走行時等で路面側からの逆入力を受けたときにも前記ガタつきの発生を抑制して、打音の発生を抑制することができる。
特に、図2(b)に示すように、弾性部材70によって、第1軸受30の軸受中心C1に対して入力軸6の一端6aの軸中心C2を偏心方向B1に付勢することで、前記ガタつきの抑制効果を高くすることができる。
また、径方向隙間S1において、環状のスペーサ80が弾性部材70に対して径方向に隣接している。このため、径方向隙間S1に対して弾性部材70を組み付け易くなる。
また、スペーサ80が、組付対象としての第1軸受30の内輪32に対する組付方向K1側の端面(第1端面83)と嵌合組付面81との間にテーパ部85を含むので、組付対象(内輪32)に対するスペーサ80の組付けが容易になる。
また、弾性部材70の本体71から径方向Rに突出する弾性凸部72によって、径方向Rの付勢力を得ることができる。
(第2実施形態)
図3(a)は本発明の第2実施形態のステアリング装置1Pの第1軸受30の周辺部分の拡大断面図である。図3(b)は図3(a)のZ−Z断面図である。
図3(a),(b)の第2実施形態のステアリング装置1Pが図2(a),(b)の第1実施形態のステアリング装置1と主に異なるのは、第1ハウジング21の第1支持部61と第1軸受30の外輪31との間の径方向隙間S2に、弾性部材70Pと、スペーサ80Pとが介在している点である。
弾性部材70Pは、環状のスペーサ80Pを取り囲む例えば略円弧状をなしている。
図3(b)に示すように、弾性部材70Pは、本体71Pと、弾性凸部72Pとを備えている。本体71Pは、スペーサ80Pを取り囲む概ね円弧状の板からなり、スペーサ80Pの外周面81Pに嵌合固定されている。
弾性凸部72Pは、本体71Pから本体71Pの径方向外方に突出している。弾性凸部72Pは、少なくとも1つ設けられ、第1支持部61に弾性的に接触している。これにより、弾性部材70Pは、第1支持部61に回転不能に支持されている。スペーサ80Pは、弾性部材70Pに対して第1軸受30の径方向(入力軸6の径方向Rに相当)に隣接している。
弾性凸部72Pは、第1ハウジング21の第1支持部61の支持中心C3に対して、第1軸受30の軸受中心C1を偏心方向B2に付勢している。支持中心C3と軸受中心C1(入力軸6の一端6aの軸中心C2に一致)とのオフセット量e2が、第1軸受30(入力軸6の一端6a)の偏心量に相当する。
第1軸受30の内輪32の内周面32aは、入力軸6の一端6aの外周6cに一体回転可能に嵌合されている。
スペーサ80Pは、外周面81Pと、嵌合組付面としての内周面82Pと、組付対象(外輪31)への組付方向K2側の端面である第1端面83Pと、組付方向K2の反対側の端面である第2端面84Pと、テーパ部85Pとを備えている。
内周面82Pは、スペーサ80Pの組付対象としての第1軸受30の外輪31の外周面31aに対して、組付方向K2に嵌合組付けされている。これにより、外輪31とスペーサ80Pとの相対回転が規制されている。
テーパ部85Pは、第1端面83P(組付方向K2側の端面)と、内周面82P(嵌合組付面)との間に面取り状に形成されている。
図3の第2実施形態の構成要素において、図2の第1実施形態の構成要素と同じ構成には、図2の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
本実施形態によれば、第1ハウジング21の第1支持部61と第1軸受30の外輪31との径方向隙間S2に介在する弾性部材70Pによって、第1ハウジングに対する第1軸受30の径方向のガタつきを抑制することができる。このため、前記ガタつきに起因する打音(特に悪路走行時の打音)の発生を抑制することができる。
特に、弾性部材70Pによって、第1ハウジング21の第1支持部61の支持中心C3に対して、第1軸受30の軸受中心C1を偏心方向B2に付勢することで、前記ガタつきの抑制効果を高くすることができる。
また、径方向隙間S2において、環状のスペーサ80Pが弾性部材70Pに対して径方向に隣接している。このため、径方向隙間S2に対して弾性部材70Pを組み付け易くなる。
また、スペーサ80Pが、組付対象としての第1軸受30の外輪31に対する組付方向K2側の端面(第1端面83P)と内周面82P(嵌合組付面)との間に、テーパ部85Pを含むので、組付対象(外輪31)に対するスペーサ80Pの組付けが容易になる。
また、弾性部材70Pの本体71Pから径方向Rに突出する弾性凸部72Pによって、径方向Rの付勢力を得ることができる。
(第3実施形態)
図4(a)は本発明の第3実施形態における弾性部材70Qの概略側面図であり、図4(b)は弾性部材70Qの要部の概略斜視図である。弾性部材70Qは、軸方向Jおよび周方向Fを有する環状の本体71Qと、本体71Qから径方向Rの外方(内方であってもよい)に突出し周方向に離隔する複数の弾性凸部72Q,73Qとを備えている。
少なくとも1つの弾性凸部72Qの本体71Qからの突出量H1が、残りの弾性凸部73Qの本体71Qからの突出量H2よりも大きくされている。弾性凸部72Qの周方向Fの端部72Qaが本体71Qと接続され、弾性凸部72Qの軸方向Jの端部72Qbが、本体71Qから切り離されていてもよい。弾性凸部73Qに関しても同様である。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、図2(a)の第1実施形態の変更形態として、図示していないが、スペーサ80が入力軸6の一端6a(組付対象)の外周6cに嵌合され、そのスペーサ80と内輪32との間に、弾性部材70が介在していてもよい。
また、図3(a)の第2実施形態の変更形態として、図示していないが、スペーサ80Pが第1ハウジング21の第1支持部61(組付対象)に嵌合され、そのスペーサ80Pと外輪31との間に、弾性部材70Pが介在していてもよい。
その他、本発明は特許請求の範囲に記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1;1P…ステアリング装置、2…操舵部材、3…転舵輪、4…転舵機構、5…ステアリングシャフト、6…入力軸、6a…一端、6b…他端、6a……貫通孔、7…トーションバー、7a…一端、7b…他端、8…出力軸、8a…一端、8b…他端、9…トルクセンサ、11…電動モータ、12…ウォーム減速機、15…ステアリングコラム、16…コラムジャケット、20…ハウジング(支持部材)、21…第1ハウジング、22…第2ハウジング、30…第1軸受、31…外輪(組付対象)、31a…外周面、32…内輪(組付対象)、32a…内周面、40A,40B…第2軸受、50…第3軸受、61…第1支持部、62A,62B…第2支持部、70;70P;70Q…弾性部材、71;71P;71Q…本体、72;72P;72Q,73Q…弾性凸部、80;80P…スペーサ、81…外周面(嵌合組付面)、81P…外周面、82…内周面、82P…内周面(嵌合組付面)、83;83P…第1端面(組付方向側の端面)、85;85P…テーパ部、A…アシスト機構、B1,B2…偏心方向、C1…(第1軸受の)軸受中心、C2…(入力軸の)軸中心、C3…(第1支持部の)支持中心、R…径方向、S1,S2…径方向隙間、K1;K2…(組付対象に対する)組付方向

Claims (5)

  1. 第1支持部および第2支持部を有する中空の支持部材と、
    前記支持部材に挿通され、トーションバーを介して同軸上に連結されて操舵力を伝達する入力軸および出力軸と、
    前記第1支持部によって支持され前記入力軸の一端を回転可能に支持する第1軸受と、 前記第2支持部によって支持され前記出力軸を回転可能に支持する第2軸受と、
    前記出力軸によって支持され前記入力軸の他端を回転可能に支持する第3軸受と、
    前記入力軸の径方向に関して、前記第1支持部と前記第1軸受の外輪との間、または前記第1軸受の内輪と前記入力軸の前記一端との間の何れか一方に設けられる径方向隙間に介在し、前記径方向の一方側への付勢力を発生する弾性部材と、を備えるステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記弾性部材は、前記第1支持部の支持中心に対して前記第1軸受を偏心方向に付勢するか、または、前記第1軸受の軸受中心に対して前記入力軸の前記一端を偏心方向に付勢するように構成されているステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記径方向隙間に介在し、前記弾性部材と前記径方向に隣接するスペーサを備えるステアリング装置。
  4. 請求項3において、前記スペーサは、前記第1支持部、前記外輪、前記内輪および前記入力軸の前記一端のうちから択一的に選択された組付対象に対して組付方向に嵌合組付けされた嵌合組付面と、前記組付方向側の端面と、前記組付方向側の端面と前記嵌合組付面との間に形成されたテーパ部と、を含むステアリング装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、前記弾性部材は、環状または円弧状をなす本体と、前記本体から前記本体の径方向に突出する少なくとも1つの弾性凸部と、を含むステアリング装置。
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