JP2017024087A - 制御装置、螺子切り装置、制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

制御装置、螺子切り装置、制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】螺子切り動作を行う加工刃の移動時間を短縮することができる制御装置、螺子切り装置、制御方法及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】本発明に係る制御装置は、回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作を制御する制御装置において、回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算する演算部と、前記終点位置から前記演算部にて演算した他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御する移動制御部とを備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明はワークに対する螺子切り動作を制御する制御装置、螺子切り装置、制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
ワークの外周面に螺子溝を形成する場合、回転するワークの表面に加工刃が接触し、回転軸方向に移動して、螺子切り動作を実行する。加工刃は、回転軸方向において、原点から最終位置まで複数回移動し、溝を段階的に深くして、螺子溝を形成する(例えば特許文献1参照)。従来、螺子溝を形成するプログラムとして固定サイクルがあった。固定サイクルは一連の加工動作を一つのサイクルとして一つの命令コードで指定できる。特に螺子溝を形成する固定サイクルとして螺子切りサイクルがある。
特開2010―247246号公報
螺子切りサイクルでは、加工刃が加工開始点から加工終了点に到達すると、再び加工開始点まで戻る。その後、ワークに接触する位置(ワークに対して直交する方向の位置)を変更し、加工開始点から加工終了点まで移動する。従って、加工刃が加工終了点に到達した後、加工開始点に戻り、該加工開始点から加工を開始するので、既に加工して削る部分がなくても空切削をすることになっていた。空切削によって、螺子溝を形成する為の時間が不要に長くなる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、螺子切り動作を行う加工刃の移動時間を短縮することができる制御装置、螺子切り装置、制御方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る制御装置は、回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作を制御する制御装置において、回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算する演算部と、前記終点位置から前記演算部にて演算した他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御する移動制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る制御装置は、回転軸方向に交差する方向における第1深さの螺子溝を前記ワークに設けた場合、前記第1深さの螺子溝を設けた開始位置と同じ開始位置に前記加工刃を位置決めする位置決め制御部と、該位置決め制御部によって、前記加工刃を位置決めした後、前記第1深さよりも深い第2深さまで前記螺子溝を更に切削する切削制御部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る制御装置は、前記螺子切り動作をフランクインフィード方式によって実行することを特徴とする。
本発明に係る制御装置は、前記一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃が切削する前記ワークの体積と前記他の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃が切削する前記ワークの体積とが同じになるように、前記加工刃を移動制御する第2移動制御部を備えることを特徴とする。
本発明に係る螺子切り装置は、前記加工刃と、前記回転軸方向及び回転軸方向に交差する方向への前記加工刃の移動を実行する移動機構と、該移動機構の動作を制御して、前記螺子切り動作を制御する前述したいずれかの制御装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る制御方法は、回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作の制御方法において、回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算し、前記終点位置から演算した前記他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、制御プログラムに従って、回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作を制御する制御装置で実行可能なコンピュータプログラムであって、前記制御装置を、回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算する演算部、及び前記終点位置から前記演算部にて演算した他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御する移動制御部として機能させることを特徴とする。
本発明においては、一の開始位置から終点位置まで加工刃が移動した後、一の開始位置を経由すること無く、他の開始位置に加工刃は移動する。
本発明においては、螺子溝の深さが第1深さに到達した場合、仕上げ処理を行う。第1深さの螺子溝を設けた開始位置と同じ開始位置に加工刃を位置決めし、螺子溝を第2深さ(目標深さ)まで更に切削する。
本発明においては、フランクインフィード方式によって、ワークへの螺子切りを実行するので、加工刃に作用する切削抵抗が減少する。
本発明においては、加工刃の各移動時において、加工刃が切削するワークの体積を同じにすることによって、加工刃に作用する切削抵抗が略同一になり、過大な切削抵抗の発生を防止する。
本発明にあっては、一の開始位置から終点位置まで加工刃が移動した後、一の開始位置を経由すること無く、他の開始位置に加工刃は移動する。従来、原点まで戻っていたが、一の開始位置を経由しないことで、加工刃の移動時間が短縮する。
実施の形態に係る螺子切り装置を示す概略構成図である。 加工刃の移動経路を説明する説明図である。 n回目の螺子切り作業におけるワーク表面からの切り込み深さQn と、n回目の螺子切り作業における基準位置B0 からのZ方向への距離dn とを説明する説明図である。 制御装置による螺子切り処理を説明するフローチャートである。 制御装置による仕上げ処理を説明するフローチャートである。
以下本発明を実施の形態に係る螺子切り装置を示す図面に基づいて説明する。図1は螺子切り装置を示す概略構成図である。
螺子切り装置は、ワーク4を加工する加工刃3と、該加工刃3を移動する移動装置2と、該移動装置2の駆動を制御する制御装置1とを備える。ワーク4は、例えば軸部4aと該軸部4aの一端に設けた頭部4bとを有する。
ワーク4は回転可能な主軸(図示略)に設けてあり、主軸の回転によって軸部4a回りに回転する。以下軸部4aの軸心方向(回転軸方向)をZ軸方向と称し、軸部4aの径方向(回転軸方向に交差する方向)をX軸方向と称する。移動装置2はX軸方向及びZ軸方向に移動し、加工刃3もX軸方向及びZ軸方向に移動し、軸部4aの表面に対して接近又は離隔し、Z軸方向に移動する。
制御装置1は、CPU、ROM、RAM及び不揮発性メモリ等を備え、ROMに格納した制御プログラムをRAMに読み出して、移動装置2及び主軸等の駆動を制御する。制御プログラムは複数のブロックを有し、制御装置1は各ブロックを読み込んで、主軸の回転を制御し、移動装置2の移動を制御する。加工刃3は回転するワーク4に対し、フランクインフィード方式によって螺子溝を形成する。フランクインフィード方式は図3に示す如く、加工刃3が螺子山の一面に沿って加工を行う方式である。
図2は加工刃3の移動経路を説明する説明図である。螺子切りのプログラム指令はG376X、Z、P、Q、F、D、K、L、Jである。X、Z、P、Q、F、D、K、L、JはG376指令の変数である。Xは螺子切り加工終了時のX座標を示し、Zは螺子切り加工終了時のZ座標を示し、Pはねじ山高さを示し、Qは1回目の切込み深さを示し、Fは螺子のリードを示し、Dは螺子山角度(螺子溝角度)を示し、Kは仕上げ代を示し、Lは仕上げ回数を示し、Jは最小切込み量を示す。作業者は各変数に対して変数名(アルファベット)と所望の数値を指定する。初期状態において、加工刃3は原点A0 (X0 、Z0 )に位置する。なお括弧内のX、Zは夫々X軸及びZ軸方向の位置を示す。またX0 、Z0 は予め定めた値である。
制御装置1は、読み込んだブロックが螺子切りサイクル指令である場合、螺子切り処理を実行する。螺子切りサイクル指令は、加工刃3がZ軸方向に複数回移動し、ワーク4に螺子溝を形成する為の指令である。
螺子切り処理において、ワーク4を保持した主軸が回転し、加工刃3は回転するワークに接触する。加工刃3は、最初の開始位置B1 (X1 、Z1 )に移動し、その後、最終位置C1 (X1 、Ze )まで移動し、軸部4aに螺子溝を形成する。なおZe は上記G376指令で与えられたZの値である。
加工刃3は、C1 (X1 、Ze )から位置D(X0 、Ze )に移動し、位置A2 (X0 、Z2 )に移動する。そして次の開始位置B2 (X2 、Z2 )に移動し、次の最終位置C2 (X2 、Ze )まで移動する。そして位置D(X0 、Ze )に移動し、位置An (X0 、Zn )、開始位置Bn (Xn 、Zn )、最終位置Cn (Xn 、Ze )、位置D(X0 、Ze )に移動し(ここでnは3以上の自然数である)、螺子溝の深さが所定の深さになるまで、nを増加して螺子切りサイクルを繰り返す。螺子溝の深さが所定の深さになった場合、制御装置1は後述する仕上げ処理を実行する。
図3は、n回目の螺子切り作業におけるワーク4表面からの切り込み深さQn と、n回目の螺子切り作業における基準位置B0 からのZ方向への距離dn とを説明する説明図である。図3において、基準位置B0 は、螺子切り作業を開始する場合の基準位置を示し、例えばワーク4表面上の所定位置を示す。またPは螺子溝の目標深さを示し、Kは仕上げ代(前記目標深さよりも浅い螺子溝の深さ位置と前記目標深さの位置との間の距離)を示し、θは螺子溝の角度を示す。尚、P,K,θはG376指令で作業者が指定する。
1回目の螺子切り作業における切り込み深さQ1 はG376指令で与えられたQの値である。制御装置1は、切り込み深さQn を以下の式によって決定する(ここでnは2以上の自然数)。
n =(√n)・Q1 ・・・(1)
また制御装置1は、移動距離dn を以下の式によって決定する。
n =(Qn +K)・tan(θ/2)・・・(2)
制御装置1は、式(1)及び(2)に基づいて、Xn 、Zn を演算し、位置An (X0 、Zn )、開始位置Bn (Xn 、Zn )、最終位置Cn (Xn 、Ze )を決定する。
なお式(1)を満たすように、加工刃3がワーク4を螺子切りした場合、加工刃3の単位移動距離当たりにおいて、各螺子切り動作におけるワーク4の切削体積は略同じになる。即ち、図3にてハッチングで示す如く、開始位置B2 (X2 、Z2 )での切削面積と、開始位置Bn (Xn 、Zn )での切削面積とは略同じである。
制御装置1は、仕上げ処理を実行する場合、切り込み深さQn をPとして、螺子切り動作を実行する。
図4は制御装置1による螺子切り処理を説明するフローチャートである。なお螺子切り処理は、荒削りモード及び仕上げモードを有しており、制御装置1は初期状態において、荒削りモードを設定する。仕上げモードを設定した場合、制御装置1は後述する仕上げ処理を実行する。
制御装置1は制御プログラムのブロックを読み出し(ステップS1)、読み出したブロックが終了指令であるのか否かを判定する(ステップS2)。読み出したブロックが終了指令である場合(ステップS2:YES)、制御装置1は処理を終了する。
読み出したブロックが終了指令でない場合(ステップS2:NO)、制御装置1は、読み出したブロックが螺子切りサイクル指令であるのか否かを判定する(ステップS3)。読み出したブロックが螺子切りサイクル指令でない場合(ステップS3:NO)、即ち他の指令である場合、制御装置1は、読み出した指令を実行し(ステップS4)、ステップS1に処理を戻す。
読み出したブロックが螺子切りサイクル指令である場合(ステップS3:YES)、制御装置1は、RAM又は不揮発性メモリにおいて、変数nに0を設定し、初期X方向位置X0 を設定し、初期Z方向位置Z0 を設定する(ステップS5)。なお位置検出器(図示略)、例えばポテンショメータ、ホールセンサ等が移動装置2に設けてあり、位置検出器はX0 、Z0 を制御装置1に入力する。
制御装置1は荒削りモードであるのか否かを判定する(ステップS6)。荒削りモードでない場合(ステップS6:NO)、即ち、仕上げモードである場合、制御装置1は仕上げ処理(ステップS20)を実行し、ステップS1に戻す。仕上げ処理の詳細は後述する。
荒削りモードである場合(ステップS6:YES)、制御装置1は、変数nをインクリメントし、前述した(1)式に基づいて切り込み深さを演算し、RAM又は不揮発性メモリに変数Qn を設定する(ステップS7)。制御装置1は、P−KがQn 以上であるのか否かを判定する(ステップS8)。
P−KがQn 以上でない場合(ステップS8:NO)、制御装置1は変数Qn にP−Kを設定し、仕上げモードを設定する(ステップS9)。
P−KがQn 以上である場合(ステップS8:YES)又はステップS9を実行した場合、制御装置1は、n回目の螺子切り作業におけるZ方向の位置を前述の(2)式に基づいて演算し、RAM又は不揮発性メモリに演算したZ方向の位置を変数Zn として設定する(ステップS10)。
Z軸方向において、加工刃3の進行方向が負方向である場合、制御装置1は、Z0 −dn の値を変数Zn に設定する。一方、進行方向が正方向である場合、制御装置1は、Z0 +dn の値を変数Zn に設定する(前記式(2)参照)。なお加工刃3の進行方向はRAM又は不揮発性メモリに予め設定してある。
制御装置1は、変数nが1であるのか否かを判定する(ステップS11)。変数nが1である場合(ステップS11:YES)、制御装置1はn回目の螺子切り作業における加工刃3のX方向の位置を演算し、変数Xn に設定する(ステップS12)。
図3に示すように、目標深さPにおけるX方向の位置をXp としており、Xp はG376指令で作業者が指定する。X方向において、加工刃3が正方向に移動して螺子溝を形成する場合(図3参照)、制御装置1は、Xp −(P−Qn )の値を変数Xn に設定する。一方、加工刃3が負方向に移動して螺子溝を形成する場合、Xp +(P−Qn )の値を変数Xn に設定する。なおQn は式(1)に基づいて定まる。
制御装置1は、加工刃3を開始位置Bn (Xn 、Zn )まで移動制御し(ステップS13)、開始位置Bn (Xn 、Zn )から最終位置Cn (Xn 、Ze )まで螺子切り動作を行う(ステップS14)。なおZe はG376指令で作業者が指定する。
制御装置1は、加工刃3を位置D(X0 、Ze )に移動制御し(ステップS15)、ステップS6に処理を戻す。
前述したステップS11において、変数nが1でない場合(ステップS11:NO)、即ち、nが2以上である場合、制御装置1は、加工刃3を位置An (X0 、Zn )に移動制御し(ステップS16)、ステップS12に処理を進める。
次に仕上げ処理について説明する。図5は制御装置1による仕上げ処理を説明するフローチャートである。
図4のステップS6において、荒削りモードでないと判定した場合(ステップS6:NO)、制御装置1はnに1を設定する(ステップS21)。制御装置1はnが仕上げ回数L以下であるのか否かを判定する(ステップS22)。
nが指定の仕上げ回数L以下である場合(ステップS22:YES)、制御装置1は仕上げ作業におけるZ方向の位置Zf を演算し、RAM又は不揮発性メモリに設定する(ステップS23)。なお仕上げ回数LはG376指令で作業者が指定する。
制御装置1は、式(2)において、Qn +KをPに置換してdf を演算し、Zf を演算する。即ち、df =P・tan(θ/2)を演算し、Zf =Z0 +df 又はZf =Z0 −df を演算する。
f =P・tan(θ/2)は、図4のステップS9において、変数Qn にP−Kを設定した場合におけるdn の値と同じである。即ち、仕上げ作業におけるZ方向の位置は、最後の螺子切り作業におけるZ方向の位置と同じである。従って、Z方向位置については、上記Zf の演算を行わず、最後の螺子切り作業におけるZ方向の位置を設定してもよい。
制御装置1は仕上げ作業におけるX方向の位置Xf を演算し、設定する(ステップS24)。制御装置1は、Qn =Pとして、ステップS12と同様に演算を行い、設定する。演算結果はXf =Xp になるので、ステップS24において、演算を行わず、Xp をXf の値としてそのまま設定してもよい。
制御装置1は加工刃3を位置Af (X0 、Zf )まで移動制御し(ステップS25)、開始位置(Xf 、Zf )まで移動制御する(ステップS26)。そして開始位置(Xf 、Zf )から最終位置(Xf 、Ze )まで螺子切り動作を行い(ステップS27)、加工刃3を位置D(X0 、Ze )に移動制御する(ステップS28)。
制御装置1はnをインクリメントし(ステップS29)、ステップS22に処理を戻す。ステップS22において、nが指定した仕上げ回数Lより大きい場合(ステップS22:NO)、制御装置1は加工刃3を原点A0 (X0 、Z0 )に移動制御し(ステップS30)、図4のステップS1に処理を戻す。
実施の形態に係る螺子切り装置にあっては、一の開始位置Bn-1 から終点位置Cn-1 まで加工刃3が移動した後、An-1 (一の開始位置Bn-1 のZ方向位置Zn-1 )を経由すること無く、即ち、Zn-1 まで戻ること無く、An (他の開始位置Bn のZ方向位置Zn )に加工刃3は移動する。従来、原点A0 まで戻っていたが、原点A0 乃至Zn-1 まで戻らないことで、加工刃3の移動時間が短縮する。
また螺子溝の深さがP−K(第1深さ)に到達した場合、仕上げ処理を行う(図4のステップS8、9及び図5参照)。深さP−Kの螺子溝を形成した場合の開始位置と同じ開始位置に加工刃3を位置決めし、螺子溝を目標深さP(第2深さ)まで更に切削し、仕上げを行う。
またフランクインフィード方式によって、ワーク4への螺子切りを実行するので、加工刃3に作用する切削抵抗が減少する。
また各螺子切り動作において、加工刃3が切削するワーク4の体積を略同じにすることによって、加工刃3に作用する切削抵抗が略同一になり、過大な切削抵抗の発生を防止する。
なお螺子切り装置は、位置Dへの移動を省略し、最終位置Cn (Xn 、Ze )から位置An (X0 、Zn )に加工刃3を直接移動制御してもよい。また孔の内周面に螺子溝を設ける場合に上記制御を適用してもよい。
フランクインフィード方式に限定されず、ラジアルインフォフィード方式にて螺子切り装置は螺子切りを実行してもよい。この場合、各螺子切り動作において、最初の開始位置B1 (X1 、Z1 )を演算した後、Z方向位置Zn は常に同じであり、Zn =Z1 となる。なお制御装置1は演算部、移動制御部、位置決め制御部、切削制御部及び第2移動制御部を構成する。
1 制御装置
2 移動装置
3 加工刃
4 ワーク
4a 軸部
4b 頭部

Claims (7)

  1. 回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作を制御する制御装置において、
    回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算する演算部と、
    前記終点位置から前記演算部にて演算した他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御する移動制御部と
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 回転軸方向に交差する方向における第1深さの螺子溝を前記ワークに設けた場合、前記第1深さの螺子溝を設けた開始位置と同じ開始位置に前記加工刃を位置決めする位置決め制御部と、
    該位置決め制御部によって、前記加工刃を位置決めした後、前記第1深さよりも深い第2深さまで前記螺子溝を更に切削する切削制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記螺子切り動作をフランクインフィード方式によって実行すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃が切削する前記ワークの体積と前記他の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃が切削する前記ワークの体積とが同じになるように、前記加工刃を移動制御する第2移動制御部を備えること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の制御装置。
  5. 前記加工刃と、
    前記回転軸方向及び回転軸方向に交差する方向への前記加工刃の移動を実行する移動機構と、
    該移動機構の動作を制御して、前記螺子切り動作を制御する請求項1から4のいずれか一つに記載の制御装置と
    を備えることを特徴とする螺子切り装置。
  6. 回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作の制御方法において、
    回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算し、
    前記終点位置から演算した前記他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御すること
    を特徴とする制御方法。
  7. 制御プログラムに従って、回転するワークの表面に対し、回転軸方向における複数の各開始位置から終点位置まで加工刃が移動する螺子切り動作を制御する制御装置で実行可能なコンピュータプログラムであって、
    前記制御装置を、
    回転軸方向の一の開始位置から前記終点位置まで前記加工刃を回転軸方向に移動させた後、前記一の開始位置とは異なる回転軸方向の他の開始位置に前記加工刃が移動する場合に、前記他の開始位置を演算する演算部、及び
    前記終点位置から前記演算部にて演算した他の開始位置まで前記一の開始位置を経由すること無く前記加工刃を移動制御する移動制御部として機能させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
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