JP2017023139A5 - 人工転写因子及びタンパク質の製造方法 - Google Patents

人工転写因子及びタンパク質の製造方法 Download PDF

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本発明は、麹菌を用いて糖化酵素等のタンパク質を生産する際に用いられる人工転写因子及びタンパク質の製造方法に関する。
本発明は、かかる事情に鑑み、特定の遺伝子のプロモーターをさらに活性化して、糖化酵素等のタンパク質の生産量を増加させることができる人工転写因子及びタンパク質の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の人工転写因子は、タンパク質をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターと、該プロモーターのさらに上流側に連結された配列番号1で示されるシスエレメントとからなるタンパク質発現用塩基配列における該シスエレメントの活性を向上する人工転写因子であって、転写因子KojRの上流側1〜118aaの塩基配列からなるDNA結合ドメインと、転写因子AmyRの下流側150〜604aaの塩基配列からなる活性ドメインとからなり、該DNA結合ドメインの下流側に該活性ドメインが連結され、配列番号2で示されることを特徴とする。
本発明の人工転写因子によれば、前記プロモーターの上流側に連結された前記配列番号1で示されるシスエレメントの活性が向上され、活性が向上された該シスエレメントにより該プロモーターの活性をさらに向上させることができる。この結果、活性が向上された前記プロモーターにより、前記遺伝子の活性が向上され、該遺伝子にコードされるタンパク質の生産量を増加させることができる。
また、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、配列番号2で示される人工転写因子をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターとからなる人工転写因子発現用塩基配列を備えることが好ましい。前記人工転写因子発現用塩基配列によれば、前記配列番号2で示される人工転写因子をコードする遺伝子のプロモーターにより該遺伝子の活性が向上され、該遺伝子にコードされた人工転写因子が生産される。
また、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列において、前記配列番号1で示されるシスエレメントは、前記プロモーターの上流側に少なくとも1個連結されていることが必要であり、例えば1〜10個の範囲の数が連結される。
本発明の発現ベクターは、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列を含むことを特徴とする。本発明の発現ベクターによれば、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列を含む形質転換体を製造することができる。
また、本発明の形質転換体は、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列を含むことを特徴とする。本発明の形質転換体によれば、前記遺伝子にコードされるタンパク質の生産量を増加させることができる。
また、本発明のタンパク質の製造方法は、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列を含む形質転換体を培養し、培養後の培地又は該形質転換体内から、該タンパク質発現用塩基配列により発現亢進される遺伝子によりコードされるタンパク質を回収することを特徴とする。
本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列によれば、前述のように前記遺伝子によりコードされるタンパク質の生産量を増加させることができる。そこで、本発明の人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列を含む形質転換体を培養すると、生産されたタンパク質が培養後の培地又は該形質転換体内に蓄積されるので、該タンパク質を回収することができる。

Claims (15)

  1. タンパク質をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターと、該プロモーターのさらに上流側に連結された配列番号1で示されるシスエレメントとからなるタンパク質発現用塩基配列における該シスエレメントの活性を向上する人工転写因子であって、
    写因子KojRの上流側1〜118aaの塩基配列からなるDNA結合ドメインと、転写因子AmyRの下流側150〜604aaの塩基配列からなる活性ドメインとからなり、該DNA結合ドメインの下流側に該活性ドメインが連結され、配列番号2で示されることを特徴とする人工転写因子。
  2. 請求項1記載の人工転写因子において、人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記人工転写因子をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターとからなる人工転写因子発現用塩基配列を備えることを特徴とする人工転写因子
  3. 請求項1記載の人工転写因子において、前記シスエレメントは、前記タンパク質をコードする遺伝子のプロモーターの上流側に1〜10個の範囲の数が連結されることを特徴とする人工転写因子
  4. タンパク質をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターと、該プロモーターのさらに上流側に連結され人工転写因子により活性が向上されるシスエレメントとからなり、該シスエレメントが配列番号1で示されるタンパク質発現用塩基配列を含む発現ベクターであって、
    該人工転写因子は、転写因子KojRの上流側1〜118aaの塩基配列からなるDNA結合ドメインと、転写因子AmyRの下流側150〜604aaの塩基配列からなる活性ドメインとからなり、該DNA結合ドメインの下流側に該活性ドメインが連結され、配列番号2で示されることを特徴とする発現ベクター。
  5. 請求項4記載の発現ベクターにおいて、前記人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記人工転写因子をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターとからなる人工転写因子発現用塩基配列を備えることを特徴とする発現ベクター。
  6. 請求項4記載の発現ベクターにおいて、前記人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記タンパク質をコードする遺伝子のプロモーターの上流側に1〜10個の範囲の数の前記シスエレメントが連結されることを特徴とする発現ベクター。
  7. タンパク質をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターと、該プロモーターのさらに上流側に連結され人工転写因子により活性が向上されるシスエレメントとからなり、該シスエレメントが配列番号1で示されるタンパク質発現用塩基配列を含む形質転換体であって、
    該人工転写因子は、転写因子KojRの上流側1〜118aaの塩基配列からなるDNA結合ドメインと、転写因子AmyRの下流側150〜604aaの塩基配列からなる活性ドメインとからなり、該DNA結合ドメインの下流側に該活性ドメインが連結され、配列番号2で示されることを特徴とする形質転換体。
  8. 請求項7記載の形質転換体において、前記人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記人工転写因子をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターとからなる人工転写因子発現用塩基配列を備えることを特徴とする形質転換体。
  9. 請求項7記載の形質転換体において、前記人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記タンパク質をコードする遺伝子のプロモーターの上流側に1〜10個の範囲の数の前記シスエレメントが連結されることを特徴とする形質転換体。
  10. 請求項7記載の形質転換体において、麹菌を宿主細胞とすることを特徴とする形質転換体。
  11. 請求項10記載の形質転換体において、前記麹菌は、アスペルギルス・オリゼHO2株(独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、寄託日:平成25年11月12日、受託番号:NITE BP−01750)であることを特徴とする形質転換体。
  12. 請求項10記載の形質転換体において、前記麹菌は、アスペルギルス・オリゼHO4株(独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、寄託日:平成26年12月9日、受託番号:NITE BP−01980)であることを特徴とする形質転換体。
  13. タンパク質をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターと、該プロモーターのさらに上流側に連結され人工転写因子により活性が向上されるシスエレメントとからなり、該シスエレメントが配列番号1で示される人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列を含む形質転換体を培養し、培養後の培地又は該形質転換体内から、該タンパク質発現用塩基配列により発現亢進される遺伝子によりコードされるタンパク質を回収するタンパク質の製造方法であって、
    該人工転写因子は、転写因子KojRの上流側1〜118aaの塩基配列からなるDNA結合ドメインと、転写因子AmyRの下流側150〜604aaの塩基配列からなる活性ドメインとからなり、該DNA結合ドメインの下流側に該活性ドメインが連結され、配列番号2で示されることを特徴とするタンパク質の製造方法。
  14. 請求項13記載のタンパク質の製造方法において、前記人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記人工転写因子をコードする遺伝子と、該遺伝子の上流側に連結された該遺伝子のプロモーターとからなる人工転写因子発現用塩基配列を備えることを特徴とするタンパク質の製造方法。
  15. 請求項13記載のタンパク質の製造方法において、前記人工転写因子により活性が向上されるタンパク質発現用塩基配列は、前記タンパク質をコードする遺伝子のプロモーターの上流側に1〜10個の範囲の数の前記シスエレメントが連結されることを特徴とするタンパク質の製造方法。
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