JP2017023030A - 植物用防露性組成物 - Google Patents

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隆宏 三宅
Takahiro Miyake
隆宏 三宅
石原 宏
Hiroshi Ishihara
石原  宏
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Abstract

【課題】植物の葉面に発生する結露の抑制効果に優れる植物用防露性組成物を提供する。【解決手段】非イオン界面活性剤を含有し、植物の葉面に塗布して植物の葉面に発生する結露を抑制する植物用防露性組成物。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、エチレンジアミンが付加されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーの少なくとも1種が挙げられる。【選択図】なし

Description

本発明は、植物の葉面に塗布される植物用防露性組成物に関し、さらに詳しくは、植物の葉面に塗布されて植物の葉面に発生する結露を抑制する植物用防露性組成物に関するものである。
芝やその他の植物の葉を保護しその生育を良好なものとするために、植物保護剤組成物が用いられることがある。ここでいう植物保護とは、植物体表面の細菌、ウィルス、虫等を分解無力化することであり、このために、特許文献1では、酸化チタンなどの光触媒を配合することが開示されている。
また、芝やその他の植物が生育する土壌の撥水化による乾燥害を抑えるために、土壌処理組成物が用いられることがある。例えば特許文献2では、ドライスポットの発生を予防するために、界面活性剤を主な原料とした組成物を土壌に散布することが開示されている。
特開2014−001147号公報 特開2015−054880号公報
芝やその他の植物には、上記の植物保護や土壌の撥水化とは別の、葉面に発生する結露に関する問題がある。例えばゴルフ場のグリーンには、春秋を中心に、芝の葉面に結露が発生することがある。芝の葉面に付着した露はゴルフのプレーに影響するため、プレー前の散水や刈り込みにより露の除去を行っている。しかし、プレー前に常に散水や刈り込みを行うことは負担が大きい。また、芝やその他の植物の葉面に付着した露が長く残っていると、病気が発生しやすくなり、植物の生育に影響する。しかし、このような葉面に発生する結露を抑える製品はなかった。
本発明が解決しようとする課題は、植物の葉面に発生する結露の抑制効果に優れる植物用防露性組成物を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る植物用防露性組成物は、非イオン界面活性剤を含有し、植物の葉面に塗布して植物の葉面に発生する結露を抑制することを要旨とするものである。
前記非イオン界面活性剤は、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、エチレンジアミンが付加されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーの少なくとも1種であることが好ましい。
本発明に係る植物用防露性組成物によれば、植物の葉面に発生する結露の抑制効果に優れる。
本発明に係る植物用防露性組成物について詳細に説明する。
本発明に係る植物用防露性組成物は、非イオン界面活性剤を含有する。非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、エチレンジアミンが付加されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーなどが好適なものとして挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、下記の一般式(1)により示される構造を有する非イオン界面活性剤である。
Figure 2017023030
式(1)において、Rは脂肪族炭化水素基を示す。Rの炭素数は、一般に6以上である。Rの炭素数は、好ましくは8以上、より好ましくは10以上である。また、Rの炭素数は、好ましくは22以下、より好ましくは18以下である。Rは、脂肪族飽和炭化水素基であってもよく、脂肪族不飽和炭化水素基であってもよい。また、Rは、直鎖状の脂肪族炭化水素基であってもよく、分岐状の脂肪族炭化水素基であってもよい。式(1)において、AOは、オキシアルキレンであり、オキシアルキレンとしては、オキシエチレン、オキシプロピレンが挙げられる。式(1)において、nは繰り返し単位の数を表す。nは、1以上の整数である。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルのうちでは、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテルは、下記の一般式(2)により示される構造を有する非イオン界面活性剤である。
Figure 2017023030
式(2)において、Arは多環フェニル基を示す。多環フェニル基としては、ナフタレン、アントラセン、ナフタセン、クリセン、ピレンなどが挙げられる。式(2)において、AO、nは、式(1)のAO、nと同じである。
ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテルのうちでは、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテルが好ましい。
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーは、ポリオキシエチレン成分とポリオキシプロピレン成分からなるブロックポリマーであり、下記の一般式(3)や一般式(4)により示される構造を有する非イオン界面活性剤などが挙げられる。
Figure 2017023030
Figure 2017023030
式(3)(4)において、a,b,cは繰り返し単位の数を表す。a,b,cは、1以上の整数である。
一般式(3)のブロックポリマーは、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロックポリマー(EO−PO−EOブロックポリマー)であり、一般式(4)のブロックポリマーは、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー(PO−EO−POブロックポリマー)である。これらのうちでは、EO−PO−EOブロックポリマーが好ましい。
エチレンジアミンが付加されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーは、エチレンジアミンに対しポリオキシエチレン成分とポリオキシプロピレンと成分からなるブロックポリマーが付加反応して得られたブロックポリマーであり、下記の一般式(5)や一般式(6)により示される構造を有する非イオン界面活性剤などが挙げられる。
Figure 2017023030
Figure 2017023030
式(5)(6)において、x,yは繰り返し単位の数を表す。x,yは、1以上の整数である。
本発明に係る植物用防露性組成物は、非イオン界面活性剤のみで構成されていてもよいし、任意成分として、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、水、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、水溶性高分子、農薬、肥料、非水系溶剤(有機溶剤)、着色料、香料、塩類などが挙げられる。本発明に係る植物用防露性組成物において、非イオン界面活性剤の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上である。また、非イオン界面活性剤の含有量は、100質量%であってもよい。
本発明に係る植物用防露性組成物は、水により希釈され、あるいは、希釈されないで、用いられる。本発明に係る植物用防露性組成物あるいはその希釈液は、芝その他の植物に対し、その葉面に散布して用いる。非イオン界面活性剤を含む水溶液あるいは水分散液中における非イオン界面活性剤の含有量は、散布する液の希釈倍率、散水量、散布機、芝その他の植物の生育状況、露の付着量などを考慮して適宜設定することができるが、好ましくは0.01〜10質量%の範囲内である。これにより、非イオン界面活性剤を葉面に均一に塗布することができる。
本発明に係る植物用防露性組成物は、芝その他の植物に対し、予め葉面に付着させておき、降りてきた露の水滴を非イオン界面活性剤のぬれ性によって葉面上に広げることで葉面から露を落とす。これにより防露性が発揮される。
以下、実施例および比較例を用いて本発明を詳細に説明する。
(ポット芝の作製)
内径7cmのプラスチックポットに砂を200g入れ、表面が平らになるように均した。十分量の水で灌水した後、クリーピングベントグラス(品種名:ペンクロス)を0.05g砂表面に均一になるように播種した。保湿した状態で23℃にて保管し、発芽するまで保湿状態を保持した。播種後、明所23℃14時間/暗所19℃10時間に設定した人工気象器内で適切な管理を行いながら2ヶ月間芝を育てた。十分に育った芝に対して刈込みを行い、芝面を均一にした。
(防露性評価)
作製したポット芝に対し、表1に記載の各種非イオン界面活性剤の0.2質量%水溶液(希釈液)を1.2g散布し、芝の葉面に非イオン界面活性剤を十分に付着させた(実験No.1〜24)。次いで、非イオン界面活性剤が付着したポット芝の葉面に水を3gスプレー噴霧した。スプレー噴霧された葉の表面を写真撮影し、葉の表面における濡れ面積を計測した。濡れ面積を以下の指標に従って評価した。濡れ面積の大きいものほど、防露性に優れる。実験No.25は、参照として、芝の葉面に非イオン界面活性剤の水溶液を散布しないで水を3gスプレー噴霧した。これらの結果を表1に示す。
Figure 2017023030
評価 濡れ面積
3 25%超100%以下
2 15%超25%以下
1 0%以上15%以下
表1の結果から、非イオン界面活性剤を含有する植物用防露性組成物を植物の葉面に予め塗布しておくことで、露が降りてきても植物の葉面に結露が発生するのを抑えることができることがわかる。
以上、本発明の実施形態・実施例について説明したが、本発明は上記実施形態・実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。

Claims (2)

  1. 非イオン界面活性剤を含有し、植物の葉面に塗布して植物の葉面に発生する結露を抑制することを特徴とする植物用防露性組成物。
  2. 前記非イオン界面活性剤が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー、エチレンジアミンが付加されたポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマーの少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の植物用防露性組成物。
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