JP2017023004A - 飲食物の殺菌処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高電圧パルスによる飲食物材料の殺菌処理を効率的に行い得るようにする。【解決手段】飲食物の殺菌処理装置は、それぞれ飲食物材料が流れる貫通孔15,16が形成され、電極対14を形成する少なくとも2つの電極11,12を有する。電極11,12の間には絶縁材料からなるスペーサ21が配置され、貫通孔15,16に連通する連通孔24がスペーサ21に形成される。電極対14には、電極11,12の間の距離1mm当たり200V以上の高電圧パルスが電源ユニットから印加される。スペーサ21は、電極11,12の外周面よりも外方に突出しており、電極11,12の外周面相互間における空中放電を遮断する。【選択図】図1

Description

本発明は、果汁やスープなどの飲食物材料を高電圧パルスにより殺菌するようにした飲食物の殺菌処理装置に関する。
果汁や肉汁、スープ等の飲食物材料に、高電圧パルスを印加することにより、飲食物材料に含まれる細菌を殺菌するようにした殺菌処理装置が、特許文献1に記載されるように、開発されている。この殺菌処理装置においては、それぞれ貫通孔が形成された一対の電極間に絶縁材料からなるスペーサを配置し、電極に形成された貫通孔に連通する連通孔をスペーサに形成し、連通孔と貫通孔とにより形成される流路に飲食物材料を流すようにしている。電極間の距離1mmの厚みに対して数100V以上の高電圧パルスを殺菌電圧として電極に印加する。これにより、飲食物材料を流路に連続的に流しながら殺菌処理を行うことができる。
特開2008−86259号公報
このような高電圧パルスを飲食物材料に印加して殺菌処理を行う場合には、5kHz以上の周波数で高電圧パルスを電極に印加する。しかしながら、電極に印加する高電圧パルスの周波数が20kHz以上となると、対をなす2つの電極の外周面の間で空中放電現象が発生することが判明した。周波数が高くなると、表皮効果により空中放電現象が発生すると考えられる。この空中放電現象は、環状の電極を備えた殺菌処理装置においても、高電圧パルスの周波数が20kHzを以上となると、同様に発生することが判明している。
電極間に空中放電現象が発生すると、印加電圧を効率的に飲食物材料に印加することができなくなり、殺菌効率が低下することが避けられない。
本発明の目的は、高電圧パルスによる飲食物材料の殺菌処理を効率的に行い得るようにすることにある。
本発明の飲食物の殺菌処理装置は、それぞれ飲食物が流れる貫通孔が形成され、電極対を形成する少なくとも2つの電極と、前記電極の間に配置され、前記貫通孔に連通する連通孔が形成される絶縁材料からなるスペーサと、前記貫通孔と前記連通孔により形成される流路に飲食物を供給する飲食物供給手段と、前記電極対を形成する2つの前記電極の間の距離1mm当たり200V以上の高電圧パルスを前記電極対に印加する電源ユニットと、を有し、前記スペーサを前記電極の外周面よりも外方に突出させて、前記電極の外周面相互間における空中放電を遮断する。
飲食物の殺菌処理装置は、電極対と電極対を形成する電極の間に配置される絶縁材料からなるスペーサとを有し、電極対に印加される高電圧パルスが連通孔を流れる飲食物材料に通電され、飲食物材料は殺菌処理される。スペーサは電極の外周面よりも外方に突出しており、対をなす電極の間の沿面距離がスペーサの厚みよりも長く設定され、20kHz以上の周波数の高電圧パルスを電極対に印加しても、電極の外周面相互間における空中放電の発生が防止される。これにより、高電圧パルスによる飲食物材料の殺菌処理を効率的に行うことができる。
一実施の形態である飲食物の殺菌処理装置を示す縦断面図である。 図1の右側面図である。 図2において右側から見た電極対とスペーサの部分を示す側面図である。 殺菌装置の電源ユニットを示すブロック図である。 他の実施の形態である飲食物の殺菌処理装置を示す縦断面図である。 図5の右側面図である。 図5におけるA−A線拡大断面図である。 図5におけるB−B線拡大断面図である。 図5に示された2対の電極対とスペーサの部分を示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1に示される飲食物の殺菌処理装置10aは、それぞれ板状の第1の電極11と第2の電極12とを有している。図2に示されるように第2の電極12は長方形となっており、第1の電極11も同様に長方形となっており、両方の電極11,12のサイズはほぼ同一である。第1の電極11と第2の電極12とにより一対の電極対14が形成され、両方の電極11,12の間には、樹脂等の絶縁材料からなるスペーサ21が配置される。スペーサ21は、長辺と短辺がともに電極11,12よりも大きい長方形であり、厚み寸法Bが例えば2mm程度であり、両方の電極11,12の内面の間に挟み付けられる。
第1の電極11には貫通孔15が板厚方向に形成され、第2の電極12には第2の貫通孔16が板厚方向に形成されている。スペーサ21には両方の貫通孔15,16に連通する連通孔24が形成されており、この連通孔24は長孔である。図1に示されるように、貫通孔16は貫通孔15に対して径方向にずれており、貫通孔15は長孔からなる連通孔24の一端部に開口し、貫通孔16は連通孔24の他端部に開口している。それぞれの電極11,12とスペーサ21の間は、シール部材25によりシールされる。
第1の電極11の外面には、樹脂等の絶縁材料からなる流入側配管31が装着され、流入側配管31には貫通孔15に連通する供給流路31aが設けられている。流入側配管31の一端面は電極11の外面に突き当てられ、他端面には流入側アダプター32のフランジ32aが突き当てられ、流入側アダプター32と流入側配管31は樹脂等の絶縁材料からなる連結部材33aにより電極11に取り付けられる。連結部材33aと電極11はねじ部材34aにより締結され、連結部材33aと流入側アダプター32はねじ部材35aにより締結される。流入側配管31の両端面はシール部材36aによりシールされる。
第2の電極12の外面には、樹脂等の絶縁材料からなる流出側配管37が装着され、流出側配管37には貫通孔16に連通する吐出流路37aが設けられている。流出側配管37の一端面は電極12の外面に突き当てられ、他端面には流出側アダプター38のフランジ38aが突き当てられ、流出側アダプター38と流出側配管37は樹脂等の絶縁材料からなる連結部材33bにより電極11に取り付けられる。連結部材33bと電極12はねじ部材34bにより締結され、連結部材33bと流出側アダプター38はねじ部材35bにより締結される。流出側配管37の両端面はシール部材36bによりシールされる。連結部材33bは、図2に示されるように、3本設けられており、連結部材33aも同様に3本設けられている。
殺菌処理装置10aにより殺菌処理される飲食物材料は、図1に示されるように、流入側アダプター32に接続される配管41により殺菌処理装置10aに供給される。配管41は図示しないホッパに接続されており、配管41には、飲食物供給手段としてのポンプ40により貫通孔15に供給される。飲食物材料は、連通孔24を流れる間に、電極11,12からなる電極対14に印加される高電圧パルスにより殺菌処理される。殺菌処理された飲食物材料は、流出側アダプター38に接続される配管42により外部に案内される。
電極11を冷却するために、電極11には冷却液流路44aが設けられ、電極11の図2における左側面には流入側の継手45aが設けられ、電極11の上面には流出側の継手46aが設けられている。継手45aに接続される冷却配管から供給される冷却液は、冷却液流路44aを流れた後に、継手46aから外部に排出される。同様に、電極12を冷却するために、電極12には冷却液流路44bが設けられ、電極12の図2における下側面には流入側の継手45bが設けられ、電極12の左側面には流出側の継手46bが設けられている。継手45bに接続される冷却配管から供給される冷却液は、冷却液流路44bを流れた後に、継手46bから外部に排出される。
両方の電極11,12の外面には、図3に示されるように、複数の取付孔43が設けられている。電源ユニットの給電ケーブルの先端に設けられた図示しない給電バーが、殺菌処理装置10aの配置状況に応じて、いずれかの取付孔43に取り付けられる。電極対14には、電極11,12の間の距離1mm当たり200V以上の高電圧パルスが印加される。スペーサ21の厚みBが2mmの場合には、電極対14には400V以上の高電圧パルスが印加される。
図4は、電極対14に高電圧パルスを印加するための電源ユニット50を示すブロック図である。
電源ユニット50は、図4に示されるように、サイリスタつまりサイリスタスタック51を有している。サイリスタスタック51は、図示しないサイリスタ(SCR)と冷却ファンと交互に配置してこれらを束ねた形態となっており、外部からの例えば200Vまたは400Vの3相の商用交流電流を直流電流に整流して250Vまたは500Vに昇圧する。サイリスタスタック51の出力端子にはインバータ52が接続されており、サイリスタスタック51から出力された直流電流は、インバータ52により高周波電流に変換される。インバータ52は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)により構成されており、5〜400kHzの高電圧パルスを出力する。
インバータ52の出力端子には昇圧トランス53が接続されている。昇圧トランス53は、インバータ52から出力された高周波電流を昇圧して高電圧パルスを発生させ、電極対14に高電圧パルスを印加する。電極対14を構成する電極11,12のうち、一方が高電位側の電極となり、他方が低電位側の電極となる。
電源ユニット50は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)54を有している。このPLC54には、操作パネル55が接続されており、操作パネル55には、飲食物材料に対する通電条件を入力するためのキー等からなる入力部が設けられている。さらに、入力された通電条件等を表示するための図示しないディスプレイが操作パネル55に設けられている。PLC54は、サイリスタスタック51とインバータ52に対する制御信号を演算するマイクロプロセッサと、制御プログラム、演算式、マップデータ等が格納されるメモリを有している。
サイリスタスタック51の作動を制御するために、サイリスタスタック51には定電圧制御部56が接続されている。インバータ52の作動を制御するために、インバータ52には発振制御部57が接続されている。定電圧制御部56と発振制御部57は、それぞれPLC54から制御信号により作動し、PLC54とともにサイリスタスタック51とインバータ52の作動を制御する制御部を構成している。殺菌処理された飲食物材料の温度を検出するために、温度センサ58が流出側アダプター38に配置されており、温度センサ58の検出信号は、PLC54に送られる。
定電圧制御部56によりサイリスタスタック51の起動つまりオンオフが制御されるとともに、サイリスタスタック51の出力電圧が定電圧制御部56にフィードバックされる。定電圧制御部56からは、PLC54に対して、サイリスタスタック51を起動させた状態と起動を停止させた状態との検出信号がフィードバックされる。
一方、発振制御部57によりインバータ52の起動が制御されるとともに、インバータ52から出力される高周波パルスを1サイクル毎に発振制御部57にフィードバック信号が出力される。さらに、発振制御部57は、PLC54に対してインバータ52に対する発振開始信号と発振終了信号とを出力し、インバータ52から出力された高周波パルスの数がPLC54によりカウントされる。インバータ52から出力される高周波パルスの数が設定数となると、PLC54は発振制御部57に発振の停止つまり高周波パルスの出力停止信号を出力し、インバータ52の出力を停止する。
インバータ52から出力された高周波パルスを昇圧することにより、飲食物材料に高電圧パルスを印加して飲食物材料を殺菌処理する場合には、サイリスタスタック51を起動させた状態のもとで、インバータ52のオンオフを制御して高電圧パルスを飲食物材料に印加する。このように、インバータ52をオンオフ制御して高電圧パルスを飲食物材料に印加するようにすると、インバータ52の立ち上がりと立ち下がりの速度を迅速に設定することができ、瞬時に殺菌電圧の高電圧パルス飲食物材料に印加することができる。これにより、飲食物材料が過加熱される前に、飲食物材料に含まれる細菌を殺菌することができ、殺菌後の飲食物材料が変質したり、風味が損なわれたりすることなく、高品質の殺菌処理を行うことができる。
スペーサ21は、図1〜図3に示されるように、電極11,12よりも長辺と短辺とが大きく設定されており、電極11,12の外周面よりも外方に突出している。スペーサ21の一方面には、電極11の角部に係合する位置決めブロック58aが4つ配置され、スペーサ21の他方面には、図2に示されるように、電極12の角部に係合する位置決めブロック58bが4つ配置される。それぞれの位置決めブロック58a,58bは樹脂等の絶縁材料により形成されており、対向する位置決めブロック58a,58bを貫通するねじ部材59によりそれぞれの位置決めブロック58a,58bはスペーサ21に固定される。それぞれの位置決めブロック58a,58bが電極11,12に係合することにより、スペーサ21は電極11,12に挟み込まれた状態で位置決めされる。
このように、絶縁材料からなるスペーサ21を電極11,12の外周面よりも外方に突出させると、飲食物材料を殺菌処理する際に、電極11,12の外周面相互間における空中放電を遮断することができる。種々の飲食物材料を殺菌処理装置10aにより殺菌処理することができるように、電源ユニット50からは電極対14に5〜400kHzの周波数の高電圧パルスを印加することができる。
実験によると、スペーサ21を電極11,12の外周面よりも突出させない形態においては、高電圧パルスの周波数を20kHz以上に高めると、表皮効果により、電極11,12の外周面から空中放電現象が発生することが判明した。空中放電現象が発生すると、印加電圧を効率的に飲食物材料に印加することができなくなり、殺菌効率が低下することが避けられない。
そこで、実施の形態の殺菌処理装置10aにおいては、スペーサ21を電極11,12の外周面よりも外方に突出させて、対をなす両方の電極11,12の沿面距離をスペーサ21の厚みよりも長くする。これにより、高電圧パルスの周波数を20kHz以上としても、絶縁材料からなるスペーサ21により空中放電が遮断されることが判明した。したがって、流路内に高速で飲食物材料を流しても、効率的に飲食物を殺菌処理することが判明した。実験によれば、スペーサ21を迂回した両方の電極11,12の外周面の距離つまり沿面距離が5mm以上となるように、スペーサ21を電極11,12の外周面よりも突出させると、高電圧パルスの周波数を20〜400kHzとしても、確実に空中放電の発生を防止することができた。
図2に示されるように、電極11,12の長手方向の寸法をL1とし、幅方向の寸法をW1とし、スペーサ21の長手方向の寸法をL2とし、幅方向の寸法をW2とすると、スペーサ21は電極11,12の上下それぞれに(L2−L1)/2の寸法で電極11,12の外周面から突出する。同様に、スペーサ21は電極11,12の左右それぞれに(W2−W1)/2の寸法で電極11,12の外周面から突出する。図2においては、突出寸法は上下左右それぞれほぼ同一に設定されている。
両方の電極11,12の上下方向の沿面距離は、スペーサ21の厚み寸法と、スペーサ21の一方面の突出長さと、スペーサ21の他方面の突出長さとの合計、つまりスペーサ21が外部に吐出した部分における両方の電極11,12の外周面との間の距離である。したがって、上下の沿面距離は、{(L2−L1)/2}×2+Bになり、左右の沿面距離は{(W2−W1)/2}×2+Bとなる。
殺菌処理装置10aは、種々の飲食物材料の殺菌処理するために、5〜400kHzの周波数の高電圧パルスを印加することができるようになっている。スペーサ21を電極11,12の外周面よりも外方に突出させると、この範囲の周波数のうちのいずれの周波数の高電圧パルスを電極対14に供給するようにしても、20kHz以上とする場合も含めて、効率的に飲食物の殺菌処理を行うことができた。
図1に示されるように、殺菌処理装置10aにおいは、流入側配管31は一方の電極11に設けられ、流出側配管37は他方の電極12に設けられているが、一方の電極に流入側配管31と流出側配管37とを設け、両方の配管が設けられた電極を低電位側の電極としても良い。
図5は、他の実施の形態である飲食物の殺菌処理装置10bを示す縦断面図である。図6は図5の右側面図であり、図7は図5におけるA−A線拡大断面図であり、図8は図5におけるB−B線拡大断面図である。図9は図5に示された2対の電極対とスペーサの部分を示す拡大断面図である。
この殺菌処理装置10bは、それぞれ環状となった3つの電極11〜13を有している。それぞれの電極11〜13は、中心部に貫通孔17が形成され、貫通孔17が同軸となって配置される。電極11とこれに対して軸方向に隣り合った電極12との2つの電極により電極対14aが形成され、両方の電極11,12の間には絶縁材料からなるスペーサ22が配置される。電極12とこれに対して軸方向に隣り合った電極13との2つの電極により電極対14bが形成され、両方の電極12,13の間にはスペーサ23が配置される。それぞれのスペーサ23には貫通孔17に連通する連通孔26が設けられており、貫通孔17と連通孔26とにより飲食物材料が流れる直線状の流路が形成される。流路はそれぞれの電極11〜13の端面に突き当てられるシール部材27によりシールされる。
電極11にはシール部材27を介して流入側配管31が突き当てられ、電極13にはシール部材27を介して流出側配管37が突き当てられる。流入側配管31の供給流路31aと、流出側配管37の吐出流路37aは、貫通孔17と連通孔26により形成される流路と同軸となっている。流入側アダプター32のフランジ32aが流入側配管31に突き当てられ、流出側アダプター38のフランジ38aが流出側配管37に突き当てられる。流入側アダプター32のフランジ32aと、流出側アダプター38のフランジ38aは、4本のタイロッド61により締結される。それぞれのタイロッド61の一端部は、フランジ32aを貫通し、ナット62によりフランジ32aに締結される。
流出側アダプター38には押さえプレート63が軸方向に移動自在に装着され、タイロッド61の他端部はフランジ38aと押さえプレート63を貫通している。タイロッド61には、フランジ38aと押さえプレート63の間に位置させて、複数の皿ばねからなるばね組立体64が装着され、ばね組立体64によりフランジ38aには流出側配管37に向かう方向のばね力が加えられる。それぞれのタイロッド61の他端部は、ナット65により押さえプレート63に締結される。
図5および図7に示されるように、電極11には取付孔43が設けられており、取付孔43にねじ結合されるねじ部材66により電極11には給電バー67が取り付けられる。同様に、電極12には給電バー68が取り付けられ、電極13には給電バー69が取り付けられる。それぞれの給電バー67〜69は、図4に示される電源ユニット50の昇圧トランス53に接続される。中間位置の電極12の給電バー68には、昇圧トランス53の高電位側の給電ケーブルが接続される。電極12に対して外側の位置の電極11,13の給電バー67,69には、昇圧トランス53の低電位側の給電ケーブルが接続される。図5に示される電極対14a,14bの電極間の間隔が10mmの場合には、電極対には昇圧トランス53から2000V以上の高電圧パルスが印加される。
図9に示されるように、電極11〜13の外径をD1とし、スペーサ22,23の外径をD2とすると、スペーサ22,23が電極11〜13の外周面から突出する寸法は、D2−D1の2分の1となる。したがって、図5〜図9に示される電極対14a,14bにおける電極間の沿面距離は、電極間の間隔に、[(D2−D1)/2]×2を加えた距離となる。これにより、スペーサ22,23の外周が電極11〜13の外周面よりも外方に突出し、沿面距離を5mm以上に設定することができ、高電圧パルスの周波数を20kHz以上としても、絶縁材料からなるスペーサ21により空中放電が遮断されることが判明し、流路内に高速で飲食物材料を流しても、効率的に飲食物を殺菌処理することができた。
図5に示される殺菌処理装置10bは、2対の電極対14a,14bを有しており、飲食物材料の流れ方向において中間位置の電極12は両方の電極対14a,14bを形成する共通の電極となっている。このタイプの殺菌処理装置10bにおいては、電極対の数は2対に限られることなく、3つの電極以上であって、奇数の電極を備えた形態とすることができる。電極数を奇数とすることにより、流入側配管31と流出側配管37に突き当てられる電極群の端部となる電極を低電位側とすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
11〜13 電極
14,14a,14b 電極対
15〜17 貫通孔
21〜23 スペーサ
24,26 連通孔
31 流入側配管
32 流入側アダプター
37 流出側配管
38 流出側アダプター
40 ポンプ
50 電源ユニット
67〜69 給電バー

Claims (5)

  1. それぞれ飲食物が流れる貫通孔が形成され、電極対を形成する少なくとも2つの電極と、
    前記電極の間に配置され、前記貫通孔に連通する連通孔が形成される絶縁材料からなるスペーサと、
    前記貫通孔と前記連通孔により形成される流路に飲食物を供給する飲食物供給手段と、
    前記電極対を形成する2つの前記電極の間の距離1mm当たり200V以上の高電圧パルスを前記電極対に印加する電源ユニットと、を有し、
    前記スペーサを前記電極の外周面よりも外方に突出させて、前記電極の外周面相互間における空中放電を遮断する、飲食物の殺菌処理装置。
  2. 請求項1記載の飲食物の殺菌処理装置においては、前記電源ユニットは、5〜400kHzの周波数の高電圧パルスを前記電極対に供給する、飲食物の殺菌処理装置。
  3. 請求項1または2記載の飲食物の殺菌処理装置において、前記スペーサは対をなす前記電極の外周面間の沿面距離が5mm以上となるように外方に突出する、飲食物の殺菌処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲食物の殺菌処理装置において、第1の貫通孔が形成された板状の第1の電極と、第1の前記貫通孔に対して径方向にずれる第2の貫通孔が形成された板状の第2の電極と、第1と第2の前記電極の間に配置され、第1と第2の前記貫通孔に連通する前記連通孔が形成されるスペーサとを有する、飲食物の殺菌処理装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲食物の殺菌処理装置において、それぞれ貫通孔が形成され前記貫通孔が同軸となって配置される少なくとも3つの環状の前記電極と、軸方向に隣り合った2つの前記電極により形成される前記電極対の間に挟み込まれ、前記貫通孔と同軸の前記連通孔が形成される前記スペーサとを有する、飲食物の殺菌処理装置。
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