JP2017022598A - リモコン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】意図しない操作を誤って検出するおそれを低減することができるリモコン装置を提供する。【解決手段】常には取り付け部(壁面W)に取り付けた状態で使用されるリモコン装置1は、操作部(操作ボタン4、5)と、本体部2と、本体部2に加わる加速度を直交三軸の三軸方向(X軸、Y軸、Z軸)のそれぞれについて検出する三軸加速度センサ8と、動作モードを設定する制御部6とを備えている。そして、制御部6は、本体部2が取り付け部に取り付けられている状態における基準加速度に対して許容範囲を設定し、基準加速度と現時点での加速度である実加速度とを比較し、実加速度が第1判定期間(T1)を超えて許容範囲に収まっている場合には有効モードに設定し、実加速度が予め定められている第2判定期間(T2)を超えて許容範囲から外れている場合には無効モードに設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、リモコン装置に関する。
従来、空調機器に対する設定等の操作を行うリモコン装置が知られている。このような空調機器用のリモコン装置は、例えばテレビ用のリモコン装置のようにユーザが手に持って使用するものも勿論存在するが、壁等の取り付け部に取り付けた状態で使用されるものもある(例えば、特許文献1参照)。また、一般家庭用のものでは、壁に埋め込むのでは無く、電池交換等のために着脱可能になっているものもある。
特開2014−190566号公報
さて、機械的あるいは電気的なスイッチで構成された操作部を備えたリモコン装置の場合、ユーザが意図しない操作を検出してしまうことがある。例えば、リモコン装置が取り付け部から着脱可能である場合、ユーザがリモコン装置を手に持ったときに、意図せずに指が操作部に触れてしまうことがある。
しかしながら、ユーザの使用状況は様々であるため、意図された操作なのか意図しない操作なのかを判断することが困難であり、意図しない操作であっても、その操作を誤って検出してしまうおそれがあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、意図しない操作を誤って検出するおそれを低減することができるリモコン装置を提供することにある。
請求項1に記載した発明では、リモコン装置は、ユーザが操作する操作部と、取り付け部に対して着脱可能であり、操作部が設けられている本体部と、本体部に加わる加速度を、直交三軸の三軸方向のそれぞれについて検出する三軸加速度センサと、動作モードを設定する制御部とを備えている。この制御部は、本体部が取り付けられている状態において検出される三軸方向の加速度である基準加速度に対して許容範囲を設定し、当該基準加速度と三軸方向の現時点での加速度である実加速度とを比較する。そして、制御部は、実加速度が第1判定期間を超えて許容範囲に収まっている場合には動作モードを有効モードに設定し、実加速度が予め定められている第2判定期間を超えて許容範囲から外れている場合には動作モードを無効モードに設定する。
このような構成を備えることにより、本体部が取り付け部に取り付けられている状態であれば、実加速度と基準加速度とが許容範囲内で一致するため、そのときに行われた操作は、通常の使用状況で行われた操作であると判定することができる。一方、本体部が取り付け部から取り外されている状態、例えばユーザが手に持った状態であれば、実加速度が許容範囲から外れると想定されるため、そのときに行われた操作は、通常の使用状況ではない状態で行われた操作であると判定することができる。
このように、リモコン装置は、実加速度と基準加速度とを比較することにより、取り付け部に取り付けられている状態(通常使用時の姿勢)であるか、取り付け部から取り外されている状態(通常使用時とは異なる姿勢)であるかを判定することができる。そして、取り付け部から取り外されている状態では、動作モードを操作部への操作を無効する無効モードに設定することで、通常使用時とは異なる状態における操作を規制することができる。このため、例えばユーザが手に持っている場合等に操作が行われたとしても、その操作が検出されることはない。
したがって、意図しない操作を誤って検出するおそれを低減することができる。
請求項2に記載した発明では、三軸加速度センサは、本体部を取り付け部に取り付けた状態における正面視において左右方向、上下方向および前後方向の三軸方向の加速度を、取り付けた状態を原点とした正負方向のそれぞれについて検出する。そして、制御部は、前後方向の実加速度については、正側の許容範囲つまり操作時に操作が加わる向きの許容範囲を、負側の許容範囲よりも大きくする。
操作部が操作された場合、本体部が前後方向に多少振動する可能性がある。つまり、通常の操作であっても、操作時に操作が加わる向きについては、加速度が検出される可能性がある。また、少し強めに操作された場合に、誤って許容範囲を超えたと判定しないようにする必要がある。
そこで、前後方向における正方向については、負方向よりも許容範囲を大きく設定する。これにより、少し強めに操作されたときであっても、前後方向における正方向の加速度が許容範囲から外れてしまうことが防止され、誤判定するおそれを低減することができる。
請求項3に記載した発明では、制御部は、有効モードに設定されている場合であっても、操作部が操作された際の前後方向の実加速度が許容範囲から外れている場合には、当該操作を無効とする。
例えばユーザがリモコン装置を垂直に持って静止している場合には、リモコン装置が取り付けられた状態と同じ姿勢になることから、有効モードに設定されてしまう。ただし、そのような状態で操作した場合には、持ち手がずれることから、前後方向に対して検出される加速度は、取り付け部に取り付けられている状態よりも大きくなると想定される。
そのため、有効モードに設定されている場合であっても、前後方向の加速度に基づいて操作が有効であるか無効であるかを判定することにより、取り付け部に取り付けられている状態であるか否かを判定することができる。すなわち、取り付け部から取り外された状態での操作をより確実に検出することができ、誤って意図しない操作を検出してしまうことを抑制することができる。勿論、例えば何かがぶつかった際の衝撃のように許容範囲を超えるような加速度が検出された場合であっても、その操作を無効と判定することで、誤動作を防止することができる。
請求項4に記載した発明では、制御部は、第1判定期間を第2判定期間よりも長く設定する。これにより、各軸の加速度が許容範囲から外れた場合には迅速に操作を無効とすることができる。また、第1判定期間を長く設定することにより、例えば手に持っている場合等には手のぶれが検出されるため、取り付け部に取り付けられているか否かの判定をより確実に行うことができる。
請求項5に記載した発明では、本体部は、操作部が設けられている側の前面と取り付け部に取り付けられる側の後面とを繋ぐ側面が、前面から後面に向かって、あるいは後面から前面に向かって湾曲または傾斜している。この場合、リモコン装置は、取り付け部から取り外された状態では、自立することがない。換言すると、リモコン装置は、取り付け部から取り外された状態では、意図的な支えが無い限りは、取り付け部に取り付けられている状態と同じ姿勢を取ることはない。そのため、実加速度と基準加速度とには、明確な差が検出される。したがって、取り付け部から取り外されているか否かをより正確に判定することができる。
一実施形態によるリモコン装置の外観を模式的に示す図 リモコン装置の電気的構成を模式的に示す図 リモコン装置を壁面に取り付けた状態を模式的に示す図 壁面に取り付けられている状態における三軸の加速度を模式的に示す図 リモコン装置が床に落ちている状態を模式的に示す図 床に落ちている状態における三軸の加速度を模式的に示す図 制御部による処理の流れを模式的に示す図 壁から取り外す際の加速度を模式的に示す図 壁に取り付ける際の加速度を模式的に示す図 壁に取り付けられた状態と手に持った状態とにおけるZ軸加速度の違いを模式的に示す図
以下、本発明の一実施形態について図1から図10を参照しながら説明する。
本実施形態の場合、図1に示すように、リモコン装置1は、本体部2、表示部3、操作ボタン4、操作ボタン5等を備えている。なお、本実施形態のリモコン装置1は、空調機器11(図2参照)に対する運転の開始・停止や温度設定等の操作を行うための操作端末を想定している。
本体部2は、前面2a、後面2b、および前面2aと後面2bとを繋ぐ側面2cを備えており、その外形が概ね薄い直方体状に形成されている。前面2aは、本体部2を壁面W(図3参照)に取り付けた状態において正面側となり、表示部3、操作ボタン4および操作ボタン4が設けられている。後面2bは、取り付け部に取り付けられる側の面であり、図示しない取り付け構造が設けられている。
側面2cは、本実施形態では、前面2aから後面2bに向かって湾曲する曲面状に形成されている。このため、リモコン装置1は、取り付け部に取り付けられていない状態では、自立すなわち取り付け部に取り付けられた状態(図3参照)と同じ姿勢になることはない。
表示部3は、例えば液晶ディスプレイで構成されている。この表示部3の表示領域には例えば空調の設定温度などが表示される。操作ボタン4および操作ボタン5は、本実施形態では、静電スイッチで構成されている。操作ボタン4は、設定温度を上げる際に操作する操作部に相当する。操作ボタン5は、設定温度を下げる際に操作する操作部に相当する。
リモコン装置1は、図2に示すように、制御部6、記憶部7、三軸加速度センサ8、温度センサ9、および通信部10等を備えている。制御部6は、図示しないCPU、ROMおよびRAM等を備えたマイクロコンピュータで構成されている。制御部6は、記憶部7等に記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、リモコン装置1の全体を制御する。例えば、制御部6は、温度センサ9で取得した温度(つまり、室温)がユーザにより設定された温度となるように、空調機器11に対して制御指令を出力する。本実施形態では、リモコン装置1と空調機器11との間は、ワイヤレス方式で通信が行われている。
また、制御部6は、三軸加速度センサ8で取得した三軸方向の加速度に基づいて、本体部2の姿勢を検出する。この三軸加速度センサ8は、図3に示すように、本体部2を取り付け部である壁面Wに取り付けた状態における正面視において左右方向、上下方向および前後方向の三軸方向の加速度を検出する。このとき、三軸加速度センサ8は、本体部2を壁面Wに取り付けた状態を原点とした正負方向のそれぞれについて検出する。
以下、本体部2の正面視において左右方向をX軸方向、上下方向をY軸方向、前後方向をZ軸方向と称して説明する。また、三軸加速度センサ8によって検出されるX軸方向の加速度をX軸加速度と称し、Y軸方向の加速度をY軸加速度と称し、Z軸方向の加速度をZ軸加速度と称する。また、Z軸方向については、操作ボタン4、5を操作した際に力が加わる方向、つまり、前面2aから後面2bへの向きを正とし、その逆向きを負としている。これらX軸、Y軸、Z軸は、操作部が操作された際に力が加わる方向を一軸(本実施形態ではZ軸)とし、その一軸に直交する二軸(本実施形態ではX軸とY軸)との三軸で構成される三軸直交座標系の各軸に相当する。
このような構成のリモコン装置1は、常には、図3に示したように壁面Wに取り付けられた状態、つまり、取り付け部に固定された状態で使用される。ただし、上記したように、本体部2は、壁面Wからの着脱は可能である。換言すると、リモコン装置1は、通常の使用時における設置状態、つまりは、通常使用時の姿勢が予め定められている操作装置であるとも言える。
次に、上記した構成の作用について説明する。
本体部2を壁面Wに取り付けている状態では、本体部2は、その位置が変化しない。このため、図4に示すように、三軸加速度センサ8は、X軸加速度(αX)およびZ軸加速度(αZ)についてはゼロを検出し、Y軸加速度(αY)については重力加速度による正の値を検出する。そして、本体部2の位置が変化しなければ、X軸加速度(αX)、Y軸加速度(αY)およびZ軸加速度(αZ)は、一定の値となっている。以下、本体部2が壁面W等の取り付け部に取り付けられている状態を、便宜的に基準状態と称する。なお、図4に示している許容範囲については、後述する。
一方、例えば、図5に示すように本体部2が床面Fに落ちている場合には、本体部2は、上記したように自立しないことから、前面2aまたは後面2bが床面Fに接した状態となる。この場合、図6に示すように、三軸加速度センサ8は、例えばX軸加速度(αX)およびY軸加速度(αY)についてはゼロを検出し、Z軸加速度(αY)については重力加速度によって正の値を検出することになる。
また、図示は省略するが、本体部2を壁面Wから取り外して手に持っている場合等には、手が震えること等により、X軸加速度(αX)、Y軸加速度(αY)およびZ軸加速度(αZ)のいずれかに基準状態とは異なる加速度が検出されると予想される。
このように、基準状態と、基準状態で無い状態とでは、検出される加速度に違いが生じると予想される。換言すると、三軸加速度センサ8によって検出された現時点における加速度である実加速度と、基準状態で検出された加速度である基準加速度とを比較することにより、本体部2が取り付け部に取り付けられているか否かを判定することができる。
そして、上記したようにリモコン装置1が常には壁面Wに取り付けられて使用されるものであることを考慮すると、本体部2が壁面Wに取り付けられていない場合には、操作ボタン4等が操作されても、その操作を無効とすることで、意図しない操作を抑制することができると考えられる。
そこで、リモコン装置1は、以下のようにして、意図しないを誤って検出することを抑制している。なお、以下に説明する処理は、実際には制御部6によって実行されるコンピュータプログラムであるが、ここでが、説明の簡略化のために、リモコン装置1を主体として説明する。
リモコン装置1は、図7に示す処理を実行し、各軸方向の加速度データを確認する(S1)。なお、各軸方向の加速度データとは、三軸加速度センサ8によって検出されたX軸加速度(αX)、Y軸加速度(αY)およびZ軸加速度(αZ)の時系列での履歴である。つまり、リモコン装置1は、バックグランドで加速度の検出を繰り返し行っており、検出された加速度を記憶部7などに時系列で記憶している。
続いて、リモコン装置1は、X軸加速度(αX)が許容範囲から外れたか否かを判定する(S2)。リモコン装置1は、図4に示すように、X軸加速度(αX)、Y軸加速度(αY)およびZ軸加速度(αZ)のそれぞれに対して許容範囲を設定している。より詳細には、リモコン装置1は、X軸加速度(αX)に対して、許容範囲の上限となる加速度であるX軸上限と許容範囲の下限となる加速度であるX軸下限との間の範囲を、壁に取り付けられていると判定するためのX軸許容範囲に設定する。なお、この許容範囲は、ユーザにより奏された際の振動を考慮して設定されており、例えば操作ボタン4を普通に操作する場合には許容範囲を外れることは無い。
また、リモコン装置1は、Y軸加速度(αY)に対して、許容範囲の下限となる加速度であるY軸下限よりも大きい範囲を、壁に取り付けられていると判定するためのY軸許容範囲に設定する。これは、本実施形態におけるY軸方向は、重力方向であるため、一般的に想定される使用状況であれば、Y軸加速度(αY)が重力加速度より大きくなることは考え肉ためである。
また、リモコン装置1は、Z軸加速度(αZ)に対して、許容範囲の上限となる加速度であるZ軸上限と許容範囲の下限となる加速度であるZ軸下限との間の範囲を、壁に取り付けられていると判定するためのZ軸許容範囲に設定する。ただし、Z軸許容範囲については、正側の許容範囲を、負側の許容範囲よりも大きく設定している。これは、本実施形態のZ軸方向は、操作時に力が加えられる向きであるため、多少強めに操作されたときに許容範囲を超えたと誤って判定してしまうことを防止するためである。
さて、リモコン装置1は、図7に示す処理において、各軸方向の加速度データを確認すると、X軸加速度(αX)がT2(msec)以上、許容範囲から外れたか否かを判定する(S2)。ここで、T2は、予めミリ秒単位で設定されている期間であり、許容範囲から外れたか否か、換言すると、リモコン装置1が静止しているか否かを判定する第2判定期間に相当する。つまり、リモコン装置1は、ステップS2において、X軸加速度が第2判定期間を超えて許容範囲から外れているか否か、換言すると、壁面Wに取り付けられている状態では生じ得ない状態となっているか否かを判定している。
リモコン装置1は、X軸加速度(αX)がT2(msec)以上、許容範囲から外れたと判定した場合には(S2:YES)、動作モードを無効モードに設定する(S12)。この無効モードでは、後述するステップS8:NOの場合のように、操作ボタン4、5等の操作部に対する操作を無効とされる。一方、リモコン装置1は、X軸加速度(αX)がT2(msec)以上、許容範囲から外れていないと判定した場合には(S2:NO)、Y軸加速度(αY)がT2(msec)以上、許容範囲から外れているか否かを判定する(S3)。
リモコン装置1は、Y軸加速度(αY)がT2(msec)以上、許容範囲から外れたと判定した場合には(S3:YES)、動作モードを無効モードに設定する(S12)。一方、リモコン装置1は、Y軸加速度(αY)がT2(msec)以上、許容範囲から外れていないと判定した場合には(S3:NO)、Z軸加速度(αZ)がT2(msec)以上、許容範囲から外れているか否かを判定する(S4)。
リモコン装置1は、Z軸加速度(αZ)がT2(msec)以上、許容範囲から外れたと判定した場合には(S4:YES)、動作モードを無効モードに設定する(S12)。
このように、リモコン装置1は、例えば図8に示すように、三軸のいずれかの加速度がT2(msec)以上、許容範囲から外れた時点(図8の場合、時刻t3の時点)で無効モードを設定する。これにより、意図しない操作を検出してしまうことを迅速に抑制することができる。
さて、リモコン装置1は、Z軸加速度(αZ)がT2(msec)以上、許容範囲から外れていないと判定した場合、すなわち、三軸の加速度が全て許容範囲内であると判定した場合には(S4:NO)、三軸ともT1(sec)以上、許容範囲内であるか否かを判定する(S5)。
ここで、T1は、リモコン装置1が壁面Wに取り付けられているか否かを判定するための期間であり、第1判定期間に相当する、このT1は、秒単位に設定されており、上記したT2に比べて長く設定されている。リモコン装置1は、ステップS5において、三軸の加速度、つまり、X軸加速度(αX)、Y軸加速度(αY)およびZ軸加速度(αZ)の全てが、秒単位で許容範囲内になっている否か、換言すると、壁面Wに取り付けられて静止した状態となっているか否かを判定している。
リモコン装置1は、三軸ともT1(sec)以上、許容範囲内でない場合には(S5:NO)、動作モードを無効モードに設定する(S12)。一方、リモコン装置1は、三軸ともT1(sec)以上、許容範囲内である場合には(S5:YES)、動作モードを有効モードに設定する(S6)。つまり、リモコン装置1は、実加速度が第1判定期間を超えて許容範囲に収まっている場合には、本体部2が壁面Wに取り付けられていると判定して、操作部に対する操作を有効とする。
例えば、リモコン装置1を壁面Wに取り付ける場合等においては、図9に示すように、三軸の加速度がT1(sec)以上、許容範囲内に収まっている時点(図9の場合、時刻t4の時点)で有効モードが設定される。これにより、取り付け中の意図しない操作を検出することを抑制しつつも、数秒後つまり取り付け時の振動が収まった時点で、操作を有効にすることができる。
このように、リモコン装置1は、基準加速度と現時点での加速度(実加速度)とを比較し、その比較結果に基づいて動作モードを設定している。
さて、動作モードを設定すると切り替えると、リモコン装置1は、操作ボタン4、5等の操作部に対する操作があったか否かを判定する(S7)。なお、ここでは説明の簡略化のために動作モードの設定と操作の検出とを同じ流れで説明しているが、動作モードの設定と操作の検出とを別ルーチンで処理する構成としてもよい。
リモコン装置1は、操作がないと判定した場合には(S7:NO)、ステップS1に移行する。一方、リモコン装置1は、操作があったと判定した場合には(S7:YES)、有効モードであるか否かを判定する(S8)。リモコン装置1は、有効モードでないと判定した場合には(S8:NO)、つまり、無効モードであると判定した場合には、操作を無効とする(S11)。これにより、例えばユーザがリモコン装置1を取り外している場合等には、操作が無効とされ、意図しない操作を検出することが抑制される。
これに対して、リモコン装置1は、有効モードであると判定した場合には(S8:YES)、操作がされたときのZ軸加速度(αZ)が許容範囲内であるか否かを判定する(S9)。例えば、ユーザがリモコン装置1を手に取り、壁面Wに取り付けられた状態と同じ状態で数秒程度静止した場合、リモコン装置1が壁面Wに取り付けられていないにも関わらず、上記したように動作モードは有効モードに設定されることになる。そのため、リモコン装置1は、有効モードであっても、操作部が操作されたときのZ軸加速度(αZ)を判定する。
図10に示すように、リモコン装置1が壁面Wに取り付けられた状態(図10には、「壁に固定」と示す)では、操作されたとき(図10の時刻t1)のZ軸加速度(αZ)は、許容範囲(Z軸許容範囲)に収まっている。これに対して、ユーザがリモコン装置1を手に持っている状態(図10には、「手に持つ」と示す)では、操作されたとき(図10の時刻t2)のZ軸加速度(αZ)は、持ち手が押されることにより、許容範囲(Z軸許容範囲)から外れると推測される。すなわち、Z軸加速度(αZ)が許容範囲内であるか否かを判定することにより、リモコン装置1が壁面Wに取り付けられているか否かを再確認することができる。
そのため、リモコン装置1は、操作されたときのZ軸加速度(αZ)が許容範囲内であると判定した場合には(S9:YES)、操作を有効とする(S10)。一方、リモコン装置1は、操作されたときのZ軸加速度(αZ)が許容範囲内でないと判定した場合には(S9:NO)、操作を無効とする(S11)。これにより、壁面Wに取り付けられている場合には操作が有効とされ、取り付けられていない場合には操作が無効とされるため、意図しない操作を誤って検出することを抑制できる。
以上説明した実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
常には取り付け部(壁面W)に取り付けた状態で使用されるリモコン装置1は、ユーザが操作する操作部(操作ボタン4、5)と、取り付け部に対して着脱可能であり、操作部が設けられている本体部2と、本体部2に加わる加速度を、直交三軸の三軸方向(X軸、Y軸、Z軸)のそれぞれについて検出する三軸加速度センサ8と、動作モードを設定する制御部6と、を備えている。この制御部6は、本体部2が取り付けられている状態において検出される三軸方向の加速度である基準加速度に対して許容範囲を設定し、当該基準加速度と三軸方向の現時点での加速度である実加速度とを比較する。そして、制御部6は、実加速度が第1判定期間(T1)を超えて許容範囲に収まっている場合には動作モードを有効モードに設定し、実加速度が予め定められている第2判定期間(T2)を超えて許容範囲から外れている場合には動作モードを無効モードに設定する。
このような構成を備えることにより、本体部2が壁面Wに取り付けられている状態であれば、実加速度と基準加速度とが許容範囲内で一致するため、そのときに行われた操作は、通常の使用状況で行われた操作であると判定することができる。一方、本体部2が壁面Wから取り外されている状態、例えばユーザが手に持った状態であれば、実加速度が許容範囲から外れると想定されるため、そのときに行われた操作は、通常の使用状況ではない状態で行われた操作であると判定することができる。
つまり、リモコン装置1は、実加速度と基準加速度とを比較することにより、壁面Wに取り付けられている状態(通常使用時の姿勢)であるか、壁面Wから取り外されている状態(通常使用時とは異なる姿勢)であるかを判定することができる。そして、壁面Wから取り外されている状態では、動作モードを操作部への操作を無効する無効モードに設定することで、通常使用時とは異なる状態における操作は、規制されることになる。このため、例えばユーザが手に持っている場合等に操作が行われたとしても、その操作が検出されることはない。したがって、意図しない操作を誤って検出するおそれを低減することができる。
三軸加速度センサ8は、本体部2を取り付け部に取り付けた状態における正面視において左右方向、上下方向および前後方向の三軸方向の加速度を、取り付けた状態を原点とした正負方向のそれぞれについて検出する。そして、制御部6は、前後方向の実加速度については、正側の許容範囲つまり操作時に操作が加わる向きの許容範囲を、負側の許容範囲よりも大きくする。
操作部が操作された場合、本体部2が前後方向に多少振動する可能性がある。つまり、通常の操作であっても、操作時に操作が加わる向き(実施形態でいればZ軸の正方向)については、加速度が検出される可能性がある。また、少し強めに操作された場合に誤って許容範囲を超えたと判定しないようにする必要がある。そこで、Z軸の正方向については、負方向よりも許容範囲を大きく設定する。これにより、少し強めに操作されたときであっても、Z軸の正方向の加速度が許容範囲から外れてしまうことを防止できる。
制御部6は、有効モードに設定されている場合であっても、操作部が操作された際の前後方向の実加速度が許容範囲から外れている場合には、当該操作を無効とする。例えばユーザがリモコン装置1を垂直に持って静止している場合には、リモコン装置1が基準状態と同じ姿勢であることから、有効モードに設定される。ただし、その状態で操作した場合には、持ち手がずれることから、基準状態よりもZ軸加速度が大きくなると想定される。
そのため、リモコン装置1は、有効モードに設定されている場合であっても、Z軸加速度に基づいて、操作が有効であるか無効であるかを判定する。これにより、基準状態で無い状態で入力された操作をより確実に検出することができ、誤って操作を検出してしまうことをさらに抑制することができる。勿論、例えば何かがぶつかった際の衝撃のように許容範囲を超えるような加速度が検出された場合にも操作が無効と判定されるため、誤って操作を検出してしまうことが防止される。
制御部6は、第1判定期間(T1)を、第2判定期間(T2)よりも長く設定している。また、実施形態では、制御部6は、第1判定期間(T1)を秒単位で設定し、第2判定期間(T2)をミリ秒単位で設定する。これにより、各軸の加速度が許容範囲から外れた場合には迅速に操作を無効とすることができる。また、第1判定期間(T1)を秒単位で設定することにより、例えば手に持っている場合等には手のぶれが検出されることになるため、より確実に基準状態であるか否かを判定することができる。
本体部2は、操作部が設けられている側の前面2aと取り付け部に取り付けられる側の後面2bとを繋ぐ側面2cが、前面2aから後面2bに向かって湾曲している。この場合、リモコン装置1は、壁面W等の取り付け部に取り付けられていない状態では、自立することがない。換言すると、リモコン装置1は、取り付け部から取り外された状態では、意図的な支えが無い限りは基準状態と同じ姿勢を取ることはなく、実加速度と基準加速度とに明確な差が検出されることになる。したがって、取り付け部から取り外されているか否かを、より正確に判定することができる。
本発明は、上記し且つ図面に記載した態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形や拡張をすることができる。
実施形態で示した画面表示は一例であり、これに限定されるものではない。また、実施形態で示した操作部の数や位置は一例であり、これに限定されるものではない。
実施形態では側面2cを曲面に形成した例を示したが、前面2aから後面2bに向かって直線状に傾斜した形状に形成してもよい。また、後面2bから前面2aに向かって湾曲したり傾斜したりした形状に形成してもよい。また、全体として湾曲あるいは傾斜していれば、一部が平坦であってもよいし、湾曲および傾斜していてもよい。
実施形態では取り付け部として壁面Wを例示したが、テーブルの上や扉等、どのような取り付け部であってもよい。
実施形態では空調機器11を操作する操作装置であるリモコン装置1を例示したが、空調機器11以外を操作するものであってもよい。例えば、コンビニエンスストアやスーパーのPOS端末で使われているようなカード認証器のリモコン装置や、入退室管理用の暗証番号入力装置等のリモコン装置であってもよい。すなわち、本発明は、予め通常使用時の設置状態が予め定められているのであれば、どのようなリモコン装置にも適用することができる。その場合、実施形態では上下方向(Y軸)を重力に沿った方向としたが、操作部を操作する際に力が加わる向きを一軸とする三軸直交座標系であれば、必ずしも重力に沿った一軸を備えていなくてもよい。
すなわち、通常の使用時における設置状態が予め定められている操作装置であって、ユーザが操作する操作部と、操作部が設けられている本体部と、本体部に加わる加速度を、直交三軸の三軸方向のそれぞれについて検出する三軸加速度センサと、本体部が通常の設置状態にある場合において三軸加速度センサによって検出される三軸方向の加速度である基準加速度に対して許容範囲を設定し、当該基準加速度と三軸加速度センサによって検出される三軸方向の加速度である実加速度とを比較し、実加速度が予め定められている第1判定期間を超えて許容範囲に収まっている場合には動作モードを操作部に対する操作を有効とする有効モードに設定し、実加速度が予め定められている第2判定期間を超えて許容範囲から外れている場合には動作モードを操作部に対する操作を無効とする無効モードに設定する制御部と、を備えることを特徴とする操作装置に本発明を適用してもよい。
図面中、1はリモコン装置、2は本体部、2aは前面、2bは後面、2cは側面、4、5は操作ボタン(操作部)、6は制御部、8は三軸加速度センサ、Wは壁面(取り付け部)を示す。

Claims (5)

  1. 常には取り付け部に取り付けた状態で使用されるリモコン装置であって、
    ユーザが操作する操作部と、
    前記取り付け部に対して着脱可能であり、前記操作部が設けられている本体部と、
    前記本体部に加わる加速度を、直交三軸の三軸方向のそれぞれについて検出する三軸加速度センサと、
    前記本体部が前記取り付け部に取り付けられている状態において前記三軸加速度センサによって検出される三軸方向の加速度である基準加速度に対して許容範囲を設定し、当該基準加速度と前記三軸加速度センサによって検出される三軸方向の加速度である実加速度とを比較し、前記実加速度が予め定められている第1判定期間を超えて許容範囲に収まっている場合には動作モードを前記操作部に対する操作を有効とする有効モードに設定し、前記実加速度が予め定められている第2判定期間を超えて許容範囲から外れている場合には動作モードを前記操作部に対する操作を無効とする無効モードに設定する制御部と、
    を備えることを特徴とするリモコン装置。
  2. 前記三軸加速度センサは、前記本体部を前記取り付け部に取り付けた状態における正面視において左右方向、上下方向および前後方向の三軸方向の加速度を、取り付けた状態を原点とした正負方向のそれぞれについて検出し、
    前記制御部は、前後方向の前記実加速度については、正側の許容範囲を負側の許容範囲よりも大きくすることを特徴とする請求項1記載のリモコン装置。
  3. 前記制御部は、前記有効モードに設定されている場合であっても、前記操作部が操作された際の前後方向の前記実加速度が許容範囲から外れている場合には、当該操作を無効とすることを特徴とする請求項2記載のリモコン装置。
  4. 前記第1判定期間を、前記第2判定期間よりも長く設定したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のリモコン装置。
  5. 前記本体部は、前記操作部が設けられている側の前面と前記取り付け部に取り付けられる側の後面とを繋ぐ側面が、前面から後面に向かって、あるいは後面から前面に向かって湾曲または傾斜していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のリモコン装置。
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