JP2017021646A - 起動制御装置及び画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力供給の開始を検知することによる装置の起動時の消費電力をより低減すること。【解決手段】装置の起動を制御する起動制御装置であって、装置の起動前の停止態様に応じて、装置の起動設定を選択する起動設定選択部と、選択された起動設定に基づいて、装置を起動する起動制御部とを含み、起動設定選択部は、停止態様が装置の所定の終了処理を経ずに停止した異常停止である場合、装置の一部に対する電力供給が停止された状態である省電力状態において必要な電力以下で起動するよう設定された起動設定を選択することを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明は、起動制御装置及び画像処理装置に関する。
従来から、AC(Alternating Current)コンセントが挿された際に、PC(Personal Computer)等の装置に通電し、装置を起動させることが可能なAC連動機能が知られている。すなわち、AC連動機能を備える装置の起動制御部は電力供給の開始を検知することによる装置の起動を制御する。
AC連動機能による停電等からの復帰時の消費電力を低減することを目的として、動作時の現在のモード(省電力モード等)を不揮発性メモリに記憶させ、復帰時に不揮発性メモリに記憶されたモードに移行することが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、復帰時に一度装置を起動してから不揮発性メモリに記憶されたモードに移行するので、装置を起動する際に電力を消費してしまい、復帰時の消費電力の低減が十分ではない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、電力供給の開始を検知することによる装置の起動時の消費電力をより低減することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、装置の起動を制御する起動制御装置であって、前記装置の起動前の停止態様に応じて、前記装置の起動設定を選択する起動設定選択部と、選択された前記起動設定に基づいて、前記装置を起動する起動制御部とを含み、前記起動設定選択部は、前記停止態様が前記装置の所定の終了処理を経ずに停止した異常停止である場合、前記装置の一部に対する電力供給が停止された状態である省電力状態において必要な電力以下で起動するよう設定された前記起動設定を選択することを特徴とする。
本発明によれば、電力供給の開始を検知することによる装置の起動時の消費電力をより低減することができる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を例示するブロック図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置の各種動作状態の遷移を例示する図である。 本発明の実施形態に係るシステム制御部による各種フラグの設定処理の動作を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るシステム制御部による各種フラグの設定処理の動作を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る各種フラグと情報処理装置1の状態との関係を例示する図である。 本発明の実施形態に係る各種フラグに基づく処理の動作を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る情報処理装置が正常停止した場合の消費電力の変化のグラフを例示する図である。 本発明の実施形態との比較のための従来の動作による情報処理装置の消費電力の変化のグラフを例示する図である。 本発明の実施形態に係るブートセレクタ及びシステム制御部の動作による消費電力の変化のグラフを例示する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、各種の処理を行うPC(Personal Computer)、サーバ及び画像処理装置等の情報処理装置を例として説明し、主に、AC連動機能による装置の起動制御を説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を例示するブロック図である。なお、図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成のうち主に情報処理装置1の起動制御に関する構成を示す。図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置1は、主電源スイッチ10、PSU(Power Supply Unit)20、AC検知部30、エンジン40及び起動制御モジュール100を含む。また、起動制御モジュール100は、通常制御用ROM(Read Only Memory)101、最小制御用ROM102、RAM(Random Access Memory)103、ブートセレクタ104及びシステム制御部110を含む。また、システム制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111及びI/F112を含む。
主電源スイッチ10は、情報処理装置1全体の主電源のスイッチであり、主電源スイッチ10がオンされることにより、ブートセレクタ104に対して起動信号が出力される。PSU20は、ACコンセント(AC電源)から受電してDC(Direct Current)に変換し、情報処理装置1の各部へ電力供給する役割を担う。AC検知部30は、PSU20からの出力を検知する、すなわち電力供給の開始を検知することにより、ブートセレクタ104に対して起動信号を出力する。
AC検知部30により、停電等により装置が所定の終了処理(シャットダウン処理)を経ずに異常停止した後、電力供給が再開したことにより復帰した場合にも、ブートセレクタ104に起動信号が出力されるので、情報処理装置1を起動することができる。このような機能を「AC連動機能」とする。AC連動機能により情報処理装置1が起動する際の起動制御が本実施形態の要旨の1つであり、起動制御を行う起動制御モジュールは、起動制御装置として機能する。
エンジン40は、情報処理装置1の機能を実現する各種のデバイスである。例えば、情報処理装置1が画像処理装置である場合、エンジン40は、画像形成出力を実行するプリントエンジンやスキャンを実行するスキャンエンジンである。
通常制御用ROM101は、NOR型やNAND型のフラッシュメモリ等、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、主電源スイッチ10がオンされた場合の起動制御のためのブートローダやファームウェア等のプログラムを格納する。最小制御用ROM102は、NOR型やNAND型のフラッシュメモリ等、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、停電等により電力供給が異常停止した後に電力供給が復帰した場合の起動制御のためのブートローダ等のプログラムを格納する。
なお、本実施形態においては、ファームウェアプログラムは、通常制御用ROM101に格納されている場合を例として説明するが、通常制御用ROM101及び最小制御用ROM102とは別のROMに別途格納されていてもよい。また、起動制御モジュール100には、図1に示したROMの他、さらに他の方式のブートローダを格納する他のROMが含まれてもよい。
本実施形態においては、最小制御用ROM102に格納されているブートローダは、通常制御用ROM101に格納されているブートローダよりも小さい最小限の電力で情報処理装置1を起動する。最小限の電力についての詳細は後述する。RAM103は、DDR(Double Data Rate)等、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体である。
ブートセレクタ104は、主電源スイッチ10やAC検知部30からの起動信号を受信すると、起動前の停止態様に応じて、システム制御部110が使用するブートローダを選択して、選択結果をシステム制御部110に対して出力する。ブートセレクタ104は、例えば、電池によりバックアップされたフリップフロップ回路により実現される。ブートセレクタ104による起動前の停止態様に応じたブートローダの選択が、本実施形態の要旨の1つである。ブートセレクタ104による具体的なブートローダ選択処理の詳細は後述する。
システム制御部110は、SoC(System−on−a−Chip)やASSP(Application Specific Standard Produce)等であり、情報処理装置1の起動処理や情報処理装置1の動作全体を制御する。具体的には、例えば、システム制御部110は、ブートセレクタ104からのブートローダの選択結果を受けて、通常制御用ROM101及び最小制御用ROM102のいずれかからブートローダを取得する。そして、システム制御部110は、取得したブートローダに従って情報処理装置1の起動処理を実行する。
すなわち、ブートセレクタ104は、装置の起動前の停止態様に応じて、装置の起動設定を選択する起動設定選択部として機能する。また、システム制御部110は、選択された起動設定に基づいて、装置を起動する起動制御部として機能する。システム制御部110によるブートローダに従った情報処理装置1の起動処理の詳細は後述する。
CPU111は、演算手段であり、通常制御用ROM101や最小制御用ROM102に記憶されているプログラム等に従って演算を行う。I/F112は、各種のハードウェアから情報をやりとりするために、各ハードウェアに対応して設けられている。
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の各種動作状態を説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の各種動作状態の遷移を例示する図である。なお、図2は、停電等によりACコンセントからの通電が停止された後、AC連動機能により復帰する場合の動作状態の遷移を示す。
図2に示すように、停電等によりACコンセントからの通電が停止されたことにより、情報処理装置1の動作が異常停止するとともに、ACコンセントから通電されていない状態である「オフモード(ACオフ)」となる。情報処理装置1が「オフモード(ACオフ)」の状態の際に、ACコンセントからの通電が再開すると、情報処理装置1は、ブートセレクタ104によるブートローダの選択により、「最小モード」及び「初期モード」のいずれかの状態に遷移して起動処理を開始する。
「初期モード」は、従来のAC連動機能により情報処理装置1が復帰する状態であり、情報処理装置1は、通常制御用ROM101に格納されているブートローダにより起動制御を行う。そして、情報処理装置1は、「初期モード」の状態から、起動前の停止態様に応じて「スタンバイモード」及び「オフモード(ACオン)」のいずれかの状態に遷移する。
「スタンバイモード」は、情報処理装置1のすべての構成に通電された状態であり、エンジン40による各種情報処理が可能な状態である。「オフモード(ACオン)」は、情報処理装置1の動作が停止しているが、ACコンセントからは通電されている状態である。
一方、「最小モード」は、「初期モード」と同様、AC連動機能により情報処理装置1が復帰する状態であるが、「初期モード」よりも情報処理装置1の消費電力が小さく、情報処理装置1が最小限動作可能な状態である。「最小モード」において、情報処理装置1は、最小制御用ROM102に格納されているブートローダにより起動制御を行う。そして、情報処理装置1は、「最小モード」の状態から、異常停止時の動作状態に応じて「スリープモード」及び「スタンバイモード」のいずれかの状態に遷移する。
「スリープモード」は、「スタンバイモード」の状態から一定期間、情報処理装置1に対する操作が行われない場合に、情報処理装置1の所定の一部(エンジン40等)への電力供給を停止して、ネットワークを介した操作命令等のみを受け付ける省電力状態である。また、情報処理装置1のシャットダウン処理が行われると、情報処理装置1は、「スタンバイモード」の状態から「オフモード(ACオン)」の状態に遷移する。
次に、本実施形態において用いられる各種フラグの設定処理を説明する。本実施形態に係るブートセレクタ104及びシステム制御部110は、各種フラグに応じて動作する。図3及び図4は、システム制御部110による各種フラグの設定処理の動作を例示するフローチャートである。図3に示すように、システム制御部110は、情報処理装置1がスタンバイモードで動作している状態で、シャットダウン要求を受信したか否かを判定する(S301)。
シャットダウン要求を受信した場合(S301/YES)、システム制御部110は、シャットダウン処理を実行する(S311)。なお、シャットダウン処理の動作の詳細は、図4を参照して後述する。一方、シャットダウン要求を受信していない場合(S301/NO)、システム制御部110は、情報処理装置1がスタンバイモードで動作してから所定時間が経過したか否かを判定する(S302)。
所定時間が経過した場合(S302/YES)、システム制御部110は、省エネフラグを「1」に設定し(S303)、スリープモードへ移行する(S304)。省エネフラグは、情報処理装置1の状態がスリープモードであるか否かを示す情報であり、例えば、省エネフラグが「1」である場合、スリープモードであることを示し、省エネフラグが「0」である場合スリープモードではないことを示す。また、省エネフラグは、例えば、システム制御部110が最小モードで動作している際に参照可能な最小制御用ROM102に格納されているものとする。一方、所定時間が経過していない場合(S302/NO)、システム制御部110は、S301の処理に戻る。
スリープモードへ移行したシステム制御部110は、ネットワーク等を介してスリープモードからの復帰要求を受信したか否かを判定する(S305)。復帰要求を受信した場合(S305/YES)、システム制御部110は、省エネフラグを「0」に設定し(S306)、スタンバイモードへ移行して(S307)、S301の処理に戻る。
一方、復帰要求を受信していない場合(S305/NO)、システム制御部110は、シャットダウン要求を受信したか否かを判定する(S308)。シャットダウン要求を受信した場合(S308/YES)、システム制御部110は、省エネフラグを「0」に設定し(S309)、スタンバイモードへ移行して(S310)、シャットダウン処理を実行する(S311)。
次に、図4を参照してシステム制御部110によるシャットダウン処理(S311)の動作の詳細を説明する。図4に示すように、システム制御部110は、情報処理装置1のシャットダウンのために、各構成の各種終了処理を実行する(S401)。各種終了処理を実行したシステム制御部110は、シャットダウンフラグを「1」に設定する(S402)。
シャットダウンフラグは、シャットダウン処理が行われたか否かを示す情報である。例えば、シャットダウンフラグが「1」である場合、シャットダウン処理が行われたことを示し、シャットダウンフラグが「0」である場合、シャットダウン処理が行われていないことを示す。すなわち、シャットダウンフラグが「1」である場合、情報処理装置1が所定の終了処理を経て停止(以降「正常停止」とする)したことを示す。また、シャットダウンフラグは、例えば、システム制御部110が初期モードで動作している際に参照可能な通常制御用ROM101に格納されているものとする。
シャットダウンフラグを「1」に設定したシステム制御部110は、動作フラグを「0」に設定する(S403)。動作フラグは、情報処理装置1が「スリープモード」又は「スタンバイモード」で動作しているか否かを示す情報である。例えば、動作フラグが「1」である場合、情報処理装置1が動作していることを示し、動作フラグが「0」である場合、情報処理装置1が停止していることを示す。また、動作フラグは、ブートセレクタ104の端子設定である。
動作フラグを「0」に設定したシステム制御部110は、オフモード(ACオン)へ移行する(S404)。すなわち、ACコンセントから通電されているが、情報処理装置1の動作が停止した状態になる。
図5は、上述した動作フラグ、シャットダウンフラグ、省エネフラグが示す値と、情報処理装置1の状態との関係を例示する図である。図5に示すように、情報処理装置1の電源が初めてONされた場合(最初の電源ON)、情報処理装置1は一度も動作していないので、動作フラグ及び省エネフラグは「0」である。また、シャットダウン処理が一度も行われていないので、シャットダウンフラグは「0」である。すなわち、最初の電源ONの状態では、装置の起動前の停止態様が定まっていない。
情報処理装置1がオフモード(ACオン)中に停電した場合、シャットダウン処理による正常停止の後に停電している。そのため、図3及び図4に示した動作から、動作フラグは「0」であり、シャットダウンフラグは「1」であり、省エネフラグは「0」である。
情報処理装置1がスタンバイモード中に停電した場合、情報処理装置1は、スタンバイモードで動作中にシャットダウン処理が行われることなく異常停止する。そのため、動作フラグは「1」であり、シャットダウン処理が行われていないことからシャットダウンフラグは「0」であり、省エネフラグは「0」である。
情報処理装置1がスリープモード中に停電した場合、情報処理装置1は、スリープモードで動作中にシャットダウン処理が行われることなく異常停止する。そのため、動作フラグは「1」であり、シャットダウン処理が行われていないことからシャットダウンフラグは「0」であり、省エネフラグは「1」である。このことから、動作フラグが「1」である場合、装置の起動前の停止態様が異常停止であることを示す。また、ブートセレクタ104がフリップフロップ回路で実現される場合、停止態様を示す信号に応じてブートローダを選択する。
次に、上述した動作フラグ、シャットダウンフラグ、省エネフラグに基づくブートセレクタ104及びシステム制御部110の動作を説明する。図6は、本実施形態に係るブートセレクタ104及びシステム制御部110による各種フラグに基づく処理の動作を例示するフローチャートである。図6に示すように、ブートセレクタ104は、起動信号を受信すると(S601)、動作フラグが「0」であるか否かを判定する(S602)。
動作フラグが「0」である場合(S603/YES)、ブートセレクタ104は、通常制御用ROM101に格納されているブートローダを選択する(S603)。動作フラグが「0」である場合、図5に示したように最初の電源ONの状態又はオフモード(ACオン)中に停電した状態であるので、情報処理装置1は動作中に異常停止した状態ではないからである。
ブートセレクタ104からの選択結果を取得したシステム制御部110は、通常制御用ROM101に格納されているブートローダを取得して、取得したブートローダに従って、通常初期設定を行う(S604)。通常初期設定は、初期モードへ移行するための周波数やRAM設定等である。通常初期設定を行ったシステム制御部110は、通常制御用ROM101に格納されているファームウェア(FW)を取得してRAM103に展開する(S605)。
FWをRAM103に展開したシステム制御部110は、初期モードへ移行する(S606)。初期モードへ移行したシステム制御部110は、シャットダウンフラグが「0」であるか否かを判定する(S607)。シャットダウンフラグが「0」である場合(S607/YES)、図5に示したように最初の電源ONの状態であるので、システム制御部110は、スタンバイモードへ移行する(S608)。スタンバイモードへ移行したシステム制御部110は、情報処理装置1がスタンバイモードで動作を開始したので、動作フラグを「1」に設定する(S609)。
一方、シャットダウンフラグが「1」である場合(S607/NO)、図5に示したようにオフモード(ACオン)中に停電した状態であるので、システム制御部110は、オフモード(ACオン)へ移行して(S610)、処理を終了する。
一方、動作フラグが「1」である場合(S603/NO)、ブートセレクタ104は、最小制御用ROM102に格納されているブートローダを選択する(S611)。動作フラグが「1」である場合、図5に示したようにスタンバイモード中に停電した状態又はスリープモード中に停電した状態であるので、情報処理装置1は動作中に異常停止した状態である。
この場合、情報処理装置1はAC連動機能により、異常停止した際の動作状態に復帰する。異常停止した際の動作状態がスリープモードである場合、情報処理装置1が通常制御用ROM101に格納されたブートローダで起動すると、一旦初期モードに移行した後に初期モードよりも消費電力の小さいスリープモードに移行する。そのため、初期モードに移行するための消費電力を無駄に消費するので、動作フラグが「1」である場合、ブートセレクタ104は、最小制御用ROM102に格納されているブートローダを選択する。
ブートセレクタ104からの選択結果を取得したシステム制御部110は、最小制御用ROM102に格納されているブートローダを取得して、取得したブートローダに従って、最小初期設定を行う(S612)。最小初期設定は、最小モードへ移行するための周波数やRAM設定等である。最小初期設定を行ったシステム制御部110は、省エネフラグが「0」であるか否かを判定する(S613)。
省エネフラグが「0」である場合(S613/YES)、システム制御部110は、S605の処理と同様に、ファームウェアをRAM103に展開する(S614)。FWをRAM103に展開したシステム制御部110は、スタンバイモードへ移行し(S615)、処理を終了する。これにより、情報処理装置1がスタンバイモード中の停電により異常停止した場合に、AC連動機能により、スタンバイモードへ復帰する。
一方、省エネフラグが「1」である場合(S613/NO)、システム制御部110は、S605の処理と同様に、ファームウェアをRAM103に展開する(S616)。FWをRAM103に展開したシステム制御部110は、スリープモードへ移行して(S617)、処理を終了する。これにより、情報処理装置1がスリープモード中の停電により異常停止した場合に、AC連動機能により、スリープモードへ復帰する。
次に、図6に示したブートセレクタ104及びシステム制御部110の動作による消費電力の変化を説明する。図7は、情報処理装置1が正常停止した場合の消費電力の変化のグラフを例示する図である。図7に示すように、横軸は時間を示し、縦軸は電力を示す。図7に示すように、情報処理装置1は電源ONされると初期モードへ移行した後、さらに消費電力が大きくなりスタンバイモードへ移行する。その後、一定期間操作が行われない場合、情報処理装置1は、スリープモードへ移行して消費電力が初期モードよりも小さくなる。スリープモードにおいてシャットダウン要求を受信すると、情報処理装置1は、スタンバイモードに移行した後、シャットダウン処理完了後にオフモード(ACオフ)に移行し、消費電力が最も小さい状態になる。
図8は、本実施形態との比較のための従来の動作による情報処理装置1の消費電力の変化のグラフを例示する図である。図8に示す縦軸及び横軸は、図7と同様である。図8に示すように、情報処理装置1の電源がONされた後スリープモードへ移行するまでは図7に示した消費電力の変化と同様である。
ここで、情報処理装置1がスリープモードに移行した後、停電により異常停止したとする。停電から復帰すると、情報処理装置1はAC連動機能により再度起動するが、図8に示すように、一旦初期モードに移行した後、異常停止の際の動作状態であるスリープモードに移行する。そのため、図8に示すように、初期モードへ移行する消費電力が余分に必要となってしまう。
図9は、本実施形態に係るブートセレクタ104及びシステム制御部110の動作による消費電力の変化のグラフを例示する図である。図9に示す縦軸及び横軸は、図7及び図8と同様である。図9に示すように、情報処理装置1の電源がONされた後スリープモードへ移行するまでは図7に示した消費電力の変化と同様である。
また、図8に示した場合と同様に、情報処理装置1がスリープモードに移行した後、停電により異常停止したとする。停電から復帰すると、情報処理装置1はAC連動機能により再度起動するが、本実施形態においては、異常停止の際に情報処理装置1がスリープモードで動作中であったので、最小モードへ移行した後、スリープモードに移行する。そのため、情報処理装置1は、図8に示した消費電力に比べて小さい消費電力で異常停止の際の動作状態に復帰することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、起動前の停止態様が異常停止であった場合に、最小モードで起動するブートローダを選択して、選択したブートローダに従って最小モードに移行した後、異常停止の際のモードに移行する。これにより、情報処理装置1の復帰時には、スリープモードにおいて必要な電力以下で起動することができるので、電力供給の開始を検知することによる装置の起動時の消費電力をより低減することが可能になる。また、これにより、情報処理装置1の停電等の異常停止からの復帰時の起動タイミングとスタンバイモードまでの移行タイミングが重なることで、消費電力が大きくなり、ブレーカーが落ちること等を回避することが可能になる。
また、本実施形態に係る情報処理装置1は、起動前の停止態様が正常停止であった場合、最小モードに移行せず初期モードに移行して、スタンバイモードへの起動やオフモード(ACオン)への移行など通常の起動処理を行う。これにより、通常の起動処理を行う場合は、最小モードを経ることなく起動完了までの時間を短縮することが可能になる。
なお、上記実施形態において、情報処理装置1は、最小モードにおいて、スリープモードにおいて必要な電力以下で動作する場合を例として説明した。その他、スリープモードへ移行する際の周波数設定が定められている場合は、最小モードにおける電力をスリープモードにおいて必要な電力としてもよい。この場合、情報処理装置1は、一旦最小モードへ移行した後、さらに周波数設定を変更してスリープモードへ移行する必要がないので、周波数設定を変更する分の消費電力をより軽減することが可能になる。
また、上記実施形態に係るブートセレクタ104は、フリップフロップ回路により実現される場合を例として説明した。この場合、簡易かつ安価な構成で実現することができる。しかしながら、このような構成に限らず、ブートセレクタ104は、LSI(Large−Scale Integrated Circuit)等の電池によりバックアップされたマイコン(演算装置)により実現されてもよい。この場合、フリップフロップ回路により実現する場合よりも、複雑な設定や処理が可能になる。
また、上記実施形態に係る情報処理装置1がファクシミリ機能(以降、「FAX機能」とする)を有する場合、最小制御用ROM102には、最小モードにおいてFAX機能を動作させるブートローダが格納される。FAXで受信するドキュメントは、受信側がコントロールできないタイミングで送信される場合があり、FAX機能が停止していることを知らずに送信側が送信したドキュメントを受信できないので、他の機能よりも停止している場合の利便性が悪くなる。このような構成により、FAX機能の停止期間をより短縮することが可能になる。
1 情報処理装置
10 主電源スイッチ
20 PSU
30 AC検知部
40 エンジン
100 起動制御モジュール
101 通常制御用ROM
102 最小制御用ROM
103 RAM
104 ブートセレクタ
110 システム制御部
111 CPU
112 I/F
特開2014−104654号公報

Claims (6)

  1. 装置の起動を制御する起動制御装置であって、
    前記装置の起動前の停止態様に応じて、前記装置の起動設定を選択する起動設定選択部と、
    選択された前記起動設定に基づいて、前記装置を起動する起動制御部と
    を含み、
    前記起動設定選択部は、前記停止態様が前記装置の所定の終了処理を経ずに停止した異常停止である場合、前記装置の一部に対する電力供給が停止された状態である省電力状態において必要な電力以下で起動するよう設定された前記起動設定を選択する
    ことを特徴とする起動制御装置。
  2. 前記起動制御部は、前記異常停止した際の状態が前記省電力状態であった場合、選択された前記起動設定に基づいて、前記省電力状態で動作するよう前記装置を起動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の起動制御装置。
  3. 前記装置はファクシミリ機能を備え、
    前記起動設定選択部は、前記停止態様が前記異常停止である場合、前記ファクシミリ機能を起動する前記起動設定を選択する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の起動制御装置。
  4. 前記起動設定選択部は、前記停止態様を示す信号に応じて前記装置の起動設定を選択するフリップフロップ回路である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の起動制御装置。
  5. 前記起動設定選択部は、前記停止態様に応じて前記装置の起動設定を選択する演算装置である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の起動制御装置。
  6. 各種の画像処理を実行する画像処理装置であって、
    前記画像処理装置の起動前の停止態様に応じて、前記画像処理装置の起動設定を選択する起動設定選択部と、
    選択された前記起動設定に基づいて、前記画像処理装置を起動する起動制御部と
    を含み、
    前記起動設定選択部は、前記停止態様が前記画像処理装置の所定の終了処理を経ずに停止した異常停止である場合、前記画像処理装置の一部に対する電力供給が停止された状態である省電力状態において必要な電力以下で起動するよう設定された前記起動設定を選択する
    ことを特徴とする画像処理装置。
JP2015139800A 2015-07-13 2015-07-13 起動制御装置及び画像処理装置 Pending JP2017021646A (ja)

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