JP2017021070A - マルチコア光ファイバ及び光増幅器 - Google Patents

マルチコア光ファイバ及び光増幅器 Download PDF

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崇嘉 森
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貴司 山本
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Abstract

【課題】マルチコア光ファイバの伝搬光を増幅するに際し、コア毎に励起光を入力することなく、コア間利得差の発生を抑制することのできるマルチコア光ファイバ及び光増幅器を提供する。
【解決手段】マルチコア光ファイバ91は、希土類イオンを添加した複数のコア11が第1クラッド12中に配置され、第1クラッド12の周囲に配置されかつ希土類イオンを励起する波長を有する励起光を反射する第2クラッド13を備え、複数のコア11は、伝搬光が結合するコア間距離を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、空間多重伝送におけるマルチコア光ファイバ及び光増幅器に関する。
近年、サービスの多様化によりインターネットトラヒックは未だ増加し続けており、伝送速度の高速化や波長分割多重(Wavelength Division Multiplexing,WDM)技術による波長多重数の増加により飛躍的に伝送容量を伸ばしてきた。また近年、検討が盛んに行われているデジタルコヒーレント技術によって更なる伝送容量の拡大が予想されている。
デジタルコヒーレント伝送システムでは多値位相変調信号を用いることにより周波数利用効率を向上させてきたが、より高い信号雑音比が必要となってくる。しかし、シングルモード光ファイバ(Single mode fiber,SMF)を用いた伝送システムでは、理論的な限界に加え非線形効果に起因する入力パワー制限のため伝送容量は100Tbit/secを境に飽和することが予想されており、更なる大容量化は困難となってきている。
今後さらに伝送容量を増やしていくためには革新的な伝送容量拡大を実現する媒体が必要とされている。そこで、光ファイバ中の複数の伝搬モードをチャネルとして用いることで信号雑音比と空間利用効率の向上が期待できるマルチコア光ファイバ(Multi core fiber,MCF)を用いたモード多重伝送が注目を集めている(例えば、非特許文献1及び2参照。)。
マルチコア光ファイバを用いた伝送の長距離化を行う上で、各コアを伝搬する光を増幅するためのマルチコアEr添加光増幅器(Multi core―erbium−doped fiber amplifier,MC−EDFA)は必須デバイスとなる。非特許文献1での報告にある通り、MC−EDFAにおいては、コア毎に励起光を入力し、光増幅を行うコア励起の手段を用いている。また、コア個別励起においてはコア毎に励起用光源が必要であるため、小型化・低電力化が期待できる手法として、ダブルクラッド構造のマルチコア光ファイバを用いたクラッド励起型のMC−EDFAが提案されている(例えば、非特許文献2参照。)。
T.Kobayashi et al.,"2x344 Tb/s propagation−direction interleaved transmission over 1500−km MCF enhanced by multicarrier full electric−field digital back−propagation." in Proc. ECOC2013,paper PD3.E.4. H. Ono et al.,"12−Core Double−Clad Er/Yb−Doped Fiber Amplifier Employing Free−space Coupling Pump/Signal Combiner Module" ECOC2013 We.4.A.4(2013). 左貝潤一、「導波光学」、共立出版、2004年2月15日、p.162―163 岡本勝就、「光導波路の基礎」コロナ社、1992年10月20日、p.150―151
しかしながら、クラッド励起型MC−EDFAにおいては、複数のコアをコア数以下の光源を用いて励起するため、コア毎に励起強度が調整できず、コア間利得差(Core dependent gain,CDG)が発生する。
そこで、本発明は、マルチコア光ファイバの伝搬光を増幅するに際し、コア毎に励起光を入力することなく、コア間利得差の発生を抑制することを目的とする。
具体的には、本発明のマルチコア光ファイバは、
希土類イオンを添加した複数のコアが第1クラッド中に配置されたマルチコア光ファイバであって、
前記第1クラッドの周囲に配置されかつ前記希土類イオンを励起する波長を有する励起光を反射する第2クラッドを備え、
前記複数のコアは、伝搬光が結合するコア間距離を有する。
本発明のマルチコア光ファイバでは、
前記複数のコアは、2以上のモードを伝搬してもよい。
本発明のマルチコア光ファイバでは、
前記複数のコアは、
前記励起光の結合長がLの場合、
コア間の結合係数κがπ/(2L)以上であってもよい。
本発明のマルチコア光ファイバでは、
前記コア間距離は、35μm未満であってもよい。
具体的には、本発明の光増幅器は、
本発明に係るマルチコア光ファイバと、
前記希土類イオンを励起する波長を有する励起光を出射する励起用光源と、
前記複数のコアの少なくとも1つに前記励起光を結合させる合波器と、
を備える。
本発明は、上記の通り各コア間の利得差を低減しモード多重伝送の実現に寄与するものである。また、これまで検討が行われている増幅用マルチコア光ファイバにおいては、信号光のコア間クロストークを低減するために、十分なコア間距離およびクラッド外径を設ける必要があった。しかし、コア間の結合を積極的に利用する本発明においては、コア間クロストークを許容する構成となるため、クラッド外径、コア間隔を小さくでき、励起光がコアへ結合する効率が上がり消費電力の低減が期待できる。したがって、本発明によれば、マルチコア光ファイバの伝搬光を増幅するに際し、コア毎に励起光を入力することなく、コア間利得差の発生を抑制することができる。
隣接するコアへの1mあたりの結合量とコア間利得差の関係の一例を示す。 増幅用マルチコア光ファイバの概略図の一例を示す。 2コアのマルチコア光ファイバの概略図の一例を示す。 コア間距離D=25μmであるときの、コア半径a、比屈折率差Δと結合長L(m)の関係の一例を示す。 コア間距離D=35μmであるときの、コア半径a、比屈折率差Δと結合長L(m)の関係の一例を示す。 第1クラッドにガウスビームを入射した際の各コアへ結合する光量の割合と、コア半径a、比屈折率差Δ、コア間距離Dの関係の一例を示す。 光増幅器の構成の一例を示す。 前方・後方励起にて増幅する光増幅器の構成の一例を示す。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
以下に、本発明に係る光増幅器におけるCDGの低減を実現するための増幅用のマルチコア光ファイバについて詳細に説明する。また、本実施形態に係るマルチコア光ファイバは、各コア間を伝搬するモードを隣接コアに結合させる必要があるため、隣接するコアを結合させるための構造について詳細を述べる。
まず、マルチコア光ファイバでのコア間結合とCDG低減の関係について示す。ここでは簡易のため2コアのマルチコアEDFを考える。ここで2つのコア11であるコア11#1及びコア11#2には伝搬光として信号光が伝搬し、コア11#1及びコア11#2に添加される希土類元素はエルビウム(Er)とし以下進める。
Erを3準位系と考えた際のレート方程式を解き、EDFの伝搬方程式を求めると下記の数式(1)の様に表せる。
Figure 2017021070
ここでPsは信号光強度、zはEDFにおける光の伝搬方向での位置、νは信号光の波長である。
信号光利得係数γ(z,ν)と吸収係数γ(z,ν)は、信号光の規格化電界分布φ(ν,r,θ)と信号光、励起光に対する放出断面積σ es、吸収断面積σ asを用いてそれぞれ以下の式(2)及び式(3)のように表せる。
Figure 2017021070
Figure 2017021070
ここで、N(r,θ,z)、N(r,θ,z)は、ぞれぞれ位置zにおけるマルチコア光ファイバ断面の1点を動径rと偏角をθで表した時のEr3+励起準位と基底準位のイオン数を表す。
各伝搬モードにおいて数式(1)の伝搬方程式を解くことにより励起光のモードの違いによる信号光の利得がわかる。Erを添加した増幅用のマルチコア光ファイバ(EDF)の励起光は波長980nm帯を用い、励起強度は各コア間で利得差を意図的に与えるため、コア11#1に70mW、コア11#2に120mWを入力し、添加するEr濃度は共に400ppm、用いるEDFの長さは20mとしている。また信号光は1550nmとし入力パワーを−15dBmとしている。
計算の結果、結合のない場合、コア11#1とコア11#2の利得の差は、2dBであった。コア11#1とコア11#2の間に結合がある場合のコア11間利得差がどのようになるかについて検討を行う。EDFを1m伝搬する際に隣接するコア11への結合量に対する、コア11間利得差の変動を図1に示す。図1から、隣接するコアへの結合量がEDF中で増えることによって、コア11間の利得差が低減していく様子が分かる。本実施形態では、コア11の数に依らず、同様の特性が得られる。
次に、コア11を伝搬する光の結合とコア11のパラメータの関係について明らかにしていく。図2に本実施形態に係る増幅用マルチコア光ファイバ91の断面図を示す。図2は、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ91の長手方向に対し垂直な断面図である。図2のように、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ91は、#1〜#6の複数本の希土類イオンが添加されたコア11と、#1〜#6のコア11を囲む第1クラッド12と、第1クラッド12を囲む第2クラッド13と、を備える。
図2では、マルチコア光ファイバ91に備わるコア11の数は6であるが、コア11の数は任意である。また、マルチコア光ファイバ91に備わるコア11のそれぞれは、複数の伝搬モードの伝搬光を伝搬してもよい。マルチコア光ファイバ91は、第2クラッド13に接し、第2クラッド13を囲む被覆(不図示)を、さらに備えてもよい。本実施形態では、マルチコア光ファイバ91が、コア11のコア半径をa、比屈折率差をΔとするステップインデックス(Step Index,SI)型の場合について述べる。
マルチコア光ファイバ91において、隣接するコア11が、十分離れて相互作用が無い場合、各コア11内の伝搬光である信号光はそれぞれ固有モードにて伝搬する。一方、隣接するコア11間の距離が近づいてくることによって、各コア11から染み出す電界分布が影響を及ぼしコア11間でのパワーの遷移が発生する。以降、簡単のため図3に示すような、マルチコア光ファイバ91が、コア11#1及びコア11#2の2コアの構造の場合について述べる。
ここで、図3のように、#1及び#2のコア11の屈折率をn、第1クラッド12の屈折率をn、コア11#1とコア11#2の中心間の距離をコア間距離Dとする。この場合、2つのコア11#1及び11#2の構造が等しく、各コア11#1及び11#2を伝搬する基本モードの伝搬定数が等しいとき、コア11#1からコア11#2へ結合する電界成分は同位相となる。この位相関係が長距離にわたって維持されることにより、コア11#1とコア11#2間においてパワーの遷移が発生する。
上記では、同一コア構造、同一伝搬定数について述べたが、伝搬定数の異なるコア構造においては、伝搬と共に隣接するコア11間で電界成分の不整合が起きることから、パワーの一部が遷移することになる。2つのコア構造において、コア11#1と、コア11#2をz方向に伝搬する光について議論する。
コア11#1、コア11#2を位置zだけ伝搬した後の前進波の光パワーは、それぞれ、次の式(4)及び式(5)のように表される。(非特許文献3参照。)
Figure 2017021070
Figure 2017021070
ここで、A(z)、B(z)は、それぞれ、位置zにおけるコア11#1、コア11#2における電界振幅係数である。κは、2コア11#1及びコア11#2間のモード結合係数である。
2コア間の一方にのみ光が入射されるとき、コア11#1及びコア11#2における光パワーは、位置zの変化につれて周期的に変化する。式(5)で示した相対強度|B(z)/A(0)|の最大値は(2κ/δβ)となり、2つのコア11#1及びコア11#2間では結合長Lごとに光パワーが移行している。
コア11と隣接するコア11の結合長Lは、次式で表される。
(数6)
=π/(δβ) (6)
特に隣接するコア11#1及び11#2のコア構造が等しく、伝搬モードの伝搬定数が同一である時、結合長Lは、次式で表すことができる。
(数7)
=π/(2κ) (7)
結合型増幅用のマルチコア光ファイバ91において、隣接するコア11間にて十分なモード結合を発生させるには、使用するマルチコア光ファイバ91の長さである条長が結合長L以上であることが求められる。
以下、コアパラメータであるコア半径a及び比屈折率差Δと、結合係数κおよび結合長Lの関係について計算の一例を示す。2つの平行するコア11を伝搬する基本モードの結合係数κは非特許文献4に示されているように、次式で表される。
Figure 2017021070
ここで、uおよびwは、以下の式(9)及び(10)で表せる。
Figure 2017021070
Figure 2017021070
vはV値、Kはベッセル関数、kは波数、βは伝搬モードの伝搬定数を表す。ここで、コア半径a、比屈折率差Δ、コア間距離Dをそれぞれ、4.0〜8.0μm、0.4〜0.8%、25および35μmとした際の結合長Lを求めた。
図4に、D=25μmであるときの、コア半径aと比屈折率差Δを関数にした際の、結合長L(m)の値を示す。図4では、L405はL=5m、L410はL=10m、L415はL=15m、L420はL=20m、L425はL=25m、L430はL=30m、L435はL=35m、L440はL=40m、L445はL=45m、L450はL=50m、L455はL=55m、L460はL=60m、L465はL=65m、L470はL=70m、L475はL=75m、L480はL=80m、L485はL=85m、L490はL=90m、L495はL=95mの値である。
図4に示した結果より、比屈折率差Δの高い領域およびコア半径aの小さい領域になるほど結合長Lが大きくなる傾向となる。一般的にC帯光増幅に用いられるEr3+添加増幅用マルチコア光ファイバにおいては用いられる条長が数十メートル程度である。このため、最適なファイバパラメータを用いることで十分マルチコア光ファイバ91中でモード結合が発生することがわかる。
図5に、コア間距離D=35μmであるときの、コア半径aと比屈折率差Δを関数にした際の、結合長Lの値を示す。図5では、L510はL=100mとなる値を示し、L520はL=200mとなる値を示し、L530はL=300mとなる値を示し、L540はL=400mとなる値を示し、L550はL=500mとなる値を示し、L560はL=600mとなる値を示し、L570はL=700mとなる値を示し、L580はL=800mとなる値を示し、L590はL=900mとなる値を示す。
図5と図4との比較より、コア間距離Dが大きくなったことにより、必要となる結合長Lが全領域において大きくなっており、コア間距離Dが35μm程度あると結合型増幅用マルチコア光ファイバとしては適さないことが分かる。したがって、コア間距離Dは35μm未満であることが好ましい。上記に示したように、コア間距離D、コア半径aおよび比屈折率差Δなどのマルチコア光ファイバ91のパラメータを最適に調節することにより結合型増幅用のマルチコア光ファイバ91を設計可能となる。
次に、図2に示した6コアマルチコア構造における、伝搬光が各コア11に結合する励起効率について示す。励起光として第1クラッド12にガウスビームを入射した際の、各コア11へ結合する光量の割合とコア半径a、比屈折率差Δ、コア間距離Dの関係を図6に示す。第1クラッド12に入射した励起光は、第1クラッド12と第2クラッド13の界面で反射され、第1クラッド12の内部を伝搬する。
図6では、L61はコアの直径2a=10μmかつ比屈折率差Δ=0.7%の場合を示し、L62はコアの直径2a=14μmかつ比屈折率差Δ=0.4%の場合を示し、L63はコアの直径2a=14μmかつ比屈折率差Δ=0.7%の場合を示す。第1クラッド12の外径は125μmとした。
図6より、コア間距離Dが小さいほど、コア11へ結合する光量の割合は大きくなることが分かる。また、L63とL61を比較すると、コアの直径2aが大きい方がコア11へ結合する光量の割合は大きくなることが分かる。また、L63とL62を比較すると、比屈折率差Δが大きいほどコア11へ結合する光量の割合は大きくなることが分かる。
したがって、本実施形態に係るマルチコア光ファイバ91は、コア11#1〜11#6の結合を用いるため、マルチコア光ファイバ91の伝搬光を増幅するに際し、コア11毎に励起光を入力することなく、コア11間の利得差の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、希土類イオンがエルビウム(Er)である場合について説明したが、本実施形態に係る発明はこれに限定されない。例えば、希土類イオンは、ツリウム(Tm)、プラセオジム(Pr)等の信号光を励起可能な任意の希土類元素を用いることができる。
(実施形態2)
図7に、本実施形態に係る光増幅器の構成例を示す。本実施形態に係る光増幅器は、実施形態1に係るマルチコア光ファイバ91と、励起用光源92と、マルチコア光ファイバ91における発振を防ぐための光アイソレータ94と、光合波器93と、マルチコア光ファイバ97#1及び97#2と、を備える。
本実施形態に係る光増幅器は、信号光S1として、光ファイバ中の複数の伝搬モードをチャネルとして用いたモード多重伝送信号が光合波器93に入射される。マルチコア光ファイバ97#1及び97#2は、図2のような、マルチコア光ファイバ91と同数の複数のコアを備える。接続部99#1は、マルチコア光ファイバ97#1に備わる各コアを伝搬する信号光を、マルチコア光ファイバ91の各コア11に入射する。接続部99#2は、マルチコア光ファイバ91の各コア11を伝搬する信号光を、マルチコア光ファイバ97#2の各コアに入射する。
励起用光源92は、前方励起光である励起光を出射する。励起光は、マルチコア光ファイバ91に備わるコア11に添加された希土類イオンを励起する光である。例えば、希土類イオンがエルビウムの場合、励起用光源92は、980nm帯の波長の光を出射する。
光合波器93は、マルチコア光ファイバ97#1を伝搬する信号光S1と、励起用光源92から出射された励起光E1を合波する。これにより、信号光S1と励起光E1が合波された合波光は、接続部99#1を介してマルチコア光ファイバ91に入射される。
マルチコア光ファイバ91は、励起光E1を用いて信号光S1を増幅する。増幅された信号光は接続部99#2からマルチコア光ファイバ97#2に出射される。光アイソレータ94は、マルチコア光ファイバ97#2からの出射光が入射され、光を1方向にのみ通過させる。
光合波器93は、励起光をマルチコア光ファイバ97#1のクラッドへ入射する。マルチコア光ファイバ97#1を介してマルチコア光ファイバ91に入射された励起光は、マルチコア光ファイバ91を伝搬する際に、コア11#1〜11#6に添加されている希土類イオンを励起する。
光合波器93は、励起光をマルチコア光ファイバ97#1のコア11#1〜11#6のいずれかに入射してもよい。マルチコア光ファイバ97#1を介してマルチコア光ファイバ91に入射された励起光は、コア11#1〜11#6から第1クラッド12へと出て、第2クラッド13で反射されながらマルチコア光ファイバ91を伝搬する。
したがって、本実施形態に係る光増幅器は、マルチコア光ファイバ91に備わるコア11#1〜11#6の結合を用いるため、マルチコア光ファイバ91の伝搬光を増幅するに際し、コア11毎に励起光を入力することなく、コア11間の利得差の発生を抑制することができる。
(実施形態3)
図8に、本実施形態に係る光増幅器の構成例を示す。本実施形態に係る光増幅器は、マルチコア光ファイバ91を伝搬する伝搬光を前方励起及び後方励起にて増幅する。具体的には、本実施形態に係る光増幅器は、実施形態1に係るマルチコア光ファイバ91と、励起用光源92#1及び92#2と、光アイソレータ94と、光合波器93#1及び93#2と、マルチコア光ファイバ97#1及び97#2と、を備える。
励起用光源92#2は、励起用光源92#1と同様に、マルチコア光ファイバ91に備わるコア11に添加された希土類イオンを励起するための励起光である後方励起光を出射する。光合波器93#2は、励起用光源92#2の出射光をマルチコア光ファイバ91へと入射し、マルチコア光ファイバ91からの入射光を光アイソレータ94へ出射する。
後方励起光の波長はコア11に添加された希土類元素を励起できる波長であり、コア11にエルビウムが添加されている場合は、例えば、980nm帯の波長である。励起用光源92#2が出射する後方励起光の波長は、励起用光源92#1が出射する前方励起光の波長と異なってもよい。例えば、後方励起光の波長は1480nmである。
光合波器93#1及び93#2は、マルチコア光ファイバ97#1及び97#2の第1クラッド12へと励起光を入射させる。また、光合波器93#1及び93#2は、マルチコア光ファイバ97#1及び97#2に備わる複数のコアのいずれかに励起光を入射してもよい。本実施形態では、図8のように、両方向励起を用いることにより、良好な雑音指数および高出力な利得特性を得ることが可能となる。
また、本実施形態に係る結合型増幅用のマルチコア光ファイバ91においては、各コア11を数モード伝搬可能なコア11にすることによって、高次モードにおいて発生するCDGを抑制することが可能となる。一般的に高次モードにおける結合長は基本モードと比較し短くなるため、基本モードの結合長が結合型増幅用のマルチコア光ファイバ91の条長以下であれば、基本モードと同様の効果を得ることができる。
本発明のマルチコア光ファイバ及び光増幅器は、通信産業に適用することができる。
11:コア
12:第1クラッド
13:第2クラッド
91:マルチコア光ファイバ
92:励起用光源
93:光合波器
94:光アイソレータ
97:マルチコア光ファイバ
99:接続部

Claims (5)

  1. 希土類イオンを添加した複数のコアが第1クラッド中に配置されたマルチコア光ファイバであって、
    前記第1クラッドの周囲に配置されかつ前記希土類イオンを励起する波長を有する励起光を反射する第2クラッドを備え、
    前記複数のコアは、伝搬光が結合するコア間距離を有する、
    マルチコア光ファイバ。
  2. 前記複数のコアは、2以上のモードを伝搬する、
    請求項1に記載のマルチコア光ファイバ。
  3. 前記複数のコアは、
    前記励起光の結合長がLの場合、
    コア間の結合係数κがπ/(2L)以上である、
    請求項1又は2に記載のマルチコア光ファイバ。
  4. 前記コア間距離は、35μm未満である、
    請求項1から3のいずれかに記載のマルチコア光ファイバ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のマルチコア光ファイバと、
    前記希土類イオンを励起する波長を有する励起光を出射する励起用光源と、
    前記複数のコアの少なくとも1つに前記励起光を結合させる合波器と、
    を備える光増幅器。
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