JP2017020847A - 油入機器の漏油検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最小限の漏油検出装置で変圧器全体の漏油を網羅的に撮像・診断する。
【解決手段】紫外光を照射する照射部(29)と、紫外光が漏油に照射されることで生じる自発光(10)を撮像する漏油撮像部(11)とで油入機器の漏油検出装置を構成する。照射部(29)は油入機器の周囲に配置された鏡面体(20)を経由して紫外光を油入機器の漏油診断箇所に照射し、漏油撮像部(11)は紫外光が漏油に照射されることで生じる自発光(10)を鏡面体(20)を経由して取得し、漏油撮像部(11)に取得された自発光(10)は、漏油診断部(30)に伝送されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、変圧器、コンデンサ、GISの油圧操作器などの油入機器の漏油検出装置に関する。
従来から、貯油タンクや変圧器等では、劣化あるいは事故等により、油漏れ(漏油)が発生する懸念があった。漏油は環境汚染及び災害につながる可能性があるため、劣化の初期段階における微量な漏油を検出する技術が求められてきた。
微量な漏油を検出する従来技術としては、漏油の吸収波長を含む紫外光を外部より照射した際に、漏油から放出される蛍光(自発光)を検出するものがあり、特開平09−304281(特許文献1)では、パルスレーザ光を漏油に照射し、バンドパスフィルタを利用した波長選択素子と、蛍光のみを検出する高速シャッタ機能と映像倍増機能を有するイメージインテンシファイアで蛍光のみを観察することによって、検出精度を向上する漏油検出装置と方法等が開示されている。
特開平09−304281号公報
しかしながら、実器適用に際し、例えば変圧器を例にとれば、変圧器全面の漏油の可能性がある部位を網羅的に撮像・漏油診断する必要があるために、紫外光源を有する漏油検出装置を多数配置する必要があった。
また、特に都市部等では地下変電所など限られたスペースに変圧器を設置する必要があることや、騒音を防止するために変圧器外周を遮音壁で覆うなどの方策が採られるため、遮音壁と変圧器間の狭小なスペースへの漏油検出装置の適用が困難であった。そこで、診断スペースが狭小であっても、最小限の漏油検出装置で変圧器全体の漏油を網羅的に撮像・診断できる装置が求められていた。
紫外光を照射する照射部(29)と、紫外光が漏油に照射されることで生じる自発光(10)を撮像する漏油撮像部(11)とで油入機器の漏油検出装置を構成する。照射部(29)は油入機器の周囲に配置された鏡面体(20)を経由して紫外光を油入機器の漏油診断箇所に照射し、漏油撮像部(11)は紫外光が漏油に照射されることで生じる自発光(10)を鏡面体(20)を経由して取得し、漏油撮像部(11)に取得された自発光(10)は、漏油診断部(30)に伝送されることを特徴とする。
本発明によれば、鏡面体を利用することによって、油入機器が狭小なスペースに設置されている場合であっても、最低限の検出装置の台数で簡易に変圧器全体の漏油検出が実現できる。
本発明による漏油検出装置の第1の実施形態を示す鳥瞰図である。 第1の実施形態の漏油検出動作を説明するフローチャートである。 本発明による漏油検出装置の第2の実施形態を示す上面図である。 第2の実施形態の漏油検出動作を説明するフローチャートである。 本発明による漏油検出装置の第3の実施形態であり、鏡面体に凸面を利用した場合の漏油検出を示す鳥瞰図である。 本発明による漏油検出装置の第3の実施形態であり、鏡面体に凹面を利用した場合の漏油検出を示す鳥瞰図である。 図5の構成において紫外光の照射によって得られる撮像結果を表示器に描画した場合の模式図である。 第3の実施形態の漏油検出動作を説明するフローチャートである。 本発明による漏油検出装置の第4の実施形態を示す鳥瞰図である。
以下、本発明の漏油検出方法と装置に関する実施の形態を、図1〜図9に基づき説明する。なお、本明細書に記載するこの実施の形態が本発明を限定するものではない。以降の実施例では変圧器で一般的に使用される絶縁油(鉱油、植物エステル油等)を例にとり、漏油検出装置について説明するが、油入機器全般の漏油検出方法と装置に関しても本発明は広く適用可能であり、変圧器に限定されるものではない。例えば、燃料油を保存するタンクやパイプラインやガス絶縁開閉器の油圧操作器等の漏油検出においても本発明を適用することが可能である。
図1は、本発明による漏油検出装置を具体的に示す第1の実施形態の鳥瞰図である。変電所に配置される変圧器1では、変圧器タンク2、ラジエータ3、およびコンサベータ4が油配管5で連結され、夫々が絶縁油により満たされている。
変圧器タンク2内部には図示しない巻線および鉄心が支持部材と共に配され、ブッシング6を介して所望の電圧階級へ昇圧、或いは降圧される。ラジエータ3は絶縁油を冷却するために配され、複数のリブを有した構成である。コンサベータ4は変圧器タンク2が常に所望の油量で満たされるための油貯蔵用タンクである。これらが油配管5で夫々連結され、図示しないポンプにより絶縁油を循環させることによって運用される。
変圧器1の経年劣化などにより、ブッシング6と変圧器タンク2との接続部や変圧器タンク2表面のフランジ7などから油が漏れ出す、所謂漏油に対しては、油分への紫外光照射により油分自体が自発光する蛍光検出法を利用した漏油検出装置が適用されている。
本実施の形態において、漏油検出装置8は、紫外光照射部29によって変圧器1に紫外光9を照射し、漏油による自発光10を検出する漏油撮像部11と、漏油撮像部11を3次元的に駆動させる支持架台を兼ねた漏油撮像用リンク部12と、紫外光照射部29、漏油撮像部11、および漏油撮像用リンク部12の制御指令を行い、当該指令を通信すると共に、紫外光9の照射の下で撮像し、その撮像結果を取得する制御・通信器13と、撮像結果と下記する漏油の有無の診断結果を描画・表示する表示器14を有する制御・通信部15と、制御・通信部15に接続され、表示器14に示された撮像結果に基づき、漏油の有無を診断する診断部30と、制御・通信部15によって漏油撮像部11と漏油撮像用リンク部12を駆動させる制御ケーブル16と、漏油撮像部11で得られた画像情報を制御・通信部15へ伝達する通信ケーブル17で構成されている。
なお、漏油検出装置8自体がバッテリーを搭載している場合は不要となるが、給電が必要な場合には、さらに図示しない給電ケーブルが紫外光照射部29、漏油撮像部11、漏油撮像用リンク部12、制御・通信部15、および診断部30に接続される。
漏油検出装置8の周辺には鏡面体18が複数配置される。鏡面体18は漏油撮像部11がブッシング6やフランジ7と変圧器タンク2との接続部、或いはラジエータ3のリブ溶接部など比較的漏油し易い箇所を撮像できるように、紫外光9や自発光10を屈折させる中継器としての役割を果たしている。
ここで、漏油撮像用リンク部12は、予め制御・通信器13で設定した鏡面体18の位置座標指令を制御ケーブル16を介して認識し、紫外光照射部29および漏油撮像部11を3次元的に駆動させる。同時に漏油撮像用リンク部12は、変圧器1の騒音振動が生じ、漏油撮像部11自体が騒音振動に連動して振動する場合に備えて、変圧器1の騒音振動モードを相殺するように微動するアブソーバの役割も果たし、紫外光照射部29および漏油撮像部11自体の振動防止機能を有する。騒音振動モードを相殺させる漏油撮像用リンク部12では、予め振動モードを測定し、その結果に基づき、振動モードと逆位相の振動モードを制御・通信器13によって漏油撮像用リンク部12に指令してやればよい。なお、上記アブソーバは、漏油撮像用リンク部12に連結する支持架台に振動防止用の緩衝材を配する構成でもよい。
次に、制御・通信器13から制御ケーブル16を介して、紫外光照射部29および漏油撮像部11へ紫外光9の照射指令、および撮像指令が送られ、撮像が実行される。撮像後の画像情報は、通信ケーブル17を介して制御・通信部15へ取り込まれる。
制御・通信部15では、表示器14に撮像結果を表示すると共に、制御・通信部15に接続された診断部30へ撮像結果を送る。診断部30では、画像情報を基に自発光10の有無を判定する画像処理を行い、漏油の有無を判定し、判定結果を再度、制御・通信部15に送って診断結果として表示器14に表示する。
これら一連の動作を各鏡面体18毎に行うことによって、漏油検出装置8の必要台数を低減し、且つラジエータ3の底面や遮音壁に覆われた変圧器1などの狭小なスペースに対しても漏油を簡易に検出できる。
図2は、上述した本実施の形態に係る一連の漏油検出動作を説明するフローチャートである。診断を開始(「診断開始」のステップ)すると、先ず制御・通信部15で鏡面体18の設置個数に相当する、紫外光照射部29と漏油撮像部11の紫外光照射数と撮像数、および鏡面体18に向けた紫外光照射部29と漏油撮像部11の照射と撮像角度の位置座標を設定する(「紫外光照射数および撮像数と、その位置の設定」のステップ)。
位置座標は漏油撮像用リンク部12へ送られ、漏油撮像用リンク部12が位置座標に合わせて3次元的に駆動する(「漏油撮像用リンク部駆動」のステップ)。ここで、変圧器1の騒音振動が発生するようであれば、当該振動モードを予め漏油撮像用リンク部12で相殺できるように漏油撮像用リンク部12に振動モードの逆位相で駆動させる設定も行う。
位置座標に照準があったら、紫外光照射部29から紫外光9が照射され(「紫外光照射」のステップ)、照射中の撮像部位を漏油撮像部11によって撮像する(「撮像」のステップ)。撮像後の画像情報は表示器14に描画される(「表示器描画」のステップ)と共に、制御・通信器15を介して接続された診断部30に送られ、画像情報に基づき自発光10の有無を判定する漏油診断が行われる(「漏油診断」のステップ)。
診断結果は画像情報と共に表示器14に表示され、且つ制御・通信器13に記憶される(「診断結果の表示、記憶」のステップ)。その後、制御・通信器13によって紫外光9の消灯指令が紫外光照射部29へ送られ(「紫外光消灯」のステップ)、「診断終了」となる。紫外光照射数が複数設定される場合は、漏油撮像用リンク部12の駆動から紫外光9の消灯までを照射数に応じて繰り返し実行することによって、一つの漏油検出装置8で複数箇所の漏油判定が可能となる。
図3は、本発明による漏油検出装置の第2の実施形態を示す上面図である。基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、ここでは、特に第1の実施形態と異なる箇所について説明する。なお、図中の符号で図1と同一のものは同義である。
図3では、一例として、地点A、BおよびCの三箇所に鏡面体18を配している。ここで、鏡面体18は、紫外光照射部29および漏油撮像部11に対する漏油撮像用リンク部12と同様に、夫々の鏡面体18が3次元に駆動される鏡面体用リンク部19を各々有している。各鏡面体用リンク部19は制御ケーブル16で接続され、制御・通信部15によって、3次元駆動用の制御指令を受け取り駆動される。
ここで、鏡面体用リンク部19は本発明の第1の実施形態で示したものと同様に、変圧器1の騒音振動により鏡面体18自体が当該振動に連動して振動する場合に備えて、変圧器1の騒音振動モードを相殺するように微動するアブソーバの役割として、鏡面体18自体の振動防止機能を有する。なお、上記アブソーバは、鏡面体用リンク部19に連結する支持架台に振動防止用の緩衝材を配する構成でも良い。
この形態によれば、紫外光照射部29および漏油撮像部11に対する漏油撮像用リンク部12だけでなく、各鏡面体用リンク部19が3次元的に駆動されるため、複数の鏡面体18を経由した診断が可能となり、図示するように漏油検出装置8の対角線上のラジエータ3の部位などでさえも、一台の漏油検出装置8で撮像、および診断が可能となる。
なお、本実施の形態では、一例として制御・通信部15から順に地点A、B、Cの鏡面体用リンク部19に制御ケーブル16を敷設したカスケード接続としているが、さらに制御・通信部15と地点Cの鏡面体リンク部19に制御ケーブル16を敷設すれば、ループ状の接続となり、制御・通信部15と鏡面体用リンク部19は、地点A、B、Cの順を成すルートと、地点C、B、Aの順を成すルートの合計2つのルートが得られるため、冗長性を有し、制御ケーブル16の断線による漏油検出・診断の不動作に対して信頼性が高まる。つまり、制御・通信部15と鏡面体用リンク部19に対してループ状の配線ルートが形成できれば、ループ状に配線された何れの鏡面体用リンク部19も複数のルートを有するため、信頼性の向上に寄与できる。
図4は本実施の形態の漏油検出動作を説明するフローチャートである。基本的な検出動作は図2と同様であり、ここでは図2と異なる部分について説明する。「診断開始」、「紫外光照射数および撮像数と、その位置の設定」の後、「各鏡面体の位置の設定」において、各鏡面体用リンク部19の紫外光照射と撮像角度に対して受光面角度の位置座標設定を行う。
次に、「漏油撮像用リンク部駆動」と「各鏡面体用リンク部駆動」において、夫々漏油撮像用リンク部12および各鏡面体用リンク部19が、先に設定された位置座標にしたがって3次元的に駆動する。ここで、変圧器1の騒音振動が発生するようであれば、当該振動モードを予め漏油撮像用リンク部12、および各鏡面体用リンク部19で夫々相殺できるように漏油撮像用リンク部12と各鏡面体用リンク部19を振動モードの逆位相で駆動させる設定も行う。それ以降のフローについては図2と同様である。また、照射数に応じた検出の繰り返し実行動作も同様である。
図5、および図6は、本発明による漏油検出装置の第3の実施形態を示す鳥瞰図である。基本的な構成は第1の実施の形態、および第2の実施の形態と同様であり、ここでは、特に第1および第2の実施の形態と異なる箇所について説明する。なお、図中の符号で図1、および図3と同一のものは同義である。
図5、および図6では、変圧器1の面に対向して紫外光9と自発光10を屈折させる鏡面体20が、凸面21、および凹面22を有している湾曲した面からなり、一例として鏡面体20を一箇所配置した構成を示している。
本実施の形態では、先ず図5の配置に示すように、鏡面体20の凸面21を利用して、紫外光9を被測定物(ここでは、変圧器タンク2の長手方向の一面)に対して広範囲に亘り照射している。この紫外光9の照射により、被測定物の何れの位置に自発光10が認められるかを撮像、検出する。ここでは、フランジ下端部23で漏油による自発光10が生じるものとして示している。
次に、自発光10が認められた部位(図5および図6では、フランジ下端部23の位置)を標定する。図7は、図5の構成において紫外光9の照射により得られる撮像結果を表示器14に表示した結果の模式図である。図中の楕円で囲われた範囲が鏡面体20の凸面21により紫外光9が照射された部位である。また、長方形の外枠で囲われた範囲が、撮像範囲を示している。ここで、図中の左上に示す小枠Pは、撮像結果の1ピクセルに相当する。この小枠Pを基準として、フランジ下端部23の自発光10までの離隔をピクセル数で判定する。つまり、小枠Pを基準にして、Yピクセル下り、Xピクセル右方向に移動すると、自発光10のピクセル位置に到達する。このY、Xを各々カウントし、距離に換算することによって自発光10の位置座標24を標定する。上記は標定の一手法であり、ピクセル毎に予め座標を割り振っておき、自発光10の位置とそのピクセルを対応させてもよい。
以上の方法により標定した位置座標24に対して、図6の構成を適用する。図6では、鏡面体20の被測定物対向面が凹面22を成し、且つ凹面22で紫外光9を集光させ、位置座標24に向けて焦点を絞って照射するように、鏡面体用リンク部19を回転駆動させる。さらに、紫外光9が照射された状態で、位置座標24に対する撮像を行う。以上の要領で、先ず図5に示す鏡面体20の凸面21を利用して広域に漏油の有無に当たりをつけて、次に鏡面体20の凹面22を利用して局所的な部位に対する漏油診断を行う。
鏡面体リンク部19の3次元的な回転駆動に際しては、漏油検出装置8の制御・通信部15で自発光10が認められたフランジ下端部での位置座標24を標定し、制御ケーブル16を介して制御する。上述した一連の動作によれば、漏油の可能性が不明確な場合、或いは漏油の可能性がある場所が多数に亘る場合などに、先ず広範に亘り撮像することにより概略的な検出を行い、自発光10が認められた位置を標定して再度詳細に検出することができる。これにより、被測定物に対して湾曲のない鏡面体18を網羅的に動作させて検出させる手間が省けるので、検出時間の短縮を図ることができると共に、複雑な機構を要さなくても簡易に被測定物を俯瞰した検出が可能となる。
なお、本実施の形態では、湾曲した鏡面体20のみを使用した例を示したが、この限りではなく、図3に示すように、紫外光照射部29および漏油撮像部11から複数の鏡面体18、或いは20を経由して紫外光9を入射して撮像すれば、第2の実施の形態と同様に漏油検出装置8の台数を最小限に留めることができる。また、概略的な検出で広範に漏油の有無を検出したい場合には、図5で示した検出のみを行えば良い。
図8は、本実施の形態の漏油検出動作を説明するフローチャートである。基本的な検出動作は図2、および図4と同様であり、特に図2、および図4と異なる部分について説明する。
ここでは、先ず図5に示す凸面21を利用した広域的な撮像と漏油有無の判定(図中には「凸面による照射・撮像」と示す)を行った後に、詳細測定である凹面22を利用した詳細な撮像と漏油有無の判定(図中には「凹面による照射・撮像」と示す)を行う。
「凸面による照射・撮像」のステップは、図4に示したフロー図と同様であり、異なる点は、「紫外光消灯」のステップ後の「漏油の有無」の判定ステップと、その漏油の有無に対応する動作である。
つまり、凸面21を用いて広域的な測定を行った後、漏油有りと判定されれば、「凹面による照射・撮像」での凹面22を用いた詳細測定へ移行する。一方、漏油無しと判定されれば、「次の被測定物の広域的な撮像の有無」のステップに移り、予め「紫外光照射数および撮像数と、その位置の設定」のステップで、広域的な撮像が複数個設定されている場合には、それに合わせて次の撮像位置へ漏油撮像用リンク部12、および鏡面体用リンク部19を移動させる「漏油撮像用リンク部駆動」のステップ、「各鏡面体用リンク部駆動」のステップへ順次移行するのである。この動作は、予め設定した「紫外光照射数および撮像数と、その位置の設定」のステップで登録した回数分が繰り返し実行される。この「次の被測定物の広域的な撮像の有無」のステップで、次の撮像が無くなった場合には、「診断終了」のステップへ移り、一連の診断が終了する。
上述した「漏油の有無」のステップで、漏油有りと判定された場合には、凹面22を用いた詳細測定となる。先ず、図7で示した凸面21の撮像結果より、ピクセル数から漏油位置を判定し、「漏油位置座標算出、記憶」のステップで、漏油の個数とそれらの座標が記憶される。それらの座標に対して、「漏油位置座標に基づき、漏油撮像用リンク部駆動」と「漏油位置座標に基づき、鏡面体用リンク部駆動」の各ステップで、漏油の箇所(図7では位置座標24)に向けて、漏油撮像用リンク部12、および鏡面体用リンク部19を移動させるのである。その後の「診断結果の表示、記憶」のステップ迄は、図2、図4、および凸面21を利用したフローと同様である。
「診断結果の表示、記憶」のステップの後、仮に図7の撮像結果で複数個所に漏油が認められる場合には、「凹面による次の漏油撮像」のステップで、有りと判定されて、次の撮像位置に向けて、再度、漏油撮像用リンク部12、および鏡面体用リンク部19を駆動させて、上述した凹面22を用いた詳細測定を繰り返す。最終的に図7で示す撮像結果に対して凹面22を利用した全ての詳細測定が終了すれば、「凹面による次の漏油撮像」のステップで無しと判定され、「次の被測定物の広域的な撮像の有無」のステップに移行し、当該ステップで次の広域的な撮像がある場合には、「凸面による照射、撮像」の「漏油撮像用リンク部駆動」のステップに進み、再度の漏油測定を繰り返す。なお、「凹面による照射、撮像」の「次の被測定物の広域的な撮像の有無」が無しの場合には、診断終了となる。
図9は、本発明による漏油検出装置の第4の実施形態を示す鳥瞰図である。基本的な構成は第1〜第3の実施形態と同様であり、ここでは第1〜第3の実施形態と異なる箇所について説明する。なお、図中の符号で図1、図3、図5および図6と同一のものは同義である。
本実施の形態では、変圧器1の外周をレーン25で囲い、レーン25上に支持架台を兼ねた漏油撮像用リンク部12、および漏油撮像部11を搭載した搬送機26を搭載したものである。変圧器1の絶縁油に鉱油が用いられる場合には、消防法に則り、油漏れを防ぐ目的で、変圧器1の周辺に防油用のダクトや防油堤などを敷設しなければならない。
本実施の形態では、一例として、そのダクトや防油堤の上部を利用してレーン25を敷設したのである。搬送機26はレーン25で駆動でき、漏油撮像用リンク部12、漏油撮像部11、および搬送機26には電力ケーブル27を介して電力が供給される。また、搬送機26は、レーン25内部に制御ケーブルや通信ケーブルを敷設して制御部15と接続してもよいが、図9に示すように、制御・通信には無線伝送28を用いてもよい。これは、鏡面体リンク部19の駆動についても同様である。
なお、漏油撮像用リンク部12、漏油撮像部11、搬送機26、鏡面体リンク部19および無線伝送28の各々にバッテリーを搭載すれば、電力ケーブル27を省くこともできる。搬送機26をレーン25に沿って駆動させ、漏油撮像用リンク部12で変圧器1全体の撮像を行うことにより、変圧器1全体の漏油診断をすることができる。
また、搬送機26や漏油撮像用リンク部12だけで漏油の検出が困難な場所については、鏡面体18や鏡面体20を用いて漏油を撮像したり、或いは複数の鏡面体18、20を経由して漏油撮像部11からの紫外光9を屈折させて撮像したりすれば良い。これらの制御については、図2や図4や図8で示す漏油検出動作を説明するフローチャートに、「搬送機26の動作のための位置座標の設定と駆動指令」を追加すれば良い。
以上の構成によれば、従来の変圧器1の設置に必要な防油設備の範囲内に漏油検出装置を設置することにより設置面積を最小化できる。また、レーン25上を漏油撮像部11が駆動することによって漏油検出装置8の台数を最小化できる。また、無線伝送28により制御ケーブル16や通信ケーブル17(図1参照)が不要となり、ケーブル敷設を排することができる。さらに、第1、第2、および第3で示した各種鏡面体18、20を用いることによって、狭小なスペースや広範に亘るスペースの撮像を簡易に行うことが可能となり、漏油診断を容易に行うことができる。
なお、第1から第4の実施の形態において、漏油撮像用リンク部12、および鏡面体用リンク部19の支持架台は、夫々の3次元駆動に併せて支持架台自体が上下に伸縮する構成であっても良い。
1・・・変圧器、2・・・変圧器タンク、3・・・ラジエータ、4・・・コンサベータ、5・・・油配管、6・・・ブッシング、7・・・フランジ、8・・・漏油検出装置、9・・・紫外光、10・・・自発光、11・・・漏油撮像部、12・・・漏油撮像用リンク部、13・・・制御・通信器、14・・・表示器、15・・・制御・通信部、16・・・制御ケーブル、17・・・通信ケーブル、18・・・鏡面体、19・・・鏡面体用リンク部、20・・・鏡面体、21・・・凸面、22・・・凹面、23・・・フランジ下端部、24・・・位置座標、25・・・レーン、26・・・搬送機、27・・・電力ケーブル、28・・・無線伝送、29・・・紫外光照射部、30・・・診断部

Claims (8)

  1. 紫外光を照射する照射部と、前記紫外光が漏油に照射されることで生じる自発光を撮像する漏油撮像部を有する油入機器の漏油検出装置であって、
    前記照射部は前記油入機器の周囲に配置された鏡面体を経由して前記紫外光を前記油入機器の漏油診断箇所に照射し、
    前記漏油撮像部は前記紫外光が漏油に照射されることで生じる自発光を前記鏡面体を経由して取得し、
    前記漏油撮像部に取得された自発光は、漏油診断部に伝送されることを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  2. 請求項1において、
    前記鏡面体は、可動自在なリンク部に接続し、
    前記リンク部を制御手段により制御することを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  3. 請求項2において、
    前記鏡面体の前記紫外光の入射面は凸面であることを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  4. 請求項2において、
    前記鏡面体の前記紫外光の入射面は凹面であることを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  5. 請求項2において、
    前記鏡面体は凸面と凹面を有し、
    前記凸面に前記紫外光を照射し、被測定物の自発光を検出し、
    次いで、前記紫外光が前記被測定物の前記自発光の生じた部位に焦点を当てて照射されるように前記リンク部を駆動して前記凹面が前記紫外光の照射面となることを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  6. 請求項1において、
    前記漏油検出装置は油入機器の周辺に敷設されたレーンを走行する搬送機上に設置されることを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  7. 請求項6において、
    前記レーンは防油提上に配置されたことを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
  8. 請求項6において、
    前記レーンは防油用のダクト上に配置されたことを特徴とする、
    油入機器の漏油検出装置。
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