JP6315605B2 - 構造物撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、構造物の壁面を撮影するための技術に関する。
戦後の高度成長期に建設された高速道路等、老朽化したコンクリート構造物に対する不安が社会問題化している。コンクリート構造物の耐久性を検査する際の最重要項目の一つとして、コンクリート表面のひび割れ検査が挙げられる。ひび割れは、地震等によって構造物に応力が加わるとコンクリートが破断して生じる。コンクリートの表面でひび割れが発生すると、そこから雨水等が入り込み、内部の鉄筋に到達すると腐食が始まり、鉄筋の強度が落ちて構造物の耐久性低下を引き起こす。このような構造物の耐久性低下を未然に防ぐには、表面のひび割れの早期発見と補修の実施が重要となる。
補修が必要となるひび割れの程度を示すには、コンクリート表面に現れたひび割れの「幅」を指標として用いる場合が多い。鉄筋への到達と直接的に関わる「深さ」も重要な指標であるが、ひび割れ幅から深さをある程度予測できるため、表面のひび割れ幅を用いて補修実施の要否を判断するのが一般的となっている。
さて、構造物の耐久性に関する許容ひび割れ幅に関しては、各国の提案基準によって若干のばらつきがある。おおよそ、乾燥空気中であれば幅0.3〜0.4mm、湿空中であればそれ以下の値を許容ひび割れ幅と規定しているものが多い。幅が0.2mm以上に達したひび割れについては、充填材や被覆による補修、又は鋼製アンカー等による補強を実施する対象としている。また、ひび割れが進行すると、表面のコンクリートがはがれて鉄筋が露出するいわゆる露筋状態に至ることがある。この露筋状態での露出幅が設計値を超えると補修が必要となる。
このように、設置から数十年が経過したインフラ構造物の設備の状況を監視する必要性が年々増加する傾向にある。代表的な設備としてマンホールを取り上げる。一般に老朽化したマンホールを新たなものへ代えることは、大掛かりな工事を伴い困難であるため、今後も安全に使い続けるための監視や、マンホールに設置される設備や種類の増加に対応する点検などが必要である。
現在、マンホール点検においては、現地に作業員が行き、マンホールに溜まった雨水をポンプでくみ出した後、作業員がマンホール内に入坑して目視でチェックすることが多い。対象となる設備が道路の下の地中にあるため、金属製マンホール蓋の開閉等の点検付帯作業を伴い、交通整理員が必須となることや、道路許可申請が事前に必要となる等、非常に手間がかかるものとなっている。なかでも、人がマンホール内に入坑して点検作業をするため、酸欠防止のための安全確保を行い、水抜きをする時間と費用がかなりの部分を占めている。よって、頻繁に点検することはコスト高となり困難なものとなっている。
特開2011−242365号公報
このように、現在行われているひび割れの診断方法は人による目視が主流である。そのため、高スキルを有する点検作業者の確保が必要なことや、マンホール点検の準備作業に手間がかかる等、非常にコスト高となるという課題があった。また、熟練した作業員であっても長時間の作業においてサブミリメートル幅のひび割れを見落とさない集中力を維持することは困難である。ゆえに、機械によるひび割れ検査の自動化が望まれている。
ここで、コンクリート柱の点検に関しては、機材の入手し易さや現場作業の簡易さという観点から、デジタルカメラによって構造物の壁面を遠隔撮影し、その画像から画像処理ソフトウエアによってひび割れの自動検知を試みるというアプローチが有力視されている(特許文献1)。この方法により、コンクリート壁面にあるひび割れを自動検知することは可能である。しかし、ある設定した幅のひびを抽出可能なようにプログラミングされているため、設定基準値以上のひびを抽出するが、寸法の絶対値や測定対象間との距離情報は保持していないことから、何らかの基準スケールを測定対象に埋め込む処理等を行わない限り、ひび長さ等の寸法の絶対値の算出は不可能である。そのため、そのまま流用したとしても、マンホール壁面のひび長さや露筋長さの算出には適用できない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、マンホール等の構造物の壁面を撮影するコストを改善することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の構造物撮影システムは、開口部が小さく内部空間が広い構造物を撮影する構造物撮影システムにおいて、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体を駆動する駆動装置と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部の壁面をカメラで撮影する撮像装置と、前記撮像装置のカメラ面を原点として前記構造物の内部の壁面との距離を測定する第1の距離センサと、前記第1の距離センサで測定された壁面との距離情報と前記カメラの設定情報とを用いて前記撮像装置で撮影された壁面画像の画像サイズを算出し、前記壁面画像と共に画面に表示する情報処理装置と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体を駆動する駆動装置と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部の壁面をカメラで撮影する撮像装置と、前記撮像装置のカメラ面を原点として前記構造物の内部の壁面との距離を測定する第1の距離センサと、前記第1の距離センサで測定された壁面との距離情報と前記カメラの設定情報とを用いて前記撮像装置で撮影された壁面画像の画像サイズを算出し、前記壁面画像と共に画面に表示する情報処理装置と、を備えるため、開口部が小さく内部空間が広い構造物の壁面を撮影するコストを低減できる。
請求項2に記載の構造物撮影システムは、請求項1に記載の構造物撮影システムにおいて、前記L字型ガイドの先端に備えられ、前記先端から前記撮像装置までの距離を測定する第2の距離センサを更に備え、前記情報処理装置は、前記第2の距離センサで測定された撮像装置までの距離情報を用いて、前記可動構造体を駆動しながら前記撮像装置で撮影された複数の壁面画像を繋ぎ合わせることを要旨とする。
請求項3に記載の構造物撮影システムは、請求項1又は2に記載の構造物撮影システムにおいて、前記L字型ガイドの前記固定台との固定部分を中心として前記L字型ガイドを回転させる回転機構体を更に備えることを要旨とする。
請求項4に記載の構造物撮影システムは、請求項1乃至3のいずれかに記載の構造物撮影システムにおいて、前記可動構造体を挿入可能な筒状の形状を備え、前記L字型ガイドの先端に継ぎ足して接続可能であり、接続後の状態を保持可能な構造を持つガイドを更に備えることを要旨とする。
請求項5に記載の構造物撮影システムは、請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物撮影システムにおいて、前記構造物の内部空間側で前記L字型ガイドの先端の方向を撮影する撮像装置を更に備えることを要旨とする。
請求項6に記載の構造物撮影システムは、請求項1乃至5のいずれかに記載の構造物撮影システムにおいて、前記構造物の内部空間側で前記L字型ガイドの先端の方向に光を照射する照明装置を更に備えることを要旨とする。
請求項7に記載の構造物撮影システムは、請求項1乃至6のいずれかに記載の構造物撮影システムにおいて、前記可動構造体は、一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えることを要旨とする。
本発明によれば、マンホール等の構造物の壁面を撮影するコストを低減できる。
実施例1に係るマンホール壁面撮像システムの構成を示す側面図である。 可動構造体の例を示す図である。 制御装置の機能ブロック構成を示す図である。 マンホール壁面画像の生成・表示処理フローを示す図である。 マンホール壁面撮像システムの設置・動作手順を示す図である。 実施例2に係るマンホール壁面撮像システムの構成を示す側面図である。 直線型ガイドの例を示す図である。 実施例3に係るマンホール壁面撮像システムの構成を示す側面図である。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施例1に係るマンホール壁面撮像システムの構成を示す側面図である。マンホール100の壁は断面で表している。
このマンホール壁面撮像システムは、マンホール100の内部の壁面を撮影するための撮影システムであり、L字型ガイド1と、固定台座2と、可動構造体3と、送入出機構装置4と、撮像デバイス5と、第1の距離センサ6と、制御装置7と、電源8と、を備えて構成される。
L字型ガイド1は、L字の形状を備えた筒体であり、固定台座2に固定される。筒内に挿入される可動構造体3を保持し、その可動構造体3の形状、進行方向、可動動作をL字の形状に沿ってガイドする。
固定台座2は、マンホール100の開口部200に設置された図示しないマンホール受枠に嵌められ、L字型ガイド1のL字部分がマンホール100の内部空間側に位置するようにL字型ガイド1を開口部200で固定する。
可動構造体3は、L字型ガイド1の筒内に挿入され、そのL字の形状に沿って可動する。ここで可動とは、マンホール100の奥行方向及びそれに垂直な鉛直方向に伸縮すること、全長を保持したままスライドすること等をいう。例えば、図2に示すように、一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えたケーブルベア31を用いる。ケーブルベア31をL字型ガイド1に挿入する補助材としてコの字型角材32を用いてもよい。そのような構造を備えるため、可動構造体3をL字型ガイド1の上端から挿入すると、L字型ガイド1の形状に沿ってマンホール内に挿入されたL字型ガイド1の先端からその先頭を出すことができる。また、その先端から伸ばしても下方に折れ曲がることはなく、マンホール100の奥行方向にそのまま伸び続けることができる。
送入出機構装置4は、可動構造体3を駆動する装置である。制御装置7からの制御命令に基づき、L字型ガイド1内で可動構造体3を送り出し、又は巻き取りを行う。
撮像デバイス5は、可動構造体3の先端に取り付けられ、マンホール100の内部の壁面をカメラで撮影し、撮影された壁面画像及びそのメタデータを壁面の画像情報として無線又は有線で制御装置7に送信する。
第1の距離センサ6は、撮像デバイス5に隣接配置され、撮像デバイス5のカメラ面を原点としてマンホール100の内部の壁面との距離を測定し、測定された壁面との距離情報を無線又は有線で制御装置7に送信する。例えば、レーザ変位計を用いる。
制御装置7は、第1の距離センサ6で測定された距離情報と撮像デバイス5のカメラパラメータ情報とを用いて壁面画像の画像サイズを算出し、その壁面画像と共に画面に表示する。また、送入出機構装置4に対して送り出し又は巻き取りの制御命令を送信することで可動構造体3の動作を制御する。例えば、タブレット端末を用い、それら画像処理機能及び装置制御機能を備えたプログラムを実行することで実現する。
電源8は、送入出機構装置4、撮像デバイス5、第1の距離センサ6、制御装置7、その他任意の装置やデバイスに電力を供給する。
次に、図3と図4を用いて制御装置7について説明する。図3は、制御装置7の機能ブロック構成を示す図である。制御装置7は、撮像デバイス5からの壁面画像を処理する画像処理機能部と、送入出機構装置4を介して可動構造体3を制御する装置制御機能部とで構成される。
具体的には、撮像デバイス5から送信された壁面の画像情報を受信して一旦保存する画像情報受信・保存機能部71と、第1の距離センサ6から送信された壁面との距離情報を受信して一旦保存する距離情報受信・保存機能部72と、受信した壁面画像及び距離情報と撮像デバイス5のカメラパラメータ情報とを用いて該壁面画像の画像サイズを算出する画像サイズ演算機能部73と、算出した画像サイズと共に壁面画像を表示する画像表示機能部74と、様々なデータや情報を記憶するデータ記憶部75と、送入出機構装置4を制御する送入出機構制御部76と、を備えて構成される。なお、データ記憶部75は、撮像デバイス5のカメラパラメータ情報が設定されたカメラパラメータ情報テーブル751と、壁面画像やその画像サイズを記憶する画像DB752とを備える。
続いて、図4を参照しながら、制御装置7で行うマンホール壁面画像の生成・表示動作について説明する。図4は、マンホール壁面画像の生成・表示処理フローを示す図である。
まず、撮像デバイス5からマンホール内の壁面画像が送信され、第1の距離センサ6から該壁面との距離情報が送信されると、画像情報受信・保存機能部71と距離情報受信・保存機能部72は、該壁面画像と該距離情報をそれぞれ受信して共有記憶媒体である画像DB752に保存する(ステップS1〜ステップS3)。
次に、画像サイズ演算機能部73は、カメラパラメータ情報テーブル751から撮像デバイス5のカメラパラメータ情報(例えば、焦点距離、絞り値、カメラサイズ)を取得し、受信済の壁面画像及び距離情報を更に用いて該壁面画像の画像サイズを算出し、算出した画像サイズを該壁面画像に付与して画像DB752に保存する(ステップS4〜ステップS6)。
ここまでのステップS1〜ステップS6により、マンホール内の壁面の一部を撮影した画像サイズ付きの壁面画像が生成され、データ記憶部75に蓄積される。なお、壁面画像の画像サイズについては、例えば、焦点距離からカメラの画角を求め、その画角と壁面までの距離との関係をもとに算出する。
その後、画像表示機能部74は、壁面画像とその画像サイズを画面に表示する(ステップS7)。ステップS7により、本システムの利用者や作業者は、マンホールの壁面に生じたひびの長さやその幅を把握できる。
次に、図5を参照しながら、マンホール壁面撮像システムの設置・動作手順について、マンホール内の天井面を撮影する場合を例に説明する。図5は、マンホール壁面撮像システムの設置・動作手順を示す図である。
まず、固定台座2にL字型ガイド1を固定し、そのL字部分がマンホール100の内部空間側に位置するようにマンホール100の開口部200に固定台座2を固定する(手順1)。
次に、L字型ガイド1の内部に可動構造体3を挿入してマンホール内に下降させていき、撮像デバイス5のカメラがマンホール内の天井面を映し出す位置まで可動構造体3をマンホール100の奥行方向に移動させる(手順2)。
ここで、手順2について詳述する。撮像デバイス5での映像が制御装置7の画面に表示されており、作業者は、その画面を見ながら制御装置7の送入出機構制御部76を用いて適当な送り量の制御命令を送入出機構装置4に送信する。送入出機構装置4は、この制御命令に基づき、その送り量に相当する移動量だけ可動構造体3を移動させる。これにより、可動構造体3をマンホール100の奥行方向に移動させることができる。
その後、撮像デバイス5により、可動構造体3の移動後の位置で天井面を撮影し、第1の距離センサ6により、該天井面との距離を測定して、該天井面の壁面画像と該天井面までの距離情報とを制御装置7に転送して保存させる(手順3)。
続いて、作業者は、所定の送り量の制御命令を送入出機構装置4に送信することにより可動構造体3を奥行方向へ更に移動させ、上記天井面よりも奥の位置にある天井面を撮影し、該天井面との距離情報と共に制御装置7に転送して保存させる(手順4)。このとき、手順4で撮影する天井面は、手順3で撮影した天井面の一部と重畳していてもよい。
以降、可動構造体3をマンホールの奥行き側に更に移動させながら撮像デバイス5で順次撮影することにより、マンホール内における全天井面の壁面画像を取得する。各天井面との距離を測定しながら撮影するため、撮像デバイス5のカメラサイズやレンズパラメータから壁面画像の外形サイズを推定できる。推定した外形サイズを用いることにより、画像内のコンクリートひび割れ長さの実寸を推定できる。
以上より、本実施例によれば、筒状のL字型ガイド1と、L字型ガイド1のL字部分がマンホール100の内部空間側に位置するようにL字型ガイド1をマンホール100の開口部200で固定する固定台座2と、L字型ガイド1に挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体3と、可動構造体3を駆動する送入出機構装置4と、可動構造体3の先端に取り付けられ、マンホール100の内部の壁面をカメラで撮影する撮像デバイス5と、撮像デバイス5のカメラ面を原点としてマンホール100の内部の壁面との距離を測定する第1の距離センサ6と、第1の距離センサ6で測定された壁面との距離情報とカメラパラメータ情報とを用いて撮像デバイス5で撮影された壁面画像の画像サイズを算出し、壁面画像と共に画面に表示する制御装置7と、を備えるので、マンホールに入坑する必要がなく、地上でマンホール外から容易に対象コンクリート壁面の画像を簡便に取得できる。また、人手による作業が必要とされている保守点検や検査作業等について低コスト化や作業時間の短縮が可能になり、定期的な点検の頻度を大幅に増加させることができ、マンホール内の保守対象に対して経過観察を必要とするような点検項目についてよりきめ細かな確認把握が可能になる。よって、インフラ構造物老朽化対策という社会的課題の解決に寄与するものとなる。
また、本実施例によれば、コンクリート内の各天井面との距離測定しながら該各天井面を撮影し、当該各天井面との距離とカメラパラメータ情報とを用いて各天井面の壁面画像の画像サイズを算出するので、コンクリート壁面に生じたひび割れの長さの実寸を推定できる。これにより、コンクリートに生じたひび長さや露筋長さを正確に自動で抽出でき、高スキルな作業者でなくともコンクリート壁面の劣化状態に係る点検作業を容易に実施できる。
また、本実施例によれば、可動構造体3は、一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えるので、マンホール100の奥行方向にそのまま伸び続けることが可能であり、マンホール100の奥まで検査できる。
図6は、実施例2に係るマンホール壁面撮像システムの構成を示す側面図である。図1と同様に、マンホール100の壁は断面で表している。このマンホール壁面撮像システムは、実施例1の構成に対して、リミットセンサ9と、第2の距離センサ10と、回転機構11と、直線型ガイド12と、を更に備えて構成される。
リミットセンサ9は、L字型ガイド1の先端に配置され、可動構造体3の先端位置を認識し、その原点位置を設定する。第2の距離センサ10は、L字型ガイド1の先端に配置され、可動構造体3の原点位置からの送り出し量を測定する。例えば、リミットセンサ付き距離センサを用い、L字型ガイド1の先端を原点として該先端から可動構造体3の先端、つまり、該先端に取り付けられた撮像デバイス5までの距離を測定する。
回転機構11は、固定台座2に設けられ、固定台座2との固定部分を中心としてL字型ガイド1を回転させる。例えば、L字型ガイド1をクランプするクランプ部材Aと、そのクランプ部材Aを固定台座2に固定するクランプ部材Bとを設け、モータを用いてクランプ部材Aを回転させる。
直線型ガイド12は、I字の形状を備えた筒体であり、L字型ガイド1の上部に継ぎ足して接続される。L字型ガイド1に接続された状態が保持される自立構造を備え、内部には可動構造体3が挿入され、その可動構造体3の形状、進行方向、可動動作をI字の形状に沿ってガイドする。例えば、図7に示すように、自身の状態を支えるための補助材121を直線型ガイド12の外側面に備える。他の直線型ガイド12を更に継ぎ足してもよい。なお、I字状の直線型ガイド12はガイド部品の一例であり、L字状のL字型ガイドを上記L字型ガイド1の上にガイド部品全体がコの字状になるように継ぎ足してもよい。
次に、実施例2に係るマンホール壁面撮像システムの設置・動作手順について、マンホール内の天井面を撮影する場合を例に説明する。手順1と手順2は実施例1で説明したものと同様である。
手順3と手順4では、実施例1で説明した動作に次の動作を追加する。すなわち、リミットセンサ9で可動構造体3の先端位置の原点位置、つまり、撮像デバイス5の原点位置を決めた後、第2の距離センサ10で撮像デバイス5の送り量を測定しながら壁面画像を取り込み、制御装置7に転送して保存させる。これにより、各天井面の壁面画像及びその画像サイズと原点位置からの各送り量とがそれぞれ関連付けてデータ記憶部75に記憶される。
その後、制御装置7により、壁面画像の画像サイズと第2の距離センサ10で測定される送り量とをもとに壁面画像間で重畳する部分を切り取り、全天井面のパノラマ画像を構成する(手順5)。全面のパノラマ画像を作成しておくことにより、前回撮影時と同じ条件での画像データベース化が可能となり、時系列での劣化判別作業が簡便となる。
その後、回転機構11によりL字型ガイド1を固定台座2に保持したまま反転(180°回転)させ、手順1〜手順5で撮影したマンホール奥行き側と反対側のマンホール内の天井面を撮影する。また、マンホール内の床面を検査する場合には、直線型ガイド12をL字型ガイド1の上部に継ぎ足し、直線型ガイド12及びL字型ガイド1を押し下げてL字部分を床面に近接させて撮影する。
以上より、本実施例によれば、第2の距離センサ10で測定された撮像デバイス5までの距離情報を用いて、可動構造体3を駆動しながら撮像デバイス5で撮影された各天井面の壁面画像を繋ぎ合わせたパノラマ画像を生成するので、天井面全体の壁面画像のデータベース化が可能となり、時系列での劣化判別作業が容易となる。
また、本実施例によれば、L字型ガイド1の固定台座2との固定部分を中心としてL字型ガイド1を回転させる回転機構11を備えるので、マンホール内の任意の奥行方向の壁面を撮影できる。また、可動構造体3を挿入可能な筒状の形状を備え、L字型ガイド1の先端に継ぎ足して接続可能であり、接続後の状態を保持可能な構造を持つ直線型ガイド12を更に備えるので、マンホール内の床壁面を容易に撮影できる。これらにより、マンホール内の壁面を撮影するコストを更に低減できる。
図8は、実施例3に係るマンホール壁面撮像システムの構成を示す側面図である。図6と同様に、マンホール100の壁は断面で表している。このマンホール壁面撮像システムは、実施例2の構成に対して、前方画像取得装置13と、照明装置14と、を更に備えて構成される。
前方画像取得装置13は、L字型ガイド1において可動構造体3が送出される出口に近接配置され、L字型ガイド1の側壁部分から該出口側に向けて撮像面が向けられ、マンホール内で該出口側の方向を撮影して制御装置7に送信する。
照明装置14は、L字型ガイド1において可動構造体3が送出される出口に近接配置され、L字型ガイド1の側壁部分から該出口側に向けて光源から光を照射する。
次に、実施例2に係るマンホール壁面撮像システムの設置・動作手順について、マンホール内の天井面を撮影する場合を例に説明する。手順1と手順2は実施例1と実施例2で説明したものと同様である。
手順3と手順4では、実施例2で説明した動作に次の動作を追加する。すなわち、照明装置14により、可動構造体3のL字型ガイド1からの出口方向に光を照射し、前方画像取得装置13により、その出口方向を撮影して制御装置7に転送する。
これにより、作業者は、可動構造体3の移動方向の状況を制御装置7の画面で把握できる。具体的には、可動構造体3をマンホール内の奥行き側に移動制御する際に、マンホール内の障害物を予め認識することが可能となり、その障害物に起因する可動構造体3の動作エラー等を排除できる。また、照明装置14でマンホール内を照らすことにより、より鮮明な壁面画像を得ることができる。従来の人手によるマンホール点検時には、予め作業員が入坑して障害物を確認することや照明機材をマンホール内に入れてから撮影を行っていたが、本システムを用いることにより作業員の入坑や照明機材の設定作業を排除できる。
以上より、本実施例によれば、マンホール100の内部空間側でL字型ガイド1の先端の方向を撮影する前方画像取得装置13を更に備えるので、可動構造体3の移動方向の状況を把握できる。また、マンホール100の内部空間側でL字型ガイド1の先端の方向に光を照射する照明装置14を更に備えるので、より鮮明な壁面画像を得ることができる。これらにより、マンホール内の壁面を撮影するコストを更に低減できる。
最後に、各実施例ではマンホールを例に説明したが、開口部が小さく内部空間が広い任意の構造物(設備を含む)を検査対象にできる。例えば、地中内の道路やトンネル等、地中内の鉄筋コンクリート壁面を備えた任意のインフラ設備が考えられる。また、各実施例では、マンホール内の天井面(上壁面)を撮影する場合を例に説明したが、側壁面や下壁面等を撮影してもよい。
1…L字型ガイド
2…固定台座
3…可動構造体
31…ケーブルベア
32…コの字型角材
4…送入出機構装置
5…撮像デバイス
6…第1の距離センサ
7…制御装置
71…画像情報受信・保存機能部
72…距離情報受信・保存機能部
73…画像サイズ演算機能部
74…画像表示機能部
75…データ記憶部
751…カメラパラメータ情報テーブル
752…画像DB
76…送入出機構制御部
8…電源
9…リミットセンサ
10…第2の距離センサ
11…回転機構
12…直線型ガイド
121…補助材
13…前方画像取得装置
14…照明装置
100…マンホール
200…開口部
S1〜S7…ステップ

Claims (7)

  1. 開口部が小さく内部空間が広い構造物を撮影する構造物撮影システムにおいて、
    筒状のL字型ガイドと、
    前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、
    前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、
    前記可動構造体を駆動する駆動装置と、
    前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部の壁面をカメラで撮影する撮像装置と、
    前記撮像装置のカメラ面を原点として前記構造物の内部の壁面との距離を測定する第1の距離センサと、
    前記第1の距離センサで測定された壁面との距離情報と前記カメラの設定情報とを用いて前記撮像装置で撮影された壁面画像の画像サイズを算出し、前記壁面画像と共に画面に表示する情報処理装置と、
    を備えることを特徴とする構造物撮影システム。
  2. 前記L字型ガイドの先端に備えられ、前記先端から前記撮像装置までの距離を測定する第2の距離センサを更に備え、
    前記情報処理装置は、
    前記第2の距離センサで測定された撮像装置までの距離情報を用いて、前記可動構造体を駆動しながら前記撮像装置で撮影された複数の壁面画像を繋ぎ合わせることを特徴とする請求項1に記載の構造物撮影システム。
  3. 前記L字型ガイドの前記固定台との固定部分を中心として前記L字型ガイドを回転させる回転機構体を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造物撮影システム。
  4. 前記可動構造体を挿入可能な筒状の形状を備え、前記L字型ガイドの先端に継ぎ足して接続可能であり、接続後の状態を保持可能な構造を持つガイドを更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の構造物撮影システム。
  5. 前記構造物の内部空間側で前記L字型ガイドの先端の方向を撮影する撮像装置を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物撮影システム。
  6. 前記構造物の内部空間側で前記L字型ガイドの先端の方向に光を照射する照明装置を更に備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の構造物撮影システム。
  7. 前記可動構造体は、
    一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の構造物撮影システム。
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