JP6401663B2 - 構造物検査装置及びl字型ガイド設置方法 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物を検査するための技術に関する。
戦後の高度成長期に建設された高速道路等、老朽化したコンクリート構造物に対する不安が社会問題化している。コンクリート構造物の耐久性を検査する際の最重要項目の一つとして、コンクリート表面のひび割れ検査が挙げられる。ひび割れは、地震等によって構造物に応力が加わるとコンクリートが破断して生じる。コンクリートの表面でひび割れが発生すると、そこから雨水等が入り込み、内部の鉄筋に到達すると腐食が始まり、鉄筋の強度が落ちて構造物の耐久性低下を引き起こす。このような構造物の耐久性低下を未然に防ぐには、表面のひび割れの早期発見と補修の実施が重要となる。
補修が必要となるひび割れの程度を示すには、コンクリート表面に現れたひび割れの「幅」を指標として用いる場合が多い。鉄筋への到達と直接的に関わる「深さ」も重要な指標であるが、ひび割れ幅から深さをある程度予測できるため、表面のひび割れ幅を用いて補修実施の要否を判断するのが一般的となっている。
さて、構造物の耐久性に関する許容ひび割れ幅に関しては、各国の提案基準によって若干のばらつきがある。おおよそ、乾燥空気中であれば幅0.3〜0.4mm、湿空中であればそれ以下の値を許容ひび割れ幅と規定しているものが多い。幅が0.2mm以上に達したひび割れについては、充填材や被覆による補修、又は鋼製アンカー等による補強を実施する対象としている。また、ひび割れが進行すると、表面のコンクリートがはがれて鉄筋が露出するいわゆる露筋状態に至ることがある。この露筋状態での露出幅が設計値を超えると補修が必要となる。
このように、設置から数十年が経過したインフラ構造物の設備の状況を監視する必要性が年々増加する傾向にある。代表的な設備としてマンホールを取り上げる。一般に老朽化したマンホールを新たなものへ代えることは、大掛かりな工事を伴い困難であるため、今後も安全に使い続けるための監視や、マンホールに設置される設備や種類の増加に対応する点検などが必要である。
現在、マンホール点検においては、現地に作業員が行き、マンホールに溜まった雨水をポンプでくみ出した後、作業員がマンホール内に入坑して目視でチェックすることが多い。対象となる設備が道路の下の地中にあるため、金属製マンホール蓋の開閉等の点検付帯作業を伴い、交通整理員が必須となることや、道路許可申請が事前に必要となる等、非常に手間がかかるものとなっている。なかでも、人がマンホール内に入坑して点検作業をするため、酸欠防止のための安全確保を行い、水抜きをする時間と費用がかなりの部分を占めている。よって、頻繁に点検することはコスト高となり困難なものとなっている。
特開2011−242365号公報
このように、現在行われているひび割れの診断方法は人による目視が主流である。そのため、高スキルを有する点検作業者の確保が必要なことや、マンホール点検の準備作業に手間がかかる等、非常にコスト高となるという課題があった。また、熟練した作業員であっても長時間の作業においてサブミリメートル幅のひび割れを見落とさない集中力を維持することは困難である。ゆえに、機械によるひび割れ検査の自動化が望まれている。
ここで、コンクリート柱の点検に関しては、機材の入手し易さや現場作業の簡易さという観点から、デジタルカメラによって構造物の壁面を遠隔撮影し、その画像から画像処理ソフトウエアによってひび割れの自動検知を試みるというアプローチが有力視されている(特許文献1)。この方法により、コンクリート壁面にあるひび割れを自動検知することは可能である。しかし、ある設定した幅のひびを抽出可能なようにプログラミングされているため、設定基準値以上のひびを抽出するが、寸法の絶対値や測定対象間との距離情報は保持していないことから、何らかの基準スケールを測定対象に埋め込む処理等を行わない限り、ひび長さ等の寸法の絶対値の算出は不可能である。そのため、そのまま流用したとしても、マンホール壁面のひび長さや露筋長さの算出には適用できない。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、マンホール等の構造物を検査するコストを改善することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の構造物検査装置は、開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査する構造物検査装置において、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、前記固定台は、前記開口部の受枠に固定される固定部と、前記L字型ガイドが取り付けられる取付部と、を備え、前記取付部は、前記固定部の上でスライド可能であって、所定のスライド位置で前記取付部を固定する固定手段を更に備えることを要旨とする。
本発明によれば、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備えるため、開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査するコストを低減できる。
請求項に記載の構造物検査装置は、請求項に記載の構造物検査装置において、前記L字型ガイドの位置を決定するためのレーザポインタを更に備え、前記取付部は、前記レーザポインタからの出力レーザが前記構造物の内部空間への梯子の特定の段に合うようにスライドされることを要旨とする。
請求項に記載の構造物検査装置は、開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査する構造物検査装置において、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、前記固定台は、前記開口部の受枠に固定される固定部と、前記L字型ガイドが取り付けられる取付部と、を備え、前記固定部は、前記開口部の受枠の中心を中心軸として回転可能であって、所定の回転位置で前記固定部を固定する固定手段を更に備え、前記L字型ガイドの位置を決定するためのレーザポインタを更に備え、前記固定部は、前記レーザポインタからの出力レーザが前記構造物の内部空間への梯子の特定の段に合うように回転されることを要旨とする。
請求項に記載の構造物検査装置は、開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査する構造物検査装置において、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、前記L字型ガイドは、前記構造物の内部空間への梯子の段に自身を固定する固定手段を備えることを要旨とする。
請求項に記載の構造物検査装置は、請求項1乃至のいずれかに記載の構造物検査装置において、前記可動構造体は、一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えることを要旨とする。
請求項に記載のL字型ガイド設置方法は、構造物検査装置を構成するL字型ガイドの設置方法において、前記構造物検査装置は、開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査し、筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、前記固定台は、前記開口部の受枠に固定される固定部と、前記L字型ガイドが取り付けられる取付部と、を備え、前記取付部を前記構造物の内部空間への梯子から離れるように移動させる第1の工程と、前記L字型ガイドを前記取付部から取り外し、回転させた後に再度取り付ける第2の工程と、前記L字型ガイドが元の位置に戻るように前記取付部を移動させる第3の工程と、を備えることを要旨とする。
本発明によれば、マンホール等の構造物を検査するコストを低減できる。
実施例1に係るマンホール検査機構の構成を示す側面図である。 実施例1に係るマンホール検査機構の構成を示す上面図である。 実施例2に係るマンホール検査機構の構成を示す側面図である。 実施例3に係るマンホール検査機構の部分的構成を示す上面図及び側面図である。 実施例4に係るマンホール検査機構の部分的構成を示す側面図及び前面図である。 実施例5に係るL字型ガイド設置方法の手順を示す参照図である。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、実施例1に係るマンホール検査機構の構成を示す側面図である。マンホール10の壁及びそれに付随するマンホール受枠20は断面で表している。
このマンホール検査機構は、マンホール10の内部を検査するための検査装置であり、固定台座1と、L字型ガイド2と、ケーブルベア3と、検査用センサ4と、を備えて構成される。
固定台座1は、マンホール10の開口部40に設置されたマンホール受枠20に嵌められ、マンホール10にマンホール検査機構を固定する。マンホール受枠20に固定される固定機構11と、L字型ガイド2が取り付けられるL字型ガイド取り付け部12と、で構成される。L字型ガイド2のL字部分がマンホール10の内部空間側に位置するようにL字型ガイド2を開口部40で固定する。
L字型ガイド2は、L字の形状を備えた筒体であり、固定台座1のL字型ガイド取り付け部12に取り付けられる。筒内に挿入されるケーブルベア3を保持し、そのケーブルベア3の形状、進行方向、可動動作をL字の形状に沿ってガイドする。
ケーブルベア3は、L字型ガイド2の筒内に挿入され、そのL字の形状に沿って可動する可動構造体である。ここで可動とは、マンホール10の奥行方向及びそれに垂直な鉛直方向に伸縮すること、全長を保持したままスライドすること等をいう。一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備える。そのため、ケーブルベア3をL字型ガイド2の上端から挿入すると、L字型ガイド2の形状に沿ってマンホール内に挿入されたL字型ガイド2の先端からその先頭を出すことができる。また、その先端から伸ばしても下方に折れ曲がることはなく、マンホール10の奥行方向にそのまま伸び続けることができる。この結果、L字型ガイド2の先端に取り付けられた検査用センサ4により、マンホール10の奥まで検査することができる。
検査用センサ4は、マンホール10の内部(例えば、壁面の状態、温度・湿度、気体の種別)を検査するためのセンサであり、ケーブルベア3の先端に取り付けられる。例えば、画像撮影用カメラ、打音検査器、ガス検知器等を用いる。検査用センサ4で取得したデータは、無線又は有線で図示しない情報処理装置に送信される。
次に、固定台座1について詳述する。図2は、図1に示したマンホール検査機構の上面図である。固定機構11は、マンホール受枠20に嵌めること又は嵌められることが可能な形状を備えている。また、マンホール受枠20の受枠溝に嵌め込んで固定するための固定軸(実施例3で説明する図4の固定軸15)を持つ。
L字型ガイド取り付け部12は、スライド機構13を備え、固定機構11の上で並行にスライド可能である。また、L字型ガイド取り付け部12を所定のスライド位置で固定機構11に固定するための螺子14を備えている。例えば、L字型ガイド取り付け部12を挟んで、固定機構11に形成された縦長の穴に螺子14を通した形になっており、螺子14を締めることにより、その螺子14の螺子頭やワッシャー等でL字型ガイド取り付け部12を固定機構11に対して動かないように固定する。これにより、例えば、L字型ガイド2をマンホールの開口部40の中心に移動させた後、L字型ガイド2及びその取り付け部12を固定機構11に固定することが可能になる。
以上より、本実施例によれば、筒状のL字型ガイド2と、L字型ガイド2に挿入され、L字の形状に沿って可動するケーブルベア3と、ケーブルベア3の先端に備えられ、マンホール10の内部を検査するための検査用センサ4と、L字型ガイド2のL字部分がマンホール10の内部空間側に位置するようにL字型ガイド2を開口部40で固定する固定台座1と、を備えるので、マンホール内のセンシングを簡便に実施でき、人手による作業が必要とされている保守点検や検査作業等について低コスト化や作業時間の短縮が可能になる。
また、本実施例によれば、固定台座1は、開口部40のマンホール受枠20に固定される固定機構11と、L字型ガイド2が取り付けられるL字型ガイド取り付け部12と、を備え、L字型ガイド取り付け部12は、固定機構11の上でスライド可能であって、所定のスライド位置でL字型ガイド取り付け部12を固定する螺子14、を更に備えるので、L字型ガイド2を任意の位置に移動させることが可能となり、センシングの更なる簡便化や保守・検査作業の更なる低コスト化・作業時間の短縮化が可能となる。
また、本実施例によれば、ケーブルベア3は、一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えるので、マンホール10の奥行方向にそのまま伸び続けることが可能であり、マンホール10の奥まで検査することが可能となる。
図3は、実施例2に係るマンホール検査装置の構成を示す側面図である。図1と同様に、マンホール10の壁及びそれに付随するマンホール受枠20は断面で表している。
このマンホール検査装置は、L字型ガイド2のスライド位置及び回転位置(回転については実施例3で説明)を決定するため、レーザを出力する位置決め用レーザポインタ5がL字型ガイド取り付け部12に取り付けられている。これ以外の構成は実施例1と同じである。
これにより、例えば、L字型ガイド取り付け部12を固定機構11の上でスライドさせ、L字型ガイド2を開口部40の中心に移動させた後、レーザポインタ5からの出力レーザPがマンホール内に設置された梯子30の特定の段に合うようにL字型ガイド取り付け部12を更にスライドさせることにより、L字型ガイド2を開口部40の中心に微調整することが可能となる。
以上より、本実施例によれば、L字型ガイドの位置を決定するためのレーザポインタ5を更に備え、L字型ガイド取り付け部12は、レーザポインタ5からの出力レーザPがマンホール10の内部空間への梯子30の特定の段に合うようにスライドされるので、L字型ガイド2の位置を微調整することが可能となる。
実施例1及び実施例2では、スライド操作によりL字型ガイド2を移動させる方法について説明した。ここで、マンホールの内部検査を更に効率化するため、スライドに代えて又はそれとともに、検査用センサ4の方角を変化させることが考えらえる。そこで、実施例3では、L字型ガイド2を回転させる方法について説明する。具体的には、固定台座1をマンホール受枠20に設置した際にマンホール受枠20の中心Oを中心軸として回転可能とするとともに、回転方向の位置決めをした際にマンホール受枠20に対して回転しないようにする固定する機構を備えるようにする。
図4は、固定機構11とマンホール受枠20の上面図及び側面図である。固定機構11に、マンホール受枠20の受枠溝21に嵌め込まれる固定軸15を4か所設け、この4カ所の固定軸15で構成される外円周部寸法Aが受枠溝21の外周寸法Bより若干小さくなるように寸法公差を設定することにより、マンホール受枠内で固定台座1が回転できる構成を実現する。また、固定機構11に、マンホール受枠20の外側に位置する場所で地面Gと接触し上下方向に可動する上下移動棒16を更に設け、回転位置決めが終わった後に上下移動棒16を押し下げて地面Gに接触させることにより、これ以降の固定台座1の回転を抑制する。これらの機構により、L字型ガイド2をマンホール10に挿入した際に、L字型ガイド2の先端の方向を調整することが可能になる。
また、実施例2と同様に、L字型ガイド取り付け部12に設置しているレーザポインタ5からの出力レーザPがマンホール内に設置された梯子30の特定の段に合うように固定機構11を回転させることにより、L字型ガイド2を所望の方角に微調整することが可能となる。例えば、L字型ガイド2の先端の方向(後述する図5のX軸方向)を梯子30の特定の段の長手方向(同図のY軸方向)に対して垂直に調整することが可能となる。
以上より、本実施例によれば、固定機構11は、開口部40のマンホール受枠20の中心Oを中心軸として回転可能であって、所定の回転位置で固定機構11を固定する上下移動棒16、を更に備えるので、L字型ガイド2の先端の方向を調整することが可能となり、センシングの更なる簡便化や保守・検査作業の更なる低コスト化・作業時間の短縮化が可能となる。
また、本実施例によれば、固定機構11は、レーザポインタ5からの出力レーザがマンホール10の内部空間への梯子30の特定の段に合うように回転されるので、L字型ガイド2の先端の方向を微調整することが可能となる。
実施例4では、図5に示すように、L字型ガイド2のL字部分の底部に梯子固定機構6を設ける。その梯子固定機構6を梯子30の所定の段にかけることにより、L字型ガイド2は梯子30の該段と梯子固定機構6とで固定保持されるため、L字型ガイド2を確実に固定することが可能となる。
以上より、本実施例によれば、L字型ガイド2は、マンホール10の内部空間への梯子30の所定の段に自身を固定する梯子固定機構6を備えるので、L字型ガイド2を確実に固定することが可能となる。
実施例4の場合、梯子固定機構6によりL字型ガイド2の先端の方向が一方側の奥行方向に固定される。しかし、マンホール内部の検査では、反対側の奥行方向も検査することが必要である。この場合、梯子30の段の間にL字型ガイド2の先端を差し込み、その先からケーブルベア3を伸ばす必要がある。このとき、実施例3で説明したようにL字型ガイド2を回転させることも考えられるが、梯子固定機構6でL字型ガイド2が固定されてしまうとその方法を用いることができない。そこで、実施例5では、梯子固定機構6を備える場合に反対側の奥行方向を検査する方法について説明する。図6は、その際のL字型ガイドの設置方法の手順を説明するための参照図である。
まず、L字型ガイド2を引き上げた後、L字ガイド取り付け部12を、L字型ガイド2を反転(180°回転)してもL字型ガイド2の先端が梯子30に接触しない位置にスライドさせる(手順1〜手順3)。次に、L字型ガイド2をL字型ガイド取り付け部12から一旦取り外し、反転させた後に再度取り付け、L字型ガイド取り付け部12を反対方向へスライドさせることにより、L字型ガイド2の先端を梯子30の段の間に挿入させる(手順3〜手順5)。その後、L字型ガイド2を下に降ろし、梯子30の段に梯子固定機構6をかけることにより、L字型ガイド2を固定させる(手順6)。
これにより、マンホール内の梯子30の段の間にL字型ガイド2の先端を通すことが可能になり、反対側の奥行方向も検査することが可能になる。なお、L字型ガイド2を一旦取り外して反転するのに代えて、マンホール10に対して固定機構11を回転させることによりL字型ガイド2を反転してもよい。
最後に、各実施例ではマンホールを例に説明したが、開口部が小さく内部空間が広い任意の構造物(設備を含む)を検査対象にできる。例えば、地中内の道路やトンネル等、地中内の鉄筋コンクリート壁面を備えた任意のインフラ設備が考えられる。
1…固定台座
11…固定機構
12…L字型ガイド取り付け部
13…スライド機構
14…螺子
15…固定軸
16…上下移動棒
2…L字型ガイド
3…ケーブルベア
4…検査用センサ
5…レーザポインタ
6…梯子固定機構
10…マンホール
20…マンホール受枠
21…受枠溝
30…梯子
40…開口部

Claims (6)

  1. 開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査する構造物検査装置において、
    筒状のL字型ガイドと、
    前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、
    前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、
    前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え
    前記固定台は、前記開口部の受枠に固定される固定部と、前記L字型ガイドが取り付けられる取付部と、を備え、
    前記取付部は、前記固定部の上でスライド可能であって、
    所定のスライド位置で前記取付部を固定する固定手段を更に備えることを特徴とする構造物検査装置。
  2. 前記L字型ガイドの位置を決定するためのレーザポインタを更に備え、
    前記取付部は、
    前記レーザポインタからの出力レーザが前記構造物の内部空間への梯子の特定の段に合うようにスライドされることを特徴とする請求項1に記載の構造物検査装置。
  3. 開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査する構造物検査装置において、
    筒状のL字型ガイドと、
    前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、
    前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、
    前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、
    前記固定台は、前記開口部の受枠に固定される固定部と、前記L字型ガイドが取り付けられる取付部と、を備え、
    前記固定部は、前記開口部の受枠の中心を中心軸として回転可能であって、
    所定の回転位置で前記固定部を固定する固定手段を更に備え、
    前記L字型ガイドの位置を決定するためのレーザポインタを更に備え、
    前記固定部は、
    前記レーザポインタからの出力レーザが前記構造物の内部空間への梯子の特定の段に合うように回転されることを特徴とする構造物検査装置。
  4. 開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査する構造物検査装置において、
    筒状のL字型ガイドと、
    前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、
    前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、
    前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、
    前記L字型ガイドは、
    前記構造物の内部空間への梯子の段に自身を固定する固定手段を備えることを特徴とする構造物検査装置。
  5. 前記可動構造体は、
    一列に接続された複数の部品で構成され、部品間の接続部分では一方の側に曲がり、反対側には曲がらない構造を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の構造物検査装置。
  6. 構造物検査装置を構成するL字型ガイドの設置方法において、
    前記構造物検査装置は、開口部が小さく内部空間が広い構造物を検査し、
    筒状のL字型ガイドと、前記L字型ガイドに挿入され、L字の形状に沿って可動する可動構造体と、前記可動構造体の一端に備えられ、前記構造物の内部を検査するためのセンサと、前記L字型ガイドのL字部分が前記構造物の内部空間側に位置するように前記L字型ガイドを前記開口部で固定する固定台と、を備え、
    前記固定台は、前記開口部の受枠に固定される固定部と、前記L字型ガイドが取り付けられる取付部と、を備え、
    前記取付部を前記構造物の内部空間への梯子から離れるように移動させる第1の工程と、
    前記L字型ガイドを前記取付部から取り外し、回転させた後に再度取り付ける第2の工程と、
    前記L字型ガイドが元の位置に戻るように前記取付部を移動させる第3の工程と、
    を備えることを特徴とするL字型ガイド設置方法。
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