JP2017020767A - 熱源機の制御装置および熱源機 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋外の温度を考慮して点検時期を報知する。【解決手段】熱源機の制御装置は、熱源機において測定される温度を含む測定値を受理する受理部と、熱源機の使用開始からの使用時間を計測するための時間計測部(111)と、受理部により受理される測定値から、熱源機の屋外温度と相関する相関値を取得するための取得部(113)と、使用時間が、点検時期に相当する点検時間に達したことを報知するための報知部(117)と、使用開始から点検時期までの間の予め定められた期間において取得部により取得される相関値に基づき、閾値を決定するための閾値決定部(115)と、使用時間が点検時間以下の決定時間(124)に達したときに取得部により取得される相関値と閾値との比較の結果に基づき、報知の時期を決定する時期決定部(116)と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は熱源機の制御装置に関し、特に、点検時期の報知を制御する熱源機の制御装置に関する。
従来、給湯器、風呂釜などの熱源機は、機器の点検時期であること報知する機能を備える。このような報知機能として、例えば、特許文献1(特開2008−128506号公報)は、機器の累積使用時間から寿命時間に達したと判定された時、外気温が設定外気温以下の場合では、寿命時間を自動延長する機能を開示する。
また、特許文献2(特開2013−155915号公報)の熱源機は、運転情報の積算値が、所定の基準値に達したことを条件に、メンテナンスの実行時期であることを報知する。また、特許文献3(特開2010−2146号公報)の給湯器は、商品が寿命を迎えるまでの寿命残時間を報知する。
特開2008−128506号公報 特開2013−155915号公報 特開2010−2146号公報
従来は、特許文献2または3に開示されるように、機器の設置から一律に所定時間(たとえば、10年)経過するとメンテナンスを促す報知を行うため、機器の設置時期が冬期であると、冬期にメンテナンスの報知が実施される。また、給湯器、風呂釜などの熱源機は、凍結または低温に依る着火不良などが生じ易いために、冬期はサービスショップへの修理依頼の件数が、他の時期に比べて多くなる。したがって、冬期は、サービスショップの係員が対応すべき件数が集中することとなり、対応も遅れ気味となる。
またユーザ側では、熱源機が故障して「お湯が使えない」、「入浴できない」という事態が生じると、非常に不便な状況を強いられることとなるが、これは夏期よりお湯の需要が高い冬期の方が切実である。特に、寒冷地域で使用される温水暖房用熱源機が故障した場合などは更に切迫したものとなり、サービスショップの係員の速やかな対応が望まれている。
このような課題に対して、特許文献1は、寿命時間の設定にはかなりの余裕時間が加味されていることに基づき、外気温が設定外気温以下の場合では、寿命時間を自動延長することで、上記の依頼件数の集中を解消している。しかし、例えば北海道と九州とでは同じ季節であっても熱源機が設置された屋外温度が大きく異なるという事情を考慮すると、特許文献1のように、一律に設定された外気温に基づき報知延長の判断を実施した場合には、地域によっては上記の件数集中を解消することができないとの課題が残る。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、屋外の温度を考慮して点検時期を報知する熱源機の制御装置を提供することである。
一実施の形態に従う熱源機の制御装置は、熱源機において測定される温度を含む測定値を受理する受理部と、熱源機の使用開始からの使用時間を計測するための時間計測部と、受理部により受理される測定値から、熱源機の屋外温度と相関する相関値を取得するための取得部と、使用時間が、点検時期に相当する点検時間に達したことを報知するための報知部と、使用開始から点検時期までの間の予め定められた期間において取得部により取得される相関値に基づき、閾値を決定するための閾値決定部と、使用時間が点検時間以下の決定時間に達したときに取得部により取得される相関値と閾値との比較の結果に基づき、報知の時期を決定する時期決定部と、を備える。
好ましくは、取得部は、熱源機の使用開始時に相関値を取得し、時期決定部は、さらに、使用時間が点検時間以下の決定時間に達したときに使用開始時に取得された相関値と閾値以との比較の結果に基づき、報知の時期を決定する。
好ましくは、時期決定部は、使用時間が決定時間に達したときに上記の相関値が閾値以下であるか否かの比較の結果に基づき、報知の時期を、点検時期または当該点検時期とは異なる時期に決定する。
好ましくは、相関値は、屋外温度と相関する相関温度を含み、取得部は、受理部により受理される温度を、相関温度として取得し、閾値決定部は、予め定められた期間において取得部により繰返し取得される相関温度に基づき、閾値として閾値温度を決定する。
好ましくは、予め定められた期間は少なくとも1年間を示し、閾値決定部は、少なくとも1年間において取得部により繰返し取得される相関温度に基づき、閾値として、冬期の屋外温度に相関する冬期温度を決定する。
好ましくは、時期決定部は、使用時間が点検時間以下の決定時間に達したときに取得部により取得される相関温度が冬期温度より高いとき、報知の時期を点検時期に決定し、相関温度が冬期温度以下であるとき、報知の時期を異なる時期に決定する。
好ましくは、異なる時期は、点検時期から半年ずらした時期を含む。
好ましくは、熱源機は、外気温度を測定するための温度センサを備え、取得部は、温度センサにより測定される外気温度を相関温度として取得する。
好ましくは、熱源機は、外部から当該熱源機に外部から供給される水の温度を測定する水温センサを備え、取得部は、水温センサにより測定される水の温度を相関温度として取得する。
好ましくは、熱源機は、燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、燃焼ガスと湯水との間で熱交換をする熱交換器と、熱交換器からの設定温度の湯水を外部に送出するための給湯路と、給湯路における設定温度の湯水の流量を測定するための流量測定部と、をさらに備える。測定値は、流量測定部による測定流量を含み、取得部は、燃焼部に要求される発生熱量と流量測定部による測定流量とに基づく水温を、相関温度として取得する。
好ましくは、熱源機は、燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、燃焼ガスと湯水との間で熱交換を実施する熱交換器と、燃焼部の燃焼時に動作するファンと、ファンの電流値を測定する電流測定部と、をさらに備える。測定値は、電流測定部により測定される電流値を含む。取得部は、ファンが動作開始してから予め定められた回転数となったときに電流測定部により測定される電流値を、相関値として取得する。
好ましくは、熱源機は、燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、燃焼ガスと湯水との間で熱交換を実施する熱交換器と、熱交換器からの湯水を浴槽に送出するための注湯路と、浴槽内の湯水の量と温度を測定する浴槽測定部と、をさらに備える。測定値は、浴槽測定部により測定される湯水の量と温度を含み、取得部は、浴槽測定部により測定値に基づき、湯水の単位量あたりの温度が、予め定められた温度だけ低下するための所要時間を、相関値として取得する。
他の実施の形態では、上記に記載の制御装置を備えた熱源機が提供される。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
本実施の形態1に係る給湯装置1の概略ブロック図である。 本実施の形態1に係るコントローラ100の概略構成図である。 本実施の形態1に係る点検時期の報知を実施するための機能構成を概略的に示す図である。 本実施の形態1に係る全体フローチャートを示す。 本実施の形態1に係る代表温度取得処理のフローチャートである。 各実施の形態に係る効果を説明するためのグラフである。 各実施の形態に係る効果を説明するためのグラフである。 各実施の形態に係る効果を説明するためのグラフである。 各実施の形態に係る効果を説明するためのグラフである。 各実施の形態に係る効果を説明するためのグラフである。 各実施の形態に係る効果を説明するためのグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[技術思想]
本実施の形態に係る技術思想は、以下のとおりである。熱源機の制御装置は、熱源機における測定値に基づき、屋外の温度との相関値を取得する。予め定められた期間において取得される相関値から、閾値を決定する。時間計測部により計測された熱源機の使用時間が予め定められた時間に達したときに、取得された相関値と上記の閾値とを比較し、比較の結果に基づき、点検時期が到来したことを報知する時期を可変に決定する。
これにより、熱源機によっては、報知の時期を、本来の点検時期とは異なる時期に変更することが可能となり、上記に述べたサービスショップへの依頼件数の集中の解消およびユーザ要望への対応が可能となる。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1に係る熱源機を説明する。本実施の形態の熱源機は燃焼ガスの潜熱を回収可能な潜熱回収式の熱源機の一例である給湯装置を説明するが、熱源機はこのような給湯装置に限定されるものではない。
(給湯装置1のハードウェア構成)
図1は、本実施の形態1に係る給湯装置1の概略ブロック図である。図1を参照して、給湯装置1は、筐体1a内において、燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部30、燃焼ガスと湯水との間で熱交換を実施する熱交換器32、および燃焼部30の燃焼時に回転するファン31を備える。さらに、給湯装置1は、筐体1a内において外気温度を測定するF点サーミスタ36、入水管50、バイパス管60、出湯管70、および給湯装置1を制御するためのコントローラ100を備える。ファン31は、回転により屋外の空気を吸気し、燃焼部30に供給する。入水管50は、外部の水道に通じており、水道水等を給湯装置1の内部に給水するための「給水路」の一実施例である。出湯管70は、熱交換器32からの湯水を外部に送出するための「給湯路」の一実施例である。コントローラ100は、「制御装置」の一実施例である。
入水管50および出湯管70の間にはバイパス管60が配置される。入水管50には、出湯管70に設定温度の湯水が送出されるように、バイパス管60への分流を制御するための分配弁80が介挿接続される。さらに、入水管50には、温度センサ110および流量センサ150が配置される。温度センサ110は、入水管50の水温を検出する。分配弁80の開度に応じて、給水量の一部が入水管50からバイパス管60へ分流される。
流量センサ150は、分配弁80よりも下流側(燃焼部30側)に配置される。流量センサ150は、給湯路(出湯管70)における設定温度の湯水の流量を測定するための「流量測定部」の一実施例である。
出湯管70は、合流点75においてバイパス管60と接続される。燃焼部30から出力された高温湯と、バイパス管60からの水とが混合された適温(設定温度)の湯水が給湯栓190または浴槽8内への注湯回路等に供給される。
出湯管70には、流量調整弁90および温度センサが設けられる。この温度センサは、バイパス管60からの水が混合された後の出湯温度を検出する温度センサ130を含む。
流量調整弁90は、給湯流量を制御するためにコントローラ100からのパルス信号(電力)によって開閉度が可変に制御される。
また、流量調整弁90の下流側には、給湯栓190へ連通する経路とは別に、熱交換器32からの湯水を浴槽8に送出するための注湯路40が備えられる。注湯路40には、浴槽8への注湯(湯の供給)のための注湯弁に相当する注湯電磁弁132が設けられる。給湯路から注湯電磁弁132を介した注湯路40への送出量は注湯流量センサ131により測定される。
図1の給湯装置1は風呂の追焚循環回路も有する。追焚循環回路には、図中の矢印“ふろ戻り”で示す戻り回路および矢印“ふろ往き”で示す往き回路が設けられる。ふろポンプ33が作動すると、浴槽8からの浴槽水は、循環アダプタ81の吸込口から、風呂戻り配管および燃焼部30の熱交換器、ならびに、風呂往き配管を経由して、循環アダプタ81の吐出口86へ至る経路を循環する。これにより、浴槽8(循環アダプタ81)と燃焼部30の熱交換器との間に浴槽水を循環させる追焚循環経路が形成される。
浴槽8の水位は、水位センサ34により測定される。浴槽8への注湯路は追焚循環経路の一部を利用して実現される。注湯路は、注湯電磁弁132を経由して、追焚循環経路(戻り経路)に合流するように配置される。注湯電磁弁132は、コントローラ100の開閉切換制御によって注湯の実行および遮断を切換えるように動作する。浴槽8の湯水の温度は、循環アダプタ81から熱交換器32へ循環する途中に設けられた浴槽サーミスタ35により測定される。
図2は本実施の形態1に係るコントローラ100の概略構成図である。コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、記憶部102、インターフェイス103、ユーザ操作を受付けるための操作部104、給湯装置1の運転に関する情報を出力するための出力部105、およびタイマ106を含む。給湯装置1には、電源部107を介して電源(図示せず)から電力が供給される。
インターフェイス103は、給湯装置1内の各種の弁、各種のポンプなどへ制御信号を送出するとともに、給湯装置1内の各種センサ(水位センサ、圧力センサ、サーミスタ等の温度センサ、流量センサ等)からの検出信号を入力する。インターフェイス103は、これら検出信号をデータに変換する変換回路を有し、変換後のデータをCPU101に出力する。インターフェイス103は、給湯装置1において測定される温度を含む測定値を受理する「受理部」の一実施例である。
操作部104は、運転開始/停止切替え、運転モード切替え、温度・湯量切替え等を指示するためにユーザが操作するスイッチ等を含む。出力部105は、運転に係る各種出力(温度、湯量等)および各種メッセージを表示するディスプレイ、音声出力部等を含む。
記憶部102は、プログラムおよびデータを格納するための揮発性または不揮発性のメモリからなる。記憶部102は、不揮発性の記憶領域には、給湯装置1の本来の点検時期を示す点検時間データ123、決定時間データ124および号数データ125を格納する。本実施の形態では、「点検時期」は給湯装置1の使用開始から例えば10年目としている。したがって、点検時間データ123は10年間を示す。
また、本実施の形態では、点検時期が到来をしたことを報知するべき時期は、後述する時期決定部116により決定される。本実施の形態では、時期決定部116による決定処理は、点検時期以前に実施される。決定時間データ124は、時期決定部116による決定処理が実施されるべき時期(点検時期以前)を示す。実施の形態1では、決定処理が実施されるべき時期を、給湯装置1の使用開始から例えば10年目としている。したがって、決定時間データ124は10年間を示す。号数データ125が示す号数は、給湯装置1の燃焼部30に要求される予め定められた発生熱量(単位:kcal/時)を示す。
なお、本実施の形態では、「点検時期」は、給湯装置1の定期的なメンテナンスのための点検を実施する時期および給湯装置1の経年劣化による点検を実施する時期のいずれか一方、または両方を含む。「点検時期」が、経年劣化による点検時期である場合には、給湯装置1の本来の寿命まで十分な余裕を考慮した時期である。
コントローラ100は、給湯装置1の運転開始スイッチがオン操作された状態で給湯栓190が開かれると、流量センサ150によって検出される流量が最低作動流量(MOQ)を超えるのに応じて、燃焼部30での燃焼動作を開始する。燃焼動作が開始されると、元ガス電磁弁(図示せず)が開放されて、ガス比例弁(図示せず)を介して燃焼部30(より特定的にはバーナ)への燃料ガスの供給が開始される。コントローラ100は、燃焼部30の燃焼時にファン31を動作させて、燃焼のための給気を行なう。なお、燃焼部30の燃焼および熱交換器32による湯水の加熱の仕組みはよく知られたものであるから、ここでは説明を繰返さない。
(給湯装置1の機能構成)
図3は本実施の形態1に係る点検時期を報知するための機能構成を概略的に示す図である。図3を参照して、CPU101は、時間計測部111、時間判断部112、取得部113、閾値決定部115、時期決定部116、および点検時期が到来した旨の報知を実施するための報知部117を備える。時期決定部116は、点検時期が到来した旨を報知するべき時期の決定処理を実施する。これら各部は、記憶部102のプログラムにより実現される。
時間計測部111は、タイマ106の出力に基づき給湯装置1の使用開始からの経過時間である、使用時間を計測する。使用時間のデータは、記憶部102の不揮発性の領域に格納される。ここでは、給湯装置1に電源部107から電力が供給されている時間を、給湯装置1の使用時間としている。時間計測部111は、電源部107の図示しない端子電位に基づき給湯装置1が使用されているか否かを判定する。
時間判断部112は、時間計測部111により計測された使用時間と記憶部102の決定時間データ124が示す時間とを比較し、比較の結果に基づき、時期決定部116による決定処理が実施されるべき時期が到来したか否かを判断する。
取得部113は、インターフェイス103を介し給湯装置1から入力する測定値に基づき、屋外の温度と相関した値(以下、相関値ともいう)を取得する。実施の形態1では、相関値として、温度センサ110による測定値(入水温度)を取得する。入水温度は、水道水の温度に相当し、水道水温度は屋外の温度に相関することが知られている。
閾値決定部115は、取得部113によって少なくとも1年間において定期的に繰返して取得された複数の相関値から、閾値を決定する。実施の形態1では、冬期の入水温度が閾値として決定される。
時期決定部116は、取得部113により取得された相関値と上記の閾値とを比較し、比較の結果に基づき、報知部117による報知の時期を決定する。報知部117は、時期決定部116からの指令に基づき、決定された時期において点検時期が到来した旨を報知する。
この報知部117による報知では、例えば出力部105を介して音声、画像により出力する処理、流量調整弁90の開閉度を制御して、単位時間当たりの出湯量を設定量から変化(減少)させる処理、またはガス比例弁の開度を制御して(ガス量を調節して)、出湯温度を設定温度から変化(温度低下)させる処理等が実施される。また、こられの処理が組み合わせて実施される。
(処理フロー)
図4は、本実施の形態1に係る処理の全体フローチャートである。図5は、図4の代表温度取得処理(ステップS5)の詳細を示すフローチャートである。これらフローチャートでは、処理を制御するための変数N、T、X、XminおよびXmaxが用いられる。変数Nの値は、給湯装置1の使用開始(すなわち通電開始)からの経過時間、すなわち使用時間を示す。時間計測部111は、変数Nの値を予め定められた値だけインクリメントすることにより、給湯装置1の使用時間を変数Nに累積する。
変数Tの値は、通電開始からの経過時間(1年以内)を示す。変数Xは、取得部113が取得した値(実施の形態1では、温度センサ110が測定した入水温度X)を示す。
変数XminおよびXmaxは、定期的(例えば、1週間毎)に繰返し取得された複数の入水温度Xのうちの、最低温度および最高温度をそれぞれ示す。
図4と図5のフローチャートに従うプログラムは、記憶部102に予め格納される。CPU101は、記憶部102からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより、図4および図5の処理が実現される。
図4を参照して、まずCPU101は、電源部107の端子電位に基づき、給湯装置1に通電が開始されたか否かを判断する(ステップS1)。一般的に、給湯装置1が設置されると、電源部107からの通電が開始される。
通電が開始されていないと判断される間は(ステップS1でNO)、ステップS1の処理が繰返される。
一方、通電が開始されたと判断されると(ステップS1でYES)、CPU101は、変数NとTに0をそれぞれ設定し(ステップS3)、その後、閾値決定部115は、代表温度取得処理(ステップS5)を実施する。
ステップS5の詳細は図5で後述する。ステップS5では、1年間にわたり定期的(1週間毎)に繰返し取得された入水温度のうちの代表温度(最低温度および最高温度)が、変数Xminおよび変数Xmaxにそれぞれ設定される。
その後、CPU101は、タイムスタンプの発報時期であるかを判断する(ステップS7)。具体的には、時間判断部112は、時間計測部111により計測された使用時間(変数Nの値)と、決定時間データ124が示す時間(10年間)とを比較する。比較の結果に基づき、給湯装置1の使用時間が当該決定時間に達したか否かを、(使用時間≧10年)の条件が成立するか否かにより判断する。
上記の条件が成立する、すなわち使用時間が、決定時間データ124が示す決定時間(10年)に達したと判断された場合には(ステップS7でYES)、処理は後述するステップS11に移行する。上記の条件が成立しない、すなわち使用時間が当該決定時間に達していないと判断された場合には(ステップS7でNO)、変数Nの値が予め定めた値だけ加算されて(ステップS9)、処理はステップS7に戻り、以降の処理が同様に繰返される。
ステップS11では、閾値決定部115は、報知の時期を判断するための閾値を決定する(ステップS11)。具体的には、ステップS5で決定された代表温度(変数XminおよびXmaxが示す最低温度および最高温度)から、冬期を判定するための温度である閾値(以下、冬期判定閾値THともいう)を決定する。冬期判定閾値THを決定するための具体的な処理は後述する。
続いて、時期決定部116は、給湯装置1の使用時間が、決定時間データ124が示す時間に達したと判定されたときに、取得部113により取得された入水温度と上記の冬期判定閾値THとを比較し、比較の結果に基づき、(入水温度≦冬期判定閾値TH)の条件が成立するか否かを判断する(ステップS13)。
時期決定部116は、上記の条件が成立しないと判断すると(ステップS13でNO)、現在が報知を実施する時期であると決定し、決定に基づき、報知部117に即報知指令を出力する。
報知部117は、時期決定部116からの即報知指令に基づき、速やかに報知を実施する(ステップS15)。したがって、給湯装置1の使用時間が10年経過した(点検時期に達した)ときに、点検時期に達した旨の報知がなされる。
一方、上記の条件(入水温度≦冬期判定閾値TH)が成立すると判断されると(ステップS13でYES)、時期決定部116は、報知を実施すべき時期を現時点から半年経過後に決定する。決定に基づき、時期決定部116は、報知部117に報知遅延指令を出力する。報知遅延指令は、遅延時間である“半年”を含む。
報知部117は、時期決定部116からの報知遅延指令に基づき、上記の報知を現時点ではなく、半年経過後に実施する(ステップS17)。例えば、報知部117は、報知遅延指令を受けてから、半年が経過したと判断したとき、報知を実施する。したがって、給湯装置1の使用時間が点検時期(10年)から半年経過したときに、点検時期に達した旨が報知される。以上で、図4の処理は終了する。
次に、図5を参照して、図4の代表温度取得処理(ステップS5)の詳細を説明する。
まず、変数Tが予め定められた値だけカウントアップされる(ステップS31)。閾値決定部115は、取得部113により取得された入水温度Xを変数Xmaxと変数Xminに初期設定する(ステップS33)。なお、図5の処理では、入水温度Xが取得される毎に、変数Tに、タイマ106に出力に基づく測定時間がセットされる。
その後、閾値決定部115は、変数Tの時間に基づき、代表温度取得処理を開始してから予め定められた期間が経過したか否かを判断する(ステップS35)。この予め定められた期間は、実施の形態1では1年としている。
経過時間が1年未満であると判断されると(ステップS35でYES)、閾値決定部115は、変数Tの時間に基づき、前回に、入水温度Xを前回取得してから1週間が経過したか否かを判断する(ステップS37)。この場合には、ステップS33の入水温度Xの取得時期から1週間が経過したか否かが判断される。
1週間が経過していないと判断される間は(ステップS37でNO)、処理はステップS35に戻り、以降の処理が同様に繰返される。一方、前回の入水温度Xの取得時期から1週間が経過したと判断されると(ステップS37でYES)、変数Xmaxと変数Xminの値を更新するための処理(ステップS39〜S45)が実施される。
具体的には、閾値決定部115は、取得部113によって取得された入水温度Xについて、(Xmax≦入水温度X)の条件が成立すると判断すると(ステップS39でYES)、変数Xmaxを、入水温度X(最新に取得された入水温度)を表わすように更新し(ステップS41)、(Xmin≧入水温度X)の条件が成立すると判断すると(ステップS43でYES)、変数Xminを、入水温度X(最新に取得された入水温度)を表わすように更新する(ステップS45)。一方、閾値決定部115は、これら条件のいずれも成立しないと判断した場合には(ステップS39でNO、ステップS43でNO)、変数XmaxとXminの値を更新しない。その後、処理は、ステップS35に戻り、以降の処理が同様に実施される。
一方、閾値決定部115は、代表温度の取得処理の開始から1年間が経過したと判断すると(ステップS35でNO)、代表温度(変数XminとXmaxが示す最低温度と最高温度)を、記憶部102の予め定められた領域に格納する(ステップS47)。その後、処理は図4の元の処理に戻る。
(閾値温度決定の処理)
閾値決定部115による冬期判定閾値THの決定(ステップS11)について説明する。閾値決定部115は、代表温度取得処理(ステップS5)で取得された代表温度を用いて、冬期判定閾値THを(TH=(Xmax−Xmin)/4)の演算式に従い算出する。なお、日本の場合には、冬期は1年の内の略1/4の期間に相当することから、上記の式では、“4”で除算することとしている。
実施の形態1では、冬期判定閾値THを算出するための代表温度は、給湯装置1が使用開始されてから最初の1年間においてを取得したが、取得期間は最初の1年間に限定されない。この取得期間は、給湯装置1の点検時期(使用開始から10年)以前の予め定められた期間であればよく、例えば、使用開始から10年間のうちの最後の1年間であってもよい。
また、図5では、代表温度を取得するための期間の長さは1年間としたが、1年間に限定されず、少なくとも1年であればよい。また、図5では、1週間毎に定期的に繰返し入水温度Xを取得したが、繰返す間隔は1週間に限定されず、1週間よりも長い間隔、または1週間よりも短い間隔であってもよい。
また、実施の形態1では、ステップS17では報知の時期を半年遅らせたが、遅らせる期間の長さは半年に固定されず、可変であってもよい。例えば、遅らせる期間の長さを、ステップS13における入水温度と冬期判定閾値THとの差に基づき、予め定められた計算式に従って算出してもよい。
また、本実施の形態1では、給湯装置1の使用時間を、給湯装置1への通電時間に基づき計測したが、この計測方法に限定されない。例えば、燃焼部30の燃焼時間を累積した値に基づき使用時間を計測してもよい。
[実施の形態2]
決定時間データ124が示す決定時間は、点検時間データ123の時間とは異ならせても良い。つまり、実施の形態1では、決定時間データ124は、点検時間データ123と同じ10年に設定したが、本実施の形態2のように、決定時間データ124には、点検時期(使用開始から10年目)よりも短い時間を設定してもよい。
実施の形態の背景として、日本では1年毎に同じ季節が到来する。この背景に着目すると、点検時期(10年目)よりも前のM年(ただし、1年≦M≦9年)目において取得された相関値(入水温度)が、冬期判定閾値TH以下であると判断されれば、その後の点検時期(10年目)に取得される入水温度も、冬期判定閾値TH以下であると推定可能である。実施の形態2では、この推定に基づき、時期決定部116は、時間計測部111により計測された使用時間がM年に達したときに、報知の時期を決定する。
具体的には、時間判断部112は、時間計測部111により計測された使用時間(変数Nの値)と、決定時間データ124が示す時間(使用開始からM年)とを比較する。そして、比較の結果に基づき、給湯装置1の使用時間がM年に達したか否かを判断する(ステップS7)。他の処理は、実施の形態1と同様であるので、説明は繰返さない。
このように、実施の形態2によれば、本来の点検時期(10年目)よりも前のM年目に、報知を実施するべき時期が決定される。具体的には、(M年目の入水温度≦冬期判定閾値TH)の条件が成立する場合には、すなわち点検時期(10年目)が冬期と推定される場合には、時期決定部116は、報知の時期を本来の点検時期から半年早い時期(9年6ヶ月目)に決定し、9年6ヶ月目に報知を実施するような報知早期指令を報知部117に出力する。報知早期指令は、報知時期のデータ(9年6ヶ月)を含む。一方、(M年目の入水温度≦冬期判定閾値TH)の条件が成立しない場合には、時期決定部116は、報知の時期を本来の点検時期(10年目)に決定し、10年目に報知を実施するような指令を報知部117に出力する。当該指令は、報知時期のデータ(10年目)を含む。
報知部117は、時期決定部116からの指令に基づき、給湯装置1の使用開始から9年6ヶ月後または10年目に報知を実施する。したがって、本来の点検時期(10年目)よりも半年早い時期に、点検時期の到来を報知することができる。
なお、報知を早める期間の長さは、上記の半年に固定されず、可変であってよい。例えば、早める期間の長さは、M年目の入水温度と冬期判定閾値THとの差に基づき、予め定められた計算式に従って算出してもよい。
実施の形態2によれば、M年目において本来の点検時期(10年目)が冬期と推定されるときは、報知の時期を、本来の点検時期よりも早い時期に決定することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、実施の形態1と2の変形例を説明する。実施の形態3では、給湯装置1の使用開始時の入水温度に基づき、報知の時期を決定する。具体的には、給湯装置1の使用開始時が冬期と判断される場合には、点検時期である10年経過後の時期も、冬期であると推定可能である。このような推定に着目して、実施の形態3では、給湯装置1の使用開始時の入水温度に基づき、報知の時期を決定する。
具体的には、取得部113は、給湯装置1の使用開始時において入水温度を取得する。時期決定部116は、取得部113により取得された使用開始時の入水温度と上記に述べた冬期判定閾値THとを比較し、比較の結果に基づき、報知の時期を決定する。他の処理は、実施の形態1と2の処理と同様であるので、説明は繰返さない。
[実施の形態4]
実施の形態4では、実施の形態1〜3の変形例を説明する。上記の各実施の形態では、屋外の温度と相関する温度として、入水温度を用いたが、相関値は入水温度に限定されない。実施の形態4では、相関値の他の例を説明する。実施の形態4では、相関温度の取得および冬期判定閾値THの決定を除いた他の処理は、各実施の形態と同様であるので説明は繰返さない。
(外気温度)
まず、取得部113は、相関温度として、上記の入水温度に代えて筐体1a内のF点サーミスタ36によりで測定される外気温度を取得してもよい。F点サーミスタ36により測定される外気温度は、屋外の温度に相関する。閾値決定部115は、測定される外気温度を用いて、各実施の形態と同様に、冬期判定閾値THを決定することができる。
(号数)
実施の形態の背景として、入水温度Xは号数データ125が示す号数を用いて算出することができる。この背景に基づき、取得部113は、屋外の温度との相関値として、号数データ125が示す号数を用いて入水温度を算出することにより、相関温度を取得する。取得部113は、出湯管70に設けられた流量センサ150による測定値である「給湯流量」に基づき、(入水温度X=号数/給湯流量(リットル/min))の式に従って入水温度Xを算出する。閾値決定部115は、このように、号数に基づく入水温度Xから、実施の形態1と同様に、冬期判定閾値THを決定することができる。
(ファン電流値)
取得部113は、屋外の温度との相関値として、ファン31に供給される電流値(以下、ファン電流値ともいう)を用いてもよい。給湯装置1は、ファン31の回転数を検出するセンサ(図示せず)およびファン電流値を検出するセンサ(図示せず)を備える。実施の形態の背景として、冬期は他の時期に比較して空気の密度が高い、すなわち燃焼開始時等はファン31の周囲空気の密度は高い。そのために、燃焼開始から回転数Aに達したときに検出される冬期のファン電流値は、他の時期に比較して増加する。このように、センサにより測定されるファン電流値は、屋外の温度に相関する。
取得部113は、ファン31が回転を開始してから回転数Aに達したときのファン電流値を、相関値として取得する。なお、回転数Aは、着火回転数であって燃焼部30が燃焼を開始する直前に検出される回転数(例えば、2000rpm)としているが、回転数Aは着火回転数に限定されない。回転数Aを燃焼中に取得する場合には、燃焼段数が予め定めた段数であるときに回転数Aを取得する。
閾値決定部115は、例えば、実施の形態1と同様に、少なくとも1年間において取得された上記のファン電流値の最大値Xmaxと、最小値Xminとを算出する。
閾値決定部115は、(閾値=(3(Xmax−Xmin))/4+Xmin)に従い、冬期判定閾値THを算出する。なお、日本の場合は、冬期は1年の内の略1/4の期間に相当することから、上記の式は、“4”で除算する式としている。
時期決定部116は、取得部113により取得されたファン電流値と上記の冬期判定閾値THとを比較し、比較の結果に基づき、報知の時期を決定する。したがって、比較の結果が(ファン電流値>冬期判定閾値TH)の条件が成立することを示す場合には、時期決定部116は、報知の時期を本来の点検時期とは半年ずらした時期に決定し、比較結果が(ファン電流値≦冬期判定閾値TH)が成立することを示さない場合には、時期決定部116は、報知の時期を本来の点検時期に決定する。
なお、給湯装置1の燃焼時には、給気口または排気口の閉塞などの影響を受ける可能性があるため、ファン電流値と他の相関値とを併用して、報知の時期を決定することが望ましい。
(浴槽の湯水の放熱時間)
取得部113は、屋外の温度との相関値として、浴槽8の湯水の自然放熱時間を用いることができる。屋外の温度と自然放熱時間は相関していることが知られており、屋外温度が低いほど、浴槽8の湯水の放熱速度(温度の低下速度)が早い、すなわち自然放熱時間が短いことが知られている。
取得部113は、自然放熱時間X1を、以下の計算式に従って算出することにより取得する。自然放熱時間X1は、浴槽8の湯水1リットル当たりを予め定められた温度(A℃)だけ低下させるための所要時間である。
X1=(設定温度−A℃になるまでの所要時間(秒))/浴槽8の湯水量(リットル)
上記の式の設定温度は、操作部104を介して設定された注湯温度を示す。また、浴槽8の湯水の量は、水位センサ34の測定値に基づく値である。また、浴槽8の湯水の温度は、浴槽サーミスタ35の測定値により示される。なお、水位センサ34と浴槽サーミスタ35は、浴槽8内の湯水の量と温度を測定する「浴槽測定部」の一実施例である。
閾値決定部115は、取得部113により取得された自然放熱時間X1の最大値Xmaxと最小値Xminとから、実施の形態1と同様の算出式に従い冬期判定閾値THを算出する。
時期決定部116は、取得部113により取得された上記の自然放熱時間X1と冬期判定閾値THとを比較し、比較の結果に基づき報知の時期を決定する。したがって、時期決定部116は、比較の結果が(自然放熱時間X1≦冬期判定閾値TH)の条件が成立することを示す場合には、報知の時期を本来の点検時期から半年ずらした時期に決定し、比較の結果が(自然放熱時間X1>冬期判定閾値TH)の条件が成立することを示す場合には、本来の点検時期を報知の時期として決定する。
なお、上記の自然放熱時間X1は、浴槽8の浴室環境に左右される可能性があるため、自然放熱時間X1と他の相関値とを併用して、冬期判定閾値THを決定し、当該冬期判定閾値THに基づき報知の時期を決定することが望ましい。
なお、各実施の形態では、取得部113は、号数に基づく「入水温度」および浴槽8の湯水の放熱時間を、演算式に基づき算出することで取得したが、取得方法は演算式を用いる方法に限定されない。例えば、取得部113は、号数に基づく「入水温度」が登録されているルックアップテーブルを検索することにより、相関値である「入水温度」を取得してもよい。または浴槽8の湯水の量と温度に基づく「放熱時間」が登録されているルックアップテーブルを検索することにより、相関値である「放熱時間」を取得してもよい。
また、閾値決定部115は、上記の各相関値を組み合わせて、冬期判定閾値THを決定してもよい。また、各実施の形態では、閾値決定部115の閾値の算出方法を変更することで冬期以外の他の時期(季節)を、点検時期として報知することもできる。
(実施の形態の効果)
各実施の形態による効果を、発明者らの実験に基づき説明する。図6〜図11は、各実施の形態の効果を説明するためのグラフである。
図6には、寒冷地域(旭川市)と温暖地域(福岡市)における1年間の水温(給湯装置1への入水温度)の変化がグラフにより示される。図示されるように、同じ冬期(例えば、12月〜3月)でも、旭川市と福岡市では、水温に大きな隔たりがある。したがって、冬期判定のための閾値を固定(例えば12℃)とした場合には、旭川市では12月〜3月を冬期として正しく判定されるのに対して、福岡市では12月〜3月は冬期ではないと誤って判定されてしまう。したがって、発明者らは、地域によらず正確に冬時判定を実施するには、冬期判定の閾値を、地域毎に可変に設定する必要があるとの知見を得た。
発明者らは、上記に述べた知見に基づき、各実施の形態で示した方法を用いて、地域毎に、当該地域の屋外温度に相関した冬期判定閾値THを取得し、冬期判定閾値THに基づき冬期を判定する実験を行った。この実験結果が図7と図8に示される。図7と図8によれば、地域毎に、冬期を正確に判定することができるとの知見を得た。
図9には、本実施の形態に係る冬期判定の報知機能を搭載しない給湯装置の修理および点検の件数を、1年間の各月毎に統計した値が示される。各月の統計値は、修理件数と点検件数の総和を示す。図9によれば、点検件数は各月についておおよそ平均化しているのに対して、修理件数は他の時期に比べて冬期に集中する傾向にあることがわかる。
図10は、冬期の判定閾値として地域によらず固定値(12℃)を用いて、点検時期を冬期から半年ずらした場合の、各月の統計値(修理件数と点検件数の総和)を示す。図10(A)の旭川市の統計値によれば、本来、冬期で実施すべき点検を半年ずらしたことにより、冬期に集中していた点検件数を他の時期に分散できるとの知見を得た。これに対して、図10(B)の福岡市の統計値によれば、固定値(12℃)を冬期判定閾値THとした場合は12月〜3月を冬期ではないと誤判定されてしまうことから、冬期で実施すべき点検を他の時期に分散できていない。つまり、発明者らは、福岡市の場合は、固定値(12℃)の閾値に基づく判定では、冬期の点検件数を他の時期に分散させることができないとの知見を得た。
図11は、各実施の形態に示す冬期判定閾値THに基づき報知の時期を変化させた場合の、各月の統計値(修理件数と点検件数の総和)を示す。各実施の形態では、冬期判定閾値THを、給湯装置1が設置された屋外の温度との相関値を用いて決定したことにより、図11に示されるように、各地域について、本来、冬期に実施するべき点検件数を冬期とは異なる時期に分散させることが可能となった。これにより、各地域について、サービスショップの係員は、冬期に集中する修理依頼に速やかに対応することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 給湯装置、8 浴槽、30 燃焼部、31 ファン、32 熱交換器、34 水位センサ、35 浴槽サーミスタ、36 F点サーミスタ、50 入水管、100 コントローラ、102 記憶部、104 操作部、105 出力部、106 タイマ、107 電源部、110,130 温度センサ、111 時間計測部、112 時間判断部、113 取得部、115 閾値決定部、116 時期決定部、117 報知部、123 点検時間データ、124 決定時間データ、125 号数データ、TH 冬期判定閾値。

Claims (13)

  1. 熱源機の制御装置であって、
    前記熱源機において測定される温度を含む測定値を受理する受理部と、
    前記熱源機の使用開始からの使用時間を計測するための時間計測部と、
    前記受理部により受理される前記測定値から、前記熱源機の屋外温度と相関する相関値を取得するための取得部と、
    前記使用時間が、点検時期に相当する点検時間に達したことを報知するための報知部と、を備え、
    前記使用開始から前記点検時期までの間の予め定められた期間において前記取得部により取得される前記相関値に基づき、閾値を決定するための閾値決定部と、
    前記使用時間が前記点検時間以下の決定時間に達したときに前記取得部により取得される前記相関値と前記閾値との比較の結果に基づき、前記報知の時期を決定する時期決定部と、を備える、熱源機の制御装置。
  2. 前記取得部は、前記熱源機の使用開始時に前記相関値を取得し、
    前記時期決定部は、さらに、
    前記使用時間が前記決定時間に達したときに前記使用開始時に取得される前記相関値と前記閾値との比較の結果に基づき、前記報知の時期を決定する、請求項1に記載の熱源機の制御装置。
  3. 前記時期決定部は、
    前記使用時間が前記決定時間に達したときに前記相関値が前記閾値以下であるか否かの比較の結果に基づき、前記報知の時期を、前記点検時期または当該点検時期とは異なる時期に決定する、請求項1に記載の熱源機の制御装置。
  4. 前記相関値は、前記屋外温度と相関する相関温度を含み、
    前記取得部は、前記受理部により受理される前記温度を、前記相関温度として取得し、
    前記閾値決定部は、
    前記予め定められた期間において前記取得部により繰返し取得される前記相関温度に基づき、前記閾値として閾値温度を決定する、請求項1から3のいずれか1項に記載の熱源機の制御装置。
  5. 前記予め定められた期間は少なくとも1年間を示し、
    前記閾値決定部は、
    前記少なくとも1年間において前記取得部により繰返し取得される前記相関温度に基づき、前記閾値として、冬期の前記屋外温度に相関する冬期温度を決定する、請求項4に記載の熱源機の制御装置。
  6. 前記時期決定部は、前記使用時間が前記点検時間以下の決定時間に達したときに前記取得部により取得される前記相関温度が前記冬期温度より高いとき、前記報知の時期を前記点検時期に決定し、前記相関温度が前記冬期温度以下であるとき、前記報知の時期を前記異なる時期に決定する、請求項5に記載の熱源機の制御装置。
  7. 前記異なる時期は、前記点検時期から半年ずらした時期を含む、請求項6に記載の熱源機の制御装置。
  8. 前記熱源機は、外気温度を測定するための温度センサを備え、
    前記取得部は、前記温度センサにより測定される外気温度を前記相関温度として取得する、請求項4から7のいずれか1項に記載の熱源機の制御装置。
  9. 前記熱源機は、外部から当該熱源機に外部から供給される水の温度を測定する水温センサを備え、
    前記取得部は、前記水温センサにより測定される水の温度を前記相関温度として取得する、請求項4から8のいずれか1項に記載の熱源機の制御装置。
  10. 前記熱源機は、
    燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、
    前記燃焼ガスと湯水との間で熱交換をする熱交換器と、
    前記熱交換器からの設定温度の湯水を外部に送出するための給湯路と、
    前記給湯路における前記設定温度の湯水の流量を測定するための流量測定部と、をさらに備え、
    前記測定値は、前記流量測定部による測定流量を含み、
    前記取得部は、前記燃焼部に要求される発生熱量と前記流量測定部による測定流量とに基づく水温を、前記相関温度として取得する、請求項4から9のいずれか1項に記載の熱源機の制御装置。
  11. 前記熱源機は、
    燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、
    前記燃焼ガスと湯水との間で熱交換を実施する熱交換器と、
    前記燃焼部の燃焼時に動作するファンと、
    前記ファンの電流値を測定する電流測定部と、をさらに備え、
    前記測定値は、前記電流測定部により測定される電流値を含み、
    前記取得部は、前記ファンが動作開始してから予め定められた回転数となったときに前記電流測定部により測定される電流値を、前記相関値として取得する、請求項1から10のいずれか1項に記載の熱源機の制御装置。
  12. 前記熱源機は、
    燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼部と、
    前記燃焼ガスと湯水との間で熱交換を実施する熱交換器と、
    前記熱交換器からの湯水を浴槽に送出するための注湯路と、
    浴槽内の湯水の量と温度を測定する浴槽測定部と、をさらに備え、
    前記測定値は、前記浴槽測定部により測定される前記湯水の量と温度を含み、
    前記取得部は、前記浴槽測定部により測定値に基づき、前記湯水の単位量あたりの温度が、予め定められた温度だけ低下するための所要時間を、前記相関値として取得する、請求項1から11のいずれか1項に記載の熱源機の制御装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の制御装置を備えた熱源機。
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