JP2017020587A - ホースクランプ - Google Patents

ホースクランプ Download PDF

Info

Publication number
JP2017020587A
JP2017020587A JP2015139396A JP2015139396A JP2017020587A JP 2017020587 A JP2017020587 A JP 2017020587A JP 2015139396 A JP2015139396 A JP 2015139396A JP 2015139396 A JP2015139396 A JP 2015139396A JP 2017020587 A JP2017020587 A JP 2017020587A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
end edge
hose clamp
hose
edges
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015139396A
Other languages
English (en)
Inventor
昌二 三瓶
Shoji Sanpei
昌二 三瓶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SAWAKYU IND CO Ltd
SAWAKYU INDUSTRIES CO Ltd
Original Assignee
SAWAKYU IND CO Ltd
SAWAKYU INDUSTRIES CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SAWAKYU IND CO Ltd, SAWAKYU INDUSTRIES CO Ltd filed Critical SAWAKYU IND CO Ltd
Priority to JP2015139396A priority Critical patent/JP2017020587A/ja
Publication of JP2017020587A publication Critical patent/JP2017020587A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Clamps And Clips (AREA)

Abstract

【課題】構造簡素且つ作業性が良好で、高い精度で締め付け力を一定に保つことができるホースクランプを実現すること。【解決手段】環状に曲げたベルト部材20により環状部10を形成し、ベルト部材20の一方の端部に設けたウォーム22を他方の端部のギヤ部23に螺合してなる締め付機構により環状部10を縮径させることでホースの端部を筒状相手部材のまわりに締め付けるホースクランプ1Aにおいて、環状部10の内周に沿って環状に設け、両端縁31,32が互いに周方向に間隔をおいて対向し、環状部10の縮径に応じて縮径して、両端縁31,32を互いに衝き合わせることで環状部10による締め付けを規制するインナストッパ3を備えた構造とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、ホースの端部を筒状相手部材に連結して締め付けるホースクランプに関する。
図6(a)に示すように、従来のホースクランプ8は環状に曲げ成形した金属製のベルト部材80からなる。ベルト部材80は、その一方の端部にハウジング部81と、ハウジング部81内に回転自在に貫通保持せしめたボルト状のウォーム82が設けられ、他方の端部には複数のスリット状の歯部831が並設されたギヤ部83が所定の範囲に設けられ、該他方の端部を前記ハウジング部内に挿入して、ウォーム82をギヤ部83に螺合せしめて、ウォーム82を回転操作することでベルト部材80の前記他方の端部を前記一方の端部に沿うように移動させ、ベルト部材80を縮径することで締め付ける構造である(例えば、特許文献1参照。)。
そして特許文献1では、ベルト部材80の締め付け力を管理する必要性から、ストッパ9(図6(b))を設けてベルト部材80の前記他方の端部の移動量を規制することによりホースクランプ8の締め付け力を一定に保つ発明が開示されている。
ストッパ9は金属製の矩形板からなり、平坦な本体90と、その先端から上方へ突出する突辺部91と、本体90の左右両端を上方へ曲げた折曲部92,92とを有する。そしてストッパ9は、ベルト部材80のギヤ部83の任意の位置に、その裏面側より配し、突辺部91をギヤ部83の任意の歯部831に挿入するとともに、本体90をベルト部材80の内面に重ね合わせ、左右の折曲部92,92を内側に曲げて両折曲部92,92によりベルト部材80を挟持するように取り付けられる。
ホースクランプ8の締め付け作業時、ベルト部材80の前記他方の端部のストッパ9が前記一方の端部のハウジング部81に当接して前記他方の端部の移動を規制、即ちベルト部材80の縮径を規制することによりベルト部材80の締め付け力を一定に保つ構造とされている。
特開2012−241838号公報
しかしながら、従来のストッパ9をベルト部材80のギヤ部83の任意の位置に取り付けてホースクランプ8の締め付け力を管理する構造では、ストッパ9の取り付け作業に手間がかかる。例えば、ストッパ9の取り付け位置の基準は突辺部91をギヤ部83の任意の歯部831に挿入することで決められるが、同一形状の複数の中から任意の歯部831を特定するのが難儀で、位置を間違えやすい。また位置決めした後に、工具を使って左右の折曲部92,92を曲げ加工してこれらによりベルト部材80を挟持しなければならず作業工数が掛かる。
更に、ストッパ9の取り付け如何によってはストッパ9にガタツキが生じるおそれがあり、ガタツキにより前記ベルト部材80の縮径を規制する精度が低下し、同様の目的で使用するホースクランプ8の間でバラツキが生じ、締め付け力を一定に保つことができなくなるおそれがある。
そこで本発明は前記事情に鑑み、構造簡素且つ作業性が良好で、高い精度で締め付け力を一定に保つことができるホースクランプを実現することを課題としてなされたものである。
請求項1に記載の発明は、環状に曲げたベルト部材によりホースの端部を挿入する環状部を形成し、前記ベルト部材の一方の端部に設けたウォームを他方の端部のギヤ部に螺合してなる締め付機構により前記環状部を縮径させることで前記ホースの端部を筒状相手部材のまわりに締め付けるホースクランプにおいて、
前記環状部の内周に沿って環状に設け、両端縁が互いに周方向に間隔をおいて対向し、前記環状部の縮径に応じて縮径して、前記両端縁を互いに衝き合わせることで前記環状部による締め付けを規制するインナストッパを備えた構造とする。
この発明によれば、ストッパとして互いに周方向に間隔をおいて対向する端縁を有する環状のインナストッパを用いるので、これをベルト部材の内周に嵌め込むように取り付けることができるので、構造簡素且つストッパの取り付け作業性が良好である。またインナストッパはベルト部材の縮径時に両端縁を衝き合わせることでベルト部材の縮径を規制し締め付け力を一定に保つ構造であるので、インナストッパの周方向に沿う寸法を管理することで、精度のよいホースクランプの締め付け力を実現することができる。
請求項2に記載の発明は、前記インナストッパは帯状をなし、
前記インナストッパの一方の端縁には、他方の端縁に向かって突出する突出部を形成するとともに、前記他方の端縁には前記突出部に対応する切欠き部を形成し、
前記突出部の先端縁を相手側の前記切欠き部の奥端縁に衝き合わせることで前記環状部による締め付けを規制するようになす。
この発明によれば、一方の端縁の突出部が他方の端縁の切欠き部と噛み合うので互いにずれず、突出部の先端縁と相手側の切欠き部の奥端縁とを好適に衝き合わせることができる。
請求項3に記載の発明は、前記一方の端縁には、その幅方向の中央に前記他方の端縁に向かって突出する前記突出部を設ける一方、
前記他方の端縁には、その幅方向の中央に前記突出部に対応する溝状の前記切欠き部を設けた。
この発明によれば、一方の端縁の中央に設けた突出部が相手側の溝状の切欠き部に係合するので、より確実に両端縁のズレを防ぐことができ、好適に突出部の先端縁を相手側の切欠き部の奥端縁に衝き合わせることができる。
請求項4に記載の発明は、前記インナストッパは、前記一方の端縁の前記中央の突出部の先端縁と、前記他方の端縁の前記溝状の切欠き部の奥端縁とを衝き合わせるとともに、前記突出部の根元両脇の一対の奥端縁と前記切欠き部の開口両脇の一対の先端縁とを衝き合せるようになし、
前記突出部の根元両脇の一対の奥端縁を幅方向に緩やかに傾斜する内向きテーパー状に形成する一方、前記切欠き部の開口両脇の一対の先端縁を幅方向に緩やかに傾斜する外向きテーパー状に形成した。
この発明によれば、一方の端縁の内向きテーパー状の奥端縁と、他方の端縁の外向きテーパー状の先端縁とを衝き合せることで他方の端縁の切欠き部の開き変形を好適に防ぐことができる。
本発明を適用した第1の実施形態のホースクランプを示し、図1(a)は締め付け前の状態を示す斜視図、図1(b)は締め付けた状態を示す斜視図である。 本発明を適用した第2の実施形態のホースクランプを示し、図2(a)は締め付け前の状態を示す斜視図、図2(b)は締め付けた状態を示す斜視図である。 本発明を適用した第3の実施形態のホースクランプを示し、図3(a)は締め付け前の状態を示す斜視図、図3(b)は締め付けた状態を示す斜視図である。 前記第3の実施形態の他の構造を示すもので、インナストッパの互いに対向する一方の端縁と他方の端縁とを示す要部平面図である。 前記第3の実施形態の更に他のインナストッパを示す斜視図である。 従来のホースクランプの斜視図である。
本発明の第1の実施形態のホースクランプを説明する。図1(a)に示すように、本実施形態のホースクランプ1Aは、ホースクランプ本体2と、ホースクランプ本体2の内周に沿って組み付けられるインナストッパ3Aとを備える。
ホースクランプ本体2は従来周知の構造で、例えば帯状のステンレス鋼板などの部材を環状に成形したベルト部材20からなる。ベルト部材20は締め付けるホースに応じた所定の長さ寸法及び横幅寸法を有する。
ベルト部材20の一方の端部20aにはその外周に、略筒状のハウジング部21が長手方向(周方向)に沿うように設けてある。ハウジング部21は金属板を曲げ成形したのもので、略トンネル形状の上部と平坦な底部を有し、該底部がベルト部材20の一方の端部20aに溶接等により固着してある。
そしてハウジング部21にはその軸方向に沿って貫通するようにボルト状のウォーム22が回転自在に設けてある。ウォーム22は、ギヤであるネジ軸の一端にドライバやレンチ等のねじ締め工具を係合可能な頭部を備え、前記ネジ軸をハウジング部21内に収納し、前記頭部及びネジ軸の他端をハウジング部21より突出せしめた状態で配設してある。尚、ハウジング部21はトンネル形の内部径に対して両端の開口部の内径を小さくしてあり、これら開口部の開口縁で、ウォーム22のネジ軸と頭部の境及びネジ軸の他端を遊嵌してウォーム22を脱落なく保持する。
ベルト部材20の他方の端部20bにはその先端縁から所定の範囲にわたり、前記ウォーム22のネジ軸と螺合可能な歯231を多数並設してなるギヤ部23が形成してある。歯231はベルト部材20の横幅方向に沿う細長のスリット状の長穴からなり、ベルト部材20の長手方向に一定の間隔をおいて平行に羅列してある。
ホースクランプ本体2は、ベルト部材20の他方の端部20bを前記一方の端部20aのハウジング部21に挿入し、ウォーム22のネジ軸とベルト部材20の一方の端部20aとの間で、ウォーム22のネジ軸とギヤ部23とを螺合させる。そしてウォーム22をドライバ又はレンチ等の工具で締め込むように回転操作することで、ベルト部材20の他方の端部20bが一方の端部20aに対して周方向に移動し、ベルト部材20の内部の環状部10が縮径して環状部10内に挿入したホースの端部を締め付ける構造である。
インナストッパ3Aは、ホースクランプ本体2のベルト部材20と同様、帯状のステンレス鋼板(板厚0.8乃至1.2mm程度)などを環状に成形したものである。インナストッパ3Aは、通常、長手方向の両端縁31,32がそれぞれ、所定の間隔をおいて対向する大きさの径を有する環状に曲げ成形してある。両端縁31,32はそれぞれ、インナストッパ3Aの横幅方向に横切る一直線状に形成してある。
インナストッパ3Aは、その横幅がホースクランプ本体2のベルト部材20の横幅よりもひとまわり幅広としてあり、横幅方向の両側縁には全縁にわたり、外径方向にほぼ直角に折り曲げたフランジ30,30が形成してある。
そしてインナストッパ3Aは、これと同径又は若干小径としたホースクランプ本体2のベルト部材20内に、若干、縮径させつつ嵌め込み、縮径を解除することでインナストッパ3Aの拡径しようとする弾性力によりベルト部材20の内周に沿うように広がり、前記両フランジ30,30でベルト部材20の両側縁を囲むように係合させることで組み付ける。
ホースクランプ1Aは、その環状部10内にパイプ(筒状相手部材)に連結したホースを挿入し、パイプ周りに嵌合したホースの端部に位置を合わせ、ウォーム22を締め付け方向に回転操作し、ベルト部材20の他方の端部20bを螺進させて環状部10を縮径することによりホース端部を締め付ける。このとき、インナストッパ3Aも縮径し、更に縮径が進むと、図1(b)に示すように、相対向する両端縁31,32が互いに衝き合わさってこれ以上の縮径を規制する。
この場合、前記縮径に対するインナストッパ3A自体の弾性力及びホースの弾性力が作用するので、インナストッパ3Aの両端が重なることなく、両端縁31,32を好適に衝き合わせることができる。
従って、予めインナストッパ3Aの全長を、ホースの締め付けに最適な締め付け力を発揮する長さに設定しておくことで、締め付け不足や過剰な締め付けを防ぎ、常に一定の締め付け力を保つことができる。よって同様の目的に使用するホースクランプ1Aの間の締め付け力のバラツキをなくして一定の品質を確保することができる。
またインナストッパ3Aは、ホースとベルト部材20との間に介在し、ホースを囲むのでホースを保護する。即ち、従来のホースクランプでは締め付け時に、ベルト部材のギヤ部がホース外周に擦れてホースを傷めるおそれがあるが、インナストッパ3Aによりこの問題を解消することができる。更には、インナストッパ3Aの両側縁のフランジ30,30によりベルト部材20の側縁からホースを保護する。
図2は本発明の第2の実施形態のホースクランプ1Bを示す。本実施形態のホースクランプの基本構造は先の実施形態のそれとほぼ同一で、相違点を中心に本実施形態を説明する。尚、図面において先の実施形態と同一部材は同一の符号で示し、それらの説明を省略する。
図2(a)に示すように、本実施形態のホースクランプ1Bは、ホースクランプ本体2と、ホースクランプ本体2の内周に沿って組み付けられるインナストッパ3Bとを備える。
インナストッパ3Bは、ホースクランプ本体2のベルト部材20と同様、帯状のステンレス鋼板などを環状に成形した構造である。一方の端縁31には、その横幅方向の片側一方の半部に周方向に沿って矩形状に突出する突出部311が形成してあり、片側他方の半部は矩形の切欠き部312としてある。
また対向する他方の端縁32は一方の端縁31と対称の形状であり、他方の端縁32には、横幅方向の片側一方の半部に前記一方の端縁31の突出部311に対応する矩形の切欠き部322が設けてあり、片側他方の半部には前記切欠き部312に対応する矩形の突出部321が形成してある。
インナストッパ3Bは、通常、一方の端縁31の突出部311と他方の端縁32の突出部321とが接した状態で、一方の端縁31の突出部311の先端縁と他方の端縁32の切欠き部322の奥端縁、及び他方の端縁32の突出部321の先端縁と一方の端縁31の切欠き部312の奥端縁とがそれぞれ、所定の間隔をおいて対向する大きさの径を有する環状に曲げ成形してある。
ホースクランプ1Bは、ウォーム22を締め付け方向に回転操作して環状部10を縮径することにより、インナストッパ3Bも縮径し、図2(b)に示すように、一方の端縁31の突出部311の先端縁が他方の端縁32の切欠き部322の奥端縁に衝合するとともに、他方の端縁32の突出部321の先端縁が一方の端縁31の切欠き部312の奥端縁に衝合して、これ以上の縮径を規制する。
本実施形態では、インナストッパ3Bの一方の端縁31の突出部311の先端縁から他方の端縁32の切欠き部322の奥端縁までの長さ寸法、及び他方の端縁32の突出部321の先端縁から一方の端縁31の切欠き部312の奥端縁までの長さ寸法をそれぞれ、ホースの締め付けに最適な締め付け力を発揮する長さに設定しておくことで、前記第1の実施形態と同様の作用効果が得られ、締め付け不足や過剰な締め付けを防ぎ、常に一定の締め付け力を保つ効果を発揮できる。よってホースクランプ1Bの締め付け力のバラツキをなくして一定の品質を保つことができる。
またインナストッパ3Bは、両端縁31,32に突出部311,321及び切欠き部312,322を設けて衝き合わせる際に突出部311,321と切欠き部312,322とを噛み合わせるようにしたので、両端縁31,32が位置ズレなく確実に衝き合わせることができる。
更にインナストッパ3Bは、常に両端縁31,32の突出部311,321が接しており、段差なくホースの全周を囲むことができるので、締め付け作業によるホースの傷つきを防いでホースを保護する効果が高い。
前記ホースクランプ1Bは、インナストッパ3Bの一方の端縁31の突出部311の先端縁が他方の端縁32の切欠き部322の奥端縁に、他方の端縁32の突出部321の先端縁が一方の端縁31の切欠き部312の奥端縁に衝合することで縮径を規制する構造であるが、これに限らず、例えば一方の端縁31の突出部311の先端縁を他方の端縁32の切欠き部322の奥端縁に衝き合せるのみの構造でもよい。この場合、衝き合せる突出部と切欠き部とを幅広にすることが望ましい。
これによれば衝き合せる突出部の先端縁から切欠き部の奥端縁までの長さ寸法を好適に管理することができ、もってホースクランプ1Bの締め付け力を好適に管理することができる。
図3は本発明の第3の実施形態のホースクランプ1Cを示す。本実施形態のホースクランプは前記第2の実施形態と同様に、インナストッパの両端縁を突出部と切欠き部とを噛み合わせて衝き合せる構造である。
図3(a)に示すように、本実施形態のホースクランプ1Cは、ホースクランプ本体2と、ホースクランプ本体2の内周に沿って組み付けられるインナストッパ3Cとを備える。
インナストッパ3Cは、ホースクランプ本体2のベルト部材20と同様、帯状のステンレス鋼板などを環状に成形した構造である。一方の端縁31には、その横幅方向の中央に周方向に沿って矩形状に突出する突出部313が形成してある。
一方、対向する他方の端縁32は一方の端縁31と対称の形状であり、他方の端縁32には、横幅方向の中央に前記一方の端縁31の突出部313に対応する矩形溝状の切欠き部324が設けてある。
必然的に、一方の端縁31には突出部313の両側が切欠き部となり、他方の端縁32には切欠き部324の両側の板面部が突出部となる。
インナストッパ3Cは、通常、一方の端縁31の突出部313と他方の端縁32の切欠き部324とが浅く噛み合った状態で、且つ突出部313の先端縁と切欠き部324の奥端縁とがそれぞれ、所定の間隔をおいて対向する大きさの径を有する環状に曲げ成形してある。
ホースクランプ1Cは、ウォーム22を締め付け方向に回転操作して環状部10を縮径することにより、インナストッパ3Cも縮径し、図3(b)に示すように、一方の端縁31の突出部313の先端縁が他方の端縁32の切欠き部324の奥端縁に衝合して、これ以上の縮径を規制する。
尚、図例では、一方の端縁31の突出部313の両側の前記切欠き部の奥端縁と、他方の端縁32の両側の前記板面部からなる突出部の先端縁とを衝合する構造である。
本実施形態では、インナストッパ3Cの一方の端縁31の突出部313の先端縁から他方の端縁32の切欠き部324の奥端縁までの周方向の長さ寸法を、ホースの締め付けに最適な締め付け力を発揮する長さに設定しておくことで、前記第2の実施形態と同様の作用効果が発揮されるうえ、中央に設けた突出部313を相手側の溝状の切欠き部324に噛み合わせる構造としたのでより確実に両端縁31,32の位置ズレなく衝き合わせることができる。
またインナストッパ3Cは、前記第2の実施形態のそれと同様に締め付け作業によるホースの傷つきを防いでホースを保護する効果が高い。
前記ホースクランプ1Cは、インナストッパ3Cの一方の端縁31の突出部313の先端縁を他方の端縁32の切欠き部324の奥端縁に衝き合せるのみの構造でもよい。この場合、衝き合せる突出部313と切欠き部324とを幅広にすることが望ましい。
これによれば衝き合せる突出部の先端縁から切欠き部の奥端縁までの長さ寸法を好適に管理することができ、もってホースクランプ1Cの締め付け力を好適に管理することができる。
本実施形態の他の構造として図4に示すインナストッパ3Dを説明する。図4はインナストッパ3Dの互いに対向する一方の端縁31と他方の端縁32との要部を平面視した説明図であり、他の図に比べて突出部や切欠き部が縮尺してある。
インナストッパ3Dは、一方の端縁31の中央の突出部313の先端縁314を他方の端縁32の切欠き部324の奥端縁326に衝き合せるとともに、一方の端縁31の前記突出部313の根元両脇の左右一対の奥端縁315,315と他方の端縁32の切欠き部324の開口両脇の左右一対の先端縁325,325とを衝き合せる構造である。
この場合、一方の端縁31の両奥端縁315,315はそれぞれ、幅方向内側(突出部313根元寄り)の部位よりも幅方向外側の部位が他方の端縁32側に向かって迫り出すように緩やかな傾斜姿勢をなす内向きテーパー状に形成してある。尚、傾斜角は10度乃至20度が望ましい。
一方、他方の端縁32の両先端縁325,325はそれぞれ、前記両奥端縁315,315に対応して、幅方向内側(切欠き部324開口寄り)の部位が幅方向外側の部位よりも一方の端縁31側に向かって迫り出すように緩やかな傾斜姿勢をなす外向きテーパー状に形成してある。傾斜角は前記両奥端縁315,315と一致させる。
これによれば、一方の端縁31と他方の端縁32とを衝き合せたとき、一方の端縁31の内向きテーパー状の両奥端縁315,315が、これらと当接する他方の端縁32の両先端縁325,325を内向きに押さえ込むように作用するので、前記衝き合わせ時の切欠き部324の開き変形を防ぎ、切欠き部324と突出部315との噛合のガタツキを防ぐ。
更に図例のインナストッパ3Dは、他方の端縁32の切欠き部324の奥端縁326の両隅角に、切欠き部324の外側の板面部の横幅を若干狭くするように凹部327,327を設けることで、これらにより一方の端縁31と他方の端縁32とを衝き合せたときに、前記両奥端縁315,315の内向きに押さえ込む作用により切欠き部324の左右の両板面部が内向き傾向となってより確実に切欠き部324の開き変形を防ぐことができる。
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは勿論である。例えば、前記各実施形態のインナストッパには両側縁の全長わたりフランジ部を設けたが、これに限らず、図5に示すように、インナストッパ3Eの両側縁には間隔をおいた所定の位置に複数のフランジ30a,30a・・・を設けた構造でもよい。図5は前記第3の実施形態のインナストッパへの適用例を示すが、これに限らず前記第1の実施形態及び前記第2の実施形態のインナストッパに適用できる。
更に本発明のインナストッパは、金属製に限らず、耐熱性の高い合成樹脂、例えばポリアミド66(ナイロン66)や、耐熱性及び耐クリープ特性の高いポリエステルの液晶ポリマーやポリフェニレンスルフィド等で形成してもよい。
1A,1B,1C ホースクランプ
10 環状部
2 ホースクランプ本体
20ベルト部材
22 ウォーム
23 ギヤ部
3A,3B,3C,3D、3E インナストッパ
31 一方の端縁
32 他方の端縁
311,321 突出部
313 中央の突出部
312,322 切欠き部
324 溝状の切欠き部
315 突出部の根元脇の奥端縁
325 切欠き部の開口脇の先端縁

Claims (4)

  1. 環状に曲げたベルト部材によりホースの端部を挿入する環状部を形成し、前記ベルト部材の一方の端部に設けたウォームを他方の端部のギヤ部に螺合してなる締め付機構により前記環状部を縮径させることで前記ホースの端部を筒状相手部材のまわりに締め付けるホースクランプにおいて、
    前記環状部の内周に沿って環状に設け、両端縁が互いに周方向に間隔をおいて対向し、前記環状部の縮径に応じて縮径して、前記両端縁を互いに衝き合わせることで前記環状部による締め付けを規制するインナストッパを備えたことを特徴とするホースクランプ。
  2. 前記インナストッパは帯状をなし、
    前記インナストッパの一方の端縁には、他方の端縁に向かって突出する突出部を形成するとともに、前記他方の端末には前記突出部に対応する切欠き部を形成し、
    前記突出部の先端縁を相手側の前記切欠き部の奥端縁に衝き合わせることで前記環状部による締め付けを規制する請求項1に記載のホースクランプ。
  3. 前記一方の端縁には、その幅方向の中央に前記他方の端縁に向かって突出する前記突出部を設ける一方、
    前記他方の端縁には、その幅方向の中央に前記突出部に対応する溝状の前記切欠き部を設けた請求項2に記載のホースクランプ。
  4. 前記インナストッパは、前記一方の端縁の前記中央の突出部の先端縁と、前記他方の端縁の前記溝状の切欠き部の奥端縁とを衝き合わせるとともに、前記突出部の根元両脇の一対の奥端縁と前記切欠き部の開口両脇の一対の先端縁とを衝き合せるようになし、
    前記突出部の根元両脇の一対の奥端縁を幅方向に緩やかに傾斜する内向きテーパー状に形成する一方、前記切欠き部の開口両脇の一対の先端縁を幅方向に緩やかに傾斜する外向きテーパー状に形成した請求項3に記載のホースクランプ。
JP2015139396A 2015-07-13 2015-07-13 ホースクランプ Pending JP2017020587A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139396A JP2017020587A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 ホースクランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015139396A JP2017020587A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 ホースクランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017020587A true JP2017020587A (ja) 2017-01-26

Family

ID=57889422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015139396A Pending JP2017020587A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 ホースクランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017020587A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111895255A (zh) * 2020-08-14 2020-11-06 海南核电有限公司 一种γ辐射监测仪用调节式放射源固定装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1978195A (en) * 1933-10-21 1934-10-23 Buffalo Pressed Steel Company Clamp band
US4312101A (en) * 1978-09-26 1982-01-26 Hans Oetiker Hose clamp with insert member
JPS5994691U (ja) * 1982-12-17 1984-06-27 中央発條株式会社 ホ−スクランプ
DE10355118A1 (de) * 2002-11-23 2004-06-17 Adam Opel Ag Schlauch-Schelle-Anordnung
KR20120104792A (ko) * 2011-03-14 2012-09-24 한국델파이주식회사 밴드 클램프

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1978195A (en) * 1933-10-21 1934-10-23 Buffalo Pressed Steel Company Clamp band
US4312101A (en) * 1978-09-26 1982-01-26 Hans Oetiker Hose clamp with insert member
JPS5994691U (ja) * 1982-12-17 1984-06-27 中央発條株式会社 ホ−スクランプ
DE10355118A1 (de) * 2002-11-23 2004-06-17 Adam Opel Ag Schlauch-Schelle-Anordnung
KR20120104792A (ko) * 2011-03-14 2012-09-24 한국델파이주식회사 밴드 클램프

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111895255A (zh) * 2020-08-14 2020-11-06 海南核电有限公司 一种γ辐射监测仪用调节式放射源固定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008095960A (ja) ホースクランプ
KR101807336B1 (ko) 접속용 스트랩 밴드 장치
KR101512506B1 (ko) 프로파일링된 클램프
JPH11315981A (ja) クリップ
US20190211953A1 (en) Profiled Clamp
DE102017110629B4 (de) Positioniereinrichtung für eine Federbandschelle
JP6742346B2 (ja) クランプ
KR20130113990A (ko) 콘-형태 플랜지 연결부용 연결 장치, 및 콘-형태 플랜지 연결부
US20050172460A1 (en) Connection of a hose clamp and a hose
KR20150108741A (ko) 프로파일 클램프
US10767791B2 (en) Clamp with bracket apertures
JP2007024237A (ja) ホースクランプの弾力構造
JP2017020587A (ja) ホースクランプ
JP5265774B2 (ja) ホースクランプ
JP4572301B2 (ja) 固定具及び固定具セット
JP2007146881A (ja) 締付装置および車両用防護柵
JP3220474U (ja) 裏当金用取付け治具
JP7452858B2 (ja) ブレース連結金具
TWI812842B (zh) 脫落防止具
US11098760B2 (en) Self-positioning screw joint
US20160363245A1 (en) Flange Alignment Tool
JP2007303509A (ja) ねじくぎ
JP6742017B2 (ja) スパッタ付着防止具
JP2007309498A (ja) クリップナット
JP6618742B2 (ja) ブレード固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190326

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190709