JP2017020350A - 電子制御スロットル装置 - Google Patents

電子制御スロットル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017020350A
JP2017020350A JP2015135920A JP2015135920A JP2017020350A JP 2017020350 A JP2017020350 A JP 2017020350A JP 2015135920 A JP2015135920 A JP 2015135920A JP 2015135920 A JP2015135920 A JP 2015135920A JP 2017020350 A JP2017020350 A JP 2017020350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
throttle valve
control
target
throttle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015135920A
Other languages
English (en)
Inventor
長具 原田
Nagatomo Harada
長具 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keihin Corp filed Critical Keihin Corp
Priority to JP2015135920A priority Critical patent/JP2017020350A/ja
Publication of JP2017020350A publication Critical patent/JP2017020350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

【課題】減衰制御を実行するソフトウェアに手を加えることなく、スロットルバルブの動作領域に関わらず、スロットルバルブの目標開度に対する駆動動作速度を向上させることができる電子制御スロットル装置を提供する。
【解決手段】電子制御スロットル装置は、スロットルバルブ20を閉方向に駆動する場合において、スロットルバルブ20の実開度が目標開度から開方向に所定範囲内であるときのスロットルバルブ20の駆動速度を、スロットルバルブ20の実開度が所定範囲内になるまでのスロットルバルブ20の駆動速度よりも大きく減速させるように電動モータMをフィードバック制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置に関する。
近年、自動二輪車等の車両の内燃機関用の電子制御装置、例えば、電子制御スロットル装置においては、スロットルバルブを駆動することで、その制御に関する制御量を所望の目標値にフィードバック制御することが行われるようになってきている。かかるフィードバック制御の処理では、スロットルバルブの実開度が目標開度に収束するようにスロットルバルブのアクチュエータの操作量を制御する。
また、従来のスロットルバルブの開度の制御においては、内燃機関の駆動力が運転者が要求している大きさ以上になることを抑制する必要がある。そこで、スロットルバルブの実開度がオーバーシュートすることを抑制するための制御を行うことが好ましい。
具体的には、例えば全開開度から、全開開度に対して10%の開度である微開度までスロットルバルブを動かす際に、目標開度とスロットルバルブの実開度とを比較して、実開度が目標開度に近づくにつれてスロットルバルブの駆動速度の減速量を大きくする減衰制御(駆動のブレーキ制御)を行うことにより、オーバーシュートを防止する。
特許文献1は、スロットルバルブの実開度と目標開度とが一致するようにフィードバック制御する電子制御スロットル装置に関し、全閉側の第2開度動作領域における処理において、前回のスロットル開度指令値から所定値を減算した値のスロットル開度指令値を設定して、開度速度制限を行う構成を提案している。
特開2010−133359号公報
ここで、本発明者の検討によれば、車両の走行状態に応じて、オーバーシュートを許容してでもスロットルバルブを閉方向に高速に駆動したい状況を生じる場合がある。
しかしながら、特許文献1の構成では、スロットルバルブを閉方向に高速に駆動したい場合であっても、前述の減衰制御により目標開度への到達速度が遅くなってしまう。また、ソフトウェアにより減衰制御を行っているため、減衰制御のオンとオフとを切り替える構成を採用する場合にはソフトウェアに手を加える必要があり、このような構成を採用することは一般に困難である。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、減衰制御を実行するソフトウェアに手を加えることなく、スロットルバルブの動作領域に関わらず、スロットルバルブの目標開度に対する駆動動作速度を向上させることができる電子制御スロットル装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、アクセル指示開度に基づいて前記スロットルバルブの目標開度を算出し、前記目標開度に基づいて前記アクチュエータをフィードバック制御するフィードバック制御部と、を有し、前記フィードバック制御部は、前記スロットルバルブを閉方向に駆動する場合において、前記スロットルバルブの実開度が前記目標開度から開方向に所定範囲内であるときの前記スロットルバルブの駆動速度を、前記実開度が前記所定範囲内になるまでの前記スロットルバルブの駆動速度よりも大きく減速させるように前記アクチュエータをフィードバック制御する電子制御スロットル装置である。
また、本発明は、かかる第1の局面に加えて、前記フィードバック制御部は、前記目標開度よりも閉じた状態の仮想目標開度を設定し、前記実開度が前記所定範囲内になるまでの間に、前記実開度が前記仮想目標開度に一致するように前記アクチュエータをフィードバック制御することを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第2の局面に加えて、前記フィードバック制御部は、前記実開度が前記所定範囲内であるときに、前記実開度が前記目標開度に一致するように前記アクチュエータをフィードバック制御することを第3の局面とする。
また、本発明は、かかる第1から第3のいずれかの局面に加えて、前記フィードバック制御部は、変速機のシフト要求が検出された際に、前記実開度が前記所定範囲内であるときの前記スロットルバルブの駆動速度を、前記実開度が前記所定範囲内になるまでの前記スロットルバルブの駆動速度よりも大きく減速させるように前記アクチュエータをフィードバック制御することを第4の局面とする。
本発明の第1の局面における電子制御スロットル装置においては、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、アクセル指示開度に基づいてスロットルバルブの目標開度を算出し、目標開度に基づいてアクチュエータをフィードバック制御するフィードバック制御部と、を有し、フィードバック制御部は、スロットルバルブを閉方向に駆動する場合において、スロットルバルブの実開度が目標開度から開方向に所定範囲内であるときのスロットルバルブの駆動速度を、実開度が所定範囲内になるまでのスロットルバルブの駆動速度よりも大きく減速させるようにアクチュエータをフィードバック制御するものであるため、減衰制御を実行するソフトウェアに手を加えることなく、スロットルバルブの動作領域に関わらず、スロットルバルブの目標開度に対する駆動動作速度を向上させることができる。
本発明の第2の局面における電子制御スロットル装置においては、フィードバック制御部が、目標開度よりも閉じた状態の仮想目標開度を設定し、実開度が所定範囲内になるまでの間に、実開度が仮想目標開度に一致するようにアクチュエータをフィードバック制御するものであるため、スロットルバルブの実開度が所定範囲内になるまでの間におけるスロットルバルブの駆動速度を高速にすることができる。
本発明の第3の局面における電子制御スロットル装置においては、フィードバック制御部が、実開度が所定範囲内であるときに、実開度が目標開度に一致するようにアクチュエータをフィードバック制御するものであるため、スロットルバルブの実開度が所定範囲内であるときにおけるスロットルバルブの駆動動作速度を減速させて、オーバーシュート及びハンチングを抑制することができる。
本発明の第3の局面における電子制御スロットル装置においては、フィードバック制御部が、変速機のシフト要求が検出された際に、実開度が所定範囲内であるときのスロットルバルブの駆動速度を、実開度が所定範囲内になるまでのスロットルバルブの駆動速度よりも大きく減速させるようにアクチュエータをフィードバック制御するため、スロットルバルブの動作領域に関わらず、シフト要求が検出された際におけるスロットルバルブの目標開度に対する駆動動作速度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図であり、併せてスロットルバルブ装置の模式図をも示す。 図2は、本発明の実施形態におけるフィードバック制御処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施形態におけるフィードバック制御処理の具体例を示すタイミングチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置につき、詳細に説明する。
<電子制御スロットル装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における電子制御スロットル装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における電子制御装置の構成を示すブロック図であり、併せてスロットルバルブ装置の模式図をも示す。
図1に示すように、本実施形態における電子制御装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車や自動四輪車に搭載され、車両に搭載されたバッテリから供給される電力を利用して動作し、車両の各種構成要素を制御自在な制御装置であり、図示を省略するメモリ等を備える。また、電子制御装置1は、フィードバック制御部10を備えている。フィードバック制御部10は、目標開度算出部12、制御入力算出部14、及び操作量処理部16を備えている。フィードバック制御部10、目標開度算出部12、制御入力算出部14、及び操作量処理部16はいずれも演算処理装置の機能ブロックとして示す。
電子制御装置1は、図示を省略する自動二輪車や自動四輪車等の車両に搭載された内燃機関に対して空気量を制御するスロットルバルブ機構Sに電気的に接続され、スロットルバルブ20の制御量を所望の目標量に制御するスライディングモード制御を実行する。かかるスライディングモード制御は、シフトチェンジのアシスト制御に含まれる制御として実行される。
スロットルバルブ機構Sは、スロットルバルブ20を駆動してその開度を可変とするアクチュエータである電動モータMと、スロットルバルブ20の動作位置である開度を検出するスロットル開度センサ21と、を備える。ここで、電動モータM及び電子制御装置1により本実施形態における電子制御スロットル装置が構成される。
スロットルバルブ20は、内燃機関の燃焼室に連絡する吸気管22の内部に配設されており、スロットルバルブ20に接続されたスロットルシャフト23がスロットルレバー23aを介して全開位置ストッパ24と全閉位置ストッパ25との間の所定の制御範囲θ内でその軸周りに回動することにより、吸気管22の内壁面とスロットルバルブ20との間に形成される空隙を変化させて燃焼室に供給される空気流量を調節自在である。スロットルシャフト23は、ギヤG1、G2を介して電動モータMに接続され、電動モータMによってこれらは駆動される。また、スロットルレバー23aには、スロットルバルブ20を全閉位置ストッパ25に向かって回動するように付勢するリターンスプリング26が配設されている。なお、図1中では、スロットルレバー23aが全閉位置ストッパ25に当接した状態を実線で示し、スロットルレバー23aが全開位置ストッパ24に当接した状態を点線で示す。
また、電子制御装置1は、運転者がアクセル操作量を与える入力機器であるアクセルグリップやアクセルペダルからのアクセル指示開度を電気的に検出する図示を省略する入力量検出器に電気的に接続されると共に、シフト要求検出部2に電気的に接続される。シフト要求検出部2は、車両の図示を省略する変速機のシフト要求を検出し、検出したシフト要求を示す電気信号を電子制御装置1の制御入力算出部14に入力する。
より詳しくは、電子制御装置1において、目標開度算出部12は、上記の入力量検出器に接続し、入力量検出器からの入力検出値に応じたアクセル指示開度、典型的には、アクセルグリップやアクセルペダルに印加されたアクセル操作量に応じてスロットルバルブ20の目標開度を算出する。この際、目標開度算出部12により算出されたスロットルバルブ20の目標開度は、目標量として取り扱われる。かかる目標量は、電気信号として目標開度算出部12から出力される。
制御入力算出部14は、シフト要求検出部2、目標開度算出部12、及びスロットル開度センサ21に電気的に接続され、シフト要求検出部2、目標開度算出部12及びスロットル開度センサ21からの各々の電気信号を受けて、スライディングモード制御を実行する。スロットル開度センサ21によって検出されたスロットルバルブ20の実開度は、制御対象量となる制御量として取り扱われる。
具体的には、制御入力算出部14は、スライディングモード制御の各制御サイクルにおいて、目標開度算出部12が算出したスロットルバルブ20の目標開度とスロットル開度センサ21が検出したスロットルバルブ20の実開度との比較によりスロットルバルブ20の駆動方向を検出する。制御入力算出部14は、シフト要求検出部2からの電気信号よりシフト要求検出部2で変速機のシフト要求が検出された際に、スロットルバルブ20の駆動方向の検出結果に基づいて、目標開度算出部12が算出したスロットルバルブ20の目標開度又はこの目標開度に基づいて設定した仮想目標開度、及び、スロットル開度センサ21が検出したスロットルバルブ20の実開度に応じて、制御入力量を算出する。かかる制御入力量は、目標開度又は仮想目標開度と、スロットル開度センサ21が検出した制御量と、の差がゼロに近づくにつれて、スロットルバルブ20の駆動速度の所定時間における減速量を徐々に大きくさせる制御を行うために用いられる。
ここで、シフト要求検出部2で変速機のシフト要求を検出したが、シフト要求検出部2以外のセンサ等で変速機のシフト要求を検出してもよい。また、仮想目標開度は、目標開度算出部12が算出したスロットルバルブ20の目標開度よりも閉じた状態の開度である。仮想目標開度は、予め記憶されている所定の開度、典型的には0度である。なお、仮想目標開度は、目標開度からオフセット値を減算して求めてもよい。
制御入力量には、典型的には、減衰則入力量が含まれる。減衰則入力量は、ダンピング入力量とも呼ばれ、制御量が目標量を過剰に超えてしまうような目標量に対する制御量のオーバーシュートを確実に抑制するために導入された制御入力量の成分である。具体的には、制御入力算出部14は、切換関数σを具体的に規定し、切換関数σの値を算出すると共に、目標開度算出部12が算出した目標量又はこの目標開度より閉じた仮想目標開度、算出した切換関数σの値及び切換関数σの算出時に算出した制御偏差量e、並びにスロットル開度センサ21が検出した制御量を対応して用いて、減衰則入力量を算出し、減衰則入力量を用いて制御入力量を算出する。
ここで、切換関数σは、各々が状態量である制御偏差量e及び制御偏差量eの偏差変化速度Δe/Δt、並びに係数gを用いて以下に示す数式(数1)で与えられる。スライディングモード制御では、かかる切換関数で規定される切換線上に拘束された偏差量e及びそれに対応する偏差変化速度Δe/Δtが、平衡状態を各々示す値であるゼロに収束するように実行される。なお、切換関数σの数式やそれに関連する演算式は、電子制御装置1内のメモリに予めデータやプログラムとして格納されている。また、数式(数1)は切換線を示すが、状態量の数を増やして切換平面等を示す数式を用いてもかまわない。
Figure 2017020350
制御入力算出部14は、算出した制御入力量を電気信号として操作量処理部16に出力する。
操作量処理部16は、制御入力算出部14に電気的に接続されており、制御入力算出部14からの電気信号を受け、電動モータMを駆動してスロットルバルブ20を動作させるための操作量を算出する。この操作量は、電動モータMがスロットルバルブ20を目標量に対応する目標位置に向かって収束するように動かす移動量であり、制御入力算出部14が算出した制御入力量に対応する値である。操作量処理部16は、算出した操作量を電気信号として電動モータMに出力する。
電動モータMは、操作量処理部16に電気的に接続されており、操作量処理部16からの電気信号を受け、操作量処理部16が算出した操作量に応じてスロットルバルブ20を目標位置に向かって移動させ、対応して、スロットルバルブ20は、目標位置に向かって移動される。スロットル開度センサ21は、電動モータMによって移動させられたスロットルバルブ20の制御量を検出して、検出した制御量を電気信号として制御入力算出部14に出力する。
以上のような構成を有する電子制御装置1では、以下に示すフィードバック制御処理を実行することにより、スロットルバルブ20を目標位置に向かって移動させる際の制御量のオーバーシュートを抑制しつつ、スロットルバルブ20を目標位置に向かって移動させる際の制御量の応答性や追従性を向上させる。以下、図2及び図3をも参照して、本実施形態におけるフィードバック制御処理について、詳細に説明する。
<フィードバック制御処理>
図2は、本発明の実施形態におけるフィードバック制御処理の流れを示すフローチャートである。
図2に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り替えられて電子制御装置1の制御処理が開始したタイミングで開始となり、フィードバック制御処理はステップS1の処理に進む。かかるフィードバック制御処理は、電子制御装置1の制御処理が継続している間は、繰り返し実行される。
ステップS1の処理では、目標開度算出部12が、アクセルグリップやアクセルペダルに印加されたアクセル操作量に応じてスロットルバルブ20の目標開度を算出する。そして、目標開度算出部12は、算出した目標開度を示す電気信号を目標量として制御入力算出部14に入力する。これにより、ステップS1の処理は完了し、フィードバック制御処理は、ステップS2の処理に進む。
ステップS2の処理では、制御入力算出部14が、シフト要求検出部2で変速機のシフト要求が検出されたか否かを判定する。変速機のシフト要求が検出された場合には、制御入力算出部14は、フィードバック制御処理をステップS3に進める。一方、変速機のシフト要求が検出されない場合には、制御入力算出部14は、フィードバック制御処理をステップS8に進める。なお、ステップS2の処理は省略してもよい。ステップS2の処理を省略する場合、ステップS1の処理を完了した後に、フィードバック制御処理は、ステップS3の処理に進む。
ステップS3の処理では、制御入力算出部14が、スロットル開度センサ21からの制御量に応じた実開度と、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度と、の比較により、スロットルバルブ20を閉方向に駆動するか否かを判定する。判定の結果、スロットルバルブ20を閉方向に駆動する場合には、制御入力算出部14は、フィードバック制御処理をステップS4に進める。一方、スロットルバルブ20を開方向に駆動する場合には、制御入力算出部14は、フィードバック制御処理をステップS7に進める。
ステップS4の処理では、制御入力算出部14が、実開度と目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度との差と、予め設定されている所定値と、を比較することにより、実開度が所定範囲内であるか否かを判定する。判定の結果、実開度と目標開度との差が所定値以上であることにより実開度が所定範囲内ではない場合には、制御入力算出部14は、フィードバック制御処理をステップS5に進める。一方、実開度と目標開度との差が所定値未満であることにより実開度が所定範囲内である場合には、制御入力算出部14は、フィードバック制御処理をステップS7に進める。
ここで、ステップS4の所定範囲は、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度から、開方向にオフセットさせる開度幅である。かかるオフセットさせる開度幅は、予め記憶されており、典型的には2度である。オフセットさせる開度幅は、目標開度又はハンチング(周期的な乱れ)の大きさに応じて変化させてもよい。
ステップS5の処理では、制御入力算出部14が、仮想目標開度を設定する。これにより、ステップS5の処理は完了し、フィードバック制御処理は、ステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、制御入力算出部14が、スロットル開度センサ21からの制御量に応じた実開度と、設定した仮想目標開度と、を一致させる制御入力量を算出し、算出した制御入力量を示す電気信号を操作量処理部16に入力することにより減衰制御を行う。
そして、操作量処理部16は、制御入力算出部14からの電気信号を受け、電動モータMを駆動してスロットルバルブ20を動作させることにより、スロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に向かって収束するようにスロットルバルブ20を動かす。これにより、ステップS6の処理は完了し、フィードバック制御処理は、ステップS4の処理に戻る。図2に示すフィードバック制御処理では、スロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に向かって収束するようにスロットルバルブ20を動かしながら、ステップS4からステップS6までの処理を繰り返す。このように、実開度が所定範囲内になるまで、スロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に向かって収束するようにフィードバック制御して減衰制御を遅らせることにより、スロットルバルブ20の実開度が目標開度に到達する時間を早くすることができる。
ステップS7の処理では、制御入力算出部14が、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度を設定する。これにより、ステップS7の処理は完了し、フィードバック制御処理は、ステップS8の処理に進む。
ステップS8の処理では、制御入力算出部14が、スロットル開度センサ21からの制御量に応じた実開度と、設定した目標開度と、を一致させる制御入力量を算出し、算出した制御入力量を示す電気信号を操作量処理部16に入力することにより減衰制御を行う。
そして、操作量処理部16は、制御入力算出部14からの電気信号を受け、電動モータMを駆動してスロットルバルブ20を動作させることにより、スロットルバルブ20の実開度が目標開度に向かって収束するようにスロットルバルブ20を動かす。これにより、ステップS8の処理は完了し、フィードバック制御処理は終了する。
図2に示すフローチャートは、車両のイグニッションスイッチがオン状態からオフ状態に切り替えられて電子制御装置1の制御処理が終了したタイミングで終了となる。
最後に、図3を参照して、本発明の実施形態において説明したフィードバック制御処理の具体例につき、詳細に説明する。
図3は、本発明の実施形態におけるフィードバック制御処理の具体例を示すタイミングチャートである。図3の縦軸は、全開開度を100%とし、全閉開度を0%とした場合における、スロットルバルブ20の開度の割合を示している。
本発明の実施形態におけるフィードバック制御処理では、図3に示すように、時刻t=t0にて、電子制御装置1が起動されてフィードバック制御処理が開始される。
フィードバック制御処理が開始された後、時刻t=t1において、実開度が所定範囲R内にないため、仮想目標開度0%及び閾値開度12%が設定される。ここで、閾値開度は、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度から、開方向に所定範囲だけオフセットされた開度である。なお、閾値開度は、12%の場合に12度になる。
フィードバック制御処理により、時刻t=t1から時刻t=t2までは、スロットル開度センサ21からの制御量に応じた実開度と仮想目標開度とを一致させる処理が行われ、実開度が仮想目標開度に近づいていく。
その後、実開度と閾値開度とが一致することとなるが、この時点までは、実開度と仮想目標開度とは離れているために、実開度と目標開度とを一致させる従来のフィードバック制御に比べて、スロットルバルブ20を高速で閉方向に駆動させることができる。
そして、フィードバック制御処理により、時刻t=t2において、実開度が所定範囲R内であるため、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度10%が設定される。
フィードバック制御処理により、時刻t=t2から時刻t=t3までは、実開度が所定範囲R内であるため、スロットル開度センサ21からの制御量に応じた実開度と、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度と、を一致させる処理が行われ、実開度が目標開度に近づいていく。時刻t=t2から時刻t=t3までにおけるフィードバック制御によるスロットルバルブ20の駆動速度は、仮想目標開度0%から目標開度10%に目標位置が変更されることにより、時刻t=t1から時刻t=t2までにおけるフィードバック制御によるスロットルバルブ20の駆動速度に比べて、大きく減速する。
時刻t=t3にて、スロットル開度センサ21からの制御量に応じた実開度と、目標開度算出部12からの目標量に応じた目標開度と、が一致し、フィードバック制御処理は終了する。
このように、本実施形態によれば、実開度と仮想目標開度とを一致させる処理を行う時刻t=t1から時刻t=t2までの時間ΔTにおいて、従来に比べて短時間で高速に実開度を目標開度に近づけることができる。
本発明者の検討によれば、本発明のフィードバック制御処理におけるスライディングモード制御処理を開始してから目標開度に到達するまでに要する時間T10を、従来のフィードバック制御処理におけるスライディングモード制御処理を開始してから目標開度に到達するまでに要する時間T11よりも短縮することができた(T10<T11)。
上記の短縮時間(T11−T10)は、例えばシフトチェンジのアシスト制御においてシフトフィーリングの向上に有意性がある時間であり、トルク減方向の制御に対して寄与度が高い。
以上の本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、スロットルバルブ20を閉方向に駆動する場合において、スロットルバルブ20の実開度が目標開度から開方向に所定範囲内であるときのスロットルバルブ20の駆動速度を、スロットルバルブ20の実開度が所定範囲内になるまでのスロットルバルブ20の駆動速度よりも大きく減速させるように電動モータMをフィードバック制御することにより、減衰制御を実行するソフトウェアに手を加えることなく、スロットルバルブの動作領域に関わらず、スロットルバルブの目標開度に対する駆動動作速度を向上させることができる。
また、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、目標開度よりも閉じた状態の仮想目標開度を設定し、スロットルバルブ20の実開度が所定範囲内になるまでの間に、スロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に一致するように電動モータMをフィードバック制御するものであるため、スロットルバルブの実開度が所定範囲内になるまでの間におけるスロットルバルブの駆動速度を高速にすることができる。
また、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、スロットルバルブ20の実開度が所定範囲内であるときに、スロットルバルブ20の実開度が目標開度に一致するように電動モータMをフィードバック制御するものであるため、スロットルバルブの実開度が所定範囲内であるときにおけるスロットルバルブの駆動動作速度を減速させて、オーバーシュート及びハンチングを抑制することができる。
また、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、変速機のシフト要求が検出された際に、スロットルバルブ20の実開度が所定範囲内であるときのスロットルバルブ20の駆動速度を、スロットルバルブ20の実開度が所定範囲内になるまでのスロットルバルブ20の駆動速度よりも大きく減速させるように電動モータMをフィードバック制御するため、スロットルバルブの動作領域に関わらず、シフト要求が検出された際におけるスロットルバルブの目標開度に対する駆動動作速度を向上させることができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、シフト要求が検出された際に仮想目標開度及び閾値開度を設定したが、シフト要求以外の車両の挙動に関わる操作等が検出された際に仮想目標開度及び閾値開度を設定してもよい。
また、上記実施形態において、フィードバック制御処理においてスライディングモード制御を実行した際にスロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に一致するように制御したが、フィードバック制御処理においてPID(Proportional−Integral−Derivative)制御等のスライディングモード制御以外の制御を実行した際にスロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に一致するように制御してもよい。
また、上記実施形態において、閾値開度を設定したが、閾値開度を設定せずに、スロットルバルブ20が目標開度に到達するまで、スロットルバルブ20の実開度が仮想目標開度に一致するように制御してもよい。
以上のように、本発明においては、減衰制御を実行するソフトウェアに手を加えることなく、スロットルバルブの閉方向側への駆動動作速度を向上させることができる電子制御スロットル装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の電子制御スロットル装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…電子制御装置
2…シフト要求検出部
10…フィードバック制御部
12…目標開度算出部
14…制御入力算出部
16…操作量処理部
20…スロットルバルブ
21…スロットル開度センサ
22…吸気管
23…スロットルシャフト
23a…スロットルレバー
24…全閉位置ストッパ
25…全閉位置ストッパ
26…リターンスプリング
M…電動モータ
G1…ギヤ
G2…ギヤ

Claims (4)

  1. スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、
    前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、
    アクセル指示開度に基づいて前記スロットルバルブの目標開度を算出し、前記目標開度に基づいて前記アクチュエータをフィードバック制御するフィードバック制御部と、
    を有し、
    前記フィードバック制御部は、
    前記スロットルバルブを閉方向に駆動する場合において、前記スロットルバルブの実開度が前記目標開度から開方向に所定範囲内であるときの前記スロットルバルブの駆動速度を、前記実開度が前記所定範囲内になるまでの前記スロットルバルブの駆動速度よりも大きく減速させるように前記アクチュエータをフィードバック制御する、
    ことを特徴とする電子制御スロットル装置。
  2. 前記フィードバック制御部は、
    前記目標開度よりも閉じた状態の仮想目標開度を設定し、前記実開度が前記所定範囲内になるまでの間に、前記実開度が前記仮想目標開度に一致するように前記アクチュエータをフィードバック制御する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子制御スロットル装置。
  3. 前記フィードバック制御部は、
    前記実開度が前記所定範囲内であるときに、前記実開度が前記目標開度に一致するように前記アクチュエータをフィードバック制御する、
    ことを特徴とする請求項2記載の電子制御スロットル装置。
  4. 前記フィードバック制御部は、
    変速機のシフト要求が検出された際に、前記実開度が前記所定範囲内であるときの前記スロットルバルブの駆動速度を、前記実開度が前記所定範囲内になるまでの前記スロットルバルブの駆動速度よりも大きく減速させるように前記アクチュエータをフィードバック制御する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の電子制御スロットル装置。
JP2015135920A 2015-07-07 2015-07-07 電子制御スロットル装置 Pending JP2017020350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015135920A JP2017020350A (ja) 2015-07-07 2015-07-07 電子制御スロットル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015135920A JP2017020350A (ja) 2015-07-07 2015-07-07 電子制御スロットル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017020350A true JP2017020350A (ja) 2017-01-26

Family

ID=57889250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015135920A Pending JP2017020350A (ja) 2015-07-07 2015-07-07 電子制御スロットル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017020350A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62276239A (ja) * 1986-05-21 1987-12-01 Toyota Motor Corp スロツトルバルブの制御装置
JPH11270362A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Denso Corp 内燃機関のスロットル制御装置
WO1999053182A1 (fr) * 1998-04-14 1999-10-21 Hitachi, Ltd. Procede et dispositif de commande de la soupape d'etranglement d'un moteur
JP2002138875A (ja) * 2000-11-07 2002-05-17 Mitsubishi Electric Corp 同期噛合式自動変速機の制御装置
JP2007146742A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd レジャービークル
JP2014058934A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Keihin Corp 電子制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62276239A (ja) * 1986-05-21 1987-12-01 Toyota Motor Corp スロツトルバルブの制御装置
JPH11270362A (ja) * 1998-03-23 1999-10-05 Denso Corp 内燃機関のスロットル制御装置
WO1999053182A1 (fr) * 1998-04-14 1999-10-21 Hitachi, Ltd. Procede et dispositif de commande de la soupape d'etranglement d'un moteur
JP2002138875A (ja) * 2000-11-07 2002-05-17 Mitsubishi Electric Corp 同期噛合式自動変速機の制御装置
JP2007146742A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Kawasaki Heavy Ind Ltd レジャービークル
JP2014058934A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Keihin Corp 電子制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0240044A (ja) 内燃機関のスロットル開度制御装置
JP4015589B2 (ja) プラントの制御装置
JP4425152B2 (ja) 制御装置
JP4571962B2 (ja) プラントの制御装置
JP2009201315A (ja) 制御弁の制御装置
JP2017020350A (ja) 電子制御スロットル装置
JP6018464B2 (ja) 電子制御装置
JP7266856B2 (ja) 電子制御スロットル制御装置
JP5970313B2 (ja) 電子制御装置
KR20150099789A (ko) 위상 가변 장치의 제어 방법 및 제어 장치
KR101567244B1 (ko) 가변차지모션 시스템의 모터 응답성제어방법
JP6189064B2 (ja) 制御装置
JP5946342B2 (ja) エンジン出力制御装置
JP2022148583A (ja) スロットルの電子制御方法及び電子制御スロットル装置
JP6456738B2 (ja) 電子制御装置
JP4733172B2 (ja) プラントの制御装置
JP6423704B2 (ja) エンジン制御装置
JP6026198B2 (ja) 電子制御装置
JP5951321B2 (ja) 電子制御装置
JP2004340021A (ja) スロットルバルブ制御装置
JP2011241771A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2014067166A (ja) 電子制御装置
JP2006291870A (ja) 車速制御装置
JP2008308954A (ja) ドア開閉アシスト装置
JP6466242B2 (ja) 車両用電子制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190702