JP2011241771A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標スロットル開度の計算に逆吸気弁モデルを含む逆エアモデルを用いる制御装置に関し、SCVやACIS等のアクチュエータを有する内燃機関においてもスロットル開度の滑らかな制御を可能にする。
【解決手段】要求負荷の変化がアクチュエータの動作状態の切り替えを伴わない場合は、アクチュエータの現在の動作状態と機関回転数とに応じて逆吸気弁モデルの2つの定数k1,k2の値を決定する。しかし、要求負荷の変化がアクチュエータの動作状態の切り替えを伴うのであれば、切り替わった後のアクチュエータの動作状態に基づいて最終目標吸入空気量mctaに対応する最終目標吸気管圧Pmtaを算出する。そして、現時点での目標吸気管圧Pmoから最終目標吸気管圧Pmtaまで、目標吸入空気量mcTの変化に応じて目標吸気管PmTが一定の割合で連続的に変化するように2つの定数k1,k2の値を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、詳しくは、逆吸気弁モデルを含む逆エアモデルを用いて目標スロットル開度を算出し、目標スロットル開度に従ってスロットルの開度を制御する制御装置に関する。
例えば、特開2006−144565号公報に開示されているように、内燃機関におけるスロットル開度の制御に関し、エアモデルの逆モデルを用いて目標スロットル開度を計算する方法が知られている。逆エアモデルを用いたスロットル開度の計算では、まず、アクセル開度から決まる要求負荷から目標吸入空気量が決定される。そして、吸気弁モデルの逆モデルによって目標吸入空気量が目標吸気管圧に変換される。
吸気弁モデルは、吸気管圧と吸入空気量との関係を数式で表した計算モデルである。吸入空気流量をmc、吸気管圧をPmとすると、両者の関係は次の式1によって表される。逆吸気弁モデルでは、式1に基づいて、目標吸入空気量から目標吸気管圧が計算される。
Figure 2011241771
次に、吸気管モデルの逆モデルによって目標吸気管圧からスロットル通過空気量の目標値が計算される。そして最後に、目標スロットル通過空気量を実現するのに必要なスロットル開度がスロットルモデルの逆モデルを用いて計算される。
特開2006−144565号公報 特開平11−264330号公報 特開2008−075663号公報
上記のモデル計算式におけるk1,k2は定数である。特開2006−144565号公報によれば、k1,k2は機関回転数に応じて定まる定数とされている。定数k1,k2の値は、機関回転数の変化に応じて連続的に変化する。
しかし、内燃機関の仕様によっては、定数k1,k2の値は機関回転数以外のパラメータによっても左右される。例えば、動作状態が吸気管圧と吸入空気量との関係に影響するアクチュエータを備える内燃機関の場合、そのアクチュエータの動作状態によって定数k1,k2の値は変化する。しかも、その際の定数k1,k2の値の変化は連続的ではなく、アクチュエータの動作状態が切り替わる前後において離散的に変化する。そのようなアクチュエータには、例えば、SCV(Swirl Control Valve)やACIS(Acoustic Control Induction System)が含まれる。また、吸気弁の作用角やリフト量或いはバルブタイミングを変更可能な可変動弁機構や、燃料噴射の態様をポート噴射と筒内噴射との間で切り替え可能な燃料噴射装置も、そのようなアクチュエータの1つに含まれる。
定数k1,k2の値の離散的な変化は、式1から計算される目標吸気管圧の離散的な変化を生じさせる。図4は、従来の逆吸気弁モデルによる目標吸気管圧の計算方法とその課題について説明するための図である。ここでは、ある時点における吸入空気流量mcと吸気管圧Pmとの関係が直線Aに示す関係にあったとする。直線Aの傾きが定数k1に相当し、直線AのY切片が定数k2のマイナス値に相当している。アクセルペダルが踏み込まれて吸入空気流量mcが増大すると、吸入空気流量mcと吸気管圧Pmとの関係は直線Aに沿って変化する。しかし、吸入空気流量mcがある値mc1に達したタイミングで、アクチュエータの動作状態が切り替わる。その瞬間、吸入空気流量mcと吸気管圧Pmとの関係は直線Bに示す関係に切り替わり、mc1に対応する吸気管圧Pmの値は、直線A上のPm1から直線B上のPm2へと急激に変化する。その結果、目標吸気管圧をもとに計算される目標スロットル開度にも急激な変化が生じることになる。
目標スロットル開度の急激な変化は、スロットルを動かしているスロットルモータに大きな負荷を与えることになるため好ましくない。また、スロットルの急激な動きによって吸入空気量が過剰に変化し、結果、トルクショックが生じてしまう可能性もある。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、目標スロットル開度の計算に逆吸気弁モデルを含む逆エアモデルを用いる制御装置に関し、SCVやACIS等のアクチュエータを有する内燃機関においてもスロットル開度の滑らかな制御を可能にすることを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、
吸気通路に設けられたスロットルと、動作状態が吸気管圧と吸入空気量との関係に影響するアクチュエータとを有する内燃機関の制御装置において、
要求負荷に基づいて目標吸入空気量mcTを決定する目標吸入空気量決定手段と、
逆吸気弁モデル、逆吸気管モデル及び逆スロットルモデルを用いて前記目標吸入空気量mcTから目標スロットル開度θtTを算出する目標スロットル開度算出手段と、
前記目標スロットル開度θtTに従って前記スロットルの開度を制御する制御手段と、
前記要求負荷に変化が生じた場合に、変化後の要求負荷に応じた最終目標吸入空気量mctaを算出する最終目標吸入空気量算出手段と、
前記要求負荷に変化が生じた場合に、その変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴う変化であるかどうか判定する判定手段と、
前記要求負荷の変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴う場合、切り替わった後の前記アクチュエータの動作状態に基づいて前記最終目標吸入空気量mctaに対応する目標吸気管圧(以下、最終目標吸気管圧)Pmtaを算出する最終吸気管圧算出手段と、
前記逆吸気弁モデルにおいて吸気管圧Pmと吸入空気量mcとの関係を規定する一次関数(mc=k1*Pm−k2)の2つの定数k1,k2の値を決定する定数決定手段と、を備え、
前記定数決定手段は、
前記要求負荷の変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴わない場合、前記アクチュエータの現在の動作状態と機関回転数とに応じて前記2つの定数k1,k2の値を決定する手段と、
前記要求負荷の変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴う場合、現時点での吸気管圧Pmoから前記最終目標吸気管圧Pmtaまで、目標吸入空気量mcTの変化に応じて目標吸気管圧PmTを一定の割合で連続的に変化させるように前記2つの定数k1,k2の値を決定する手段と、
を含むことを特徴としている。
本発明によれば、要求負荷の変化がアクチュエータの動作状態の切り替えを伴う場合には、現時点での吸気管圧Pmoから最終目標吸気管圧Pmtaまで、目標吸入空気量mcTの変化に応じて目標吸気管PmTが一定の割合で連続的に変化するように逆吸気弁モデルの定数k1,k2の値が設定されるので、アクチュエータの動作状態の切り替えに伴う目標吸気管PmTの急変によって目標スロットル開度θtTが急激に変化することは避けられる。したがって、本発明によれば、アクチュエータの動作状態の影響を受けること無く、スロットル開度の滑らかな制御が可能となる。
本発明の実施の形態の制御装置が使用する逆エアモデルを説明するための図である。 本発明の実施の形態で採られる逆吸気弁モデルの定数k1,k2の決定方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態の制御装置が実行する目標スロットル開度の算出処理の流れを示すフローチャートである。 従来の逆吸気弁モデルによる目標吸気管圧の計算方法とその課題について説明するための図である。
本発明の実施の形態について図1乃至図3の各図を参照して説明する。
本実施の形態の内燃機関の制御装置は、スロットルの操作による吸入空気量の制御によってトルクの制御が可能な内燃機関を制御対象とする。また、本制御装置が制御対象とする内燃機関は、SCV、ACIS、吸気弁の作用角やリフト量或いはバルブタイミングを変更可能な可変動弁機構、若しくは、燃料噴射の態様をポート噴射と筒内噴射との間で切り替え可能な燃料噴射装置等、その動作状態が吸気管圧と吸入空気量との関係に影響するアクチュエータ(以下、特定アクチュエータという)を備えている。
本制御装置は、ドライバのアクセル操作量から内燃機関に要求される負荷を判断し、その要求負荷を実現するための目標スロットル開度を計算する。目標スロットル開度の計算には、逆エアモデルが用いられる。図1は、本制御装置が使用する逆エアモデルの構成を示す図である。この図に示すように、逆エアモデルは、逆吸気弁モデル、逆吸気管モデル及び逆スロットルモデルから構成されている。以下、各モデルの内容とそのモデル計算式について説明する。
逆吸気弁モデルは、吸気管圧と吸入空気量との関係を数式で表した計算モデルである。式2は、その具体的なモデル計算式である。式2におけるPmTは目標吸気管圧を意味し、mcTは目標吸入空気量を意味している。目標吸入空気量mcTは、アクセル開度から計算される要求負荷に基づいて決定される。また、k1及びk2は、内燃機関の運転状態から決まる定数である。定数k1,k2の決定方法の詳細については後述する。本制御装置は、式2で表される逆吸気弁モデルを用いて目標吸気管圧PmTを算出する。
Figure 2011241771
逆吸気管モデルは、スロットル通過空気量及び吸入空気量と吸気管圧との関係を数式で表した計算モデルである。次の式3は、その具体的なモデル計算式である。式3においてmtTは目標スロットル通過空気量を意味し、mcmは現在吸入空気量と目標吸入空気量mcTとの中間値を意味している。また、Pmoは現在吸気管圧、Tmoは吸気管温度、Taは大気温度、Vmは吸気管容積、Δtは計算時間間隔、κは比熱比、Rは気体定数をそれぞれ意味している。本制御装置は、式3で表される逆吸気管モデルを用いて目標スロットル通過空気量mtTを算出する。
Figure 2011241771
逆スロットルモデルは、スロットル開度とスロットル通過空気量との関係を数式で表した計算モデルである。次の式4は、その具体的なモデル計算式である。式4におけるθtTは目標スロットル開度を意味している。また、μAは流量係数を含む所定の関数であり、μA−1はその逆関数である。Paは大気圧を意味している。本制御装置は、式4で表される逆スロットルモデルを用いて目標スロットル開度θtTを算出する。
Figure 2011241771
以上の逆エアモデルを用いた計算の過程において、本制御装置は、逆吸気弁モデルの定数k1,k2を次のような方法で決定する。
本制御装置は、定数k1,k2の値と、機関回転数及び各特定アクチュエータのアクチュエータ制御量とを関連付ける定数マップを記憶している。定数マップは、実験で得られたデータをもとに作成されたマップである。定数マップでは、定数k1,k2の各値は機関回転数の変化に応じて連続的に変化するような設定とされている。一方、アクチュエータ制御量との関係においては、定数k1,k2の各値はアクチュエータ制御量の変化の前後において離散的に変化するような設定とされている。
本制御装置は、今後の特定アクチュエータの動作状況を予測し、予測した特定アクチュエータの動作状況によって定数k1,k2の決定方法を切り替える。具体的には、まず、アクセル開度から内燃機関に要求されている負荷を算出する。次に、その要求負荷の実現のためにスロットルを操作した場合に、最終的に行き着くことになる定常吸入空気量を最終目標吸入空気量として算出する。そして、吸入空気量が現在の吸入空気量から最終目標吸入空気量に至る過程において、特定アクチュエータの動作状態に切り替えが発生するかどうか、特定アクチュエータのアクチュエータ制御量を決定するマップを参照して判定する。
判定の結果、特定アクチュエータの動作状態に切り替えが生じないと判断できる場合には、本制御装置は、定数マップから読み出した定数k1,k2の値をそのまま逆吸気弁モデルのモデル計算式(式2)に使用する。この場合、定数k1,k2の各値は機関回転数の変化に応じて変化するものの、その変化は連続的であることから、目標吸気管圧PmTの値に急激な変化、より具体的には、離散的な変化が生じることはない。
一方、上述の判定の結果、特定アクチュエータの動作状態に切り替えが生じると判断できる場合には、本制御装置は、以下の式5で表されるk1′と、以下の式6で表されるk2′とをそれぞれ計算する。式5及び式6において、mctaは最終目標吸入空気量を意味し、Pmtaは最終目標吸気管圧を意味している。また、mcoは現在吸入空気量、より正確には、特定アクチュエータの動作状態に切り替えが生じると判断された時点での吸入空気量を意味している。Pmoは現在吸気管圧、より正確には、特定アクチュエータの動作状態に切り替えが生じると判断された時点での吸気管圧を意味している。
Figure 2011241771
Figure 2011241771
式5及び式6における最終目標吸入空気量mctaは、変化後の要求負荷から算出することができる。最終目標吸気管圧Pmtaは、最終目標吸入空気量mctaに対応する吸気管圧であって、その値は次の式7によって算出することができる。式7における定数k1,k2の値は、特定アクチュエータの動作状態に切り替えが生じた後の定数k1,k2の値であって、それぞれ定数マップから読み出される。
Figure 2011241771
本制御装置は、式5により算出されたk1′を逆吸気弁モデルのモデル計算式の定数k1として設定する。また、式6により算出されたk2′を逆吸気弁モデルのモデル計算式の定数k2として設定する。そして、吸入空気量が最終目標吸入空気量に達するまでの間、定数k1の値をk1′に固定し、定数k2の値をk2′に固定する。
本制御装置による逆吸気弁モデルの定数k1,k2の決定手順は、図2を用いることでより分かりやすく説明することができる。図2に示す例では、吸入空気流量mcと吸気管圧Pmとの関係が直線Aに示す関係にあるときに要求負荷に変化が生じ、その結果、吸入空気流量mcと吸気管圧Pmとの関係が直線Bに示す関係に変化した場合を示している。
この場合、本制御装置は、まず、要求負荷から最終目標吸入空気量mctaを求め、直線Bに示す関係に基づいて最終目標吸気管圧Pmtaを算出する。次に、本制御装置は、現在吸入空気量mco及び現在吸気管圧Pmoから定まる点poと、最終目標吸入空気量mcta及び最終目標吸気管圧Pmtaから定まる点ptaとを直線Cで結び、直線Cの傾き(=k1′)とY切片(=−k2′)とをそれぞれ算出する。そして、算出したk1′を逆吸気弁モデルの定数k1として設定し、k2′を逆吸気弁モデルの定数k2として設定する。
以上のようにして逆吸気弁モデルの定数k1,k2が決定された結果、吸入空気量が最終目標吸入空気量mctaに達するまでの間、逆吸気弁モデルにおける目標吸入空気流量mcTと目標吸気管圧PmTとの関係は直線Cに沿って変化するようになる。すなわち、目標吸気管圧PmTは、従来のように離散的に変化することなく、目標吸入空気量mcTの変化に応じて一定の割合で連続的に変化するようになる。
以上の説明から理解されるように、本制御装置によれば、SCV等の特定アクチュエータの動作状態が切り替わったとしても、それに伴い目標吸気管PmTが急変することはない。したがって、目標吸気管PmTの急変によって目標スロットル開度θtTが急激に変化することは避けられる。つまり、本制御装置によれば、内燃機関にSCV等の特定アクチュエータが備えられる場合であっても、その特定アクチュエータの動作状態の影響を受けること無く、スロットル開度を滑らかに制御することができる。
最後に、本制御装置により実行される、逆エアモデルを用いた目標スロットル開度の算出処理の一連の手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
フローチャートにおける最初のステップS2では、要求負荷から最終目標吸入空気量mctaが算出される。次のステップS4では、特定アクチュエータの動作状態が切り替わる切替点での吸入空気量(切替点mc)が読み込まれる。そして、ステップS6では、切替点mcが現在吸入空気量mcoと最終目標吸入空気量mctaとの間にあるかどうか判定される。すなわち、要求負荷の実現過程において、特定アクチュエータの動作状態の切り替えが発生するかどうか判定される。
ステップS6の判定結果が否定の場合、すなわち、特定アクチュエータの動作状態の切り替えが発生しない場合には、ステップS14及びS16の処理によって、逆吸気弁モデルの定数k1,k2が決定される。
ステップS14では、各特定アクチュエータのアクチュエータ制御量がマップから読み出される。ここでは、2種類の特定アクチュエータが存在しているものとし、それぞれのアクチュエータ制御量をact1,act2と表記する。アクチュエータ制御量act1は、マップMAPact1において、少なくとも要求負荷KLT及び機関回転数NEを含む各種の機関状態量に関連付けられている。同様に、アクチュエータ制御量act2は、マップMAPact2において、少なくとも要求負荷KLT及び機関回転数NEを含む各種の機関状態量に関連付けられている。
ステップS16では、逆吸気弁モデルの定数k1,k2が定数マップMAPk1k2から読み出される。定数マップMAPk1k2では、各アクチュエータ制御量act1,act2と機関回転数NEを含む各種の機関状態量とに各定数k1,k2の値が関連付けられている。
一方、ステップS6の判定結果が肯定の場合、すなわち、特定アクチュエータの動作状態の切り替えが発生する場合には、ステップS8、S10及びS12の処理によって、逆吸気弁モデルの定数k1,k2が決定される。
ステップS8では、現在吸入空気量mco、現在吸気管圧Pmo、最終目標吸入空気量mcta及び最終目標吸気管圧Pmtaから前述の式5に示すk1′が算出される。また、ステップS10では、前述の式6に示すk2′が算出される。
そして、ステップS12では、逆吸気弁モデルの定数k1の値がステップS8で算出されたk1′に設定される。また、逆吸気弁モデルの定数k2の値がステップS10で算出されたk2′に設定される。ステップS10及びS10の処理は、それぞれ一度実行された後は、目標吸入空気量mcTが最終目標吸入空気量mctaに到達するまでスキップされる。これにより、各定数k1,k2の値は、目標吸入空気量mcTが最終目標吸入空気量mctaに到達するまで、ステップS12で設定された値に固定される。
ステップS16或いはステップS12において逆吸気弁モデルの定数k1,k2が決定された後は、ステップS18、S20及びS22の処理が行われる。
ステップS18では、現在吸入空気量mcoと目標吸入空気量mcTとの中間値mcmが算出される。なお、このステップS18と後述のステップS20、S22及びS24で用いられる現在吸入空気量mco及び現在吸気管圧Pmoは、計算サイクル毎に更新される。詳しくは、前回サイクルにおける目標吸入空気量mcTが今回サイクルにおける現在吸入空気量mcoとされ、前回サイクルにおける目標吸気管圧PmTが今回サイクルにおける現在吸気管圧Pmoとされる。また、目標吸入空気量mcTは最終目標吸入空気量mctaに向けて計算サイクル毎に更新されていく。
ステップS20では、ステップS12或いはステップS16で設定された定数k1,k2を用いて、逆吸気弁モデルのモデル計算式(式2)により目標吸気管圧PmTが算出される。
ステップS22では、ステップS20で算出された目標吸気管圧PmTと、ステップS18で算出された中間値mcmとを用いて、逆吸気管モデルのモデル計算式(式3)により目標スロットル通過空気量mtTが算出される。なお、この計算では、中間値mcmの代わりに目標吸入空気量mcTを用いることもできる。ただし、空気の応答遅れを考慮するならば、目標吸入空気量mcTよりも中間値mcmを用いる方が精度的には好ましいと考えられる。
そして、ステップS24では、ステップS22で算出された目標スロットル通過空気量mtTを用いて、逆スロットルモデルのモデル計算式(式4)により目標スロットル開度θtTが算出される。このようにして算出される目標スロットル開度θtTに従いスロットルが操作されることにより、特定アクチュエータの動作状態の影響を受けること無く、スロットル開度は滑らかに制御される。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

Claims (1)

  1. 吸気通路に設けられたスロットルと、動作状態が吸気管圧と吸入空気量との関係に影響するアクチュエータとを有する内燃機関の制御装置において、
    要求負荷に基づいて目標吸入空気量を決定する目標吸入空気量決定手段と、
    逆吸気弁モデル、逆吸気管モデル及び逆スロットルモデルを用いて前記目標吸入空気量から目標スロットル開度を算出する目標スロットル開度算出手段と、
    前記目標スロットル開度に従って前記スロットルの開度を制御する制御手段と、
    前記要求負荷に変化が生じた場合に、変化後の要求負荷に応じた最終目標吸入空気量を算出する最終目標吸入空気量算出手段と、
    前記要求負荷に変化が生じた場合に、その変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴う変化であるかどうか判定する判定手段と、
    前記要求負荷の変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴う場合、切り替わった後の前記アクチュエータの動作状態に基づいて前記最終目標吸入空気量に対応する目標吸気管圧(以下、最終目標吸気管圧)を算出する最終吸気管圧算出手段と、
    前記逆吸気弁モデルにおいて吸気管圧と吸入空気量との関係を規定する一次関数の2つの定数の値を決定する定数決定手段と、を備え、
    前記定数決定手段は、
    前記要求負荷の変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴わない場合、前記アクチュエータの現在の動作状態と機関回転数とに応じて前記2つの定数の値を決定する手段と、
    前記要求負荷の変化が前記アクチュエータの動作状態の切り替えを伴う場合、現時点での吸気管圧から前記最終目標吸気管圧まで、目標吸入空気量の変化に応じて目標吸気管圧を一定の割合で連続的に変化させるように前記2つの定数の値を決定する手段と、
    を含むことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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