JP2017020268A - 区画室用のパネル体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】芯材を、ヒンジ等の構成部材の取付けるため強度が要求される部位を密度が高く強度のある低発泡倍率のポリスチレン樹脂19とし、残りの強度を必要としない部位を密度が低い高発泡倍率のポリスチレン樹脂20とする。
【選択図】図3
Description
そこで複数の発泡樹脂材を板状にしたもの同士を積層し、これらを接着して一体化することでパネル体を形成したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
ところでパネル体に構成部材を取付ける場合、パネル体の表裏面側からビスを螺入して取付けるものがあり、このような場合において、表裏面側の発泡樹脂材が低密度であってビス保持性が悪い発泡樹脂材であると構成部材の確実な取付け性が損なわれるという問題があり、これを回避するためには、表裏面側の発泡樹脂材についても高密度の発泡樹脂材を用いなければならず、場合によっては全層の発泡樹脂材を高密度の発泡樹脂材を採用しなければ必要な強度を確保することができないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、低発泡倍率樹脂材は、強度要求部位を含む状態でパネル体の左右方向全長、あるいは/および上下方向全長の長さに設定された角柱状体であることを特徴とする請求項1記載の区画室用のパネル体である。
請求項3の発明は、樹脂材は発泡ポリスチレン樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の区画室用のパネル体である。
請求項4の発明は、低発泡倍率樹脂材の発泡倍率は6倍以下、高発泡倍率樹脂材の発泡倍率は10〜15倍であることを特徴とする請求項3記載の区画室用のパネル体である。
請求項2の発明とすることにより、低発泡倍率樹脂材と高発泡倍率樹脂材の加工が簡単になり作業性の向上が図れることになる。
請求項3、4の発明とすることにより、汎用性の高い発泡樹脂材を採用できることになる。
一方、コーナーパネル6であるが、このものには前述したように外開き用ドアパネル2を開閉自在に軸支するためのヒンジ9が、外開き用ドアパネル2の戸尻側端部に対向する上下両端部に取付けられている。
最後に正面パネル7であるが、このものには外開き用ドアパネル2のスライドボルト11の錠受け11bが、外開き用ドアパネル2の戸先側端部に対向する端部裏面に取付けられている。
尚、これらパネル2〜7の四周にはそれぞれ端金具が設けられているが、その詳細については省略する。またヒンジ等の構成部材の取付けは、ビス等の通常知られた固定部材によって行われることは言うまでもない。
そして強度をあまり必要としない残りの部位での発泡ポリスチレン樹脂の密度としては、低いほど軽量化し、価格面でも有利になるが、低すぎた場合に、表裏面板18を軽く押しただけで簡単に歪んでしまう惧れがあり、そこで50%圧縮強度として1.0MPa以上であることが好ましく、そうすると10〜15倍発泡の範囲の発泡ポリスチレン樹脂を採用することが好ましい。本実施の形態では15倍発泡の高発泡ポリスチレン樹脂20を用いた。
そこで本実施の形態では、強度要求部位を含む状態でパネル体の左右方向全長の長さ、あるいは/および上下方向全長の長さに設定された角柱状体の低発泡ポリスチレン樹脂19を切断し、これを強度要求部位の芯材として配置する一方、残りの強度があまり要求されない残りの部位については対応する形状に切断した高発泡ポリスチレン樹脂20を配置するようにして芯材を組み込むようにしている。このようにすることで、発泡ポリスチレン樹脂19、20は、切り抜きや切り欠きのない一枚一枚のボード材として取り扱われることになって作業性の改善を図っている。そしてこれらの発泡ポリスチレン樹脂19、20は、表裏面板18に当接する厚さのボードとなっており、例えば厚さが40mmのパネルであって表裏面材の厚さが各1mmであった場合に発泡ポリスチレン樹脂19、20は38mmの厚さのものが用いられる。
またこの場合に、複数の低発泡ポリスチレン樹脂19がL字形に重なったり、T字形に重なったりする部位がある場合には、何れか一方を短くする等して重なり合う部位がないようにする。
まず外開き用ドアパネル2であるが、このものはヒンジ9のドアパネル側半部が取付けられる戸尻側端部の上下部位、および戸先側、戸尻側戸当り13、12が取付けられる上端部位が強度要求部位となる。そこで芯材として、低発泡ポリスチレン樹脂19が縦全長の戸尻側端部位と横全長の上端部位とに配され、残りの部位を高発泡ポリスチレン樹脂20が配されたものとすることで外開き用パネル2として必要な強度を確保したものとなる。
尚、外開き用パネル2の戸先側部位には、スライドボルト11が取付けられるが、このものはパネル表面に、スライドボルト11と一体型になった表示部11aを備えていて表裏でパネル2を挟持する状態になっていることで必要な取付け強度を確保することができるため、該部位の芯材は高発泡ポリスチレン樹脂20でよいことになる。
そしてこのものでは、芯材の多くの部分が密度が低い高発泡ポリスチレン樹脂20を用いて構成されているため、軽量で取り扱いやすいものになっているが、ヒンジ9や戸当り12、13、15等の各構成部材を取付けるための部位については、密度が高く強度がある低発泡ポリスチレン樹脂19を用いているため、強度的に問題になることがない。
そのうえ低発泡ポリスチレン樹脂19は、左右方向全長、上下方向全長のものとしてパネルに組み込まれるため、これが梁としての機能を有することになってパネル自体の強度アップも図れることになる。
2 外開き用ドアパネル
3 内開き用ドアパネル
4 奥行パネル
5 端パネル
6 コーナーパネル
7 正面パネル
9 ヒンジ
11 スライドボルト
11a 表示部
11b 錠受け
12 戸尻側戸当り
13 戸先側戸当り
14 スライドボルト
14a 錠受け
15 戸当り
16 トイレットペーパー用ホルダ
18 表裏面材
19 低発泡ポリスチレン樹脂
20 高発泡ポリスチレン樹脂
Claims (4)
- トイレブース等の区画室を形成するためのパネル体であって、該パネル体は、構成部品が設けられることで強度が要求される強度要求部位と残りの部位とを有し、芯材と、該芯材を覆蓋する表裏面板とを用いたもので構成されるものであり、芯材は、発泡樹脂材で形成されるものであって、強度要求部位には密度の高い低発泡倍率樹脂材が配され、前記残りの部位には密度の低い高発泡倍率樹脂材が配されることを特徴とする区画室用のパネル体。
- 低発泡倍率樹脂材は、強度要求部位を含む状態でパネル体の左右方向全長、あるいは/および上下方向全長の長さに設定された角柱状体であることを特徴とする請求項1記載の区画室用のパネル体。
- 発泡樹脂材は発泡ポリスチレン樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の区画室用のパネル体。
- 低発泡倍率樹脂材の発泡倍率は6倍以下、高発泡倍率樹脂材の発泡倍率は10〜15倍であることを特徴とする請求項3記載の区画室用のパネル体。
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JP2015139515A JP2017020268A (ja) | 2015-07-13 | 2015-07-13 | 区画室用のパネル体 |
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ID=57887832
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
US20070227086A1 (en) * | 2006-03-14 | 2007-10-04 | Global Building Systems, Inc. | Building Panels with Support Members Extending Partially Through the Panels and Method Therefor |
JP2013136936A (ja) * | 2011-11-29 | 2013-07-11 | Bunka Shutter Co Ltd | 扉 |
JP3196559U (ja) * | 2015-01-07 | 2015-03-19 | 株式会社シズテー | 樹脂製フラッシュパネル、及びそれを用いた天板、棚板、扉、並びにそれを用いた天板を備えるテーブル |
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2015
- 2015-07-13 JP JP2015139515A patent/JP2017020268A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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