JP2017019064A - 被加工物の放電加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な放電加工を実現できる被加工物の放電加工方法を提供する。【解決手段】被加工物の放電加工方法であって、導電性を備えたワイヤ(4)と、ワイヤが複数回巻き掛けられるガイドローラー群(24,26,28,30)と、被加工物(11)を固定する導電性を備えた基台(42)と、基台とワイヤとを相対的に移動させ基台に固定した被加工物にワイヤを切り込ませる移動手段(48)と、ワイヤと基台とに電気的に接続され高周波パルス電圧を発生する高周波パルス電源ユニット(50)と、を有するワイヤ放電加工装置(2)を用い、基台に対して被加工物を電気的に接合するとともに固定する固定ステップと、固定ステップを実施した後、ワイヤと基台との間に高周波パルス電圧を印加し、基台に接合した被加工物とワイヤとの間で生じる放電によって被加工物を加工する放電加工ステップと、を含み、固定ステップでは、溶融した半田(13)に超音波振動を付与する超音波半田付けによって基台に被加工物を接合する。【選択図】図2

Description

本発明は、放電を利用してインゴット等の被加工物を加工する被加工物の放電加工方法に関する。
インゴット等の被加工物からウェーハを切り出す場合には、ワイヤソーと呼ばれる加工装置を用いるのが一般的である。このワイヤソーは、複数のガイドローラーに巻き掛けられたワイヤを所定の方向に送りながら被加工物に切り込ませることで、薄いウェーハを切り出す。
しかしながら、このワイヤソーを用いる加工方法では、ガイドローラーに巻き掛けられたワイヤに対して砥粒を分散させたスラリーを供給し続けなければならないので、工程が煩雑である。また、被加工物に対してワイヤが直に接触するので、工程中にワイヤが切れる可能性も高かった。
これらの問題に対し、導電性を備えたワイヤと被加工物との間で発生する放電を利用して、ウェーハを非接触で切り出す加工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この加工方法に使用される放電加工装置は、パルス電圧を発生する高周波電源に接続された導電性のある基台を備えている。
被加工物を加工する際には、まず、導電性フィラーを分散させた接着剤(導電性接着剤)を用いて基台に被加工物を固定する(例えば、特許文献2参照)。その後、ワイヤと基台との間にパルス電圧を印加して、ワイヤを所定の方向に送りながら被加工物に切り込ませれば、ワイヤと被加工物との間で放電を発生させてウェーハを切り出すことができる。
特開2000−94221号公報 特開2000−109397号公報
ところで、SiCやダイヤモンド等の導電性が低い材料でなる被加工物を加工する場合には、基台と被加工物とを電気的に接続する接続部分の重要性が高くなる。一方で、この接続部分を構成する導電性接着剤には、必ずしも導電性フィラーが均等に分散されていないので、基台と被加工物との間の電気的な接続にばらつきが発生し易かった。
基台と被加工物との間の電気的な接続がばらつくと、例えば、接続部分の近傍で一様な放電を実現できなくなり、加工不良が発生し易い。本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、良好な放電加工を実現できる被加工物の放電加工方法を提供することである。
本発明によれば、被加工物の放電加工方法であって、導電性を備えたワイヤと、該ワイヤが複数回巻き掛けられるガイドローラー群と、被加工物を固定する導電性を備えた基台と、該基台と該ワイヤとを相対的に移動させ該基台に固定した被加工物に該ワイヤを切り込ませる移動手段と、該ワイヤと該基台とに電気的に接続され高周波パルス電圧を発生する高周波パルス電源ユニットと、を有するワイヤ放電加工装置を用い、該基台に対して被加工物を電気的に接合するとともに固定する固定ステップと、該固定ステップを実施した後、該ワイヤと該基台との間に高周波パルス電圧を印加し、該基台に接合した被加工物と該ワイヤとの間で生じる放電によって被加工物を加工する放電加工ステップと、を含み、該固定ステップでは、溶融した半田に超音波振動を付与する超音波半田付けによって該基台に被加工物を接合することを特徴とする被加工物の放電加工方法が提供される。
本発明において、該基台は、本体部と、該本体部に着脱自在に装着され被加工物を固定する被加工物固定部と、を備え、該固定ステップでは、該本体部から取り外した該被加工物固定部に被加工物を接合した後、該被加工物固定部を該本体部に装着することが好ましい。
本発明に係る被加工物の放電加工方法では、溶融した半田に超音波振動を付与する超音波半田付けによって基台に被加工物を接合、固定するので、基台と被加工物との間の電気的な接続のばらつきを抑制しながら、基台に被加工物を固定できる。つまり、本発明に係る被加工物の放電加工方法によれば、加工不良の発生を防止して良好な放電加工を実現できる。
ワイヤ放電加工装置の構成例を模式的に示す図である。 固定ステップにおいて半田が塗布される様子を模式的に示す斜視図である。 固定ステップにおいて被加工物固定部材に被加工物が接合される様子を模式的に示す斜視図である。 放電加工ステップを模式的に示す図である。 放電加工ステップを模式的に示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係る被加工物の放電加工方法は、固定ステップ(図2、図3参照)及び放電加工ステップ(図4、図5参照)を含む。
固定ステップでは、基台に対してインゴット等の被加工物を電気的に接合するとともに固定する。具体的には、溶融した半田に超音波振動を付与する超音波半田付けによって基台に被加工物を接合する。
放電加工ステップでは、ワイヤと基台との間に高周波パルス電圧を印加し、基台に接合した被加工物とワイヤとの間で生じる放電によって被加工物を加工する。以下、本実施形態に係る被加工物の放電加工方法について詳述する。
まず、本実施形態に係る被加工物の放電加工方法に使用されるワイヤ放電加工装置について説明する。図1は、ワイヤ放電加工装置の構成例を模式的に示す図である。図1に示すように、ワイヤ放電加工装置2は、ワイヤ4が巻回された繰り出しボビン6を支持する円柱状の繰り出しローラー8を備えている。
繰り出しローラー8の上方には、巻き取りボビン10を支持する円柱状の巻き取りローラー12が配置されている。繰り出しボビン6から繰り出されたワイヤ4は、放電加工に使用された後、巻き取りボビン10で巻き取られる。ワイヤ4は、例えば、ピアノ線等をベースに構成されており、被加工物11の放電加工に必要な導電性を備えている。
繰り出しローラー8に隣接する位置には、繰り出しボビン6から繰り出されたワイヤ4を下流側に送る第1供給ローラー14、第2供給ローラー16、第3供給ローラー18及び第4供給ローラー20が配置されている。また、第2供給ローラー16と第3供給ローラー18との間には、ワイヤ4の張力を調整する第1調整ローラー22が設けられている。
繰り出しボビン6から繰り出されたワイヤ4は、第1供給ローラー14、第2供給ローラー16、第1調整ローラー22、第3供給ローラー18、第4供給ローラー20の順に巻き掛けられて、下流側に送られる。
第4供給ローラー20の下方には、第4供給ローラー20から送られたワイヤ4を案内する円柱状の第1ガイドローラー24が配置されている。第4供給ローラー20から送られたワイヤ4は、第1ガイドローラー24に巻き掛けられて下方に案内される。
第1ガイドローラー24の下方には、第1ガイドローラー24で案内されたワイヤ4をさらに案内する円柱状の第2ガイドローラー26が配置されている。第1ガイドローラー24で案内されたワイヤ4は、第2ガイドローラー26に巻き掛けられて水平方向に案内される。
第2ガイドローラー26から水平方向に離れた位置には、第2ガイドローラー26で案内されたワイヤ4をさらに案内する円柱状の第3ガイドローラー28が配置されている。第2ガイドローラー26で案内されたワイヤ4は、第3ガイドローラー28に巻き掛けられて上方に案内される。第3ガイドローラー28によって上方に案内されたワイヤ4の一部は、被加工物11を加工する加工部4aとなる。
第3ガイドローラー28の上方には、第3ガイドローラー28で案内されたワイヤ4をさらに案内する円柱状の第4ガイドローラー30が配置されている。第3ガイドローラー28で案内されたワイヤ4は、第4ガイドローラー30に巻き掛けられて水平方向に案内される。
第4ガイドローラー30で案内されたワイヤ4は、第1ガイドローラー24に再び巻き掛けられて第2ガイドローラー26に案内される。上述のように、第1ガイドローラー24には、既にワイヤ4が巻き掛けられているので、ここでは、第1ガイドローラー24の別の位置にワイヤ4が巻き掛けられる。具体的には、既に巻き掛けられているワイヤ4に対して第1ガイドローラー24の回転軸方向に所定の間隔をあけてワイヤ4が再度巻き掛けられる。
同様に、第1ガイドローラー24で案内されたワイヤ4は、第2ガイドローラー26に再び巻き掛けられて第3ガイドローラー28に案内される。また、第2ガイドローラー26で案内されたワイヤ4は、第3ガイドローラー28に再び巻き掛けられて第4ガイドローラー30に案内される。さらに、第3ガイドローラー28で案内されたワイヤ4は、第4ガイドローラー30に再び巻き掛けられて第1ガイドローラー24に案内される。
第2ガイドローラー26、第3ガイドローラー28及び第4ガイドローラー30にも既にワイヤ4が巻き掛けられているので、ここでも、第2ガイドローラー26、第3ガイドローラー28又は第4ガイドローラー30の回転軸方向に所定の間隔をあけてワイヤ4が再度巻き掛けられる。第4ガイドローラー30で案内されたワイヤ4は、第1ガイドローラー24にさらに巻き掛けられて第2ガイドローラー26に案内される。
このように、第1ガイドローラー24、第2ガイドローラー26、第3ガイドローラー28及び第4ガイドローラー30(以下、ガイドローラー群)には、回転軸方向に所定の間隔をあけてワイヤ4が複数回巻き掛けられる。これにより、第3ガイドローラー28と第4ガイドローラー30との間には複数の加工部4aが並列されて、被加工物11から複数のウェーハを一度に切り出すことができる。
第3ガイドローラー28及び第4ガイドローラー30に巻き掛けられるワイヤ4の回転軸方向の間隔(すなわち、隣接する加工部4aの間隔)は、切り出されるウェーハの厚みに対応し、例えば、1mmに設定される。ただし、ワイヤ4の回転軸方向の間隔(隣接する加工部4aの間隔)は、ウェーハの仕様等に応じて任意に変更できる。同様に、ワイヤ4を巻き掛ける回数は、被加工物11やウェーハの仕様等に応じて任意に設定される。
巻き取りローラー12に隣接する位置には、放電加工に使用されたワイヤ4を送る第5供給ローラー32、第6供給ローラー34、第7供給ローラー36及び第8供給ローラー38が配置されている。また、第7供給ローラー36と第8供給ローラー38との間には、ワイヤ4の張力を調整する第2調整ローラー40が設けられている。
第4ガイドローラー30(ガイドローラー群)から送られたワイヤ4は、第5供給ローラー32、第6供給ローラー34、第7供給ローラー36、第2調整ローラー40、第8供給ローラー38の順に巻き掛けられて、巻き取りボビン10で巻き取られる。
繰り出しローラー8、巻き取りローラー12、ガイドローラー群、第1調整ローラー22及び第2調整ローラー40には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。この回転駆動源で、繰り出しローラー8、巻き取りローラー12、ガイドローラー群、第1調整ローラー22及び第2調整ローラー40を回転させれば、ワイヤ4は、所定の送り方向に送られる。
加工部4aの側方には、被加工物11を固定する基台42が配置されている。基台42は、アーム状の本体(本体部)44と、本体44の一端部に装着される被加工物固定部材(被加工物固定部)46とを含む。
被加工物11は、例えば、SiCやダイヤモンド(単結晶ダイヤモンド)等の材料で円柱状に形成されたインゴットであり、ワイヤ4(加工部4a)の送り方向に対して被加工物11の高さ方向(厚み方向、結晶成長方向)が垂直になるように被加工物固定部材46に固定される。被加工物11を固定する方法の詳細については後述する。
本体44の他端部には、基台42を水平方向(加工送り方向)に移動(加工送り)させる移動機構(移動手段)48が連結されている。この移動機構48によって、基台42とワイヤ4とを相対的に移動(加工送り)させることで、ワイヤ4の加工部4aを被加工物11に切り込ませることができる。
本体44には、放電加工用の高周波パルス電圧を発生する高周波パルス電源ユニット50の第1端子が接続されている。一方、第1ガイドローラー24と第4ガイドローラー30との間には、高周波パルス電源ユニット50の第2端子に接続された給電パッド52が配置されている。この給電パッド52は、第1ガイドローラー24と第4ガイドローラー30との間でワイヤ4に接触している。すなわち、ワイヤ4には、高周波パルス電源ユニット50の第2端子が電気的に接続されている。
高周波パルス電源ユニット50は、例えば、高周波パルス電圧の発生を制御し、パルス幅や繰り返し周波数を調整するパルス調整部(パルス調整手段)50aと、電圧を調整する電圧調整部(電圧調整手段)50bと、を備えている。この高周波パルス電源ユニット50により、放電加工に必要なパルス電圧を発生できる。
第1端子に接続される基台42の本体44及び被加工物固定部材46は、例えば、カーボン、金属等の導電性材料で構成されている。また、給電パッド52を介して第2端子に接続されるワイヤ4は、導電性を備えている。そのため、高周波パルス電源ユニット50で発生した高周波パルス電圧は、ワイヤ4と基台42との間に印加される。
第2ガイドローラー26及び第3ガイドローラー28を囲む位置には、加工槽54が配置されている。加工槽54の内部には、純水等の加工液56が貯留されており、少なくとも、ワイヤ4の加工部4a及び被加工物11は、加工液56に浸漬している。
次に、上述したワイヤ放電加工装置2を用いる被加工物の放電加工方法について説明する。本実施形態に係る被加工物の放電加工方法では、まず、基台42に対して被加工物11を電気的に接合するとともに固定する固定ステップを実施する。図2は、固定ステップにおいて半田が塗布される様子を模式的に示す斜視図である。
図2に示すように、固定ステップでは、被加工物11の側面11aの一部と、基台42の本体44から取り外された被加工物固定部材46の固定面46aとに、溶融した半田13を塗布する。半田13の溶融及び塗布は、例えば、図2に示す超音波半田鏝62を用いて実施される。
超音波半田鏝62は、固体の半田13を加熱、溶融するとともに、溶融した半田13に超音波振動を付与できるように構成されている。溶融した半田13に超音波振動を付与すると、半田13の液中に微細な空洞(キャビティ)が発生し、この空洞が大気圧で潰れる際のエネルギーによって半田13は対象に強く接合される。
よって、加熱、溶融した半田13を被加工物11の側面11a及び被加工物固定部材46の固定面46aに塗布して、超音波振動を付与すれば、被加工物11の側面11a及び被加工物固定部材46の固定面46aに半田13を強く接合できる。超音波振動の振動数(周波数)は任意に設定できるが、代表的には、60kHz程度である。
なお、半田13の塗布及び超音波振動の付与は、ホットプレート64上で実施されることが望ましい。これにより、被加工物11の側面11a及び被加工物固定部材46の固定面46aに塗布した半田13の冷却、固化を防止できる。ホットプレート64の上面64aの温度は、半田13の融点以上であれば良いが、代表的には、420℃〜450℃程度である。
半田13に超音波振動を付与した後には、側面11aに塗布した半田13と固定面46aに塗布した半田13とを接触させて、被加工物固定部材46と被加工物11とを接合する。図3は、固定ステップにおいて被加工物固定部材46に被加工物11が接合される様子を模式的に示す斜視図である。
図3に示すように、側面11aに塗布した半田13と固定面46aに塗布した半田13とを接触させて、被加工物11と被加工物固定部材46とを冷却すれば、固化した半田13を介して被加工物固定部材46に被加工物11を接合、固定できる。
このように、本実施形態に係る固定ステップでは、溶融した半田13に超音波振動を付与する超音波半田付けを用いて被加工物固定部材46に被加工物11を接合するので、被加工物固定部材46に対して被加工物11を強く固定できる。また、半田13によって電気的な接合を実現するので、導電性接着剤を用いる場合等と比較して電気的な接続のばらつきを抑制できる。
被加工物固定部材46に被加工物11を接合、固定した後には、被加工物固定部材46をボルト等で本体44に装着する。以上により、基台42に対して被加工物11を電気的に接合、固定できる。基台42に対して被加工物11が固定されると、固定ステップは終了する。
固定ステップの後には、ワイヤ4と基台42との間に高周波パルス電圧を印加し、基台42に接合した被加工物11とワイヤ4との間で生じる放電によって被加工物11を加工する放電加工ステップを実施する。図4は、放電加工ステップを模式的に示す図であり、図5は、放電加工ステップを模式的に示す斜視図である。なお、図4及び図5では、ワイヤ放電加工装置2の構成要素の一部を省略している。
放電加工ステップでは、まず、高周波パルス電源ユニット50でワイヤ4と基台42との間に高周波パルス電圧を印加する。また、ガイドローラー群等を回転させて、図4及び図5に示すように、ワイヤ4を所定の送り方向に送る。
さらに、被加工物11にワイヤ4(加工部4a)を切り込ませるように、移動機構48で被加工物11を水平方向に移動(加工送り)させる。加工液56中で絶縁状態にある被加工物11とワイヤ4の加工部4aとが十分に近づくと、絶縁が破壊されて被加工物11と加工部4aとの間で放電が生じる。
その結果、放電に伴う熱で被加工物11の加工部4aに近接する部分が溶融される。また、加工液56の温度が急激に上昇して沸騰し、体積が膨張して被加工物11の溶融した部分を飛散させる。このように、ワイヤ4と基台42との間に高周波パルス電圧を供給しながら被加工物11を水平方向に移動させることで、加工部4aと被加工物11との相対移動の移動経路に対応した溝を被加工物11に形成できる。
被加工物11の水平方向への移動は、ワイヤ4の加工部4aが半田13又は被加工物固定部材46に僅かに切り込まれるまで続けられる。これにより、被加工物11から複数のウェーハを切り出すことができる。
以上のように、本実施形態に係る被加工物の放電加工方法では、溶融した半田13に超音波振動を付与する超音波半田付けによって基台42に被加工物11を接合、固定するので、基台42と被加工物11との間の電気的な接続のばらつきを抑制しながら、被加工物11を基台42に固定できる。つまり、本発明に係る被加工物の放電加工方法によれば、加工不良の発生を防止して良好な放電加工を実現できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、超音波半田鏝62を用いる超音波半田付けについて説明しているが、溶融した状態で超音波振動が付与された半田13に被加工物11や被加工物固定部材46を浸す半田ディップ法等を用いることもできる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 側面
13 半田
2 ワイヤ放電加工装置
4 ワイヤ
4a 加工部
6 繰り出しボビン
8 繰り出しローラー
10 巻き取りボビン
12 巻き取りローラー
14 第1供給ローラー
16 第2供給ローラー
18 第3供給ローラー
20 第4供給ローラー
22 第1調整ローラー
24 第1ガイドローラー(ガイドローラー群)
26 第2ガイドローラー(ガイドローラー群)
28 第3ガイドローラー(ガイドローラー群)
30 第4ガイドローラー(ガイドローラー群)
32 第5供給ローラー
34 第6供給ローラー
36 第7供給ローラー
38 第8供給ローラー
40 第2調整ローラー
42 基台
44 本体(本体部)
46 被加工物固定部材(被加工物固定部)
48 移動機構(移動手段)
50 高周波パルス電源ユニット
50a パルス調整部(パルス調整手段)
50b 電圧調整部(電圧調整手段)
52 給電パッド
54 加工槽
56 加工液
62 超音波半田鏝
64 ホットプレート
64a 上面

Claims (2)

  1. 被加工物の放電加工方法であって、
    導電性を備えたワイヤと、該ワイヤが複数回巻き掛けられるガイドローラー群と、被加工物を固定する導電性を備えた基台と、該基台と該ワイヤとを相対的に移動させ該基台に固定した被加工物に該ワイヤを切り込ませる移動手段と、該ワイヤと該基台とに電気的に接続され高周波パルス電圧を発生する高周波パルス電源ユニットと、を有するワイヤ放電加工装置を用い、
    該基台に対して被加工物を電気的に接合するとともに固定する固定ステップと、
    該固定ステップを実施した後、該ワイヤと該基台との間に高周波パルス電圧を印加し、該基台に接合した被加工物と該ワイヤとの間で生じる放電によって被加工物を加工する放電加工ステップと、を含み、
    該固定ステップでは、溶融した半田に超音波振動を付与する超音波半田付けによって該基台に被加工物を接合することを特徴とする被加工物の放電加工方法。
  2. 該基台は、本体部と、該本体部に着脱自在に装着され被加工物を固定する被加工物固定部と、を備え、
    該固定ステップでは、該本体部から取り外した該被加工物固定部に被加工物を接合した後、該被加工物固定部を該本体部に装着することを特徴とする請求項1記載の被加工物の放電加工方法。
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