JP2017018434A - 放射線撮影装置の充電装置、および放射線撮影システム - Google Patents

放射線撮影装置の充電装置、および放射線撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】大きさの異なる複数の放射線撮影装置と安定して電気的な接続が可能な充電装置を提供する。【解決手段】被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出器と、放射線検出器に電力を供給する二次電池とを有する大きさが異なる複数の放射線撮影装置(500、600)の各々を充電可能な充電装置100であって、放射線撮影装置を収容する凹部15と、収容された放射線撮影装置の二次電池を充電する電力供給部17と、凹部15の内側に配置され、収容される放射線撮影装置の大きさに応じて放射線撮影装置と電力供給部17との位置を規定する規定部16と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、放射線を電気信号に変換する放射線撮影装置を充電する充電装置および放射線撮影システムに関する。
医療分野において、放射線を電気信号に変換するセンサを使用して放射線画像を撮影する放射線撮影装置が普及してきている。放射線撮影装置は様々な場面での使用が期待され、一般撮影室のみでなく、院内回診や救急の際にも使用される。様々な場面での用途に対応するため、二次電池を備えて可搬性を向上させた放射線撮影装置が普及している。そして、このような、二次電池を備えた放射線撮影装置を充電可能な充電装置が開発されている。
特許文献1には、放射線撮影装置を充電する場合に、放射線撮影装置と接続する充電端子を移動可能に支持する支持部を有する充電装置について開示がされている。特許文献1の充電装置では、放射線撮影装置のコネクタと充電端子との接触時に支持部が負荷を軽減し、これらの機械的な損傷を抑えることができる旨の開示がされている。
特開2011−45213号公報
しかしながら、特許文献1に記載の充電装置は、複数種類の大きさの放射線撮影装置に対応するものではない。そのため、放射線撮影装置の大きさによっては、放射線撮影装置のコネクタと充電端子とを接続する際の位置決めが容易ではなく、これらの接触時に負荷が発生する場合や、電気的な接続が適切になされないおそれがあった。
そこで、本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、大きさの異なる複数の放射線撮影装置の各々と安定して電気的な接続が可能な充電装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出器と、前記放射線検出器に電力を供給する二次電池とを有する大きさが異なる複数の放射線撮影装置の各々を充電可能な充電装置であって、前記放射線撮影装置を収容する凹部と、前記収容された放射線撮影装置の二次電池を充電する電力供給部と、前記凹部の内側に配置され、前記収容される放射線撮影装置の大きさに応じて前記凹部の形状を変更する規定部と、を有することを特徴とする充電装置。
本発明の充電装置によれば、大きさの異なる複数の放射線撮影装置の各々と安定して電気的な接続が可能な充電装置を提供することが可能となる。
第一の実施形態における放射線撮影装置の外観を示す図 第一の実施形態における放射線撮影装置の内部を示す図 第一の実施形態における充電装置の外観を示す図 第一の実施形態における充電装置の断面の一例を示す図 第一の実施形態における充電装置の断面の一例を示す図 第二の実施形態における充電装置の断面の一例を示す図 第二の実施形態における充電装置の断面の一例を示す図 第二の実施形態における充電装置の断面の一例を示す図 第二の実施形態における充電装置において挿入方向が異なる一例を示す図 第一の実施形態における充電装置の外観を示す図 充電装置の応用例を示す放射線撮影システムを示す図
本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。ただし、各実施形態に示す寸法や構造の詳細は、本文および図中に示す限りではない。なお、本明細書では、X線だけでなく、α線、β線、γ線、粒子線、宇宙線なども、放射線に含まれるものとする。
(第一の実施形態)
図1を用いて第一の実施形態に係る放射線撮影装置500について説明する。
図1(a)は、放射線撮影装置500を放射線入射側から見た斜視図である。図1(b)は、放射線撮影装置500を放射線入射側と反対側から見た斜視図である。
放射線撮影装置500は、放射線検出器50と、二次電池3と、受電部6と、筺体1とを有する。筺体1は、放射線検出器50と、受電部6とを少なくとも内包する。
筺体1は、放射線入射部1(a)と本体部1(b)とを有する。放射線入射部1(a)は、放射線を透過させるため放射線の入射側に配置される。
放射線入射部1(a)は、放射線検出器50に放射線を入射させるため、放射線の吸収率が本体部1(b)よりも低い材料で構成されていることが好ましい。また、放射線入射部1(a)は、重量が軽く、かつ衝撃などに対し一定の強度を確保できることが好ましい。放射線入射部1(a)の材料としては、たとえば樹脂材料やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などが用いられる。
本体部1(b)は、落下や衝撃などに対する強度確保、および、運搬時の負担軽減を目的とした軽量化のため、マグネシウムやアルミニウム、CFRP等の低比重の材料が用いられる。また、本体部1(b)は、放射線撮影装置500の電磁遮蔽能力を向上させるため、マグネシウムやアルミニウム等の導電性のある金属材料を用いてもよい。本体部1(b)により放射線撮影装置500の外部が構成されることで、放射線撮影装置500の内部の構成物が保護される。なお、筺体1は、放射線入射部1(a)および本体部1(b)一体化されていてもよい。
なお、筺体1は、JIS規格に準拠した厚さで形成される場合には略15mmの厚さを有する。複数の異なる大きさの放射線撮影装置の外形は、筺体の大きさによって規定される。以下の実施形態において、小さい放射線撮影装置(図4における放射線撮影装置500)のサイズは、一例として、厚みが15mm、幅が384mm、高さが307.5mmであるとする。また、小さい放射線撮影装置よりもサイズが大きい放射線撮影装置は、一例として、厚みが15mm、幅が460mm、高さが384mmであるとする。なお、異なるサイズの放射線撮影装置の組み合わせは、これに限られるものではなく、厚みが異なるものであってよいし、厚み、幅、高さのうちいずれか1つのみが異なる場合であっても、よい。なお、他のサイズの一例として、厚みが15mm、幅が460mm、高さが460mmであってもよい。
放射線検出器50は、a−Seなどの放射線を直接的に電気信号に変換する直接変換型の放射線検出パネル、あるいはCsIなどの蛍光体層(シンチレータ層)と光電変換素子を用いた間接型の放射線検出パネルが用いられ得る。本実施形態では間接型の放射線検出パネルについて説明するが、これに限定されるものではない。
放射線検出器50は、2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有している。また、複数の画素の各々は、光電変換素子とTFTを有する。そして、放射線検出器50は、複数の画素が配置されたセンサ基板53と、センサ基板53の上に配置された蛍光体層52とを有している。
二次電池3は、バッテリとしての機能を有する。二次電池3としては、具体的には、リチウムイオン電池、電気二重層コンデンサが用いられ得る。
二次電池保持部4は、二次電池3を着脱可能に保持している。二次電池固定部5は、二次電池3を二次電池保持部4に固定する機能を有する。二次電池3は、筺体1の背面側から着脱可能となっている。また本実施形態では、二次電池3は、二次電池保持部4に着脱可能に構成されているがこれに限られるものではなく、例えば、電気二重層コンデンサを筺体1の内部に内蔵していてもよい。
次に図2を用いて、放射線撮影装置500に内部について説明する。図2(a)は、図1(b)におけるA―A断面図である。図2(b)は、放射線撮影装置500を背面側から見た図であり、本体部1(b)における背面を省略した状態である。
支持基台7は、放射線検出器50を支持する。更に、支持基台7は、放射線検出器50と反対側の面で制御部8、駆動部13、読出部9を支持する。
制御部8は、駆動部13および読出部を制御し、放射線検出器50で取得した電気信号を読み出し、処理をし、放射線画像データを生成する。制御部8は、CPU、RAM、ROM、FPGAを備える回路基板が用いられ得る。制御部8は、内部バスを介してこれらを相互に接続し、動作させることで制御部としての機能を実現する。駆動部13は、放射線検出器50における2次元マトリクス状に配列された複数の画素に配置されたTFTを行単位で駆動させる。駆動部13は、例えばシフトレジスタによって構成されるデジタル回路を含む回路基板から構成される。読出部9は、駆動部13が駆動させたTFTを有する画素から電気信号を取得する。読出部9は、例えば、オペアンプ等を含むアナログ回路を含む回路基板から構成される。制御部8は、更に、電源制御部(図中不図示)として機能し得る。電源制御部は、放射線撮影装置500の各部に電力を供給する機能を有する。電源制御部は、二次電池3から電力を取得し得る。電源制御部は、供給された電力から放射線撮影装置500の動作に必要な各種の電源電圧・電流を生成し、各部に給電する。電源制御部は、例えば、DC/DCコンバータ、スイッチングレギュレータ等の電源電圧・電流を変換する回路から構成される。なお、電源制御部は、制御部8とは別体の回路基板として構成され得る。
端子部6は、放射線撮影装置500へ外部から電力を供給されるための端子である。端子部6は、後述する図3に示す収納装置100から電力が供給される場合に、電気的に接続される。端子部6から供給された電力は、電源制御部を介して二次電池3へ受け渡される。
次に、図3、4を用いて、第一の実施形態における放射線撮影装置の充電装置100を説明する。
図3は、第一の実施形態における放射線撮影装置の充電装置100の斜視図である。図4は、図3のA−A断面図を示している。ここで、充電装置において、図3中における、X方向を幅方向とし、Y方向を厚み方向とし、Z方向を高さ方向とする。なお、本実施形態においては、高さ方向を放射線撮影装置が挿入される方向とする。また、充電装置および放射線撮影装置における各部の寸法において、幅方向の長さを幅、厚み方向の長さを厚み、高さ方向の長さを高さと称する。
充電装置100は、大きさが異なる複数の放射線撮影装置の各々を充電することができる。放射線撮影装置500や放射線撮影装置600を凹部15に挿入することで二次電池3を充電可能とする装置である。ここで、放射線撮影装置600は、放射線撮影装置500よりも厚み方向に直交する方向の長さが異なる場合を例に示す。
充電装置100は、外装部14と、凹部15と、規定部16とを有する。外装部14は、充電装置100の内容物を覆う外装である。
凹部15は、放射線撮影装置を収容するための挿入口である。凹部15は、外装部14の一つの面に設けられた凹み部分である。凹部15の厚みは、少なくとも放射線撮影装置の厚みよりも大きい。例えば、放射線撮影装置の厚みを略15mmとした場合には、凹部15は、15mmに加えて、2mm〜5mm程度大きいことが好ましい。
規定部16は、大きさが異なる複数の放射線撮影装置の各々を凹部15に収容する場合に、収容された放射線撮影装置の大きさに応じて放射線撮影装置の位置を規定する。
凹部15の幅は、規定部16が配置されていない場合には、サイズが大きい放射線撮影装置600が挿入できる幅に構成される。規定部16が配置されていない場合には、放射線撮影装置600よりも幅が小さい放射線撮影装置を収容する場合に、端子部6と電力供給部17との位置合わせが困難となり、安定した放射線撮影装置の充電ができないおそれがある。
次に、図4を用いて、凹部15の内側の構造について説明する。凹部15の内側には、凹部15に挿入される放射線撮影装置の大きさに応じて放射線撮影装置の位置を規定する規定部16と、電力供給部17と、ダンパー18とが配置される。
規定部16は、図4では移動範囲dの左端に配置されている。当該規定部16の配置は、初期配置として凹部15の幅を1番小さい状態に規定している。この状態の時には小さいサイズの放射線撮影装置500が丁度よく収まる幅となっており、放射線撮影装置500を挿入する場合、規定部16は移動しない。そして、規定部16は、移動範囲dの範囲で凹部の内壁19との距離を変更することができる。つまり、規定部16は、前記放射線撮影装置の挿入する方向とは異なる方向に放射線撮影装置の位置を規定していると言える。さらに、規定部16は、放射線撮影装置を挿入する方向と反対方向に向かって幅方向の厚みが減少するように構成された傾斜部を有している。なお、移動範囲dは、例えば、2種類の放射線撮影装置の幅の差分よりも大きいことが好ましい。そのため、移動範囲は、少なくとも放射線撮影装置の幅である460mmから384mmを減じた76mm以上であることが好ましい。また、高さが460mmと307.5mmのサイズに合わせる場合には、これを減じた値である152.5mmと同じかこれ以上であることが好ましい。つまり、152.5mmに対して10mm程度の余裕を持たせた移動範囲dであってもよい。そのため、一例として、移動範囲dは、76mm以上160mm以下が適切であるともいえる。
規定部16は、凹部15の幅が規定するようにダンパー18が接続されている。
ダンパー18は、規定部16と凹部15の内壁の1辺との間に接続され、規定部16の位置を規定する。ダンパー18は、凹部15の幅の方向に力が加わることで、凹部15の幅を可変にし得る。ダンパー18は、例えば、弾性部材が用いられ、コイルばね、板ばね、発泡材が好適に用いられ得る。なお、ダンパー18は、規定部16の位置を規定し、凹部15の幅を可変にし得るものであれば、弾性部材に限られるものではない。
電力供給部17は、凹部15の底部に配置され、放射線撮影装置500に電力を供給する場合に接続される。充電装置100は、大きさが異なる複数の放射線撮影装置の各々を充電可能に構成されている。このため、小さいサイズの放射線撮影装置500が挿入される場合、端子部6と電力供給部17は放射線撮影装置500の外形と凹部15で安定して位置合わせを行える。
電力供給部17は、端子部6と電気的に接続するため、凹部15の底面に配置されている。電力供給部17は、放射線撮影装置が有する端子部6と電気的に接続した場合に、充電装置100から放射線撮影装置へと電力を供給し得る。更に、電力供給部17は、放射線撮影装置が有する端子部6と電気的に接続した場合に、挿入された放射線撮影装置と通信をすることも可能となる。電力供給部17は、例えば、電気的に接続するコネクタを示す。

次に、図5を用いて、大きいサイズの放射線撮影装置600を充電装置100に挿入する場合の規定部16の動作について説明する。
この場合、規定部16を移動させ、凹部15の幅を変更する。規定部16が移動可能で且つ規定部16に形成された傾斜部により、放射線撮影装置600が凹部15に挿入される場合に、規定部16を幅方向に向かって移動する。具体的には、放射線撮影装置の自重もしくは挿入する場合に、挿入方向に加わる力が傾斜部によって幅方向に加わるように作用する。
また、放射線撮影装置600が凹部15に挿入される場合に、ダンパー18の弾性力により規定部16が放射線撮影装置600の外形を案内するため、対面にあるスロット内壁19へ放射線撮影装置600を押し当てるように作用する。
なお、規定部16は、当該配置を初期配置としているがこの限りではない。例えば、最もサイズが小さい放射線撮影装置の幅よりも小さい位置を初期配置としてもよい。この場合、最もサイズが小さい放射線撮影装置を挿入する場合であっても、規定部16の傾斜部の作用によりに容易に位置合わせし得る。
以上により、本実施形態の充電装置は、大きさの異なる放射線撮影装置を収容可能であり、且つ放射線撮影装置と安定して電気的に接続することができる。
(第二の実施形態)
図6から図8を用いて、第二の実施形態における充電装置について説明する。
まず、第一の実施形態との違いについて説明する。第二の実施形態では、放射線撮影装置の挿入する方向に対して放射線撮影装置の位置を規定する規定部210を有する。更に、充電装置200は、放射線撮影装置が収容されたことを検知する第一の検知手段23を有する。また、収容装置200は、収容された放射線撮影装置の大きさを検知する第二の検知手段24を有している。なお、大きさの異なる放射線撮影装置の各々を充電可能とするため、凹部15の幅は放射線撮影装置600に合わせて形成される。
規定部210は、凹部15の底面に配置されている。規定部210は、凹部15の内部で上下方向に変位が可能である。規定部20、22は、凹部15の底面を分割するように配置されている。規定部210は、開口21を有する支持部材20と、開口を有しない支持部材22を有する。各支持部材(20,22)は、放射線撮影装置が収容された場合に、放射線撮影装置を支持する。開口21は、放射線撮影装置が収容された場合に、電力供給部17の一部が突出する位置に設けられている。
支持部材20、22の各々は、外力が加わらない場合には、電力供給部17の上面よりも上方に位置する。つまり、凹部15に放射線撮影装置が挿入されていない場合は、当該位置を維持される。規定部210の位置を、維持しつつ外力が加わった場合には変に可能とするため規定部210と外装部14との間にダンパー18が配置されている。支持部材20、22が、電力供給部17よりも上方に配置されることで、電力供給部17が突出していない構造となっている。そのため、例えば、操作者が放射線撮影装置等を収容装置200内へ落とした場合に電力供給部17が損傷することを抑制することができる。そして、放射線撮影装置が収容される場合には、放射線撮影装置の自重により支持部材20及び22が下降する。そして、支持部材20及び22が下降することで電力供給部17が開口21より突出し、端子部6と接触が可能となっている。規定部210は、支持部材20と22のうち、1つだけ、あるいは2つが下降することで凹部15の深さを変化させる。
突き当てスイッチ23は、放射線撮影装置と電力供給部17とが安定して接続される位置に配置されているか否かを検知し得る。第一の検知スイッチ23は、凹部15の内壁19に配置されている。そして、第一の検知スイッチ23は、内壁19から所定の距離に放射線撮影装置が収容されているか否かを検知する。所定の距離とは、電力供給部17と端子部6とが電気的に接続するための距離である。
サイズ検知スイッチ24は、凹部15の内側に配置され、収容される放射線撮影装置の大きさを検知し得る。ここでは、サイズ検知スイッチ24は、一例として、第一のサイズ検知スイッチ241と第二のサイズ検知スイッチ242とを有する。
突き当てスイッチ23およびサイズ検知スイッチ24は、物理的な接触を検知するスイッチや、赤外線、レーザー等による光学検知スイッチであってもよく、検出原理に限定されるものではない。また、突き当てスイッチ23およびサイズ検知スイッチ24の配置は一例であって、これに限定されるものではない。
次に、図7と8を用いて、放射線撮影装置が収容される場合における支持部材の動作を説明する。ここでは、大小2つの放射線撮影装置(500、600)が充電装置200に収容される場合について説明するが、これに限定されるものではない。ここで、放射線撮影装置500は、放射線撮影装置600よりも幅が狭いものとしている。図7は、放射線撮影装置500が充電装置200に充電される場合について示す図である。図8は、放射線撮影装置600が充電装置200に充電される場合について示す図である。
本実施例の構成では、凹部15内部に突き当てスイッチ23と、サイズ検知スイッチ24を2つ配置している。充電装置200は、どの支持部材を下降させるかを2種類のスイッチのON、OFF状態により判定する。そして、充電装置200は、当該判定の結果に基づいて放射線撮影装置のサイズに合わせた凹部15の幅になるように規定部210の制御を行う。当該判定及び制御は、充電装置200に設けられた制御部によって制御される。当該制御部は、例えば、CPU、RAM、ROM、FPGAを備える回路基板が用いられ得る。
図7は、小さい放射線撮影装置500を挿入している為、サイズ検知スイッチ24は1つのみON、且つ突き当てスイッチ23がONとなっており、電力供給部17が配置されている側の規定部210のみが下降している。規定部210が下降した際に放射線撮影装置500の左右方向のガタつきを少なくするため、規定部210は放射線撮影装置500の幅と同一寸法もしくはわずかに長い程度とすると良い。
図8は、放射線撮影装置600を挿入している為、サイズ検知スイッチ24は2つともON、且つ突き当てスイッチ23がONとなっており、規定部20、22の両方ともが下降している。
なお、突き当てスイッチ23がONにならない場合には、規定部210は下降しない構成としてもよい。これにより、凹部15内の不適切な位置に放射線撮影装置が挿入された場合に、支持板20が不用意に下降することを抑制することができる。
さらに、本実施形態の充電装置は、放射線撮影装置を凹部15に対して上面から挿入することとしたが、横方向から挿入できる形態としてもよい。
図9を用いて、第二の実施形態における別の例を示す。図9における充電装置300は、図6から8に記載の充電装置よりも凹部15の一つの側面を低くしている、そのため、2つの方向から放射線撮影装置を収容することができる。より具体的には、凹部15は、突き当てスイッチ23が設置された面の側壁を低くし、支持部材20、22との高さが近くし、横方向からの段差を実質的に無くしている。したがって、充電装置300に対し、鉛直方向のみならず、横方向からも放射線撮影装置を挿入し、且つ安定して電気接続が可能となる。
以上により、本実施形態の充電装置は、大きさの異なる放射線撮影装置を充電可能であり、且つ放射線撮影装置と安定して電気的な接続することができる。
(第三の実施形態)
図10は、第三の実施形態における充電装置を示す図である。充電装置400は凹部15の内壁の一側面の形状と放射線撮影装置の端部の形状と対応するように構成されている。
放射線撮影装置700の筺体の1辺が、厚さ方向に非対称な形状をしている。そして、凹部15は、その内壁の1辺が該厚さ方向に非対称な形状を有している。内壁の1辺とは、放射線撮影装置が挿入する方向の1辺を示す。
放射線撮影装置の外形の形状に凹部15の内壁を合わせて作り込むことで、放射線撮影装置700の表裏挿入方向も限定することが可能となる。
なお、当該形状および、形状が設けられる辺はこれに限られるものではない。少なくとも、充電装置における凹部(収容される部分)の形状と、放射線撮影装置の形状とが対応していることで誤挿入を抑制することができる。
本実施形態は、第二の実施形態の充電装置に対し、凹部15の内壁の一部を内壁25のような形状に変更したものであるがこれに限られるものではなく、第一の実施形態の充電装置の凹部15の形状と放射線撮影装置700の外形とを合わせた構造としてもよい。
なお、上述の説明した各実施形態における端子部6及び電力供給部17は電力の供給、通信、もしくは両方を可能としても良い。
さらには、接触式端子ではなく近距離通信のように非接触方式であっても良い。
以上により、本実施形態の充電装置は、大きさの異なる放射線撮影装置を充電可能であり、且つ放射線撮影装置を誤った向きで挿入することを抑制し得る。
(応用例)
図11を用いて、各実施形態の放射線撮影装置および充電装置を使用する放射線撮影システムについて説明する。
放射線撮影システム1000は、放射線源1010と、放射線発生制御部1020と、制御装置1030と、放射線撮影装置1040と、充電装置1050とを有する。
放射線撮影装置100は、照射された放射線に基づいて被写体500の放射線画像データを取得し得る。
制御装置1030は、放射線撮影システム10を統括制御する機能を有する。制御装置1030は、表示部1032と、情報取得部1031と、操作部1033とを有する。制御装置1030を構成する各部は、内部バスや外部IFを介して互いにデータのやりとりを行うことができる。制御装置1030は、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ(以下、PC)やタブレット型のPCを好適に用いて構成することができる。この場合、制御装置1030は、表示部1032と、情報取得部1031と、操作部1033とは一体として構成され得る。また、制御装置1030における、情報取得部1031、表示部1032および操作部260は、それぞれ別体で構成されていてもよい。
情報取得部1031は、放射線撮影装置100で撮影された画像データを表示部1032に表示し得る。表示部1032は、例えばディスプレイやモニタ等からなる。また情報取得部1031は、操作部1033から入力された指示に基づいて表示部1032への表示内容を制御し得る。情報取得部1031は、CPU、メモリ(RAM)、不揮発性メモリ、画像処理部等を備え(いずれも不図示)、これらが互いにデータのやりとりを行うことにより情報取得部1031における各機能を実現し得る。
操作部1033は、操作者からの指示を受け付ける機能を有する。操作者は、制御装置1030で放射線画像の撮影のための撮影条件を設定する。撮影条件は、例えば、被写体の情報や撮影部位、撮影に使用する放射線撮影装置、放射線撮影装置が取得した画像データに施す画像処理等の条件である。操作部1033は、例えば、キーボードなどの文字情報入力デバイスや、マウスやタッチパネルといったポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッドなどを含む、ユーザ操作を受け付けるための入力デバイスである。
放射線発生制御部1020は、放射線の照射を制御する機能を有する。放射線の照射条件を設定する。操作者は、放射線発生制御部1020に対し操作部(不図示)を介して放射線の照射条件を設定する。放射線発生制御部1020は、放射線源1010が接続されており、放射線発生制御部1020で設定された照射条件で放射線が照射される。放射線発生制御部1020は、例えば、放射線照射ボタン(不図示)が押下された場合に放射線源1010から放射線が照射させるように制御し得る。
充電装置1050は、各実施形態で示した充電装置に該当する。
ここで、情報取得部1031は、充電装置1050に関する情報を取得し得る。充電装置1050に関する情報とは、放射線撮影装置が装着されているか否か、装着されている放射線撮影装置のサイズに関する情報、誤挿入されずに装着されているか否か、の情報を含みうる。情報取得部1031は、これらの情報を表示部1032に表示し得る。
このように、放射線撮影システム1000では、充電装置に関する情報を取得し表示部に表示することで、充電装置から安定して電源が供給されているか否かを確認することができる。
以上、実施形態に基づいて詳述してきたが、これらの特定の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明の範疇に含まれる。さらに、上述した実施形態は一実施の形態を示すものにすぎず、上述した実施形態から容易に想像可能な発明も本発明の範疇に含まれる。
1 筺体
3 二次電池
15 凹部
17 電力供給部
20 規定部
40 放射線検出器
100、200、300、400 充電装置
500 放射線撮影装置

Claims (13)

  1. 被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出器と、前記放射線検出器に電力を供給する二次電池とを有する大きさが異なる複数の放射線撮影装置の各々を充電可能な充電装置であって、
    前記放射線撮影装置を収容する凹部と、
    前記収容された放射線撮影装置の二次電池を充電する電力供給部と、
    前記凹部の内側に配置され、前記収容される放射線撮影装置の大きさに応じて前記放射線撮影装置と前記電力供給部との位置を規定する規定部と、を有することを特徴とする充電装置。
  2. 前記規定部は、前記放射線撮影装置を挿入する方向とは異なる方向に前記放射線撮影装置の位置を規定することを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記規定部は、前記凹部における前記電力供給部が配置された面に配置され、且つ上下方向に変位が可能であり、前記放射線撮影装置の大きさに応じて変位する位置が異なることを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
  4. 前記規定部は、複数の部材を有し、
    前記複数の部材は、前記放射線撮影装置の大きさに応じて上下方向に変位する部材の組み合わせが異なることを特徴とする請求項3に記載の充電装置。
  5. 前記規定部は、開口を有し、前記電力供給部が開口から突出している場合に、前記電力供給部から電力が供給されることを特徴とする請求項3または4に記載の充電装置。
  6. 前記放射線撮影装置が収容されたことを検知する第一の検知手段を更に有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の充電装置。
  7. 前記規定部は、前記第一の検知手段が検知した場合に、前記放射線撮影装置と前記電力供給部との位置を規定することを特徴とする請求項6に記載の放射線撮影装置。
  8. 前記収容される放射線撮影装置の大きさを検知する第二の検知手段を更に有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の充電装置。
  9. 前記凹部は、前記第二の検知手段の検知した場合に、前記放射線撮影装置と前記電力供給部との位置を規定することを特徴とする請求項8に記載の充電装置。
  10. 前記電力供給部は、前記放射線撮影装置と非接触で充電可能であることを特徴とする請求項9に記載の充電装置。
  11. 前記規定部は、放射線撮影装置の挿入する方向とは異なる方向に対して76mm以上で且つ160mm以下の範囲で移動することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の充電装置。
  12. 被写体を透過した放射線を電気信号に変換する放射線検出器と、前記放射線検出器に電力を供給する二次電池と、を備える放射線撮影装置と前記放射線撮影装置を充電する充電装置を有する放射線撮影システムであって、
    前記充電装置は、前記放射線撮影装置を収容する凹部と、前記凹部の内側に配置され前記放射線撮影装置へ電力を供給する電力供給部と、前記凹部の内側に配置され前記収容される放射線撮影装置の大きさに応じて前記凹部の形状を変更する規定部と、を有することを特徴とする放射線撮影システム。
  13. 前記充電装置は、前記放射線撮影装置が収容されたことを検知する第一の検知手段と、前記収容される放射線撮影装置の大きさを検知する第二の検知手段とを有し、
    前記放射線撮影システムは、前記第一の検知手段と第二の検知手段の検知に関する情報を取得する情報取得部を更に有することを特徴とする請求項12に記載の放射線撮影システム。
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