JP2017018149A - 浮遊式の栽培容器、および水耕栽培装置 - Google Patents

浮遊式の栽培容器、および水耕栽培装置 Download PDF

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Abstract

【課題】水耕栽培において植物の葉に光を均質に当てることができる浮遊式の栽培容器を提供する。
【解決手段】栽培容器10は、浮遊部11と支持部材12と植付部13と翼14とを備える。浮遊部11は、培養液Bに対して浮力を有している。支持部材12は、培養液Bによって成長する少なくとも1株の植物Pを保持する。植付部13は、浮遊部11の中央部分に設けられ、支持部材12を固定する。翼14は、浮遊部11に取り付けられ、周囲を一様に流れる流体(培養液B、気流A1,A2)を受けて培養液Bの液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部11を一定の速度で回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、植物を培養液で育成させる栽培容器及び水耕栽培装置に関する。
培養液が循環される水路に、根を培養液に浸漬させた状態で育成させたい植物を保持する栽培容器を浮かべ、培養液の流れに乗せて栽培容器を移動させる水耕栽培装置がある。この水耕栽培装置は、水路に流れを発生させるために、モータで回転駆動されるブレードを有した攪拌ユニットを備えている。攪拌ユニットは、水路の内周側に配置され、ブレードの回転方向に沿って培養液を還流させる。
実開昭53−946号公報
植物が定植されている場合、光の照射方向、照射量および照射時間によって、発育に差が生じてしまう。したがって、定植された植物に対して光の当たり具合を均質にするために、光源の位置を移動させる方法も知られている。
水耕栽培において水路に沿って移動させながら植物を育てる場合であっても同様であり、植物に対して均質に光を当てることが望ましい。しかし、上述のように培養液に浮かべた栽培容器を循環させる場合であっても、光が均等にあたるように植物の向きが変わるとは限らない。その結果、植物の育成が偏ってしまうと、成長した植物の重心の位置によっては培養液に浮かべた栽培容器が傾くかもしれない。そして、傾いたことによって、さらに発育の偏りを加速させてしまう。また、水路に沿って栽培容器を移動させる場合、栽培容器が傾いていると移動し難くなる。植物が偏って成長した場合でも栽培容器が傾きにくいように、植物に対して栽培容器を大きくして浮力を安定させることもできる。しかし、栽培容器を大きくすると、水耕栽培を行なうための装置が占有する面積に対する収穫率が低下してしまう。
そこで、本発明の目的は、水耕栽培において植物の葉に光を均質に当てることができる浮遊式の栽培容器、及びこの栽培容器を用いる水耕栽培装置を提供する。
一実施形態に係る栽培容器は、浮遊部と支持部材と植付部と翼とを備える。浮遊部は、培養液に対して浮力を有している。支持部材は、培養液によって成長する少なくとも1株の植物を保持する。植付部は、浮遊部の中央部分に設けられ、支持部材を固定する。翼は、浮遊部に取り付けられ、周囲を一様に流れる流体を受けて培養液の液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部を一定の速度で回転させる。
第1の実施形態の栽培容器および水耕栽培装置の斜視図。 図1の栽培容器の斜視図。 図2の栽培容器を下から見た斜視図。 第2の実施形態の栽培容器の斜視図。 第3の実施形態の栽培容器の斜視図。 第4の実施形態の栽培容器の斜視図。 図6の栽培容器を下から見た斜視図。 第5の実施形態の栽培容器の斜視図。 図8の栽培容器を下から見た斜視図。 第6の実施形態の栽培容器の斜視図。 図10の栽培容器を下から見た斜視図。 第7の実施形態の栽培容器の斜視図。 図12の栽培容器を下から見た斜視図。 第8の実施形態の栽培容器および水耕栽培装置の斜視図。 第9の実施形態の栽培容器および水耕栽培装置の斜視図。 第10の実施形態の栽培容器の斜視図。 図16の栽培容器を下から見た斜視図。 第11の実施形態の水耕栽培装置の斜視図。 第12の実施形態の水耕栽培装置の一部の斜視図。 第13の実施形態の水耕栽培装置の上流の流路の断面図。 図20の水耕栽培装置の中流の流路の断面図。 図20の水耕栽培装置の下流の流路の断面図。 第14の実施形態の水耕栽培装置の斜視図。
第1の実施形態の栽培容器10及びこれを使用する水耕栽培装置1について、図1から図3を参照して説明する。図1に示す水耕栽培装置1は、培養液Bが流される流路2と、この流路2の培養液Bに浮かべられる複数の栽培容器10とを備える。この水耕栽培装置1は、培養液Bを流すためのポンプ21と、培養液B中の不純物を取り除くフィルタ22と、培養液Bに養分を追加する供給装置23と、培養液BのpHなど水質を調整する調整装置24と、栽培容器10が培養液Bの流れによって流されないように一定の区間に保持する係留機構25と、栽培容器10に植えられた植物Pに光を供給する照明装置3と、これらの装置に接続された制御装置4をと備える。
栽培容器10は、図2および図3に示すように、浮遊部11と支持部材12と植付部13と翼14とを備える。浮遊部11は、培養液Bに対して十分な浮力を有している。浮遊部11は、発泡スチロールや発泡ウレタンなどの発泡樹脂のように培養液Bよりも比重の小さい材質のもの、または、内部が空洞になった密封容器、あるいは、開口した下部を培養液Bで塞がれることで空気を保持するケースでもよい。本実施形態の場合、図2に示すように、下向きに開口したリング状(いわゆるドーナツ形)のケース111の内部に発泡樹脂112を充填した構造を有している。
支持部材12は、培養液Bによって成長する少なくとも1株の植物Pを保持する。ここで「1株」とはひとつの種子から成長した苗のみを意味するのではなく、複数の苗を1つに束ねたものも含む。支持部材12は、図2に示したように、培養液Bが浸み込むスポンジ状の部材で形成されており、1株の植物Pを挟み込んで保持する。支持部材12は、浸み込んだ培養液Bによって雑菌が繁殖しにくいように、抗菌性の材料を使用することが好ましい。支持部材12は、植物Pを挟み込みやすいように切れ込みの入ったものでもよいし、図2に示したように直方体のものを折り曲げてあるいは丸めて植物Pを保持してもよい。また、支持部材12は、1つの部材のみで構成されていなくてもよく、例えば、2つの部材で植物Pを挟んで保持してもよい。
植付部13は、浮遊部11の中央部分に設けられ、支持部材12を固定する。この植付部13は、図3に示すように浮遊部11を鉛直方向に貫通した孔であり、支持部材12の一部が培養液Bに浸るように支持部材12を固定していればよい。したがって、支持部材12から延びた植物Pの根Rは、培養液Bに浸る。
翼14は、浮遊部11の周囲を一様に流れる流体を受けることによって、培養液Bの液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部11を一定の速度で回転させる。この翼14は、少なくとも一部が培養液Bに液没する位置に配置され、培養液Bの流れによって浮遊部11を回転させる。本実施形態の場合、翼14は、図1から図3に示すように浮遊部11の下部に設置されており、培養液Bが図1に示すように流路2に沿って水平に流れる培養液Bの流れを受けて浮遊部11を回転させる。したがって、翼14は、培養液Bが水平に流れることで浮遊部11を回転させることに適した形状を有している。
本実施形態の場合、栽培容器10は、図2及び図3に示すように鉛直方向に延びた5つの翼14を備えている。各翼14の形状は、浮遊部11の外周側から中心部に向かってなだらかに弧を描いた非対称翼である。本実施形態の場合、各翼14は、前縁141が外周側に位置するように取り付けられて上流に位置する翼14が揚力を発生することで、真上から見て反時計回り(左回り)に浮遊部11すなわち栽培容器10全体を緩やかに回転させる。この実施形態では、浮遊部11の上壁113及び外周壁114に対して一続きに同じ部材で成形されている。
栽培容器10を回転させる方向は、反時計回りに限らず、時計回りであってもよい。したがって、栽培容器10を時計回りに回転させる場合、それに適した形状及び角度に翼14を設ければよい。翼14の数は、5つに限定されず、4つ以下または6つ以上であってもよい。また翼14の形状も、栽培容器10を一方向に回転させる駆動力を発生させることができれば、球面や三角柱でもよく、図2および図3に示したものに限定されない。また、浮遊部11の形状は、培養液Bに浮かべられて回転するときの回転抵抗を最小限にするとともに、周囲を波立たせないようにするために、植付部13を中心とする円形であることが好ましい。
以上のように構成された栽培容器10は、水耕栽培装置1の流路2を一定の速度で流れる培養液Bに浮かべられることによって、一定の速度で回転する。本実施形態の場合、流路2は、図1に示す係留機構25を一定の区間ごとに備えている。この係留機構25は、流路2の側壁に回動可能に装着され、栽培容器10が流路2に沿って移動することを阻止するバー251と、栽培容器10が通過できるようにこのバー251を移動させるアクチュエータ252とを備える。バー251が降りている間、このバー251よりも上流側にある栽培容器10は、その場で回転する。
照明装置3は、流路2の上方に配置されており、栽培容器10に保持された植物Pの成長を促進させるために必要な光、例えば光合成をさせるために必要な波長の光を放射する。流路2の一部に栽培容器10を係留しない区間を設け、殺菌用の紫外線を照射する照明装置3を設置してもよい。
制御装置4は、ポンプ21を駆動して流路2に一定の流量の培養液Bを循環させる。また、制御装置4は、培養液Bの成分やpHをモニタリングしており、供給装置23から養分を、調整装置24から薬剤を、それぞれ定期的に投入することで、培養液Bの状態を調質するとともに、植物Pの成長に合わせて照明装置3の光量を制御する。
この水耕栽培装置1は、翼14を備える栽培容器10を使用することで、栽培容器10に育成される植物Pの各葉Lに光を均質に当てることができる。したがって、植物Pが苗の状態で最初に保持された位置から均等に成長しやすく、そして成長することで栽培容器10が回転することを妨げるような傾きも生じない。その結果、栽培容器10の回転を維持することができ、植物Pが成長する間、光を均質に当て続けることができる。
なお、水耕栽培は、培養液Bで植物Pを育てるため、除草や害虫駆除のための農薬、および土壌に潜在的に存在している菌にさらされることがない。また、極力、人が触れないようにすることもできるため、衛生管理がしやすい。したがって、葉野菜のように収穫したものをそのまま洗って食用に供する野菜の栽培に適している。
以下に第2から第14の実施形態の栽培容器10および水耕栽培装置1を説明する。各実施形態において、第1の実施形態の栽培容器10および水耕栽培装置1と同じ機能を有する構成は、各実施形態の説明中及びその対応する図中に同じ符号を付して詳細な説明を省略し、必要に応じて第1の実施形態の対応する記載を参酌する。また、以下の各実施形態における栽培容器10またはそれを利用する水耕栽培装置1は、少なくとも第1の実施形態の場合と同様の効果を有するとともに、互いに共通する構成どうし、同様の効果を発揮する。
第2の実施形態の栽培容器10について、図4を参照して説明する。第2の実施形態の栽培容器10は、浮遊部11から下方に延びる筒部15を有している。この筒部15は、植付部13から培養液B中に延びる植物Pの根Rを広がり過ぎないように束ねる。また、筒部15は、周囲の翼14に対して隙間を有しているので、筒部15の周囲の培養液Bの流れが安定する。すなわち、筒部15は、浮遊部11すなわち栽培容器10の姿勢を安定させるスタビライザとしても機能する。この他の構成は、第1の実施形態の栽培容器10と同じである。
第2の実施形態の栽培容器10は、筒部15を有していることによって、植物Pの根Rが筒部15よりも長く伸びない限り、培養液B中における流動抵抗が一定である。その結果、栽培容器10の回転が安定し、植物Pの葉Lのそれぞれに光を均質に当てることができる。その結果、この栽培容器10を使用する水耕栽培装置1は、第1の実施形態と同様に、植物Pの成長に偏りを生じ難い。
なお、栽培容器10が回転するとき筒部15内の培養液Bが循環されるように、筒部15の内壁に設けられて培養液Bを筒部15の下端から吸い込む螺旋状のベーン、及び、筒部15の上部に吸い上げた培養液Bを吐出する出口をそれぞれ有していてもよい。また、栽培容器10の下面から延びた翼14の先端(下端)が筒部15の下端と連結されていてもよい。
第3の実施形態の栽培容器10について、図5を参照して説明する。第3の実施形態の栽培容器10は、図5に示すように、第2の実施形態の栽培容器10の筒部15と同じく筒部15を有しており、この筒部15に半径方向に培養液Bが通過する透過孔151を有している。透過孔151を設ける代わりに、網状の部材で筒部15を形成してもよい。
透過孔151を有していることによって、培養液Bが筒部15の内部に流れ込みやすくなり、植物Pの根Rに培養液Bの養分がまんべんなく行きわたるようになる。したがって、栽培容器10が回転されて植物Pの葉Lに均質に光が当たることに加えて、根Rに培養液Bが十分供給されるので、植物Pが成長する過程で偏りが生じ難くまた成長しやすい。
第4の実施形態の栽培容器10について、図6及び図7を参照して説明する。第4の実施形態の栽培容器10において、翼14は、筒部15に平行に固定されている。このとき、翼14の上端は、浮遊部11の下部に接続されていてもよい。この実施形態の栽培容器10は、第1の実施形態の場合と同様に、流路2に沿って流れる培養液Bを翼14で受けて、浮遊部11すなわち栽培容器10自身を回転させる。筒部15に翼14を取り付けるので、浮遊部11の上に高く葉Lを伸ばす植物Pを栽培する場合でも、重心の位置を低くすることができるので、栽培容器10が傾くことを抑えることができる。
第5の実施形態の栽培容器10について、図8及び図9を参照して説明する。第5の実施形態の栽培容器10において、翼14は、浮遊部11の下面外周部から下方に延びている。本実施形態の栽培容器10は、円形の浮遊部11の半径方向に翼14の幅が第1の実施形態の栽培容器10の翼14よりも小さい代わりに、翼14の数を増やしている。また、翼14が振動しないように、各翼14の下端を浮遊部11の回転中心に垂直な平面に沿って配置される環状のスタビライザ16で連結している。このスタビライザ16は、浮遊部11の姿勢を安定させるためにも寄与する。スタビライザ16は、筒部15に接合されていてもよい。
この栽培容器10は、第1から第4の実施形態の栽培容器10のように、流路2に沿って水平に流れる培養液Bの流れを受けて回転するとともに、流路2の底から水面に浮かぶ浮遊部11に向かう方向に強制対流される培養液Bの流れを受けて回転することができる。つまり、この栽培容器10は、図8中に示す矢印B1のように流れる培養液Bによって回転するとともに、図9中に示す矢印B2のように流れる培養液Bによっても回転する。
図9の矢印B2に沿う培養液Bの流れは、流路2の底部に設置されるノズルから供給される培養液Bによって作られてもよいし、流路2の底部に設置される曝気用のノズルから供給される気泡によって培養液Bに引き起こされてもよい。このように、第5の実施形態の栽培容器10は、培養液Bの流れが流路2に沿う流れでも強制対流でも、浮遊部11の周囲を一様に培養液Bが流れることによって、浮遊部11に安定した回転を生み出すことができる。
第6の実施形態の栽培容器10について、図10及び図11を参照して説明する。第6の実施形態の栽培容器10において、第1から第5の実施形態と同様に、翼14は、浮遊部11の下部に配置されて、浮遊部11及び筒部15の両方に接合されている。また、翼14の下端は、第5の実施形態と同様に、スタビライザ16によって連結されている。この栽培容器10は、図10中に示す矢印B1のように流れる培養液Bによって回転するとともに、図11中に示す矢印B2のように流れる培養液Bによっても回転する。
第6の実施形態の栽培容器10は、浮遊部11から下方に延びた翼14の長さが、第5の実施形態の栽培容器10の翼14よりも短く、浮遊部11の半径方向に外周から中央に取り付けられた筒部15に接合される充分な幅を有している。ここで、筒部15の長さは、栽培する植物Pが成長したときの根Rの長さに応じて適宜選択されればよい。したがって、本実施形態の栽培容器10は、成長した根Rが短い植物Pであれば、第5の実施形態の栽培容器10に比べて水深の浅い流路2に採用することができる。また、培養液Bに対する投影面積、すなわち、矢印B1及び矢印B2に沿って見た栽培容器10の翼14の投影面積は、矢印B1の場合よりも矢印B2の場合の方が大きい。つまりこの栽培容器10は、強制対流によって回転させた方が、回転速度の制御を行ないやすい。
第7の実施形態の栽培容器10について、図12及び図13を参照して説明する。第7の実施形態の栽培容器10において、第6の実施形態と同様に、翼14は、浮遊部11の下部に配置され、浮遊部11及び筒部15の両方に接合されている。この栽培容器10の翼14は、浮遊部11の半径方向にまっすぐに、かつ、筒部15の中心軸に対して仰角がつけられたいわゆるプロペラ状に配置されている。したがって、この栽培容器10は、図12及び図13中の矢印B2に沿って強制対流される培養液Bの流れを翼14で受けて浮遊部11すなわち栽培容器10自身を回転させる。
また、この栽培容器10は、各翼14の下端の外周部を連結するように、環状のスタビライザ16を備えている。このスタビライザ16は、第5及び第6の実施形態とは異なっており、この栽培容器10の回転軸を中心とする円筒面に沿って形成されている。したがって、強制対流される培養液Bの流れを受けて回転した場合に、栽培容器10が安定しやすい。強制対流を引き起こすための培養液Bの流れまたは気泡は、各翼14に当たったのち遠心方向へ方向を転換され、浮遊部11の下面とスタビライザ16の上縁の間から外側へ放出される。栽培容器10は、強制対流される培養液Bの流れによって回転するので、個別に回転速度を管理しやすい。
第8の実施形態の栽培容器10および水耕栽培装置1について、図14を参照して説明する。第8の実施形態の水耕栽培装置1は、図14に示すように、培養液Bが流される流路2の上に、空気が流される風洞5を備えている。風洞5に流される空気の気流A1は、風洞に接続された送風機51によって作られる。図14において、風洞5を流れる空気の気流A1の向きは、流路2を流れる培養液Bの流れ(矢印B1)と平行に設定されている。気流A1の向きと培養液Bの流れの向きとは、互いに影響し合わないので、気流A1の向きが培養液Bの流れの向きと直交していてもよいし、逆行していてもよい。
栽培容器10は、浮遊部11の周囲を一様に流れる流体として、送風機51で作られる空気の気流A1を利用し、この気流A1を受けて培養液Bの液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部11を一定の速度で回転させる翼14を有している。本実施形態では、翼14は、培養液Bの液面よりも上である浮遊部11の上部に配置され、液面に沿って流れる気流A1を受けて浮遊部を回転させる。
各翼14は、浮遊部11から上方へ延びており、回転軸に垂直な気流A1を受けて浮遊部11すなわち栽培容器10全体を回転させる。これらの翼14は、図8及び図9に示した第5の実施形態の栽培容器10の翼14を浮遊部11の上部に取り付けた状態に相当する。各翼14の上端と接合された栽培ステージ17は、浮遊部11と平行に配置され、中央部分に浮遊部11の植付部13に通じる連通孔171及び連結筒部172が設けられている。植付部13に固定される支持部材12は、連結筒部172を通して連通孔171まで充填される。
栽培ステージ17は、図14に示したような平坦なものに限らず、植付部13に直接なだらかにつながる漏斗形状に形成されていてもよい。この場合、連通孔171および連結筒部172は、栽培ステージ17に一体化される。栽培ステージ17は、送風機51で起こされた気流A1の一部が通過するように、多数の通気孔を有していてもよいし、メッシュ状のもので構成されていてもよい。
また、本実施形態の水耕栽培装置1は、栽培容器10を流路2の一定の区間に保持する係留機構25として、栽培容器10の浮遊部11が嵌る開口部253が設けられたフレーム25Aを備えている。風洞5は、栽培容器10の翼14に効率よく気流A1を当てるために、フレーム25Aによって係留された栽培容器10の栽培ステージ17とほぼ同じ高さに設置されるカバーパネル52を有している。このとき培養液Bは、フレーム25Aまでいっぱいに満たされていてもよいし、フレーム25Aとの間に隙間を有していてもよい。植物Pの成長に合わせて、培養液Bの液面またはフレーム25Aの高さを変えることで、風洞5の位置を栽培容器10の翼14に合わせることができる。
以上のように構成された栽培容器10は、気流A1によって浮遊部11すなわち栽培容器10自身が回転する。したがって、これを使用する水耕栽培装置1は、培養液Bの流れに関係なく栽培容器10を適した速度で回転させることができる。本実施形態の水耕栽培装置1は、培養液Bの流量および栽培容器10の回転速度を個別に、植物Pの成長に合わせて変えることができるため、植物Pの育成の管理がしやすくなる。
第9の実施形態の栽培容器10および水耕栽培装置1について、図15を参照して説明する。第9の実施形態の水耕栽培装置1は、栽培容器10を流路2の一定の区間に保持する係留機構25として、フレーム25Aを備えている。この実施形態の栽培容器10は、第8の実施形態の栽培容器10と同様に、浮遊部11の周囲を流れる流体として気流A1を利用し、この気流A1を受けて培養液Bの液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部11を一定の速度で回転させる翼14を有している。したがって、翼14は、培養液Bの液面よりも上になる浮遊部11の上部に配置されている。
この翼14は、回転軸と平行に延びており、支持部材12に育成する植物Pを囲う外周位置に配置されている。各翼14の上端は、互いにリング142で連結されている。この栽培容器10は、第8の実施形態のように培養液Bの液面に沿う方向に流れる気流A1によって回転力を得るだけでなく、図15に示すように上方から吹き降ろす気流A2によっても回転力を得ることができる。翼14及びリング142の影が植物Pにかからないように、翼14及びリング142を透明部材で作るとよい。
以上のように構成された栽培容器10を使用する水耕栽培装置1は、流路2の培養液Bの流れに関係なく、気流A1や気流A2で、栽培容器10を回転させることができる。したがって、自然に流れる風を利用してもよいし、人工的に送風機51で気流A1や気流A2を発生させてもよい。吹き降ろす気流A2を発生させる場合、栽培容器10をそれぞれ係留している位置に合わせてノズル531を設けたダクト53を設置し、そのダクト53に送風機51で空気を送り込む。この場合の送風機51やダクト53は、空調設備と共通してあるいはその一部として設けることも可能である。この空調設備は、例えば、植物Pを育てるために空気の温度や湿度、並びに酸素と窒素あるいは二酸化炭素の濃度を調整するために設置されるものである。
栽培容器10を回転させるために利用される気流A2を発生させるための送風機51やダクト53を流路2とは別に設置することができるので、水耕栽培装置1の設備費用を安価に抑えることができるとともに、栽培容器10の数が多い大規模な物から栽培容器10の数が少ない小規模なものまで、同じ構成で水耕栽培装置1を作ることができる。
第10の実施形態の栽培容器10について、図16及び図17を参照して説明する。第10の実施形態の栽培容器10は、複数の支持部材12を固定する植付部13を有している。本実施形態において、植付部13は、図16に示すように4つの支持部材12を固定する。各支持部材12には、植物Pの苗が1つずつ保持されている。植付部13は、図17に示すように下部のそれぞれの支持部材12に対応する位置に筒部15を有している。これら4つの筒部15は、個別に設けられる代わりにすべての支持部材12から延びる植物Pの根Rを囲う1つの筒部15であってもよい。
以上のように構成された栽培容器10は、個別に筒部15が設けられているので、栽培容器10から植物Pを収穫する際に植物Pの根Rが互いに絡まっていないので、植物Pを分けやすい。この栽培容器10は、第1の実施形態の水耕栽培装置1に採用することができるとともに、この栽培容器10の植付部13の構成を第1から第9の実施形態の栽培容器10に適用することも可能である。
第11の実施形態の水耕栽培装置1について、図18を参照して説明する。図18に示す水耕栽培装置1は、蛇行するように複数回折り返した流路2と、この流路2に流れる培養液Bに浮かべられる複数の栽培容器10とを備える。栽培容器10は、図1から図13に示した第1から第7の実施形態の栽培容器10及び図16と図17に示した第10の実施形態の栽培容器10を採用することができる。また、第8の実施形態のように流路2とともに風洞5を設けることで図14に示した第8の実施形態の栽培容器10を採用できるし、第9の実施形態のようにダクト53およびノズル531を設けることで図15に示した第9の実施形態の栽培容器10を採用することもできる。
この水耕栽培装置1において、流路2は、栽培する植物Pを苗の状態から製品として収穫できるまで十分に育った状態までに要する育成日数と、植物Pの一日の出荷量と、に応じた数だけ栽培容器10を流す十分な長さを有する。流路2は、一定の区間ごとに第1の実施形態で示したような係留機構25を備えている。係留機構25は、培養液Bの流れによって栽培容器10が下流へ必要以上に流されてしまうのを抑制する。栽培容器10は、係留機構25によって流路2中の移動距離が制限され、出荷量に応じた数だけ流路2の最下流に流れ着く。
ここで、参考のために、水耕栽培装置1の運転条件の一例を記す。植物Pが収穫されるまで成長するのに要する時間は約40日、1回の収穫量を100株(栽培容器10の100個分)、とすると、水耕栽培装置1は、同時に約4000個の栽培容器10を浮かべる流路2を有する必要がある。1つの栽培容器10の大きさを直径約20cmとすると、流路2の全長は、少なくとも800mになる。培養液Bの流速は、毎秒200〜300mmぐらいに設定される。したがって、培養液Bは、約1時間に1回循環されることになる。
新しい苗の投入作業と成長した植物Pの収穫作業の作業効率を向上させるとともに、培養液Bを循環させるための設備の効率を向上させるために、図18に示した流路2の上流端と下流端を接続し一続きに培養液Bが流れるようにしてもよい。このようにすることで、植物Pを収穫した後の栽培容器10を使ってすぐに新しい苗を投入することができる。
また、水耕栽培装置1は、流路2の上方に照明装置3を設置しており、成長段階に応じた光量及び波長の光を供給する。栽培容器10が回転するので、照明装置3は、流路2の真上に必ずしもなくてもよい。培養液Bを流路2に沿って流すためのポンプ21及びポンプ21から送出される培養液Bの供給経路は、流路2の最上流端だけでなく、培養液Bの含有成分やpHなどを調整するために必要となる位置に接続される。図18に示したような蛇行する流路2の場合、各折返し部分に供給経路を接続することで、配管を簡略にすることができる。
第12の実施形態の水耕栽培装置1および栽培容器10について、図19を参照して説明する。図19は、水耕栽培装置1の流路2の一部を示す。流路2は、底部が丸くなったいわゆる「U字形」の断面形状を有している。栽培容器10は、培養液Bに液没する翼14を浮遊部11の下部に有しており、植付部13の下部に筒部15が取り付けられている。翼14と筒部15は、流路2の断面形状に沿って丸く、すなわち外形が球面に沿う形状に、作られているので、栽培容器10が回転しても流路2に干渉することはない。
さらに、この実施形態の水耕栽培装置1における流路2は、一方の側壁に凸部26を有している。この凸部26は、回転する栽培容器10の浮遊部11の半径方向へ延びたアーム18と干渉する位置に設置される。第12の実施形態の場合、翼14がアーム18として機能するため、凸部26は、培養液Bの液面よりも低い位置に設置されている。アーム18及び凸部26を液面よりも高い位置に設置し、栽培容器10が流路2に沿って移動することでアーム18と凸部26とを干渉させてもよい。凸部26は、流路2に沿って、一定の間隔、もしくは、栽培容器10を強制的に回転させたい地点に、設置される。
以上のように構成された栽培容器10および水耕栽培装置1は、栽培容器10が流路2に沿って移動することで、アーム18が凸部26に衝突し、栽培容器10を強制的に回転させる。またそうすることによって、栽培容器10を確実に回転させることができ、植物Pの葉Lに均質に光を当てることができる。そして、栽培容器10は、培養液Bの流れによって移動することでアーム18を凸部26に衝突させ回転するので、浮遊部11の周囲を一様に流れる流体を受けて培養液Bの液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部11を回転させているとも言える。
第11の実施形態の水耕栽培装置1の流路2のように流路2が蛇行している場合、流路2の折返し部分やその前後、あるいは栽培容器10が多数並んで互いに浮遊部11が接している直線部分において、栽培容器10が培養液Bの流れによって十分な回転力を得られないことも考えられる。このような場合でも、水耕栽培装置1は、栽培容器10にアーム18を有するとともに流路2に凸部26を有していることによって、栽培容器10に安定した回転を与えることができる。
なお、培養液Bの流れによって左回りに回る栽培容器10と右回りに回る栽培容器10を交互に流路2に並べると、栽培容器10の浮遊部11どうしが接しても互いにいなすように回転するため、栽培容器10の回転が抑制されることを軽減できる。ただし、この場合、左回転する栽培容器10と右回転する栽培容器10との個々にのみ対応する凸部26をそれぞれ設ける必要がある。例えば、凸部26を配置する位置は、左回転用と右回転用とで反対側の側壁に設けるとともに、高さを変えて設置する。そして、アーム18は、それぞれ対応する凸部26に干渉する高さに配置すればよい。または、アーム18の代わりに栽培容器10の外周にピニオンを設け、流路2の一方の側壁にラックを敷設し、これらを嵌合させることによって、培養液Bによって押し流された距離だけ栽培容器10が回転する水耕栽培装置1を作ることもできる。これもまた、栽培容器10の浮遊部11の周囲を一様に流れる流体を受けて培養液Bの液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部を回転させる栽培容器10の一例であると言える。
第13の実施形態の水耕栽培装置1について、図20から図22を参照して説明する。この水耕栽培装置1は、第11の実施形態の水耕栽培装置と同様の流路2を備えており、流路2の断面形状が第11の実施形態の場合と異なっている。第13の実施形態の水耕栽培装置1の流路2は、上流部分の流路断面形状が図20に示す形状であり、中流部分の流路断面形状が図21に示す形状であり、下流部分の流路断面形状が図22に示す形状を有している。
流路2の上流部分において植物Pは、苗の状態であり、根Rも筒部15の下端を超える程度に延びていない。つまり流路2の上流部分は、栽培容器10が流路2に接触しないように作られていればよいので、図20に示すように栽培容器10の筒部15に対峙する底部2Aが浅い。流路2の中流部分において植物Pは、ある程度成長し、根Rも筒部15から少しはみ出す程度に伸びる。そこで、流路2の中流部分は、図21に示すように栽培容器10の筒部15に対峙する底部2Aを下方に向かって突出させた形状にする。流路2の下流部分において植物Pは、さらに成長し、根Rも筒部15から長く伸びている。したがって、流路2の下流部分は、図22に示すように栽培容器10の筒部15に対峙する底部を中流部分よりも大きくは項へ突出させた形状にしている。
流路2の底部2Aを下方へ突出させることによって上流部分と下流部分とで培養液Bの流速が大きく変わらないように、流路2の上流部分、中流部分、下流部分のいずれにおいても、流路断面積が同じになるように、流路2を作ることが好ましい。つまり、流路2は、上流よりも下流の方が、水深が深く幅が狭い。このようにすることで、栽培容器10と流路2との隙間は、上流部分から下流部分に行くにしたがって小さくなる。つまり、栽培容器10を回転させるトルクに寄与する培養液Bの割合が増える。
その結果、栽培容器10は、大きく成長した植物Pが乗っていても、翼14によって培養液Bの流れから十分な回転トルクを受けることができ、植物Pの成長によらずに確実に回転する。また、第13の実施形態の水耕栽培装置1の流路2であれば、植物Pの根Rの成長を妨げないので、植物Pも成長しやすい。
なお、底部2Aの深さは、上流から下流に掛けて連続的に徐々に深くしてもよいし、流路2が折り返されている部分で区切って深さを変えてもよい。
第14の実施形態の水耕栽培装置1について、図23を参照して説明する。図23に示す水耕栽培装置1は、培養液Bの流れを横切る方向に栽培容器10を複数並べる幅を有した流路2を備える。栽培容器10は、一度に収穫する植物Pの量または出荷量に応じた数を一つのグループとして取り扱えるように、複数の栽培容器10をマトリックス配列に保持するフレーム25Bに保持される。このフレーム25Bは、栽培容器10を流路2の一定の区間に保持する係留機構25として機能する。
栽培容器10は、第1から第10の実施形態の栽培容器10のいずれでも採用することができる。第14の実施形態の水耕栽培装置1は、第1から第6及び第10の実施形態の栽培容器10を採用する場合、流路2に沿って流れる培養液Bによって栽培容器10を回転させる。第5から第7の実施形態の栽培容器10を採用する場合、水耕栽培装置1は、流路2の底部から培養液Bを強制対流させるノズル、または、曝気用のノズルを備えることで、栽培容器10を回転させる。また、第8の実施形態の栽培容器10を採用する場合は流路2の上部に風洞5を設け、第9の実施形態の栽培容器10を採用する場合は流路の上方にダクト53および各栽培容器に気流A2を送るノズル531を設置すればよい。いずれの場合も栽培容器10は、流路2を流れる培養液Bに浮かべられており、浮遊部11の周囲を一様に流れる流体を受けて浮遊部11すなわち栽培容器10自身を回転させる翼14を有している。
以上のように構成された第14の実施形態の水耕栽培装置1は、フレーム25Bを一単位として流路2から引き揚げ、栽培容器10に育った植物Pを収穫する。栽培容器10がフレーム25Bを持ち上げたときに落ちないように、栽培容器10とフレーム25Bとを構成しておくことで、新しい苗を投入する作業や育った植物Pを収穫する作業の効率が良くなる。また、1つのフレーム25Bにセットされる栽培容器10は、同時に流路2に投入され、同時に流路から引き揚げられるので、生産管理もしやすくなる。
本発明のいくつかの実施形態を説明した。これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記実施形態の他の技術的特徴を以下に付記する。
[1] 培養液に対して浮力を有した浮遊部と、前記培養液によって成長する少なくとも1株の植物を保持する支持部材と、前記浮遊部の中央部分に設けられて前記支持部材を固定する植付部と、前記浮遊部の周囲を一様に流れる流体を受けて前記培養液の液面に垂直な回転軸を中心に前記浮遊部を一定の速度で回転させる翼と、を備える栽培容器。
[2] 前記翼は、少なくとも一部が前記培養液に液没する位置に配置され、前記培養液の流れによって前記浮遊部を回転させる[1]に記載された栽培容器。
[3] 前記翼は、水平に流れる前記培養液の流れを受けて前記浮遊部を回転させる[2]に記載された栽培容器。
[4] 前記翼は、強制対流される前記培養液の流れを受けて前記浮遊部を回転させる[2]に記載された栽培容器。
[5] 前記翼は、前記培養液中を前記浮遊部へ向かって上昇する気泡及びその気泡によって引き起こされる前記培養液の流れによって前記浮遊部を回転させる[2]に記載された栽培容器。
[6] 前記翼は、前記培養液の液面よりも上に配置され、前記液面に沿って流れる気流によって前記浮遊部を回転させる[1]に記載された栽培容器。
[7] 前記翼は、前記支持部材に育成する植物を囲う外周位置に配置される[6]に記載された栽培容器。
[8] 前記植付部から培養液中に延びる前記植物の根を束ねる筒部をさらに備える[1]から[7]いずれか1つに記載された栽培容器。
[9] 前記筒部は、前記培養液が通過する複数の透過孔を有する[8]に記載された栽培容器。
[10] 前記浮遊部の姿勢を安定させるスタビライザを前記筒部に備える[8]または[9]に記載された栽培容器。
[11] 培養液が流される流路と、前記流路の前記培養液に浮かべられる少なくとも1つの栽培容器と、を備える水耕栽培装置であって、前記栽培容器は、培養液に対して浮力を有した浮遊部と、前記培養液によって成長する少なくとも1株の植物を保持する支持部材と、前記浮遊部の中央部分に設けられて前記支持部材を固定する植付部と、前記浮遊部の周囲を一様に流れる流体を受けて前記培養液の液面に垂直な回転軸を中心に前記浮遊部を一定の速度で回転させる翼と、を有する水耕栽培装置。
[12] 前記流路は、前記培養液の流れに関わらず前記栽培容器を一定の区間に保持する係留機構を備える[11]に記載された水耕栽培装置。
[13] 前記流路は、複数の前記栽培容器を一列に搬送する幅を有する[11]又は[12]に記載された水耕栽培装置。
[14] 前記流路は、上流よりも下流の方が、水深が深く幅が狭い[13]に記載された水耕栽培装置。
[15] 前記栽培容器は、前記浮遊部の半径方向へ延びたアームを有し、前記流路は、この流路を移動する前記栽培容器の前記アームに干渉する凸部を有し、前記アームが前記突部に衝突することで前記栽培容器を回転させる[11]から[14]のいずれか1つに記載された水耕栽培装置。
[16] 前記流路は、流れを横切る方向に前記栽培容器を複数並べる幅を有し、前記係留機構は、複数の前記栽培容器をマトリックス配列に保持するフレームである[12]に記載された水耕栽培装置。
1…水耕栽培装置、2…流路、3…照明装置、4…制御装置、5…風洞、10…栽培容器、11…浮遊部、12…支持部材、13…植付部、14…翼、15…筒部、16…スタビライザ、18…アーム、B…培養液、P…植物、R…根、L…葉、B1…矢印(培養液の流れ、流体の流れ方向)、B2…矢印(培養液の流れ、流体の流れ方向)、A1,A2…気流(流体の流れ)。
一実施形態に係る栽培容器は、浮遊部と支持部材と植付部と翼と環状のスタビライザとを備える。浮遊部は、培養液に対して浮力を有している。支持部材は、培養液によって成長する少なくとも1株の植物を保持する。植付部は、浮遊部の中央部分に設けられ、支持部材を固定する。複数の翼は、浮遊部の下部に設置され、培養液の液面に垂直な回転軸を中心に浮遊部を回転させる。環状のスタビライザは、複数の翼の下端を連結する。

Claims (5)

  1. 培養液に対して浮力を有した浮遊部と、
    前記培養液によって成長する少なくとも1株の植物を保持する支持部材と、
    前記浮遊部の中央部分に設けられて前記支持部材を固定する植付部と、
    前記浮遊部の周囲を一様に流れる流体を受けて前記培養液の液面に垂直な回転軸を中心に前記浮遊部を一定の速度で回転させる翼と、を備える栽培容器。
  2. 前記翼は、少なくとも一部が前記培養液に液没する位置に配置され、前記培養液の流れによって前記浮遊部を回転させることを特徴とする請求項1に記載された栽培容器。
  3. 前記植付部から培養液中に延びる前記植物の根を束ねる筒部をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された栽培容器。
  4. 培養液が流される流路と、前記流路の前記培養液に浮かべられる少なくとも1つの栽培容器と、を備える水耕栽培装置であって、
    前記栽培容器は、
    培養液に対して浮力を有した浮遊部と、
    前記培養液によって成長する少なくとも1株の植物を保持する支持部材と、
    前記浮遊部の中央部分に設けられて前記支持部材を固定する植付部と、
    前記浮遊部の周囲を一様に流れる流体を受けて前記培養液の液面に垂直な回転軸を中心に前記浮遊部を一定の速度で回転させる翼と、を有する水耕栽培装置。
  5. 前記栽培容器は、前記浮遊部の半径方向へ延びたアームを有し、
    前記流路は、この流路を移動する前記栽培容器の前記アームに干渉する凸部を有し、
    前記アームが前記突部に衝突することで前記栽培容器を回転させることを特徴とする請求項4に記載された水耕栽培装置。
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