JP2017017967A - 自動列車運転装置 - Google Patents

自動列車運転装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017017967A
JP2017017967A JP2015135747A JP2015135747A JP2017017967A JP 2017017967 A JP2017017967 A JP 2017017967A JP 2015135747 A JP2015135747 A JP 2015135747A JP 2015135747 A JP2015135747 A JP 2015135747A JP 2017017967 A JP2017017967 A JP 2017017967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle characteristic
deceleration
vehicle
waveform
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015135747A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6530985B2 (ja
JP2017017967A5 (ja
Inventor
小田 篤史
Atsushi Oda
篤史 小田
行男 新美
Yukio Niimi
行男 新美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2015135747A priority Critical patent/JP6530985B2/ja
Priority to SG10201604254TA priority patent/SG10201604254TA/en
Publication of JP2017017967A publication Critical patent/JP2017017967A/ja
Publication of JP2017017967A5 publication Critical patent/JP2017017967A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6530985B2 publication Critical patent/JP6530985B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】追従性の悪化を防止して、停止位置精度及び乗り心地を向上し得る自動列車運転装置を提供する。
【解決手段】自動列車運転装置501において、自列車の速度と、自列車の走行を制御するための制動指令とに基づいて、車両特性を学習する車両特性学習部505は、車両特性を推定する車両特性推定部507と、車両特性を新たに算出予定の制動指令に反映させる車両特性反映部508とを備える。車両特性推定部は、自列車に実際に発生した発生減速度を算出し、一方で制動指令に基づいて、自列車に指令された指令減速度を算出し、算出した発生減速度を時間軸方向及び減速度軸方向に移動させたときの波形と、指令減速度の波形との差分を評価関数とし、評価関数が最小となる時間軸方向及び減速度軸方向の移動量を車両特性値として算出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、列車の走行を制御する自動列車運転装置及び自動列車運転方法に適用して好適なものである。
近年、列車運行ダイヤの過密化やホームドアの整備充実化等を背景に乗務員の負担低減や人件費の削減を目的として自動列車運転(ATO:Automatic Train Control)装置の導入が進められている。ATO装置のなかでも特に、ホームドア位置に車両ドア位置を正確に合わせて列車を停止させる列車定位置停止制御(TASC:Train Automatic Stop Control)装置は、既設路線駅にホームドア導入が進むに伴い多くの路線で盛んに導入されている。
特許文献1には、ATO装置に関する技術が開示されている。具体的には、列車走行時に取得したデータをオンライン処理し、オンライン処理したデータ基づいて、列車特性を列車走行時に自動学習し、自動学習した列車特性を用いて列車の自動運転を行う自動列車運転装置が開示されている。
この特許文献1によれば、走行中にオンラインで列車特性を自動学習することが可能であり、自動学習した結果を用いて列車の自動運転を行うことができるとしている。具体的には、指令減速度の波形と発生減速度の波形とがおよそ相似形であり、時間軸方向及び減速度軸方向に平行移動することで両波形を重ね合わせることができ、平行移動した量が設計値からの偏差として学習される。
特開2015−12676
しかし特許文献1に記載の技術では、時間軸方向及び減速度軸方向に平行移動する刻み幅は小さいと計算負荷が増大し、平行移動する刻み幅が大きいと指令減速度の波形と発生減速度の波形を精度よく重ね合わせることができず、平行移動した量から設計値からの偏差を精度よく算出することが出来ない。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、設計値からの偏差を精度よく算出しつつ、計算負荷を小さくする自動列車運転装置を提案するものである。本発明により自動列車運転装置への車両特性学習機能が実装可能となり、経年変化や部品交換による車両特性の変化にも対応できるようになる。
かかる課題を解決するために、本発明においては、列車の走行時に取得したデータ列車の車両特性を自動学習する車両特性学習手段を備えた自動列車運転装置において、実際の列車の動作から算出される発生減速度の波形を時間軸方向及び減速度軸方向に平行移動させ、発生減速度の波形と設計上出力されるべき指令減速度の両波形のずれを評価関数とし、評価関数を近似した近似関数を定義し、近似関数の極小値を解析的に算出することで、評価関数が最小となる場合の平行移動量を決定し、前記平行移動量から車両特性を算出する車両特性学習手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、設計値からの偏差を精度よく算出しつつ、計算負荷を小さくすることができる。
列車定位置停止制御装置の機能構成図である。 車両速度、指令減速度及び発生減速度と、経過時間との関係図である。 車両特性学習機能を備えた列車定位置停止装置の機能構成図である。 時間軸方向及び減速度軸方向の平行移動量の刻み幅と評価関数の関係図である。 第1の実施の形態における自動列車運転装置の機能構成図である。 第1の実施の形態の車両特性値算出処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における自動列車運転装置の機能構成図である。 第2の実施の形態における代表点決定方法の概要図である。 第3の実施の形態における自動列車運転装置の機能構成図である。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。なお図1〜図3は、一般的な自動列車運転装置(ATO装置)に含まれる列車定位置停止制御装置(TASC装置)の構成及び課題について説明する説明図であり、図5〜図9は、本実施の形態における自動列車運転装置(特に列車定位置停止制御装置)の構成について説明する説明図である。
また図1〜図9に図示されている各部は、プロセッサ、記憶媒体又はプログラムの何れか又は組み合わせて構成される機器である。例えばプロセッサは、記憶媒体に記憶されているプログラムを読みだして各種機能を実現する。
(1)列車定位置停止制御装置の概要
図1は、列車定位置停止制御装置(TASC装置)の機能構成を示す。TASC装置は、速度位置検出部により、車輪軸に設置された速度発電機から速度信号を検出し、また地上子と通信する車上子から位置情報を検出する。またTASC装置は、制御指令算出部により、取得した速度信号と位置情報とに基づいて制動指令を算出し、算出した制動指令を車両情報制御装置や制駆動制御装置に出力する。
TASC装置の機能は、上記の通り大きく2つある。すなわち速度信号及び位置情報を検出する速度位置検出機能及び制動指令を算出する制御指令算出機能である。このうち制御指令算出機能を有する制御指令算出部は、さらに計画機能を有する計画部及び追従機能を有する追従部から構成される。
計画機能とは、予め保持する駅停止位置までの制動速度に対し、現在の車両位置を照らし合わせて目標速度を算出する機能である。また追従機能とは、目標速度と現在の車両速度との速度偏差を入力し、出力すべき制動力を算出する機能である。TASC装置は、この算出した制動力を制動指令に含めて車両情報制御装置や制駆動制御装置に出力する。
なお制動指令にはブレーキノッチ指令及びトルク指令等がある。車両情報制御装置は、車上の情報伝送を管理する装置であり、TASC装置からの制動指令を入力すると、入力した制動指令を制駆動制御装置に出力する。制駆動制御装置は、入力した制動指令に基づいて、列車の走行を制御する。
ところで通常、TASC装置から制動指令が出力された時間と、制動指令に基づく動作が列車に実際に反映される時間との間には、多少のずれが生じる。またTASC装置からの制動指令に含まれる制動力と、列車に実際に働く制動力との間についても多少のずれが生じることが知られている。
図2は、車両速度、指令減速度及び発生減速度と、経過時間との関係を示す。車両速度は点線で示し、指令減速度は実線で示し、発生減速度は一点鎖線で示す。図2に示すように、減速を指示する制動指令がTASC装置から出力された時間と、この制動指令に含まれる指令減速度が列車に実際に反映される時間との間には多少のずれが生じている。これを無駄時間と呼ぶ。
また指令減速度と列車に実際に働く発生減速度との間についても多少のずれが生じている。これを減速度偏差と呼ぶ。これら無駄時間及び減速度偏差が大きいほど、目標速度に追従する追従性が悪化する。よってTASC装置の導入に際しては、作業員による諸パラメータの調整作業を十分に行い、これら無駄時間及び減速度偏差による停止位置精度への悪影響をできるだけ低減する必要がある。
一方で作業員による調整作業の工数の低減を図るべく、近年では列車が実際に走行した際に得られる走行実績に基づいて、車両特性(無駄時間及び減速度偏差)を自動学習して制御に反映する機能の開発が進められている。この機能を車両特性学習機能と呼ぶ。
図3は、車両特性学習部を備えたTASC装置の機能構成を示す。車両特性学習部は、制動指令及び現在速度を入力して減速度に関する無駄時間及び減速度偏差を推定し、車両特性値を含む調整パラメータを制御指令算出部に出力する機能である。
制御指令算出部は、車両の位置と速度に関して、無駄時間後の予測位置及び予測速度を算出し、無駄時間分の遅れを考慮して予測制御を行う。また減速度偏差を考慮して制動力の指令値を補正する。
ここで図2に示したように指令減速度の波形と発生減速度の波形とがおよそ相似形であり、時間軸方向及び減速度軸方向に平行移動させ、両波形のずれを評価関数とし、評価関数が最小となる場合の平行移動量が設計値からの偏差として学習される。
しかし、時間軸方向及び減速度軸方向に平行移動する刻み幅は小さいと計算負荷が増大し、平行移動する刻み幅が大きいと指令減速度の波形と発生減速度の波形を精度よく重ね合わせることができず、平行移動した量から設計値からの偏差を精度よく算出することが出来ない。
図4に時間軸方向及び減速度軸方向の平行移動量の刻み幅の例を示す。図4では評価範囲を時間軸方向は0〜2[秒]、減速度軸方向は設計値からの減速度偏差が−1〜+1[km/h/s]とし、時間軸方向の刻み幅は0.1[秒]、減速度軸方向の刻み幅は0.1[km/h/s]とした。この場合、時間軸方向に21点、減速度軸方向に21点の合計441点で指令減速度の波形と発生減速度の波形のずれを評価する必要がある。
車両特性の学習は、学習した車両特性値を早期に積み上げるという点で、ある駅進入時のデータを用いた車両特性の学習を次の駅進入までに終えておくことが望ましい。しかしながら、[0025]で示した無駄時間と減速度偏差の組み合わせを現状の自動列車運転装置で計算するとなると、ある駅進入時のデータを用いた車両特性の学習を次の駅進入までに終えておくことは難しい。
(1)第1の実施の形態
第1の実施の形態では、指令減速度波形と発生減速度波形の両波形のずれを評価関数とし、評価関数を二次の他変数関数で近似し、前記他変数関数の極小値を解析的に算出することで指令減速度波形と発生減速度波形の両波形のずれを評価する点数を削減する自動列車運転装置について説明する。
(1−1)自動列車運転装置の構成
図5は、第1の実施の形態における自動列車運転装置501の機能構成を示す。自動列車運転装置501は、制動指令を算出し、算出した制動指令を制駆動制御装置502を介してアクチュエータ503に出力することにより列車の走行を制御する。
自動列車運転装置501は、速度位置検出部504により自列車の位置及び速度を取得し、車両特性学習部505により車両特性値を取得する。そして自動列車運転装置501は、制御指令算出部506により速度位置検出部504からの位置及び速度と、車両特性学習部505からの車両特性値とを入力して、制動指令を算出する。
なお速度位置検出部504による自列車の速度の検出方法には、例えば車輪軸に設置された速度発電機からの速度信号を用いて車軸の回転速度に車輪円周長を乗算して検出する方法やドップラーレーダーを用いて地上との速度差を測定する方法等がある。
次いで車両特性学習部505について説明すると、車両特性学習部505は、車両特性推定部507、車両特性反映部508から構成される。
車両特性推定部507は、速度位置検出部504からの自列車の位置及び速度と、制御指令算出部506からの自列車の制動指令とを入力して、自列車の車両特性を推定する。
車両特性反映部508は、車両特性推定部507で算出した車両特性値を蓄積及び統計処理し、制御指令算出部506に出力する。
次いで車両特性推定部507の詳細について説明する。車両特性推定部507は、走行実績データ蓄積部509、指令減速度波形算出部510、発生減速度波形算出部511及び波形シフト量算出部512から構成される。
走行実績データ蓄積部509は、速度位置検出部504からの自列車の位置及び速度と、制御指令算出部506からの自列車の制動指令とを走行実績を示すデータとして蓄積する。
指令減速度波形算出部510は、走行実績データ蓄積部509により蓄積される制動指令に基づいて、制動時に指令された減速度の時系列データ(指令減速度波形)を算出する。また発生減速度波形算出部511は、走行実績データ蓄積部509により蓄積される位置及び速度に基づいて、制動時に発生した減速度の時系列データ(発生減速度波形)を算出する。
なお制動時に発生した減速度の波形を算出する過程において、自列車の位置データを用いて図示しない路線勾配情報を参照することにより、発生減速度に対する勾配抵抗の影響を除去し、列車に実際に発生した減速度をより正確に算出することができる。
波形シフト量算出部512は、指令減速度波形算出部510により算出された指令減速度波形と、発生減速度波形算出部511により算出された発生減速度波形とを入力する。
そして波形シフト量算出部512は、両波形が時間軸方向及び減速度軸方向にどれだけシフトしているか(差分)を示す波形シフト量を算出する。この波形シフト量が車両特性推定部507により推定される車両特性値である。
次いで車両特性反映部508の詳細について説明する。車両特性反映部508は、車両特性データ蓄積部513及び車両特性統計処理部514から構成される。車両特性データ蓄積部513は、車両特性推定部507からの波形シフト量を車両特性値としてデータベースに蓄積する。
車両特性統計処理部514は、車両特性データ蓄積部513に蓄積されている車両特性値の集合を参照し、統計処理を行うことにより車両特性値の集合のなかから代表値を決定し、制御指令算出部506において保持されている調整パラメータを代表値で更新する。
制御指令算出部506は、更新後の調整パラメータを用いて制動指令を算出し、算出した制動指令を制駆動制御装置502を介してアクチュエータ503に出力することにより列車の走行を制御することになる。
(1−2)フローチャート
図6は、波形シフト量算出部512により実行される車両特性値算出の処理手順を示す。
(ステップ601)
指令減速度波形算出部より、指令減速度波形を取得する。ステップ602に進む。
(ステップ602)
発生減速度波形算出部より、発生減速度波形を取得する。ステップ603に進む。
(ステップ603)
波形シフトを行う代表点6点を決定し、代表点での指令減速度波形と発生減速度波形の両波形のずれを評価関数Jとして算出する。ステップ604に進む。
(ステップ604)
評価関数Jを近似する関数として2次の他変数関数Zを定義する、近似関数Zは式(1)で表される。
Figure 2017017967
(a,b,c,d,e,fは係数)

式(1)にステップ603で算出した代表点での評価関数Jを代入すると方程式(2)を得る。方程式(2)を解くことで近似関数Zを算出する。ステップ605に進む。
Figure 2017017967
(ステップ605)
近似関数Zが最も小さくなる点(極小値)は、指令減速度波形と発生減速度波形の両波形のずれが最も小さくなるシフト量を意味しているため、近似関数Zが極小値となる点を式(3)から算出する。ステップ606に進む。
Figure 2017017967
(ステップ606)
近似関数Zの極小値から指令減速度波形と発生減速度波形の両波形のずれが最も小さくなるシフト量の組み合わせから車両特性値(無駄時間と減速度偏差)を算出する。算出した車両特性値を車両特性反映部508に送信し、本処理を終了する。
なお、式(1)にはx,yの0次の項が含まれているが、極小値の算出にはx,yの0次の項は不要であるため、近似関数Zを式(4)のように規定しても問題ない。
Figure 2017017967

(a,b,c,d,eは係数)
式(4)のようにすれば、求めるべき係数は5個となるため、評価関数Zを算出する代表点も5点で済み、更なる計算負荷の低減が図れる。
なお、任意の間隔で時間軸方向と減速度軸方向の刻み幅すべてで評価関数を算出し、評価関数が最小となる波形シフト量を算出するようにしてもよい。この方式によれば定期的に近似関数を用いた結果を照査することが可能となり、車両特性学習部が算出する調整パラメータの精度を向上させることが可能となる。
(1−3)第1の実施の形態による効果
以上のように第1の実施の形態によれば、指令減速度波形と発生減速度波形とを比較すべき点が大幅に減少することから、自動列車運転装置内で常に車両特性値を算出することが可能となり、経年変化による車両特性値の変化に対しても対応できるようになる。
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態では、評価関数を算出する代表点を動的に変更することで車両特性値の推定精度を向上させる自動列車運転装置について説明する。なお第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
(2−1)自動列車運転装置の構成
図7は、第2の実施の形態における自動列車運転装置701の機能構成を示す。車両特性学習部702は、車両特性推定部507、車両特性反映部508および代表点決定部703から構成される。ここでは車両特性推定部507及び車両特性反映部508についての説明は省略し、代表点決定部703について説明する。
代表点決定部703は車両特性反映部508により算出される調整パラメータに基づいて、指令減速度波形と発生減速度波形とを比較すべき点を判断し、波形シフト量算出部512に通知する。
次いで代表点決定部703の詳細について図8で説明する。
代表点決定部703は、新車製造後初めての走行時など対象列車の車両特性が不明である場合に、一般的に列車がとり得る設計値との誤差の最大値を代表点(代表点群1とする)として決定する。
代表点群1で近似した近似関数の極小値から算出した調整パラメータを基に波形シフト量に変換したものを波形シフト量1とする。代表点決定部703は、次の波形シフト量算出時に使用する代表点(代表点群2とする)を代表点群1から所定の比率で波形シフト量1に近づけた値とする。
このように代表点を車両特性学習部702が算出した調整パラメータに基づいた波形シフト量に徐々に近づける。
また、一般に車両特性が急激に変化することは考えにくいため、前記波形シフト量1付近の数点を代表点として取る方式でもよい。前記波形シフト量1付近の代表点で評価関数を算出し、最も評価関数が小さい波形シフト量を車両特性としてもよい。
(2−2)第2の実施の形態による効果
第2の実施の形態によれば、車両特性学習702が算出する調整パラメータが、初期の列車の車両特性に関わらず、学習を早期に完了させることが出来る上、算出される調整パラメータの精度を向上させることが可能となる。
(3)第3の実施の形態
第1、2の実施の形態では、車両特性学習部505が調整パラメータの制御指令への反映タイミングを判定していたが、第3の実施の形態では、調整パラメータの制御指令への反映タイミングを任意に設定できるようにする。なお第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
(3−1)自動列車運転装置の構成
図9は、第3の実施の形態における自動列車運転装置901の機能構成を示す。車両特性学習部902は、車両特性推定部507、車両特性反映部508および車両特性値制御反映タイミング判定部903から構成される。ここでは車両特性推定部507及び車両特性反映部508についての説明は省略し、車両特性値制御反映タイミング判定部903について説明する。
車両特性値制御反映タイミング判定部903は、車両特性反映部508から調整パラメータの変化通知を受信するとともに調整パラメータを受信する。車両特性値制御反映タイミング判定部903は、車両特性反映部508から調整パラメータの変化通知を受信すると、車両情報制御装置904を通じて乗務員や保守員に通知する。乗務員や保守員は調整パラメータについて承認・非承認を車両情報制御装置904に通知する。車両情報制御装置904は、乗務員や保守員から承認・非承認を受信すると、車両特性値制御反映タイミング判定部903に通知する。車両特性値制御反映タイミング判定部903は、承認であれば車両特性反映部508に対して、新しい調整パラメータを制御指令算出部506に通知するように指示を出し、非承認であれば車両特性反映部508に対して、新しい調整パラメータを制御指令算出部506に通知しないように指示を出す。
(3−3)第3の実施の形態による効果
以上のように第3の実施の形態によれば、調整パラメータの反映を任意に実施できるようなり、また人手による最終確認が可能となる。
(4)他の実施の形態
車両特性学習部507が算出する調整パラメータは自動列車運転装置501の制御以外にも活用できる。たとえば、編成ごとの調整パラメータを比較し、調整パラメータが他の編成と異なる編成について車両状態の不具合を疑い、保守に役立てることも可能である。
また、併結が発生すると編成全体としての車両特性が変化する可能性がある。併結運用時は各編成の車両特性を授受することで、速やかに併結編成の車両特性を自動列車運転装置が把握することが可能となる。併結運用時の車両特性は単編成の車両特性と異なる可能性があることから、単編成時とは別に併結運用時専用の調整パラメータを保持していることが望ましい。
第1、2の実施の形態では、車両特性学習部505が調整パラメータが変化したタイミングで制御指令への反映を実施していたが、停止精度を継続的に監視し、調整パラメータの変化したときに停止精度の悪化が見られない場合は、調整パラメータを制御指令に反映させないようにしてもよい。
501、701、901 自動列車運転装置
502 制駆動制御装置
503 アクチュエータ
504 速度位置検出部
505、702、902 車両特性学習部
506 制御指令算出部
507 車両特性推定部
508 車両特性反映部
509 走行実績データ蓄積部
510 指令減速度波形算出部
511 発生減速度波形算出部
512 波形シフト量算出部
513 車両特性データ蓄積部
514 車両特性統計処理部
703 代表点決定部
903 車両特性値制御反映タイミング判定部
904 車両情報制御装置

Claims (5)

  1. 自列車の速度と、自列車の走行を制御するための制動指令とに基づいて、車両特性を学習する車両特性学習部を備えた自動列車運転装置において、前記車両特性学習部は、前記車両特性を推定する車両特性推定部と、前記車両特性を新たに算出予定の制動指令に反映させる車両特性反映部とを備え、前記車両特性推定部は、自列車に実際に発生した発生減速度を算出し、一方で前記制動指令に基づいて、自列車に指令された指令減速度を算出し、算出した前記発生減速度を時間軸方向及び減速度軸方向に移動させたときの波形と指令減速度の波形との差分を評価関数とし、前記評価関数が最小となる時間軸方向及び減速度軸方向の移動量を車両特性値として算出することを特徴とする自動列車運転装置。
  2. 前記車両特性推定部は、発生減速度を時間軸方向及び減速度軸方向に移動させたときの波形と指令減速度の波形との差分である評価関数を二変数二次関数で近似することを
    特徴とする請求項1に記載の自動列車運転装置。
  3. 前記車両特性推定部は、発生減速度を時間軸方向及び減速度軸方向に移動させたときの波形と指令減速度の波形との差分である評価関数の近似関数の極小値を解析的に解くことで評価関数が最小となる時間軸方向及び減速度軸方向の移動量を車両特性値として算出することを特徴とする請求項1に記載の自動列車運転装置。
  4. 前記車両特性推定部は、前記近似関数の算出に必要な複数の評価関数を算出する点を決定する代表点決定手段を有し、前記代表点決定手段は評価関数を算出する点を前期車両特性学習部が算出した車両特性値付近にとることを特徴とする請求項1に記載の自動列車運転装置。
  5. 前記車両特性推定部は、車両特性値を制御指令算出手段に通知するタイミングを判定する車両特性値制御反映タイミング判定手段を有し、前記車両特性値制御反映タイミング判定手段は前記車両特性反映手段が認識している車両特性値に変化があったときに、乗務員または保守員に車両特性値の変化があったことを通知することを特徴とする請求項1に記載の自動列車運転装置。
JP2015135747A 2015-07-07 2015-07-07 自動列車運転装置 Active JP6530985B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015135747A JP6530985B2 (ja) 2015-07-07 2015-07-07 自動列車運転装置
SG10201604254TA SG10201604254TA (en) 2015-07-07 2016-05-26 Automatic train control device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015135747A JP6530985B2 (ja) 2015-07-07 2015-07-07 自動列車運転装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017017967A true JP2017017967A (ja) 2017-01-19
JP2017017967A5 JP2017017967A5 (ja) 2018-03-22
JP6530985B2 JP6530985B2 (ja) 2019-06-12

Family

ID=57831300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015135747A Active JP6530985B2 (ja) 2015-07-07 2015-07-07 自動列車運転装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6530985B2 (ja)
SG (1) SG10201604254TA (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102294784B1 (ko) * 2019-10-15 2021-08-27 한국전자기술연구원 제동 작용 장치의 점검상태 예측 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06284519A (ja) * 1993-01-28 1994-10-07 Toshiba Corp 列車走行制御装置
JP2000156920A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Toshiba Corp 移動体自動制御装置
JP2009299880A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Toyota Central R&D Labs Inc パラメータ同定装置およびパラメータ同定プログラム
JP2010224681A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Glory Ltd 画像検出装置、画像検出方法、及び画像検出プログラム
JP2015012676A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 株式会社日立製作所 自動列車運転装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06284519A (ja) * 1993-01-28 1994-10-07 Toshiba Corp 列車走行制御装置
JP2000156920A (ja) * 1998-11-19 2000-06-06 Toshiba Corp 移動体自動制御装置
JP2009299880A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Toyota Central R&D Labs Inc パラメータ同定装置およびパラメータ同定プログラム
JP2010224681A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Glory Ltd 画像検出装置、画像検出方法、及び画像検出プログラム
JP2015012676A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 株式会社日立製作所 自動列車運転装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6530985B2 (ja) 2019-06-12
SG10201604254TA (en) 2017-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3101436C (en) Self learning vehicle control system
JP6198933B2 (ja) 自動列車運行システム及びブレーキ制御装置
KR101583878B1 (ko) 열차속도 제어장치
US20170043798A1 (en) Train travel prediction device and train travel prediction method
JP6357372B2 (ja) 自動列車運転装置及び自動列車運転方法
WO2020000192A1 (en) Method for providing vehicle trajectory prediction
Bešinović et al. A simulation-based optimization approach for the calibration of dynamic train speed profiles
KR101669879B1 (ko) 열차의 정차 위치를 제어하기 위한 장치 및 방법
CN112236732B (zh) 控制自主车辆设备重复遵循相同预定轨迹的方法和系统
KR101770594B1 (ko) 열차의 실시간 속도 최적화 시스템 및 이를 이용한 열차의 실시간 속도 최적화 방법
US11039414B2 (en) Fingerprint data pre-process method for improving localization model
JP6420972B2 (ja) 列車制御システム設計用シミュレータ
JP2018190068A (ja) 制御装置及び機械学習装置
WO2019159534A1 (ja) 車両速度制御装置及び車両速度制御方法
Siegert et al. Standardized coordinate system for factory and production planning
US20210263527A1 (en) Controller, control system and method for vehicle control
JP2017017967A (ja) 自動列車運転装置
US20180311821A1 (en) Synchronization of multiple robots
JP2014034358A (ja) プログラム及び列車運行シミュレータ
JP5986961B2 (ja) 自動列車運転装置
CN110826881A (zh) 考虑不确定干扰的航天器在轨健康状态评估方法和系统
JP5933985B2 (ja) レシピ実行時間演算装置および半導体検査装置
CN115903499A (zh) 基于神经网络和滑模控制的列车自适应轨迹跟踪控制方法
JPWO2016051585A1 (ja) 車両情報制御装置
Hauer et al. Industrial evaluation of search-based test generation techniques for control systems

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170111

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190423

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190520

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6530985

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150