JP2017017954A - 船外機用発電システムおよび船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることが可能な船外機用発電システムを提供する。【解決手段】この船外機用発電システム100は、クランクシャフト111を含むエンジン11と、ステータ121と、クランクシャフト111により駆動されるロータ122とを含む発電機12と、発電機12から出力される交流電力を直流電力に変換するレギュレータレクチファイア13と、エンジン11、発電機12、レギュレータレクチファイア13を覆うエンジンカバー112と、レギュレータレクチファイア13により変換されて供給される電力により充電可能なエンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bと、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧をバッテリ充電電圧に比べて昇圧させるDC/DC変圧器14とを備える。【選択図】図2

Description

この発明は、船外機用発電システムおよび船外機に関する。
従来、船外機用発電システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、エンジンと、エンジンの回転により駆動される発電機と、発電機から出力される交流電力を直流電力に変換する整流器と、整流器により変換された電力が充電されるバッテリとを備える小型船舶の充電装置(船外機用発電システム)が開示されている。
特開2001−128388号公報
上記特許文献1の小型船舶の充電装置では、エンジンの回転数が大きい場合、発電機の誘起電圧が大きくなるため、発電量を大きくすることが可能である。しかし、エンジンの回転数が小さい場合、誘起電圧が大きくならないため、発電量を大きくすることが困難である。そこで、従来では、エンジンの回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることが可能な船外機用発電システムおよび船外機が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、エンジンの回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることが可能な船外機用発電システムおよび船外機を提供することである。
この発明の第1の局面による船外機用発電システムは、クランクシャフトを含むエンジンと、ステータと、クランクシャフトにより駆動されるロータとを含む発電機と、発電機から出力される交流電力を直流電力に変換する変換器と、エンジン、発電機、変換器を覆うエンジンカバーと、エンジンカバーの外部に配置され、変換器により変換されて供給される電力により充電可能なバッテリと、変換器とバッテリとの間の電気経路上に設けられ、変換器から出力される直流電力の電圧をバッテリの充電電圧に比べて昇圧させる変圧器とを備える。
この第1の局面による船外機用発電システムでは、上記のように、変換器とバッテリとの間の電気経路上に配置され、変換器から出力される直流電力の電圧をバッテリの充電電圧に比べて昇圧させる変圧器を設けることによって、変換器から出力される直流電力の電圧を大きくすることができるので、発電機から取り出すことができる電力を大きくすることができる。その結果、エンジンの回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることができる。エンジンの回転数が大きい場合においても、変換器から出力される直流電力の電圧を大きくすることができるので、発電量をより大きくすることができる。
上記第1の局面による船外機用発電システムにおいて、好ましくは、エンジンの回転数に応じて変圧器を制御して、変換器から出力される直流電力の電圧を制御する制御部をさらに備える。このように構成すれば、エンジンの回転数に応じて発電量が最大となるように変換器から出力される直流電力の電圧を昇圧することができるので、発電量を効果的に大きくすることができる。
上記第1の局面による船外機用発電システムにおいて、好ましくは、変圧器は、エンジンカバー内に配置されている。このように構成すれば、変圧器をエンジンカバーの内部に配置して、船外機の構成をコンパクトにすることができる。
上記第1の局面による船外機用発電システムにおいて、好ましくは、バッテリは、エンジン用バッテリと、アクセサリ用バッテリとを含み、変圧器よりも下流において電気経路が分岐して、エンジン用バッテリおよびアクセサリ用バッテリにそれぞれ電力が供給されるように構成されている。このように構成すれば、アクセサリ用バッテリにより、船舶に設けられたアクセサリに電力を供給することができるとともに、アクセサリ用バッテリとは別個に設けられたエンジン用バッテリにより、エンジンを駆動させることができる。船舶の大型化に伴ってアクセサリ用バッテリの消費電力が増加する場合にも、本発明では、発電量を大きくすることができるので、アクセサリの動作に支障をきたすことがない。
上記第1の局面による船外機用発電システムにおいて、好ましくは、変換器は、レギュレータレクチファイアを含む。このように構成すれば、レギュレータレクチファイアにより、発電機により発電された交流電力を直流電力に変換することができる。
上記第1の局面による船外機用発電システムにおいて、好ましくは、変換器は、複数のスイッチング素子を含み、変換器において発電機の制御が行われるとともに、変圧器が制御されて変換器から出力される直流電力の電圧制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、発電機の界磁制御を行うことにより、変換器から出力される直流電力の電圧を効率よく高めることができる。さらに、変圧器により、変換器から出力される直流電力の電圧を高めることにより、界磁制御による電圧の上昇と合わせて、効率よく発電量を大きくすることができる。
この場合、好ましくは、変換器により強め界磁方向に発電機が制御されて、発電が行なわれるように構成されている。このように構成すれば、強め界磁制御により、鎖交磁束を界磁磁束により強めることができるので、エンジンの回転数が小さい場合でも、発電量を大きくすることができる。
上記変換器が複数のスイッチング素子を含む構成において、好ましくは、所定の発電量となる界磁制御および電圧制御のうち、変換器から出力される直流電力の電圧を上げる電圧制御を優先するように構成されている。このように構成すれば、電圧制御と界磁制御とを合わせて行う場合に、コイル電流の増加を伴う界磁制御よりも、コイル電流の増加を伴わずに電圧を上げる電圧制御を優先して行うことにより、コイル電流の過度な上昇を抑制することができるので、コイル電流の上昇に起因する発電機の発熱を抑制しつつ、発電量を大きくすることができる。
上記変換器が複数のスイッチング素子を含む構成において、好ましくは、発電機による発電を抑制する場合に、変換器において弱め界磁方向に制御が行われるように構成されている。このように構成すれば、強め界磁方向に界磁制御することに伴うコイル電流の過度な上昇を抑制することができるので、コイル電流の上昇に起因する発電機の発熱を抑制することができる。
上記第1の局面による船外機用発電システムにおいて、好ましくは、変換器から出力される直流電力の電圧は、発電機の誘起電圧に対して可変に電圧制御されるように構成されている。このように構成すれば、誘起電圧に応じて発電量が最大となるように変換器から出力される直流電力の電圧を昇圧することができるので、発電量を効果的に大きくすることができる。
上記変換器から出力される直流電力の電圧が、発電機の誘起電圧に対して可変に電圧制御される構成において、好ましくは、エンジンの回転数が大きくなるほど、変換器から出力される直流電力の電圧を、発電機の誘起電圧に対して大きくするように電圧制御されるように構成されている。このように構成すれば、エンジンの回転数に応じて、変換器から出力される直流電力の電圧を大きくすることにより、発電量を効果的に増加させることができる。
この場合、好ましくは、エンジンの回転数が大きくなるほど、変換器から出力される直流電力の電圧を、発電機の誘起電圧に対する比率が大きくなるように電圧制御されるように構成されている。このように構成すれば、エンジンの回転数が大きい領域において、発電量をより効果的に増加させることができる。
この発明の第2の局面による船外機は、クランクシャフトを含むエンジンと、ステータと、クランクシャフトにより駆動されるロータとを含む発電機と、発電機から出力される交流電力を直流電力に変換するとともに、複数のスイッチング素子を含み、位相制御可能な変換器と、エンジン、発電機、変換器を覆うエンジンカバーとを備え、変換器により強め界磁方向に発電機が位相制御されて、発電制御が行われるように構成されている。
この第2の局面による船外機では、上記のように、変換器により強め界磁方向に発電機が位相制御されて、発電制御が行われるように構成することによって、強め界磁制御により、鎖交磁束を界磁磁束により強めることができるので、エンジンの回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることができる。エンジンの回転数が大きい場合においても、強め界磁制御により、発電量をより大きくすることができる。
上記第2の局面による船外機において、好ましくは、ロータは、クランクシャフトに接続されたフライホイールと一体的に形成されている。このように構成すれば、ロータとフライホイールとを別体で設ける場合に比べて、部品点数を減少させることができる。
この場合、好ましくは、ロータは、クランクシャフトの軸線上において、エンジンの上方または下方に配置されている。このように構成すれば、クランクシャフトが上下方向に延びる船外機のエンジンにおいて、クランクシャフトの回転を発電機のロータに効率よく伝達することができる。
本発明によれば、上記のように、エンジンの回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることができる。
本発明の第1実施形態による船外機用発電システムを備える船外機艇を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態による船外機用発電システムの概略を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による船外機用発電システムの発電増加量を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態による船外機用発電システムの概略を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態による船外機用発電システムの位相制御を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による船外機用発電システムのエンジン回転数と整流後電圧とに対する取出電流を示したグラフである。 本発明の第2実施形態による船外機用発電システムの発電増加量を説明するためのグラフである。 本発明の第2実施形態の変形例による船外機用発電システムの概略を示したブロック図である。 本発明の第3実施形態による船外機用発電システムの概略を示したブロック図である。 本発明の第3実施形態による船外機用発電システムの発電増加量を説明するためのグラフである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(船外機艇の構成)
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態による船外機艇10の構成について説明する。なお、図中、FWDは、船外機艇10の前進方向を示しており、BWDは、船外機艇10の後進方向を示している。図中、Rは、船外機艇10の右舷(スターボード)方向を示しており、Lは、船外機艇10の左舷(ポートサイド)方向を示している。
船外機艇10は、図1に示すように、船外機1と、船体2と、エンジン用バッテリ3aと、アクセサリ用バッテリ3bとを備えている。船外機1は、船体2の後方に1機設けられている。エンジン用バッテリ3aは、ケーブル31を介して船外機1に接続されている。アクセサリ用バッテリ3bは、ケーブル32を介して船外機1に接続されている。なお、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bは、特許請求の範囲の「バッテリ」の一例である。
船外機1は、図2に示すように、エンジン11と、発電機12と、レギュレータレクチファイア13と、DC/DC変圧器14と、制御部15と、エンジン補機負荷群16とを備えている。エンジン11は、クランクシャフト111と、エンジンカバー112(図1参照)と、フライホイール113とを含んでいる。発電機12は、ステータ121と、ロータ122とを含んでいる。発電機12には、回転数検出部123が設けられている。レギュレータレクチファイア13は、複数のダイオード131を含んでいる。なお、レギュレータレクチファイア13は、特許請求の範囲の「変換器」の一例であり、DC/DC変圧器14は、特許請求の範囲の「変圧器」の一例である。
船外機1は、エンジン11の下方に延びるように配置され、エンジン11の駆動力を伝達するドライブシャフトと、ドライブシャフトと直交(交差)する方向に延びる1本のプロペラシャフトと、プロペラシャフトの後端部に取り付けられ、プロペラシャフトと共に回転される1つのプロペラとをさらに備えている。
船体2には、図2に示すように、アクセサリ21と、ヒューズ22および23とが設けられている。
船外機用発電システム100は、エンジン11と、発電機12と、レギュレータレクチファイア13と、エンジンカバー112と、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bと、DC/DC変圧器14とを備えている。エンジン補機負荷群16は、スタータモータ、インジェクタ、エンジンコントロールユニット(ECU)および点火プラグなどのエンジン11を駆動させるための機器を含んでいる。船外機用発電システム100は、船外機艇10に電力を供給するために設けられている。つまり、船外機用発電システム100は、船外機艇10により使用される電力を発電および蓄電して供給する。図1に示すように、発電機12およびレギュレータレクチファイア13は、エンジン11に取り付けられている。エンジン11、発電機12、レギュレータレクチファイア13、DC/DC変圧器14、制御部15およびエンジン補機負荷群16は、エンジンカバー112に覆われている。
エンジン11は、クランクシャフト111を回転させて、船外機1のプロペラを回転させる。プロペラの回転により推進力が発生して船体2が移動する。エンジン11は、クランクシャフト111を回転させて、発電機12のロータ122を回転させる。ロータ122の回転により起電力が生じて発電機12により発電される。エンジン11は、ガソリンまたは軽油などの燃料により駆動する。
発電機12は、図1に示すように、エンジン11の上方に配置されている。発電機12のロータ122は、クランクシャフト111により駆動されて、ステータ121に対して回転する。図2に示すように、発電機12は、ロータ122の回転により、3相(U相、V相およびW相)の交流電力を発生させる。生成された3相の交流電力は、レギュレータレクチファイア13に出力される。ステータ121は、コイルを含んでいる。ロータ122は、永久磁石を含んでいる。ロータ122は、クランクシャフト111に接続されたフライホイール113と一体的に形成されている。ロータ122は、クランクシャフト111の軸線上において、エンジン11の上方に配置されている。回転数検出部123は、ロータ122の回転数(回転速度)を検出する。検出された回転数(回転速度)は、制御部15に送信される。
レギュレータレクチファイア13は、発電機12から出力される交流電力を直流電力に変換する。具体的には、レギュレータレクチファイア13は、複数のダイオード131を含んでいる。そして、複数のダイオード131の整流作用により、3相の交流電力が直流電力に変換される。
ここで、第1実施形態では、DC/DC変圧器14は、レギュレータレクチファイア13と、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bとの間の電気経路上に設けられている。DC/DC変圧器14は、直流電力の電圧を変圧して、直流電力にする。DC/DC変圧器14は、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧をバッテリ(エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3b)の充電電圧に比べて昇圧させる。具体的には、DC/DC変圧器14は、バッテリ充電電圧Vregに対して、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧Vinvが大きくなるように変圧する。言い換えると、DC/DC変圧器14は、発電機12により発電される電力を変圧(降圧)してバッテリ(エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3b)に供給する。DC/DC変圧器14は、エンジンカバー112内に配置されている。
制御部15は、船外機用発電システム100を制御する。具体的には、制御部15は、レギュレータレクチファイア13のサイリスタを制御することにより、発電機12の発電量を制御する。制御部15は、エンジン11の回転数に応じてDC/DC変圧器14を制御して、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を制御する。制御部15は、CPU(中央演算処理装置)を含んでいる。
制御部15は、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を、発電機12の誘起電圧に対して可変に電圧制御する。具体的には、エンジン11の回転数が大きくなるほど、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧が、発電機12の誘起電圧に対して大きくするように電圧制御する。
より詳しくは、制御部15は、エンジン11の回転数が大きくなるほど、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧が、発電機12の誘起電圧に対する比率が大きくなるように電圧制御する。たとえば、制御部15は、エンジン11の回転数が600rpm(アイドル回転数)の場合、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧値を、誘起電圧の電圧値の約50%に電圧制御する。制御部15は、エンジン11の回転数が1000rpmの場合、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧値を、誘起電圧の電圧値の約67%に電圧制御する。制御部15は、エンジン11の回転数が1000rpmを超える場合、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧値が、誘起電圧の電圧値の100%より大きくなるように電圧制御する。つまり、制御部15は、エンジン11の回転数に応じた誘起電圧に対して、発電量が大きくなるように、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧の値を制御する。
DC/DC変圧器14よりも下流において電気経路が分岐しており、DC/DC変圧器14から出力された電力は、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bにそれぞれ供給される。エンジン補機負荷群16は、DC/DC変圧器14およびエンジン用バッテリ3aに接続されている。
アクセサリ21は、キャビンの空調(エアコン)、冷蔵庫、温水器、オーディオ機器、電灯などの電装機器を含んでいる。アクセサリ用バッテリ3bは、エンジン用バッテリ3aよりも電力容量が大きい。
ヒューズ22および23は、定格を超える電流が流れた場合に、切断されて、電流が流れないようにする。ヒューズ22は、DC/DC変圧器14とエンジン用バッテリ3aとの間に配置されている。ヒューズ23は、DC/DC変圧器14とアクセサリ用バッテリ3bとの間に配置されている。
エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bは、エンジンカバー112の外部に配置され、レギュレータレクチファイア13により変換されて供給される電力により充電可能である。エンジン用バッテリ3aは、ケーブル31を介して、エンジン補機負荷群16に電力を供給する。エンジン用バッテリ3aのバッテリ電圧は、たとえば、約12Vである。アクセサリ用バッテリ3bは、アクセサリ21に電力を供給する。アクセサリ用バッテリ3bのバッテリ電圧は、たとえば、約12Vである。
(発電増加量の説明)
図3を参照して、第1実施形態の船外機用発電システム100の発電増加量について説明する。
比較例では、DC/DC変圧器14を設けていない従来の船外機用発電システムを用いて発電している。図3のグラフでは、比較例における600rpmの発電量を基準(1倍)として示している。
第1実施形態の船外機用発電システム100では、600rpm〜1000rpmの範囲で比較例における船外機用発電システムの発電量よりも大きい発電量を発生させている。比較例では、1000rpmを超えるあたりにおいて、発電量が飽和しており、1000rpmを超えても発電量が略変わらない。一方、第1実施形態では、1000rpmを超えてもさらに発電量が増加している。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、レギュレータレクチファイア13とエンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bとの間の電気経路上に配置され、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧をバッテリの充電電圧に比べて昇圧させるDC/DC変圧器14を設けることによって、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を大きくすることができるので、発電機12から取り出すことができる電力を大きくすることができる。その結果、エンジン11の回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることができる。エンジン11の回転数が大きい場合においても、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を大きくすることができるので、発電量をより大きくすることができる。
第1実施形態では、上記のように、エンジン11の回転数に応じてDC/DC変圧器14を制御して、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を制御する制御部15を設ける。これにより、エンジン11の回転数に応じて発電量が最大となるようにレギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を昇圧することができるので、発電量を効果的に大きくすることができる。
第1実施形態では、上記のように、DC/DC変圧器14を、エンジンカバー112内に配置する。これにより、DC/DC変圧器14をエンジンカバー112の内部に配置して、船外機1の構成をコンパクトにすることができる。
第1実施形態では、上記のように、DC/DC変圧器14よりも下流において電気経路が分岐して、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bにそれぞれ電力が供給されるようにする。これにより、アクセサリ用バッテリ3bにより、船外機艇10に設けられたアクセサリ21に電力を供給することができるとともに、アクセサリ用バッテリ3bとは別個に設けられたエンジン用バッテリ3aにより、エンジン11を駆動させることができる。船舶の大型化に伴ってアクセサリ用バッテリ3bの消費電力が増加する場合にも、発電量を大きくすることができるので、アクセサリ21の動作に支障をきたすことがない。
第1実施形態では、上記のように、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧が、発電機12の誘起電圧に対して可変に電圧制御されるようにする。これにより、誘起電圧に応じて発電量が最大となるようにレギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を昇圧することができるので、発電量を効果的に大きくすることができる。
第1実施形態では、上記のように、エンジン11の回転数が大きくなるほど、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧が、発電機12の誘起電圧に対して大きくするように電圧制御されるようにする。これにより、エンジン11の回転数に応じて、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧を大きくすることにより、発電量を効果的に増加させることができる。
第1実施形態では、上記のように、エンジン11の回転数が大きくなるほど、レギュレータレクチファイア13から出力される直流電力の電圧が、発電機12の誘起電圧に対する比率が大きくなるように電圧制御されるようにする。これにより、エンジン11の回転数が大きい領域において、発電量をより効果的に増加させることができる。
第1実施形態では、上記のように、ロータ122を、クランクシャフト111に接続されたフライホイール113と一体的に形成する。これにより、ロータ122とフライホイール113とを別体で設ける場合に比べて、部品点数を減少させることができる。
第1実施形態では、上記のように、ロータ122を、クランクシャフト111の軸線上において、エンジン11の上方に配置する。これにより、クランクシャフト111が上下方向に延びる船外機1のエンジン11において、クランクシャフト111の回転を発電機12のロータ122に効率よく伝達することができる。
[第2実施形態]
(船外機用発電システムの構成)
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、レギュレータレクチファイアが設けられている上記第1実施形態とは異なり、コンバータが設けられている構成の例について説明する。なお、第1実施形態と同様の箇所には同様の符号を付している。
船外機201は、図4に示すように、エンジン11と、発電機12と、コンバータ210と、DC/DC変圧器14と、制御部15と、エンジン補機負荷群16とを備えている。第2実施形態の船外機用発電システム200は、エンジン11と、発電機12と、コンバータ210と、エンジンカバー112(図1参照)と、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bと、DC/DC変圧器14とを備えている。なお、コンバータ210は、特許請求の範囲の「変換器」の一例であり、DC/DC変圧器14は、特許請求の範囲の「変圧器」の一例である。
ここで、第2実施形態では、コンバータ210は、複数のスイッチング素子211を含んでいる。コンバータ210は、発電機12から出力される交流電力を直流電力に変換する。コンバータ210は、複数のスイッチング素子211のオン/オフのタイミングを切り替えることにより、3相の交流電力を直流電力に変換する。コンバータ210は、発電機12の界磁制御を行い、発電機12が効率よく発電するように制御する。具体的には、制御部15によりコンバータ210が制御されて、複数のスイッチング素子211のスイッチングのタイミング(位相)を早めたり、遅らせたりして、発電機12の界磁制御が行われる。
制御部15は、DC/DC変圧器14を制御してコンバータ210から出力される直流電力の電圧制御を行う。具体的には、制御部15は、コンバータ210から出力される直流電力Vinvの電圧がバッテリの充電電圧Vregに比べて大きくなるように電圧制御する。つまり、第2実施形態では、コンバータ210から出力される直流電力の電圧がバッテリの充電電圧に比べて大きくなるように電圧制御することに加えて、発電機12の界磁制御が行われる。
制御部15は、コンバータ210により強め界磁方向に発電機12の制御を行い、発電が行なわれるようにする。制御部15は、所定の発電量となる界磁制御および電圧制御のうち、コンバータ210から出力される直流電力の電圧を上げる電圧制御を優先するようにする。つまり、界磁制御および電圧制御を合わせて発電量を調整する場合、電圧制御によりコンバータ210から出力される直流電力の電圧値が可能な範囲で最大値に設定されてから、界磁制御により、発電量が調整される。
制御部15は、発電機12による発電を抑制する場合に、コンバータ210において弱め界磁方向に制御が行われるようにする。たとえば、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bが満充電の場合などで、発電を抑制したい場合に、弱め界磁方向に制御されて、発電が抑制される。
(位相制御の説明)
図5を参照して発電機12の位相制御(界磁制御)について説明する。
位相制御は、誘起電圧(Eu、Ev、Ew)に対して、通電電圧(Vu、Vv、Vw)の位相を調整する制御である。図5の(b)に示すように、誘起電圧の位相と通電電圧の位相とを合わせた場合(進角0の場合)、鎖交磁束と界磁磁束とが電気角において直交する。この場合、鎖交磁束は、界磁磁束に影響されないため、発電量は変わらない。図5の(a)に示すように、誘起電圧の位相に対して通電電圧の位相を弱め界磁方向にπ/2ずらした場合(進角π/2の場合)、鎖交磁束と界磁磁束とが電気角においてπの角度を有する(反対方向を向く)。この場合、鎖交磁束が弱まるため、発電量が低減される。図5の(c)に示すように、誘起電圧の位相に対して通電電圧の位相を強め界磁方向にπ/2ずらした場合(遅角π/2の場合)、鎖交磁束と界磁磁束とが同じ方向を向く。この場合、鎖交磁束が強まるため、発電量が増加する。つまり、強め界磁制御を行うことにより、発電量が増加し、弱め界磁制御を行うことにより、発電量が減少する。なお、位相制御は、進角が−π/2以上π/2以下の範囲で行われる。ここでは、位相を進める方向を弱め界磁方向といい、位相を遅らせる方向を強め界磁方向という。
(位相制御および電圧制御による発電量の変化について)
図6を参照して位相制御および電圧制御による発電量の変化について説明する。
図6に示す例では、取出電流の大きさが等しい線を等電流線で表している。取出電流は、エンジン回転数が大きくなり、コンバータ210から出力される直流電力の電圧である整流後電圧(Vinv)が大きい値になるほど、大きくなっている。なお、位相は、強め界磁制御である遅角π/2としている。ここで、発電量が最大となる条件を表すと、エンジン回転数の増加と伴い、整流後電圧が大きくなっている。つまり、エンジン回転数に伴って、整流後電圧を大きくすることにより、発電量を効果的に増大させることが可能である。
(発電増加量の説明)
図7を参照して、第2実施形態の船外機用発電システム200の発電増加量について説明する。
第2実施形態の船外機用発電システム200では、600rpm〜1000rpmの低回転領域において、比較例における船外機用発電システムの発電量に対して、発電量が大幅に増加している。さらに、第2実施形態では、1000rpmを超えてもさらに発電量が増加している。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
上記のように、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、コンバータ210とエンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bとの間の電気経路上に配置され、コンバータ210から出力される直流電力の電圧をバッテリの充電電圧に比べて昇圧させるDC/DC変圧器14を設けることによって、エンジン11の回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることができる。エンジン11の回転数が大きい場合においても、発電量をより大きくすることができる。
第2実施形態では、上記のように、コンバータ210において発電機12の位相制御(界磁制御)が行われるとともに、DC/DC変圧器14が制御されてコンバータ210から出力される直流電力の電圧制御が行われるようにする。これにより、発電機12の界磁制御を行うことにより、コンバータ210から出力される直流電力の電圧を効率よく高めることができる。さらに、DC/DC変圧器14により、コンバータ210から出力される直流電力の電圧を高めることにより、界磁制御による電圧の上昇と合わせて、効率よく発電量を大きくすることができる。
第2実施形態では、上記のように、コンバータ210により強め界磁方向に発電機12が制御されて、発電が行なわれるようにする。これにより、強め界磁制御により、鎖交磁束を界磁磁束により強めることができるので、エンジン11の回転数が小さい場合でも、発電量を大きくすることができる。
第2実施形態では、上記のように、所定の発電量となる界磁制御および電圧制御のうち、コンバータ210から出力される直流電力の電圧を上げる電圧制御を優先するようにする。これにより、電圧制御と界磁制御とを合わせて行う場合に、発電電流の増加を伴う界磁制御よりも、電流の増加を伴わずに電圧を上げる電圧制御を優先して行うことにより、発電電流の過度な上昇を抑制することができるので、電流の上昇に起因する発電機12の発熱を抑制しつつ、発電量を大きくすることができる。
第2実施形態では、上記のように、発電機12による発電を抑制する場合に、コンバータ210において弱め界磁方向に制御が行われるようにする。これにより、強め界磁方向に制御することに伴うコイル電流の過度な上昇を抑制することができるので、コイル電流の上昇に起因する発電機12の発熱を抑制することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の変形例)
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態の変形例について説明する。この第2実施形態の変形例では、発電機12の代わりにオルタネータ12aが設けられている構成の例について説明する。なお、第2実施形態と同様の箇所には同様の符号を付している。
船外機201aは、図8に示すように、エンジン11と、オルタネータ12aと、コンバータ210と、DC/DC変圧器14と、制御部15と、エンジン補機負荷群16とを備えている。船外機用発電システム200aは、エンジン11と、オルタネータ12aと、コンバータ210と、エンジンカバー112(図1参照)と、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bと、DC/DC変圧器14とを備えている。なお、オルタネータ12aは、特許請求の範囲の「発電機」の一例である。コンバータ210は、特許請求の範囲の「変換器」の一例であり、DC/DC変圧器14は、特許請求の範囲の「変圧器」の一例である。
ここで、第2実施形態の変形例では、オルタネータ12aは、コイル124aを有するステータ124と、コイル125aを有するロータ125とを含んでいる。つまり、オルタネータ12aは、ロータ125のコイル125aに通電されることにより、ロータ125が電磁石となり、ステータ124のコイル124aにより交流電力が発電される。ロータ125のコイル125aは、一相である。ロータ125には、コイル125aを包むように、クローポール(図示せず)が配置されている。クローポールは、コイル125aの半径方向の内方から延びる爪と、コイル125aの外方から延びる爪とを有する。そして、内方から延びる爪と外方から延びる爪との磁極が異なることにより、N極およびS極に着磁された磁石を交互に配置した場合と同じ磁極構成となる。
オルタネータ12aは、ロータ125のコイル125aの通電量を変化させることにより、出力を調整することが可能である。つまり、コイル125aの通電量を変化させることにより、発電量を調整することが可能である。言い換えると、制御部15により、ロータ125のコイル125aの通電量が制御されることにより、界磁制御が行われて、発電量が調整される。つまり、第2実施形態の変形例では、コンバータ210から出力される直流電力の電圧がバッテリの充電電圧に比べて大きくなるように電圧制御することに加えて、オルタネータ12aの界磁制御が行われる。
なお、第2実施形態の変形例のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
[第3実施形態]
(船外機用発電システムの構成)
次に、図9を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、DC/DC変圧器を設けている上記第1および第2実施形態とは異なり、DC/DC変圧器を設けていない構成の例について説明する。なお、第2実施形態と同様の箇所には同様の符号を付している。
図9に示すように、船外機301は、エンジン11と、発電機12と、コンバータ210と、制御部15と、エンジン補機負荷群16とを備えている。第3実施形態の船外機用発電システム300は、エンジン11と、発電機12と、コンバータ210と、エンジンカバー112(図1参照)と、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bとを備えている。なお、コンバータ210は、特許請求の範囲の「変換器」の一例である。
ここで、第3実施形態では、コンバータ210は、複数のスイッチング素子211を含んでいる。コンバータ210は、発電機12の位相制御を行い、発電機12が効率よく発電するように制御する。具体的には、制御部15によりコンバータ210が制御されて、複数のスイッチング素子211のスイッチングのタイミング(位相)を早めたり、遅らせたりして、発電機12の界磁制御が行われる。つまり、コンバータ210により強め界磁方向に発電機12が位相制御されて、発電制御が行われる。
第3実施形態では、コンバータ210から出力される直流電力により、エンジン用バッテリ3aおよびアクセサリ用バッテリ3bが充電される。つまり、コンバータ210により変換された直流電力の電圧Vinvは、バッテリ充電電圧Vregと略等しい値である。
(発電増加量の説明)
図10を参照して、第3実施形態の船外機用発電システム300の発電増加量について説明する。
第3実施形態の船外機用発電システム300では、低回転領域から高回転領域にわたって、比較例における船外機用発電システムの発電量よりも大きい発電量を生成している。特に、600rpm〜1000rpmの低回転領域において、比較例における船外機用発電システムに対して、発電量が増加している。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
上記のように、第3実施形態では、コンバータ210により強め界磁方向に発電機12が位相制御されて、発電制御が行われるようにすることによって、強め界磁制御により、鎖交磁束を界磁磁束により強めることができるので、エンジン11の回転数が小さい場合でも発電量を大きくすることができる。エンジン11の回転数が大きい場合においても、強め界磁制御により、発電量をより大きくすることができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(変形例)
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の変圧器としてのDC/DC変圧器が船外機のエンジンカバー内に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、変圧器を船外機のエンジンカバーの外に配置してもよい。たとえば、変圧器を、変換器とバッテリとの間の電気経路上の船体に配置してもよい。
上記第1実施形態では、本発明の変換器としてレギュレータレクチファイアを用い、上記第2および第3実施形態では、本発明の変換器としてコンバータを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、変換器として、レギュレータレクチファイアおよびコンバータ以外の交流電力を直流電力に変換する変換器を用いてもよい。
上記第1〜第3実施形態では、ロータ(発電機)がクランクシャフトの軸線上において、エンジンの上方に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ロータ(発電機)がクランクシャフトの軸線上において、エンジンの下方に配置されていてもよい。クランクシャフトから離れた位置にロータが配置されており、駆動ベルト、チェーン、ギアなどを介してクランクシャフトの動力がロータに伝達されても良い。
上記第1〜第3実施形態では、船外機用発電システムにエンジン用バッテリおよびアクセサリ用バッテリを含む複数のバッテリが設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、船外機用発電システムに1つのバッテリが設けられていてもよい。
上記第1〜第3実施形態では、1つの船外機が設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、2つ以上の船外機が設けられている構成にしてもよい。この場合、複数の船外機ごとにエンジン用バッテリを設けてもよい。
上記第1〜第3実施形態では、発電機を発電するために用いている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、発電機を発電するために用いられることに加えて、発電機をモータとして用いてもよい。たとえば、発電機に通電して、スタータモータとして用いてもよいし、スタータモータのアシストを行うモータとして用いてもよい。
1、201、201a、301 船外機
3a エンジン用バッテリ(バッテリ)
3b アクセサリ用バッテリ(バッテリ)
11 エンジン
12 発電機
12a オルタネータ(発電機)
13 レギュレータレクチファイア(変換器)
14 DC/DC変圧器(変圧器)
15 制御部
100、200、200a、300 船外機用発電システム
111 クランクシャフト
112 エンジンカバー
113 フライホイール
121 ステータ
122 ロータ
210 コンバータ(変換器)
211 スイッチング素子

Claims (15)

  1. クランクシャフトを含むエンジンと、
    ステータと、前記クランクシャフトにより駆動されるロータとを含む発電機と、
    前記発電機から出力される交流電力を直流電力に変換する変換器と、
    前記エンジン、前記発電機、前記変換器を覆うエンジンカバーと、
    前記エンジンカバーの外部に配置され、前記変換器により変換されて供給される電力により充電可能なバッテリと、
    前記変換器と前記バッテリとの間の電気経路上に設けられ、前記変換器から出力される直流電力の電圧を前記バッテリの充電電圧に比べて昇圧させる変圧器とを備える、船外機用発電システム。
  2. 前記エンジンの回転数に応じて前記変圧器を制御して、前記変換器から出力される直流電力の電圧を制御する制御部をさらに備える、請求項1に記載の船外機用発電システム。
  3. 前記変圧器は、前記エンジンカバー内に配置されている、請求項1または2に記載の船外機用発電システム。
  4. 前記バッテリは、エンジン用バッテリと、アクセサリ用バッテリとを含み、
    前記変圧器よりも下流において電気経路が分岐して、前記エンジン用バッテリおよび前記アクセサリ用バッテリにそれぞれ電力が供給されるように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の船外機用発電システム。
  5. 前記変換器は、レギュレータレクチファイアを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の船外機用発電システム。
  6. 前記変換器は、複数のスイッチング素子を含み、
    前記変換器において前記発電機の制御が行われるとともに、前記変圧器が制御されて前記変換器から出力される直流電力の電圧制御が行われるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の船外機用発電システム。
  7. 前記変換器により強め界磁方向に前記発電機が制御されて、発電が行なわれるように構成されている、請求項6に記載の船外機用発電システム。
  8. 所定の発電量となる界磁制御および電圧制御のうち、前記変換器から出力される直流電力の電圧を上げる電圧制御を優先するように構成されている、請求項6または7に記載の船外機用発電システム。
  9. 前記発電機による発電を抑制する場合に、前記変換器において弱め界磁方向に制御が行われるように構成されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載の船外機用発電システム。
  10. 前記変換器から出力される直流電力の電圧は、前記発電機の誘起電圧に対して可変に電圧制御されるように構成されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の船外機用発電システム。
  11. 前記エンジンの回転数が大きくなるほど、前記変換器から出力される直流電力の電圧を、前記発電機の誘起電圧に対して大きくするように電圧制御されるように構成されている、請求項10に記載の船外機用発電システム。
  12. 前記エンジンの回転数が大きくなるほど、前記変換器から出力される直流電力の電圧を、前記発電機の誘起電圧に対する比率が大きくなるように電圧制御されるように構成されている、請求項11に記載の船外機用発電システム。
  13. クランクシャフトを含むエンジンと、
    ステータと、前記クランクシャフトにより駆動されるロータとを含む発電機と、
    前記発電機から出力される交流電力を直流電力に変換するとともに、複数のスイッチング素子を含み、位相制御可能な変換器と、
    前記エンジン、前記発電機、前記変換器を覆うエンジンカバーとを備え、
    前記変換器により強め界磁方向に前記発電機が位相制御されて、発電制御が行われるように構成されている、船外機。
  14. 前記ロータは、前記クランクシャフトに接続されたフライホイールと一体的に形成されている、請求項13に記載の船外機。
  15. 前記ロータは、前記クランクシャフトの軸線上において、前記エンジンの上方または下方に配置されている、請求項14に記載の船外機。
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