JP2017017768A - 故障検知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】パネルの異常有無を容易に判別すると共に、パネルの異常の発生を視覚的にわかりやすく表示することができる太陽光パネルの故障検知システムを提供する。
【解決手段】パネルPの異常を検知する故障検知システムである。この故障検知システムは、パネルPのパネル画像X1を取得するカメラと、カメラに隣接する位置に配置され、パネルの温度分布を示す温度画像X2を取得するサーモカメラと、カメラによって取得されたパネルPのパネル画像X1と、サーモカメラによって取得された温度分布を示す温度画像X2と、を対応付けて、パネルPと温度分布との対応を認識可能な重ね合わせ画像X3を生成するコントローラとを備えている。
【選択図】図5
【解決手段】パネルPの異常を検知する故障検知システムである。この故障検知システムは、パネルPのパネル画像X1を取得するカメラと、カメラに隣接する位置に配置され、パネルの温度分布を示す温度画像X2を取得するサーモカメラと、カメラによって取得されたパネルPのパネル画像X1と、サーモカメラによって取得された温度分布を示す温度画像X2と、を対応付けて、パネルPと温度分布との対応を認識可能な重ね合わせ画像X3を生成するコントローラとを備えている。
【選択図】図5
Description
本発明は、太陽光パネルの故障検知システムに関する。
従来、太陽光パネルの故障を検知するシステムとしては種々のものが知られている。特許文献1に記載された太陽光発電システムは、太陽光パネルの温度情報及び発電情報を収集する収集ユニットと、太陽光パネルの異常が生じていないかどうかを監視する異常判定手段を有する管理ユニットを備えている。また、太陽光パネルの周辺には、日射量を測定する日射量測定手段と、温度を検出する温度検出手段が設けられている。
上述した異常判定手段は、日射量、温度及び発電情報を用いて太陽光パネルの異常の有無を判別する。また、この異常判定手段は、日射量及び温度に基づいて発電量を推定し、推定した発電量と実測発電量との差分が異常判定閾値以上となっている場合に、パネルに異常が発生したものと判別する。更に、この太陽光発電システムは、異常判定手段がパネルの異常を判別したときに警告を発する警告手段を備えている。
上述した太陽光発電システムでは、日射量、温度及び発電情報といった複数の指標を用いて太陽光パネルの異常の有無を判別しており、異常有無の判別処理が複雑化している。また、前述の警告手段としては、異常発生を報知するメッセージ又は音声が考えられるが、パネルの異常の発生を視覚的に一層わかりやすく表示することが求められている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、パネルの異常有無を容易に判別すると共に、パネルの異常の発生を視覚的にわかりやすく表示することができる故障検知システムを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る故障検知システムは、太陽光パネルの異常を検知する故障検知システムであって、太陽光パネルの撮影画像を取得する第1カメラと、第1カメラに隣接する位置に配置され、太陽光パネルの温度分布を示す撮影画像を取得する第2カメラと、第1カメラによって取得された太陽光パネルの撮影画像と、第2カメラによって取得された温度分布を示す撮影画像と、を対応付けて、太陽光パネルと温度分布との対応を認識可能な画像を生成する画像処理部と、を備えている。
本発明の一側面に係る故障検知システムにおいて、第1カメラと第2カメラは互いに隣接する位置に配置されており、第1カメラによって取得された太陽光パネルの撮影画像と、第2カメラによって取得された温度分布を示す撮影画像と、は対応付けられる。そして、画像処理部によって、太陽光パネルと温度分布との対応を識別可能な画像が生成される。従って、画像処理部が生成した画像によって太陽光パネルの温度分布を把握することができ、太陽光パネルの異常有無を視覚的にわかりやすく表示することができる。また、太陽光パネルは、その内部に電気回路を有するので、太陽光パネルに電気的な不具合が生じると、太陽光パネル内部の電気回路における電気抵抗値が上昇し、太陽光パネルの温度が上昇する。この故障検知システムでは、前述のように上昇した温度を容易に検出することができるので、太陽光パネルの電気的な問題を検出することにより、太陽光パネルの異常有無を容易に判別することができる。
また、第1カメラ、第2カメラ及び画像処理部を収容する筐体と、筐体が取り付けられる飛行体と、を備えてもよい。この場合、筐体を飛行体に取り付けて飛行体を上方に飛ばすことにより、第1カメラ、第2カメラ及び画像処理部を含むユニット全体を太陽光パネルの上方に飛ばすことができる。従って、飛行体で筐体を任意の位置に飛ばすことによって、任意の位置からパネルPの撮影を行うことができる。よって、太陽光パネルの異常有無の判定を一層容易に且つ高精度に行うことができる。
また、第1カメラと第2カメラを回転自在に支持する軸を備え、第1カメラ及び第2カメラは、軸の回転に伴って互いに同一の角度で回転してもよい。この場合、隣接する位置に配置される第1カメラと第2カメラが互いに同一の角度で回転自在となっている。よって、第1カメラ及び第2カメラの回転位置を調整することができると共に、第1カメラ及び第2カメラによる撮影の精度を高めることができる。
本発明によれば、パネルの異常有無を容易に判別すると共に、パネルの異常の発生を視覚的にわかりやすく表示することができる。
以下、実施形態に係る故障検知システム、及びこの故障検知システムに接続される太陽光発電システムについて図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を用い、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、本実施形態の太陽光発電システム1では、複数枚の太陽光モジュールによって構成される太陽光パネル(以下、パネルとする)Pが農地Nの上方に並べられており、この状態でパネルPは太陽光発電を行う。パネルPは、例えば矩形状となっており、太陽Tからの光Lを受ける受光面P1を有する。パネルPは、その受光面P1で光Lを受光すると、その受光量に応じた発電を行う。
農地Nには同一種類の農作物Cが植えられており、この農地Nにおいて農作物Cは栽培されている。太陽光発電システム1において、パネルPの枚数は例えば数百枚であり、平面視において縦横に複数のパネルPが並べられている。よって、農地Nの農作物Cには、太陽Tからの光Lが均等に当てられ、農地NにはパネルPの影Sが形成される。この影Sの形状及び大きさは、時間の経過に伴う太陽Tの移動によって変化する。
太陽光発電システム1は、複数のパネルPを農地Nの上方で支持する支持構造2を備えている。支持構造2は、農地Nから鉛直上方に延びる複数の支柱2aと、複数の支柱2aの上部において複数の支柱2aを架け渡す梁部材2bとを備えている。梁部材2bには、軸3が取り付けられており、軸3にはパネルPが回転自在に支持されている。各パネルPは、軸3の回転と共に回転し、光Lの入射方向に対するパネルPの受光面P1の傾斜角度θは一律となる。このように、太陽光発電システム1では、パネルPが一軸で回転する構成を備えており、パネルPの傾斜角度θは調整可能となっている。
図2に示されるように、太陽光発電システム1は、軸3を回転させるモータ4と、農地Nへの光Lの日射量D1を測定する日射計5と、農地Nの気温D2を測定する温度計6と、モータ4の駆動を制御する制御装置10とを備えている。モータ4、日射計5及び温度計6は、制御装置10と通信可能となっている。
モータ4は、軸3を回転させることによってパネルPを一律に回転させる。日射計5は、農地Nに照射されている光Lの日射量D1を検出するセンサであり、検出した日射量D1を制御装置10に出力する。温度計6は、農地Nにおける気温D2を検出するセンサであり、検出した気温D2を制御装置10に出力する。日射計5が日射量D1を制御装置10に出力するタイミング、及び温度計6が気温D2を制御装置10に出力するタイミングは、リアルタイムであってもよいし、所定時間ごとであってもよい。
制御装置10は、パネルPを回転させて傾斜角度θを調整する制御を行う。制御装置10は、モータ4を駆動してパネルPの傾斜角度θを調整する。制御装置10は、パネルPの傾斜角度θを変更して農地Nに入る光Lの量を調整し、農地Nにおける影Sの大きさを変更する。このように制御装置10が光Lの量を調整して影Sの大きさを変更することにより、農地Nの農作物Cの生育を妨げないようにしている。
制御装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)及びRAM(Random Access Memory)を備えて構成されている。制御装置10の各機能は、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することによって実現される。なお、制御装置10は、汎用のパーソナルコンピュータ、又は例えばインターネット上のサーバ、であってもよい。更に、制御装置10の一部と残部とが分離していて、例えば、制御装置10の一部をパネルPの近くに配置して、制御装置10の残部をパネルPから離れた遠隔地に配置してもよい。このように、制御装置10の形態、及び配置場所については特に限定されない。
制御装置10は、モータ4の駆動を制御するコントローラ11と、太陽光発電システム1に関する情報を記憶するデータベース12と、通信装置13とを備えている。制御装置10は、農地Nの付近に設けられていてもよいし、農地Nから離れた遠隔地に設けられていてもよい。また、制御装置10は、例えばインターネットであるネットワーク20に接続されている。なお、ネットワーク20は、インターネットでなくてもよく、例えば施設内ネットワークであってもよい。
データベース12は、コントローラ11がパネルPの傾斜角度θを調整するときに用いる情報を記憶している。データベース12は、年月日D3と、時間D4と、軌跡D5と、影情報D6を記憶している。軌跡D5は、農地Nから見た太陽Tの軌跡を示す情報であり、年月日D3ごとに記憶されている。この軌跡D5によって、制御装置10では、何日の何時にどれくらいの割合で農地Nに影Sが形成されるかがわかるようになっている。また、影情報D6は、農地Nのどの部分にどれくらいの割合で影Sが形成されるかを示す情報である。この影情報D6は、年月日D3ごと、時間D4ごと、傾斜角度θごと、及び農作物Cごとに記憶されている。影情報D6は、農作物Cへの光Lの必要量に対する影Sの割合の情報も含んでいる。
また、データベース12は、農地Nで栽培されている農作物Cの種類を示す農作物D7を記憶している。更に、データベース12は、農作物Cの光飽和点(単位:klx(キロルクス))D8を記憶する光飽和点記憶部である。光飽和点D8は農作物D7ごとに記憶されている。ここで、光飽和点D8は農作物Cの種類ごとに一意に定められる値であり、光飽和点D8以上の光Lを農作物Cに当てても農作物Cの光合成量は増加しない。
データベース12は、日射計5から農地Nの日射量D1を取得する日射量取得部として機能し、取得した日射量D1を記憶している。また、データベース12は、都度日射計5から日射量D1を取得するのではなく、年月日D3ごと、又は時間D4ごとの日射量D1を予め取得していてもよい。更に、コントローラ11が、年月日D3、時間D4及び後述する気象情報D9から日射量D1を計算し、データベース12はコントローラ11が計算した日射量D1を取得してもよい。
また、データベース12は、温度計6から農地Nの気温D2を取得する気温取得部であり、取得した気温D2を記憶している。なお、データベース12は、温度計6から気温D2を取得するのではなく、例えば、気象情報D9から得た気温D2を予め記憶しておいてもよい。また、例えば、コントローラ11が年月日D3と時間D4から気温D2を推定し、この推定した気温D2をデータベース12が取得してもよい。
また、データベース12は、ネットワーク20から気象情報D9を取得する気象情報取得部である。データベース12による気象情報D9の取得タイミングは、リアルタイムであってもよいし、所定時間ごとであってもよい。更に、データベース12は、パネルPから得られた発電量D10と傾斜角度θを記憶している。
コントローラ11は、モータ4に制御信号を出力してモータ4の駆動を制御し、パネルPの傾斜角度θを変更する角度変更部である。コントローラ11は、各種計算を行う機能を有しており、例えば、農地Nに形成されている影Sの計算を行って影情報D6を算出する。また、コントローラ11は、データベース12に記憶されている各情報を用いてモータ4を制御し、パネルPの傾斜角度θを変更する。
コントローラ11は、データベース12が取得した気象情報D9に応じてパネルPの傾斜角度θを変更してもよい。ここで、例えば、制御装置10が複数のコントローラ11を備えていてもよく、ネットワーク越しの遠隔地にあるデータベース12から複数のコントローラ11に気象情報D9の信号を送って一斉に制御を行ってもよい。この場合、農地Nの天候に応じたパネルPの最適な制御が可能となる。具体的には、例えば、大雪の場合には水平面に対するパネルPの傾斜角度を大きくしてパネルPを垂直に立てることによってパネルPに雪が積もるのを回避することができ、台風の場合には水平面に対するパネルPの傾斜角度を小さくしてパネルPを水平に寝かせることによってパネルPが風による負荷を受けるのを回避することができる。
通信装置13は、制御装置10が他の機器と通信をするときに用いられる通信機器である。通信装置13によって、制御装置10の外部に位置するPC14又はスマートフォン15と制御装置10が通信可能となっている。なお、制御装置10は、例えば携帯電話等、PC14又はスマートフォン15以外の他の装置と通信可能となっていてもよい。この通信装置13により、PC14又はスマートフォン15からコントローラ11を動作させてパネルPの傾斜角度θを調整することもできる。例えば、通信装置13は無線LANアクセスポイント通信機能を備えていてもよく、この場合、無線で遠隔地にあるPC14及びスマートフォン15と通信を行うことも可能である。
図3に示されるように、太陽光発電システム1には、実施形態の故障検知システム31が接続されている。故障検知システム31は、パネルPを撮影するカメラ(第1カメラ)32と、パネルPの温度(温度画像)を撮影するサーモカメラ(第2カメラ)33と、カメラ32及びサーモカメラ33を回転自在に支持する軸34と、軸34を回転させるモータ35と、制御装置40とを備えている。
制御装置40は、制御装置10と同様、CPU、ROM及びRAMを備えて構成されており、制御装置40の各機能は、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することによって実現される。制御装置40は、例えば小型PCであるが、制御装置40の形態については特に限定されない。制御装置40は、モータ35の駆動を制御するコントローラ41と、カメラ32及びサーモカメラ33の画像情報を記憶するデータベース42と、通信装置43と、バッテリ44とを備えている。制御装置40は、農地Nの付近に設けられていてもよいし、農地Nから離れた遠隔地に設けられていてもよい。また、制御装置40は、例えば図2のネットワーク20に接続されていてもよい。なお、バッテリ44は、故障検知システム31で用いられる電力を蓄電している。
故障検知システム31は、カメラ32、サーモカメラ33及び制御装置40を収容する筐体36を備えている。筐体36は、例えば矩形の箱状となっている。図4に示されるように、筐体36は、飛行体50に取り付けて上方に飛ばすことが可能となっている。飛行体50は、例えばドローンである。飛行体50は、PC14又はスマートフォン15から制御装置10,40を操作することによって操作可能となっている。このように、PC14又はスマートフォン15を用いて飛行体50を操作することによって、筐体36を農地Nの上方に移動させることができる。
図3に示されるように、カメラ32及びサーモカメラ33は、互いに隣り合う位置で軸34に支持されている。カメラ32とサーモカメラ33は互いに近接している。モータ35の駆動によって軸34、カメラ32及びサーモカメラ33は回転する。モータ35によって軸34を回転させると、カメラ32及びサーモカメラ33は互いに同一の角度で回転する。
カメラ32は、筐体36が飛行体50で農地Nの上方に飛ばされることによって、例えば上方から太陽光発電システム1のパネルPを撮影する。カメラ32は、パネルPそのものを撮影する。撮影されたパネルPのパネル画像X1(例えば図5(a)参照)は、データベース42に記憶される。なお、図5(a)〜図5(c)では、パネルPが平面視において縦に10台、横に10台並んだ撮影画像の例を示している。
サーモカメラ33は、例えばサーモグラフィーカメラである。サーモカメラ33は、筐体36が飛行体50で農地Nの上方に飛ばされることによって、例えば上方からパネルPの温度画像X2(例えば図5(b))を撮影する。撮影されたパネルPの温度画像X2はデータベース42に記憶される。なお、図5(b)に示されるポイントAは、温度画像X2において周囲よりも温度が高くなっている部分を示している。
コントローラ41は、モータ35に制御信号を出力してモータ35の駆動を制御する。コントローラ41は、各種計算を行う機能を有している。また、コントローラ41は、例えば図5(c)に示されるように、データベース42に記憶されたパネル画像X1と温度画像X2を対応付けて重ね合わせ画像X3を生成する画像処理部である。重ね合わせ画像X3は、パネルPと温度分布との対応を認識可能な画像である。
コントローラ41は、この重ね合わせ画像X3から周囲よりも温度が高くなっているパネルZを抽出する。このパネルZは、複数のパネルPのいずれかのパネルであり、温度が異常に高くなっているパネルを示している。また、パネルPには座標(X,Y)が定められており、各パネルPには座標(X,Y)に応じたIDが付与されている。
図3に示されるように、通信装置43は、制御装置40が故障検知システム31外の機器と通信をするときに用いられる通信機器である。通信装置43によって、故障検知システム31の外部に位置するPC45又はスマートフォン46と制御装置40が通信可能となっている。この通信装置43により、PC45又はスマートフォン46からコントローラ41を動作させてカメラ32及びサーモカメラ33の回転角度を調整することもできる。例えば、通信装置43は無線LANアクセスポイント通信機能を備えていてもよく、この場合、無線で遠隔地にあるPC45及びスマートフォン46と通信を行うこともできる。
なお、PC45及びスマートフォン46は、PC14及びスマートフォン15と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、コントローラ41によって生成された重ね合わせ画像X3は、通信装置43を介して外部機器に送信される。すなわち、重ね合わせ画像X3は、通信装置43を介してPC14,45及びスマートフォン15,46に送信される。
以下では、図7に示されるフローチャートを用いて、故障検知システム31による故障検知処理について説明する。図7は、故障検知システム31による故障検知処理の一例を示している。図7のフローチャートの処理は、例えば、操作者がPC14,45又はスマートフォン15,46に表示されたスイッチをON操作したときに実行されるが、その実行方法及び実行タイミングは特に限定されない。なお、この故障検知処理の前に、カメラ32、サーモカメラ33及び制御装置40は筐体36に収容されており、この筐体36は飛行体50に取り付けられている。
図7に示される故障検知処理が開始されると、飛行体50に取り付けられた筐体36がパネルPの上方に移動する(ステップS1)。このとき、例えば、飛行体50はパネルPの真上に移動する。続いて、コントローラ41は、モータ35に制御信号を出力し、カメラ32及びサーモカメラ33の回転角度を調整する(ステップS2)。ここで、コントローラ41は、例えばカメラ32及びサーモカメラ33の撮影方向が真下に位置するパネルPに向くように、カメラ32及びサーモカメラ33の回転位置を制御する。なお、パネルPに対する飛行体50の位置、又はカメラ32とサーモカメラ33の撮影方向については、上記の例に限定されず適宜変更可能である。
ステップS2においてカメラ32及びサーモカメラ33の回転位置を定めた後には、カメラ32によるパネル画像X1の撮影と、サーモカメラ33による温度画像X2の撮影を同時に行う(ステップS3)。そして、コントローラ41はパネル画像X1と温度画像X2を対応付けて重ね合わせ画像X3を生成する(ステップS4)。
その後は、例えば、コントローラ41が座標(X,Y)に位置する1枚のパネルPに対し、当該パネルPが位置する部分における温度画像X2の色彩からパネルPの温度を抽出する(ステップS5)。なお、温度画像X2の色彩とパネルPの温度との関係は予め設定可能である。そして、抽出した温度が所定の閾値TH以上であるか否かを判定する(ステップS6)。ここで、閾値THは、パネルPが故障しているか否かの判定基準である。この閾値THは、例えば予め設定される値であり、適宜変更可能な値である。
ステップS6において、抽出したパネルPの温度が閾値TH以上である場合には、パネルPの温度が異常値に達していると判定して、当該パネルPの情報(座標及びパネルID)をデータベース12,42に記憶させると共に、メッセージ等の表示手段及び音声等の報知手段により、故障しているパネルPが存在することを警告する(ステップS7)。一方、ステップS6において、抽出したパネルPの温度が閾値TH以上でない場合には、パネルPの温度が異常値に達していないと判定して、そのままステップS8に移行する。
そして、ステップS8では、コントローラ41が、撮影された全てのパネルPに対して異常判定を行ったか否かを判定する。ステップS8において、全てのパネルPに対して異常判定を行っていないと判定した場合には、ステップS5に戻って別のパネルPに対して同様の処理を行う。一方、ステップS8において、全てのパネルPに対して異常判定を行ったと判定した場合には一連の処理を終了する。
以上のように、故障検知システム31では、カメラ32によるパネル画像X1とサーモカメラ33による温度画像X2に画像処理を施すことにより、パネルPの温度変化を検出可能となっている。そして、コントローラ41は、温度画像X2の色彩からパネルPの温度を検出し、検出した温度が閾値TH以上であるときに当該パネルPが故障していると判定する。このようにして故障検知システム31はパネルPの不具合を特定している。
故障検知システム31は、飛行体50に取り付けて飛ばすことによって使用されるが、故障検知システム31の故障検知処理は任意のタイミングで行うことができる。また、前述のように、飛行体50にカメラ32及びサーモカメラ33を並べて搭載し、飛行体50を飛ばして上方からパネルPを撮影する。このようにしてカメラ32とサーモカメラ33で同時に撮影を行う。なお、撮影の回数は1回でもよいし、複数回でもよい。また、カメラ32及びサーモカメラ33は回転自在となっているので、カメラ32及びサーモカメラ33を回転させてパネルPを撮影することにより、パネルPの温度情報がコントローラ41によって計算される。
このように、本実施形態の故障検知システム31では、カメラ32とサーモカメラ33は互いに隣接する位置に配置されており、カメラ32によって取得されたパネルPのパネル画像X1とサーモカメラ33によって取得されたパネルPの温度分布を示す温度画像X2と、は対応付けられる。そして、パネルPと温度分布との対応を識別可能な重ね合わせ画像X3が生成される。この重ね合わせ画像X3によってパネルPの温度分布を容易に把握することができ、パネルPの異常有無を視覚的にわかりやすく表示することができる。
また、パネルPは、その内部に電気回路を有するので、パネルPに電気的な不具合が生じると、パネルP内部の電気回路における電気抵抗値が上昇し、パネルPの温度が上昇する。この故障検知システム31では、上記のように上昇した温度を容易に検出することができ、パネルPの電気的な問題を検出することにより、パネルPの異常有無を容易に判別することができる。また、コントローラ41は、生成された重ね合わせ画像X3からパネルPの温度異常を検出する異常検出部としても機能する。すなわち、コントローラ41は、画像処理によって得られた重ね合わせ画像X3からパネルPの温度異常を検出する。このようにコントローラ41がパネルPの温度異常を検出することにより、パネルPの異常有無を一層容易に判別することができる。
具体的には、コントローラ41は、パネル画像X1と温度画像X2に対して画像処理を行って、パネル画像X1及び温度画像X2の重ね合わせ画像X3から、例えば(3,8)のパネルZの温度が異常に高くなっており、パネルZが不具合を起こしていると特定する。このように、座標を用いてパネルPと温度分布の対応付けを行うことによって、不具合を起こしているパネルZを容易に特定することができる。また、従来は、全てのパネルPを外して故障判断を行うこともあったが、故障検知システム31ではそのような故障判断は不要である。
また、故障検知システム31は、カメラ32、サーモカメラ33及びコントローラ41を収容する筐体36と、筐体36が取り付けられる飛行体50と、を備えている。よって、筐体36を飛行体50に取り付けて飛行体50を上方に飛ばすことにより、カメラ32、サーモカメラ33及びコントローラ41を含むユニット全体をパネルPの上方に飛ばすことができる。従って、飛行体50で筐体36を任意の位置に飛ばすことによって、任意の位置からパネルPの撮影を行うことができる。よって、パネルPの異常有無を一層容易に且つ高精度に行うことができる。
また、カメラ32とサーモカメラ33を回転自在に支持する軸34を備え、カメラ32及びサーモカメラ33は、軸34の回転に伴って互いに同一の角度で回転する。よって、隣接する位置に配置されるカメラ32とサーモカメラ33が互いに同一の角度で回転自在となっている。従って、カメラ32及びサーモカメラ33の回転位置の調整を同時に行うことができると共に、カメラ32及びサーモカメラ33による撮影の精度を高めることができる。
また、故障検知システム31では、PC14,45又はスマートフォン15,46に重ね合わせ画像X3が送られてくるので、故障したパネルZを視覚的に容易に把握することができる。更に、パネルPの数が多くても故障したパネルZを容易に検知することができ、例えば100枚のパネルPから故障した1枚のパネルZを容易に特定することができる。そして、故障検知システム31では、故障したパネルZの位置を特定することもできる。
更に、故障検知システム31では、通信装置43を介して外部機器から故障判断を行うことができるので、ネットワークを有効活用することができ、故障判断のために作業者がわざわざ農地Nに出向く手間が解消される。すなわち、故障検知システム31では、ネットワークを用いた遠隔操作による故障検知が可能となっている。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。すなわち、本発明は、各請求項の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。
図5に示される例において、故障検知システム31は、複数のパネルPを一度に撮影して故障したパネルZの検知を行った。しかしながら、例えば図6に示されるように、一枚のパネルPごとに故障検知を行ってもよい。図6に示される例では、カメラ32がパネルPのパネル画像X4を取得し、パネル画像X4を縦方向に分割して得られた領域Yにおける温度画像X5をサーモカメラ33が取得する。
この場合、コントローラ41は、パネル画像X4の領域Yと温度画像X5とを対応付けて、パネルPと温度分布との対応を認識可能な画像(図6に示されるパネル画像X4及び温度画像X5を含む画像)を生成している。そして、コントローラ41は、温度画像X5における他の箇所と色彩が異なる部分Qに対応する領域Y上のポイントBを特定して、このポイントBをパネルPの異常箇所としている。
また、故障検知システム31は、飛行体50に取り付けられなくてもよく、例えば建物等の構造物の高所に搭載させてもよい。更に、故障検知システム31に接続される太陽光発電システムは、前述の太陽光発電システム1に限定されず、太陽光発電システムの構成又は設置場所は適宜変更可能である。
1…太陽光発電システム、2…支持構造、2a…支柱、2b…梁部材、3…軸、4…モータ、5…日射計、6…温度計、10…制御装置、11…コントローラ、12…データベース、13…通信装置、14…PC、15…スマートフォン、20…ネットワーク、31…故障検知システム、32…カメラ(第1カメラ)、33…サーモカメラ(第2カメラ)、34…軸、35…モータ、36…筐体、40…制御装置、41…コントローラ(画像処理部)、42…データベース、43…通信装置、44…バッテリ、45…PC、46…スマートフォン、A,B…ポイント、C…農作物、D1…日射量、D2…気温、D3…年月日、D4…時間、D5…軌跡、D6…影情報、D7…農作物、D8…光飽和点、D9…気象情報、D10…発電量、L…光、N…農地、P…パネル(太陽光パネル)、P1…受光面、S…影、T…太陽、TH…閾値、X1,X4…パネル画像、X2,X5…温度画像(温度分布を示す撮影画像)、X3…重ね合わせ画像、Z…パネル(太陽光パネル)、θ…傾斜角度。
Claims (3)
- 太陽光パネルの異常を検知する故障検知システムであって、
前記太陽光パネルの撮影画像を取得する第1カメラと、
前記第1カメラに隣接する位置に配置され、前記太陽光パネルの温度分布を示す撮影画像を取得する第2カメラと、
前記第1カメラによって取得された前記太陽光パネルの撮影画像と、前記第2カメラによって取得された前記温度分布を示す撮影画像と、を対応付けて、前記太陽光パネルと前記温度分布との対応を認識可能な画像を生成する画像処理部と、
を備えた故障検知システム。 - 前記第1カメラ、前記第2カメラ及び前記画像処理部を収容する筐体と、前記筐体が取り付けられる飛行体と、
を備える請求項1に記載の故障検知システム。 - 前記第1カメラと前記第2カメラを回転自在に支持する軸を備え、前記第1カメラ及び前記第2カメラは、前記軸の回転に伴って互いに同一の角度で回転する、
請求項1又は2に記載の故障検知システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2015
- 2015-06-26 JP JP2015128843A patent/JP2017017768A/ja active Pending
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