JP2017017082A - ウェハ処理装置、ウェハカセット搬送装置、太陽電池用基板の製造方法 - Google Patents

ウェハ処理装置、ウェハカセット搬送装置、太陽電池用基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】処理中におけるウェハカセットへのウェハの貼り付きを防止して、ウェハの面方向において均一に処理が可能なウェハ処理装置を得ること。【解決手段】ウェハ処理装置1は、ウェハカセットと、処理槽3と、ウェハカセットを処理槽3に対して搬入および搬出するウェハカセット搬送部4と、を備える。ウェハカセット搬送部4は、ウェハカセット2を把持して移送する移送部33と、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置されてウェハ5を上方から押さえるウェハ押さえ部32と、ウェハ押さえ部32を保持溝の並列方向に移動させることによりウェハカセット2におけるウェハ5の保持溝の並列方向における位置を保持溝内において移動させるウェハ押さえ移動部35と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェハを多数枚収容したウェハカセットを処理槽に浸漬させてウェハの表面処理を行うウェハ処理装置、ウェハカセット搬送装置、および太陽電池用基板の製造方法に関する。
太陽電池セルにおいては、光電変換効率の向上のために、太陽電池セルの表面にテクスチャー構造と呼ばれる光の閉じ込め効果を発揮する構造が形成される。テクスチャー構造は、太陽電池セルにおける半導体ウェハの表面が凸凹形状に処理された構造である。テクスチャー構造は、太陽電池セルに入射した光を凸凹形状で反射させ、凸凹形状における一つの面で反射した光を凸凹形状における他の面へ入射させて半導体ウェハ内に導く。これにより、太陽電池セルの受光面における光反射を低減して、半導体ウェハ内に入射する光を増加させることができる。
太陽電池セルの製造工程において、テクスチャー構造の形成には、多数枚の半導体ウェハが収容されたウェハカセットを移送手段により自動的にエッチング処理槽に浸漬させるウェハ処理装置が用いられる。ウェハカセットは、底面に垂直な方向にウェハを挿入するために、対向する側面の内側および底面にウェハ挿入用の保持溝を備えている。これにより、半導体ウェハは、起立した状態でウェハカセット内に収容される。
ここで、シリコンウェハをエッチング槽に浸漬して該シリコンウェハの表面をエッチングすることによりテクスチャー構造を形成する際、エッチング液とシリコンとが反応して、シリコンウェハの表面がエッチングされると同時にシリコンウェハの表面にガスが発生する。そして、発生したガスがシリコンウェハの表面に付着することにより該シリコンウェハに浮力が生じ、シリコンウェハが浮き易くなる。
これに対して、特許文献1には、シリコン基板の浮き上がりを押さえる押さえ板部をシリコン基板の上方に配置することにより、シリコン基板の浮き上がりを押さえつつエッチング処理が可能な基板キャリアが開示されている。
特開2014−204028号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、基板浮き押さえ部材の4本の骨格辺が交差する角の部分には、垂直方向下向きに突起が形成されている。そして、基板浮き押さえ部材は、シリコンウェハの上方に配置される際に、基板キャリアの上部の四隅に設けられた保持穴に突起が挿入されて基板キャリアに固定される。すなわち、特許文献1の技術では、エッチング処理中のシリコンウェハの位置を補正する機構が無く、エッチング処理中のシリコンウェハの位置を補正することができない。このため、基板キャリアに収容されたシリコンウェハが、適正な位置からずれた状態で基板浮き押さえ部材が基板キャリアに固定された場合には、シリコンウェハが収容部の保持溝の側面に貼り付いた状態でエッチングが行われるおそれがある。
エッチング液は、基板キャリアに収容されたシリコンウェハが該基板キャリアの保持溝の側面に貼り付いた部分には、均一に回りこめない。このため、エッチング処理によりシリコンウェハの表面に形成されるテクスチャー構造には、シリコンウェハの面方向において乱れが生じる。すなわち、シリコンウェハの面方向において均一にエッチング処理が行われないため、テクスチャー構造が、シリコンウェハの面方向において不均一に形成される。この結果、太陽電池セルの性能低下および外観異常が発生する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、処理中におけるウェハカセットへのウェハの貼り付きを防止して、ウェハの面方向において均一に処理が可能なウェハ処理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、並列配置された複数の保持溝に複数のウェハを立てた状態で収容するとともに上下方向に処理液が流通可能なウェハカセットと、前記ウェハを表面処理する処理液が貯留される処理槽と、前記ウェハカセットを前記処理槽に対して搬入および搬出するウェハカセット搬送部と、を備えるウェハ処理装置であって、前記ウェハカセット搬送部は、前記ウェハカセットを把持して移送する移送部と、前記ウェハカセットに収容された前記ウェハの上部に載置されて前記ウェハを上方から押さえるウェハ押さえ部と、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝の並列方向に移動させることにより、前記ウェハカセットにおける前記ウェハの前記保持溝の並列方向における位置を移動させるウェハ押さえ移動部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、処理中におけるウェハカセットへのウェハの貼り付きを防止して、ウェハの面方向において均一に処理が可能なウェハ処理装置が得られる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置を示す模式図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハカセットを示す斜視図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハカセットを示す上面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハカセットを示す下面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハ押さえ部を示す側面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハ押さえ部を下面側から見た斜視図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハ押さえ部がウェハカセットに収容されたウェハの上部に載置された状態を示す上面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハ押さえ部がウェハカセットに収容されたウェハの上部に載置された状態を拡大して示す要部断面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハ押さえ部がウェハカセットに収容されたウェハの上部に載置された状態を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハカセットに収容されたウェハの上部に載置されたウェハ押さえ部が、ウェハカセットの前面側の方向に移動した状態を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置のウェハカセットに収容されたウェハの上部に載置されたウェハ押さえ部が、ウェハカセットの後面側の方向に移動した状態を模式的に示す断面図 本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの要部断面図 本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの上面図 本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルを製造するための手順を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置、ウェハカセット搬送装置、太陽電池用基板の製造方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1を示す模式図である。図1においては、ウェハカセット搬送部4がウェハカセット2を処理槽3の中に浸漬した状態を、処理槽3の側面を透過して見た状態を示している。図2は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハカセット2を示す斜視図である。図2においては、四角形状のウェハカセット2に四角形状のウェハ5が出し入れされる上部側からウェハカセット2を見た状態を示している。図3は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハカセット2を示す上面図である。図4は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハカセット2を示す下面図である。
本実施の形態にかかるウェハ処理装置1は、太陽電池セルの製造においてシリコンウェハのエッチング処理に用いて好適なウェハ処理装置である。本実施の形態にかかるウェハ処理装置1は、複数のウェハ5を立てた状態で並列して収容するとともに上下方向に処理液が流通可能なウェハカセット2と、ウェハ5を処理する処理液3aが貯留される処理槽3と、ウェハカセット2を処理槽3に対して搬入および搬出するウェハカセット搬送部4と、を備える。
ウェハカセット2は、図2に示すように、ウェハ5を収容する箱状の構造体である。ウェハカセット2の上部は、図2および図3に示すように、ウェハ5を出し入れするために、且つ処理液3aを図2において矢印Aで示す上下方向に流通可能とするために、ウェハカセット2の前面11a、後面11b、および対向する一対の側面である左側面11c、右側面11dの端面部分以外が開放されている。また、ウェハカセット2の底部は、処理液3aを上下方向に流通可能とするために、図4に示すようにウェハカセット2の前面11a、後面11b、および対向する一対の左側面11c、右側面11dの端面部分以外が開放されている。前面11aおよび後面11bは、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の面方向と平行な面である。対向する一対の側面である左側面11c、右側面11dは、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の面方向と垂直な面である。
また、図4に示すように、ウェハカセット2の底部の中央領域には、ウェハカセット2に収容されたウェハ5を載置して支持する下部支持部12が、ウェハカセット2の前面11aと後面11bとの中央領域間を接続して掛け渡されている。ウェハカセット2の前面11aおよび後面11bは、処理液3aがウェハカセット2内に流通できるように、中央部および上部が開放されたU字形状とされている。
左側面11cおよび右側面11dの内壁には、図2から図4に示すように、複数のリブ13が上下方向にわたって設けられている。リブ13は、本実施の形態においては上下方向の全幅にわたって設けられているが、上下方向における一部分に設けられてもよい。複数のリブ13は、図2において矢印Bで示すウェハカセット2の前後方向において既定の間隔で、且つ既定の幅で並列配置されている。前後方向は、リブ13および保持溝14の配列方向と同一方向である。そして、リブ13同士の間にはウェハ5を1枚ずつ保持する保持溝14が形成されている。保持溝14は、ウェハカセット2の前後方向においてウェハ5の厚みよりも幅広の既定の溝幅で並列配置されている。このため、保持溝14に収容されたウェハ5は、保持溝14内において前方に位置するリブ13および後方に位置するリブ13のどちらにも、もたれ掛かる可能性がある。
また、下部支持部12の内面には、保持溝14と同じ間隔および溝幅を有し、前後方向における位置が保持溝14と同じ位置とされた図示しない下部保持溝が形成されている。なお、下部支持部の構成はこれに限定されない。一例として、下部支持部は、ウェハカセット2の底部において、側面の下端部に繋がって、側面と垂直方向に延在して設けられてもよい。この場合は、下部保持溝の両端は、左右の側面の内壁の保持溝と繋がっている。なお、ウェハカセット2の構成はこれに限定されない。
処理槽3は、ウェハカセット2に収容された複数のウェハ5を一括で処理する処理液3aが貯留される。処理槽3は、ウェハ5の表面をエッチングするためのエッチング液が貯留されたエッチング処理槽、およびウェハ5の表面を洗浄するための純水等の洗浄液が貯留された洗浄槽が用いられる。貯留する処理液3aが異なる複数の処理槽3を1列に配置し、ウェハカセット2をウェハカセット搬送部4で処理槽3の処理液3aに順次積層させることにより、自動でウェハ5のエッチング処理を効率的に行うことができる。以下では、処理槽3としてエッチング処理槽を用いる場合について説明する。
また、処理槽3は、内底部におけるウェハカセット2が載置される領域の処理液3aをウェハカセット2の下方から上方に向けて流動させることができる、すなわちウェハカセット2の底部から上方に向けて処理液3aを流入させることができる、図示しない流動装置を備えることが好ましい。これにより、ウェハカセット2に収容された複数のウェハ5を効率的に且つ均一にエッチング処理することができる。処理槽3は、貯留される処理液3aに対して耐性のある材料により構成される。
ウェハカセット搬送部4は、図1に示すように、複数のウェハ5が収容されたウェハカセット2を把持する把持部であるチャックフック31を備えてチャックフック31で把持したウェハカセット2を移送する移送部33と、ウェハカセット2に収容された複数のウェハ5の上部に載置されてウェハ5を一括して上方から押さえるウェハ押さえ部32と、を有する。チャックフック31は、ウェハカセット2の両側面に設けられた固定用フック溝15に係止される。
また、ウェハカセット搬送部4は、チャックフック31と、移送部33を駆動する駆動部36と、駆動部36および後述するウェハ押さえ移動部35の制御を行ってウェハカセット搬送部4の制御を行う制御部37と、を備える。移送部33は、駆動部36の駆動により移動する。また、移送部33は、制御部37の制御によりチャックフック31でウェハカセット2を把持する。そして、移送部33は、駆動部36により駆動してウェハカセット2を処理槽3に搬入して浸漬させ、また処理槽3から搬出して次の処理槽3または次の処理部に移送する。なお、ウェハカセット搬送部4は、処理槽3ごとに設けられてもよい。
ウェハ押さえ部32は、図1に示すように、ウェハカセット搬送部4の下面に設けられたウェハ押さえ支持部34により支持されて、ウェハカセット搬送部4の下側に配置される。ウェハ押さえ支持部34は、1箇所に設けられてもよく、複数箇所に設けられてもよい。
図5は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハ押さえ部32を示す側面図である。図6は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハ押さえ部32を下面側から見た斜視図である。ウェハ押さえ部32は、図5および図6に示すように、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置された際にウェハ5の上部に対向する下面32aに、複数の三角柱形状の突起部32bが並列配置されている。すなわち、ウェハ押さえ部32の下面32aは、三角柱形状の突起部32bがクシ歯状に突出した形状を有する。そして、ウェハ押さえ部32は、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置された際に、隣接する三角柱形状の突起部32b間の三角柱形状の溝部32cにウェハ5の上部が挿入されることにより、ウェハ5を押さえる。
ウェハ押さえ支持部34は、少なくとも処理液3aに接触する部分は、該処理液3aに対して耐性のある材料により構成される。
図7は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハ押さえ部32が、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置された状態を示す上面図である。図7においては、ウェハ押さえ支持部34等の他の部材を省略して示している。図8は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハ押さえ部32が、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置された状態を拡大して示す要部断面図である。図9は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハ押さえ部32が、ウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置された状態を模式的に示す断面図である。図9は、図7におけるC−C断面を示している。また、図9においては、リブ13および保持溝14と、ウェハ5と、の位置関係を示すために、前面11a、後面11bおよびリブ13の一部を併せて示している。なお、図10および図11においては、ウェハ押さえ部32とウェハカセット2とに注目して示しており、ウェハ処理装置1における他の部材の図示を省略している。
たとえばシリコンウェハをエッチング槽に浸漬して該シリコンウェハの表面をエッチングしてテクスチャー構造を形成する際、エッチング液とシリコンとが反応し、シリコンウェハの表面がエッチングされると同時にシリコンウェハの表面にガスが発生する。この発生ガスがシリコンウェハの表面に付着することにより、シリコンウェハが浮き易くなる。
そこで、ウェハ処理装置1においては、エッチング中にウェハ5がエッチング液から浮いて出てこないように、ウェハカセット搬送部4にウェハ押さえ部32を備えている。ウェハカセット搬送部4は、ウェハカセット2を処理槽3であるエッチング処理槽に浸漬してエッチング処理する際に、エッチング処理槽内においてもチャックフック31によりウェハカセット2を把持し、図9に示すようにウェハ押さえ部32を複数のウェハ5の上部に載置して複数のウェハ5を一括して上方から押さえる。ウェハ押さえ部32は、制御部37の制御によるウェハ押さえ移動部35の駆動により複数のウェハ5の上部において既定の高さ位置まで移動してウェハ5を上方から押さえ、またウェハ5の上部から上方に離間する。
このとき、ウェハ押さえ部32の三角柱形状の溝部32cにウェハ5の上部が挿入され、該三角柱形状の溝部32cの対向する内側面のそれぞれが、ウェハ5の端面において長手方向に延在して対向する2つの辺のそれぞれに当接する。そして、ウェハ押さえ部32はウェハ5に対して不要な応力を与えない既定の高さ位置で複数のウェハ5を下方に押さえる。これにより、ウェハ5はウェハカセット2の下部支持部12とウェハ押さえ部32との間に挟持された状態で保持される。このため、ウェハ5は、エッチング時に発生するガスがウェハ5の表面に付着した場合でも、エッチング液から浮き出ることが防止される。これにより、エッチング液から浮き出ることに起因した、ウェハ5の面方向におけるエッチング処理の不均一が防止される。
したがって、ウェハ処理装置1を用いて太陽電池セルの製造に用いられるシリコンウェハの表面にテクスチャー構造を形成するエッチングを行うことにより、エッチング時に発生するガスがシリコンウェハの表面に付着することに起因してシリコンウェハがエッチング液から浮き出ることが防止される。これにより、シリコンウェハに対して、該シリコンウェハの面方向において均一にエッチング処理を行うことができ、テクスチャー構造を均一にシリコンウェハの表面に形成できる。
ここで、ウェハ5は、ウェハ5の上部の端面の角部で、三角柱形状の溝部32cの内部の対向する2つの内側面に接触する。すなわち、ウェハ5の表裏面は、三角柱形状の溝部32cの対向する内側面と接触しない。このため、ウェハ押さえ部32のウェハ5への接触に起因した、ウェハ5の表裏面のエッチングむらが発生することがない。
なお、三角柱形状の突起部32bおよび三角柱形状の溝部32cは、断面形状が完全な三角柱でなくてもよく、上記と同様に三角柱形状の突起部32bの傾斜した側面においてウェハ5の上部の端面の角部と接触してウェハ5を押さえられればよい。すなわち、三角柱形状の突起部32bは、長手方向に垂直な断面形状が、高さ方向において上方に向かって左右方向の幅が均等にすぼまる断面形状を有していればよい。そして、三角柱形状の溝部32cは、反対に、長手方向に垂直な断面形状が、高さ方向において下方に向かって左右方向の幅が均等にすぼまる断面形状を有していればよい。したがって、三角柱形状の突起部32bは、全ての三角柱形状の突起部32bにおいて両側面の傾斜が等しく統一されていれば、断面形状がU字型でもよく、また頂部が丸まっている等の変形を有していてもよい。
また、ウェハ5の上端部における左右方向に両端部においては、隣り合うウェハ5の間にリブ13が入り込んでいる。また、ウェハ5の上端部においては、隣り合うウェハ5の間に三角柱形状の突起部32bが入り込んでいる。このため、隣り合うウェハ5が貼り付くことが防止される。このため、隣り合うウェハ5が貼り付くことに起因した、ウェハ5の表裏面のエッチングむらが発生することがない。
さらに、ウェハ押さえ部32は、三角柱形状の溝部32cにウェハ5の上部が入りこんだ状態で、図9において矢印Bで示すウェハカセット2の前後方向において移動することにより、ウェハ5を保持溝14内において前後方向において移動させることが可能とされている。すなわち、ウェハ押さえ部32は、三角柱形状の溝部32cにウェハ5の上部が入りこんだ状態で、ウェハカセット2の前後方向において移動または微振動可能とされている。図10は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置されたウェハ押さえ部32が、ウェハカセット2の前面11a側の方向に移動した状態を模式的に示す断面図である。図11は、本発明の実施の形態にかかるウェハ処理装置1のウェハカセット2に収容されたウェハ5の上部に載置されたウェハ押さえ部32が、ウェハカセット2の後面11b側の方向に移動した状態を模式的に示す断面図である。図10および図11は、図9に対応した断面図である。
図9においては、ウェハ5は、ウェハカセット2の前後方向において保持溝14の中央領域に起立した状態で保持されている。この場合は、ウェハ5は、該ウェハ5の前面11a側に位置する前面側のリブの側面13aと、該ウェハ5の後面11b側に位置する後面側のリブの側面13bとから同じ距離だけ離間して保持されている。
ウェハ押さえ部32が、図10の矢印Dに示すようにウェハカセット2の前面11a側に移動した場合には、ウェハカセット2に収容されたウェハ5における後面11b側の面であるウェハの後面5bと、後面側のリブの側面13bとの間の隙間が広げられる。これにより、後面側のリブの側面13bと、この後面側のリブの側面13bと対向しているウェハの後面5bの外周縁部との間の領域にも、図10の矢印Eに示すようにウェハカセット2の下部から上部に向かって処理液がスムーズに流れることができる。これにより、ウェハの後面5bの外周縁部におけるリブ13に対向する領域においても、処理液によるエッチングを、ウェハ5の面方向において均等に処理できる。
また、ウェハ押さえ部32が、図11の矢印Fに示すようにウェハカセット2の後面11b側に移動した場合には、ウェハカセット2に収容されたウェハ5における前面11a側の面であるウェハの前面5aと、前面側のリブの側面13aとの間の隙間が広げられる。これにより、前面側のリブの側面13aと、この前面側のリブの側面13aと対向しているウェハの前面5aの外周縁部との間の領域にも、図11の矢印Gに示すように処理液3aがスムーズに流れることができる。これにより、ウェハの前面5aの外周縁部におけるリブ13に対向する領域においても、処理液3aによるエッチングを、ウェハ5の面方向において均等に実施することができる。
そして、ウェハ押さえ部32は、ウェハ5の種類およびエッチング条件に適した周期および時間で微振動を繰り返して、図10の状態と図11の状態とを交互に繰り返す。すなわち、ウェハ押さえ部32を前後方向に交互に移動させることにより、ウェハ5を前後方向に交互に移動させる。これにより、ウェハ処理装置1では、ウェハの前面5aおよびウェハの後面5bに対して、処理液3aによるエッチングをウェハ5の面方向において均等に実施することができる。
また、ウェハ押さえ部32は、たとえば図10の状態で既定の時間だけエッチングを行った後、図11の状態で既定の時間だけエッチングを行う1サイクルを微振動よりも遅い周期で複数サイクル繰り返すことにより、ウェハ5の両面に対して同じ条件でエッチングを行ってもよい。すなわち、ウェハ押さえ部32を振動させる場合よりも遅いペースで、ウェハ押さえ部32をウェハカセット2の前後方向に移動させてもよい。この場合も、これにより、ウェハ処理装置1では、ウェハの前面5aおよびウェハの後面5bに対して、処理液3aによるエッチングをウェハ5の面方向において均等に実施することができる。
ウェハ押さえ部32は、ウェハの後面5bと後面側のリブの側面13bとが当接する位置、またはウェハの前面5aと前面側のリブの側面13aとが当接する位置、を最大の移動位置として、ウェハカセット2の前後方向において微振動または移動する。これにより、ウェハ処理装置1では、ウェハカセット2の保持溝14に収容されたウェハ5が前面側のリブの側面13aまたは後面側のリブの側面13bに強く押し当てられることにより破損することが防止される。
このように、ウェハ処理装置1は、ウェハ押さえ部32の三角柱形状の溝部32cにウェハ5の上部が入りこんだ状態で、該ウェハ押さえ部32をウェハカセット2の前後方向に振動または移動させる。これにより、ウェハ処理装置1は、リブ13の側面と、該リブ13の側面と対向するウェハ5の外周縁部領域との間の隙間を広げることができ、ウェハ5の表面をウェハ5の面方向において均等に処理することができる。
ウェハカセット2の保持溝14の内部は、エッチング液の流速が遅いため、エッチングレートが小さく、ウェハ5の表面に対してウェハ5の面内方向において均一なエッチングができない。このため、エッチング処理によりウェハ5の表面に形成されるテクスチャー構造に乱れが生じる。そして、このウェハ5を用いて作製された太陽電池セルには、性能低下および外観異常が発生する。ここで、保持溝14の内部のエッチング液の流速が遅くなる原因は、エッチング中に保持溝14の側面とウェハ5との距離が近い状況が維持されることに起因する。また、ウェハ5が保持溝14の側面に貼り付いた場合には、リブ13の側面とウェハ5の外周縁部領域との間のエッチング液の流れが妨げられ、エッチングが進まなくなる。
そこで、上述したようにウェハ押さえ部32によりウェハ5を保持した状態でウェハ押さえ部32をウェハカセット2の前後方向に移動させることにより、保持溝14の側面とウェハ5との距離を広げて保持溝14の内部におけるエッチング液の流速を早くすることができる。そして、ウェハ押さえ部32をウェハカセット2の前後方向に微振動または移動させることにより、ウェハ5を保持溝14の内部において前後方向の一方に偏らせることなく、保持溝14の内部におけるウェハ5の前面11a側および後面11b側の両側において、エッチング液の流速を均等に早くすることができる。これにより、ウェハ5の両面の全面に対して、ウェハ5の面方向において均一なエッチングを行うことができる。
ウェハ押さえ部32の振動または移動は、移送部33に備えられたウェハ押さえ移動部35により行われる。このとき、チャックフック31がウェハカセット2を把持して固定しているため、ウェハ押さえ部32が振動または移動しても、ウェハカセット2が動くことがない。ウェハ押さえ移動部35は、制御部37の制御によりウェハ押さえ部32を駆動する。
また、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1では、ウェハ押さえ部32がウェハカセット2に固定されるのではなく、ウェハカセット搬送部4にウェハ押さえ部32を設けている。ウェハカセット搬送部4にウェハ押さえ部32を設けることにより、エッチング処理槽におけるウェハ押さえ部32を用いたエッチング処理以外の工程では、ウェハカセット2の上部を開放することができる。これにより、エッチング処理槽におけるエッチングの前後の工程での、ウェハカセット2にシリコン基板を挿入する作業と、ウェハカセット2からシリコン基板を取り出す作業と、を容易に行うことができる。
また、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1では、エッチング槽でウェハ5のエッチングを行う工程以外の、洗浄槽における洗浄処理ではウェハ押さえ部32をウェハ5上に載置しなくてもよい。したがって、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1では、ウェハカセット搬送部4にウェハ押さえ部32を設けているため、エッチング槽へのウェハ5の搬送に用いられるウェハカセット搬送部4のみにウェハ押さえ部32を設けることができる。すなわち、ウェハカセット搬送部4を各処理槽3に対して個別に設ける場合には、洗浄槽へのウェハ5の搬送に用いられるウェハカセット搬送部4にはウェハ押さえ部32を設けないことが可能である。この場合には、ウェハカセット2の上部を開放することができる。これにより、ウェハ5上部にまで洗浄水が均一に流れることができ、洗浄処理後のウェハ5の表面にエッチング液が残存することはない。
なお、上記においては、シリコンウェハをエッチング槽に浸漬して該シリコンウェハの表面をエッチングする場合を想定して説明した。しかしながら、上述したウェハ処理装置1の対象はシリコンウェハに限定されない。すなわち、エッチング液とウェハとが反応し、ウェハの表面がエッチングされると同時にウェハの表面にガスが発生する場合には、ウェハ処理装置1を用いることにより、シリコンウェハのエッチングの場合と同様に上述した効果が得られる。
つぎに、上述したウェハ処理装置1を用いて作製される太陽電池セルについて説明する。図12および図13は、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1を用いてテクスチャー構造が形成された太陽電池セル用基板を用いて作製された太陽電池セル100を示す図であり、図12は本実施の形態にかかる太陽電池セル100の要部断面図、図13は本実施の形態にかかる太陽電池セル100の上面図である。図12および図13に示す太陽電池セル100は、p型単結晶シリコン基板101aの基板表層にn型不純物拡散層101bを有する単結晶シリコン基板101と、単結晶シリコン基板101の受光面側のおもて面に形成された反射防止膜102と、単結晶シリコン基板101の受光面側のおもて面に形成された受光面側電極103と、単結晶シリコン基板101の受光面と対向する裏面に形成された裏面側電極104とを備える。受光面側電極103は、単結晶シリコン基板101の面方向において反射防止膜102に囲まれて形成されている。
また、受光面側電極103としては、グリッド電極103aおよびバス電極103bを含み、図12においてはグリッド電極103aの長手方向に垂直な断面における断面図を示している。そして、単結晶シリコン基板101には、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1を用いて基板表面にテクスチャー構造が形成された単結晶シリコン基板を使用して、太陽電池セル100を構成している。
つぎに、図12および図13に示す太陽電池セルを製造するための工程を説明する。図14は、本実施の形態にかかる太陽電池セル100を製造するための手順を示すフローチャートである。なお、ここで説明する工程は、シリコン基板を用いた一般的な太陽電池セルの製造工程と同様であるため、特に図示しない。
まず、ステップS10において、p型単結晶シリコン基板101aがシリコンインゴットからスライス加工により切り出される。シリコンインゴットからスライス加工により切り出されたp型単結晶シリコン基板101aの表面には、スライス加工時にワイヤーが削れて生じる切り粉、研磨剤などからなる汚染物質である有機不純物と金属不純物とが付着している。このため、ステップS20において、シリコンインゴットから切り出されたスライス基板であるp型単結晶シリコン基板101aに対してたとえば水洗処理、洗剤洗浄処理またはRCA洗浄処理等の洗浄処理が施される。
また、スライスされた基板の表層には、ダメージ層と呼ばれるスライス加工による加工ひずみが深さ5μm程度まで生じている。このダメージ層が太陽電池セルに残っていると、該ダメージ層で電子の再結合を促進し、太陽電池セルの特性の悪化を招く。このため、ステップS30において、p型単結晶シリコン基板101aの表面をエッチングすることにより、ダメージ層が除去される。
また、p型単結晶シリコン基板101aの表面には、太陽電池セルがより多くの太陽光を吸収できるように、ステップS40において、異方性エッチングによりテクスチャー構造が形成される。テクスチャー構造としては、アルカリ性水溶液に添加剤としてイソプロピルアルコール(isopropyl alcohol:IPA)等の有機物を加えた高温のエッチング液を用いた異方性エッチングにより、たとえばシリコンの(111)面に囲まれた四角錐状の凸部を有する凹凸からなるテクスチャー構造が形成される。ステップS40における異方性エッチングは、上述した本実施の形態にかかるウェハ処理装置1を用いて、エッチング液にp型単結晶シリコン基板101aを浸漬することにより行われる。
つぎに、p型単結晶シリコン基板101aの表面のエッチング液の残液を除去し、その後の高温熱処理時におけるシリコン基板への不純物汚染を極力減らすために、ステップS50において、RCA洗浄等によりエッチング後の洗浄処理が実施される。
つぎに、ステップS60において、p型単結晶シリコン基板101aを乾燥させることにより、太陽電池セル用基板が得られる。
つぎに、ステップS70において、表面にテクスチャー構造が形成されたp型単結晶シリコン基板101aを熱拡散炉へ投入し、オキシ塩化リン(POCl)蒸気の存在下で加熱してp型単結晶シリコン基板101aの表面にリンガラスを形成することによりp型単結晶シリコン基板101a中にリンを拡散させる。これにより、p型単結晶シリコン基板101aの表層にn型不純物拡散層101bが形成され、pn接合を有する単結晶シリコン基板101が形成される。
つぎに、フッ酸溶液中で単結晶シリコン基板101の表面のリンガラス層を除去した後、ステップS80において、反射防止膜102としてプラズマ化学気相成長(Chemical Vapor Deposition:CVD)法により窒化シリコン膜(SiN膜)がn型不純物拡散層101b上に形成される。反射防止膜102の膜厚および屈折率は、光反射を最も抑制する値に設定する。なお、屈折率の異なる2層以上の膜を積層してもよい。また、反射防止膜102は、スパッタリング法など、異なる成膜方法により形成してもよい。
つぎに、ステップS90において、銀の混入したペーストを単結晶シリコン基板101の受光面に櫛形にスクリーン印刷し、アルミニウムの混入したペーストを単結晶シリコン基板101の裏面の全面にスクリーン印刷する。その後、印刷されたペーストに焼成処理を実施して受光面側電極103と裏面側電極104とが形成される。以上のようにして、図12および図13に示す太陽電池セル100が作製される。
上述したように、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1においては、ウェハカセット2に収容されて処理槽3に浸漬されたウェハ5が、隣接するウェハ5およびウェハカセット2のリブ13と貼り付くことがない。このため、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1においては、ウェハ5の両面に対する均一な表面処理が可能となる。すなわち、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1においては、ウェハカセット2に収容されて処理槽3に浸漬されたウェハ5が隣接するウェハ5およびウェハカセット2のリブ13と貼り付くことに起因した、ウェハ5の面内における表面処理の不均一の発生が防止される。
そして、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1を用いてシリコンウェハのエッチングを行うことにより、シリコンウェハの表面に均一なテクスチャー構造を形成することが可能である。これにより、シリコンウェハの面内におけるテクスチャー構造の不均一に起因した太陽電池セルの性能低下および外観異常が防止された、高品質な太陽電池用基板および太陽電池セルを作製することができる。
本実施の形態にかかるウェハ処理装置1は、シリコンウェハ以外の半導体基板にテクスチャー構造を形成する場合にも有効である。また、本実施の形態にかかるウェハ処理装置1は、太陽電池用基板を製造工程において、半導体基板にテクスチャー構造を形成する工程以外のエッチング処理および洗浄処理の表面処理工程においても有効である。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ウェハ処理装置、2 ウェハカセット、3 処理槽、4 ウェハカセット搬送部、5 ウェハ、5a ウェハの前面、5b ウェハの後面、11a 前面、11b 後面、11c 左側面、11d 右側面、12 下部支持部、13 リブ、13a 前面側のリブの側面、13b 後面側のリブの側面、14 保持溝、15 固定用フック溝、31 チャックフック、32 ウェハ押さえ部、32a 下面、32b 三角柱形状の突起部、32c 三角柱形状の溝部、33 移送部、34 ウェハ押さえ支持部、35 ウェハ押さえ移動部、36 駆動部、37 制御部、100 太陽電池セル、101 単結晶シリコン基板、101a p型単結晶シリコン基板、101b n型不純物拡散層、102 反射防止膜、103 受光面側電極、103a グリッド電極、103b バス電極、104 裏面側電極。

Claims (13)

  1. 並列配置された複数の保持溝に複数のウェハを立てた状態で収容するとともに上下方向に処理液が流通可能なウェハカセットと、
    前記ウェハを表面処理する処理液が貯留される処理槽と、
    前記ウェハカセットを前記処理槽に対して搬入および搬出するウェハカセット搬送部と、
    を備えるウェハ処理装置であって、
    前記ウェハカセット搬送部は、
    前記ウェハカセットを把持して移送する移送部と、
    前記ウェハカセットに収容された前記ウェハの上部に載置されて前記ウェハを上方から押さえるウェハ押さえ部と、
    前記ウェハ押さえ部を前記保持溝の並列方向に移動させることにより、前記ウェハカセットにおける前記ウェハの前記保持溝の並列方向における位置を移動させるウェハ押さえ移動部と、
    を備えることを特徴とするウェハ処理装置。
  2. 前記保持溝が、前記ウェハの厚みよりも幅広であり、
    前記ウェハ押さえ移動部は、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝の並列方向に移動させることにより、前記ウェハを前記保持溝内において前記保持溝の並列方向に移動させること、
    を特徴とする請求項1に記載のウェハ処理装置。
  3. 前記ウェハ押さえ移動部は、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝における対向する2つ側面の方向に交互に移動させること、
    を特徴とする請求項2に記載のウェハ処理装置。
  4. 前記ウェハ押さえ部は、長手方向に垂直な断面において下方に向かって幅がすぼまる断面形状を有して並列配置された複数の溝部に前記ウェハの上部を挿入した状態で前記ウェハカセットに収容された前記ウェハの上部に載置されること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のウェハ処理装置。
  5. 前記処理液がエッチング液であること、
    を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のウェハ処理装置。
  6. 並列配置された複数の保持溝に複数のウェハを立てた状態で収容するとともに上下方向に処理液が流通可能なウェハカセットを、前記ウェハを表面処理する処理液が貯留される処理槽に対して搬入および搬出するウェハカセット搬送装置であって、
    前記ウェハカセットを把持して移送する移送部と、
    前記ウェハカセットに収容された前記ウェハの上部に載置されて前記ウェハを上方から押さえるウェハ押さえ部と、
    前記ウェハ押さえ部を前記保持溝の並列方向に移動させることにより、前記ウェハカセットにおける前記ウェハの前記保持溝の並列方向における位置を移動させるウェハ押さえ移動部と、
    を備えることを特徴とするウェハカセット搬送装置。
  7. 前記ウェハ押さえ移動部は、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝の並列方向に移動させることにより、前記ウェハを前記ウェハの厚みよりも幅広な前記保持溝内において前記保持溝の並列方向に移動させること、
    を特徴とする請求項6に記載のウェハカセット搬送装置。
  8. 前記ウェハ押さえ移動部は、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝における対向する2つ側面の方向に交互に移動させること、
    を特徴とする請求項7に記載のウェハカセット搬送装置。
  9. 前記ウェハ押さえ部は、長手方向に垂直な断面において下方に向かって幅がすぼまる断面形状を有して並列配置された複数の溝部に前記ウェハの上部を挿入した状態で前記ウェハカセットに収容された前記ウェハの上部に載置されること、
    を特徴とする請求項6から8のいずれか1つに記載のウェハカセット搬送装置。
  10. 並列配置された複数の保持溝に複数のウェハを立てた状態で収容するとともに上下方向に処理液が流通可能なウェハカセットの前記保持溝に複数の半導体ウェハを収容する第1工程と、
    ウェハカセット搬送部が、前記複数の半導体ウェハを収容した前記ウェハカセットをエッチング液が貯留された処理槽に浸漬するとともに前記ウェハカセットに収容された前記半導体ウェハの上部にウェハ押さえ部を載置して前記半導体ウェハを押さえた状態で前記半導体ウェハをエッチングする第2工程と、
    ウェハカセット搬送部が、前記処理槽に浸漬した前記ウェハカセットを前記処理槽から搬出する第3工程と、
    を含み、
    前記第2工程では、前記ウェハ押さえ部が前記保持溝の並列方向に移動することにより、前記ウェハカセットにおける前記ウェハの前記保持溝の並列方向における位置を移動させること、
    を特徴とする太陽電池用基板の製造方法。
  11. 前記第2工程では、前記ウェハ押さえ移動部が、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝の並列方向に移動させることにより、前記ウェハを前記ウェハの厚みよりも幅広な前記保持溝内において前記保持溝の並列方向に移動させること、
    を特徴とする請求項10に記載の太陽電池用基板の製造方法。
  12. 前記第2工程では、前記ウェハ押さえ移動部が、前記ウェハ押さえ部を前記保持溝における対向する2つ側面の方向に交互に移動させること、
    を特徴とする請求項11に記載の太陽電池用基板の製造方法。
  13. 前記処理液がエッチング液であること、
    を特徴とする請求項10から12のいずれか1つに記載の太陽電池用基板の製造方法。
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CN110034056A (zh) * 2019-05-16 2019-07-19 通威太阳能(安徽)有限公司 一种防止硅片粘连的慢提拉槽体结构

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