JP2011082430A - 基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置 - Google Patents

基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板厚が異なる基板に対しても同一条件でのエッチングを行い、均一に基板の表面処理を行うことができる基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置を得ること。
【解決手段】基板11aを保持する基板保持手段35と、基板11aの基板厚に応じて基板保持手段35の高さを調整する高さ調整手段37と、基板11aを搬送する搬送手段と、上方に突出した壁部31dに囲われた複数の突出口を基板11aの搬送方向において離間して有する液溜まり部が上面に設けられ、基板11aの表面処理に用いる処理液40を突出口の内壁面での表面張力により突出口から突出した状態で保持する処理槽31と、を備え、突出口から突出した処理液40と処理面とが接触するとともに、液溜まり部の壁部31dの最上部と処理面との距離が規定の距離となる高さ位置で基板11aを処理槽31上において水平方向に搬送することにより処理面の表面処理を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置に関し、特にシリコン太陽電池基板の表面を化学的に処理することに用いる基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置に関する。
半導体の製造プロセスにおいては、デバイスを構成するために、基板に対する化学的な表面処理が多用されている。基板に対する化学的な表面処理は、反応性ガスによるドライ(乾式)プロセスと、化学的薬液によるウェット(湿式)プロセスと、に分けられる。また、基板に対する化学的な表面処理は、処理基板枚数および基板の処理面の観点からは、複数の平板状基板を処理液に同時に浸漬させて全面処理するバッチ処理と、平板状基板の片面のみを1枚ずつ処理液に接触させて処理する枚葉処理と、に分けられる。平板状の形状を有する平板状基板の片面のみを1枚ずつ処理する枚葉処理は、ガラス基板、シリコンウェハなどを対象として、例えば洗浄、表面変質層の除去、薄肉化、表面形状の加工などに多用されている。
上述したウェットプロセスによる従来の基板表面処理装置は、例えば基板の表面処理に用いる処理液を収容する処理液槽と、処理液槽の処理液を循環・噴出させるためのポンプおよび噴出口と、を含んで構成される。このような基板表面処理装置においては、処理液槽に収容される処理液によって、基板の片面のみを化学的に処理する。なお、処理液によって化学的に処理される側の面を処理面と呼び、処理面と反対側の面を非処理面と呼ぶ。
基板は、例えば非処理面にデバイスが形成されるシリコン基板であり、デバイスが形成される非処理面に表面保護材が被覆される。また、基板は、例えば搬送ロボット等に備えられる真空チャックによって真空吸着される。搬送ロボットは、真空チャックによって真空吸着される基板を搬送し、また基板を回転させる回転手段を備える。
処理液槽には処理液が収容され、処理液槽の底部に処理液吸引孔が形成され、該処理液吸引孔に配管が接続される。また、配管の他方がポンプに接続される。処理液槽に収容される処理液は、配管を介してポンプで吸引され、噴出口から基板の処理面に向うようにして処理液槽内に噴出される。このようにして、処理液槽中の処理液が循環される。
そして、このような基板表面処理装置は、搬送ロボットの真空チャックによって基板を真空吸着し、処理液槽の上方に搬送し、降下させて、基板の処理面を処理液の表面に接触させる。そして、基板が処理液の表面に接触した状態で搬送ロボットの回転手段によって基板を回転させ、処理液によって基板の処理面をエッチングする。ここで、処理液としては、フッ化水素酸と硝酸との混酸が汎用されている。
しかしながら、このような基板表面処理装置を用いるウェットプロセスでは、基板を構成するシリコンと処理液とが反応して、酸素、酸化窒素、過酸化窒素などの反応ガスが発生し、この反応ガスの気泡が基板の処理面表面に付着して成長する。そして、処理面に付着した反応ガスの気泡は容易に離脱しない。このため、処理面に反応ガスが存在することによって、処理液と基板との接触が妨げられる。反応ガスにより処理液と基板との接触が妨げられると、基板の処理面の表面処理を均一に行うことができなくなる。その結果、処理面にエッチングのむらが発生し、基板の厚みにむらを生じるという問題があった。
このような問題を解決するために、基板と処理液との反応によって発生する反応ガスを除去しながら基板の表面処理を行う基板表面処理装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。特許文献1の基板表面処理装置においては、略直角三角形の複数の平板状のガス除去板を、噴出口を中心とした放射状に処理液槽に固定配置することにより、処理液槽より一回り小さい液溜部が設けられている。噴出口から噴出される処理液は、液溜部に形成される逆円錐形状の空間部分に貯留される。そして、一定量を超える量の処理液は、液溜部の周縁部から処理液槽に排出され、配管およびポンプにより再び噴出口から噴出される。
このように構成された特許文献1の基板表面処理装置を用いて前述の基板表面処理装置と同様にして基板の表面処理を行うと、基板の処理面に発生した反応ガスを、基板の回転とガス除去板とによって除去することができ、むらのない良好なエッチングを行うことができる。
また、特許文献2の基板表面処理装置においては、処理液槽に収容される処理液中に一部が浸漬されて回転自在に設けられた複数の搬送ローラーを有する。搬送ローラーは、その回転軸線方向の長さが基板幅以上であり、その表面の少なくとも基板に接する部位に溝が形成されている。そして、処理液によって処理される基板の表面で処理液に接し、基板の表面に存在する反応ガスを、溝を通じて容易に除去する。これにより、簡単な構成で、基板を搬送しながら基板の表面を均一に処理することができる。
特開平3−272141号公報 特開2006−196781号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された基板表面処理装置には、以下のような問題がある。特許文献1に開示された基板表面処理装置では、気泡を除去するための機構が複雑なため、量産工程で多数の基板を処理する場合にコストが高くなる。また、基板をつり下げる方式であり且つエッチング液の液面が一定のため、基板厚が薄くなると、基板のエッチング面と液面の距離が離れることで基板面にかかるエッチング液の水圧が低くなる。このため、エッチングレートが低下するという問題が発生し、同一条件でエッチングを行うと、基板厚によってエッチング量が異なり、同一処理をすることが困難となる、という問題がある。
また、特許文献2に開示された基板表面処理装置では、基板厚が異なる太陽電池用のシリコン基板をエッチングする場合に、基板厚が薄くなるにつれて自重が軽くなるため、表面張力により吸い上げられたエッチング液を液槽に押し返す圧力が低くなる。このため、エッチングレートが低下するという問題が発生し、同一条件でエッチングを行うと、基板厚によってエッチング量が異なり、同一処理をすることが困難となる、という問題がある。また、ローラーで搬送する方式であるため、基板厚が薄くなり、100μm程度以下の厚さになるとローラー搬送中に基板が割れやすい、という問題も発生する。さらには、処理槽内へ基板を搬送する際に、処理槽の槽壁を跨がすために基板を斜め上方からローラー搬送して投入しなければならない。このため、非エッチング面に薬液が飛散し易い、という問題もある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、基板厚が異なる基板に対しても同一条件でのエッチングを行い、均一に基板の表面処理を行うことができる基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる基板表面処理装置は、基板の表面を処理する基板表面処理装置であって、処理面を下側にした状態で前記基板を保持する基板保持手段と、前記基板の基板厚に応じて前記基板保持手段の高さを調整する高さ調整手段と、前記基板保持手段に保持された前記基板を搬送する搬送手段と、上方に突出した壁部に囲われた複数の突出口を前記基板の搬送方向において離間して有する液溜まり部が上面に設けられ、前記基板の表面処理に用いる処理液を前記突出口の内壁面での表面張力により前記突出口から突出した状態で保持する処理槽と、を備え、前記突出口から突出した処理液と前記処理面とが接触するとともに、前記液溜まり部の前記壁部の最上部と前記処理面との距離が規定の距離となる高さ位置で前記基板を前記処理槽上において水平方向に搬送することにより前記処理面の表面処理を行うこと、を特徴とする。
本発明によれば、基板厚が異なる基板に対しても同一条件でのエッチングを行い、均一に基板の表面処理を行うことができる、という効果を奏する。
図1−1は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの概略構成を示す断面図である。 図1−2は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの概略構成を示す上面図である。 図1−3は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの概略構成を示す下面図である。 図2−1は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図2−2は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図2−3は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図2−4は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図2−5は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図2−6は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図2−7は、本発明の実施の形態にかかる太陽電池セルの製造工程を説明するための断面図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかる基板表面処理装置の概略構成を示す模式図である。 図4−1は、本発明の実施の形態にかかる基板表面処理装置のアルカリ処理槽の具体的な構成を示す断面図である。 図4−2は、本発明の実施の形態にかかる基板表面処理装置のアルカリ処理槽の具体的な構成を示す上面図である。 図5は、p型多結晶シリコン基板の基板厚とエッチングレートとの関係を示した特性図である。
以下に、本発明にかかる基板表面処理装置、太陽電池セルの製造装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す図面においては、理解の容易のため、各部材の縮尺が実際とは異なる場合がある。各図面間においても同様である。
実施の形態
図1−1〜図1−3は、本実施の形態にかかる太陽電池の製造方法により作製した太陽電池セル1の概略構成を示す図であり、図1−1は、太陽電池セル1の断面図、図1−2は、受光面側からみた太陽電池セル1の上面図、図1−3は、受光面と反対側からみた太陽電池セル1の下面図である。図1−1は、図1−2のA−A方向における断面図である。
太陽電池セル1は、図1−1〜図1−3に示されるように、光電変換機能を有する太陽電池基板であってpn接合を有する半導体基板11と、半導体基板11の受光面側の面(おもて面)に形成されて受光面での入射光の反射を防止する反射防止膜17と、半導体基板11の受光面側の面(おもて面)において反射防止膜17に囲まれて形成された第1電極である受光面側電極19と、半導体基板11の受光面と反対側の面(裏面)に形成された第2電極である裏面側電極21と、を備える。
半導体基板11は、p型(第1の導電型)多結晶シリコン層13と、該p型多結晶シリコン層13の表面の導電型が反転したn型(第2の導電型)不純物拡散層15とを有し、これらによりpn接合が構成されている。受光面側電極19としては、太陽電池セルの表銀グリッド電極23および表銀バス電極25を含む。表銀グリッド電極23は、半導体基板11で発電された電気を集電するために受光面に局所的に設けられている。表銀バス電極25は、表銀グリッド電極23で集電された電気を取り出すために表銀グリッド電極23にほぼ直交して設けられている。また、裏面側電極21は、半導体基板11の裏面のほぼ全面に形成されている。ここでは、裏面側電極21は、半導体基板11の裏面のほぼ全面に形成したが、太陽電池の変換効率を高める目的で半導体基板11の裏面の一部分のみに裏面側電極21を形成しても、もちろん構わない。
このように構成された太陽電池セル1では、太陽光が太陽電池セル1の受光面側から半導体基板11のpn接合面(p型多結晶シリコン層13とn型不純物拡散層15との接合面)に照射されると、ホールと電子が生成する。pn接合部の電界によって、生成した電子はn型不純物拡散層15に向かって移動し、ホールはp型多結晶シリコン層13に向かって移動する。これにより、n型不純物拡散層15に電子が過剰となり、p型多結晶シリコン層13にホールが過剰となる結果、光起電力が発生する。この光起電力はpn接合を順方向にバイアスする向きに生じ、n型不純物拡散層15に接続した受光面側電極19がマイナス極となり、p型多結晶シリコン層13に接続した裏面側電極21がプラス極となって、図示しない外部回路に電流が流れる。
以上のように構成された本実施の形態にかかる太陽電池セル1では、半導体基板11における裏面側においてn型不純物拡散層が確実に除去されている。これにより、本実施の形態にかかる太陽電池セル1では、半導体基板11における裏面側にn型不純物拡散層15が残存することに起因した光電変換効率の低下が防止されており、出力特性の向上が図られている。したがって、本実施の形態にかかる太陽電池セル1においては、光電変換効率に優れた高性能な太陽電池セルが実現されている。
つぎに、このような太陽電池セル1の製造方法の一例について図2−1〜図2−7を参照して説明する。図2−1〜図2−7は、実施の形態にかかる太陽電池セル1の製造工程を説明するための断面図である。
まず、半導体基板として、例えば民生用太陽電池向けとして最も多く使用されているp型多結晶シリコン基板を用意する(以下、p型多結晶シリコン基板11aと呼ぶ)(図2−1)。p型多結晶シリコン基板としては、例えば比抵抗2Ω・cm程度にボロンをドープしたp型多結晶シリコン基板が用いられる。
p型多結晶シリコン基板11aは、溶融したシリコンを冷却固化してできたインゴットをワイヤーソーでスライスして製造するため、表面にスライス時のダメージが残っている。そこで、まずはこのダメージ層の除去も兼ねて、p型多結晶シリコン基板11aを酸または例えば加熱したアルカリ溶液中、例えば水酸化ナトリウム水溶液に浸漬して表面をエッチングすることにより、シリコン基板の切り出し時に発生してp型多結晶シリコン基板11aの表面近くに存在するダメージ領域を取り除く。例えばp型多結晶シリコン基板11aを、70℃程度に加熱したアルカリ溶液中、例えば10wt%程度の水酸化ナトリウム水溶液に例えば10分間浸漬し、基板表面をエッチングすることにより、シリコン基板の表面近くに生じたダメージ領域を取り除くと同時にシリコン基板の表面洗浄を実施する。
つぎに、アルカリ溶液、例えば前記と同じ10wt%程度の水酸化ナトリウム水溶液と、アルコール溶液、例えばイソプロピルアルコールとを1wt%程度添加した溶液を80℃程度に加熱し、p型多結晶シリコン基板11aをこの溶液中に例えば5分間浸漬し、基板表面を異方性エッチングすることにより、p型多結晶シリコン基板11aの受光面側の表面にテクスチャー構造として微小凹凸を形成する(図示せず)。このようなテクスチャー構造をp型多結晶シリコン基板11aの受光面側に設けることで、太陽電池セル1の表面側で光の多重反射を生じさせ、太陽電池セル1に入射する光を効率的に半導体基板11の内部に吸収させることができ、実効的に反射率を低減して変換効率を向上させることができる。
なお、本発明においてはテクスチャー構造の形成方法や形状については、特に制限するものではない。例えば、イソプロピルアルコールを含有させたアルカリ水溶液や主にフッ酸、硝酸の混合液からなる酸エッチングを用いる方法、部分的に開口を設けたマスク材をp型多結晶シリコン基板11aの表面に形成して該マスク材を介したエッチングによりp型多結晶シリコン基板11aの表面にハニカム構造や逆ピラミッド構造を得る方法、或いは反応性ガスエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)を用いた手法など、何れの手法を用いても差し支えない。
つぎに、このp型多結晶シリコン基板11aを熱拡散炉へ投入し、n型の不純物であるリン(P)の雰囲気下で加熱する。この工程によりp型多結晶シリコン基板11aの表面にリン(P)を拡散させて、n型不純物拡散層15を形成して半導体pn接合を形成する(図2−2)。本実施の形態では、p型多結晶シリコン基板11aをオキシ塩化リン(POCl)ガス雰囲気中において、例えば900℃程度の温度で20分程度加熱することにより、n型不純物拡散層15を形成する。n型不純物拡散層15はp型多結晶シリコン基板11aの側面にも形成されるが、後工程で端面の劈開もしくは端面エッチング処理により除去することが必然なのでここでは図示していない。
ここで、n型不純物拡散層15の形成直後の表面にはガラスを主成分とするリンガラス層が形成されているため、該リンガラス層をフッ酸溶液等を用いて除去する。例えば5wt%程度のフッ化水素酸水溶液中に5分間程度浸漬してp型多結晶シリコン基板11aの表面に形成されたリンガラス層を除去する。
つぎに、n型不純物拡散層15を形成したp型多結晶シリコン基板11aの受光面側に、光電変換効率改善のために、反射防止膜17として例えばシリコン窒化膜(SiN膜)を形成する(図2−3)。反射防止膜17の形成には、例えばプラズマCVD法を使用し、シランとアンモニアの混合ガスを用いて反射防止膜17としてシリコン窒化膜を形成する。反射防止膜17の膜厚および屈折率は、光反射を最も抑制する値に設定する。本実施の形態では、反射防止膜17の屈折率および膜厚をエリプソメーターによって測定したところ、それぞれ約2.0および約80nmであった。なお、反射防止膜17として、屈折率の異なる2層以上の膜を積層してもよい。また、反射防止膜17の形成には、スパッタリング法などの異なる成膜方法を用いてもよい。また、反射防止膜17としてシリコン酸化膜を形成してもよい。
つぎに、リン(P)の拡散によりp型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15を除去する。これにより、第1導電型層であるp型多結晶シリコン層13と、該p型多結晶シリコン層13の受光面側に形成された第2導電型層であるn型不純物拡散層15と、によりpn接合が構成された半導体基板11が得られる(図2−4)。
ここで、p型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15の除去は、基板表面処理装置を用いて以下の手順にて行う。図3は、p型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15を除去するためのエッチングを行う本実施の形態にかかる太陽電池セルの製造装置である基板表面処理装置の概略構成を示す模式図である。本実施の形態にかかる基板表面処理装置においては、処理槽としてアルカリ処理槽31、水洗槽32、フッ酸処理槽33、水洗槽34がこの順で隣接して配置されている。また、処理槽の詳細な構成については図4−1および図4−2に示す。
アルカリ処理槽31には、p型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15をエッチングするためのエッチング液として例えば80℃程度に加熱した10wt%程度の水酸化ナトリウム水溶液が貯留されている。なお、エッチング液としては、p型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15のエッチングに適していれば、水酸化ナトリウム水溶液以外にもフッ化水素酸と硝酸の混合液や、これに酢酸や塩酸等を混合して水で希釈した溶液、あるいは水酸化カリウム等の他のアルカリ溶液を用いても構わない。
図4−1および図4−2は、アルカリ処理槽31の具体的な構成を示す模式図であり、図4−1は断面図、図4−2は上面図である。図4−1に示すように、アルカリ処理槽31は、エッチング液40を貯留する貯留部31aと、貯留部31aの上部に設けられて貯留部31aからエッチング液40が導入されてp型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15のエッチングを行うエッチング部31bと、を備える。エッチング部31bは、複数の液溜まり部31cを有する。それぞれの液溜まり部31cは、例えば高さ15mm程度の液溜まり壁31dに囲まれた160mm×5mm程度の略長方形状の突出口31eを上面の面内に備える。ここで、突出口31eの長辺寸法(160mm)は、p型多結晶シリコン基板11aの直径寸法以上の長さとされる。また、突出口31eは、例えば15mm程度の間隔をおいて、p型多結晶シリコン基板11aの搬送方向において複数並列配置されている。
突出口31eの上部にp型多結晶シリコン基板11aが存在しないときには、液溜まり部31cにはポンプ31kによりエッチング液40が常に供給される。突出口31eの液溜まり壁31dを乗り越えた余分なエッチング液40は漏出して、液溜まり壁31dの外周をつたって液回収路31fを流れて、排水口31gより排水され排水ホース31hを流れて、貯留部31aに戻り、常にエッチング液40が循環する構造となっている。また、液溜まり部31cは、貯留部31aから液溜まり部31cにポンプによりホース31hを介してエッチング液40が導入された後、ポンプ31kからのエッチング液40の導入口31jの下部に設けられた電磁弁31iを閉鎖して、液溜まり部31cおよび液溜まり壁31dに囲われた突出口31e内に溶液を貯めることができるプール構造となっている。
ここで、貯留部31aは外部チラー(図示せず)および貯留部31a内に設けられた熱交換器(図示せず)により、常に設定温度(ここでは80℃)になるように温度制御されている。
突出口31eの上部にp型多結晶シリコン基板11aが搬送される直前に、ポンプ31kによるエッチング液40の供給を停止し、エッチング液40の導入口31jの下部に設けられた電磁弁31iを閉鎖することで、余分なエッチング液40は突出口31eから漏出し、突出口31eの液溜まり壁31dでの表面張力により、液溜まり壁31dより高く盛り上がった状態でエッチング液40が液溜まり部31cに貯留される。また、送出ポンプとして脈動型ポンプを用いることで、突出口31e内に貯留されるエッチング液40の液面の高さを比較的一定に保つことも可能である。送出ポンプは、液溜まり部31cのそれぞれに個別に設けられることが好ましいが、数個の液溜まり部31cのエッチング液40を同一のポンプで制御しても構わない。図4−1では、2個の液溜まり部31cを1個の電磁弁31iで制御し、4個の液溜まり部31cを1個のポンプ31kで制御している例を示している。なお、ここで示すアルカリ処理槽31の構成は、本発明を実現するための一形態であり、これに限定されるものではない。
水洗槽32には、洗浄槽として、p型多結晶シリコン基板11aに付着したエッチング液の洗浄・除去を実施するための洗浄液として純水が貯留されている。フッ酸処理槽33には、p型多結晶シリコン基板11aに付着したエッチング液40であるアルカリ溶液の置換除去および表面酸化物の除去を実施するための除去液として、例えば室温程度の5wt%程度のフッ酸溶液が貯留されている。
水洗槽34には、洗浄槽として、p型多結晶シリコン基板11aに付着したフッ酸溶液の洗浄・除去を実施するための洗浄液として純水が貯留されている。これらの水洗槽32、フッ酸処理槽33、水洗槽34は、アルカリ処理槽31と同様の構成を有する。すなわち、上面に所定の間隔をおいて並列配置された突出口を有し、突出口の液溜まり壁での表面張力により、液溜まり壁より高く盛り上がった状態で処理液が貯留される。水洗槽32,34は、常に新しい純水をそれぞれの貯留部に供給し、突出口から噴出した純水は、循環させないで廃棄することで、基板洗浄によりアルカリおよび酸性溶液化にならないようにする。また、突出口から噴出した純水は循環する形にし、貯留部に濃度計を設置することで一定濃度以上のアルカリまたは酸性溶液となった時点で廃棄、交換することで純水の使用量を抑制し、コストダウンを図ることもできる。
また、アルカリ処理槽31と水洗槽32の間、水洗槽32とフッ酸処理槽33の間、およびフッ酸処理槽33と水洗槽34の間にエアナイフ(図示せず)による液切り機構を設けて、連続する次の槽への液持ち込みを抑止する機構を設けることで、エッチング液および水洗液の薬液寿命を延長することもできる。
また、本実施の形態にかかる基板表面処理装置は、基板保持手段として、エッチング面を下側にした状態でp型多結晶シリコン基板11aを平滑に真空保持できるように表面にドット状の複数の開口36が格子位置に設けられた基板吸着部35を備える。この基板吸着部35は、開口36から吸引してp型多結晶シリコン基板11aを吸着保持する。
また、基板表面処理装置は、突出口31eから突出したエッチング液40と、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面とが接触するとともに、液溜まり壁31dの最上部とp型多結晶シリコン基板11aのエッチング面との距離がp型多結晶シリコン基板11aの基板厚によらず常に規定の距離となるように調整する高さ調整部37を有する。ここで、液溜まり壁31dの最上部を高さの基準とするのは、突出口31eから突出したエッチング液40の液面高さには液溜まり部31c毎や各処理時において多少のずれが生じるため、常に一定高さにある液溜まり壁31dの最上部を基準とすることで処理毎の影響を無くすためである。
この高さ調整部37は、基板吸着部35がp型多結晶シリコン基板11aを吸着保持した後にp型多結晶シリコン基板11aの基板重量を測定し、測定した基板重量からp型多結晶シリコン基板11aの基板厚を推定し、推定した基板厚に基づいて基板吸着部35の高さを調整する。この高さ調整部37は、基板吸着部35の機能として設けてもよい。なお、ここでは基板吸着部35として真空チャックタイプの構成を用いたが、静電チャックタイプ等の構成を用いても構わない。
また、ここでは重量測定により基板厚さを算出しているが、レーザ光を用いた基板厚測定機構や触針式の段差計をもちいて基板厚を予め測定しておき、その基板厚情報を高さ調整部37に入力することで、基板吸着部35の高さを調整してももちろん構わない。
また、本実施の形態にかかる基板表面処理装置は、p型多結晶シリコン基板11aを保持した状態の基板吸着部35をアルカリ処理槽31から水洗槽34に向かって水平方向に搬送する搬送手段(図示せず)を有する。
以上のように構成された本実施の形態にかかる基板表面処理装置によるp型多結晶シリコン基板11aのエッチングは、次のようにして行われる。まず、液溜まり部31cにポンプ31kによりエッチング液40を供給する。突出口31eの液溜まり壁31dを乗り越えた余分なエッチング液40は漏出して、液溜まり壁31dの外周をつたって液回収路31fを流れて、排水口31gより排水され排水ホース31hを流れて、貯留部31aに戻り、エッチング液40が循環する。
つぎに、基板吸着部35が、裏面(エッチング面)を外側(下側)にした状態でp型多結晶シリコン基板11aを真空保持する。基板吸着部35がp型多結晶シリコン基板11aを吸着すると、高さ調整部37はp型多結晶シリコン基板11aの基板重量を測定し、測定した基板重量と予め入力された基板サイズからp型多結晶シリコン基板11aの基板厚を推定する。
そして、高さ調整部37は、推定した基板厚に基づいて基板吸着部35の高さを調整することで、突出口31eに貯留されるエッチング液40の高さ位置と、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面の高さ位置との位置関係がp型多結晶シリコン基板11aの基板厚によらず常に一定となるように調整する。すなわち、突出口31eから突出したエッチング液40と、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面とが接触するとともに液溜まり壁31dの最上部とp型多結晶シリコン基板11aのエッチング面との距離がp型多結晶シリコン基板11aの基板厚によらず常に規定の距離となるように調整する。
つぎに、液溜まり部31cへのポンプ31kによるエッチング液40の供給を停止し、エッチング液40の導入口31jの下部に設けられた電磁弁31iを閉鎖する。これにより、余分なエッチング液40は突出口31eから漏出し、突出口31eの液溜まり壁31dでの表面張力により、液溜まり壁31dより高く盛り上がった状態でエッチング液40が液溜まり部31cに貯留される。
つぎに、搬送手段(図示せず)が、p型多結晶シリコン基板11aを真空保持した状態の基板吸着部35をアルカリ処理槽31から水洗槽34に向かって水平方向に搬送する。ここで、基板吸着部35に真空保持されたp型多結晶シリコン基板11aは、アルカリ処理槽31の突出口31e上を通過するときに、液溜まり壁31dより高く盛り上がった突出口31eのエッチング液40の表面張力によりエッチング面だけがエッチング液40に接触した状態とされ、突出口31e上を通過しながらエッチング面がエッチングされる。このようにしてエッチングを行うことにより、p型多結晶シリコン基板11aにおける非エッチング面にエッチング液40が飛散することがない。
続いて、p型多結晶シリコン基板11aがさらにアルカリ処理槽31から水洗槽34に向かって水平方向に搬送され、エッチング液40によりエッチングされた領域が突出口31eと突出口31eとの間の空気層38を通過することで、エッチング時に発生してp型多結晶シリコン基板11aのエッチング面に付着した反応ガスが開放・除去される。これにより、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面とエッチング液40との接触が妨げられることが防止され、p型多結晶シリコン基板11aの処理面の表面処理を均一に行うことができる。したがって、処理面におけるエッチングのむらの発生を防止し、基板の厚みにむらを生じることを防止することができる。
そして、p型多結晶シリコン基板11aがさらに水平方向に搬送されると、エッチングされた領域は隣接する突出口31e上を通過することでエッチングが行われる。このようにして、p型多結晶シリコン基板11aの処理面を、突出口31eのエッチング液40と空気層38とを交互に連続的に通過させることで、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面に付着した反応ガスを除去しつつ、面内を均一に平滑にエッチングすることができる。
p型多結晶シリコン基板11aがさらにアルカリ処理槽31から水洗槽34に向かって水平方向に搬送されると、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面はアルカリ処理槽31上を過ぎて水洗槽32上を通過する。このとき、p型多結晶シリコン基板11aの処理面はアルカリ処理槽31上を通過する場合と同様の作用により、水洗槽32の突出口の純水によりエッチング液の洗浄・除去が実施される。
続いて、p型多結晶シリコン基板11aがアルカリ処理槽31から水洗槽34に向かって水平方向に搬送されると、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面は水洗槽34上を過ぎてフッ酸処理槽33上を通過する。このとき、p型多結晶シリコン基板11aの処理面はアルカリ処理槽31上を通過する場合と同様の作用により、フッ酸処理槽33の突出口のフッ酸溶液により、p型多結晶シリコン基板11aに付着したエッチング液40であるアルカリ溶液の置換除去および表面酸化物の除去が実施される。
続いて、p型多結晶シリコン基板11aがアルカリ処理槽31から水洗槽34に向かって水平方向に搬送されると、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面はフッ酸処理槽33上を過ぎて水洗槽34上を通過する。このとき、p型多結晶シリコン基板11aの処理面はアルカリ処理槽31上を通過する場合と同様の作用により、水洗槽34の突出口の純水により、p型多結晶シリコン基板11aに付着したフッ酸溶液の洗浄・除去が実施される。
以上のようにして、基板吸着部35にp型多結晶シリコン基板11aを吸着保持した状態でp型多結晶シリコン基板11aを連続的に複数の処理槽上を通過させることで、複数の薬液処理を実施することができる。これにより、p型多結晶シリコン基板11aの裏面に形成されたn型不純物拡散層15を確実に除去することができる。
図5は、p型多結晶シリコン基板11aの基板厚とエッチングレートとの関係を示した特性図である。図5では、本実施の形態にかかる基板表面処理装置と同様の構成を有する装置を用いて、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面の高さを調整せずにエッチングを行った場合、すなわち基板吸着部35の高さがp型多結晶シリコン基板11aの基板厚によらず一定だった場合のp型多結晶シリコン基板11aの基板厚とエッチングレートとの関係を示している。
図5より、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面の高さを調整しない場合には、p型多結晶シリコン基板11aの基板厚が薄くなるにつれてエッチングレートが低くなっていることがわかる。これは、p型多結晶シリコン基板11aの基板厚が薄くなるとエッチング液の突出口31eからp型多結晶シリコン基板11aのエッチング面のまでの距離が広がるため、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面でのエッチング液40の下方向からの圧力が低くなるためと考えられる。
ついで、スクリーン印刷により電極を形成する。まず、受光面側電極19を作製する(焼成前)。すなわち、半導体基板11の受光面である反射防止膜17上に、表銀グリッド電極23と表銀バス電極25との形状に、受光面側電極材料ペースト19aをスクリーン印刷によって塗布した後、該受光面側電極材料ペースト19aを例えば100℃〜300℃で乾燥させる(図2−5)。
つぎに、裏面側電極21を作製する(焼成前)。すなわち、半導体基板11の裏面側に、裏面側電極21の形状に裏面側電極材料ペースト21aをスクリーン印刷によって塗布した後、該裏面側電極材料ペースト21aを例えば100℃〜300℃で乾燥させる(図2−6)。
そして、半導体基板11を例えば800℃〜900℃で焼成することで、受光面側電極19および裏面側電極21が形成される(図2−7)。また、受光面側電極19中の銀が反射防止膜17を貫通して、n型不純物拡散層15と受光面側電極19とが電気的に接続する。
以上のような工程を実施することにより、図1−1〜図1−3に示す本実施の形態にかかる太陽電池セル1を作製することができる。なお、電極材料であるペーストの半導体基板11への配置の順番を、受光面側と裏面側とで入れ替えてもよい。
上述したように、本実施の形態にかかる基板表面処理装置によれば、p型多結晶シリコン基板11aの裏面側に形成されたn型不純物拡散層を除去する。すなわち、推定したp型多結晶シリコン基板11aの基板厚に基づいて、突出口31eから突出したエッチング液40とp型多結晶シリコン基板11aのエッチング面とが接触するとともに、液溜まり部31cの底部とp型多結晶シリコン基板11aのエッチング面との距離がp型多結晶シリコン基板11aの基板厚によらず常に規定の距離となるように調整した状態で、突出口31eから突出したエッチング液40と空気層38とにp型多結晶シリコン基板11aの裏面を交互に連続的に接触させる。
これにより、基板厚が異なるp型多結晶シリコン基板11aに対しても、p型多結晶シリコン基板11aのエッチング面に付着した反応ガスを除去しつつ、同一条件で処理面内を均一に平滑にエッチングすることができる。また、異なる処理液を貯留した処理槽を複数連続して並べ、横方向に連続する突出口上でp型多結晶シリコン基板11aをスライドさせることで、処理液の異なるエッチグおよび洗浄処理を連続して行うことができる。これにより、p型多結晶シリコン基板11aの裏面側に形成されたn型不純物拡散層15を安価に且つ確実に除去することができる。
したがって、本実施の形態にかかる基板表面処理装置によれば、半導体基板11における裏面側にn型不純物拡散層が残存することに起因した光電変換効率の低下を防止することができ、光電変換効率に優れた高性能な太陽電池セルを作製することができる。
以上のように、本発明にかかる基板表面処理装置は、基板厚が異なる複数の基板に対して同一の条件で表面処理を実施する場合に有用であり、特に、太陽電池セルの製造に適している。
1 太陽電池セル
11 半導体基板
11a p型多結晶シリコン基板
13 p型多結晶シリコン層
15 n型不純物拡散層
17 反射防止膜
19 受光面側電極
19a 受光面側電極材料ペースト
21 裏面側電極
21a 裏面側電極材料ペースト
23 表銀グリッド電極
25 表銀バス電極
31 アルカリ処理槽
31a 貯留部
31b エッチング部
31c 液溜まり部
31d 液溜まり壁
32 水洗槽
33 フッ酸処理槽
34 水洗槽
35 基板吸着部
36 開口
37 高さ調整部
38 空気層
40 エッチング液

Claims (5)

  1. 基板の表面を処理する基板表面処理装置であって、
    処理面を下側にした状態で前記基板を保持する基板保持手段と、
    前記基板の基板厚に応じて前記基板保持手段の高さを調整する高さ調整手段と、
    前記基板保持手段に保持された前記基板を搬送する搬送手段と、
    上方に突出した壁部に囲われた複数の突出口を前記基板の搬送方向において離間して有する液溜まり部が上面に設けられ、前記基板の表面処理に用いる処理液を前記突出口の内壁面での表面張力により前記突出口から突出した状態で保持する処理槽と、
    を備え、
    前記突出口から突出した処理液と前記処理面とが接触するとともに、前記液溜まり部の前記壁部の最上部と前記処理面との距離が規定の距離となる高さ位置で前記基板を前記処理槽上において水平方向に搬送することにより前記処理面の表面処理を行うこと、
    を特徴とする基板表面処理装置。
  2. 前記高さ調整手段は、前記基板保持手段に保持した際の前記基板の重量から前記基板の基板厚を推定し、推定した基板厚に基づいて前記液溜まり部の前記壁部の最上部と前記処理面との距離が規定の距離となるように調整すること、
    を特徴とする請求項1に記載の基板表面処理装置。
  3. 前記高さ調整手段は、予め測定した基板厚さ情報に基づいて前記液溜まり部の前記壁部の最上部と前記処理面との距離が規定の距離となるように調整すること、
    を特徴とする請求項1に記載の基板表面処理装置。
  4. それぞれ異なる種類の処理液を貯留する複数の前記処理槽と、
    前記処理液として前記基板の処理面に付着した他の処理液を洗浄・除去する洗浄液を貯留する洗浄用の複数の前記処理槽と、
    が交互に前記基板の搬送方向に配置され、
    前記突出口から突出した処理液と前記処理面とが接触するとともに、前記液溜まり部の前記壁部の最上部と前記処理面との距離が規定の距離となる高さ位置で前記基板を前記交互に配置された処理槽上において水平方向に搬送することにより前記処理面の表面処理を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の基板表面処理装置。
  5. 第1導電型の半導体基板の一面側に形成された第2導電型層を表面処理により除去する太陽電池セルの製造装置であって、
    前記第2導電型層を下側にした状態で前記半導体基板を保持する基板保持手段と、
    前記半導体基板の基板厚に応じて前記基板保持手段の高さを調整する高さ調整手段と、
    前記基板保持手段に保持された前記半導体基板を搬送する搬送手段と、
    上方に突出した壁部に囲われた複数の突出口を前記半導体基板の搬送方向において離間して有する液溜まり部が上面に設けられ、前記第2導電型層の表面処理に用いる処理液を前記突出口の内壁面での表面張力により前記突出口から突出した状態で保持する処理槽と、
    を備え、
    前記突出口から突出した処理液と前記第2導電型層とが接触するとともに、前記液溜まり部の前記壁部の最上部と前記第2導電型層との距離が規定の距離となる高さ位置で前記半導体基板を前記処理槽上において水平方向に搬送することにより前記第2導電型層を表面処理により除去すること、
    を特徴とする太陽電池セルの製造装置。
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