JP2004356223A - 基板処理装置及び基板製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】エッチング処理を精密かつ効率的に制御すること。
【解決手段】半導体基板が保持部に保持され、化学薬液によってこの半導体基板の半導体層をエッチングするエッチング装置と、この半導体基板の半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、を備える。エッチング装置は、膜厚測定装置の測定結果に基づいて、化学薬液の供給を停止する。
【選択図】 図1A
【解決手段】半導体基板が保持部に保持され、化学薬液によってこの半導体基板の半導体層をエッチングするエッチング装置と、この半導体基板の半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、を備える。エッチング装置は、膜厚測定装置の測定結果に基づいて、化学薬液の供給を停止する。
【選択図】 図1A
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板処理装置及び基板製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSI(large−scale integration)の製造プロセスにおいて、処理基板を洗浄するために様々な化学薬液が用いられている。このような化学薬液の中には、処理基板をエッチングする働きがあるものがある。例えば、HFとH2Oとを混合した洗浄液を用いるDHF(dilutedhydrofluoric acid)洗浄は、シリコン半導体基板表面に形成された自然酸化膜をエッチングして、自然薄膜中に取り込まれた汚染物質を効果的に除去する働きがある。また、NH4OHとH2O2とH2Oとを混合した洗浄液を用いるAPM(ammoniumhydroxide hydrogenperoxide mixture)洗浄においても、DHF洗浄よりはエッチング量が少ないものの、シリコン半導体基板表面に形成された自然酸化膜をエッチングする働きがあり、シリコン薄膜の膜厚を100nm以下まで減少させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−168308号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエッチング処理では、主に処理時間によってエッチング処理を制御しているため、薬液濃度の変化等によってプロセス条件が変動した場合に、エッチング量又は膜厚を精密に制御することが困難であった。
【0005】
また、従来は、所望の膜厚が得られるまでエッチング処理と膜厚測定とを繰り返す際に、洗浄装置のホルダに保持された処理基板を取り外して、膜厚測定装置で膜厚を測定し、再び洗浄装置のホルダに処理基板を取り付けるという非効率な作業が発生していた。
【0006】
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、エッチング処理を精密かつ効率的に制御することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、基板処理装置に係り、半導体基板の半導体層に化学薬品を供給することによって該半導体層を化学的にエッチングするエッチング装置と、前記半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、前記膜厚測定装置の測定結果に基づいて前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる制御ユニットと、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の好適な実施の形態によれば、半導体基板を保持する保持部と、前記保持部の上方に配置されたノズルを有し、前記保持部によって保持された半導体基板の半導体層の全面が露出した状態で、該半導体層を化学的にエッチングするための化学薬液を該ノズルから該半導体層に供給する薬液供給装置と、前記半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、前記膜厚測定装置の測定結果に基づいて前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる制御ユニットと、を備えることが好ましい。
【0009】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御ユニットは、前記半導体層に化学薬品を供給する処理を停止する機構を有することが好ましい。
【0010】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御ユニットは、前記半導体層にリンス液を供給する機構を更に有することが好ましい。
【0011】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御ユニットは、前記半導体基板を回転させる機構を更に有することが好ましい。
【0012】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記膜厚測定装置は、前記半導体層の表面に光、X線、又は超音波を照射する照射器と、前記半導体層の表面で反射した光、X線、又は超音波を計測する計測器と、前記計測器の計測結果を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、を備えることが好ましい。
【0013】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記膜厚測定装置は、前記半導体層をエッチングした化学薬液に含まれる前記半導体層の構成材料の濃度を計測する計測器と、前記濃度を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、を備えることが好ましい。
【0014】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記膜厚測定装置は、前記半導体基板の重量を計測する計測器と、前記計測器の計測結果を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、を備えることが好ましい。
【0015】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記基板の配置領域の周囲を囲むように配置されるカバー部材を備えることが好ましい。
【0016】
本発明の第2の側面は、基板製造方法に係り、半導体基板を作製する工程と、前記半導体基板の半導体層に化学薬液を供給することによって該半導体層を化学的にエッチングする工程と、前記半導体層の膜厚を測定する工程と、前記測定工程で測定された前記膜厚が所定値であるときに前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記半導体基板を作製する工程は、前記半導体基板に多孔質層を形成し、該多孔質層の上に移設層を形成し、これにより第1の基板を作製する工程と、前記第1の基板と第2の基板とを結合させて、結合基板を作製する工程と、前記結合基板を前記多孔質層の部分で分離する工程と、を含むことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
[装置の構成]
図1A、Bは、本発明の好適な第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【0020】
保持台4は、処理対象である半導体基板3を保持するためのホルダである。この基板処理装置は、半導体基板3として、表面に半導体層(例えば、シリコン等の半導体材料)を有する基板を用いるのが望ましく、特に、絶縁体上に半導体層が形成されたSOI(silicon on insulator 又は semiconductor on insulator)基板を用いるのが好適である。保持台4は、半導体基板3の半導体層に供給される薬液に耐性のある材料で構成されるのが望ましい。例えば、半導体基板の半導体層に供給される薬液としてHFを含むエッチング液(以下「フッ化水素酸溶液」という。)を用いる場合には、保持台4の全体又は半導体基板3と接触する部分を、耐HF性のゴム等で形成するのが望ましい。
【0021】
保持台4の下方には、半導体基板3を回転させるための基板回転機構16が設けられている。基板回転機構16としては、種々の形態が考えられる。例えば、図1Aの例では、保持台4の下部に基板回転シャフト17を連結し、基板回転シャフト17に基板回転ギヤー18を取り付け、基板回転モーターギヤー19を基板回転ギヤー18と噛合わせ、基板回転モーター20によって基板回転モーターギヤー19を回転させる機構が採用されている。
【0022】
保持台4の上方には、半導体基板3の半導体層に薬液を供給するための薬液供給ノズル7が設けられている。薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21によって例えば水平方向に駆動される。ノズル駆動機構21としては、種々の形態が考えられる。例えば、図1Aに示すように、薬液供給ノズル7に連結されたノズル可動シャフト22をノズル可動レール26上に配置し、ノズル可動シャフト22にノズル可動ギヤー23を取り付けて、ノズル可動モーターギヤー24と噛合わせて、ノズル可動モーター25によって回転させる機構が考えられる。半導体基板3の搬入・搬送を行うときには、ノズル可動シャフト22を中心軸として図1Aの矢印Dで示す方向に薬液供給ノズル7を回転させ、ノズル可動シャフト22を図1Aの矢印Eの方向にスライドさせて(図1B)、図1Bに示すように薬液供給ノズル7を保持台4の外側に移動させることができる。
【0023】
ノズル可動シャフト22は、半導体基板3の半導体層に薬液を供給するための薬液供給ラインに連結されている。薬液供給ラインとしては、種々の形態が考えられる。図1Aでは、オゾン水を供給するオゾン水供給ライン10、フッ化水素酸溶液等のエッチング液を供給するエッチング液供給ライン13、リンス液(例えば、純水等)を供給するリンス液供給ライン15等を例示的に示した。これらの薬液供給ラインは、各々の薬液を貯蔵するタンク等の薬液供給ユニットに連結される。例えば、オゾン水供給ライン10はオゾン水を貯蔵するオゾン水供給ユニット9に、エッチング液供給ライン13はフッ化水素酸溶液を貯蔵するエッチング液供給ユニット12に、リンス液供給ライン15はリンス液を貯蔵するリンス液供給ユニット(不図示)に、それぞれ連結される。また、オゾン水供給ライン10にはオゾン水供給バルブ8が、エッチング液供給ライン13にはエッチング液供給バルブ11が、リンス液供給ライン15にはリンス液供給バルブ14が、それぞれ設けられている。これらのバルブ8、11、14は、制御装置39によって自動的に開閉され、半導体基板3の半導体層を化学的にエッチングする処理を開始したり終了したりすることができる。
【0024】
なお、本発明に用いられるエッチング処理としては、エッチング対象である半導体基板表面の半導体層の材料に応じて、様々な洗浄液を採用することができる。本実施形態では、半導体基板表面の半導体層(シリコン)をオゾン水で酸化した後に、酸化されたシリコンをフッ化水素酸溶液(HFと、H2O、HNO3、CH3COOHの少なくとも1つと、を混合した溶液を含む。)でエッチングする処理を示したが、これに限定されず、例えば、酸やアルカリ系の各種化学薬液を採用することができる。例えば、NH4OHとH2O2とH2Oとを混合した洗浄液(APM)を用いて、エッチング処理を行ってもよい。この場合、APMは、シリコン表面に酸化膜を形成しながら、酸化されたシリコン表面をスライトエッチングするため、オゾン水による酸化処理を用いなくてもよい。また、TMAH(tetramethylammonium hydroxide)等の有機アルカリ系の現像液等を用いたエッチング処理を採用することもできる。したがって、上記の薬液供給ライン及び薬液供給ユニットも、各々の化学薬液に対応したものを採用することができる。
【0025】
ところで、半導体基板3の半導体層に薬液を供給し、半導体基板3を基板回転機構16により回転させると、半導体基板3の半導体層上の薬液が飛散して、基板回転機構16の周囲に設けられた機構に付着する場合がある。これによって、基板回転機構16の周囲に設けられた機構が、薬液によって腐食されうる。そこで、基板回転機構16の周囲に設けられた機構を薬液に耐性のある材料で構成するか、或いは、図1Aに示すように半導体基板3の配置領域の周囲を囲むようにカバー部材としての薬液飛散防止カップ5を配置するのが望ましい。また、薬液飛散防止カップ5は、半導体基板3の表面に対して、薬液飛散防止カップ5を垂直方向に駆動するカップ昇降機構6を備えることが望ましい。カップ昇降機構6は、半導体基板3の搬入・搬送を行うときには、薬液飛散防止カップ5を下降させ、半導体基板3の半導体層に薬液を供給する場合には、薬液飛散防止カップ5を上昇させることができる。また、薬液飛散防止カップ5は、半導体基板3の半導体層に供給された薬液を排出する排液ラインを備えることができる。
【0026】
基板処理装置の上部には、半導体基板3の半導体層の膜厚を測定する膜厚測定ユニット28が設けられている。膜厚測定ユニット28としては、種々の形態が考えられる。典型的には、膜厚測定ユニット28は、図1Aに示すように、半導体基板3の半導体層の表面に光、X線、又は超音波を照射するソース29と、半導体基板3の半導体層の表面で反射した光、X線、又は超音波を測定するディテクター30と、ソース29及びディテクター30を固定するソース/ディテクター据付台31と、ディテクター30の測定結果を半導体基板3の半導体層の膜厚に変換する膜厚変換装置35と、で構成される。ソース29は、照射光用光ファイバー33等の接続ケーブルを介して膜厚変換装置35と接続される。同様に、ディテクター30は、反射光用光ファイバー34等の接続ケーブルを介して膜厚変換装置35と接続される。また、膜厚測定ユニット28は、半導体基板3の表面に対して垂直方向に膜厚測定ユニット28を駆動する膜厚測定ユニット昇降機構32を備えるのが好適である。膜厚測定ユニット昇降機構32は、半導体基板3の半導体層の表面を測定するときには、膜厚測定ユニット収納扉27が開いた後に、ソース/ディテクター据付台31を下降させる(図1B)。半導体基板3の半導体層の表面を測定が終了した膜厚測定ユニット28は、速やかに膜厚測定ユニット収納扉27内に収納される。
【0027】
膜厚変換装置35は、膜厚変換装置35と制御装置39とを接続する接続ケーブル36を介して制御装置39と接続される。制御装置39は、膜厚変換装置35によって変換されたデータに基づいて、エッチング処理を行うか否かを判断することができる。制御装置39は、他にも、基板回転モーター20と制御装置39とを接続する接続ケーブル37を介して基板回転モーター20と接続され、ノズル可動モーター25及びノズル可動レール26と制御装置39とを接続する接続ケーブル38を介してノズル可動モーター25及びノズル可動レール26と接続される。これらの接続は例示的に示したものに過ぎず、制御装置39は、その他の装置と接続されてもよい。
【0028】
基板搬送ロボット2は、半導体基板3の裏面を吸着保持するように構成されたロボットハンドを備え、基板搬送口1を通して半導体基板3を搬送することができる。このようなロボットハンドによって、半導体基板3の表面が汚染されたり、ダメージを受けたりすることを防止することができる。また、基板処理装置100は、排気ダクト40に連結され、基板処理装置100内の雰囲気が外部に排気されるよう構成されている。
【0029】
[装置の動作]
次に、図1に示した本実施形態に係る基板処理装置の動作を説明する。
【0030】
まず、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板3が半導体基板搬送ロボット2によって基板処理装置100内に搬送され、保持台4にセットされる。このとき、薬液飛散防止カップ5は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下降させられた状態にある。半導体基板3が保持台4にセットされると、カップ昇降機構6が薬液飛散防止カップ5を上昇させて、所定の位置で停止する(図1A)。
【0031】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16の動力(矢印Aの方向への回転による。)によって、図1Aの矢印Bに示す方向に回転する。このとき、薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21の動力(図1Aの矢印C)によって、半導体基板3の半導体層を矢印Dの方向にスキャンすることができる。
【0032】
次に、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。オゾン水は、オゾン水供給バルブ8を開いて、オゾン水供給ユニット9からオゾン水供給ライン10を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。オゾン水を半導体基板3の半導体層に供給することによって、半導体層の表面が酸化される。
【0033】
続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらフッ化水素酸溶液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。フッ化水素酸溶液もオゾン水と同様に、エッチング液供給バルブ11を開いて、エッチング液供給ユニット12からエッチング液供給ライン13を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。フッ化水素酸溶液を半導体基板3の半導体層に供給することによって、酸化された半導体基板3の半導体層の表面がエッチングされる。
【0034】
さらに続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらリンス液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。なお、リンス液は、リンス液供給バルブ14を開いて、リンス液供給ユニット(不図示)からリンス液供給ライン15を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。
【0035】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16によって高速回転され、振り切り乾燥(スピン乾燥)される。なお、薬液処理後のオゾン水、エッチング液、リンス液等の薬液は、薬液飛散防止カップ5に設けられた排液ライン41から排液される。
【0036】
次に、ノズル駆動機構21の動作(矢印C)及びノズル可動レール26の動作(矢印E)によって、膜厚測定に支障が無い位置に薬液供給ノズル7を移動させる(図1B)。膜厚測定ユニット収納扉27が矢印Fに示す方向に開き、膜厚測定ユニット昇降機構32が伸びて、膜厚測定ユニット28が下降し、所定の位置まで移動して停止する。膜厚測定ユニット28は、ソース29とディテクター30とそれらを固定するソース/ディテクター据付台31で構成されており、これらは照射光用光ファイバー33と反射光用光ファイバー34を介して膜厚変換装置35と接続されている。
【0037】
次に、膜厚測定を開始する。膜厚測定の原理は、以下の通りである。すなわち、光源を含む膜厚変換装置35から照射光用光ファイバー33を通してソース29から照射された光が、半導体基板3の半導体層上で反射して、干渉信号を含んだ反射光としてディテクター30に取り込まれる。ディテクター30に取り込まれた光は、反射光用光ファイバー34を通して膜厚変換装置35に戻される。膜厚変換装置35は、この反射光のデータを膜厚に変換する。
【0038】
膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データは、制御装置39に伝送され、次のエッチング処理を実施するか否かを判断する。膜厚測定ユニット28は、膜厚測定が終了した後に、速やかに膜厚測定ユニット収納扉27内に収納され、膜厚測定に支障が無い位置に移動させていた薬液供給ノズル7は元の位置に戻される(図1A)。
【0039】
制御装置39が、膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断した場合は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで薬液飛散防止カップ5が下降する。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0040】
制御装置39が、膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データに基づいて、「エッチング処理を続行する」と判断した場合は、上述した半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水を供給する処理から開始する。そして、制御装置39が、膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断するまで、エッチング処理及び膜厚測定を自動で連続的に繰り返した後に、制御装置39が「エッチング処理を停止する」と判断すると、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0041】
以上のように、本実施形態によれば、精密かつ効率的に半導体基板の半導体層をエッチングして薄膜化することができる。半導体基板の半導体層を薄膜化する方法としては、他にもCMP(chemical mechanical polishing)が挙げられるが、CMPでは、機械的な研磨によって半導体層表面を削り取るため、半導体基板の半導体層にストレスがかかるとともに、精密に薄膜化することが困難であるという問題がある。一方、本実施形態によれば、機械的研磨を伴うことなく、化学薬品を供給することによって半導体基板の半導体層を化学的にエッチングするため、半導体基板の半導体層にストレスがかかることがなく、精密に薄膜化することができる。
【0042】
また、本実施形態によれば、ウェット洗浄用の洗浄液を利用したエッチングにおいて、保持台上に保持した状態(インライン)で処理基板の膜厚測定を自動的に行うことができるため、オーバーエッチングの危険性を大幅に低減することができるとともに、ウェットエッチング処理をより効率化することが可能となる。
【0043】
(第2の実施形態)
[装置の構成]
以下、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。本実施形態に係る基板処理装置200は、概略的には、第1の実施の形態に係る半導体装置100の一部の構成を変更したものである。即ち、基板処理装置200は、図1A、Bに示す膜厚測定ユニット28の代わりに、図2A、Bに示す薬液排出/回収バルブ42、HF回収容器43、HF回収ライン44、薬液サンプリングチューブ45、Si濃度分析装置46、HF排出バルブ47、HF排出ライン48を備える。
【0044】
薬液排出/回収バルブ42は、薬液飛散防止カップ5の排出ライン41とHF回収ライン44との間に設けられている。薬液排出/回収バルブ42を開くと図2Aの矢印Gのように排出ライン41を通して排出され、薬液排出/回収バルブ42を閉めると図2Bの矢印HのようにHF回収ライン44を通してHF回収容器43に回収される。Si濃度分析装置46には、薬液サンプリングチューブ45が連結され、HF回収容器43に回収した薬液に含まれるSiの濃度を測定することができる。HF回収容器43には、HF排水ライン48が連結され、HF排水バルブ47を開くと、HF排水ライン48通して薬液が排出される。
【0045】
[装置の動作]
次に、図2に示した本実施形態に係る基板処理装置の動作を説明する。
【0046】
まず、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板3が半導体基板搬送ロボット2によって基板処理装置100内に搬送され、保持台4にセットされる。このとき、薬液飛散防止カップ5は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下降させられた状態にある。半導体基板3が保持台4にセットされると、カップ昇降機構6が薬液飛散防止カップ5を上昇させて、所定の位置で停止する(図2A)。
【0047】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16の動力(図2Aの矢印Aの方向への回転による。)によって、図2Aの矢印Bの方向に回転する。このとき、薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21の動力(図2Aの矢印C)によって、半導体基板3の半導体層を矢印Dの方向にスキャンすることができる。
【0048】
次に、オゾン水供給バルブ8を開いて、オゾン水が、オゾン水供給ユニット9からオゾン水供給ライン10を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。オゾン水は、薬液排出/回収バルブ42を開いて、矢印Gに示すように排出される。オゾン水を排出した後に、薬液排出/回収バルブ42を閉めて、次の希フッ化水素酸処理液を回収できる状態にする。また、希フッ化水素酸処理液は、薬液排水/回収バルブ42を閉めることにより、HF回収ライン44を通じて、HF回収容器43に回収される(図2Bの矢印H)。希フッ化水素酸処理液を回収した後に、薬液排水/回収バルブ42を再び開けて、次のリンス液処理の準備状態にする。フッ化水素酸溶液によりエッチングされた半導体基板(Si)3は、HF回収容器43に回収されたHF処理液中に含まれている。
【0049】
次に、薬液サンプリングチューブ45を通じて、回収した希フッ化水素酸処理液をSi濃度分析装置46に導入し、Si濃度を測定する(図2Bの矢印I)。Si濃度の分析データは、制御装置39に伝送され、その分析データからエッチング量や残膜厚等を自動的に計算し、次のエッチング処理を続行するか否かを判断する。Siの濃度分析が終了したら、HF排水バルブ47を開いて、HF排水ライン48から回収した希フッ化水素酸処理液を排出する(図2Bの矢印J)。基板処理装置200は、Siの濃度分析と並行して、希フッ化水素酸処理の次のリンス液処理及び乾燥処理を行う。
【0050】
すなわち、希フッ化水素酸処理に続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらリンス液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。半導体基板3は、半導体基板回転機構16によって高速回転され、振り切り乾燥(スピン乾燥)される。
【0051】
次に、リンス液供給バルブ14を開いて、リンス液が、リンス液供給ユニット(不図示)からリンス液供給ライン15を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。リンス液は、開いた薬液排水/回収バルブ42から、図2Aの矢印Gに示すように排出される。
【0052】
制御装置39は、上記リンス液処理及び乾燥処理の間に、上述したように次のエッチング処理を続行するか否かを判断する。すなわち、制御装置39が、Si濃度の分析データに基づいた自動計算により、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断した場合は、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0053】
制御装置39が、Si濃度の分析データに基づいた自動計算により、「エッチング処理を続行する」と判断した場合は、再び上述したオゾン水をスキャン供給する処理から開始する。そして、制御装置39が、Si濃度の分析データに基づいた自動計算により、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断するまで、エッチング処理及びSi濃度の分析を自動で連続的に繰り返した後に、制御装置39が、「エッチング処理を停止する」と判断すると、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0054】
以上のように、本実施形態によれば、リアルタイムで膜厚を測定できるため、ウェットエッチング処理の終点を更に高精度に制御することができる。
【0055】
(第3実施形態)
[装置の構成]
以下、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。本実施形態に係る基板処理装置300は、概略的には、第1の実施の形態に係る半導体装置100の一部の構成を変更したものである。即ち、基板処理装置300は、図1A、Bに示す膜厚測定ユニット28の代わりに、図3に示す電子精密重量測定機構49を備える。
【0056】
電子精密重量測定機構49としては、種々の形態が考えられる。典型的には、電子精密重量測定機構49は、半導体基板秤量皿50と、半導体基板秤量皿サポートバネ51と、半導体基板重量伝達シャフト52と、電子精密重量測定器53と、で構成される。
【0057】
半導体基板秤量皿50は、半導体基板秤量皿サポートバネ51を介して、保持台4に弾性的に配置されている。半導体基板重量伝達シャフト52は、先端に鋭い突起を有し、半導体基板秤量皿50裏面の凹部と接触する。電子精密重量測定器53は、半導体基板重量伝達シャフト52を通して、半導体基板3の重量を精密に測定することができる。電子精密重量測定器53は、接続ケーブル54を介して制御装置39と接続されている。
【0058】
[装置の動作]
次に、図3に示した本実施形態に係る基板処理装置の動作を説明する。
【0059】
まず、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板3が半導体基板搬送ロボット2によって基板処理装置300内に搬送され、保持台4にセットされる。このとき、薬液飛散防止カップ5は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下降させられた状態にある。半導体基板3が保持台4にセットされると、カップ昇降機構6が薬液飛散防止カップ5を上昇させて、所定の位置で停止する(図3)。
【0060】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16の動力(矢印Aの方向への回転による。)によって、図3の矢印Bに示す方向に回転する。このとき、薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21の動力(図1Aの矢印C)によって、半導体基板3の半導体層を矢印Dの方向にスキャンすることができる。
【0061】
次に、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。オゾン水は、オゾン水供給バルブ8を開いて、オゾン水供給ユニット9からオゾン水供給ライン10を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらフッ化水素酸溶液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。フッ化水素酸溶液もオゾン水と同様に、エッチング液供給バルブ11を開いて、エッチング液供給ユニット12からエッチング液供給ライン13を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。半導体基板3の半導体層にフッ化水素酸溶液を供給することによって、オゾン水によって酸化された半導体基板が化学的にエッチングされる。
【0062】
さらに続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらリンス液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。なお、リンス液は、リンス液供給バルブ14を開いて、リンス液供給ユニット(不図示)からリンス液供給ライン15を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。
【0063】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16によって高速回転され、振り切り乾燥(スピン乾燥)される。なお、薬液処理後のオゾン水、エッチング液、リンス液は、薬液飛散防止カップ5に設けられた排液ライン41から排液される。
【0064】
ここで、保持台4内及び半導体基板回転シャフト17内には、半導体基板3の重量を精密に測定できる電子精密重量測定機構49が組み込まれており、上述したオゾン水処理、エッチング処理、リンス処理を連続的に行うエッチング処理中に、半導体基板3の重量を測定し続けることができる。電子精密重量測定器53で測定された半導体基板3の重量の測定データは、制御装置39に伝送され、その測定データからエッチング量や残膜厚等を自動的に計算し、次のエッチング処理を続行するか否かを判断する。
【0065】
制御装置39が、電子精密重量測定器53で測定された測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断した場合は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで薬液飛散防止カップ5が下降する。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置300から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0066】
制御装置39が、電子精密重量測定器53で測定された測定データに基づいて、「エッチング処理を続行する」と判断した場合は、上述した薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層にオゾン水をスキャン供給する処理から開始する。そして、制御装置39が、電子精密重量測定器53で測定された測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断するまで、エッチング処理及び膜厚測定を自動で連続的に繰り返した後に、制御装置39が、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断すると、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置300から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0067】
以上のように、本実施形態によれば、リアルタイムで膜厚を測定できるため、ウェットエッチング処理の終点を更に高精度に制御することができる。
【0068】
(他の実施形態)
以下、本発明の好適な実施の形態に係る基板処理装置を基板の製造方法に適用した例として、ELTRAN(登録商標)法を用いた製造方法を例示的に示す。図4(a)〜図4(f)は、本実施例に係るSOI基板の製造方法を説明するための模式図である。
【0069】
まず、図4(a)に示す工程で、単結晶Si基板401を準備して、その表面に陽極化成処理等により多孔質Si層402を形成する。次いで、図4(b)に示す工程で、多孔質Si層402の上に、SOI層として非多孔質の単結晶Si層403をエピタキシャル成長法により形成する。次いで、図4(c)に示す工程で、その表面を酸化することによって、絶縁層(SiO2層)404を形成する。これによって、第1の基板410を形成する。次に、図4(d)に示す工程で、単結晶Siからなる第2の基板420を準備し、第1の基板410と第2の基板420とを、第2の基板420と絶縁層404とが面するように、室温で密着させて結合基板450を作成する。次いで、図4(e)に示す工程で、多孔質Si層402を分離処理して、結合基板450を新たな第1の基板410’と新たな第2の基板430とに分離する。その後、図4(f)に示す工程で、多孔質層402’’と単結晶Si層403とで選択比の高いエッチングを行い、単結晶Si層403の膜減りをほとんど起こさずに、多孔質層402’’を除去し、SOI基板440を作成する。以上の方法によって、移設層としての単結晶Si層403及び絶縁層404を、第2の基板430に移設する。更に、SOI基板440を水素雰囲気中でアニールして、極めて表面が平坦なSOI基板を作製することができる。このとき、第2の基板420(Handle基板)には、BOX層となる絶縁層404(シリコン酸化膜の一部)が形成されている。図4(f)に示す工程で、本発明の好適な実施の形態に係る基板処理装置100、200、300を用いて、単結晶Si層403が所定の厚さとなるように精密かつ効率的にウェットエッチングをすることができる。なお、本実施形態では、ELTRAN(登録商標)法について述べたが、他の基板製造方法に適用することができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、エッチング処理を精密かつ効率的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の好適な第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図1B】本発明の好適な第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図2A】本発明の好適な第2の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図2B】本発明の好適な第2の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の好適な第3の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の好適な実施形態に係る基板製造方法を説明するための図である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板処理装置及び基板製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LSI(large−scale integration)の製造プロセスにおいて、処理基板を洗浄するために様々な化学薬液が用いられている。このような化学薬液の中には、処理基板をエッチングする働きがあるものがある。例えば、HFとH2Oとを混合した洗浄液を用いるDHF(dilutedhydrofluoric acid)洗浄は、シリコン半導体基板表面に形成された自然酸化膜をエッチングして、自然薄膜中に取り込まれた汚染物質を効果的に除去する働きがある。また、NH4OHとH2O2とH2Oとを混合した洗浄液を用いるAPM(ammoniumhydroxide hydrogenperoxide mixture)洗浄においても、DHF洗浄よりはエッチング量が少ないものの、シリコン半導体基板表面に形成された自然酸化膜をエッチングする働きがあり、シリコン薄膜の膜厚を100nm以下まで減少させる技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−168308号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のエッチング処理では、主に処理時間によってエッチング処理を制御しているため、薬液濃度の変化等によってプロセス条件が変動した場合に、エッチング量又は膜厚を精密に制御することが困難であった。
【0005】
また、従来は、所望の膜厚が得られるまでエッチング処理と膜厚測定とを繰り返す際に、洗浄装置のホルダに保持された処理基板を取り外して、膜厚測定装置で膜厚を測定し、再び洗浄装置のホルダに処理基板を取り付けるという非効率な作業が発生していた。
【0006】
本発明は、上記の背景に鑑みてなされたものであり、エッチング処理を精密かつ効率的に制御することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、基板処理装置に係り、半導体基板の半導体層に化学薬品を供給することによって該半導体層を化学的にエッチングするエッチング装置と、前記半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、前記膜厚測定装置の測定結果に基づいて前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる制御ユニットと、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明の好適な実施の形態によれば、半導体基板を保持する保持部と、前記保持部の上方に配置されたノズルを有し、前記保持部によって保持された半導体基板の半導体層の全面が露出した状態で、該半導体層を化学的にエッチングするための化学薬液を該ノズルから該半導体層に供給する薬液供給装置と、前記半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、前記膜厚測定装置の測定結果に基づいて前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる制御ユニットと、を備えることが好ましい。
【0009】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御ユニットは、前記半導体層に化学薬品を供給する処理を停止する機構を有することが好ましい。
【0010】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御ユニットは、前記半導体層にリンス液を供給する機構を更に有することが好ましい。
【0011】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記制御ユニットは、前記半導体基板を回転させる機構を更に有することが好ましい。
【0012】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記膜厚測定装置は、前記半導体層の表面に光、X線、又は超音波を照射する照射器と、前記半導体層の表面で反射した光、X線、又は超音波を計測する計測器と、前記計測器の計測結果を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、を備えることが好ましい。
【0013】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記膜厚測定装置は、前記半導体層をエッチングした化学薬液に含まれる前記半導体層の構成材料の濃度を計測する計測器と、前記濃度を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、を備えることが好ましい。
【0014】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記膜厚測定装置は、前記半導体基板の重量を計測する計測器と、前記計測器の計測結果を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、を備えることが好ましい。
【0015】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記基板の配置領域の周囲を囲むように配置されるカバー部材を備えることが好ましい。
【0016】
本発明の第2の側面は、基板製造方法に係り、半導体基板を作製する工程と、前記半導体基板の半導体層に化学薬液を供給することによって該半導体層を化学的にエッチングする工程と、前記半導体層の膜厚を測定する工程と、前記測定工程で測定された前記膜厚が所定値であるときに前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる工程と、を含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の好適な実施の形態によれば、前記半導体基板を作製する工程は、前記半導体基板に多孔質層を形成し、該多孔質層の上に移設層を形成し、これにより第1の基板を作製する工程と、前記第1の基板と第2の基板とを結合させて、結合基板を作製する工程と、前記結合基板を前記多孔質層の部分で分離する工程と、を含むことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
[装置の構成]
図1A、Bは、本発明の好適な第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【0020】
保持台4は、処理対象である半導体基板3を保持するためのホルダである。この基板処理装置は、半導体基板3として、表面に半導体層(例えば、シリコン等の半導体材料)を有する基板を用いるのが望ましく、特に、絶縁体上に半導体層が形成されたSOI(silicon on insulator 又は semiconductor on insulator)基板を用いるのが好適である。保持台4は、半導体基板3の半導体層に供給される薬液に耐性のある材料で構成されるのが望ましい。例えば、半導体基板の半導体層に供給される薬液としてHFを含むエッチング液(以下「フッ化水素酸溶液」という。)を用いる場合には、保持台4の全体又は半導体基板3と接触する部分を、耐HF性のゴム等で形成するのが望ましい。
【0021】
保持台4の下方には、半導体基板3を回転させるための基板回転機構16が設けられている。基板回転機構16としては、種々の形態が考えられる。例えば、図1Aの例では、保持台4の下部に基板回転シャフト17を連結し、基板回転シャフト17に基板回転ギヤー18を取り付け、基板回転モーターギヤー19を基板回転ギヤー18と噛合わせ、基板回転モーター20によって基板回転モーターギヤー19を回転させる機構が採用されている。
【0022】
保持台4の上方には、半導体基板3の半導体層に薬液を供給するための薬液供給ノズル7が設けられている。薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21によって例えば水平方向に駆動される。ノズル駆動機構21としては、種々の形態が考えられる。例えば、図1Aに示すように、薬液供給ノズル7に連結されたノズル可動シャフト22をノズル可動レール26上に配置し、ノズル可動シャフト22にノズル可動ギヤー23を取り付けて、ノズル可動モーターギヤー24と噛合わせて、ノズル可動モーター25によって回転させる機構が考えられる。半導体基板3の搬入・搬送を行うときには、ノズル可動シャフト22を中心軸として図1Aの矢印Dで示す方向に薬液供給ノズル7を回転させ、ノズル可動シャフト22を図1Aの矢印Eの方向にスライドさせて(図1B)、図1Bに示すように薬液供給ノズル7を保持台4の外側に移動させることができる。
【0023】
ノズル可動シャフト22は、半導体基板3の半導体層に薬液を供給するための薬液供給ラインに連結されている。薬液供給ラインとしては、種々の形態が考えられる。図1Aでは、オゾン水を供給するオゾン水供給ライン10、フッ化水素酸溶液等のエッチング液を供給するエッチング液供給ライン13、リンス液(例えば、純水等)を供給するリンス液供給ライン15等を例示的に示した。これらの薬液供給ラインは、各々の薬液を貯蔵するタンク等の薬液供給ユニットに連結される。例えば、オゾン水供給ライン10はオゾン水を貯蔵するオゾン水供給ユニット9に、エッチング液供給ライン13はフッ化水素酸溶液を貯蔵するエッチング液供給ユニット12に、リンス液供給ライン15はリンス液を貯蔵するリンス液供給ユニット(不図示)に、それぞれ連結される。また、オゾン水供給ライン10にはオゾン水供給バルブ8が、エッチング液供給ライン13にはエッチング液供給バルブ11が、リンス液供給ライン15にはリンス液供給バルブ14が、それぞれ設けられている。これらのバルブ8、11、14は、制御装置39によって自動的に開閉され、半導体基板3の半導体層を化学的にエッチングする処理を開始したり終了したりすることができる。
【0024】
なお、本発明に用いられるエッチング処理としては、エッチング対象である半導体基板表面の半導体層の材料に応じて、様々な洗浄液を採用することができる。本実施形態では、半導体基板表面の半導体層(シリコン)をオゾン水で酸化した後に、酸化されたシリコンをフッ化水素酸溶液(HFと、H2O、HNO3、CH3COOHの少なくとも1つと、を混合した溶液を含む。)でエッチングする処理を示したが、これに限定されず、例えば、酸やアルカリ系の各種化学薬液を採用することができる。例えば、NH4OHとH2O2とH2Oとを混合した洗浄液(APM)を用いて、エッチング処理を行ってもよい。この場合、APMは、シリコン表面に酸化膜を形成しながら、酸化されたシリコン表面をスライトエッチングするため、オゾン水による酸化処理を用いなくてもよい。また、TMAH(tetramethylammonium hydroxide)等の有機アルカリ系の現像液等を用いたエッチング処理を採用することもできる。したがって、上記の薬液供給ライン及び薬液供給ユニットも、各々の化学薬液に対応したものを採用することができる。
【0025】
ところで、半導体基板3の半導体層に薬液を供給し、半導体基板3を基板回転機構16により回転させると、半導体基板3の半導体層上の薬液が飛散して、基板回転機構16の周囲に設けられた機構に付着する場合がある。これによって、基板回転機構16の周囲に設けられた機構が、薬液によって腐食されうる。そこで、基板回転機構16の周囲に設けられた機構を薬液に耐性のある材料で構成するか、或いは、図1Aに示すように半導体基板3の配置領域の周囲を囲むようにカバー部材としての薬液飛散防止カップ5を配置するのが望ましい。また、薬液飛散防止カップ5は、半導体基板3の表面に対して、薬液飛散防止カップ5を垂直方向に駆動するカップ昇降機構6を備えることが望ましい。カップ昇降機構6は、半導体基板3の搬入・搬送を行うときには、薬液飛散防止カップ5を下降させ、半導体基板3の半導体層に薬液を供給する場合には、薬液飛散防止カップ5を上昇させることができる。また、薬液飛散防止カップ5は、半導体基板3の半導体層に供給された薬液を排出する排液ラインを備えることができる。
【0026】
基板処理装置の上部には、半導体基板3の半導体層の膜厚を測定する膜厚測定ユニット28が設けられている。膜厚測定ユニット28としては、種々の形態が考えられる。典型的には、膜厚測定ユニット28は、図1Aに示すように、半導体基板3の半導体層の表面に光、X線、又は超音波を照射するソース29と、半導体基板3の半導体層の表面で反射した光、X線、又は超音波を測定するディテクター30と、ソース29及びディテクター30を固定するソース/ディテクター据付台31と、ディテクター30の測定結果を半導体基板3の半導体層の膜厚に変換する膜厚変換装置35と、で構成される。ソース29は、照射光用光ファイバー33等の接続ケーブルを介して膜厚変換装置35と接続される。同様に、ディテクター30は、反射光用光ファイバー34等の接続ケーブルを介して膜厚変換装置35と接続される。また、膜厚測定ユニット28は、半導体基板3の表面に対して垂直方向に膜厚測定ユニット28を駆動する膜厚測定ユニット昇降機構32を備えるのが好適である。膜厚測定ユニット昇降機構32は、半導体基板3の半導体層の表面を測定するときには、膜厚測定ユニット収納扉27が開いた後に、ソース/ディテクター据付台31を下降させる(図1B)。半導体基板3の半導体層の表面を測定が終了した膜厚測定ユニット28は、速やかに膜厚測定ユニット収納扉27内に収納される。
【0027】
膜厚変換装置35は、膜厚変換装置35と制御装置39とを接続する接続ケーブル36を介して制御装置39と接続される。制御装置39は、膜厚変換装置35によって変換されたデータに基づいて、エッチング処理を行うか否かを判断することができる。制御装置39は、他にも、基板回転モーター20と制御装置39とを接続する接続ケーブル37を介して基板回転モーター20と接続され、ノズル可動モーター25及びノズル可動レール26と制御装置39とを接続する接続ケーブル38を介してノズル可動モーター25及びノズル可動レール26と接続される。これらの接続は例示的に示したものに過ぎず、制御装置39は、その他の装置と接続されてもよい。
【0028】
基板搬送ロボット2は、半導体基板3の裏面を吸着保持するように構成されたロボットハンドを備え、基板搬送口1を通して半導体基板3を搬送することができる。このようなロボットハンドによって、半導体基板3の表面が汚染されたり、ダメージを受けたりすることを防止することができる。また、基板処理装置100は、排気ダクト40に連結され、基板処理装置100内の雰囲気が外部に排気されるよう構成されている。
【0029】
[装置の動作]
次に、図1に示した本実施形態に係る基板処理装置の動作を説明する。
【0030】
まず、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板3が半導体基板搬送ロボット2によって基板処理装置100内に搬送され、保持台4にセットされる。このとき、薬液飛散防止カップ5は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下降させられた状態にある。半導体基板3が保持台4にセットされると、カップ昇降機構6が薬液飛散防止カップ5を上昇させて、所定の位置で停止する(図1A)。
【0031】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16の動力(矢印Aの方向への回転による。)によって、図1Aの矢印Bに示す方向に回転する。このとき、薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21の動力(図1Aの矢印C)によって、半導体基板3の半導体層を矢印Dの方向にスキャンすることができる。
【0032】
次に、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。オゾン水は、オゾン水供給バルブ8を開いて、オゾン水供給ユニット9からオゾン水供給ライン10を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。オゾン水を半導体基板3の半導体層に供給することによって、半導体層の表面が酸化される。
【0033】
続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらフッ化水素酸溶液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。フッ化水素酸溶液もオゾン水と同様に、エッチング液供給バルブ11を開いて、エッチング液供給ユニット12からエッチング液供給ライン13を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。フッ化水素酸溶液を半導体基板3の半導体層に供給することによって、酸化された半導体基板3の半導体層の表面がエッチングされる。
【0034】
さらに続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらリンス液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。なお、リンス液は、リンス液供給バルブ14を開いて、リンス液供給ユニット(不図示)からリンス液供給ライン15を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。
【0035】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16によって高速回転され、振り切り乾燥(スピン乾燥)される。なお、薬液処理後のオゾン水、エッチング液、リンス液等の薬液は、薬液飛散防止カップ5に設けられた排液ライン41から排液される。
【0036】
次に、ノズル駆動機構21の動作(矢印C)及びノズル可動レール26の動作(矢印E)によって、膜厚測定に支障が無い位置に薬液供給ノズル7を移動させる(図1B)。膜厚測定ユニット収納扉27が矢印Fに示す方向に開き、膜厚測定ユニット昇降機構32が伸びて、膜厚測定ユニット28が下降し、所定の位置まで移動して停止する。膜厚測定ユニット28は、ソース29とディテクター30とそれらを固定するソース/ディテクター据付台31で構成されており、これらは照射光用光ファイバー33と反射光用光ファイバー34を介して膜厚変換装置35と接続されている。
【0037】
次に、膜厚測定を開始する。膜厚測定の原理は、以下の通りである。すなわち、光源を含む膜厚変換装置35から照射光用光ファイバー33を通してソース29から照射された光が、半導体基板3の半導体層上で反射して、干渉信号を含んだ反射光としてディテクター30に取り込まれる。ディテクター30に取り込まれた光は、反射光用光ファイバー34を通して膜厚変換装置35に戻される。膜厚変換装置35は、この反射光のデータを膜厚に変換する。
【0038】
膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データは、制御装置39に伝送され、次のエッチング処理を実施するか否かを判断する。膜厚測定ユニット28は、膜厚測定が終了した後に、速やかに膜厚測定ユニット収納扉27内に収納され、膜厚測定に支障が無い位置に移動させていた薬液供給ノズル7は元の位置に戻される(図1A)。
【0039】
制御装置39が、膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断した場合は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで薬液飛散防止カップ5が下降する。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0040】
制御装置39が、膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データに基づいて、「エッチング処理を続行する」と判断した場合は、上述した半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水を供給する処理から開始する。そして、制御装置39が、膜厚変換装置35で膜厚に変換された膜厚測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断するまで、エッチング処理及び膜厚測定を自動で連続的に繰り返した後に、制御装置39が「エッチング処理を停止する」と判断すると、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0041】
以上のように、本実施形態によれば、精密かつ効率的に半導体基板の半導体層をエッチングして薄膜化することができる。半導体基板の半導体層を薄膜化する方法としては、他にもCMP(chemical mechanical polishing)が挙げられるが、CMPでは、機械的な研磨によって半導体層表面を削り取るため、半導体基板の半導体層にストレスがかかるとともに、精密に薄膜化することが困難であるという問題がある。一方、本実施形態によれば、機械的研磨を伴うことなく、化学薬品を供給することによって半導体基板の半導体層を化学的にエッチングするため、半導体基板の半導体層にストレスがかかることがなく、精密に薄膜化することができる。
【0042】
また、本実施形態によれば、ウェット洗浄用の洗浄液を利用したエッチングにおいて、保持台上に保持した状態(インライン)で処理基板の膜厚測定を自動的に行うことができるため、オーバーエッチングの危険性を大幅に低減することができるとともに、ウェットエッチング処理をより効率化することが可能となる。
【0043】
(第2の実施形態)
[装置の構成]
以下、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。本実施形態に係る基板処理装置200は、概略的には、第1の実施の形態に係る半導体装置100の一部の構成を変更したものである。即ち、基板処理装置200は、図1A、Bに示す膜厚測定ユニット28の代わりに、図2A、Bに示す薬液排出/回収バルブ42、HF回収容器43、HF回収ライン44、薬液サンプリングチューブ45、Si濃度分析装置46、HF排出バルブ47、HF排出ライン48を備える。
【0044】
薬液排出/回収バルブ42は、薬液飛散防止カップ5の排出ライン41とHF回収ライン44との間に設けられている。薬液排出/回収バルブ42を開くと図2Aの矢印Gのように排出ライン41を通して排出され、薬液排出/回収バルブ42を閉めると図2Bの矢印HのようにHF回収ライン44を通してHF回収容器43に回収される。Si濃度分析装置46には、薬液サンプリングチューブ45が連結され、HF回収容器43に回収した薬液に含まれるSiの濃度を測定することができる。HF回収容器43には、HF排水ライン48が連結され、HF排水バルブ47を開くと、HF排水ライン48通して薬液が排出される。
【0045】
[装置の動作]
次に、図2に示した本実施形態に係る基板処理装置の動作を説明する。
【0046】
まず、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板3が半導体基板搬送ロボット2によって基板処理装置100内に搬送され、保持台4にセットされる。このとき、薬液飛散防止カップ5は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下降させられた状態にある。半導体基板3が保持台4にセットされると、カップ昇降機構6が薬液飛散防止カップ5を上昇させて、所定の位置で停止する(図2A)。
【0047】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16の動力(図2Aの矢印Aの方向への回転による。)によって、図2Aの矢印Bの方向に回転する。このとき、薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21の動力(図2Aの矢印C)によって、半導体基板3の半導体層を矢印Dの方向にスキャンすることができる。
【0048】
次に、オゾン水供給バルブ8を開いて、オゾン水が、オゾン水供給ユニット9からオゾン水供給ライン10を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。オゾン水は、薬液排出/回収バルブ42を開いて、矢印Gに示すように排出される。オゾン水を排出した後に、薬液排出/回収バルブ42を閉めて、次の希フッ化水素酸処理液を回収できる状態にする。また、希フッ化水素酸処理液は、薬液排水/回収バルブ42を閉めることにより、HF回収ライン44を通じて、HF回収容器43に回収される(図2Bの矢印H)。希フッ化水素酸処理液を回収した後に、薬液排水/回収バルブ42を再び開けて、次のリンス液処理の準備状態にする。フッ化水素酸溶液によりエッチングされた半導体基板(Si)3は、HF回収容器43に回収されたHF処理液中に含まれている。
【0049】
次に、薬液サンプリングチューブ45を通じて、回収した希フッ化水素酸処理液をSi濃度分析装置46に導入し、Si濃度を測定する(図2Bの矢印I)。Si濃度の分析データは、制御装置39に伝送され、その分析データからエッチング量や残膜厚等を自動的に計算し、次のエッチング処理を続行するか否かを判断する。Siの濃度分析が終了したら、HF排水バルブ47を開いて、HF排水ライン48から回収した希フッ化水素酸処理液を排出する(図2Bの矢印J)。基板処理装置200は、Siの濃度分析と並行して、希フッ化水素酸処理の次のリンス液処理及び乾燥処理を行う。
【0050】
すなわち、希フッ化水素酸処理に続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらリンス液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。半導体基板3は、半導体基板回転機構16によって高速回転され、振り切り乾燥(スピン乾燥)される。
【0051】
次に、リンス液供給バルブ14を開いて、リンス液が、リンス液供給ユニット(不図示)からリンス液供給ライン15を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。リンス液は、開いた薬液排水/回収バルブ42から、図2Aの矢印Gに示すように排出される。
【0052】
制御装置39は、上記リンス液処理及び乾燥処理の間に、上述したように次のエッチング処理を続行するか否かを判断する。すなわち、制御装置39が、Si濃度の分析データに基づいた自動計算により、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断した場合は、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0053】
制御装置39が、Si濃度の分析データに基づいた自動計算により、「エッチング処理を続行する」と判断した場合は、再び上述したオゾン水をスキャン供給する処理から開始する。そして、制御装置39が、Si濃度の分析データに基づいた自動計算により、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断するまで、エッチング処理及びSi濃度の分析を自動で連続的に繰り返した後に、制御装置39が、「エッチング処理を停止する」と判断すると、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置100から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0054】
以上のように、本実施形態によれば、リアルタイムで膜厚を測定できるため、ウェットエッチング処理の終点を更に高精度に制御することができる。
【0055】
(第3実施形態)
[装置の構成]
以下、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理装置について説明する。本実施形態に係る基板処理装置300は、概略的には、第1の実施の形態に係る半導体装置100の一部の構成を変更したものである。即ち、基板処理装置300は、図1A、Bに示す膜厚測定ユニット28の代わりに、図3に示す電子精密重量測定機構49を備える。
【0056】
電子精密重量測定機構49としては、種々の形態が考えられる。典型的には、電子精密重量測定機構49は、半導体基板秤量皿50と、半導体基板秤量皿サポートバネ51と、半導体基板重量伝達シャフト52と、電子精密重量測定器53と、で構成される。
【0057】
半導体基板秤量皿50は、半導体基板秤量皿サポートバネ51を介して、保持台4に弾性的に配置されている。半導体基板重量伝達シャフト52は、先端に鋭い突起を有し、半導体基板秤量皿50裏面の凹部と接触する。電子精密重量測定器53は、半導体基板重量伝達シャフト52を通して、半導体基板3の重量を精密に測定することができる。電子精密重量測定器53は、接続ケーブル54を介して制御装置39と接続されている。
【0058】
[装置の動作]
次に、図3に示した本実施形態に係る基板処理装置の動作を説明する。
【0059】
まず、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板3が半導体基板搬送ロボット2によって基板処理装置300内に搬送され、保持台4にセットされる。このとき、薬液飛散防止カップ5は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下降させられた状態にある。半導体基板3が保持台4にセットされると、カップ昇降機構6が薬液飛散防止カップ5を上昇させて、所定の位置で停止する(図3)。
【0060】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16の動力(矢印Aの方向への回転による。)によって、図3の矢印Bに示す方向に回転する。このとき、薬液供給ノズル7は、ノズル駆動機構21の動力(図1Aの矢印C)によって、半導体基板3の半導体層を矢印Dの方向にスキャンすることができる。
【0061】
次に、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらオゾン水が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。オゾン水は、オゾン水供給バルブ8を開いて、オゾン水供給ユニット9からオゾン水供給ライン10を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらフッ化水素酸溶液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。フッ化水素酸溶液もオゾン水と同様に、エッチング液供給バルブ11を開いて、エッチング液供給ユニット12からエッチング液供給ライン13を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。半導体基板3の半導体層にフッ化水素酸溶液を供給することによって、オゾン水によって酸化された半導体基板が化学的にエッチングされる。
【0062】
さらに続いて、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層をスキャンしながらリンス液が供給され、一定時間経過後に供給が停止される。なお、リンス液は、リンス液供給バルブ14を開いて、リンス液供給ユニット(不図示)からリンス液供給ライン15を通して、薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層に供給される。
【0063】
次に、半導体基板3は、半導体基板回転機構16によって高速回転され、振り切り乾燥(スピン乾燥)される。なお、薬液処理後のオゾン水、エッチング液、リンス液は、薬液飛散防止カップ5に設けられた排液ライン41から排液される。
【0064】
ここで、保持台4内及び半導体基板回転シャフト17内には、半導体基板3の重量を精密に測定できる電子精密重量測定機構49が組み込まれており、上述したオゾン水処理、エッチング処理、リンス処理を連続的に行うエッチング処理中に、半導体基板3の重量を測定し続けることができる。電子精密重量測定器53で測定された半導体基板3の重量の測定データは、制御装置39に伝送され、その測定データからエッチング量や残膜厚等を自動的に計算し、次のエッチング処理を続行するか否かを判断する。
【0065】
制御装置39が、電子精密重量測定器53で測定された測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断した場合は、カップ昇降機構6によって、半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで薬液飛散防止カップ5が下降する。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置300から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0066】
制御装置39が、電子精密重量測定器53で測定された測定データに基づいて、「エッチング処理を続行する」と判断した場合は、上述した薬液供給ノズル7から半導体基板3の半導体層にオゾン水をスキャン供給する処理から開始する。そして、制御装置39が、電子精密重量測定器53で測定された測定データに基づいて、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断するまで、エッチング処理及び膜厚測定を自動で連続的に繰り返した後に、制御装置39が、膜厚が所定値となって「エッチング処理を停止する」と判断すると、薬液飛散防止カップ5が半導体基板3の搬送に支障が無い位置まで下がる。そして、半導体基板搬送口1が開いて、半導体基板搬送ロボット2によって半導体基板3が基板処理装置300から搬出され、エッチング処理が終了する。
【0067】
以上のように、本実施形態によれば、リアルタイムで膜厚を測定できるため、ウェットエッチング処理の終点を更に高精度に制御することができる。
【0068】
(他の実施形態)
以下、本発明の好適な実施の形態に係る基板処理装置を基板の製造方法に適用した例として、ELTRAN(登録商標)法を用いた製造方法を例示的に示す。図4(a)〜図4(f)は、本実施例に係るSOI基板の製造方法を説明するための模式図である。
【0069】
まず、図4(a)に示す工程で、単結晶Si基板401を準備して、その表面に陽極化成処理等により多孔質Si層402を形成する。次いで、図4(b)に示す工程で、多孔質Si層402の上に、SOI層として非多孔質の単結晶Si層403をエピタキシャル成長法により形成する。次いで、図4(c)に示す工程で、その表面を酸化することによって、絶縁層(SiO2層)404を形成する。これによって、第1の基板410を形成する。次に、図4(d)に示す工程で、単結晶Siからなる第2の基板420を準備し、第1の基板410と第2の基板420とを、第2の基板420と絶縁層404とが面するように、室温で密着させて結合基板450を作成する。次いで、図4(e)に示す工程で、多孔質Si層402を分離処理して、結合基板450を新たな第1の基板410’と新たな第2の基板430とに分離する。その後、図4(f)に示す工程で、多孔質層402’’と単結晶Si層403とで選択比の高いエッチングを行い、単結晶Si層403の膜減りをほとんど起こさずに、多孔質層402’’を除去し、SOI基板440を作成する。以上の方法によって、移設層としての単結晶Si層403及び絶縁層404を、第2の基板430に移設する。更に、SOI基板440を水素雰囲気中でアニールして、極めて表面が平坦なSOI基板を作製することができる。このとき、第2の基板420(Handle基板)には、BOX層となる絶縁層404(シリコン酸化膜の一部)が形成されている。図4(f)に示す工程で、本発明の好適な実施の形態に係る基板処理装置100、200、300を用いて、単結晶Si層403が所定の厚さとなるように精密かつ効率的にウェットエッチングをすることができる。なお、本実施形態では、ELTRAN(登録商標)法について述べたが、他の基板製造方法に適用することができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、例えば、エッチング処理を精密かつ効率的に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の好適な第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図1B】本発明の好適な第1の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図2A】本発明の好適な第2の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図2B】本発明の好適な第2の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】本発明の好適な第3の実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示す断面図である。
【図4】本発明の好適な実施形態に係る基板製造方法を説明するための図である。
Claims (11)
- 半導体基板の半導体層に化学薬品を供給することによって該半導体層を化学的にエッチングするエッチング装置と、
前記半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、
前記膜厚測定装置の測定結果に基づいて前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる制御ユニットと、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 半導体基板を保持する保持部と、
前記保持部の上方に配置されたノズルを有し、前記保持部によって保持された半導体基板の半導体層の全面が露出した状態で、該半導体層を化学的にエッチングするための化学薬液を該ノズルから該半導体層に供給する薬液供給装置と、
前記半導体層の膜厚を測定する膜厚測定装置と、
前記膜厚測定装置の測定結果に基づいて前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる制御ユニットと、
を備えることを特徴とする基板処理装置。 - 前記制御ユニットは、前記半導体層に化学薬品を供給する処理を停止する機構を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の基板処理装置。
- 前記制御ユニットは、前記半導体層にリンス液を供給する機構を更に有することを特徴とする請求項3に記載の基板処理装置。
- 前記制御ユニットは、前記半導体基板を回転させる機構を更に有することを特徴とする請求項4に記載の基板処理装置。
- 前記膜厚測定装置は、
前記半導体層の表面に光、X線、又は超音波を照射する照射器と、
前記半導体層の表面で反射した光、X線、又は超音波を計測する計測器と、
前記計測器の計測結果を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置。 - 前記膜厚測定装置は、
前記半導体層をエッチングした化学薬液に含まれる前記半導体層の構成材料の濃度を計測する計測器と、
前記濃度を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置。 - 前記膜厚測定装置は、
前記半導体基板の重量を計測する計測器と、
前記計測器の計測結果を前記半導体層の膜厚に変換する変換器と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の基板処理装置。 - 前記基板の配置領域の周囲を囲むように配置されるカバー部材を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の基板処理装置。
- 半導体基板を作製する工程と、
前記半導体基板の半導体層に化学薬液を供給することによって該半導体層を化学的にエッチングする工程と、
前記半導体層の膜厚を測定する工程と、
前記測定工程で測定された前記膜厚が所定値であるときに前記半導体層を化学的にエッチングする処理を終了させる工程と、
を含むことを特徴とする基板製造方法。 - 前記半導体基板を作製する工程は、
前記半導体基板に多孔質層を形成し、該多孔質層の上に移設層を形成し、これにより第1の基板を作製する工程と、
前記第1の基板と第2の基板とを結合させて、結合基板を作製する工程と、
前記結合基板を前記多孔質層の部分で分離する工程と、
を含むことを特徴とする請求項10に記載の基板製造方法。
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