JP2017017055A - エッジワイズコイル巻線装置 - Google Patents

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文紀 棚橋
Noritoshi Tanahashi
文紀 棚橋
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Abstract

【課題】平角導線をエッジワイズに曲げる際に平角導線の内側に突起部が形成されることを抑制するエッジワイズコイル巻線装置を提供すること。【解決手段】エッジワイズコイル巻線装置1は、シャフト30と、シャフト30のまわりを回転し、シャフト30の外周面31に沿って平角導線70をエッジワイズに曲げる可動コマ20と、を備える。外周面31は、シャフト30の周方向に沿って配置された第1外周面部分31a、第2外周面部分31b、及び第3外周面部分31cを備える。第2外周面部分31bは、第1外周面部分31a及び第3外周面部分31cの間に配置され、第1外周面部分31a及び第3外周面部分31cより曲率半径が小さい。【選択図】図2

Description

本発明はエッジワイズコイルに関し、例えば平角導線をエッジワイズに曲げることでコイルを形成するエッジワイズコイル巻線装置に関する。
平角導線をエッジワイズに曲げること及び平角導線を送り出すことを繰り返してコイルを形成する巻線装置が知られている。特許文献1は、そのような巻線装置の一例を開示している。特許文献1に開示された巻線装置は、平角導線を送り出す送り機構と、フランジ付きのシャフトと、シャフトを中心に回転し、シャフトの外周面に沿って平角導線をエッジワイズに曲げる曲げ治具とを備える。シャフトは、円柱形状に形成されている。
特許文献1によれば、平角導線をエッジワイズに曲げる際に平角導線がシャフトに押し付けられることで、平角導線の曲げ部の付近には、シャフトの形状によって突起部(引用文献1の図11、符号P2)が形成される。
特開2009−283591号公報
本発明者は、上記突起部には以下に示す問題があることを見出した。すなわち、突起部は平角導線の内側に形成されるため、コイルとコイルの内側に配置されるコアとの間のクリアランスが減少して絶縁性能が低下する可能性がある。
本発明は、平角導線をエッジワイズに曲げる際に平角導線の内側に突起部が形成されることを抑制するものである。
本発明の一態様によるエッジワイズコイル巻線装置は、シャフトと、前記シャフトのまわりを回転し、前記シャフトの外周面に沿って平角導線をエッジワイズに曲げる可動コマと、を備える。前記外周面は、前記シャフトの周方向に沿って配置された第1外周面部分、第2外周面部分、及び第3外周面部分を備える。前記第2外周面部分は、前記第1外周面部分及び前記第3外周面部分の間に配置され、前記第1外周面部分及び前記第3外周面部分より曲率半径が小さい。
本発明によれば、平角導線をエッジワイズに曲げる際に平角導線の内側に突起部が形成されることを抑制するエッジワイズコイル巻線装置が提供される。
実施の形態1にかかるエッジワイズコイル巻線装置の曲げ加工実施前の状態を示す模式図である。 実施の形態1にかかるエッジワイズコイル巻線装置の曲げ加工実施後の状態を示す模式図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかるエッジワイズコイル巻線装置1の曲げ加工実施前の状態を示す模式図である。エッジワイズコイル巻線装置1は、平角導線70をエッジワイズに曲げること及び平角導線70を送り出すことを繰り返してエッジワイズコイルを形成する。エッジワイズコイル巻線装置1は、リアクトル、トランス、又はモータ用のコイルの製造に用いることができる。リアクトルは、インダクタと称される場合がある。
平角導線70は、断面が矩形に形成されている。矩形の短辺は、平角導線70の厚み方向に平行である。矩形の長辺は、平角導線70の幅方向に平行である。平角導線70は、平角導線70の長手方向に延びる側面71及び72を備える。側面71及び72は、矩形の短辺に対応する面である。
エッジワイズコイル巻線装置1は、送り機構(不図示)、クランプ機構(不図示)、固定コマ10、可動コマ20、及びフランジ40付きのシャフト30を備える。送り機構は、平角導線70を送り出す。クランプ機構は、平角導線70をクランプする。固定コマ10は、平角導線70をエッジワイズに曲げる際に、側面71を支持する。可動コマ20は、平角導線70をエッジワイズに曲げる際に、側面71を支持し、シャフト30のまわりを回転する。シャフト30は、平角導線70をエッジワイズに曲げる際に、側面72を支持する。フランジ40は、平角導線70をエッジワイズに曲げる際に、平角導線70を厚み方向に支持する。
図1は、シャフト30の軸方向から見たシャフト30の外周面31の形状を示している。シャフト30の外周面31は、シャフト30の周方向に沿って配置された外周面部分31a〜31cを備える。外周面部分31bは、外周面部分31a及び31cの間に配置される。外周面部分31bは、一定の曲率半径を有する曲面に形成される。外周面部分31bの曲率半径は、平角導線70に形成しようとする曲げ部の内周の曲率半径に一致している。外周面部分31a及び31cは、平面に形成される。したがって、外周面部分31bの曲率半径は、外周面部分31a及び31cの曲率半径より小さい。
外周面部分31a及び31cのなす角度θは、製品であるエッジワイズコイルの曲げ部の曲げ角度より小さいことが望ましい。製品の曲げ角度が90度の場合、角度θは鋭角であることが望ましい。
図2は、エッジワイズコイル巻線装置1の曲げ加工実施後の状態を示す模式図である。図2では、フランジ40は省略されている。可動コマ20は、シャフト30のまわりを回転し、外周面部分31a〜31cに沿って平角導線70をエッジワイズに曲げる。このとき、可動コマ20は、シャフト30の内部に位置する回転中心Oのまわりを回転する。平角導線70は、側面71が外側になり、側面72が内側になるように曲げられる。
平角導線70は、平角導線70の長手方向に沿って配置された導線部分70a〜70cを備える。導線部分70bは、導線部分70a及び70cの間に配置される。平角導線70は、曲げ部の中心が導線部分70bに位置するように、曲げられる。また、可動コマ20が平角導線70を曲げる際、導線部分70a〜70cは、それぞれ外周面部分31a〜31cに接する。
本実施の形態によれば、平角導線70をエッジワイズに曲げる際に、外周面部分31a及び31cによって導線部分70a及び70cが押さえられるため、平角導線70の内側に突起部が形成されることが抑制される。
また、本実施の形態では、平角導線70に形成しようとする曲げ部の内周の曲率半径が小さい場合、曲げ部の内周の曲率半径に合わせて外周面部分31bの曲率半径を小さくする必要があるが、外周面部分31a及び31cは平面のままでよい。したがって、平角導線70に形成しようとする曲げ部の内周の曲率半径が小さい場合であっても、突起部の形成を抑制することができる。これに対し、円柱形状のシャフトを用いた場合、シャフトの外周面全体の曲率半径を平角導線70に形成しようとする曲げ部の内周の曲率半径に合わせる必要がある。したがって、円柱形状のシャフトを用いた場合、平角導線70に形成しようとする曲げ部の内周の曲率半径が小さいほど突起部が形成されやすくなる。
さらにまた、シャフト30は、外周面部分31bの曲率半径と等しい半径を有する円柱形状のシャフトに比べて、剛性が高く変形しにくい。したがって、本実施形態によれば、曲げ加工精度を改善することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、外周面部分31a及び31cを外周面部分31bよりも曲率半径が大きい曲面に形成してもよい。
1 エッジワイズコイル巻線装置
10 固定コマ
20 可動コマ
30 シャフト
31 外周面
31a〜31c 外周面部分
40 フランジ
70 平角導線
70a〜70c 導線部分
71、72 側面

Claims (1)

  1. シャフトと、
    前記シャフトのまわりを回転し、前記シャフトの外周面に沿って平角導線をエッジワイズに曲げる可動コマと、を備え、
    前記外周面は、前記シャフトの周方向に沿って配置された第1外周面部分、第2外周面部分、及び第3外周面部分を備え、
    前記第2外周面部分は、前記第1外周面部分及び前記第3外周面部分の間に配置され、前記第1外周面部分及び前記第3外周面部分より曲率半径が小さい
    エッジワイズコイル巻線装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007319915A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Taga Seisakusho:Kk 曲げ加工装置
JP2009284620A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Toyota Motor Corp 巻線方法、及び巻線装置
JP2010158698A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Aisin Aw Co Ltd 曲げ加工装置及び曲げ加工機

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