JP2017016967A - 真空バルブ - Google Patents
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Abstract
【課題】真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性との両立を目的とする。【解決手段】円筒状の真空容器2と、固定接点3aを備え、前記真空容器の内部に配置された固定電極3と、固定接点3aと接触および離間する可動接点4aを備え、真空容器の軸方向と平行な駆動軸方向に駆動される可動電極4と、真空容器の内面側に引出し端子10aを備えた引出し電極10と、真空容器の中心軸からずれた位置に可動電極端子11aを備え、可動電極に接続された取付け電極11と、引出し端子10aと可動電極端子11bとを電気的に接続する可とう導体12とを備えた真空バルブ1であって、引出し端子10aの位置を真空バルブ1の断面において可動電極端子11aと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置にしたものである。【選択図】図2
Description
この発明は、電力系統の受配電設備で用いられる開閉器に適用される真空バルブに関する。
一般に真空バルブは、真空容器と、この真空容器の内部で固定された固定接点と、この固定接点に対向し、電路を開閉するために移動する可動接点と、この可動接点に接続され、可動接点とともに真空容器の軸線方向に沿って往復移動する可動通電軸と、ベローズを介して真空容器の外部まで導出された可動通電軸と外部導体とを電気的に接続する接続導体(以下、可とう導体)とを備えている。
真空バルブを開極あるいは閉極させるためには可動通電軸を駆動する駆動装置が必要となる。駆動装置は、通常真空バルブの外、すなわち大気中に設置されている。駆動装置は、高電圧となる真空バルブの可動通電軸と絶縁されている必要があるため、一般に駆動装置と可動通電軸とは絶縁ロッドを介して接続されている。この絶縁ロッドは大気中あるいは絶縁ガス中に設置されるが、大気中に設置された場合、大気中の水分や塩分などにより長期的に絶縁性能の低下が懸念されるため、絶縁ロッドの長さを必要以上に長くする必要があった。そのため、開閉器の全長が大きくなるという問題があった。
絶縁ロッドの長さを必要以上に長くする必要がない開閉器を実現するひとつの方法として、絶縁ロッドを真空バルブの中に設置した真空バルブが考案されている。このような真空バルブでは、真空バルブ中に可動通電軸と電気的に接続される可とう導体が真空バルブの内部に設置されることになる。
可とう導体が真空バルブの内部に設置される真空バルブとしては、可動通電軸と引出し電極との間で可とう導体が約180°折り曲げられたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、別の真空バルブとしては、可とう導体の可動通電軸側の取り付け位置から真空容器の内壁面に対して垂直に対向する位置に引出し電極が設けられ、可動通電軸と引出し電極との間の最短距離を可とう導体で接続したものが開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
一般に可とう導体は、数十枚の金属箔が積み重ねられたものや、金属製の平編組線で構成されたものであり、導電性を有すると共に可とう性(曲げ性や伸縮性)を備えたものである。良好な導電性および可とう性の長期信頼性を確保するためには、金属箔の枚数を多くすること、あるいは平編組線の緻密性を上げることなどが必要であるが、そのように構成された可とう導体は、曲げ性や伸縮性が低下する。そのため、良好な導電性および可とう性の長期信頼性を備えた可とう導体を用いる場合、可とう性を発揮する部分の長さ、つまり両端の固定部分間の距離をある程度確保する必要がある。
可とう導体が180°折り曲げられた従来の真空バルブにおいては、折り曲げる部分の曲率半径をある程度確保しなければならず、可動通電軸と真空容器の内壁面との間の距離を大きくする必要があった。また、180°折り曲げられる部分の曲率半径を大きくするためには、真空容器の軸方向の長さを長くする必要があった。
さらに、可動通電軸と引出し電極との間の最短距離を可とう導体で接続した従来の真空バルブにおいては、両端の固定部分間の距離をある程度確保しなければならず、やはり可動通電軸と真空容器の内壁面との間の距離を大きくする必要があった。そのため、真空容器の内径を大きくする必要があった。
可とう導体の曲率半径を小さくする、あるいは可とう導体の両端の固定部分間の距離を小さくするためには、金属箔の枚数を少なくすること、あるいは平編組線の緻密性を下げることなどが考えられるが、その場合は可とう導体の導電性および可とう性の長期信頼性が損なわれる。
つまり、従来の真空バルブにおいては、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性との両立が困難であり、可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性を確保するためには真空容器が大型化するという課題があった。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性との両立を目的とする。
この発明に係る真空バルブにおいては、円筒状の真空容器と、固定接点を備え、前記真空容器の内部に配置された固定電極と、固定接点と接触および離間する可動接点を備え、真空容器の軸方向と平行な駆動軸方向に駆動される可動電極と、真空容器の内面側に引出し端子を備えた引出し電極と、真空容器の中心軸からずれた位置に可動電極端子を備え、可動電極に接続された取付け電極と、引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体とを備えた真空バルブであって、引出し端子の位置を真空バルブの断面において、可動電極端子と真空容器の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置にしたものである。
また、この発明に係る別の真空バルブにおいては、円筒状の真空容器と、固定接点を備え、真空容器の内部に配置された固定電極と、固定接点と接触および離間する可動接点を備え、真空容器の軸方向と平行な駆動軸方向に駆動される可動電極と、真空容器の内面側に引出し端子を備えた引出し電極と、可動電極端子を備え、可動電極に接続された取付け電極と、引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体とを備えた真空バルブであって、可とう導体を真空容器の軸中心を中心軸として周回する螺旋形状としたものである。
この発明は、引出し端子の位置を真空バルブの断面において可動電極端子と真空容器の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置にしたので、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできる。その結果、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性とを両立させることができる。
また、この発明は、可とう導体を真空容器の軸中心を中心軸として周回する螺旋形状としたので、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできる。その結果、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性とを両立させることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る真空バルブの縦断面図である。図1に示すように、本実施の形態における真空バルブ1は、真空容器2と、この真空容器2の内部に固定された固定電極3と、この固定電極3に対向配置された可動電極4と、この可動電極4と絶縁ロッド5を介して支持する作動軸6と、この作動軸6を支持するベローズ7とを備えている。
図1は、この発明を実施するための実施の形態1に係る真空バルブの縦断面図である。図1に示すように、本実施の形態における真空バルブ1は、真空容器2と、この真空容器2の内部に固定された固定電極3と、この固定電極3に対向配置された可動電極4と、この可動電極4と絶縁ロッド5を介して支持する作動軸6と、この作動軸6を支持するベローズ7とを備えている。
真空容器2は、筒型絶縁部材で構成された絶縁筒2a、2bと、この絶縁筒2a、2bを接続する取付け板8と、この取付け板8とは逆側で絶縁筒2a、2bを閉塞する端板9a、9bとで構成されている。固定電極3は端板9aに、ベローズ7は端板9bにそれぞれ固定されている。作動軸6は、真空容器2の外部に備えられた駆動装置(図示せず)によって上下方向(真空容器2の軸方向)に駆動される。作動軸6の上下方向の駆動によって、固定電極3の端部に固定された固定接点3aと可動電極4の端部に固定された可動接点4aとが接触および離間することで、電路の開閉が行われる。
真空容器2は円筒状の形状であり、この真空容器2の軸方向と作動軸6の駆動軸方向とは一致するように構成されている。なお、真空容器2の軸方向と作動軸6の駆動軸方向とは完全に一致している必要はなく、ほぼ平行な方向であればよい。
取付け板8には引出し電極10が備えられている。また、可動電極4には取付け電極11が備えられている。引出し電極10と取付け電極11との間には、引出し電極10と取付け電極11とを電気的に接続する可とう導体12が接続されている。本実施の形態の可とう導体12は、数十枚の金属箔が積み重ねられたものや、金属製の平編組線で構成されたもので構成されている。
なお、引出し電極10は、真空容器2の外部に備えられた外部導体など(図示せず)に電気的に接続されている。また、固定電極3も、真空容器2の外部に備えられた別の外部導体など(図示せず)に電気的に接続されている。
図2は、本実施の形態における真空バルブの横断面図である。図2は、図1におけるA−Aの断面を示したものである。図2に示すように、引出し電極10には真空容器の内面側に引出し端子10aが備えられており、可動電極4に接続された取付け電極11には可動電極端子11aが備えられている。可とう導体12の両端は、これらの引出し端子10aと可動電極端子11aとで固定されている。可動電極端子11aは、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されており、引出し端子10aは、可動電極端子11aと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上(図2に示す直線B)とは異なる位置に設定されている。
このように構成された真空バルブにおいては、引出し端子10aが可動電極端子11aと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されているので、引出し端子10aと真空容器の内壁との最短距離よりも可とう導体12の長さを長くすることができる。したがって、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできる。その結果、本実施の形態の真空バルブにおいては、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性とを両立させることができる。
図3は、本実施の形態における真空バルブの横断面図である。図3に示す真空バルブにおいては、図2に示した真空バルブと同様に、引出し端子10aを可動電極端子11aと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上(図3に示す直線B)とは異なる位置に設定しているが、引出し端子10aと可動電極端子11aとの間の距離が最大となるように引出し端子10aの位置を設定したものである。可とう導体12と可動電極4とが接触しない位置で可とう導体12の両端の固定位置が最長となるので、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできる。
なお、本実施の形態の真空バルブにおいては、取付け板8とは別に引出し電極10を備えた例を示したが、取付け板8が引出し電極10を兼ねてもよい。その場合、取付け板8が引出し端子10aを備える構成となる。
実施の形態2.
実施の形態1の真空バルブにおいて、可とう導体を流れる通電電流が大きくなるにしたがって、可とう導体の発熱量が大きくなる。可とう導体の温度が上昇すると、可とう導体からの熱伝導で真空バルブ全体の温度が上昇する。真空バルブの温度が上昇すると、接点間の抵抗が上昇し、さらに発熱量が大きくなり加速度的に真空バルブの温度が上昇して様々な不具合を招く恐れがある。
実施の形態1の真空バルブにおいて、可とう導体を流れる通電電流が大きくなるにしたがって、可とう導体の発熱量が大きくなる。可とう導体の温度が上昇すると、可とう導体からの熱伝導で真空バルブ全体の温度が上昇する。真空バルブの温度が上昇すると、接点間の抵抗が上昇し、さらに発熱量が大きくなり加速度的に真空バルブの温度が上昇して様々な不具合を招く恐れがある。
可とう導体の電気抵抗を小さくすれば発熱量を低減できる。上述のとおり、可とう導体は、数十枚の金属箔が積み重ねられたものや、金属製の平編組線で構成されたもので構成されており、電気抵抗を小さくするためには、金属箔の積層枚数を増やす、あるいは平編組線の緻密性を上げることが必要になる。しかしながら、そのような可とう導体では可とう性(曲げ性や伸縮性)が低下する。その結果、可とう導体の可とう性を発揮する部分の長さ、つまり両端の固定部分間の距離を長くする必要があり、真空バルブを大型にする必要が生じる。実施の形態2においては、可とう導体を複数備えることにより、真空バルブを大型にすることなく真空バルブの発熱量を抑制したものである。
図4は、この発明を実施するための実施の形態2に係る真空バルブの横断面図である。本実施の形態の真空バルブの構成は、実施の形態1と同様であるが、本実施の形態においては、引出し端子および可動電極端子をそれぞれ2箇所備えたものである。
図4に示すように、本実施の形態の真空バルブは、2つの引出し端子10a、10bおよび2つの可動電極端子11a、11b、並びに引出し端子10aと可動電極端子11aとを接続する可とう導体12aおよび引出し端子10bと可動電極端子11bとを接続する可とう導体12bを備えたものである。可動電極端子11aは、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されており、引出し端子10aは、可動電極端子11aと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されている。また、可動電極端子11bも、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されており、引出し端子10bも、可動電極端子11bと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されている。つまり、実施の形態1で説明した引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を2組備えたものである。
このように構成された真空バルブにおいては、引出し端子10a、10bがそれぞれ可動電極端子11a、11bと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されているので、引出し端子10a、10bと真空容器の内壁との最短距離よりも可とう導体12a、12bの長さを長くすることができる。また、可とう導体を2本備えているので、1本の可とう導体を流れる通電電流を半分にすることができるので、可とう導体の発熱量を低減することができる。したがって、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできると共に、真空バルブを大型にすることなく真空バルブの発熱量を抑制することができる。
なお、引出し端子10a、可動電極端子11aおよび可とう導体12aの1組の構成と、引出し端子10b、可動電極端子11bおよび可とう導体12bの1組の構成とは真空容器の中心軸に対して180°回転対称の位置に配置されていることが好ましい。お互いが180°回転対称の位置に配置されることで、可とう導体12a、12bを同じ長さの可とう導体で構成できるので、各可とう導体を流れる電流値を等しくできるという効果がある。
以上のように、本実施の形態の真空バルブにおいては、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性とを両立させることができる。
なお、本実施の形態において、可とう導体を流れる通電電流が大きく可とう導体での発熱が問題となる場合に発熱抑制効果があると説明したが、通電電流があまり大きくなく、可とう導体での発熱が問題とならない場合には、次のような効果もある。
例えば、可とう導体を流れる通電電流が小さく可とう導体での発熱が問題とならない場合、可とう導体の電気抵抗に余裕があるため、2本の可とう導体それぞれの金属箔の積層枚数を減らす、あるいは平編組線の緻密性を下げることができる。そのような可とう導体では可とう性(曲げ性や伸縮性)が向上する。その結果、可とう導体の可とう性を発揮する部分の長さ、つまり両端の固定部分間の距離を短くすることができる。
本実施の形態のように、可とう性の向上した可とう導体を2本備えることにより、引出し端子10aと可動電極端子11aとの間の距離、および引出し端子10bと可動電極端子11bとの間の距離を短くすることができるので、小型の真空容器を用いることができる。その結果、可とう導体での発熱が問題とならない場合、1本の可とう導体で構成された真空バルブより真空バルブを小型にすることができる。
以上のように、本実施の形態の真空バルブにおいては、真空バルブの小型化と可とう導体の良好な導電性および可とう性の長期信頼性とを両立させることができる。
なお、本実施の形態においては、引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を2組備えた構成を説明したが、2組の引出し端子あるいは可動電極端子の一方は他の組の端子を兼用することも可能である。図5および図6は、本実施の形態に係る別の構成の真空バルブの横断面図である。図5は、図4に示した真空バルブにおいて、引出し端子10aが引出し端子10bを兼用した構成の真空バルブを示したものである。また、図6は、図4に示した真空バルブにおいて、可動電極端子11aが可動電極端子11bを兼用した構成の真空バルブを示したものである。このように構成された真空バルブにおいては、部品点数が少なくなる効果もある。
実施の形態3.
実施の形態2においては、引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を2組備えた真空バルブを説明したが、実施の形態3においては、それらを3組備えたものである。
実施の形態2においては、引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を2組備えた真空バルブを説明したが、実施の形態3においては、それらを3組備えたものである。
図7は、この発明を実施するための実施の形態3に係る真空バルブの横断面図である。本実施の形態の真空バルブの構成は、実施の形態1と同様であるが、本実施の形態においては、引出し端子および可動電極端子をそれぞれ3箇所備えたものである。
図7に示すように、本実施の形態の真空バルブは、3つの引出し端子10a、10b、10cおよび3つの可動電極端子11a、11b、11c、並びに引出し端子10aと可動電極端子11aとを接続する可とう導体12a、引出し端子10bと可動電極端子11bとを接続する可とう導体12b、および引出し端子10cと可動電極端子11cとを接続する可とう導体12cを備えたものである。可動電極端子11aは、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されており、引出し端子10aは、可動電極端子11aと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されている。また、可動電極端子11bも、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されており、引出し端子10bも、可動電極端子11bと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されている。さらに、可動電極端子11cも、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されており、引出し端子10cも、可動電極端子11cと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されている。つまり、実施の形態1で説明した引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を3組備えたものである。
このように構成された真空バルブにおいては、引出し端子10a、10b、10cがそれぞれ可動電極端子11a、11b、11cと真空容器2の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置に設定されているので、引出し端子10a、10b、10cと真空容器の内壁との最短距離よりも可とう導体12a、12b、12cの長さを長くすることができる。また、可とう導体を3本備えているので、1本の可とう導体を流れる通電電流を3分の1にすることができるので、可とう導体の発熱量を低減することができる。したがって、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできると共に、真空バルブを大型にすることなく真空バルブの発熱量を抑制することができる。
なお、引出し端子10a、可動電極端子11aおよび可とう導体12aの1組の構成と、引出し端子10b、可動電極端子11bおよび可とう導体12bの1組の構成と、引出し端子10c、可動電極端子11cおよび可とう導体12cの1組の構成とは互いに真空容器の中心軸に対して120°回転対称の位置に配置されていることが好ましい。お互いが120°回転対称の位置に配置されることで、可とう導体12a、12b、12cを同じ長さの可とう導体で構成できるので、各可とう導体を流れる電流値を等しくできるという効果がある。
また、実施の形態2と同様に、可とう導体での発熱が問題とならない場合、可とう性の向上した3本の可とう導体で構成することにより、真空バルブを小型にすることができる。
なお、本実施の形態では、引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を3組備えた真空バルブを説明したが、3組以上備えていてもよい。
実施の形態4.
実施の形態1〜3においては、直線形状の可とう導体を用いた真空バルブを説明したが、実施の形態4においては、螺旋形状の可とう導体を用いた真空バルブを説明する。
実施の形態1〜3においては、直線形状の可とう導体を用いた真空バルブを説明したが、実施の形態4においては、螺旋形状の可とう導体を用いた真空バルブを説明する。
図8は、この発明を実施するための実施の形態4に係る真空バルブの横断面図である。また、図9は、本実施の形態に係る真空バルブの縦断面図である。本実施の形態の真空バルブの構成は、実施の形態1と同様であるが、可とう導体12は、真空容器の軸中心を中心軸として周回する螺旋形状である。
図8に示すように、取付け板8には引出し電極10が備えられている。また、可動電極4には取付け電極11が備えられている。取付け電極11は、可動電極4が固定電極3と離間した位置において、真空容器の周方向で引出し電極10に対向する位置に取り付けられている。引出し電極10と取付け電極11との間には、引出し電極10と取付け電極11とを電気的に接続する螺旋形状の可とう導体12が接続されている。取付け板8に接続された引出し電極10には真空容器の内面側に引出し端子10aが備えられており、可動電極4に接続された取付け電極11には可動電極端子11aが備えられている。
図9に示すように、可とう導体12は可動電極4を周回する螺旋形状であり、その両端はそれぞれ引出し端子10aおよび可動電極端子11aに接続されている。
このように構成された真空バルブにおいては、可とう導体12aが螺旋形状であるので、引出し端子10aと真空容器の内壁との最短距離よりも可とう導体12の長さを長くすることができる。したがって、真空バルブを大型にすることなく可とう導体の両端の固定部分間の距離を長くできる。
なお、本実施の形態においては、螺旋形状の可とう導体を1本備えた真空バルブを説明したが、2本以上備えていてもよい。つまり、本実施の形態で説明した引出し端子および可動電極端子、並びに引出し端子と可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体を2組以上備えていてもよい。螺旋形状の可とう導体を2本以上備えることにより、1本の可とう導体を流れる通電電流を半分以下にすることができるので、可とう導体の発熱量を低減することができる。
また、本実施の形態においては、可動電極端子11aは、真空容器2の中心軸からずれた位置に設定されているが、必ずしも真空容器2の中心軸からずれた位置である必要はない。例えば、可動電極4と絶縁ロッド5との接続部に取付け電極11を配置して可動電極端子11aを真空容器2の中心軸と同じ位置であってもよい。また、取付け電極11は必ずしも可動電極4と別に備える必要はなく、可動電極4が取付け電極11を兼ねて可動電極4に可動電極端子11aが備えられていてもよい。
1 真空バルブ、 2 真空容器、 3 固定電極、 4 可動電極
3a 固定接点、 4a 可動電極4、 5 絶縁ロッド、 6 作動軸
7 ベローズ7、 8 取付け板、 9a、9b 端板
10 引出し電極、10a、10b、10c 引出し端子
11 取付け電極、11a、11b、11c 可動電極端子
12、12a、12b、12c 可とう導体
3a 固定接点、 4a 可動電極4、 5 絶縁ロッド、 6 作動軸
7 ベローズ7、 8 取付け板、 9a、9b 端板
10 引出し電極、10a、10b、10c 引出し端子
11 取付け電極、11a、11b、11c 可動電極端子
12、12a、12b、12c 可とう導体
Claims (3)
- 円筒状の真空容器と、
固定接点を備え、前記真空容器の内部に配置された固定電極と、
前記固定接点と接触および離間する可動接点を備え、前記真空容器の軸方向と平行な駆動軸方向に駆動される可動電極と、
前記真空容器の内面側に引出し端子を備えた引出し電極と、
前記真空容器の中心軸からずれた位置に可動電極端子を備え、前記可動電極に接続された取付け電極と、
前記引出し端子と前記可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体と
を備えた真空バルブであって、
前記引出し端子の位置は前記真空バルブの断面において、前記可動電極端子と前記真空容器の軸中心とを結ぶ線上とは異なる位置にある
ことを特徴とする真空バルブ。 - 円筒状の真空容器と、
固定接点を備え、前記真空容器の内部に配置された固定電極と、
前記固定接点と接触および離間する可動接点を備え、前記真空容器の軸方向と平行な駆動軸方向に駆動される可動電極と、
前記真空容器の内面側に引出し端子を備えた引出し電極と、
可動電極端子を備え、前記可動電極に接続された取付け電極と、
前記引出し端子と前記可動電極端子とを電気的に接続する可とう導体と
を備えた真空バルブであって、
前記可とう導体は前記真空容器の軸中心を中心軸として周回する螺旋形状である
ことを特徴とする真空バルブ。 - 前記引出し端子および前記可動電極端子、並びに前記引出し端子と前記可動電極端子とを電気的に接続する前記可とう導体を2組以上備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の真空バルブ。
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