JP2017016815A - 電線経路規制用カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】電線がコネクタの近傍で急激に屈曲することを抑制でき、その電線の急激な屈曲による不都合の発生を抑制できる、電線経路規制用カバーを提供する。【解決手段】電線経路規制用カバー1における開閉軸線方向の一端部には、コネクタ2が接続されるコネクタ接続部32が形成されている。電線経路規制用カバー1には、コネクタ接続部32に対して開閉軸線方向と直交する端子挿入方向に離間する位置に、端子挿入方向に開口するゲート33が形成されている。また、電線経路規制用カバー1には、開閉軸線方向の他端部に、開閉軸線方向に開口する電線引出口85が形成されている。そして、電線経路規制用カバー1には、ゲート33と電線引出口85との間に、開閉軸線方向および端子挿入方向の両方向と直交する方向に開口するピン挿通用孔101が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタに付設される電線経路規制用カバーに関する。
自動車などの車両には、電装品などに電力や制御信号を伝達するために、ワイヤハーネスが用いられている。ワイヤハーネスは、幹線から複数の支線が分岐して引き出された構成を有している。すなわち、ワイヤハーネスの幹線は、多数の電線の束からなり、支線は、幹線からその一部を分岐して引き出した電線の束からなる。支線の末端には、コネクタが設けられ、支線を構成する各電線の末端に取り付けられた端子がコネクタの端子挿入口に挿入されることにより、電線(支線)がコネクタに接続されている。
ワイヤハーネスでは、電線がコネクタの近傍で略L字状に屈曲されて、コネクタの横に(端子挿入口に対する端子の挿入方向と直交する方向に)引き出されることがある。この電線が横出しされるコネクタには、電線が略L字状に屈曲された状態を保持するとともに、電線とコネクタとの接続部分の防水や防塵を図るために、電線とコネクタとの接続部分を覆うカバーが付設されることが多い。
この種のカバーは、本体および本体に対して開閉可能に連結された蓋を備えている。本体には、コネクタに係止されるコネクタ係止部が形成されている。コネクタ係止部にコネクタが係止され、電線が本体内で配索される。電線は、コルゲートチューブに挿通されており、本体内において、電線におけるコルゲートチューブの端部から引き出された部分が略L字状に曲げられる。電線の配索後、本体に対して蓋が閉じられる。蓋が閉じられた状態で、カバーには、電線を外装するコルゲートチューブを係止させるチューブ係止部が形成される。チューブ係止部にコルゲートチューブが係止されることにより、コルゲートチューブがカバーに対して固定される。
特開2012−234659号公報
ワイヤハーネスの製造時には、ワイヤハーネスを車両で良好に配索でき、また、その配索後のワイヤハーネスの状態が良好となるように、各支線の線長がそれぞれ所定範囲内に収まるように管理(線長管理)される必要がある。また、カバーの本体に対して蓋が閉じられる際に、本体内で電線に弛みが生じていると、本体と蓋とによる電線の噛み込みを生じる場合がある。そのため、カバーの本体内で電線が配索される際には、電線にテンションが付与される。
ところが、コネクタの端子挿入口に対する端子の挿入方向におけるカバーの寸法が小さいと、電線にテンションが付与されることにより、電線が端子挿入口の近傍で急激に屈曲する。その結果、電線に端子のエッジが強く当たった状態となり、車両のエンジンからの振動などで電線と端子のエッジとが擦れることにより、電線の断線を生じるおそれがある。また、電線に防水ゴム栓が外嵌されて、防水ゴム栓により電線と端子挿入口との間が封止される構成では、防水ゴム栓が変形し、変形により生じる隙間からコネクタ内に水が浸入するおそれがある。
本発明の目的は、電線がコネクタの近傍で急激に屈曲することを抑制でき、その電線の急激な屈曲による不都合(断線、水入りなど)の発生を抑制できる、電線経路規制用カバーを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る電線経路規制用カバーは、一端面に電線が挿入されるコネクタに付設されて、電線が一端面と平行をなす電線引出方向に引き出されるように電線の経路を規制するためのカバーであって、電線引出方向の一端部に設けられ、コネクタに接続されるコネクタ接続部と、電線引出方向の他端部に設けられ、電線引出方向に開口し、電線を外部に引き出すための電線引出口と、コネクタ接続部に対して電線引出方向と直交する電線挿入方向に離間する位置に形成され、電線挿入方向に開口し、電線が挿通されるゲートと、ゲートと電線引出口との間に形成され、少なくとも一部が電線引出方向においてゲートの位置に対してコネクタ接続部側と反対側に位置し、電線引出方向および電線挿入方向と直交する方向に開口するピン挿通用孔とを含む。
この構成によれば、電線経路規制用カバーは、コネクタに付設される。コネクタの一端面には、電線が挿入されており、その電線が一端面と平行をなす電線引出方向に引き出されるように、電線経路規制用カバーにより電線の経路が規制される。すなわち、電線経路規制用カバーにおける電線引出方向の一端部には、コネクタ接続部が形成されており、そのコネクタ接続部に、コネクタが接続される。電線経路規制用カバーには、コネクタ接続部に対して電線引出方向と直交する電線挿入方向に離間する位置に、電線挿入方向に開口するゲートが形成されている。また、電線経路規制用カバーには、電線引出方向の他端部に、電線引出方向に開口する電線引出口が形成されている。そして、電線経路規制用カバーには、ゲートと電線引出口との間に、電線引出方向および電線挿入方向の両方向と直交する方向に開口するピン挿通用孔が形成されている。
コネクタに接続された電線が電線経路規制用カバー内で配索される際には、ピン挿通用孔にピンが挿通される。電線は、コネクタ接続部に接続されたコネクタからゲートに向けて延び、ゲートを経由し、ピン挿通孔に挿通されたピンを迂回しつつ、電線引出口に向けて延び、電線引出口を通して外部に引き出される。
ピン挿通用孔の少なくとも一部は、電線挿入方向において、ゲートの位置に対してコネクタ接続部側と反対側に位置している。そのため、ゲートを経由する電線は、ゲートと電線引出口との間でピンを迂回することにより、電線挿入方向にゲートの位置よりもさらに持ち上げられた状態となる。これにより、電線の配索時に、電線にテンションが付与されても、電線がコネクタの近傍で急激に屈曲することを抑制できる。そして、電線の配索後に、ピン挿通用孔からピンが抜き取られることにより、電線におけるピンを迂回していた部分(電線引出方向に持ち上げられていた部分)が余長となる。したがって、電線がコネクタの近傍で急激に屈曲することを一層抑制できる。その結果、電線経路規制用カバーを含むワイヤハーネスが車両に配索された後に、電線の急激な屈曲に起因する電線の断線やコネクタ内への水の浸入などの不都合の発生を抑制することができる。
ピン挿通用孔は、ゲートとの間に電線を配索不能な寸法を有する位置に形成されていることが好ましい。
これにより、電線の配索時に、電線がゲートとピン挿通用孔に挿通されたピンとの間に配索されることを抑制でき、電線がピンを迂回して配索されるように仕向けることができる。
ピン挿通用孔の径寸法によるが、電線挿入方向において、ピン挿通用孔の中心の位置がゲートの位置とほぼ同じであってもよい。
電線挿入方向において、電線引出口の中心の位置がゲートの位置とほぼ同じであってもよい。
この構成では、電線がゲートを経由することにより、電線を電線挿入方向に電線引出口の中心の位置よりも持ち上げることができ、電線がコネクタの近傍で急激に屈曲することを抑制できながら、電線経路規制用カバーの電線挿入方向の寸法の縮小を図ることができる。
本発明によれば、電線がコネクタの近傍で急激に屈曲することを抑制できる。その結果、電線経路規制用カバーを含むワイヤハーネスが車両に配索された後に、電線の急激な屈曲に起因する電線の断線やコネクタ内への水の浸入などの不都合の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る電線経路規制用カバーの使用状態を示す正面図である。 コネクタに付設された電線経路規制用カバーを開いた状態で示す正面図である。 電線経路規制用カバーの正面図である。 電線経路規制用カバーの側面図である。 電線経路規制用カバーの平面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<電線経路規制用カバーの使用状態>
図1は、本発明の一実施形態に係る電線経路規制用カバー1の使用状態を示す正面図である。
電線経路規制用カバー1は、たとえば、自動車などの車両に配索されるワイヤハーネスの末端のコネクタ2に付設される。
<コネクタ>
図2は、コネクタ2に付設された電線経路規制用カバー1を開いた状態で示す正面図である。
コネクタ2は、正面視略四角形状をなすブロック状に形成されている。コネクタ2の一端面11には、複数の端子挿入口12が形成されている。各端子挿入口12には、ワイヤハーネスの一部を構成する各電線Wの末端に取り付けられた端子13がコネクタ2の一端面11を含む平面に対して直交する端子挿入方向に沿って挿入される。コネクタ2に接続された電線Wには、コルゲートチューブ(蛇腹状のチューブ)14が外装されている。言い換えれば、コネクタ2に接続された電線Wは、コルゲートチューブ14に挿通されている。また、各電線Wには、円筒状の防水ゴム栓15が外嵌されており、防水ゴム栓15により、各電線Wと端子挿入口12との間が封止されている。
また、コネクタ2には、一端面11に沿って両側に突出する四角板状の係止用突部16,17が形成されている。
<電線経路規制用カバー>
電線経路規制用カバー1は、合成樹脂で一体成形されており、本体21、蓋22および本体21と蓋22とを開閉可能に連結するヒンジ部23を備えている。本体21および蓋22は、ヒンジ部23による開閉軸線(揺動軸線)に関してほぼ対称な外形を有している。ヒンジ部23は、本体21と蓋22との間において、開閉軸線方向に離れた2箇所に設けられており、可撓性を有する薄肉状に形成されている。
図3は、電線経路規制用カバー1の正面図である。図4は、電線経路規制用カバー1の側面図である。図5は、電線経路規制用カバー1の平面図(上面図)である。
本体21は、開閉軸線方向に長い略長方形板状の背面部31を有している。また、本体21には、コネクタ接続部32、ゲート33および電線ガイド34が設けられている。
コネクタ接続部32は、本体21における開閉軸線方向の一端部に設けられている。具体的には、本体21は、第1側面壁41および対向壁42を有している。第1側面壁41は、背面部31における開閉軸線方向の一端縁に沿って延び、背面部31に対して立ち上がる板状に形成されている。対向壁42は、第1側面壁41と開閉軸線方向に間隔を空けた位置に設けられ、背面部31に対して立ち上がり、第1側面壁41と平行をなして延びる板状に形成されている。第1側面壁41および対向壁42の互いに対向する面には、それぞれ正面視コ字状のコネクタ係止用溝43,44が形成されている。コネクタ接続部32には、コネクタ係止用溝43,44およびコネクタ係止用溝43,44に挟まれる空間が含まれる。
ゲート33は、コネクタ接続部32に対して開閉軸線方向と直交する方向、つまり電線経路規制用カバー1がコネクタ2に付設された状態における端子挿入方向(以下、単に「端子挿入方向」という。)に離間する位置に設けられ、端子挿入方向に開口している。具体的には、本体21は、第1規制壁51および第2規制壁52を有している。第1規制壁51は、背面部31に対して立ち上がり、第1側面壁41における端子挿入方向の途中部から開閉軸線方向に延出する板状に形成されている。第2規制壁52は、背面部31に対して立ち上がり、対向壁42における本体21と蓋22との開閉軸線側の端部から第1側面壁41側に延びる板状に形成されている。第2規制壁52は、第1側面壁41に近づくほど開閉軸線に近づくように、第1側面壁41および開閉軸線方向に対して傾斜している。第2規制壁52の開閉軸線側の先端部は、第1規制壁51の先端部と開閉軸線方向に間隔を空けた位置に配置されている。ゲート33は、第1規制壁51の先端部と第2規制壁52の先端部との間の隙間として形成されている。
電線ガイド34は、ゲート33よりも開閉軸線側において、背面部31に対して立ち上がる正面視略L字状の壁部として形成されている。具体的には、電線ガイド34は、開閉軸線方向に延びる第1ガイド部61と、端子挿入方向に延びる第2ガイド部62とを備えている。第1ガイド部61の一端部は、ゲート33に対して開閉軸線側に間隔を空けて対向する位置に配置されている。第2ガイド部62は、第1ガイド部61の他端部に接続され、その第1ガイド部61の他端部から開閉軸線側と反対側に延びている。第2ガイド部62の先端部は、端子挿入方向において、ゲート33の位置よりも開閉軸線側に位置している。
また、本体21は、第2側面壁71、第3側面壁72および第4側面壁73を有している。
第2側面壁71は、背面部31における開閉軸線方向の他端縁(第1側面壁41が形成されている側と反対側の端縁)に沿って延び、背面部31に対して立ち上がる板状に形成されている。第2側面壁71には、その端面(正面側の端面)から背面部31側に凹む半円形状の凹部74が形成されている。凹部74の最底部分(端子挿入方向の中央)は、ゲート33を通って開閉軸線方向に延びる直線上にほぼ位置している。
第3側面壁72は、背面部31における開閉軸線側と反対側の端縁に沿って延び、背面部31に対して立ち上がる板状に形成されている。第3側面壁72は、第2側面壁71における開閉軸線側と反対側の端部に接続されている。
第4側面壁73は、対向壁42における開閉軸線側の端部と第3側面壁72との間で、開閉軸線方向に延び、背面部31に対して立ち上がる板状に形成されている。
さらに、本体21は、2個の係止突条75,76を有している。係止突条75,76は、電線ガイド34の第2ガイド部62と第2側面壁71との間に、開閉軸線方向に間隔を空けて配置され、背面部31から立ち上がる突条に形成されている。係止突条75,76の各前端面には、同一の曲率で円弧状に湾曲した部分が形成されている。
蓋22は、正面部81、第5側面壁82および第6側面壁83を有している。
正面部81は、本体21に対して蓋22が閉じられた状態で、本体21の背面部31と間隔を空けて対向する。
第5側面壁82は、開閉軸線に関して本体21の第2側面壁71とほぼ対称な構成を有している。すなわち、第5側面壁82は、正面部81における開閉軸線方向の一端縁(図3における左側端縁)に沿って延び、正面部81に対して立ち上がる板状に形成されている。第2側面壁71には、その端面から正面部81側に凹む半円形状の凹部84が形成されている。これにより、本体21に対して蓋22が閉じられた状態では、第5側面壁82が本体21の第2側面壁71に当接し、第5側面壁82の凹部84と第2側面壁71の凹部74とが合わさって、円形状の電線引出口85が形成される。
第6側面壁83は、開閉軸線に関して本体21の第3側面壁72とほぼ対称な構成を有している。すなわち、第6側面壁83は、正面部81における開閉軸線側と反対側の端縁に沿って延び、正面部81に対して立ち上がる板状に形成されている。第6側面壁83は、第5側面壁82における開閉軸線側と反対側の端部に接続されている。
また、蓋22は、2個の係止突条86,87を有している。係止突条86,87は、それぞれ開閉軸線に関して本体21の係止突条75,76とほぼ対称な構成を有している。すなわち、係止突条86,87は、開閉軸線方向にそれぞれ係止突条75,76と同じ位置において、正面部81から立ち上がる突条に形成されている。係止突条86,87の各前端面には、同一の曲率で円弧状に湾曲した部分が形成されている。これにより、本体21に対して蓋22が閉じられた状態で、係止突条86,87がそれぞれ本体21の係止突条75,76と対向し、係止突条75,86の間および係止突条76,87の間に、それぞれ円形の貫通孔が形成される。
本体21の第1側面壁41、対向壁42および第3側面壁72の外表面には、それぞれ係止爪91,92,93が形成されている。蓋22には、係止爪91,92,93にそれぞれ対応して、係止枠94,95,96が形成されている。
そして、本体21の背面部31には、第2規制壁52よりも第3側面壁72側の位置に、円形のピン挿通用孔101が貫通して形成されている。具体的には、ピン挿通用孔101は、中心の位置が端子挿入方向におけるゲート33の位置とほぼ同じであり、周縁と第2規制壁52との間に微小な間隔を生じる位置に、背面部31を貫通して形成され、開閉軸線方向および端子挿入方向の両方向と直交する方向に開口している。ピン挿通用孔101の周縁と第2規制壁52との間の微小な間隔は、ゲート33との間に電線Wを配索不能な寸法に設定されている。
また、蓋22の正面部81には、本体21の電線ガイド34、第1規制壁51、第2規制壁52、係止突条75,76が形成された部分およびピン挿通用孔101にそれぞれ対応して、窓102,103,104,105,106が形成されている。窓104,106は、一体化されている。
<電線経路規制用カバーの取付作業>
電線経路規制用カバー1がコネクタ2に取り付けられる際には、電線経路規制用カバー1の本体21に対して蓋22が開かれて、電線経路規制用カバー1の外側からピン挿通用孔101にピンが挿通される。その状態で、まず、本体21のコネクタ係止用溝43,44に、それぞれコネクタ2の係止用突部16,17が嵌合される。次に、コネクタ2に接続されている電線Wが纏めてゲート33に通される。電線Wはさらに、第2規制壁52の開閉軸線側を通され、ピン挿通用孔101に挿通されたピンを迂回して、電線ガイド34の第2ガイド部62と第4側面壁73との間を通される。電線Wに外装されたコルゲートチューブ14は、第2ガイド部62よりも第2側面壁71側に配置される。その後、電線Wに電線経路規制用カバー1から引き出す方向のテンションが加えられて、電線Wが適度に張った状態でその電線Wとコルゲートチューブ14との相対位置が固定される。そして、本体21に対して蓋22が閉じられる。
蓋22が完全に閉じられると、蓋22の係止枠94,95,96内にそれぞれ本体21の係止爪91,92,93が入り、係止枠94,95,96がそれぞれ係止爪91,92,93に係止される。また、本体21の第2側面壁71および係止突条75,76と蓋22の第5側面壁82および係止突条86,87とがコルゲートチューブ14の凹となる部分に入り込む。これにより、コルゲートチューブ14が電線経路規制用カバー1に固定され、コルゲートチューブ14およびその内部に挿通された電線Wが電線引出口85から電線経路規制用カバー1の外部に引き出された状態となる。さらに、本体21の電線ガイド34、第1規制壁51、第2規制壁52の各先端部がそれぞれ蓋22の窓102,103,104内に入り込む。また、外部から蓋22の窓105を通して、コルゲートチューブ14を視認することができる。
その後、ピン挿通用孔101からピンが抜き取られると、電線経路規制用カバー1のコネクタ2への取り付けが完了する。
<作用効果>
以上のように、電線経路規制用カバー1は、コネクタ2に付設される。コネクタ2の一端面11には、電線Wが挿入されており、その電線Wが一端面11と平行をなす開閉軸線方向に引き出されるように、電線経路規制用カバー1により電線Wの経路が規制される。すなわち、電線経路規制用カバー1における開閉軸線方向の一端部には、コネクタ接続部32が形成されており、そのコネクタ接続部32に、コネクタ2が接続される。電線経路規制用カバー1には、コネクタ接続部32に対して開閉軸線方向と直交する端子挿入方向に離間する位置に、端子挿入方向に開口するゲート33が形成されている。また、電線経路規制用カバー1には、開閉軸線方向の他端部に、開閉軸線方向に開口する電線引出口85が形成されている。そして、電線経路規制用カバー1には、ゲート33と電線引出口85との間に、開閉軸線方向および端子挿入方向の両方向と直交する方向に開口するピン挿通用孔101が形成されている。
コネクタ2に接続された電線Wが電線経路規制用カバー1内で配索される際には、ピン挿通用孔101にピンが挿通される。電線Wは、コネクタ接続部32に接続されたコネクタ2からゲート33に向けて延び、ゲート33を経由し、ピン挿通孔に挿通されたピンを迂回しつつ、電線引出口85に向けて延び、電線引出口85を通して外部に引き出される。
ピン挿通用孔101の少なくとも一部は、端子挿入方向において、ゲート33の位置に対してコネクタ接続部32側と反対側に位置している。そのため、ゲート33を経由する電線Wは、ゲート33と電線引出口85との間でピンを迂回することにより、端子挿入方向にゲート33の位置よりもさらに持ち上げられた状態となる。これにより、電線Wの配索時に、電線Wにテンションが付与されても、電線Wがコネクタ2の近傍で急激に屈曲することを抑制できる。そして、電線Wの配索後に、ピン挿通用孔101からピンが抜き取られることにより、電線Wにおけるピンを迂回していた部分(開閉軸線方向に持ち上げられていた部分)が余長となる。したがって、電線Wがコネクタ2の近傍で急激に屈曲することを一層抑制できる。その結果、電線経路規制用カバー1を含むワイヤハーネスが車両に配索された後に、電線Wの急激な屈曲に起因する電線Wの断線やコネクタ2内への水の浸入などの不都合の発生を抑制することができる。
ピン挿通用孔101は、ゲート33との間に電線Wを配索不能な寸法を有する位置に形成されている。これにより、電線Wの配索時に、電線Wがゲート33とピン挿通用孔101に挿通されたピンとの間に配索されることを抑制でき、電線Wがピンを迂回して配索されるように仕向けることができる。
また、端子挿入方向において、電線引出口85の中心の位置がゲート33の位置とほぼ同じである。この構成によれば、電線Wがゲート33を経由することにより、電線Wを端子挿入方向に電線引出口85の中心の位置よりも持ち上げることができ、電線Wがコネクタ2の近傍で急激に屈曲することを抑制できながら、電線経路規制用カバー1の端子挿入方向の寸法の縮小を図ることができる。
また、電線経路規制用カバー1では、コネクタ2に取り付けられた状態で、本体21の電線ガイド34、第1規制壁51、第2規制壁52の各先端部がそれぞれ蓋22の窓102,103,104内に入り込む構成になっている。これにより、電線ガイド34、第1規制壁51、第2規制壁52とそれぞれ窓102,103,104との間に電線Wが噛み込んだ状態では、本体21に対して蓋22が完全に閉じず、蓋22の係止枠94,95,96がそれぞれ本体21の係止爪91,92,93に係止されない。よって、電線経路規制用カバー1がコネクタ2に不完全な状態で取り付けられることを効果的に抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、本体21と蓋22とがヒンジ部23により連結された構成を取り上げたが、本体21と蓋22とが別体に形成されていてもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 電線経路規制用カバー
2 コネクタ
11 一端面
32 コネクタ接続部
33 ゲート
85 電線引出口
101 ピン挿通用孔
W 電線

Claims (1)

  1. 一端面に電線が挿入されるコネクタに付設されて、前記電線が前記一端面と平行をなす電線引出方向に引き出されるように前記電線の経路を規制するためのカバーであって、
    前記電線引出方向の一端部に設けられ、前記コネクタに接続されるコネクタ接続部と、
    前記電線引出方向の他端部に設けられ、前記電線引出方向に開口し、前記電線を外部に引き出すための電線引出口と、
    前記コネクタ接続部に対して前記電線引出方向と直交する電線挿入方向に離間する位置に形成され、前記電線挿入方向に開口し、前記電線が挿通されるゲートと、
    前記ゲートと前記電線引出口との間に形成され、少なくとも一部が前記電線引出方向において前記ゲートの位置に対して前記コネクタ接続部側と反対側に位置し、前記電線引出方向および前記電線挿入方向と直交する方向に開口するピン挿通用孔とを含む、電線経路規制用カバー。
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