JPH1189046A - プロテクタの電線噛み込み防止構造 - Google Patents

プロテクタの電線噛み込み防止構造

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JPH1189046A
JPH1189046A JP9241383A JP24138397A JPH1189046A JP H1189046 A JPH1189046 A JP H1189046A JP 9241383 A JP9241383 A JP 9241383A JP 24138397 A JP24138397 A JP 24138397A JP H1189046 A JPH1189046 A JP H1189046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の半割体からなるプロテクタを閉鎖して
電線を覆う際に、電線に張力が作用しても電線を噛み込
むことのないプロテクタの電線噛み込み防止構造を得
る。 【解決手段】 本発明のプロテクタの電線噛み込み防止
構造は、L字状の半割体33、35を薄肉のヒンジ37
を介して回動自在に連結したプロテクタ31の一方の半
割体33の内側隅部に電線噛み込み防止柱49が立設さ
れている。また、コネクタ51のハウジング外周面に突
設した略四角形の鍔部53の少なくとも一つの角部53
aが円弧形状に形成されると共に、半割体33、35の
一端側内周面上に凹設された嵌入溝55の嵌入空間が鍔
部53と同一形状に形成されている。従って、電線噛み
込み防止柱49を有する一方の半割体33の嵌入溝55
内に所定の鍔部53が嵌入される以外に半割体33、3
5同士を係合することができず、電線の噛み込みが確実
に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のワイヤ
ーハーネスの保護部材として使用されるプロテクタの電
線噛み込み防止構造に関し、詳しくは回動自在に連結さ
れた一対の半割体の係合時に電線の一部が噛み込まれる
のを防止するプロテクタの電線噛み込み防止構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の電気系統の接続に使用される
ワイヤーハーネスは、その幹線から種々の電気機器に支
線が数多く分岐されており、周囲の部品と接触したり、
雨や泥等の影響により不具合を起こす心配があるため、
合成樹脂製の略樋状のプロテクタが広く使用されてい
る。図5に示すように従来のプロテクタ1は、合成樹脂
からなる略L字状に形成された半割体のプロテクタ本体
3とプロテクタカバー5が薄肉のヒンジ7を介して一体
的に連結されている。このプロテクタ本体3の所要位置
には係合突起9が突設され、プロテクタカバー5には係
合突起9に嵌合する係合孔11を有する係合枠部13が
設けられている。
【0003】また、プロテクタ本体3とプロテクタカバ
ー5の一方端側の内周面上には、電線25の所定位置に
外嵌されたコルゲートチューブ15を係合するコルゲー
ト固定リブ17が突設されている。また、他方端側の内
周面上には、コネクタ19のハウジング後部外周面から
突出した鍔部21を嵌合する嵌入溝23が凹設されてい
る。
【0004】上述した構成のプロテクタ1の組み立て手
順は、先ずコネクタ19の後部から導出された電線25
の所定位置にコルゲートチューブ15が覆い被せられ
る。次に、コネクタ19の鍔部21がプロテクタ本体3
の嵌入溝23に嵌合されることでコネクタ19がプロテ
クタ本体3に仮固定される。次に、コルゲートチューブ
15の端部がプロテクタ本体3のコルゲート固定リブ1
7に係合されることでコルゲートチューブ15がプロテ
クタ本体3に仮固定される。この状態でプロテクタカバ
ー5がヒンジ7を中心に矢印A方向に回動させられ、係
合突起9と係合枠部13が係合されることでプロテクタ
1の組み立てが完了する。このプロテクタ1によれば、
コネクタ19と、コネクタ中心軸と直交する方向のコル
ゲートチューブ15とを接続すると共に、その間で露出
状態となる電線25を覆って保護することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプロテクタ1では、プロテクタを組み立てる際
に、一般的にコネクタ19とコルゲートチューブ15と
の距離がプロテクタ1の実長より短くなるように設定さ
れている。従って、コネクタ19又はコルゲートチュー
ブ15のいずれか一方がプロテクタ1に仮固定された
後、コネクタ19又はコルゲートチューブ15のいずれ
か他方が所定位置となるように、コルゲートチューブ1
5から電線25を引き出して位置決めする。
【0006】よって、図6に示すように電線25に張力
が作用し、コネクタ19とコルゲートチューブ15との
間の電線25が直線状となる。この時、電線25がプロ
テクタ本体3の屈曲部で縁部に乗り上げ、プロテクタカ
バー5を閉鎖する時に電線25を噛み込んでしまうとい
う問題があった。即ち、前述したような噛み込み状態で
電線の配索を行うと、電線の被覆部分に傷を付けたり、
プロテクタからはみ出した電線が周辺の部品と接触して
異音を発生させたり、噛み込み部分の隙間から雨や泥等
が浸入したりして電線の断線やショートを引き起こすと
いう問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、一対の半割体からなるプロテクタを閉鎖
して電線を覆う際に、電線に張力が作用しても電線を噛
み込むことのないプロテクタの電線噛み込み防止構造を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記課題
は、請求項1記載のプロテクタの電線噛み込み防止構造
であって、一対の半割体が回動自在に連結され、ハウジ
ングの外周面に突設した略四角形の鍔部を備えたコネク
タが前記半割体の一端側内周面に凹設された嵌入溝内に
前記鍔部を嵌入して前記半割体同士を係合させることで
固定されるプロテクタにおいて、一方の半割体の隅部に
電線噛み込み防止柱が立設されると共に、前記一方の半
割体の前記嵌入溝内に所定の前記鍔部を嵌入したときの
み前記半割体同士の係合が可能となるように前記鍔部の
少なくとも一つの角部が円弧形状に形成され、前記角部
に対応する前記嵌入溝内の嵌入空間が該角部と同形状に
形成されることを特徴とするプロテクタの電線噛み込み
防止構造によって解決することができる。
【0009】前記構成のプロテクタの電線噛み込み防止
構造においては、一方の半割体の隅部に電線噛み込み防
止柱が立設されているので、電線に張力が作用しても一
方の半割体の縁部への電線の乗り上げが阻止され、電線
の噛み込みが確実に防止される。また、一方の半割体の
嵌入溝内に所定の鍔部を嵌入したときのみ半割体同士の
係合が可能となるように鍔部の少なくとも一つの角部が
円弧形状に形成されると共に、前記角部に対応する嵌入
溝内の嵌入空間が該角部と同形状に形成されているの
で、嵌入溝内に所定以外の鍔部を嵌入しても完全に嵌入
させることができず、他方の半割体を閉鎖させるために
回動させると、その一側端部分がコネクタの鍔部に当接
してしまい半割体同士を係合することができない。ま
た、コネクタの所定鍔部が電線噛み込み防止柱のない他
方の半割体の嵌入溝内に完全に嵌入されても、一方の半
割体を閉鎖させるために回動させると、その一側端部分
がコネクタの鍔部に当接してしまい半割体同士を係合す
ることができない。従って、電線噛み込み防止柱を有す
る一方の半割体の嵌入溝内に所定の鍔部を嵌入する以外
に半割体同士を係合することができず、電線の噛み込み
が確実に防止される。
【0010】また、上記課題は、請求項2記載のプロテ
クタの電線噛み込み防止構造であって、前記鍔部の内、
対角線上にある一対の角部が円弧形状に形成されると共
に、前記角部に対応する前記嵌入溝内の嵌入空間が該角
部と同形状に形成されることを特徴とするプロテクタの
電線噛み込み防止構造によって解決することができる。
前記構成のプロテクタの電線噛み込み防止構造において
は、対角線上にある一対の角部が円弧形状に形成される
と共に、前記角部に対応する嵌入溝内の嵌入空間が該角
部と同形状に形成されているので、コネクタを中心軸周
りに180°回転させても、円弧形状の角部が同一位置
に配置されることになり、半割体同士を係合可能な所定
の鍔部を2箇所設けたことになる。従って、電線の噛み
込みが確実に防止されると共にプロテクタの組み立て作
業の効率化を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロテクタの
電線噛み込み防止構造の好適な一実施の形態例を図1乃
至図4に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のプロ
テクタの電線噛み込み防止構造の一実施の形態例を示す
斜視図、図2は図1におけるコネクタを仮固定した状態
を示す平面図、図3は図2におけるB−B断面図、図4
はプロテクタカバー側にコネクタを仮固定した状態を示
す断面図である。
【0012】図1に示すように本実施の形態のプロテク
タ31は、L字状に屈曲した一方の半割体であるプロテ
クタ本体33と、他方の半割体であるプロテクタカバー
35を薄肉のヒンジ37により一体的に連結した構成で
ある。プロテクタ本体33の一端側外周面上には一対の
係合突起39が突設されており、プロテクタカバー35
の一端側外周面上の対応する位置には係合突起39を係
止する係合孔41を有した係合枠部43が設けられてい
る。従って、プロテクタ31は、係合突起39と係合枠
部43とを係合することで、プロテクタ本体33にプロ
テクタカバー35を閉鎖状態に覆い被せることができ、
内部にL字状の電線収容空間が形成される。また、プロ
テクタ本体33とプロテクタカバー35の一端側内周面
上にはコルゲートチューブ45(図2参照)端部を挟持
するコルゲート固定リブ47を突設されている。
【0013】本実施の形態のプロテクタ31において
は、プロテクタ本体33のL字状に屈曲部分の内側隅部
には、円柱状の電線噛み込み防止柱49が立設されてい
る。この電線噛み込み防止柱49は、少なくともプロテ
クタ本体33の開口端縁より所定長さだけ突出してお
り、プロテクタカバー35を覆い被せた際にプロテクタ
カバー35の電線収容空間内に収容されるようになって
いる。
【0014】また、プロテクタ31に係合される雄型の
コネクタ51の後部には、コネクタハウジングの外周面
から突出した略四角形の鍔部53が突設されている。こ
の略四角形の鍔部53は、対角線上の対向した一対の角
部53a、53aが円弧状に形成されており、他の対角
線上の一対の角部53b、53bは、従来通り略直角の
角状に形成されている。従って、図1に示したようにコ
ネクタ51を中心軸回りで180°回転させ、図中右側
のコネクタ51Aの状態で鍔部53を嵌入しても、前述
した円弧状角部53a、53aと直角状角部53b、5
3bとは同じ位置に配置されることになる。なお、この
一対の円弧状角部53a、53aは、後述するように一
対である必要はなく、円弧状角部53aを1個形成する
だけでも良い。
【0015】また、プロテクタ本体33とプロテクタカ
バー35の他端側内周面上には、鍔部53を嵌入する嵌
入溝55が凹設されている。図3に示すように、この嵌
入溝55の嵌入空間は、鍔部53と同形状に形成されて
おり、鍔部53の略半分を嵌入溝55内に嵌入した時、
嵌入されない角部53a、53bの内、直角状角部53
bをヒンジ37を中心に回動するプロテクタカバー35
の回動軌跡57の中心側、言い換えるとヒンジ37側に
配置されるように鍔部53を嵌入する。従って、逆に円
弧状角部53aがヒンジ37側に配置されるように鍔部
53が嵌入されると、嵌入溝55の円弧状部分55aと
鍔部53の直角状角部53bとが当たってしまい完全に
嵌入できない状態となり、誤嵌入を容易に検知すること
ができる。
【0016】次に、上述した構成のプロテクタの組み立
て手順を説明する。図1乃至図3に示すようにプロテク
タ本体33の嵌入溝55内にコネクタ51の鍔部53を
嵌入する。この時、コネクタ51又はコネクタ51を中
心軸周りに180°回転させたコネクタ51A(図1参
照)は、嵌入溝55の形状と鍔部53の向きが一致する
状態で嵌入され、プロテクタ本体33に仮固定される。
【0017】次に、図2に示すようにコネクタ51から
導出された電線61が電線噛み込み防止柱49に添わさ
れ、コルゲートチューブ45の端部がコルゲート固定リ
ブ47に係止されるように位置決めして、コルゲートチ
ューブ45の端部をコルゲート固定リブ47で仮固定す
る。この際、電線61には張力が作用しており、直線状
になろうとするが、電線噛み込み防止柱49に規制され
る。従って、プロテクタ本体33の内側隅部で電線61
が縁部に乗り上げて、プロテクタカバー35を閉鎖する
時に電線61を噛み込むようなことはない。
【0018】最後に、図3に示すようにプロテクタカバ
ー35がヒンジ37を中心にして矢印C方向に回動さ
れ、係合突起39と係合枠部43が係合することで、プ
ロテクタ本体33に閉鎖状態に覆い被せられる。従っ
て、プロテクタ31は、コネクタ51と、該コネクタか
ら直角方向に配置されたコルゲートチューブ45を固定
すると共に、電線61を噛み込むことなく保護すること
ができる。
【0019】即ち、上述した構成のプロテクタの電線噛
み込み防止構造によれば、鍔部53をプロテクタ本体3
3の嵌入溝55内に嵌入した際、嵌入されない角部53
a、53bの内、直角状角部53bが回動軌跡57内に
配置されるので、回動するプロテクタカバー35が嵌入
されない直角状角部53bに当たることはない。また、
逆に直角状角部53bが回動軌跡57の外側に配置され
るように鍔部53を嵌入溝55内に嵌入した場合は、嵌
入溝55内の円弧状部分55aと鍔部53の直角状角部
53bとが不完全な嵌入状態で当たってしまう。従っ
て、鍔部53の所定部分が嵌入溝55内に嵌入できず突
出状態となり、プロテクタカバー35が回動時に嵌入さ
れない直角状角部53bに当たってしまい、プロテクタ
カバー35の回動が阻止される。よって、誤嵌入を検知
できると共に電線61の噛み込みを確実に防止すること
ができる。
【0020】また、図4に示すようにコネクタ51が、
電線噛み込み防止柱49のないプロテクタカバー35側
に仮固定されようとした場合には、プロテクタ本体33
を矢印D方向に回動させると、鍔部53の直角状角部5
3bが回動軌跡57の外側に配置される。従って、プロ
テクタ本体33がD方向に回動されて行くとプロテクタ
本体33が直角状角部53bに当たってしまい、プロテ
クタ本体33の回動が阻止される。よって、プロテクタ
本体33とプロテクタカバー35を閉鎖状態に係合する
ことができず、誤嵌入を検知できると共に電線61の噛
み込みを確実に防止することができる。
【0021】上述したように本実施の形態のプロテクタ
の電線噛み込み防止構造においては、プロテクタ本体3
3の隅部に電線噛み込み防止柱49が立設されているの
で、電線61に張力が作用してもプロテクタ本体33の
縁部への電線61の乗り上げが電線噛み込み防止柱49
によって阻止され、電線61の噛み込みが確実に防止さ
れる。また、プロテクタ本体33の嵌入溝55内に所定
の鍔部53を嵌入したときのみプロテクタ本体33とプ
ロテクタカバー35の係合が可能となるように、鍔部5
3の対角線上にある一対の角部53a、53aが円弧形
状に形成されると共に、円弧状角部53a、53aに対
応する嵌入溝55内の嵌入空間が該角部と同形状に形成
されている。従って、プロテクタ本体33の嵌入溝55
内に所定以外の鍔部53を嵌入しても完全に嵌入させる
ことができず、プロテクタカバー35を回動させると、
該カバーの一側端部分が鍔部53に当たってしまいプロ
テクタ本体33とプロテクタカバー35を係合すること
ができない。
【0022】また、所定の鍔部53が電線噛み込み防止
柱49のないプロテクタカバー35側の嵌入溝55内に
嵌入された場合、プロテクタ本体33を回動させてプロ
テクタカバー35と係合させようとしても、該プロテク
タ本体の一側端部分が鍔部53に当たってしまいプロテ
クタ本体33とプロテクタカバー35を係合することが
できない。従って、電線噛み込み防止柱49を有するプ
ロテクタ本体33の嵌入溝55内に所定の鍔部53を嵌
入する以外にプロテクタ本体33とプロテクタカバー3
5を係合することができず、電線61の噛み込みが確実
に防止される。
【0023】また、一対の円弧状角部53a、53aが
対角線上に形成されているので、コネクタを中心軸周り
に180°回転させると、一方の円弧状角部53aが他
方の円弧状角部53aと入れ替わり同一位置に配置され
る。従って、プロテクタ本体33とプロテクタカバー3
5を係合可能な所定の鍔部53を2箇所設けたことにな
る。よって、電線61の噛み込みが確実に防止されると
共にプロテクタ31の組み立て作業の効率化を図ること
ができる。
【0024】なお、上述した実施の形態では、鍔部53
の一対の角部53a、53aを円弧形状に形成した場合
を一例に説明したが、鍔部53の少なくとも一つの角部
53aが円弧形状に形成されていれば良い。この場合、
プロテクタ31へ挟持されるコネクタ51の姿勢は一方
向のみとなるが、上述した電線61の噛み込みは確実に
防止できる。また、上述した実施の形態では、プロテク
タカバー35がプロテクタ本体33に対して薄肉ヒンジ
37によって回動自在に連結されていたが、軸と軸受を
持つような他の回動手段でもかまわない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載のプロテクタの電線噛み込み防止構造によれば、一方
の半割体の隅部に電線噛み込み防止柱が立設されると共
に、一方の半割体の嵌入溝内に所定の鍔部を嵌入したと
きのみ半割体同士の係合が可能となるように、鍔部の少
なくとも一つの角部が円弧形状に形成され、角部に対応
する嵌入溝内の嵌入空間が該角部と同形状に形成されて
いる。従って、電線に張力が作用しても一方の半割体の
縁部への電線の乗り上げが電線噛み込み防止柱によって
阻止され、電線の噛み込みが確実に防止される。
【0026】また、嵌入溝内に所定以外の鍔部を嵌入し
ても完全に嵌入させることができず、半割体同士を係合
することができない。また、コネクタの所定鍔部が電線
噛み込み防止柱のない他方の半割体の嵌入溝内に嵌入さ
れても、一方の半割体の一側端部分が鍔部に当たってし
まい半割体同士を係合することができない。従って、電
線噛み込み防止柱を有する一方の半割体の嵌入溝内に所
定の鍔部を嵌入する以外に半割体同士を係合することが
できず、電線の噛み込みが確実に防止される。
【0027】また、本発明の請求項2記載のプロテクタ
の電線噛み込み防止構造によれば、対角線上にある一対
の角部が円弧形状に形成されると共に、角部に対応する
嵌入溝内の嵌入空間が該角部と同形状に形成されてい
る。従って、コネクタを回転軸周りに180°回転させ
ても、円弧形状の角部が同一位置に配置されるので、半
割体同士を係合可能な所定の鍔部を2箇所設けたことに
なる。よって、電線の噛み込みが確実に防止されると共
にプロテクタの組み立て作業の効率化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロテクタの電線噛み込み防止構造の
一実施の形態例を示す斜視図である。
【図2】図1におけるコネクタを仮固定した状態を示す
平面図である。
【図3】図2におけるB−B断面図である。
【図4】プロテクタカバー側にコネクタを仮固定した状
態を示す断面図である。
【図5】従来のプロテクタを示す分解斜視図である。
【図6】図6における電線の噛み込み状態を示す平面図
である。
【符号の説明】
31 プロテクタ 33 プロテクタ本体(一方の半割体) 35 プロテクタカバー(他方の半割体) 37 ヒンジ 49 電線噛み込み防止柱 51 コネクタ 53 鍔部 53a 円弧状角部 53b 直角状角部 55 嵌入溝 55a 円弧状部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の半割体が回動自在に連結され、ハ
    ウジングの外周面に突設した略四角形の鍔部を備えたコ
    ネクタが前記半割体の一端側内周面に凹設された嵌入溝
    内に前記鍔部を嵌入して前記半割体同士を係合させるこ
    とで固定されるプロテクタにおいて、 一方の半割体の隅部に電線噛み込み防止柱が立設される
    と共に、前記一方の半割体の前記嵌入溝内に所定の前記
    鍔部を嵌入したときのみ前記半割体同士の係合が可能と
    なるように前記鍔部の少なくとも一つの角部が円弧形状
    に形成され、前記角部に対応する前記嵌入溝内の嵌入空
    間が該角部と同形状に形成されることを特徴とするプロ
    テクタの電線噛み込み防止構造。
  2. 【請求項2】 前記鍔部の内、対角線上にある一対の角
    部が円弧形状に形成されると共に、前記角部に対応する
    前記嵌入溝内の嵌入空間が該角部と同形状に形成される
    ことを特徴とする請求項1記載のプロテクタの電線噛み
    込み防止構造。
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