JP2017015174A - 推進管 - Google Patents
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Abstract
Description
この継手構造においては、地震等が生じて受口2に対し挿し口3の抜き差し(伸縮)が生じると、挿し口3の先端が受口2の内周面の奥壁に当接してそれ以上の差し込みを阻止するとともに、挿し口3の先端外周の突起9がロックリング6に当接してそれ以上の抜き出しを阻止する(特許文献1、段落0015〜同0016、図1等参照)。
しかし、その摩擦が少なくなっても、推進時に推進管の外周面(コンクリート層4、4aの外周面)に加わる力は大きく、特に、受口2の外周のコンクリート層4aは薄厚のため、衝撃等により剥離して破損する恐れが高い。破損して欠け落ちれば、凹凸が生じて推進作用に支障がでる。
このため、従来では、図3に示すように、金網aを埋設したりして、コンクリート層4aの強度を高めている。このとき、直部1外周面のコンクリート層4にも金網a等を埋設する。
この金網aの埋設(介在)及びその埋設状態でのコンクリート層4aの打設は、作業が繁雑となり、コストアップにもなる。
樹脂層は、コンクリート層に比べれば、容易に摩擦や衝撃に強いものとすることができる上に、型枠内への樹脂装填等によって容易に設けることができるため、コンクリート層4aの形成に比べれば、その形成作業も容易で安価である。
その樹脂層の材料としては、施工時(推進時)、摩擦や衝撃等によって損壊や崩壊しない強度を有するものであれば、何れでも良く、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等の種々の樹脂が考えられ、それらの樹脂において繊維強化プラスチック(FRP)等とすることもできる。
樹脂筒は、その周方向で分割し、その分割片を受口の外周面に宛がって固定することができる。その固定手段には、分割片同士の嵌り合いや、受口外周面との間への接着材の介在等が考えられる。接着材としては種々のものが考えられるが、例えば、コンクリートを挙げることができる。接着材は分割しない樹脂筒においても介在することができる。接着剤の介在は、樹脂筒と受口の隙間をなくすため、隙間の存在による樹脂筒の破損を防止する作用も発揮する。
コンクリート層の形成よりも、樹脂層の形成の方がその範囲も狭いことから容易であり、このため、樹脂層を先に形成することは作業性の面から有利である。
このダクタイル鋳鉄管は、従来と同様に、遠心鋳造法等によって製造する。
分割した場合、その各分割片は、筒状に突き合わせた際、その突き合わせ面に相互に嵌り合う凹凸の嵌合部を設けることができる。
分割片の場合は、各分割片を受口2の外周面に宛がって設けることとなる。
いずれの場合も、樹脂筒10の内面と受口2の外周面との間にはコンクリート等の接着材を介在して樹脂筒10の受口2への固着力を増すことが好ましい。
この推進時、直部1の外周面と受口2の外周面がほぼ面一(外径が一様)となっているため、この推進管Aの外周面は全長に亘って凹凸は少なく、円滑な推進が行われる。
地震等が生じれば、同様に、挿し口3の先端が受口2の内周面の奥壁に当接してそれ以上の差し込みを阻止するとともに、挿し口3の先端外周の突起9がロックリング6に当接してそれ以上の抜き出しを阻止する。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 推進管の直部
2 同受口
3 同挿し口
4 直部外周面のコンクリート層
4a 受口外周面のコンクリート層
5 ゴム輪
6 ロックリング
7 フランジ
8 推進力伝達材
9 突起
10 樹脂筒(樹脂層)
Claims (5)
- 内外径が一定な円筒状直部(1)と、その直部(1)の一端に設けられて内外径が前記直部(1)より大きい受口(2)と、同他端に設けられて前記直部(1)と内径が等しく前記受口(2)に嵌り得る外径の挿し口(3)とからなり、前記直部(1)の外周面から前記受口(2)の外周面に至るコンクリート層(4、4a)を設けて、その直部(1)と受口(2)の前記コンクリート層(4,4a)の外周面の外径を一様とした、前記挿し口(3)を受口(2)に差し込んで接続しつつ地下に埋設する推進管(A)であって、
上記受口(2)の外周面のコンクリート層(4a)を樹脂層(10)に代えたことを特徴とする推進管。 - 上記樹脂層を樹脂筒(10)の嵌め込みによって形成したことを特徴とする請求項1に記載の推進管。
- 上記樹脂筒(10)をその周方向で分割し、その分割片を受口の外周面に宛がい固定したことを特徴とする請求項2に記載の推進管。
- 上記樹脂筒(10)の内面と受口(2)の外面の間に接着材を介在したことを特徴とする請求項2又は3に記載の推進管。
- 請求項1乃至4の何れか一つに記載の推進管の製造方法であって、上記直部(1)と、その直部(1)の一端に設けられて内外径が前記直部(1)より大きい受口(2)と、同他端に設けられて前記直部(1)と内径が等しく前記受口(2)に嵌り得る外径の挿し口(3)と有するダクタイル鋳鉄管を製造した後、そのダクタイル鋳鉄管の受口(2)に上記樹脂層(10)を形成し、その後、直部(1)に上記コンクリート層(4)を形成することを特徴とする推進管の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2015132513A JP6599144B2 (ja) | 2015-07-01 | 2015-07-01 | 推進管 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114215964A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-03-22 | 中建协和建设有限公司 | 大直径市政工程顶管的大曲率转角可调补偿铰施工方法 |
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2015
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114215964A (zh) * | 2021-12-27 | 2022-03-22 | 中建协和建设有限公司 | 大直径市政工程顶管的大曲率转角可调补偿铰施工方法 |
CN114215964B (zh) * | 2021-12-27 | 2023-08-04 | 中建协和建设有限公司 | 大直径市政工程顶管的大曲率转角可调补偿铰施工方法 |
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JP6599144B2 (ja) | 2019-10-30 |
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