JP2017014994A - チェックバルブ及び、ピストン冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高温のピストンを効果的に冷却する。
【解決手段】
オイルジェット15に用いられるチェックバルブ43であって、バルブ内流路51aにおける閉弁位置と開弁位置の間を移動可能に配置され、閉弁位置ではオイルのノズル41への流入を阻止し、開弁位置ではオイルのノズル41への流入を許容する弁体53と、弁体53を介して作用されるオイル圧力に応じて変形し、オイルが所定圧力に満たない場合には弁体53を閉弁位置に位置付け、オイルが所定圧力以上の場合には弁体53を開弁位置に位置付ける第1コイルバネ54と、温度に応じて変形する形状記憶合金で作製され、所定温度以上の場合には第1コイルバネ54の復元力に抗して弁体53を開弁位置に移動させる第2コイルバネ55を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、チェックバルブ及び、ピストン冷却装置に関する。
内燃機関が備えるピストンを冷却する冷却装置として、ピストンにオイルを噴射するものが知られている。この冷却装置では、オイル流路の途中にチェックバルブが設けられており、チェックバルブよりも上流側のオイルが所定圧力以上になると、ノズルからオイルを噴射させている。
一方、低温状態のピストンにオイルを吹き付けてしまうと、ピストンの昇温までに時間が掛かってしまうことから、低温状態ではオイルを噴射させないようにした冷却装置が知られている。
例えば、特許文献1には、雰囲気温度が低温のときに弁体を閉弁位置に固定する形状に変形し、雰囲気温度が高温のときに弁体の固定を解除する形状に変形する形状記憶合金製のバルブ動作制御装置が開示されている。
特許文献2には、供給油圧によって動作する第1バルブ機構と、オイルの温度によって動作する第2バルブ機構を備え、オイルの低温状態では第2バルブ機構が閉弁状態になってオイルの下流側への流れが阻止され、オイルの高温状態では第2バルブ機構が開弁状態になると共に、オイルの供給圧力に応じて第1バルブ機構が開閉されるオイルジェット装置が開示されている。
特開平8−326535号公報 特開2011−12650号公報
上述の各特許文献に記載された装置は何れも、低温時にはオイル圧力に関わらずオイル噴射を停止させ、高温時にはオイル圧力が高くなった際にオイル噴射を実施させている。このため、ピストンが高温であってもオイル圧力が低い場合には、オイル噴射は行われない。高温のピストンに起因する不具合を軽減するためには、オイル圧力が低くてもオイル噴射を実施させて、ピストンを冷却することが有効である。
開示の装置は、高温のピストンを効果的に冷却することを目的とする。
開示の装置は、ピストンが往復移動されるシリンダ内部にノズルからオイルを噴射させるピストン冷却装置に用いられ、前記ノズルよりもオイル流れ方向の上流側に配設されるチェックバルブであって、バルブ内流路における閉弁位置と開弁位置の間を移動可能に配置され、前記閉弁位置では前記オイルの前記ノズルへの流入を阻止し、前記開弁位置では前記オイルの前記ノズルへの流入を許容する弁体と、前記弁体を介して作用される前記オイルの圧力に応じて変形し、前記オイルが所定圧力に満たない場合には前記弁体を前記閉弁位置に位置付け、前記オイルが前記所定圧力以上の場合には前記弁体を前記開弁位置に位置付ける第1バネ部材と、温度に応じて変形する形状記憶合金で作製され、所定温度以上の場合には前記第1バネ部材の復元力に抗して前記弁体を前記開弁位置に移動させる第2バネ部材とを備える。
開示の装置によれば、高温のピストンを効果的に冷却できる。
エンジンを模式的に説明する断面図である。 オイルジェットを模式的に説明する断面図である。 チェックバルブを模式的に説明する断面図であり、(A)は非高温であって低圧時の状態を、(B)は非高温であって高圧時の状態を、(C)は高温時の状態をそれぞれ示す。 ピストンの非高温時におけるピストン冷却装置の動作を模式的に説明する断面図であり、(A)はオイルが低圧時の状態を、(B)はオイルが高圧時の状態をそれぞれ示す。 ピストンの高温時におけるピストン冷却装置の動作を模式的に説明する断面図であり、(A)はオイルが低圧時の状態を、(B)はオイルが高圧時の状態をそれぞれ示す。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係るディーゼルエンジン1(内燃機関の一例,以下単にエンジン1という)について説明する。
エンジン1は、シリンダブロック2とシリンダヘッド3を備えている。シリンダブロック2の上側半部はシリンダ部10であり、内部には上下方向に延びる円形状の穴部11が設けられている。この穴部11には、シリンダライナ12が圧入されている。シリンダライナ12には、ピストン13が往復移動可能な状態で収納される。本実施形態では、シリンダ部10及びシリンダライナ12が、本発明に係るシリンダに相当する。
シリンダライナ12の下端、すなわちピストン13における下死点側の端には、クランクケース部20が設けられている。クランクケース部20には、クランク軸21が回転可能な状態で配置されている。クランク軸21が備えるクランクピン22には、コネクティングロッド23の大径部が回転可能な状態で取り付けられている。コネクティングロッド23の小径部は、ピストン13が備えるピストンピン13aに回転可能な状態で取り付けられている。
シリンダ部10の下端部には、オイル流路14が設けられている。オイル流路14は、主オイル流路14aと副オイル流路14bを含む。主オイル流路14aには、オイルポンプ(不図示)によってオイル(潤滑油)が供給される。副オイル流路14bは、主オイル流路14aよりも小さい直径の流路であり、主オイル流路14aとシリンダ部10の下面10a(図2を参照)を連通する。
シリンダ部10とクランクケース部20の境界位置には、オイル流路14から供給されたオイルをシリンダライナ12の内部空間に向けて噴射するオイルジェット15が設けられている。このオイルジェット15は、本発明に係るピストン冷却装置の一例である。すなわち、オイルジェット15から噴射されたオイルの一部は、ピストン13の内部に設けられたクーリングチャンネル13bに流入され、ピストン13の冷却に使用される。また、噴射されたオイルの一部はシリンダライナ12の内周面を流下するので、シリンダライナ12の冷却にも使用される。なお、オイルジェット15については、後で詳しく説明する。
シリンダヘッド3には、吸気ポート31と排気ポート32が形成されている。吸気ポート31は新気を導入する流路であり、排気ポート32は排気を排出する流路である。吸気ポート31には吸気バルブ33が配置され、排気ポート32には排気バルブ34が配置されている。吸気バルブ33及び吸気バルブ33には、それぞれの軸部に設けられたバルブスプリング35によって上向きの力が加えられている。吸気カム36及び排気カム37のカムプロフィールに従ってロッカーアーム38が揺動すると、吸気バルブ33や吸気バルブ33は、ロッカーアーム38の揺動に応じて上下方向に移動する。すなわち、吸気バルブ33や吸気バルブ33は、ピストン13の上下方向の往復移動に連動して開閉される。
吸気バルブ33と排気バルブ34の間にはインジェクタ39が配置されている。インジェクタ39は、燃料を燃焼室内に噴射する部材であり、燃焼室内に配置された先端部には噴射孔39aが形成されている。ピストン13の上死点で噴射孔39aから燃料を噴射させると、圧縮行程で圧縮された空気に触れて自己着火し、膨張行程に移行される。
次に、オイルジェット15について詳細に説明する。図2に示すように、オイルジェット15は、ノズル41と、台座42と、チェックバルブ43を備えている。
ノズル41は、円筒管によって作製されており、基端部41aが台座42に取り付けられると共に、先端部41bが上死点側に向けて屈曲されている。ノズル41の先端部41bは、先端に向かうほどに縮径されたテーパー形状となっている。
台座42は、金属製の筒状部材によって作製されており、シリンダ部10の下面10aに下方から取り付けられている。台座42の内周側には、円形断面の内部空間42aが形成されている。内部空間42aにはチェックバルブ43の筒状軸部51が挿入され、かつ、筒状軸部51の周囲がオイルで満たされている。このため、内部空間42aの直径は、筒状軸部51の直径よりも一回り大きい。台座42には、側面と内部空間42aとを連通する取付孔42bが設けられており、ノズル41の基端部41aが取付孔42bに圧入されている。従って、台座42は、内部空間42aのオイル圧力によって変形せず、ノズル41の基端部41aを支持可能な壁厚に定められている。この台座42は、後述するように、チェックバルブ43によってシリンダ部10に固着されている。
チェックバルブ43は、ノズル41よりもオイル流れ方向の上流側に配設されており、オイル流路14に存在するオイルの圧力や温度に応じて開閉される。そして、閉弁状態ではオイルのノズル41への流入が阻止され、開弁状態ではオイルのノズル41への流入が許容される。
図3(A)に示すように、チェックバルブ43は、筒状軸部51、頭部52、弁体53、第1コイルバネ54、及び、第2コイルバネ55を備える。
筒状軸部51は、円筒状金属によって作製されており、内部空間がバルブ内流路51aとされている。筒状軸部51の先端にはオイルの流入孔51bが設けられており、筒状軸部51の基端部側面にはオイルの排出孔51cが周方向に間隔を空けて複数設けられている。筒状軸部51の直径は、副オイル流路14bの直径よりも僅かに大きく定められている。筒状軸部51の先端側部分は、副オイル流路14bにカシメられる(図2参照)。
頭部52は、筒状軸部51の基端に設けられており、厚さ方向の途中までバルブ内流路51aが設けられている。本実施形態における頭部52は、筒状軸部51の軸方向から見た形状が正六角形をしている。頭部52における筒状軸部51側の面は、台座42の内部空間42aにおける直径よりも大きい面積に設けられている。これは、チェックバルブ43をシリンダ部10に取り付ける際に、頭部52によって台座42をシリンダ部10側に押圧して固着させ、もしくは、シリンダ部の下面10aのめねじ加工されたチェックバルブ43の取り付け穴におねじ加工された筒状軸部51をねじ込むことにより固着させ、かつ、頭部52によって台座42の開口を塞いで液密状態とするためである。
弁体53は、バルブ内流路51aを筒状軸部51の軸方向に沿って移動可能に配置されている。弁体53は、例えば円柱形状をした金属製部材で作製される。弁体53の直径と筒状軸部51の内径は揃えられている。これにより、弁体53の外周面は筒状軸部51の内周面に接触され、接触面が液密状態にシーリングされている。
第1コイルバネ54は、本発明の第1バネ部材の一例であり、バルブ内流路51aにおける弁体53よりも排出孔51c側の部分(オイル流れ方向の下流側)に配置されている。本実施形態において、第1コイルバネ54は、圧縮コイルバネが用いられている。この第1コイルバネ54は、オイルなどによって弁体53に頭部方向への外力が作用すると、外力の大きさに応じて中心軸方向に収縮する。第1コイルバネ54の収縮に伴い、弁体53が頭部方向へ移動される。
図3(A)において、弁体53は、筒状軸部51の排出孔51cよりも流入孔51b側に位置している。この状態では、流入孔51bと排出孔51cが弁体53によって遮断されているため、チェックバルブ43は閉弁状態になる。便宜上、以下の説明では、閉弁状態に対応する弁体53の位置を閉弁位置という。
図3(B)において、弁体53は、筒状軸部51の排出孔51cよりも頭部52側に位置している。この状態では、流入孔51bと排出孔51cがバルブ内流路51aによって連通されているため、チェックバルブ43は開弁状態になる。便宜上、以下の説明では、開弁状態に対応する弁体53の位置を開弁位置という。
第2コイルバネ55は、本発明の第2バネ部材の一例であり、図3(A)に示すように、オイル流路14における弁体53よりも流入孔51b側(オイル流れ方向の上流側)の部分に配置されている。本実施形態において、第2コイルバネ55は、形状記憶合金によって作製されている。この第2コイルバネ55は、雰囲気温度が高くなるほど中心軸方向へ伸長される。非高温下(例えば80℃未満)における第2コイルバネ55の長さは、弁体53を閉弁位置に位置付けるために必要な長さに定められている。このため、非高温下で弁体53は、第1コイルバネ54によって閉弁位置に配置される。
第2コイルバネ55の伸長に伴う弁体53の押圧力は、弁体53の開弁位置における第1コイルバネ54の復元力以上に定められている。このため、図3(C)に示すように、所定の高温下(例えば80〜100℃)では、第1コイルバネ54の復元力に抗して、第2コイルバネ55が弁体53を開弁位置まで移動させる。
次に、本実施形態のオイルジェット15の作用について説明する。
まず、図4を参照して、ピストン13が通常温度である場合の作用について説明する。ピストン13の温度とオイルの温度には相関関係があり、ピストン13が通常温度である場合、オイルは非高温(例えば80℃未満)になる。非高温下において、第2コイルバネ55は収縮されている。このため、バルブ内流路51aにおける弁体53の位置は、オイル圧力に応じて定められる。
オイル圧力がオイル噴射に至らない所定圧力未満である場合、図4(A)に示すように、第1コイルバネ54の復元力がオイル圧力に勝り、弁体53は閉弁位置に配置される。これにより、弁体53がオイルの下流側への流出を阻止し、ノズル41からオイルは噴射されない。
オイル圧力がオイル噴射に応じた所定圧力以上である場合、図4(B)に示すように、オイル圧力が第1コイルバネ54の復元力に勝り、弁体53は開弁位置に移動される。これにより、流入孔51bと排出孔51cが連通され、ノズル41からはオイル圧力に応じた量のオイルが噴射される。
次に、図5を参照して、ピストン13が高温状態である場合の作用について説明する。ピストン13が高温状態である場合、オイルも高温(例えば80〜100℃)になる。高温下において、弁体53には、第2コイルバネ55の変形に起因する付勢力とオイル圧力が作用する。これにより、弁体53は、第1コイルバネ54の復元力に抗して移動し、開弁位置に移動する。このため、オイルはチェックバルブ43からノズル41へ流入し、ノズル41からはオイル圧力に応じた量のオイルが噴射される。
例えば、図5(A)に示すように、オイル圧力が低い場合には、比較的少量のオイルがノズル41から噴射される。一方、図5(B)に示すように、オイル圧力が高い場合には、比較的多量のオイルがノズル41から噴射される。このように、ピストン13が高温状態にある場合、オイル圧力の高低に関わらずノズル41からはオイルが噴射される。これにより、ピストン13が冷却される。また、オイルによってシリンダライナ12も冷却される。
以上詳述したように、本実施形態のオイルジェット15(チェックバルブ43)では、バルブ内流路51aにおける閉弁位置と開弁位置の間を移動可能に配置され、閉弁位置ではオイルのノズル41への流入を阻止し、開弁位置ではオイルのノズル41への流入を許容する弁体53と、弁体53を介して作用されるオイル圧力に応じて変形し、オイルが所定圧力に満たない場合には弁体53を閉弁位置に位置付け、オイルが所定圧力以上の場合には弁体53を開弁位置に位置付ける第1コイルバネ54と、温度に応じて変形する形状記憶合金で作製され、所定温度以上の場合には第1コイルバネ54の復元力に抗して弁体53を開弁位置に移動させる第2コイルバネ55を備えているので、ピストン13が高温状態の場合には、オイルも高温になるため、第2コイルバネ55が弁体53を開弁位置に移動させる。これにより、オイル圧力の高低に関わらずオイルが噴射され、ピストン13やシリンダライナ12を効果的に冷却できる。
また、第1コイルバネ54が、バルブ内流路51aにおける弁体53よりもオイル流れ方向の下流側に配置された圧縮コイルバネであり、第2コイルバネ55が、バルブ内流路51aにおける弁体53よりもオイル流れ方向の上流側に配置され、温度が高くなるほど中心軸方向へ伸長されるコイルバネであるので、構成の簡素化が図れ、高い信頼性を得ることができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、内燃機関に関し、ディーゼルエンジン1に限定されない。ガソリンエンジン1であってもよいし、シリンダライナ12を備えていないエンジン1であっても同様に適用できる。
前述の実施形態では、第1バネ部材として圧縮コイルバネで作製された第1コイルバネ54を用い、第2バネ部材として所定の高温状態で伸長する形状記憶合金製の第2コイルバネ55を用いたが、各バネ部材は、これらに限定されるものではない。
例えば、第1バネ部材として引張コイルバネを用い、第2バネ部材として所定の高温状態で中心軸方向に収縮する形状記憶合金製のコイルバネを用いることもできる。この場合、第1バネ部材の一端をバルブ内流路51aにおける流入孔51b側に、他端を弁部材にそれぞれ接合し、第2バネ部材の一端を弁部材に、他端をバルブ内流路51aにおける頭部52側にそれぞれ接合する。
また、チェックバルブ43の頭部52は、台座42の開口を液密状態で塞ぐことができれば、六角形以外の形状であってもよい。例えば、円形や正方形であってもよい。
1…ディーゼルエンジン,2…シリンダブロック,3…シリンダヘッド,10…シリンダ部,10a…シリンダ部の下面,11…穴部,12…シリンダライナ,13…ピストン,13a…ピストンピン,13b…クーリングチャンネル,14…オイル流路,14a…主オイル流路,14b…副オイル流路,15…オイルジェット,20…クランクケース部,21…クランク軸,22…クランクピン,23…コネクティングロッド,31…吸気ポート,32…排気ポート,33…吸気バルブ,34…排気バルブ,35…バルブスプリング,36…吸気カム,37…排気カム,38…ロッカーアーム,39…インジェクタ,39a…噴射孔,41…ノズル,41a…ノズルの基端部,41b…ノズルの先端部,42…台座,42a…台座の内部空間,42b…台座の取付孔,43…チェックバルブ,51…筒状軸部,51a…バルブ内流路,51b…オイルの流入孔,51c…オイルの排出孔,52…頭部,53…弁体,54…第1コイルバネ,55…第2コイルバネ

Claims (3)

  1. ピストンが往復移動されるシリンダ内部にノズルからオイルを噴射させるピストン冷却装置に用いられ、前記ノズルよりもオイル流れ方向の上流側に配設されるチェックバルブであって、
    バルブ内流路における閉弁位置と開弁位置の間を移動可能に配置され、前記閉弁位置では前記オイルの前記ノズルへの流入を阻止し、前記開弁位置では前記オイルの前記ノズルへの流入を許容する弁体と、
    前記弁体を介して作用される前記オイルの圧力に応じて変形し、前記オイルが所定圧力に満たない場合には前記弁体を前記閉弁位置に位置付け、前記オイルが前記所定圧力以上の場合には前記弁体を前記開弁位置に位置付ける第1バネ部材と、
    温度に応じて変形する形状記憶合金で作製され、所定温度以上の場合には前記第1バネ部材の復元力に抗して前記弁体を前記開弁位置に移動させる第2バネ部材とを備える
    ピストン冷却装置用のチェックバルブ。
  2. 前記第1バネ部材は、前記バルブ内流路における前記弁体よりもオイル流れ方向の下流側に配置された圧縮コイルバネであり、
    前記第2バネ部材は、前記バルブ内流路における前記弁体よりもオイル流れ方向の上流側に配置され、温度が高くなるほど中心軸方向へ伸長されるコイルバネである
    請求項1に記載のピストン冷却装置用のチェックバルブ。
  3. オイルを噴射するノズル、及び、前記ノズルよりもオイル流れ方向の上流側に配設されたチェックバルブを備え、ピストンが往復移動されるシリンダ内部に前記オイルを噴射するピストン冷却装置であって、
    前記チェックバルブは、
    バルブ内流路における閉弁位置と開弁位置の間を移動可能に配置され、前記閉弁位置では前記オイルの前記ノズルへの流入を阻止し、前記開弁位置では前記オイルの前記ノズルへの流入を許容する弁体と、
    前記弁体を介して作用される前記オイルの圧力に応じて変形し、前記オイルが所定圧力に満たない場合には前記弁体を前記閉弁位置に位置付け、前記オイルが前記所定圧力以上の場合には前記弁体を前記開弁位置に位置付ける第1バネ部材と、
    温度に応じて変形する形状記憶合金で作製され、所定温度以上の場合には前記第1バネ部材の復元力に抗して前記弁体を前記開弁位置に移動させる第2バネ部材とを備える
    ピストン冷却装置。
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