JP2017014582A - 成膜マスクの製造方法及びその製造装置 - Google Patents

成膜マスクの製造方法及びその製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】成膜形成される薄膜パターンの位置精度の向上を図る。
【解決手段】基板上に薄膜パターンを成膜形成するための成膜マスクの製造方法であって、樹脂製フィルムと、複数の貫通孔を形成したメタルシートとを積層した構造のマスクシートを枠状のフレームの一端面に張架して前記フレームで支持する第1段階と、成膜時に前記フレームに発生する変形と同じ変形を前記フレームに生じさせた状態で前記メタルシートにレーザ光を照射し、前記貫通孔内の前記樹脂製フィルムに開口パターンを形成する第2段階と、を行うものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に薄膜パターンを成膜形成するための成膜マスクの製造方法に関し、特に成膜形成される薄膜パターンの位置精度の向上を図り得る成膜マスクの製造方法及びその製造装置に係るものである。
従来の成膜マスクは、マスク本体と、マスク本体を支持する複数の辺部を有し、該複数の辺部のうち少なくとも一辺部に、該一辺部の長さ方向に沿って複数の溝を形成したフレーム本体と、を備え、フレーム本体の軽量化を実現しながら、高剛性を維持させることにより、マスク本体の張力による影響を受け難くしてフレーム本体の変形を抑制できるようになっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−194062号公報
しかし、このような従来の成膜マスクにおいては、マスク本体の張力の影響を完全に排除してフレーム本体の変形を無くすことはできなかった。したがって、このような従来の成膜マスクを使用しても基板上に成膜形成される薄膜パターンに高い位置精度を確保することは困難であった。
特に、微細な画素電極を高精細に配置して有する有機EL表示パネルの有機EL層を高い位置精度で形成することは、より困難であった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、成膜形成される薄膜パターンの位置精度の向上を図り得る成膜マスクの製造方法及びその製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による成膜マスクの製造方法は、基板上に薄膜パターンを成膜形成するための成膜マスクの製造方法であって、樹脂製フィルムと、複数の貫通孔を形成したメタルシートとを積層した構造のマスクシートを枠状のフレームの一端面に張架して前記フレームで支持する第1段階と、成膜時に前記フレームに発生する変形と同じ変形を前記フレームに生じさせた状態で前記メタルシートにレーザ光を照射し、前記貫通孔内の前記樹脂製フィルムに開口パターンを形成する第2段階と、を行うものである。
また、本発明による成膜マスクの製造装置は、基板上に薄膜パターンを成膜形成するための成膜マスクの製造装置であって、樹脂製フィルムと、複数の貫通孔を形成したメタルシートとを積層した構造のマスクシートを枠状のフレームの一端面に張架して前記フレームに支持した開口パターン未加工マスクを保持すると共に、成膜時に前記フレームに発生する変形と同じ変形を前記フレームに生じさせ得るようにしたマスク保持手段と、前記マスクシートにレーザ光を照射して前記貫通孔内の前記樹脂製フィルムに開口パターンを形成するレーザ光照射装置と、を備えたものである。
本発明によれば、成膜時にフレームに発生する変形と同じ変形をフレームに生じさせた状態で開口パターンが形成されるので、成膜時にフレームが変形しても、開口パターンの位置ずれを抑制することができる。したがって、成膜形成される薄膜パターンの位置精度の向上を図ることができる。
本発明による成膜マスクの製造方法の一実施形態を示すフローチャートである。 本発明の製造方法により製造される成膜マスクの一実施形態を示す中心線断面図である。 樹脂製フィルムに形成される開口パターンを示す平面図であり、(a)はスリット状の開口パターンを示し、(b)は矩形状の開口パターンを示す。 メタルシートに形成される貫通孔を示す平面図であり、(a)はスリット状の貫通孔を示し、(b)は矩形状の貫通孔を示す。 開口パターン未加工のマスク用部材形成工程を示す説明図である。 フレーム接続工程を示す説明図である。 フレーム変形が無い状態で開口パターンを形成して製造される成膜マスクを説明する図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図7で形成された成膜マスクの成膜時における変形を説明する図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 成膜時におけるフレームの変形を事前測定する工程を説明する図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明による成膜マスクの製造装置の第1の実施形態を示す概略構成図である。 フレーム変形の目標値を設定するための基準位置計測工程を説明する図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 フレームを強制的に変形させる一実施例を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図12により強制的に変形されたフレームに開口パターンを形成する工程を説明する図で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図13により形成された開口パターンのフレーム変形が除かれたときの状態を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を示す。 図13により形成された開口パターンの成膜時における状態を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は正面図を示す。 本発明による成膜マスクの製造装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による成膜マスクの製造方法の一実施形態を示すフローチャートである。この成膜マスクの製造方法は、概略、樹脂製フィルムと、複数の貫通孔を形成したメタルシートとを積層した構造のマスクシートを枠状のフレームの一端面に張架してフレームで支持する第1段階と、成膜時に上記フレームに発生する変形と同じ変形を上記フレームに生じさせた状態で上記メタルシートにレーザ光を照射し、上記貫通孔内の上記樹脂製フィルムに開口パターンを形成する第2段階と、を行うものである。
ここで説明する成膜マスク1は、図2に示すように、例えば有機EL表示パネルの赤(R)、緑(G)又は青(B)色の画素電極に対応させてスリット状の複数の開口パターン2(図3(a)参照)、又は矩形状の複数の開口パターン2(図3(b)参照)を設けた樹脂製フィルム3と、少なくとも1つの上記開口パターン2を内包する大きさの貫通孔4を設けた磁性金属材料から成るメタルシート5(図4(a),(b)参照)とを積層したマスクシート6と、磁性金属材料から成る枠状のフレーム7と、を備えて構成され、マスクシート6にその面に平行な外方にテンションを加えた状態でメタルシート5の周縁部をフレーム7の一端面7aにスポット溶接して固定した、例えば平面視長方形状のものである。なお、成膜マスク1の外形形状は、平面視長方形状のものに限られず、被成膜基板(以下、単に「基板」という)17の外形形状に合わせて決定させるが、ここでは一例として平面視長方形状の成膜マスク1について説明する。
上記メタルシート5には、図4(a),(b)に示すように、複数の計測用マーク8が予め設けられている。この複数の計測用マーク8は、蒸着時の成膜マスク1の変形量を計測するためのもので、図4(a),(b)において破線で囲われたフレーム7の枠内にて、上記複数の貫通孔4が形成された領域外に、フレーム7の内周縁に沿って設けられており、上記複数の貫通孔4及び基板17とのアライメントを取るためのアライメントマーク9と同じ工程で形成される、円形状又は矩形状の孔である。
以下、本発明による成膜マスクの製造方法について図1を参照して詳細に説明する。
先ず、ステップS1は、準備段階である。この準備段階は、開口パターン未加工のマスクを形成する段階であり、第1段階となるものである。
この準備段階は、次のようにして実施される。
先ず、図5を参照して、開口パターン未加工のマスクシート6(以下「マスク用部材10」という)を形成する工程について説明する。
最初に、図5(a)に示すように、ポリイミドやポリエチレンテレフタレート(PET)等の可視光を透過する樹脂製フィルム3の一面に、蒸着又はスパッタリング等の公知の成膜技術によりニッケル等の金属薄膜のシード層(下地層)11を形成する。
次に、図5(b)に示すように、上記シード層11上に、形成しようとするメタルシート5と同じ厚み(約10μm〜約50μm)でフォトレジスト12を塗布する。
次いで、図5(c)に示すように、フォトマスクを使用して上記フォトレジスト12を露光し、現像して上記貫通孔4、計測用マーク8及びアライメントマーク9に対応した位置にフォトレジスト12の島パターン13を形成する。
続いて、図5(d)に示すように、上記樹脂製フィルム3をニッケル等のめっき浴に浸漬して電気めっきし、上記島パターン13の外側の上記シード層11上にニッケル等の磁性金属材料14を約10μm〜約50μmの厚みで析出させる。
さらに、図5(e)に示すように、溶剤又はレジスト剥離液により上記島パターン13を除去した後、島パターン13の下側に存在するシード層11をエッチングして除去する。これにより、樹脂製フィルム3と、貫通孔4を備えるメタルシート5とを積層したマスク用部材10が形成される。
又は、マスク用部材10は、次のようにして形成してもよい。即ち、約10μm〜約50μmのニッケル等の磁性金属材料の金属シートの一面にポリイミド等の樹脂液を5μm〜30μm程度の厚みに塗布してこれを200℃〜300℃で焼成し、樹脂製フィルム3を形成する。次に、上記金属シートの他面にフォトレジスト12を塗布し、該フォトレジスト12をフォトマスクを使用して露光し、現像してレジストマスクを形成する。次いで、レジストマスクを使用して上記金属シートをエッチングし、複数の貫通孔4、複数の計測用マーク8及びアライメントマーク9を形成する。その後、レジストマスクを溶剤又はレジスト剥離液により除去し、マスク用部材10を形成する。
図6はフレーム接続工程を示す説明図である。
図6(a)に示すように、マスク用部材10のメタルシート5側の面をフレーム7に対面させた状態で、同図に示す矢印方向にテンションFをかけて、マスク用部材10を枠状のフレーム7の一端面7aに張架する。
次に、図6(b)に示すように、マスク用部材10の周縁部にレーザ光Lを照射し、メタルシート5とフレーム7の一端面7aとをスポット溶接する。これにより、マスク用部材10がフレーム7の一端面7aに固定されて支持された開口パターン未加工のマスク(以下「開口パターン未加工マスク15」という)が完成する。
このようにして、本発明の成膜マスクの製造方法における準備段階(第1段階)が終了する。
引き続いて、成膜マスクの製造工程は、開口パターン形成工程(第2段階)に移る。
通常の開口パターン形成工程は、開口パターン未加工マスク15を、図7(b)に示すように、マスク用部材10側を平坦なガラス面を有するステージ16上に載置した状態でフレーム7側からレーザ光を照射することにより、メタルシート5の貫通孔4内の樹脂製フィルム3に複数の開口パターン2が形成されている。
この場合、開口パターン未加工マスク15は、図6に示すように、マスク用部材10の四方にテンションFを架けた状態でフレーム7に固定されるため、上記テンションFが取り除かれるとマスク用部材10には縮み応力が作用し、フレーム7のマスク用部材10を固定した側とは反対側が凸状となるようにフレーム7が変形する。しかしながら、このように変形した開口パターン未加工マスク15も、図7(b)に示すようにマスク用部材10側がステージ16側となるようにしてステージ16上に載置されると、フレーム7の自重により上記変形が矯正されてマスク用部材10はステージ16の平坦なガラス面に密着する。
このような状態でフレーム7側からレーザ光を照射し、複数の開口パターン2をレーザ加工すると、開口パターン2は、図7(a)に示すように設計で定められた正規の位置に位置精度よく形成される(矩形状の有効領域を参照)。しかし、成膜時には、図8(b)に示すように、成膜マスク1は、基板17の裏面に配置されたマグネットシート18によりマスクシート6のメタルシート5が吸引され、樹脂製フィルム3を基板17に密着させた状態でフレーム7側を下にして基板ホルダー19に保持される。この場合、基板ホルダー19の中央部には、蒸着材料の蒸発粒子が通過できるように開口部20が形成されており、基板17がマグネットシート18と成膜マスク1に挟持された一体物は、その周縁部が基板ホルダー19に保持されているだけである。したがって、上記一体物は、下に凸状に撓むと共に、図8(a)に示すようにフレーム7の長軸に平行な側部7bが内側に凹むようにフレーム7が変形する。これに伴って、マスクシート6に形成された複数の開口パターン2の位置は、図8(a)に示すように、設計で定められた位置から最大10μm程度ずれてしまう(変形した有効領域を参照)。それ故、基板17に成膜される薄膜パターンの形成位置もずれることになる。
なお、図7(a)及び図8(a)においては、図が煩雑になるのを避けるために開口パターン2及び貫通孔4は図示省略し、複数の開口パターン2及び貫通孔4が形成された有効領域の形状の変化のみを示している。また、後に示す図13〜15においても同様である。したがって、上記有効領域の形状が変形することは、開口パターン2及び貫通孔4の位置がずれることを意味する。
本発明による成膜マスクの製造方法は、成膜時にフレーム7が変形しても複数の開口パターン2が設計で定められた正規の位置に位置付けられるようにしようとするものである。以下、本発明の成膜マスクの製造方法における特徴部分である開口パターン形成工程について詳細に説明する。図1に示すステップS2〜S7が上記開口パターン形成工程に対応する。
先ず、ステップS2においては、成膜時におけるフレーム7の変形量が事前に測定される。詳細には、基板17の成膜面にマスク用部材10の樹脂製フィルム3を密着させた開口パターン未加工マスク15が、成膜時と同様に、図9(b)に示すようにフレーム7側を下にして計測装置の基板ホルダー21に設置される。
この場合、基板ホルダー21は、蒸着装置の基板ホルダー19と同様に、蒸着材料の蒸発粒子が通過できるような開口部22を中央に形成し、上記フレーム7の周縁部を保持するようになっている。したがって、基板17と開口パターン未加工マスク15とが一体となった一体物は、図9(b)に示すように、基板17及び開口パターン未加工マスク15のフレーム7の自重、及び開口パターン未加工マスク15のマスク用部材10の収縮応力によるフレーム7の変形により撓み、開口パターン未加工マスク15は、下に凸状に変形する。上記一体物の撓み量は、基板17及び成膜マスク1の大きさや形状、フレーム7の材質及びフレーム7の剛性により変わるが、最大で約100μm程度である。
図9(a)は、下に凸状に変形した開口パターン未加工マスク15の平面図である。開口パターン未加工マスク15の変形により、フレーム7の内周縁に沿ってメタルシート5に予め設けられた複数の計測用マーク8の位置がずれる。なお、図9(a)は、図が煩雑になるのを避けるために、計測用マーク8及びアライメントマーク9にのみ注目し、メタルシート5の貫通孔4は図示省略されている。
上記複数の計測用マーク8a〜8hの位置は、計測装置に設置された測長装置の撮像カメラにより、フレーム7の開口を通して下側から撮影して計測される。詳細には、例えば、上記撮像カメラを初期位置から2次元平面内をXY方向に移動しながら、撮像カメラで各計測用マーク8a〜8hを撮影する。そして、撮像カメラの上記初期位置からの移動量に基づいて、各計測用マーク8a〜8hの中心と撮像カメラの視野中心とが合致したときの撮像カメラのX,Y位置を求める。さらに、撮像カメラを上下動させて各計測用マーク8a〜8hの像が鮮明になるようにオートフォーカスさせ、撮像カメラのフォーカス点におけるZ位置(撮像カメラの初期位置からのZ方向への変位量)を求める。このようにして得られた撮像カメラのX,Y,Z位置が各計測用マーク8a〜8hの3次元位置に相当する。各計測用マーク8a〜8hの3次元位置情報は、測長装置に備える記憶部に一旦記憶される。なお、撮像カメラは固定して、基板ホルダー21をXYZ方向に移動させてもよく、又は両者を相対的に移動させてもよい。
次に、各計測用マーク8a〜8hの3次元位置情報を上記記憶部から読み出し、測長装置の演算部で演算して複数の計測用マーク8a〜8hの分布の中心位置を求める。そして、該中心位置をXYZ座標の原点に定めて各計測用マーク8a〜8hのXYZ座標を算出し、これを記憶部に保存する。
なお、上記原点は、各計測用マーク8a〜8hの分布の中心位置から求めるのではなく、メタルシート5に予め形成された複数のアライメントマーク9の配置の中心位置から求めてもよい。
ステップS3においては、フレーム7の変形がない状態における各計測用マーク8a〜8hの位置(正規の位置)測定が実施される。この計測用マーク8a〜8hの位置測定は、本発明による成膜マスクの製造装置を使用して行われる。
ここで、本発明による成膜マスクの製造装置について説明する。
図10は本発明による成膜マスクの製造装置の第1の実施形態を説明する概略構成図である。この成膜マスクの製造装置は、開口パターン未加工マスク15に開口パターン2をレーザ加工するもので、マスク保持手段23と、レーザ光照射装置24と、測長装置25と、制御装置26と、を備えて構成されている。
上記マスク保持手段23は、樹脂製フィルム3と複数の貫通孔4を形成したメタルシート5とを積層した構造のマスク用部材10を枠状のフレーム7の一端面7aに張架してフレーム7に支持した構造の開口パターン未加工マスク15を、その樹脂製フィルム3の面を基板17と材質及び形状の同じガラス基板27の平坦な表面に密着させて保持するもので、成膜時にフレーム7に発生する変形と同じ変形をフレーム7に生じさせ得るように、フレーム7に外力を作用させてフレーム7を変形させる変形付与手段28と、開口パターン未加工マスク15をガラス基板27に密着させた状態で保持するステージ16と、を含むものである。
詳細には、上記変形付与手段28は、例えば加圧シリンダーであり、その押し込み量を制御して上記開口パターン未加工マスク15の周縁部と上記ガラス基板27の裏面中央部とに互いに反対方向の外力を作用させ、成膜時にフレーム7に発生する変形と同じ変形をフレーム7に生じさせるようになっている。この場合、必要に応じてフレーム7の側面に内方に向かう外力を作用させる加圧シリンダーを追加して備えてもよい。
又は、上記ガラス基板27と該ガラス基板27を水平に保持するステージ16との間に所望の厚みのシムを挿入すると共に、開口パターン未加工マスク15の周縁部を加圧シリンダーで下方に押圧してフレーム7を変形させるものであってもよい。
さらにまた、上記変形付与手段28は、例えば、成膜時の成膜マスク1の変形量と同じ曲率の凸面を有するガラス基板と、開口パターン未加工マスク15の周縁部をガラス基板側に押し込んで開口パターン未加工マスク15を変形させ、開口パターン未加工マスク15の樹脂製フィルム3をガラス基板の凸面に密着させる加圧シリンダーと、を備えたものであってもよい。
上記マスク保持手段23の上方には、レーザ光照射装置24が設けられている。このレーザ光照射装置24は、マスク保持手段23に変形した状態で保持された開口パターン未加工マスク15に、例えば400nm以下のレーザ光を照射して、メタルシート5の貫通孔4内の樹脂製フィルム3をアブレートし、開口パターン2を形成するもので、レーザ29と、カップリング光学系30と、シャドウマスク31と、対物レンズ32と、を光の進行方向の上流側からこの順に配置して備えている。そして、後述の制御装置26により制御されてXY平面内を二次元方向にステップ移動すると共に、Z軸方向に変位可能に構成されている。
ここで、上記レーザ29は、400nm以下のレーザ光を放射する、例えばKrF248nmのエキシマレーザである。また、カップリング光学系30は、上記レーザ29から放出されたレーザ光の光束径を拡張すると共に、レーザ光の強度部分布を均一にして後述のシャドウマスク31に照射するもので、ビームエキスパンダやフォトインテグレータ等を含んで構成されている。さらに、シャドウマスク31は、入射する単一のレーザ光を樹脂製フィルム3上に照射される複数のレーザ光に分離すると共に、分離されたレーザ光の照射面積及び照射ピッチが、後述の対物レンズ32の縮小倍率に応じて開口パターン2の面積及び配列ピッチに等しくなるように複数のレーザ光の断面形状を整形して射出するもので、薄板の不透明基材に複数の開口を設けたものである。又は、透明基板の一面に形成された不透明膜に複数の開口を設けたものであってもよい。そして、上記対物レンズ32は、上記シャドウマスク31の開口を縮小して樹脂製フィルム3面上に合焦させるもので、凸レンズである。又は複数のレンズを組み合わせて構成したものであってもよい。
上記開口パターン未加工マスク15のフレーム7の枠内に対応してメタルシート5に予め形成された複数の計測用マーク8a〜8hの位置を計測可能に測長装置25が設けられている。この測長装置25は、上記複数の計測用マーク8a〜8hを撮影して、フレーム7の変形で位置がずれる複数の計測用マーク8a〜8hの位置ずれ量を計測し、その結果に基づいて成膜時にフレーム7に発生する変形と同じ変形をフレーム7に再現できるようにしようとするもので、撮像カメラ33と、図示省略のポジションセンサーと、図示省略の演算手段と、を備えて構成されている。
ここで、上記撮像カメラ33は、開口パターン未加工マスク15のフレーム7の枠内に対応してメタルシート5に予め形成された複数の計測用マーク8a〜8hやアライメントマーク9を撮影し、それらの位置を計測可能にするためのもので、CCDカメラやCMOSカメラ等であり、上記対物レンズ32からシャドウマスク31に向かう光路が400nm以下の紫外線を透過し、可視光を反射するダイクロイックミラー34で分岐された光路上に設けられている。そして、撮像カメラ33は、上記レーザ光照射装置24と一体的にX,Y,Z方向に移動可能となっている。
また、上記ポジションセンサーは、レーザ光照射装置24のX,Y,Z方向への移動量を計測するためのもので、X,Y,Z軸用の3つのセンサーから成っている。
さらに、上記演算手段は、撮像カメラ33で撮影された各マークの中心とカメラの視野中心が合致すると共に、各マークの撮像画像が鮮明となるようなレーザ光照射装置24の初期位置からの移動距離を上記ポジションセンサーからの入力信号に基づいて演算するものであり、測長装置25用として単独に備えても、後述の制御装置26に組み込まれていてもよい。
上記レーザ光照射装置24、マスク保持手段23、測長装置25に電気的に接続して制御装置26が設けられている。この制御装置26は、レーザ光照射装置24、マスク保持手段23、測長装置25に所定の動作を行わせるように駆動制御すると共に、装置全体を統合して制御するものである。詳細には、制御装置26は、レーザ光照射装置24のレーザ29のON/OFF駆動を制御すると共に、レーザ光照射装置24のX,Y,Z方向への移動を制御する。また、開口パターン未加工マスク15のフレーム7に成膜時のフレーム7の変形と同じ変形を生じさせるように、マスク保持手段23に備える変形付与手段28の駆動を制御する。さらに、測長装置25のON/OFF駆動を制御すると共に、測長装置25から入力する各計測用マーク8a〜8hの位置情報に基づいてマスク保持手段23の変形付与手段28を駆動する。
なお、図10において、符号35は撮像カメラ33による撮影領域を照明する照明光源(例えば、ハロゲンランプ等)であり、符号36はハーフミラー、符号37は全反射ミラー、符号38はリレーレンズである。また、符号39は対物レンズ32と協働してシャドウマスク31の開口を樹脂製フィルム3上に結像する結像レンズ、符号40は、対物レンズ32と協働してメタルシート5の貫通孔4、複数の計測用マーク8a〜8h及びアライメントマーク9を撮像カメラ33の撮像素子上に結像する結像レンズである。そして、上記シャドウマスク31と撮像カメラ33の撮像素子とは、対物レンズ32の結像位置と共役の関係を成している。
以下、このように構成された本発明による成膜マスクの製造装置を使用して行うステップS3について詳細に説明する。
ステップS3は、フレーム7の変形がない状態における各計測用マーク8a〜8hの位置測定をする段階であり、先ず、開口パターン未加工マスク15の樹脂製フィルム3をガラス基板27の平坦面に密着させた状態で、ガラス基板27を下側にして平坦なステージ16上に保持する。
この場合、開口パターン未加工マスク15は、図6に示すように、マスク用部材10の四方にテンションFをかけた状態でフレーム7に固定されるため、上記テンションFが取り除かれるとマスク用部材10には縮み応力が作用し、フレーム7のマスク用部材10を固定した側とは反対側が凸状となるようにフレーム7が変形する。しかしながら、このように変形した開口パターン未加工マスク15も、マスク用部材10側がステージ16側となるようにしてステージ16上に載置されると、図11(a),(b)に示すように、フレーム7の自重により上記変形が矯正されてマスク用部材10の樹脂製フィルム3は平坦なガラス基板27に密着する。そして、図11(a)に示すように、各計測用マーク8a〜8hは、フレーム7が変形していないときの正規の位置に位置付けられる。
次いで、測長装置25を駆動すると共に、レーザ光照射装置24をX,Y方向に移動して撮像カメラ33の視野中心にメタルシート5に設けられた計測用マーク8aの中心を位置付ける。さらに、撮像カメラ33による計測用マーク8aの映像が鮮明になるようにレーザ光照射装置24をZ方向に変位させてオートフォーカス調整を行う。その結果、レーザ光照射装置24の初期位置からのX,Y,Z方向への移動量に基づいて計測用マーク8aの3次元位置情報を得る。この位置情報は、演算手段に備える図示省略の記憶部に一旦記憶される。同様にして計測用マーク8b〜8hの3次元位置情報が取得され上記記憶部に記憶される。
測長装置25の演算手段は、各計測用マーク8a〜8hの3次元位置情報を記憶部から読み出し、複数の計測用マーク8a〜8hの分布の中心位置を演算する。そして、その中心位置をXYZ座標の原点に定めて各計測用マーク8a〜8hの3次元座標を算出し、記憶部に保存する。
次に、ステップS4においては、ステップS2で得られた各計測用マーク8a〜8hの3次元座標と、ステップS3で得られた各計測用マーク8a〜8hの3次元座標とが測長装置25で比較され、各計測用マーク8a〜8hの座標の位置ずれ量が求められる。そして、この位置ずれ量を強制的に変形させるフレーム変形の目標値として設定する。なお、ステップS2とステップS3では、開口パターン未加工マスク15の上下が反転しているため、ステップS2で得られた各計測用マーク8a〜8hの3次元座標及びステップS3で得られた各計測用マーク8a〜8hの3次元座標のうち、Y座標及びZ座標の符号は逆になる。
続いて、ステップS5においては、開口パターン未加工マスク15及びガラス基板27に対して変形付与手段28により外力が作用され、フレーム7が変形される。詳細には、ステップS4で得られたフレーム変形の目標値と、変形付与手段28により開口パターン未加工マスク15に外力が付与されて各計測用マーク8a〜8hの3次元座標がステップS3で得られた正規の位置からずれる位置ずれ量とを測長装置25で比較する。
より詳細には、図12(b)に示すように、開口パターン未加工マスク15の長軸方向の両端を固定した状態で、開口パターン未加工マスク15の中央部に対応したガラス基板27の下面中央を押し上げるように変形付与手段28の押圧シリンダーで加圧する。また、図12(a)に示すように、必要に応じて、開口パターン未加工マスク15のフレーム7の長辺側面7bに内側に向かう応力を変形付与手段28の別の押圧シリンダーにより付加する。この場合、押圧シリンダーの突き出し量を変えながら、その都度、測長装置25により各計測用マーク8a〜8hの3次元座標を計測し、ステップS3で得られた各計測用マーク8a〜8hの正規の位置からの位置ずれ量を算出する。
ステップS6においては、上記変形付与手段28を駆動して開口パターン未加工マスク15のフレーム7を強制的に変形させたことによる各計測用マーク8a〜8hの上記位置ずれ量の算出結果と、ステップS4で得られた各計測用マーク8a〜8hの位置ずれの目標値(フレーム変形の目標値)とが合致して、成膜時のフレーム変形と同じ変形が開口パターン未加工マスク15のフレーム7に得られたか否かが測長装置25で判定される。
ステップS6において、“NO”判定となるとステップS5に戻って、変形付与手段28の押圧シリンダーの押し出し量が調整されフレーム7の変形が調整される。ステップS5とステップS6とは、フレーム7に目標通りの変形が得られるまで繰り返し実行される。そして、ステップS6において“YES”判定となるとステップS7に進む。
ステップS7においては、制御装置26により制御されてレーザ29がON駆動される。これにより、レーザ29がパルス発光して400nm以下の紫外線のレーザ光が放出される。レーザ光は、カップリング光学系30により光束径が拡張されると共に、強度分布が均一にされてシャドウマスク31を照明する。
シャドウマスク31に設けられた複数の開口により複数の光線に分離されたレーザ光は、対物レンズ32により開口パターン未加工マスク15のマスクシート6上の所定領域に集光され、該領域に対応するメタルシート5の貫通孔4内の樹脂製フィルム3上に上記シャドウマスク31の複数の開口を縮小して結像させる。これにより、メタルシート5の貫通孔4内の樹脂製フィルム3には、上記レーザ光により照明された部分がアブレートされて除去され、複数の開口パターン2が形成される。なお、開口パターン2のレーザ加工は、1ショットのレーザ光の照射で行っても、複数ショットのレーザ光の照射で行ってもよい。
上記所定領域のレーザ加工が実施され、複数の開口パターン2が形成されると、レーザ光照射装置がXYの2次元方向に所定量だけステップ移動され、上記と同様にして新たな領域に複数の開口パターン2がレーザ加工される。こうして、メタルシート5の全ての貫通孔4内に開口パターン2がレーザ加工されると、図13(a),(b)に示すように、強制的に歪みが付与されて変形された開口パターン未加工マスク15には、複数の開口パターン2が設計で定められた位置に形成され(矩形状の有効領域を参照)、成膜マスク1が完成する。
しかしながら、図14(a),(b)に示すように、成膜マスク1に対する加圧が取り除かれると、開口パターン2の位置は、設計で定められた位置からずれる(変形した有効領域を参照)。
このような成膜マスク1は、図15(a),(b)に示すように、基板17の裏面に配置されたマグネットシート18にマスクシート6のメタルシート5が吸引されて基板17に密着され、一体化されて蒸着装置の基板ホルダー19に保持される。この基板ホルダー19は、前述したように、中央部に蒸着材料の蒸発粒子が通過できる開口部20を形成し、成膜マスク1と基板17とが一体化された一体物の成膜マスク1を下側(蒸着源側)とした状態で上記一体物の周縁部を保持するようになっている。したがって、基板ホルダー19に保持された一体物は、基板17及び成膜マスク1のフレーム7の自重、及びマスクシート6の縮み応力により撓み、成膜マスク1は下に凸状に変形する。
ここで、上記成膜マスク1の変形は、上記ステップS7における開口パターン形成時の上凸状のマスク変形と、基板ホルダー19に保持された成膜時の下凸状のマスク変形との違いがあるものの、その変形量は同じである。したがって、成膜時における開口パターン2の位置は、ステップS7における開口パターン2の形成位置と合致し、開口パターン2は、設計で定められた正規の位置に位置付けられることになる。それ故、基板17上に成膜される薄膜パターンは、設計で定められた正規の位置に位置精度よく形成される。
図16は本発明による成膜マスクの製造装置の第2の実施形態を示す概略構成図である。ここでは、第1の実施形態と相違する部分について説明する。
この成膜マスクの製造装置は、成膜時と同様に、基板17と同じ形状及び材料のガラス基板27を開口パターン未加工マスク15及びマグネットシート18で挟持した一体物の周縁部を、開口パターン未加工マスク15が下側となるようにして保持する基板ホルダー41と、該基板ホルダー41の下方に配置されてXYZ方向に移動可能なレーザ光照射装置24と、該レーザ光照射装置24と一体的に移動可能に設けられ、上記基板ホルダー41の下側から上記開口パターン未加工マスク15のメタルシート5に予め設けられた複数のアライメントマーク9を撮影し、その3次元位置情報に基づいて、該複数のアライメントマーク9の配置の中心位置を検出し、該中心位置をXYZ座標の原点と定め、該原点を基準にしてレーザ光照射装置24の移動量を計測する測長装置25と、上記原点を基準にしてレーザ光照射装置24をXY方向に予め定められた距離だけステップ移動させ、開口パターン未加工マスク15のマスク用部材10に、設計で定められた正規の位置に複数の開口パターン2をレーザ加工させる制御装置26と、を備えて構成されている。
このように構成された製造装置を使用して成膜マスク1は、次のようにして形成される。
先ず、基板17と同じ形状及び材料のガラス基板27を開口パターン未加工マスク15とマグネットシート18とで挟持した一体物が開口パターン未加工マスク15側を下にして基板ホルダー41に保持される。このとき、基板ホルダー41は、蒸着装置の基板ホルダー19と同様に、蒸着材料の蒸発粒子が通過できるような開口部42を中央に有し、上記一体物の周縁部を保持するようになっているので、上記一体物は、成膜時と同様に下に撓み、開口パターン未加工マスク15は、フレーム7が下凸状に変形する。
次に、上記のように変形した開口パターン未加工マスク15の複数のアライメントマーク9を測長装置25の撮像カメラ33により撮影して、各アライメントマーク9の3次位置情報を取得する。そして、上記各アライメントマーク9の3次位置情報に基づいて測長装置25の演算手段により算出し、複数のアライメントマーク9の配置の中心位置を求め、これを開口パターン未加工マスク15のXYZ座標の原点として定める。
さらに、上記原点を中心にしてレーザ光照射装置24をXY方向に予め定められた距離だけステップ移動しながら、開口パターン未加工マスク15のマスク用部材10にレーザ光を照射し、樹脂製フィルム3に複数の開口パターン2を形成する。これにより、成膜時と同様に変形した開口パターン未加工マスク15には、設計で定められた正規の位置に複数の開口パターン2が形成され、成膜マスク1が完成する。
このようにして製造された成膜マスク1は、成膜時には、上記開口パターン形成時と同様に、基板17の裏面に配置されたマグネットシート18にメタルシート5が吸引され、樹脂製フィルム3が基板17に密着された状態でフレーム7が下側となるようにして蒸着装置の基板ホルダー19に保持される。このとき、前述したように、マグネットシート18、基板17及び成膜マスク1の一体物は、その周縁部だけが基板ホルダー19に保持されるため、上記一体物は、基板17及び成膜マスク1のフレーム7の自重、及びマスクシート6の縮み応力により下に撓み、成膜マスク1は、開口パターン形成時と同じ変形をする。したがって、成膜マスク1に形成された開口パターン2は、開口パターン形成時と同様に設計で定められた正規の位置に位置付けられる。それ故、該成膜マスク1を使用して基板17上に蒸着される薄膜パターンは、第1の実施形態と同様に、設計で定められた正規の位置に形成されることになり、薄膜パターンの形成位置精度の向上を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、蒸着装置に適用される成膜マスク1について説明したが、本発明はこれに限られず、スパッタアップ等、上に保持された基板17に対して下側から成膜する成膜装置であれば、如何なる成膜装置にも適用することができる。
1…成膜マスク
2…開口パターン
3…樹脂製フィルム
4…貫通孔
5…メタルシート
6…マスクシート
7…フレーム
8,8a〜8h…計測用マーク
15…開口パターン未加工マスク
23…マスク保持手段
24…レーザ光照射装置
25…測長装置
28…変形付与手段

Claims (7)

  1. 基板上に薄膜パターンを成膜形成するための成膜マスクの製造方法であって、
    樹脂製フィルムと、複数の貫通孔を形成したメタルシートとを積層した構造のマスクシートを枠状のフレームの一端面に張架して前記フレームで支持する第1段階と、
    成膜時に前記フレームに発生する変形と同じ変形を前記フレームに生じさせた状態で前記メタルシートにレーザ光を照射し、前記貫通孔内の前記樹脂製フィルムに開口パターンを形成する第2段階と、
    を行うことを特徴とする成膜マスクの製造方法。
  2. 前記マスクシートには、前記フレームの枠内に対応して複数の計測用マークが形成されており、成膜時における前記フレームの変形により位置がずれる前記複数の計測用マークの位置ずれ量を事前に計測しておき、
    前記第2段階においては、前記複数の計測用マークの位置が前記位置ずれ量と同じ量だけずれるように、前記フレームを変形させることを特徴とする請求項1記載の成膜マスクの製造方法。
  3. 前記複数の計測用マークの位置ずれは、該複数の計測用マークの分布の中心位置を座標の原点とし、該原点を基準とする前記複数の計測用マークの位置座標の変化から計測されることを特徴とする請求項2記載の成膜マスクの製造方法。
  4. 前記第2段階においては、前記フレームに外力を作用させて前記フレームを変形させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の成膜マスクの製造方法。
  5. 基板上に薄膜パターンを成膜形成するための成膜マスクの製造装置であって、
    樹脂製フィルムと、複数の貫通孔を形成したメタルシートとを積層した構造のマスクシートを枠状のフレームの一端面に張架して前記フレームに支持した開口パターン未加工マスクを保持すると共に、成膜時に前記フレームに発生する変形と同じ変形を前記フレームに生じさせ得るようにしたマスク保持手段と、
    前記マスクシートにレーザ光を照射して前記貫通孔内の前記樹脂製フィルムに開口パターンを形成するレーザ光照射装置と、
    を備えたことを特徴とする成膜マスクの製造装置。
  6. 前記マスク保持手段は、前記フレームに外力を作用させて前記フレームを変形させる変形付与手段を含むことを特徴とする請求項5記載の成膜マスクの製造装置。
  7. 前記フレームの枠内に対応して前記マスクシートに予め形成された複数の計測用マークを撮影して、前記フレームの変形により位置がずれた前記複数の計測用マークの位置ずれ量を計測する測長装置をさらに備えたことを特徴とする請求項5又は6記載の成膜マスクの製造装置。
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