JP2017013852A - 吐出容器 - Google Patents
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Abstract
Description
また内容物が料理にかけるための粉末調味料などである場合には、料理から生ずる湯気により粉末が湿気を含み、小径の振出孔が詰まってしまう可能性もある。
さらに蓋をしないで容器を机の上などに置いておくと、容器を倒して内容物がこぼれるおそれがあった。
本発明の第2の目的は、上記吐出容器を少ない部材数で構成することである。
本発明の第3の目的は、上記吐出容器を、内容物が適当に拡散されるように構成することである。
第1胴部6を有し、かつ頂部12にシール口部Aを設けた外容器体2と、
第2胴部48の上側へ起立する吐出ノズル60を、シール口部Aの下面側に位置させて、外容器体2内に昇降自在に支持させてなる内容器体40と、
を具備するとともに、
上記第1胴部6に対して内容器体40を一定角度回転させる度に内容器体40を一定幅だけシール口部A側へ押し込む押動手段Dを設けた吐出器において、
上記押動手段Dは、第1胴部6と内容器体40の対応箇所との一方を周方向へ延びるガイドレール55と、他方に付設され、このガイドレールに沿って摺動可能に形成した係合部10とで構成され、上記ガイドレール55の一部に周方向一方に向かって下方へ傾斜する第1傾斜部55aを設けており、
上記内容器体40の対応箇所と連続する把持部14を把持して、内容器体40に対して第1胴部6を回転させたときに、吐出ノズル60がシール口部A側へ進退して当該シール口部を開閉させることが可能に構成した。
押動手段Dは、例えば、図3に示す如く内容器体40の外面に設けたガイドレール55に沿って、第1胴部6の内面に付設した係合部10が摺動するように設け、ガイドレール55の一部に第1傾斜部55aを設けることで構成される。図示はしていないが、第1胴部6の内面にガイドレールを、内容器体40の外面に係合部をそれぞれ形成しても構わない。この構成により、部材数を増やすことなく、内容器体40に対する第1胴部6の回転操作で吐出ノズル60をシール口部Aへ進退させることができる。
図示例では、後述の如く、上記第1胴部6に対して回転可能に外容器体2の頂部12を取り付けるとともに、この頂部12と内容器体40とが連動するように設け、頂部12の周壁部分を把持部としているが、例えば内容器体40の底部を把持部としても構わない。
「ガイドレール」は、ガイドレールの延びる方向へ係合部を案内できる構造であれば、どのようなものでも構わない。図示例では、ガイドレールをガイド溝としているが、例えばガイドレールを案内用リブとし、係合部側にこの案内用リブと嵌り合う凹部を形成した構造としてもよい。
本明細書において、“上”及び“下”という用語を用いるときには、特に断らない限り、図1の状態(正立状態)での向きをいうものとする。
上記ガイドレール55は、第1胴部6又は内容器体40の全周に亘って形成され、かつ周方向一方に向かって上方へ傾斜する第2傾斜部55bを設けた。
上記内容器体40に対してシール口部Aから離れる方向へ付勢力を作用させる付勢手段Bを設け、
この付勢手段Bは、上記内容器体40の頂壁57上面から突設した複数の弾性板部58を撓み状態で上記外容器体2の頂部12裏面に当接させてなる。
この付勢手段Bは、上記係合部10が第2傾斜部55bを通過することで吐出ノズル60がシール口部Aから後退する動作をアシストするので、進退動作を確実にする。また、付勢手段Bは、内容器体40の頂壁57上面から突設した複数の弾性板部58を撓ませて上記外容器体2の頂板16裏面に当接させることで形成しているので、部材数が増えることがない。
上記ガイドレール55をガイド溝とし、上記係合部10を、ガイド溝内に摺動可能に挿入される係合凸部とし、上記ガイド溝の底面から、長手方向に延びる摺接突条56を溝の深さより短く突設し、この摺接突条の先端が係合部10に接するようにした。
上記シール口部Aは、上記外容器体2の頂部12に穿設した挿通孔18の周囲へスリット弁体32を装着してなり、
スリット弁体32は、挿通孔18形成箇所に取り付けた弁筒34の上面に弾性膜36を張設し、この弾性膜36に吐出ノズル60の突き上げにより開口可能なスリット36aを穿設している。
上記頂部12は、頂板16の外周部から把持部14である外周壁部を垂下し、この外周壁部を第1胴部6に対して回転自在に取り付けるとともに、頂部12と内容器体40とに、頂部12に対する内容器体40の上下動が可能に内容器体40を回り留めする回り止め手段Tを設けた。
上記シール口部Aの表側へ、開口面80内に拡散体83を支持させてなる拡散ヘッド70を設けた。
また第1胴部6の内面及び内容器体40の外面の一方に周方向へ延びるように設けたガイドレール55と、他方に固定され、ガイドレール55に沿って摺動可能に係合させた係合部10とで形成したので部材数を少なくすることができる。
第2の手段に係る発明によれば、第1胴部又は内容器体40の全周に亘って形成したガイドレール55の第1傾斜部55a及び第2傾斜部55bを係合部10が通過する際に吐出ノズル60がシール口部Aへ進退するから、第1胴部6を一方向へ回し続けるだけで、進退動作を繰り替えることが可能となる。従って、従来技術のように容器から内容物を振り出すことが必要でないから、内容物の飛び散りを防止できる。
第3の手段に係る発明によれば、上記内容器体40に対してシール口部Aから離れる方向へ付勢力を作用させる付勢手段Bを設けた。従って係合部10が第2傾斜部55bを通過することで吐出ノズルがシール口部Aから離れる動きを補助し、進退動作を確実にする。
また付勢手段Bは、上記内容器体40の頂壁57上面から突設した複数の弾性板部58で形成したから、部材数が増えることがない。
第4の手段に係る発明によれば、ガイドレール55であるガイド溝の底部に係合部10と接する摺接突条56を設けたから、ガイドレール55に対する係合部10のガタつきを減らすことができる。
第5の手段に係る発明によれば、シール口部Aは頂板の挿通孔18の周囲へスリット弁体32を装着してなるから、倒立状態としても、内容器体40に対して第1胴部6を回転させない限り、シール口部Aの外に吐出物がこぼれることがない。
第6の手段に係る発明によれば、外容器体2の頂部12を把持して第1胴部6を回転させることで液体を吐出させることができるので、使い勝手がよい。
第7の手段に係る発明によれば、開口面80内に拡散体83を支持させてなる拡散ヘッド70を設けたから、吐出液体を適切に拡散させることができる。
弾性膜36は、断面形状で下向きに弯曲してスリット36aを密閉しており、後述の吐出ノズル60の突き上げにより、スリット36aが開口するように設けている。
本体部42は、有底筒形であって、筒壁である第2胴部48の上部外面にネジ部を有しており、内蓋50に対して螺合できるように形成している。
グリップ部44は、第1胴部6の下端のすぐ下でテーパ状に拡径しており、第2胴部48と第1胴部6との間に大きな隙間ができることを防止している。これにより第1胴部6内に埃などが入りにくいようにしている。なお、第2胴部48と第1胴部6とは同心軸状に配置されている。
そして把持部14を一方の手で支えて、図5に矢印で示す如く、第1胴部6を回転させる。そうすると係合部10がガイドレール55内を移動する。係合部10が上記屈曲部Rの第1傾斜部55aを通るときに、内容器体40がシール口部A側へ押し込まれ、吐出ノズル60がシール口部A側へ進出する。吐出ノズル60は、図6に示す如く弾性膜36のスリット36aを押し広げる。また係合部10が第2傾斜部55bを通過するときには、吐出ノズル60はシール口部Aから離れる。これによりスリット36aが閉じる。
(1)上記進退作は、人の手による振出動作と違って直線的な動きであり、かつ容器を持つ手の位置が動かないから、内容物が予期しない方向へ飛び散ることがない。
(2)第1胴部6を一方向へ回転させ続けるだけで、吐出ノズル60はシール口部A側への進退の動作を繰り返し、常時外気にさらされることがないので、吐出ノズル内に湿気が入って、内容物が詰まる可能性が少ない。
6…第1胴部 7…係止凹部 8…環状リブ 9…抜止め用凸部
10…係合部
12…頂部(蓋部材) 13…蓋本体
14…把持部(外周壁部) 16…頂板 17…取付け用凹部
18…挿通孔 18a…孔壁
20…係止リブ 21…係止溝 22…係止板部
23…第1ヒンジ 24…蓋体 26…天板 27…当接凹部 28…蓋周壁部
30…シール筒部
32…スリット弁体 34…弁筒 36…弾性膜 36a…スリット
40…内容器体 42…本体部 44…グリップ部 …
48…第2胴部 50…内蓋 52…内周壁部
53…導入溝 54…ストッパ
55…ガイドレール 55a…第1傾斜部 55b…第2傾斜部55c…水平部
56…摺接突条
57…頂壁 58…弾性板部 58a…基端部 58b…先端部
60…吐出ノズル
70…拡散ヘッド 72…ヘッド本体 74…ヘッド周壁 76…内向きフランジ
78…補助筒部 80…開口面 82…支持棒 83…拡散体 84…第2ヒンジ
86…カバー筒 88…シール筒部
A…シール口部 B…付勢手段 D…押動手段 N…ネジ溝 R…屈曲部
Sd…拡散面 T…回り止め手段
Claims (7)
- 第1胴部(6)を有し、かつ頂部(12)にシール口部(A)を設けた外容器体(2)と、
第2胴部(48)の上側へ起立する吐出ノズル(60)を、シール口部(A)の下面側に位置させて、外容器体(2)内に昇降自在に支持させてなる内容器体(40)と、
を具備するとともに、
上記第1胴部(6)に対して内容器体(40)を一定角度回転させる度に内容器体(40)を一定幅だけシール口部(A)側へ押し込む押動手段(D)を設けた吐出器において、
上記押動手段(D)は、第1胴部(6)と内容器体(40)の対応箇所との一方を周方向へ延びるガイドレール(55)と、他方に付設され、このガイドレールに沿って摺動可能に形成した係合部(10)とで構成され、上記ガイドレール(55)の一部に周方向一方に向かって下方へ傾斜する第1傾斜部(55a)を設けており、
上記内容器体(40)の対応箇所と連続する把持部(14)を把持して、内容器体(40)に対して第1胴部(6)を回転させたときに、吐出ノズル(60)がシール口部(A)側へ進退して当該シール口部を開閉させることが可能に構成したことを特徴とする吐出容器。 - 上記ガイドレール(55)は、第1胴部(6)又は内容器体(40)の全周に亘って形成され、かつ周方向一方に向かって上方へ傾斜する第2傾斜部(55b)を設けたことを特徴とする、請求項1記載の吐出容器。
- 上記内容器体(40)に対してシール口部(A)から離れる方向へ付勢力を作用させる付勢手段(B)を設け、
この付勢手段(B)は、上記内容器体(40)の頂壁(57)上面から突設した複数の弾性板部(58)を撓み状態で上記外容器体(2)の頂部(12)裏面に当接させてなることを特徴とする、請求項2に記載の吐出容器。 - 上記ガイドレール(55)をガイド溝とし、上記係合部(10)を、ガイド溝内に摺動可能に挿入される係合凸部とし、上記ガイド溝の底面から、長手方向に延びる摺接突条(56)を溝の深さより短く突設し、この摺接突条の先端が係合部(10)に接するようにしたことを特徴とする、請求項1から請求項3の何れかに記載の吐出容器。
- 上記シール口部(A)は、上記外容器体(2)の頂部(12)に穿設した挿通孔(18)の周囲へスリット弁体(32)を装着してなり、
スリット弁体(32)は、挿通孔(18)形成箇所に取り付けた弁筒(34)の上面に弾性膜(36)を張設し、この弾性膜(36)に吐出ノズル(60)の突き上げにより開口可能なスリット(36a)を穿設していることを特徴とする、請求項1から請求項4の何れかに記載の吐出容器。 - 上記頂部(12)は、頂板(16)の外周部から把持部(14)である外周壁部を垂下し、この外周壁部を第1胴部(6)に対して回転自在に取り付けるとともに、頂部(12)と内容器体(40)とに、頂部(12)に対する内容器体(40)の上下動が可能に内容器体(40)を回り留めする回り止め手段(T)を設けたことを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の吐出容器。
- 上記シール口部(A)の表側へ、開口面(80)内に拡散体(83)を支持させてなる拡散ヘッド(70)を設けたことを特徴とする、請求項1から請求項6の何れかに記載の吐出容器。
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