JP2017013293A - コンクリート製品用型枠に使用するパッキン構造 - Google Patents

コンクリート製品用型枠に使用するパッキン構造 Download PDF

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Abstract

【課題】パッキン本体と型枠内壁面とのシーリング効果を向上し、パッキン本体の密着性を高めることができ、セメントペーストがパッキンを介して漏出することを防止可能な傾角仕切板用パッキン構造の提供。
【解決手段】コンクリート製品用型枠の端面形成に使用する傾角仕切板23の周縁に装着するパッキン構造であって、パッキン本体10の一側部は傾角仕切板23の周縁に嵌着する嵌着凹部11を形成すると共に、パッキン本体の他側部にはコンクリート製品用型枠の内壁面との圧着時に面接触可能な可変面部13を形成し、可変面部13はコンクリート製品用型枠の内壁面に対して凹状面に形成すると共に、凹状面の先端は横断面鋭角に形成してなる傾角仕切板用。
【選択図】図2

Description

この発明は、コンクリート製品用型枠に使用するパッキン構造に関する。
従来、例えばボックスカルバートなどのコンクリート製品は、端面の垂直面同士を接合して直線状に並列敷設する場合が通常であるが、それ以外に一定のカーブに沿ってコンクリート製品を敷設する場合がある。
この場合には、連続敷設するコンクリート製品の継ぎ目に相当する端面を、例えば特許文献1に示すコンクリート製品の如く平面視で傾角に形成し、傾角の端面同士を接合していくことにより所定のカーブとなるようにコンクリート製品を敷設する。
このような端面が平面視で傾角のコンクリート製品を型枠で製造するためには、型枠によるコンクリート製品の形成時に、その一側又は両側の端面形成の型枠を平面視傾斜状の傾角となるような型枠とする必要がある。
このような端面傾角の型枠をボックスカルバートの型枠に用いる場合には、図7の(a)〜(c)に示すように、ボックスカルバート用に方形状に成形した上方開口の外枠100と、周方にカルバートの周壁厚みdを保持した状態で外枠100中に収納する内枠101とより構成した型枠102を用いる。
まず、その一端面或いは両端面にボックスカルバートの端面を形成するための端面仕切板103を外枠100内に傾角に固定し、端面仕切板103の中央に形成した内枠挿貫用の挿貫窓104中に内枠101を挿貫する。なお、図7(a)は内枠挿入前の状態を示しており、図7(b)は内枠を外枠内に挿入した状態を示しており、図7(c)は図7(b)の状態を平面視で示した図である。
このように外枠100と内枠101と傾角の端面仕切板103とによりボックスカルバート成形のための型枠空間105を形成し、カルバート空間内に上方からコンクリートを打設し、養生硬化後、脱型してボックスカルバートを形成する。
特開平07−137023号公報
上記のように端面傾角のボックスカルバートは形成されるが、この際に端面傾角の型枠とするために中央挿貫窓を有する方形枠状の端面仕切板を外枠内に傾角に組立てる作業を要する。
図8は外枠100内に端面仕切板103を配設した状態を一部省略して示した平面図である。図8に示すように、組立作業は、予め方形枠状の端面仕切板103の周縁にゴムパッキン106を装着してそのまま上方開口の外枠100内に上方から垂直に降ろし、仕切板を所定の傾角に保持して外枠100の内壁間に嵌着する。
この際、外枠100の内壁面に密着すべきゴムパッキン106は、パッキンの外端縁において線状でしか外枠100内壁面に当接していない。なぜならば、端面仕切板103は外枠100に対して傾角で嵌着されるため、ゴムパッキン106の外側端面が外枠100内壁面に対して傾いて外端縁の角稜線でしか当接せず、外側端面と面当接することができないからである。
このように、ゴムパッキン106の外側端面稜線が基本的に端面仕切板103に直角に形成されているために、端面仕切板103を傾角方向に位置させると、ゴムパッキン106の外側端面107が外枠100の垂直内壁面に偏奇して当接し面接触状態とならず、角稜線の線接触状態となる。
このようにゴムパッキン106の外側端面107が偏奇当接することになり、外側内壁面との間のシール機能が低下し、ゴムパッキン106の線接触間隙からセメントペーストが漏洩し、出来たコンクリート製品の傾角端面に色むらやジャンカが生起してそれを除去するための補修作業等が必要となり、また、ゴムパッキン106の線接触間に大きな間隙が生起すると、いわゆるバリがコンクリート製品の端部に突出し、それを切削除去するためにまた多大の労力を要するという欠点があった。
かかるゴムパッキン106の欠点を解消すべく、ゴムパッキン106の外側面を予め外枠内壁面に斜めに当接する一定角度に形成しておく方法があるが、端面仕切板103の傾角は常に一定ではなくボックスカルバートの敷設カーブによって種々変化する。従って、従来のパッキン構造では上記した欠点を解消することができなかった。
この発明は、コンクリート製品用型枠の端面形成に使用する傾角仕切板の周縁に装着するパッキン構造であって、パッキン本体の一側部は傾角仕切板の周縁に嵌着する嵌着凹部を形成すると共に、パッキン本体の他側部にはコンクリート製品用型枠の内壁面との圧着時に面接触可能な可変面部を形成し、可変面部はコンクリート製品用型枠の内壁面に対して凹状面に形成すると共に、凹状面の先端は横断面鋭角に形成してなるコンクリート製品用型枠における傾角仕切板用パッキン構造を提供せんとするものである。
また、可変面部における凹状面は傾角仕切板の厚み方向に沿った基部面と基部面から立ち上げ傾斜した傾斜面とにより構成し、傾斜面の先端は鋭角突部に形成したことにも特徴を有する。
また、パッキン本体は、エラストマーを材料として構成したことにも特徴を有する。
請求項1の発明によれば、パッキン本体の一側部に嵌着凹部を、他側部に可変面部を形成し、可変面部は凹状面に形成したために、パッキン本体を嵌着凹部を介して傾角仕切板外周縁部に確実に装着することができる。
この状態でパッキン付きの傾角仕切板をコンクリート製品用型枠の外枠内に斜めに嵌着収納する。この際に、パッキン本体の可変面部を外枠の内壁面に圧着すると、可変面部が凹状面に形成されているため、外枠内壁面との圧着により凹状面の鋭角突部に偏奇応力がかかり、可変面部全体が凹状面から略平坦面状に変形していく。
このように可変面部が当初の凹状面から略平坦面状へと変形するにともない、可変面部はより平坦に近づき外枠内壁面と可及的に面接触に近い状態で圧着される。
このように、可変面部が平坦面に近い状態で内壁面と面当接する程にパッキン本体と型枠内壁面とのシーリング効果を向上し、パッキン本体の密着性を高めることができ、セメントペーストがパッキンから漏出することを防止することができる。
また、請求項2の発明によれば、可変面部を基部面と傾斜面とより構成したことにより、傾斜面が基部面から突出して鋭角突部を形成することになり可変面部は平坦状により変形しやすく、外枠内壁面との圧着時により大きな面接触状態を現出し外枠との密着をより高めることができる効果がある。
さらに、可変面部の傾斜面を基部面から突出して鋭角突部を形成したことに伴い、該鋭角突部と嵌着凹部の一側面の端部とを結ぶように傾斜面がコンクリート打設側に形成されるため、コンクリート打設後に硬化して完成したコンクリート製品の角部は面取りがされている効果がある。
請求項3の発明によれば、パッキン本体の材質を樹脂性のエラストマーとしたことにより、可変面部の変形が行いやすく、かつ、硬度調整を行うことにより一定の硬度を保有させて、セメントペーストの漏出圧を確実に阻止することができる効果がある。
本実施例に係るパッキン本体の構成を示した断面図である。 本実施例に係るパッキン本体の構成を示した斜視図である。 外枠及び内枠の構成を示した説明図である。 傾角仕切板の構成を示した説明図である。 外枠内に傾角仕切板を設置する際のパッキン本体の挙動を示した説明図である。 外枠内に傾角仕切板を設置した際のパッキン本体の状態を示した説明図である。 傾角カルバートの製造過程を示す説明図である。 従来技術の説明図である。
本発明は、コンクリート製品用型枠の端面形成に使用する傾角仕切板の周縁に装着するパッキン構造を提供するものである。
なかでも、本発明に特徴的な点としては、パッキン本体の一側部は傾角仕切板の周縁に嵌着する嵌着凹部を形成すると共に、パッキン本体の他側部にはコンクリート製品用型枠の内壁面との圧着時に面接触可能な可変面部を形成し、可変面部はコンクリート製品用型枠の内壁面に対して凹状面に形成すると共に、凹状面の先端は横断面鋭角に形成してなる点が挙げられる。
また、可変面部における凹状面は、傾角仕切板の厚み方向に沿った基部面と基部面から立ち上げ傾斜した傾斜面とにより構成し、傾斜面の先端は鋭角突部に形成しても良い。
また、パッキン本体は、エラストマーを材料として構成しても良い。前述した従来のゴムパッキン106は、以下に述べるような種々の問題を抱えており、上記構成によれば、これらの問題を解消することができる。
すなわち、従来のゴムパッキン106は軟らかいため、図8に示したように端面仕切板103に装着してコンクリートを打設すると、コンクリートの圧力により変形してしまい、セメントペーストの漏洩を招くおそれがあった。また、ゴムパッキン106自体を更に分厚く形成することで柔軟性を相殺し、変形に由来する端面仕切板103からの脱落を防止することも可能であるが、ゴムパッキン106自体が大きくなってしまい、ゴムパッキン106自体に要する経費が増大するという問題が生じてしまう。
また、ゴムパッキン106は硬すぎても柔軟性に欠けるので、セメントペーストの漏洩を招くおそれがある。
更には、従来のゴムパッキン106は、圧力解除後の復元力に欠けるため、コンクリート成型に使用した後に端面仕切板103から取り外しても変形状態を保ったままとなってしまい再利用することができなかった。特に、コンクリート製品の硬化反応を促進する蒸気養生を行った場合、熱の影響によって復元力は更に低下してしまうという問題があった。
一方、本願発明の如く、パッキン本体はエラストマーを材料として構成すれば、適度な硬さと柔軟性を備えているため、セメントペーストの漏洩を確実に防止することができる。また、エラストマーは復元力に優れており、熱を付与しない場合は勿論のこと蒸気養生を行った場合であっても、再利用可能な程度の復元力を保持することができる。
エラストマーの素材自体は特に限定されることはなく、本来的機能として柔軟性を有しつつも、コンクリート硬化を促進するために行われる蒸気養生時や硬化時に発生する熱に対して変性しにくく、コンクリート荷重による形状変形を生起しにくい素材であれば良い。
このようなエラストマーとしては、例えば下記(A)〜(H)から選ばれる1又は2以上の物性を有する素材を採用することができる。なお、MFRは、230℃、21.2Nにおける値であり、圧縮永久歪みは70℃、22時間の値である。
(A)デュロ硬度A(ISO 7619−1)の範囲が40〜80、より好ましくは70〜88であること。
(B)MFR(ISO 1133)の範囲が0.2〜17g/10min、より好ましくは6〜17g/10minであること。
(C)密度(ISO 1183)の範囲が1.1±0.2であること。
(D)所定伸び引張応力(100%伸び)(ISO 37)の範囲が0.6〜4.4MPaであり、より好ましくは2.0〜4.4MPaであること。
(E)切断時引張応力(ISO 37)の範囲が5〜11MPaであり、より好ましくは9〜11MPaであること。
(F)切断時伸び(ISO 37)の範囲が750〜850%であり、より好ましくは750〜800%であること。
(G)引裂強さ(ISO 34)の範囲が19〜41N/mmであり、より好ましくは30〜41N/mmであること。
(H)圧縮永久歪み(ISO 815)の範囲が35〜64%であり、より好ましくは48〜64%であること。
より具体的な素材を挙げるならば、例えば、スチレン系素材、オレフィン系素材、ポリエステル系素材やポリウレタン系素材等を挙げることができ、中でもスチレン系のエラストマーが好適である。
このようなエラストマーを用いることにより、要求される硬度を実現するために必要となる厚みを薄くすることができるため、従来の肉厚のゴムパッキンに比して柔軟に変形させることができ、面接触による十分な圧着を実現したり、セメントペーストの漏洩を堅実に防止することができ、脱型後のコンクリート製品の面取りを綺麗にできる。すなわち、本発明のパッキンに適切な柔軟性や、耐久性、復元性を付与し、堅実なシーリング機能を発揮できる。
本発明は上記内容を要旨とするものであり、以下、本発明の実施例について図面を参照しながら具体的に説明する。
図1、及び図2は、本発明のパッキン構造を示す説明図であり、コンクリート製品用型枠、例えば、平面視において端面を傾角に形成したカルバート(以下、傾角カルバートという。)の製造用型枠を例にとって説明すると、図3(a)に示すように、中空の方形筒状枠よりなる外枠20中に、カルバート端面を形成するために斜め方向で図4に示す傾角仕切板23を嵌着収納する。
傾角仕切板23中には、外枠20と相似形の方形枠よりなる内枠21(図3(b)参照)が入れ子として挿貫できるだけの大きさの挿貫孔24を形成しており、かかる傾角仕切板23は傾角カルバートの端面を区画形成するために外枠20中に斜め方向に嵌着収納されて仕切型枠、すなわち前述の端面仕切板103と同様に機能する。
図4に示すように、傾角仕切板23の周縁には、本発明のパッキン構造よりなるパッキン本体10が装着されている。
パッキン本体10は傾角仕切板23の周縁部全周、あるいは少なくとも両側端部に嵌着可能な長手紐状に形成(図2(a)参照)しており、図1及び図2(b)に示すように、一側部に傾角仕切板23の厚みを保持し得るだけの凹部を形成した嵌着溝11を形成すると共に、嵌着溝11の両側壁のうち一側壁12aはコンクリート打設側Aに設け、他側壁12bは非打設側B、すなわち反対側に設け、一側壁12aの長さhの約3倍(3h)の長さに伸張しており、パッキン本体10と傾角仕切板23との面接触領域を可及的に大となるようにパッキン本体10の装着強度を大きくしている。
パッキン本体10の他側部には可変面部13を形成している。可変面部13は、外枠内壁面20aに対して凹状面に形成している。
すなわち、図2(c)に示すように、パッキン本体10の他側部のうち嵌着溝11の反対側の外側面は、嵌着溝11と直交する方向に形成した基部面13aとし、基部面13aからコンクリート打設側Aに向って立ち上げ傾斜した傾斜面13bを連続して形成している。
かかる基部面13aと傾斜面13bとからなる凹状面によってパッキン本体10の可変面部13が構成されている。しかも、傾斜面13bの先端には鋭角突部14を形成し、鋭角突部14は嵌着溝11の一側壁12aと連なった一体形成としている。すなわち、鋭角突部14は、先端が外側面と内側面とよりなる鋭角状の突縁としており、鋭角の外側面は可変面部13の傾斜面13bを構成し、内側面は嵌着凹部の長手の他側壁12bと一体に連続した面を構成している。
従って、鋭角突部14に外枠内壁面20aへの応力、すなわち凹状面に開き応力がかかると鋭角突部14は凹状面拡開方向にしなり、そのしなり(折り曲げ)応力は嵌着溝11の長手の他側壁12bの基部で吸収してパッキン本体10に過剰な負荷をかけることなく密着変形を行うことができる。
次に、パッキン本体10が傾角仕切板23に装着された状態で外枠内壁面20aと面当接して完全なシーリング機能を果たすメカニズムについて図5及び図6を参照しつつ詳細する。
パッキン本体10を装着した傾角仕切板23を外枠20の内部に傾角に収納嵌着する場合は、傾角仕切板23を中心部から一定方向に接するような剪断応力を付与し、或いは外方から斜めに外圧をかけて外枠20内に嵌着する。
こうすることにより、パッキン本体10の可変面部13における傾斜面13bは、図5(a)に示すような状態から図5(b)に示す状態に外枠内壁面20aに沿って摺動し、傾斜面13bが平坦方向に変形していきながら凹状面は開き気味になり平坦化していき、図6に示すように、外枠内壁面20aに密着した面当接となる。
従って、当接面積がその分拡大してシーリング機能を高めることになる。
特に凹状面の傾斜面13bは鋭角突部14の外側面を形成していると共に、鋭角突部14の内側面基部は嵌着溝11長手の一側壁12aと一体連続しているため、鋭角突部14が外枠内壁面20aに沿って変形しやすくパッキン本体10の可変面部13の凹状面における平坦化がより容易となり、パッキン本体10の外枠内壁面20aに対する密着性をより向上する。
このように、本発明のパッキン本体10においては、傾角仕切板23周縁に嵌め込む嵌着溝11の反対側に凹状面を形成し、凹状面が型枠の内壁面(外枠内壁面20a)に圧着変形する際に、凹状面が可及的に平坦状に変形し、特にこの平坦変形は凹状面の傾斜面13b、すなわち鋭角突部14においてなされるため、パッキン本体10は型枠壁面に可及的に面接触で圧着された状態となり、セメントペーストがパッキン本体10を介して非打設側Bに漏洩することを防止できる。
また、かかるパッキン本体10の素材は、スチレン系素材である三菱化学株式会社製のラバロン(登録商標)SJ8400を採用しており、従来のゴムパッキン材に比べて硬質且つ適切な柔軟性を有しつつ耐久性に優れたものとしている。なお、このラバロンSJ8400は、デュロ硬度A(ISO 7619−1)が79であり、MFR(ISO 1133)が9.0g/10minであり、密度(ISO 1183)が1.1であり、所定伸び引っ張り応力(ISO 37)が2.5MPaであり、切断時引張応力(ISO 37)が10MPaであり、切断時伸び(ISO 37)の範囲が800%であり、引裂強さ(ISO 34)の範囲が35N/mmであり、圧縮永久歪み(ISO 815)が55%である。
次に、傾角カルバートを型枠で製造する工程において、本発明におけるパッキン本体10を使用する形態について説明する。なお、傾角カルバートの製造過程自体は、従来の傾角カルバートの製造過程と同様であるため、以下の説明では、従来技術の説明で参照した図7も流用しつつ説明する。
一般に、コンクリート製品を製造するためには型枠を必要とする。傾角カルバートの製造では、型枠として外枠20と内枠21と傾角仕切板23との三個の型枠構成体を用いる。
図3(a)に示すように、外枠20は、方形筒状の枠体で構成している。また、図3(b)に示すように内枠21は、方形筒状の外枠20内に一定間隔(カルバートの内厚分)を保持して挿入するように構成しており、内枠外形は外枠内面と略相似形に構成している。
傾角仕切板23は図4に示すように、内枠21が挿貫するように中央に挿貫孔24を形成した板体であり、傾角カルバートの端面を斜めに形成するために端面仕切板として使用するものである。
傾角仕切板23を外枠20に使用するに際しては、図7(a)に示すように、外枠20内に平面視で斜めに嵌着収納して使用する。しかも、傾角仕切板23の周縁には、予め本発明のパッキン本体10が嵌着されており、特にパッキン本体10の外側面には可変部として凹状面が形成されているため、外枠20の外枠内壁面20aに容易に圧着され、パッキン本体10の凹状面は可及的に平坦方向に変形しながら凹状面の先端の鋭角突部14が外枠内壁面20aに強圧されることになり、パッキンとしてのシーリング機能を向上することができる。
このように傾角仕切板23を外枠20内に斜めに収納嵌着した後は、図7(b)や図7(c)に示すように内枠21を外枠20内に挿入して型枠22を形成し、上方開放の外枠20の上方から外枠20と内枠21と傾角仕切板23により形成された型枠空間25にコンクリートを打設し、養生硬化させて、その後脱型して所望の傾角カルバートを製造する。
なお、外枠20内にコンクリートを打設する形態としては、上記したように外枠20を横置きの水平に載置し、外枠20の上方側壁体を開放して、上方から傾角仕切板23を降下して外枠20内に収納嵌着し、その後傾角仕切板23の中央の挿貫孔24中に内枠21を挿入して型枠を構成し、外枠20の上方開放部からコンクリートを打設する。
また、他のコンクリートの打設形態としては、方形筒状外枠を縦置きの垂直に載置し、外枠内に傾角仕切板と内枠とを挿入組立てて構成し、縦方向からコンクリートを打設する方法がある。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
10 パッキン本体
11 嵌着溝
12a 一側壁
12b 他側壁
13 可変面部
13a 基部面
13b 傾斜面
14 鋭角突部
23 傾角仕切板
25 型枠空間

Claims (3)

  1. コンクリート製品用型枠の端面形成に使用する傾角仕切板の周縁に装着するパッキン構造であって、
    パッキン本体の一側部は傾角仕切板の周縁に嵌着する嵌着凹部を形成すると共に、パッキン本体の他側部にはコンクリート製品用型枠の内壁面との圧着時に面接触可能な可変面部を形成し、可変面部はコンクリート製品用型枠の内壁面に対して凹状面に形成すると共に、凹状面の先端は横断面鋭角に形成してなることを特徴とするコンクリート製品用型枠における傾角仕切板用パッキン構造。
  2. 可変面部における凹状面は傾角仕切板の厚み方向に沿った基部面と基部面から傾斜した立ち上げ傾斜面とにより構成し、傾斜面の先端は鋭角突部に形成したことを特徴とする請求項1に記載のパッキン構造。
  3. パッキン本体は、エラストマーを材料として構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパッキン構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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