JP2017013235A - 複合シートおよび複合シートの製造方法、並びに物品収容具 - Google Patents

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【課題】 シート表面に不織布としての利点を確保しつつ、全体として高い引張り強度を有し、かつ不織布の表面に文字や各種の図形、模様など鮮明な標示を施した複合シートおよびその製造方法、またシート表面に箔押や印刷を施した場合、模様や印字等の型圧や印圧が掛かった部分が局部的に凹状になり、肌ざわりや不滑性、エンボス加工風等の風合いにすぐれた性質を発揮し、これによって包装シートや収納袋、化粧箱、物品カバー、パンフレットや葉書用紙、名詞用紙等多種の応用が可能となる複合シートおよびその製造方法を提供する。【解決手段】 合成樹脂製硬質可撓性基材シート2の表面に不織布4の貼着性に富む介在フィルム3を接着してその表面に不織布4を接着し、さらにこの不織布の表面に箔押あるいはUV照射による文字、図形、模様等の標示を施した複合シート1およびその製造方法が提供される。【選択図】 図1

Description

本発明は、複合シートおよびこの複合シートを製造する方法、並びに前記複合シートを用いた物品収容具に関する。本発明は特に、シート表面に不織布を有し、かつ表面に箔押またはUV印刷による文字、図形、模様等の標示を施した複合シートおよび複合シートの製造方法、並びにこの複合シートで形成した物品収容具に関する。
それぞれ独自の機能もつシートやフィルムを複数枚重ね合せて圧着した複合シートは既に知られており、通常はベース板(台紙)として機能する基材シート上に別のシートやフィルムを貼着し、各々のシートやフィルムでは得られない独自の機能を発揮できるようにしている。このような複合シートにおいて、不織布を構成シートの1要素としたものがある。不織布は日常生活でも通常見かけるものであり、例えば使い捨てカイロの外殻包装シート、花たば包装紙、衣装カバーなどで不織布が使われている。包装材としては、熱可塑性重合体で形成された芯鞘型複合繊維から成る不織布に、熱可塑性重合体から成るマルチフィラメント糸がランダムな方向に堆積され、熱圧着でシート状に一体化したものが知られている(特許文献1)。
また、包装紙だけでなく、一般のポスターや広告フライヤー、ダイレクトメール、パンフレット、本や雑誌類の表紙等には印刷が施されるが、これらの印刷には鮮明さ等の視認性のほかに、印刷面の接触摩耗による劣化や褪色化が生じないことが求められる。例えば屋外のアスファルト路面、駅構内のプラットホームの床面や建物の外壁に施される表示シートとして、凹凸表面をもつ基材の表面に、凸部を覆いかつ凹部に浸透するインク層を形成し、基材裏面に対象物に貼着するための接着剤層を形成した表示シートも開示されている(特許文献2)。
そのほか、植物繊維パルプから成る不織布の片面に台紙を貼り付け、前記不織布の他方の面に多色刷りによる印刷を施し、さらにこの印刷面の植物繊維を印刷インキと共に起毛させた包装紙材も開示されている(特許文献3)。
また、この種の複合シートで不織布の表面に数色のインキ模様をUV印刷機で高い印圧をかけて印刷し、UV照射で硬化させることで鮮明な印刷面を得るようにしたもの(特許文献4)、紙等の基板の表面に金属色フィルム層を形成し、さらにその表面にオフセット印刷による印刷層を形成して金属色加工紙としたもの(特許文献5)が開示されている。また、箔転写した印刷物で指紋の付着を防止するように表面に透明マット調樹脂層を形成したもの(特許文献6)、矩形シートの4隅の角部を面取りあるいはR付けしたクリアファイル(特許文献7)、表裏2枚のシートの表面側あるいは裏面側に第3の同一形状のシートを片綴じ状態に設け、この間に表紙シートを差し込むようにした薄袋状クリアファイル(特許文献8)が開示されている。そのほか表面に書類名や会社名をプリンタで打ち込む場合にプリンタの搬送ローラの圧力でシワが入るのを防止したクリアファイルも開示されている(特許文献9)。
特開2007−118229号公報 特開2010−181700号公報 特許第3050868号公報 特開2014−87960号公報 特開2010−89489号公報 特開2008−296492号公報 特開2011−56815号公報 特開2012−111056号公報 特開2009−262516号公報
不織布は、縦糸と横糸を織り込んだ織編布にはない種々の利点があるが、不織布単独では硬質性に欠け、この点でその用途も限られる。特に、不織布の表面に鮮明な印刷を施すのに難があり、簡易・安価に印刷を施すことができるオフセット印刷には不向きとされている。不織布に対して鮮明な印刷をするためには、不織布の表面に特別の保護膜や保護層を形成する必要がある。また、織編布に比べて引張り強さにやや劣り、保温性や柔軟性には優れるものの、耐水性には比較的弱いとされている。
本発明は、シート表面に不織布としての利点を確保しつつ、全体として高い引張り強度を有し、かつ不織布の表面に文字や各種の図形、模様など鮮明な標示を施した複合シートおよびその製造方法を提供することにある。
本発明はまた、シート表面に箔押や印刷を施した場合、模様や印字等の型圧や印圧が掛かった部分が局部的に凹状になり、肌ざわりや不滑性、エンボス加工風等の風合いにすぐれた性質を発揮し、これによって包装シートや収納袋、化粧箱、物品カバー、さらにはパンフレットや葉書用紙、名詞用紙等多種の応用が可能となる複合シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明はさらに、前記複合シートで形成したクリアファイル、小物入れ、買物袋あるいは化粧箱等の物品収容具を提供することを目的とする。
本発明によれば、合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面に箔押される標示体を有することを特徴とする複合シートが提供される。
合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面にUV印刷される標示体を有することを特徴とする複合シートが提供される。
本発明の1つの形態によれば、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートは、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートのシートで形成される。
本発明の他の形態によれば、前記介在フィルムは、ポリエチレンフィルムで構成される。さらに、本発明によれば、文字、図形、模様などの標示体が箔押しまたはUV印刷で施される。
また本発明によれば、合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着剤を塗布した後、ポリエチレンフィルムを貼着する工程と、貼着した前記ポリエチレンフィルムの表面に接着剤を塗布した後、不織布を貼着する工程と、前記不織布の表面に箔押手段によって標示を施す工程と、を有することを特徴とする複合シートの製造方法が提供される。
さらに本発明によれば、合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着剤を塗布した後、ポリエチレンフィルムを貼着する工程と、貼着した前記ポリエチレンフィルムの表面に接着剤を塗布した後、不織布を貼着する工程と、前記不織布の表面にUV印刷によって標示を施す工程と、を有することを特徴とする複合シートの製造方法が提供される。
本発明に係る複合シートの製造方法の1つの形態によれば、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートは、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートのシートであることを特徴とする。
本発明に係る複合シートの製造方法の他の形態によれば、前記箔押手段は、ホットスタンプまたは蒸着手段であることを特徴とする。
本発明に係る複合シートの製造方法のさらに他の形態によれば、前記接着剤は、ポリウレタン系ホットメルト接着剤であることを特徴とする。
さらに本発明によれば、合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面に箔押される標示体を有することを特徴とする複合シートで形成され、前記複合シートの前記不織布の前記標示を施した面が外面側となるように袋状、箱状または書類を挟み込むための片綴じ重合せ状に形成した物品収容具が提供される。
さらに本発明によれば、合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面にUV印刷される標示体を有することを特徴とする複合シートで形成され、前記複合シートの前記不織布の前記標示を施した面が外面側となるように袋状、箱状または書類を挟み込むための片綴じ重合せ状に形成した物品収容具が提供される。
本発明による複合シートは、硬質でしかも可撓性の基材シート上に薄フィルムを介して不織布を加圧接着したので、肌ざわりや風合いのよい複合シートが得られる。硬質の基材シートが補強の機能を果たし、不要な伸びや破損がなく、また表面あるいは外面が粗い不織布となるため、前記包装袋や収納箱としたとき、手から滑り落としたりすることがなくなる。また、前記収容具の内面は平滑な基材シートとなるため、内面が汚れた場合にも拭き取るのが容易となる。
さらに、不織布は硬質の基材シートで裏打ちされた形態となるので、不織布に鮮明なオフセット印刷をすることができ、また、印刷時の印圧のために不織布の部分がエンボス加工風となり、また裏面は防水性、耐水性に富んだ複合シートとなる。
特に本発明においては、美観に優れ高級感のある文房具や各種印刷物が得られ、また広告情報媒体とした場合に表面が箔で光るので、広告効果が高まる。本発明による複合シートを用いて作成した各種のクリアファイル、パンフレットや本の表紙、ポスター、小物入れや化粧箱として有用である。
本発明の1実施例に係る箔押手法によってシート表面に標示を施し複合シートの拡大した断面図である。 本発明の他の実施例に係る箔押手法によってシート表面に標示を施し複合シートの拡大した断面図である。 本発明の1実施例に係る箔押による複合シートの製造工程を示した図である。 本発明の他の実施例に係る箔押による複合シートの製造工程を示した図である。 本発明のさらに他の実施例に係るUV照射印刷による複合シートの製造工程を示した図である。 本発明の1実施例に係る複合シートを用いた手提げ袋の斜視図である。 本発明の他の実施例に係る複合シートを用いた収容箱の斜視図である。 本発明の他の実施例に係る複合シートを用いたシート収容具(クリアフォルダー)の正面図である。
次に、本発明を各種の実施例について図面を参照しつつ説明する。
図1の実施例に示すように、本発明に係る複合シート1は、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートのシートで形成された厚み0.1〜0.7mm程度の合成樹脂製硬質可撓性基材シート2の上面に接着剤3が塗布され、この接着剤3の上にポリエチレンフィルム等の不織布の貼着性に富んだ介在フィルム4が貼着される。次に、この介在フィルム4の上面にさらに接着剤5を塗布した後、この上に不織布6が接着され,最後に不織布6の上面に後述する箔押手法(ホットスタンピング)により文字、図形、模様等の標示を施した箔フィルム7が付着(転写)されて表示体を形成し本実施例に係る複合シート1が構成される。上述の基材シート2上に介在フィルム4を接着する接着剤3、介在フィルム4上に不織布6を接着する接着剤5としては例えばポリウレタン系ホットメルト接着剤が好適に用いられる。
図1に示す実施例では、不織布6の上面に形成される箔フィルム7の部分は不織布6の表面に対して若干凸状に盛り上がった形態に形成されている。これに対し、図2に示す実施例では、合成樹脂製硬質可撓性基材シート2から介在フィルム4、不織布6に至る積層シート10としては図1の場合と同様であるものの、不織布6表面の箔フィルム7の部分が不織布表面6aに対して若干凹状に窪んだ形態に形成されている。
次に、図3,図4を参照して、箔押手法による箔フィルムの付着、形成について説明する。なお、箔押手法としてはアップダウン方式、ローリング方式、平面転写機を用いる手法、円周転写機による方法などがあるが、ここでは前記アップダウン方式による箔押について説明する。
図3の実施例では、上面に凸版11を有する熱盤12の上方に押板13が上下動可能に配置され、この熱盤12と押板13との間に、図1で説明した合成樹脂製硬質可撓性基材シート2、介在フィルム4および不織布6から成る積層シート10が設置され、この積層シート10と押板13との間に箔フィルム15が配置されている(図3(a))。積層シート10は、図1,図2でも説明したように、各層の間に接着剤3,5を挟んでシート状に貼着、積層される。箔フィルム15は金属を蒸着したフィルム、あるいは顔料を塗布した薄フィルムである。
この状態から押板13が下降し、押板13と熱盤12との間で積層シート10と箔フィルム15が押圧される(図3(b))。箔フィルム15のフィルム面には接着層があり、この接着層が加熱された凸版11に押し付けられることで活性化し、加圧によって箔フィルム7を構成する顔料が凸版11に対応する積層シート10の部位で該積層シートの上面に転写される。転写後は押板13が上昇し(図3(c))、本発明に係る複合シート製品が取り出される。
図3の実施例では、上向きに凸状に形成されている熱盤12の凸版11によって図3(b)のように不織布6の上面が凸版11に対応して凸状に押圧され、これによって不織布6の表面に凸状に盛り上がった箔転写がなされて箔フィルム7が形成される。
図4はホットスタンピングマシンの他の形態による実施例を示したものである。この場合は、まず、ホットスタンピングマシンに設けられた受台テーブル16上に箔フィルムを形成する製品シート、この場合は基材シート2、介在フィルム4および不織布6の積層シート10を設置し、その上に箔フィルム15を配置する。箔フィルム15を挟むように該箔フィルム15の上方に所定形状の凸版17を下面に有する熱盤18が上下動可能に設けられており(図4(a))、熱盤18が下降し、凸版17によって箔フィルム15が前記積層シート10に押し付けられる。箔フィルム15のフィルム面には接着層があり、この接着層が加熱された凸版17に押し付けられることで活性化し、加圧によって箔を構成する顔料が積層シート10の上面の前記凸版17に対応する部位に転写される(図4(b))。この転写後、熱盤18が上昇し、複合シート製品が取り出される(図4(c))。この実施例では、図2に示すような不織布の表面に若干凹状に窪んだ箔転写となる。
本発明では、複合シート上面の文字、図形、模様などの標示は、上述した箔押による蒸着箔の転写のほかにUV印刷によって形成することもできる。次に、この場合の実施例を図5を参照して説明する。
合成樹脂製硬質可撓性基材シートの上面に介在フィルムを介して不織布が接着されることは上述と同じである。まず、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シート、前記介在フィルムおよび前記不織布から成る積層体が加圧工程にかけられてシート状に延伸された後、この積層シート10の上面、即ち前記不織布の表面にオフセット印刷が施される。図5は本発明に係るオフセット印刷と組み合せたUV印刷機90を示した概略図である。例えば4色のインクをUV印刷機90のオフセット印刷部位で通常より高い印圧をかけて印刷した後、紫外線硬化剤を塗布してUV照射灯96でUV照射し、硬化させる。図示のように、湿し水供給装置91から供給された湿し水層と、インキ供給装置92からの印刷インキ層が親油性の画像部分と親水性の非画像部分をもつ版胴93上に形成され、この親水性の部分に印刷インキが付着し、版胴93と接触回転するブランケット胴94に印刷インキが転移される。その後、ブランケット胴94と圧胴95の間を通って送られる前記積層シート10の不織布表面に印刷がなされ、UV照射で硬化されて本発明に係る複合シート1が得られる。
このように積層シート10の形成段階で加圧されるとともに、オフセット印刷工程のブランケット胴94と圧胴95との間でも積層シート10に強い印圧がかけられ、毛足の短い積層シートの形成段階とオフセット印刷の段階でも加圧を加えられ、最後にUV照射することにより、ハイグレードで鮮明な印刷が効率よくなされる。
上述した複合シートは所要の大きさに裁断して例えば名詞、ハガキ、パンフレット等に構成するほかに、立体形に組み立てて手提げ袋、収容箱、小物ケース等、即ち物品収容具として構成できる。図6は実施例で説明した複合シートで物品収容具の一例である手提げ袋21を構成した例である。外面22となる側部および底部はのり代部分を接着剤で接着し、上部開口23に提げ紐24を取り付ける。この場合、印刷面、つまり不織布の部分が外側になるように構成されている。これによって外観の風合いが良好になるとともに、不織布の性質から外面が粗い手ざわりとなり、扱い時に手で提げたり、あるいは膝に載せた状態でも手提げ袋が滑り落ちたりするのが避けられる。また、手提げ袋21の内面は硬質で平滑なポリプロピレン・ポリエチレンテレフタレートの基材シート面となるので、防水性が確保されるとともに、含水様の収容物で袋内面が汚れても、簡単に拭きとることができる。さらに一般の紙袋と比べて基材シート、不織布とも引張り強度が強く、破れたりすることがなくなる。特に、不織布の印刷の際に、印圧のかかった部分は局部的に凹状態となり、エンボス加工風となるので、この点でも強さが増し、重い収容物であても破れたりするのが防止される。
図7は前述の実施例で示した本発明に係る複合シートによって開閉蓋付きの収容箱(菓子箱、化粧品箱、小物入れ、クリアフォルダー等の物品収容具)30を構成した斜視図である。この場合も印刷面の不織布が箱30の外面31になるようにすることで、使用時に手から滑りにくくなり、かつ箱30の内面32は前述の基材シート面となるため、箱30の内部が汚れにくく、また洋菓子、生菓子、生食品等を入れたとき、これらの収容物で箱内面が汚れた場合にも内部を清掃するのが容易となる。さらに内部の防水性が確保され、強度があり、形くずれを起しにくくなることは前述の実施例の手提げ袋21の場合と同様である。また、この実施例の変形例として、箱の外面を基材シートとし、箱の内側に不織布がくるようにすることもできる。例えば、宝石その他の装身具、あるいは情報機器媒体等を長期収納するような場合、箱の内面が粗面となっていることにより、収納物が箱の内面に密着した状態で長期間放置されても、収容物が箱内面に固着してしまうことがなく、収納物の劣化等の原因となるという事態が防止される。また、図8は上記複合シートを物品収容具、いわゆる、紙ばさみ、クリアーフォルダー40に仕立てた状態の正面図である。たとえば会社のロゴマークの標示体41を箔押しすることにより不織布と箔押しによる高級感あふれたシート収容具を提供することができる。
1 複合シート
2 合成樹脂製硬質可撓性基材シート
3 接着剤
4 介在フィルム
40 クリアーフォルダー
41 標示体
5 接着剤
6 不織布
7 箔フィルム
10 積層シート
11 凸版
12 熱盤
13 押板
15 箔フィルム
16 受台テーブル
17 凸版
18 熱盤
21 手提げ袋
30 収容箱
90 UV印刷機
91 湿し水供給装置91
92 インキ供給装置
93 版胴
94 ブランケット胴
95 圧胴
96 UV照射灯

Claims (12)

  1. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面に箔押される標示体を有することを特徴とする複合シート。
  2. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面にUV印刷される標示体を有することを特徴とする複合シート。
  3. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートは、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートのシートであることを特徴とする請求項1または2に記載した複合シート。
  4. 介在フィルムは、ポリエチレンフィルムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載した複合シート。
  5. 標示体は文字、図形、模様であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した複合シート。
  6. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着剤を塗布した後、ポリエチレンフィルムを貼着する工程と、
    貼着した前記ポリエチレンフィルムの表面に接着剤を塗布した後、不織布を貼着する工程と、
    前記不織布の表面に箔押手段によって標示体を施す工程と、
    を有することを特徴とする複合シートの製造方法。
  7. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着剤を塗布した後、ポリエチレンフィルムを貼着する工程と、
    貼着した前記ポリエチレンフィルムの表面に接着剤を塗布した後、不織布を貼着する工程と、
    前記不織布の表面にUV印刷によって標示体を施す工程と、
    を有することを特徴とする複合シートの製造方法。
  8. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートは、ポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートのシートであることを特徴とする請求項6または7に記載した複合シートの製造方法。
  9. 箔押手段は、ホットスタンプまたは蒸着手段であることを特徴とする請求項6または8のいずれかに記載した複合シートの製造方法。
  10. 接着剤は、ポリウレタン系ホットメルト接着剤であることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載した複合シートの製造方法。
  11. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面に箔押される標示体を有する複合シートで形成され、前記複合シートの前記不織布の前記標示を施した面が外面側となるように袋状、箱状または書類を挟み込むための片綴じ重合せ状に形成したことを特徴とする物品収容具。
  12. 合成樹脂製硬質可撓性基材シートと、前記合成樹脂製硬質可撓性基材シートの表面に接着されてなる介在フィルムと、前記介在フィルムの表面に接着されてなる不織布と、前記不織布の表面にUV印刷される標示体を有する複合シートで形成され、前記複合シートの前記不織布の前記標示を施した面が外面側となるように袋状、箱状または書類を挟み込むための片綴じ重合せ状に形成したことを特徴とする物品収容具。
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