JP2017013180A - ロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】作業効率を向上させるロボット装置と作業者との協働環境を実現すること。
【解決手段】本実施形態に係るロボットシステムは、多関節アーム機構を備えた複数のロボット装置1A,1B,1Cが作業員の近傍に配置されてなる。多関節アーム機構200Aは、基部10Aと、基部の略中心線に係る第1軸回りのねじり回転性と第1軸に直交する第2軸回りの曲げ回転性と第2軸に直交する第3軸に沿った直動伸縮性とを有するアーム部2Aと、アーム部の先端に装備される手先効果器3Aとを有する。複数のロボット装置は互いに及び作業員と協働してタスクを実行するために複数のロボット装置各々の基部10A,10B,10Cはアーム部の先端の可動領域が作業員による作業領域とオーバーラップする位置に配置される。
【選択図】 図9
【解決手段】本実施形態に係るロボットシステムは、多関節アーム機構を備えた複数のロボット装置1A,1B,1Cが作業員の近傍に配置されてなる。多関節アーム機構200Aは、基部10Aと、基部の略中心線に係る第1軸回りのねじり回転性と第1軸に直交する第2軸回りの曲げ回転性と第2軸に直交する第3軸に沿った直動伸縮性とを有するアーム部2Aと、アーム部の先端に装備される手先効果器3Aとを有する。複数のロボット装置は互いに及び作業員と協働してタスクを実行するために複数のロボット装置各々の基部10A,10B,10Cはアーム部の先端の可動領域が作業員による作業領域とオーバーラップする位置に配置される。
【選択図】 図9
Description
本発明の実施形態はロボットシステムに関する。
近年ロボットがユーザと同一空間にいる環境が多くなってきている。介護用ロボットはもちろん産業用ロボットでも作業者の近傍で作業を行なう状況の可能性が検討されている。この状況が実現すれば例えば健常者と同様に障害者が作業をすることができる。
発明者が実用化を実現した直動伸縮アーム機構は従来の垂直多関節アーム機構のような肘関節がなく、特異点もないことから、柵を不要にできるので、ロボット装置が作業者と協働して作業できる可能性を示唆している。それによる作業効率を向上させる環境の提供が期待されている。
目的は、作業効率を向上させるロボット装置と作業者との協働環境を実現することにある。
本実施形態に係るロボットシステムは、多関節アーム機構を備えた複数のロボット装置が作業員の近傍に配置されてなる。多関節アーム機構は、基部と、基部の略中心線に係る第1軸回りのねじり回転性と第1軸に直交する第2軸回りの曲げ回転性と第2軸に直交する第3軸に沿った直動伸縮性とを有するアーム部と、アーム部の先端に装備される手先効果器とを有する。複数のロボット装置は互いに及び作業員と協働してタスクを実行するために複数のロボット装置各々の基部はアーム部の先端の可動領域が作業員による作業領域とオーバーラップする位置に配置される。
以下、図面を参照しながら本実施形態に係るロボットシステムを説明する。本実施形態に係るロボットシステムは、複数のロボット装置が作業者と協働して1つの作業(全体タスク)を行うためのシステムである。1つの作業(全体タスク)は事前に解析され、作業者の特性と複数のロボット装置それぞれの特性とに基づいて複数の部分作業に分割される。例えば搬送ライン上を搬送されるワーク(内容物が詰められたチューブ容器)を直方体形の紙箱に収容させ、それを搬送ラインに戻す作業(全体タスク)を複数のタスク(部分タスクという)に分割し、これら複数の部分タスクを作業者と、作業者の近傍に配置された複数のロボット装置とがそれぞれ担当する。紙箱を開けて、そこにワークを挿入し、紙箱を閉めるというロボット装置よりも作業者に好適な比較的複雑な作業(第3工程作業)は作業者が担当するものとする。その作業者の作業効率を高めるための比較的単純な他の作業はロボット装置に割り当てられる。ワークを搬送ラインから拾い上げ(ピッキング)、作業者に渡す作業(第1工程作業)はロボット装置1Aが担当する。ワークを箱詰めするための空箱をストックテーブルから取り出し、作業者に渡す(第2工程作業)はロボット装置1Bが担当する。箱詰めされたワークを搬送ラインに戻す(第4工程作業)はロボット装置1Cが担当する。このような単一のタスクをロボット装置と作業者とが協働して作業することにより、作業効率を向上させることが実現され得る。
なお、ここでは、作業者による箱詰め作業を支援するために3台のロボット装置が作業者の近傍に配置されるとしたが、例えば、作業者の近傍に1台又は2台のロボット装置が配置され、1台のロボット装置が第1工程、第2工程、第4工程を担当してもよいし、2台のロボット装置のうち一方のロボット装置が第1工程を担当し、他方のロボット装置が第2工程、第4工程を担当してもよい。
図1は、本実施形態に係るロボットシステムの外観斜視図である。図2は、図1のロボットシステムの平面図である。コンベア装置5は、直線に沿って複数の第1、第3ワーク300、500を連続的に搬送するための直線状に配設された搬送ライン51を備える。搬送ライン51は、搬送ライン51上に載置された第1、第3ワーク300、500を、予めユーザ等により設定された搬送速度で搬送する。ストックテーブル6は、コンベア装置5の近傍に配置される。ストックテーブル6は、複数の第2ワーク400を収納する。
なお説明の便宜上、可撓性を有するチューブ容器を第1ワーク300、チューブ容器(第1ワーク300)を収容する空箱を第2ワーク400、空箱(第2ワーク400)に箱詰めされたチューブ容器(第1ワーク300)を第3ワーク500として区別する。
コンベア装置5のスライダ側面には、搬出シュータ(搬出トレイ)60と搬入シュータ(搬入トレイ)70とが取り付けられている。搬出シュータ60は、搬入シュータ70よりも搬送ライン51の上流に取り付けられている。
搬出シュータ60は例えば断面L字の板形に形成されている。搬出シュータ60は、搬送ライン51から外側に、下方に向かって傾斜して配置される。搬出シュータ60は、ロボット装置1Aでピッキングされ、搬送ライン51の外にリリースされた第1ワーク(チューブ容器製品)300を搬送ライン51から下方の作業者の手元の位置まで搬送する機能を有する。
搬出シュータ60は例えば断面L字の板形に形成されている。搬出シュータ60は、搬送ライン51から外側に、下方に向かって傾斜して配置される。搬出シュータ60は、ロボット装置1Aでピッキングされ、搬送ライン51の外にリリースされた第1ワーク(チューブ容器製品)300を搬送ライン51から下方の作業者の手元の位置まで搬送する機能を有する。
搬入シュータ70は例えば断面L字の板形に形成されている。搬入シュータ70は、搬送ライン51から外側に、上方に向かって傾斜して配置される。搬入シュータ70は、作業者により箱詰めされ、搬入シュータ70の任意位置に置かれた第3ワーク500を、その傾きにより所定の搬入位置まで降下させる。搬入シュータ70の搬入位置に対応する位置には、矩形状の開口が開けられ、その開口の直下には光電センサ95が設けられている。
搬送ライン51の幅の中心線(以下、ライン中心線という。)は、第1ワーク300を載置する搬送ライン51上の目標線であり、また、第1ワーク300を箱詰めした後の第3ワーク500を戻す位置の目標線である。
速度センサ91は、搬送ライン51の搬送速度を計測する。速度センサ91には、例えば、ロータリー/リニアエンコーダ等の任意のセンサが適用される。
通過検知センサ93は、搬出シュータ60よりも上流に設けられ、搬送ライン51により搬送される第1ワーク300の所定位置(通過検知位置)の通過を検知する。通過検知センサ93には、例えば、投光部と、投光部から投光されワークで反射された光を受光する受光部とが一体となった光電センサが適用される。例えば、通過検知センサ93は、搬送ライン51の近傍に設けられる。このとき、通過検知センサ93が搬送ライン51の外側の干渉物を検知しないために、通過検知センサ93の最大感度距離は搬送ライン51の全幅に等価な距離に調整されている。また、通過検知センサ93は、搬送ライン51の搬出/搬入シュータ60,70側の近傍に設けられてもよい。このとき、通過検知センサ93が第1ワーク300の通過を検知し、第3ワーク500の通過を検知しないために、通過検知センサ93の最大感度距離は搬送ライン51の全幅の1/2の距離に調整されている。
ロボット装置1Aは、複数の関節部を有する多関節アーム機構200Aを備える。この多関節アーム機構200Aは、複数の関節部のうち一が直動伸縮関節で構成されている。以下、多関節アーム機構200Aについて説明する。
図3は、図1のロボット装置1Aの外観斜視図である。ロボット装置1Aは、略円筒形状の基部10Aと基部10Aに接続されるアーム部2Aとを有する。アーム部2Aの先端には手首部4Aが取り付けられている。手首部4Aには図示しないアダプタが設けられている。アダプタは、後述する第6回転軸RA6の回転部に設けられる。手首部4Aのアダプタを介してハンド装置3Aが取り付けられる。
ロボット装置1Aは、複数、ここでは6つの関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6を有する。複数の関節部J1,J2,J3,J4,J5,J6は基部10Aから順番に配設される。一般的に、第1、第2、第3関節部J1,J2,J3は根元3軸と呼ばれ、第4、第5、第6関節部J4,J5,J6はハンド装置3Aの姿勢を変化させる手首3軸と呼ばれる。手首部4Aは第4、第5、第6関節部J4,J5,J6を有する。根元3軸を構成する関節部J1,J2,J3の少なくとも一つは直動伸縮関節である。ここでは第3関節部J3が直動伸縮関節、特に伸縮距離の比較的長い関節部として構成される。アーム部2Aは第3関節部J3を構成する主要な構成要素である。
第1関節部J1は基台面に対して例えば垂直に支持される第1回転軸RA1を中心としたねじり関節である。第2関節部J2は第1回転軸RA1に対して垂直に配置される第2回転軸RA2を中心とした曲げ関節である。第3関節部J3は、第2回転軸RA2に対して垂直に配置される第3軸(移動軸)RA3を中心として直線的にアーム部2Aが伸縮する関節である。
第4関節部J4は、第3移動軸RA3に一致する第4回転軸RA4を中心としたねじり関節であり、第5関節部J5は第4回転軸RA4に対して直交する第5回転軸RA5を中心とした曲げ関節である。第6関節部J6は第4回転軸RA4に対して直交し、第5回転軸RA5に対して垂直に配置される第6回転軸RA6を中心とした曲げ関節である。
基部10Aを成すアーム支持体(第1支持部)11Aは、第1関節部J1の第1回転軸RA1を中心に形成される円筒形状の中空構造を有する。第1関節部J1は図示しない固定台に取り付けられる。第1関節部J1が回転するとき、第1支持部11Aはアーム部2Aの旋回とともに軸回転する。なお、第1支持部11Aが接地面に固定されていてもよい。その場合、第1支持部11Aとは独立してアーム部2Aが旋回する構造に設けられる。第1支持部11Aの上部には第2支持部12Aが接続される。
第2支持部12Aは第1支持部11Aに連続する中空構造を有する。第2支持部12Aの一端は第1関節部J1の回転部に取り付けられる。第2支持部12Aの他端は開放され、第3支持部13Aが第2関節部J2の第2回転軸RA2において回動自在に嵌め込まれる。第3支持部13Aは第1支持部11A及び第2支持部に連通する鱗状の外装からなる中空構造を有する。第3支持部13Aは、第2関節部J2の曲げ回転に伴ってその後部が第2支持部12Aに収容され、また送出される。ロボット装置1Aの直動関節部J3(第3関節部J3)を構成するアーム部2Aの後部はその収縮により第1支持部11Aと第2支持部12Aの連続する中空構造の内部に収納される。
第3支持部13Aはその後端下部において第2支持部12Aの開放端下部に対して第2回転軸RA2を中心として回動自在に嵌め込まれる。それにより第2回転軸RA2を中心とした曲げ関節部としての第2関節部J2が構成される。第2関節部J2が回動すると、アーム部2Aは、手首部4A及びハンド装置3Aとともに第2関節部J2の第2回転軸RA2を中心に垂直方向に回動、つまり起伏動作をする。
第4関節部J4は、アーム部2Aの伸縮方向に沿ったアーム中心軸、つまり第3関節部J3の第3移動軸RA3に典型的には一致する第4回転軸RA4を有するねじり関節である。第4関節部J4が回転すると、第4関節部J4から先端にかけてハンド装置3Aとともに第4回転軸RA4を中心に回転する。第5関節部J5は、第4関節部J4の第4回転軸RA4に対して直交する第5回転軸RA5を有する曲げ関節部である。第5関節部J5が回転すると、第5関節部J5から先端にかけてハンド装置3Aとともに上下に回動する。第6関節部J6は、第4関節部J4の第4回転軸RA4に直交し、第5関節部J5の第5回転軸RA5に垂直な第6回転軸RA6を有する曲げ関節である。第6関節部J6が回転するとハンド装置3Aが左右に旋回する。
上記の通り手首部4Aのアダプタに取り付けられたハンド装置3Aは、第1、第2、第3関節部J1.J2.J3により任意位置に移動され、第4、第5、第6関節部J4、J5、J6により任意姿勢に配置される。特に第3関節部J3の直動伸縮距離の長さは、基部10Aの近接位置から遠隔位置までの広範囲の対象にハンド装置3Aを到達させることを可能にする。第3関節部J3はそれを構成する直動伸縮機構により実現される直動伸縮距離の長さが特徴的である。
以下、直動伸縮関節部J3の機構について説明する。
直動伸縮機構はアーム部2Aを有する。アーム部2Aは第1連結コマ列21Aと第2連結コマ列22Aとを有する。第1連結コマ列21Aは複数の第1連結コマ23Aからなる。第1連結コマ23Aは略平板に構成される。前後の第1連結コマ23Aは、互いの端部箇所においてピンにより屈曲自在に列状に連結される。これにより第1連結コマ列21Aは内側と外側とに屈曲可能な性質を備える。第2連結コマ列22Aは複数の第2連結コマ24Aからなる。第2連結コマ24Aは断面コ字形状の短溝状体に構成される。前後の第2連結コマ24Aは、互いの底面端部箇所においてピンにより屈曲自在に列状に連結される。第2連結コマ24Aの断面形状及びピンによる連結位置により第2連結コマ列22Aは内側に屈曲可能であるが、外側に屈曲不可な性質を備える。
直動伸縮機構はアーム部2Aを有する。アーム部2Aは第1連結コマ列21Aと第2連結コマ列22Aとを有する。第1連結コマ列21Aは複数の第1連結コマ23Aからなる。第1連結コマ23Aは略平板に構成される。前後の第1連結コマ23Aは、互いの端部箇所においてピンにより屈曲自在に列状に連結される。これにより第1連結コマ列21Aは内側と外側とに屈曲可能な性質を備える。第2連結コマ列22Aは複数の第2連結コマ24Aからなる。第2連結コマ24Aは断面コ字形状の短溝状体に構成される。前後の第2連結コマ24Aは、互いの底面端部箇所においてピンにより屈曲自在に列状に連結される。第2連結コマ24Aの断面形状及びピンによる連結位置により第2連結コマ列22Aは内側に屈曲可能であるが、外側に屈曲不可な性質を備える。
第1連結コマ列21Aのうち先頭の第1連結コマ23Aと、第2連結コマ列22Aのうち先頭の第2連結コマ24Aとは結合コマ27Aにより結合される。例えば、結合コマ27Aは第1連結コマ23Aと第2連結コマ24Aとを合成した形状を有している。
アーム部2Aが伸長するときには、結合コマ27Aが始端となって、第1、第2連結コマ列21A,22Aが第3支持部13Aの開口から外に向かって送り出される。第1、第2連結コマ列21A、22Aは、第3支持部13Aの開口付近で互いに接合される。第1、第2連結コマ列21A、22Aの後部が第3支持部13Aの内部で堅持されることにより、第1、第2連結コマ列21A,22Aの接合状態が保持される。第1、第2連結コマ列21A、22Aの接合状態が保持されたとき、第1連結コマ列21Aと第2連結コマ列22Aの屈曲は拘束される。接合し、それぞれの屈曲が拘束された第1、第2連結コマ列21A、22Aにより一定の剛性を備えた柱状体が構成される。柱状体とは、第2連結コマ列22Aに第1連結コマ列21Aが接合されてなる柱状の棒体を言う。
アーム部2Aが伸長するときには、結合コマ27Aが始端となって、第1、第2連結コマ列21A,22Aが第3支持部13Aの開口から外に向かって送り出される。第1、第2連結コマ列21A、22Aは、第3支持部13Aの開口付近で互いに接合される。第1、第2連結コマ列21A、22Aの後部が第3支持部13Aの内部で堅持されることにより、第1、第2連結コマ列21A,22Aの接合状態が保持される。第1、第2連結コマ列21A、22Aの接合状態が保持されたとき、第1連結コマ列21Aと第2連結コマ列22Aの屈曲は拘束される。接合し、それぞれの屈曲が拘束された第1、第2連結コマ列21A、22Aにより一定の剛性を備えた柱状体が構成される。柱状体とは、第2連結コマ列22Aに第1連結コマ列21Aが接合されてなる柱状の棒体を言う。
アーム部2Aが収縮するときには、第3支持部13Aの開口に第1、第2連結コマ列21A,22Aが引き戻される。柱状体を構成する第1、第2連結コマ列21A,22Aは、第3支持部13Aの内部で互いに離反される。離反された第1、第2連結コマ列21A,22Aはそれぞれ屈曲可能な状態に復帰し、それぞれ同方向の内側に屈曲され、第1支持部11Aの内部に略平行に格納される。
ロボット装置1Aは、第1ワーク300を把持するためのハンド装置3Aを備える。ハンド装置3Aは、ハンド本体31Aを有する。ハンド本体31Aは角柱形状を有し、その上方端面に取り付け部を備える。この取り付け部を介して、ハンド装置3Aは手首部4Aのアダプタに装着される。ハンド本体31Aの下方には、エアチャック構造32Aが取り付けられる。エアチャック構造32Aは一対のスライダ33Aを接近/離反自在に支持する。スライダ33AはL字形状の金属板で提供される。一対のスライダ33Aには一対の把持部34Aが取り付けられる。一対の把持部34Aは、互いの把持面が対向する。スライダ33Aの移動に伴って把持部34Aは接近/離反する。それにより把持部34Aの間の把持対象を把持する。把持対象に対する把持特性を向上させるために把持部34Aの把持面には蛇腹接触部35Aが取り付けられている。蛇腹接触部35Aは、シリコンゴム等で成型された蛇腹形状、好適には1.5段の蛇腹形状を有する。
エアチャック構造32Aは2系統のエアチューブを介して加圧ポンプ(図示しない)に接続されている。一方のエアチューブは電磁弁を介してエアシリンダの後端に接続される。他方のエアチューブは電磁弁を介してエアシリンダの先端に接続される。電磁弁が交互に開閉することにより、ピストンは前後に移動する。電磁弁の開閉はシステム制御部101Aにより制御される。それにより一対のスライダ33Aは一対の把持部34Aを伴って接近・離反する。一対の把持部34Aが接近するとき、第1ワーク300は一対の蛇腹接触部35Aにより狭持される。一対の蛇腹接触部35Aの接触面は、その蛇腹構造により第1ワーク300の表面に密着する。一対の把持部34Aが離反するとき、第1ワーク300は一対の蛇腹接触部35Aから開放される。
蛇腹接触部35Aは真空吸着機能を有する。一対の蛇腹接触部35A各々には、エジェクタ構造を介してエアチューブに接続されている。エアチューブ各々は、既出の加圧ポンプに接続されている。エアチューブ各々には電磁弁が介在されている。電磁弁の開閉は、後述のシステム制御部101Aにより制御される。一対の蛇腹接触部35Aの接触面が第1ワーク300の表面に密着した状態で、真空吸着機能がONされると、電磁弁が開かれ、第1ワーク300の表面と蛇腹接触部35Aとで規定される空間の空気がエジェクタ構造を介して吸引され、第1ワーク300に対して負圧が働く。これにより、第1ワーク300は、蛇腹接触部35Aに吸着される。ハンド装置3Aは、蛇腹接触部35Aの蛇腹構造と真空吸着機能とにより、第1ワーク300を挟みながら、吸着することができる。これにより、ハンド装置3Aは、可撓性を有する第1ワーク(チューブ容器)300であっても、確実にピッキングすることができる。ハンド装置3Aによる第1ワーク300の把持状態は、一対のスライダ33Aが互いに離反する方向に移動されるとともに真空吸着機能がOFFされることで解除される。
図4は、図1のロボット装置1Bに装備されているハンド装置3Bを示す斜視図である。ロボット装置1Bは、第2ワーク(紙箱)400を吸着してピッキングするためのハンド装置3Bを備える。ハンド装置3Bは、ハンド本体36Bを有する。ハンド本体36Bは角柱形状を有し、その上方端面に取り付け部を備える。この取り付け部を介して、ハンド装置3Bは手首部4Bのアダプタに装着される。ハンド本体36Bの下面には、平行開閉形のエアチャック構造37Bが取り付けられる。エアチャック構造37Bはエアチャック構造32Aと同一の機構を有する。エアチャック構造37Bには一対のスライダ38Bが取り付けられる。一対のスライダ38Bには、一対の吸着部39Bが取り付けられる。一対の吸着部39Bの吸着面は対向する。吸着部39Bは真空吸着機能を有する。一対の吸着部39B各々には、エジェクタ構造を介してエアチューブに接続されている。エアチューブ各々は、既出の加圧ポンプに接続されている。エアチューブ各々には電磁弁が介在されている。電磁弁の開閉は、後述のシステム制御部101Bにより制御される。一対の吸着部39Bの吸着面が第2ワーク400の表面に密着した状態で、真空吸着機能がONされると、電磁弁が開かれ、第2ワーク400の表面と吸着部39Bとで規定される空間の空気がエジェクタ構造を介して吸引され、第2ワーク400に対して負圧が働く。これにより、ハンド装置3Bは、第2ワーク400を吸着によりピッキングすることができる。第2ワーク400の吸着状態は、吸着部39Bの真空吸着機能がOFFされることで解除される。なお、ロボット装置1Cは、ロボット装置1Bに装備されているハンド装置3Bと同一のハンド装置3Cを備える。ここでは、ハンド装置3Cの説明は省略する。
図5は、図1のロボットシステムにおいて、ロボット装置1Aの構成を示すブロック図である。ロボット装置1Aは、多関節アーム機構200Aを備える。多関節アーム機構200Aの関節部J1,J2,J3,J4,J5、J6には、それぞれステッピングモータ及びモータドライバ等からなるアーム関節アクチュエータ201Aが設けられている。これらステッピングモータのドライブシャフトには、一定の回転角ごとにパルスを出力するロータリエンコーダ202Aが接続されている。ロータリエンコーダ202Aからの出力パルスは、カウンタで加減算される。カウンタにより計数された累積パルスにステップ角を乗算することにより関節角度が測定される。ハンド装置3Aには、エアチャック構造32Aに接続されているエアチューブに介在されている電磁弁及び蛇腹接触部35Aに接続されているエアチューブに介在されている電磁弁等からなるハンドアクチュエータ301Aが設けられている。
動作制御装置100Aは、システム制御部101Aと、速度センサインターフェース(I/F)102Aと、通過検知センサインターフェース(I/F)103Aと、作業プログラム記憶部107Aと、指令値出力部108Aとを有する。
システム制御部101Aには、制御/データバス109Aを介して各部が接続されている。システム制御部101AはCPU(Central Processing Unit)と半導体メモリ等を有し、動作制御装置100Aを統括して制御する。
動作制御装置100Aには、速度センサインターフェース102Aを介して速度センサ91が接続されている。速度センサ91は、搬送ライン51の速度を逐次計測し、計測した速度データを所定の間隔で動作制御装置100Aに対して出力する。
動作制御装置100Aには、通過検知センサインターフェース103Aを介して通過検知センサ93が接続されている。通過検知センサ93は、発光素子と受光素子とを備えた光学センサで提供される。通過検知センサ93は搬送ラインのサイドフレームの所定位置に取り付けられる。第1ワーク300が当該位置を通過したとき、通過検知センサ93は通過検知信号を出力する。
動作制御装置100Aには、通過検知センサインターフェース103Aを介して通過検知センサ93が接続されている。通過検知センサ93は、発光素子と受光素子とを備えた光学センサで提供される。通過検知センサ93は搬送ラインのサイドフレームの所定位置に取り付けられる。第1ワーク300が当該位置を通過したとき、通過検知センサ93は通過検知信号を出力する。
作業プログラム記憶部107Aは、第1工程に対応するシーケンスプログラムAのデータを記憶する。当該シーケンスプログラムAは、事前にティーチングにより生成される。シーケンスプログラムAでは、搬送ライン51上を搬送される第1ワーク300をピッキングし、ピッキングした第1ワーク300を搬出シュータ60上にリリースするまでのハンド装置3Aの手先軌道、作業位置、各作業位置での動作タスクが手順とともに記述されている。
システム制御部101Aは、作業プログラム記憶部107AからロードしたシーケンスプログラムAに従って、多関節アーム機構200Aとハンド装置3Aとの動作を制御する。具体的には、システム制御部101Aは、速度センサ91で計測された搬送ライン51の搬送速度に基づいて、シーケンスプログラムAに記述されている指令値を修正する。システム制御部101Aは、通過検知センサ93から通過検知信号が出力されたのを契機に、多関節アーム機構200Aとハンド装置3Aとの動作制御を開始する。
指令値出力部108Aは、システム制御部101Aの制御に従って、指令値に応じた制御信号をアーム関節アクチュエータ201Aとハンドアクチュエータ301Aとに出力する。例えば、指令値出力部108Aは、システム制御部101Aの制御に従って、制御周期Δt(例えば、10ms)経過後の、関節部J1−J6各々の位置の指令値に応じた制御信号をアーム関節アクチュエータ201Aに出力する。関節部J1−J6各々のモータドライバは、位置指令値に応じたパルス信号をステッピングモータに供給する。これにより、関節部J1−J6各々は制御周期Δt経過するまでに、位置指令値に対応する位置まで変位する。また、指令値出力部108Aは、システム制御部101Aの制御に従って、エアチャック構造32Aの閉命令と真空吸着機能ONとに応じた制御信号をハンドアクチュエータ301Aに出力する。ハンドアクチュエータ301Aの電磁弁各々は、制御信号に従って開閉が制御され、一対のスライダ33Aが互いに接近する方向に移動されるとともに、一対の蛇腹接触部35Aの真空吸着機能がONされる。これにより、ハンド装置3Aによる第1ワーク300のピッキング動作が行われる。
図6は、図1のロボットシステムにおいて、ロボット装置1Bの構成を示すブロック図である。ロボット装置1Bは他のロボット装置1A,1Cに対して通信ケーブル等による電気的な接続はなされていない。ロボット装置1Bは他のロボット装置1A,1Cと双方向通信を不要にして、それぞれ事前にティーチングされた部分タスクを独立して実行するよう個々に独立性を持ったスタンドアローンシステムとして構成されている。任意のタスク分割により必要なロボット装置を選択して作業者近傍に任意に配置させて、ロボット装置と作業者との協働環境をダイナミックに変更自在に実現できる。一律な作業効率の向上ではなく、その時々の状況に応じた作業効率の向上を実現できる。
ロボット装置1Bは、多関節アーム機構200Bを備える。多関節アーム機構200Bは、ロボット装置1Aの多関節アーム機構200Aと同一の機構と機能とを有する。そのため、ここでは多関節アーム機構200Bの説明は省略する。
動作制御装置100Bは、システム制御部101Bと、圧力センサインターフェース(I/F)104Bと、作業プログラム記憶部107Bと、指令値出力部108Bとを有する。
システム制御部101Bには、制御/データバス109Bを介して各部が接続されている。システム制御部101BはCPU(Central Processing Unit)と半導体メモリ等を有し、動作制御装置100Bを統括して制御する。
動作制御装置100Bには、圧力センサインターフェース104Bを介して圧力センサ97が接続されている。圧力センサ97は、ハンド装置3Bの吸着部39Bの内圧を繰り返し計測する。圧力センサ97は、直前の圧力値に対して現在の圧力値の差が、所定の閾値よりも低くなったとき、受け渡し検知信号を動作制御装置100Bに対して出力する。閾値は、吸着部39Bに第2ワーク400が吸着されているときの圧力値と吸着部39Bに第2ワーク400が吸着されていないときの圧力値との差に対応する。
作業プログラム記憶部107Bは、第2工程に対応するシーケンスプログラムBのデータを記憶する。当該シーケンスプログラムBは、例えば、ロボットティーチングにより生成される。シーケンスプログラムBでは、ストックテーブル6から第2ワーク400をピッキングし、ピッキングした第2ワーク400を作業者に渡すまでのハンド装置3Bの手先軌道、作業位置、各作業位置での動作タスクが手順とともに記述されている。システム制御部101Bは、作業プログラム記憶部107BからロードしたシーケンスプログラムBに従って、多関節アーム機構200Bとハンド装置3Bとの動作を制御する。指令値出力部108Bは、システム制御部101Bの制御に従って、指令値に応じた制御信号をアーム関節アクチュエータ201Bとハンドアクチュエータ301Bとに出力する。
図7は、図1のロボットシステムにおいて、ロボット装置1Cの構成を示すブロック図である。ロボット装置1Cは他のロボット装置1A,Bに対して通信ケーブル等による電気的な接続はなされていない。ロボット装置1Cは他のロボット装置1A,1Bと双方向通信を不要にして、それぞれ事前にティーチングされた部分タスクを独立して実行するよう個々に独立性を持ったスタンドアローンシステムとして構成されている。任意のタスク分割により必要なロボット装置を選択して作業者近傍に任意に配置させて、ロボット装置と作業者との協働環境をダイナミックに変更自在に実現できる。一律な作業効率の向上ではなく、その時々の状況に応じた作業効率の向上を実現できる。ロボット装置1Cは、多関節アーム機構200Cを備える。多関節アーム機構200Cは、ロボット装置1Aの多関節アーム機構200Aと同一の機構と機能とを有する。そのため、ここでは多関節アーム機構200Cの説明は省略する。
動作制御装置100Cは、システム制御部101Cと、光電センサインターフェース(I/F)105Cと、作業プログラム記憶部107Cと、指令値出力部108Cとを有する。
システム制御部101Cには、制御/データバス109Cを介して各部が接続されている。システム制御部101CはCPU(Central Processing Unit)と半導体メモリ等を有し、動作制御装置100Cを統括して制御する。
動作制御装置100Cには、光電センサインターフェース105Cを介して光電センサ95が接続されている。光電センサ95は、受光部に到達する光量が所定の閾値を超えたとき、搬送検知信号を動作制御装置100Cに対して出力する。当該閾値は、搬送位置に第3ワーク500が搬送されたときの光量に対応する。
作業プログラム記憶部107Cは、第4工程に対応するシーケンスプログラムCのデータを記憶する。当該シーケンスプログラムCは、例えば、ロボットティーチングにより生成される。シーケンスプログラムCでは、搬送位置に搬送された第3ワーク500をピッキングし、ピッキングした第3ワーク500を搬送ライン51のライン中心線上にリリースするまでのハンド装置3Cの手先軌道、作業位置、各作業位置での動作タスクが手順とともに記述されている。システム制御部101Cは、作業プログラム記憶部107CからロードしたシーケンスプログラムCに従って、多関節アーム機構200Cとハンド装置3Cとの動作を制御する。指令値出力部108Cは、システム制御部101Cの制御に従って、指令値に応じた制御信号をアーム関節アクチュエータ201Cとハンドアクチュエータ301Cとに出力する。
以下、ロボット装置1A,ロボット装置1Bおよびロボット装置1C各々の動作について、図8を参照して説明する。図8は、図1のロボット装置1A,ロボット装置1B及びロボット装置1C各々の手先軌道を示す平面図である。図8では、ロボット装置1B及びロボット装置1C各々の手先軌道をコンベア装置5、ストックテーブル6、搬出シュータ60、搬入シュータ70及び作業者とともに示している。作業者は、コンベア装置5の脇の搬出シュータ60と搬入シュータ70との間に配置されている。
ロボット装置1Aは、作業者によるチューブの箱詰め作業における第1工程を担当する。ロボット装置1Aの手先軌道において、ハンド装置3Aの待機位置を待機位置Pwait1、ハンド装置3Aによる第1ワーク300のピッキング動作の開始位置を把持開始位置Pps1、ピッキング動作の終了位置を把持終了位置Ppe1、ピッキングした第1ワーク300をリリースする位置をリリース位置Pr1と表記する。
ロボット装置1Aのロボット座標系において、把持開始位置Pps1は、ライン中心線上の、第1ワーク300を把持可能な高さに設定されている。把持終了位置Ppe1は、把持開始位置Pps1よりも搬送ライン51に沿って下流のライン中心線上の、把持開始位置Pps1と同じ高さに設定されている。待機位置Pwait1は、把持開始位置Pps1よりも搬送ライン51に沿って上流に、把持開始位置Pps1よりも高い位置に設定されている。リリース位置Pr1は、搬出シュータ60の上方に設定されている。
ロボット装置1Aは第1工程に対応する作業を行う。具体的には、システム制御部101Aにより、シーケンスプログラムAが実行されると、ハンド装置3Aは、待機位置Pwait1で待機される。通過検知センサ93から通過検知信号が出力されたのを契機に、ハンド装置3Aの動作が開始される。ハンド装置3Aは、シーケンスプログラムAの手順に従って、待機位置Pwait1から、把持開始位置Pps1、把持終了位置Ppe1、リリース位置Pr1と順番に移動され、再び待機位置Pwait1に戻される。把持開始位置Pps1から把持終了位置Ppe1に移動される間、ハンド装置3Aによるピッキング動作が行われる。また、リリース位置Pr1において、ハンド装置3Aによるリリース動作が行われる。
なお、通過検知センサ93から通過検知信号が出力されてからハンド装置3Aが把持開始位置Pps1に移動されるまでの時間は、通過検知センサ93により通過が検知された第1ワーク300が通過検知位置から把持開始位置Pps1まで搬送されるまでの時間と略等価である。すなわち、ハンド装置3Aが把持開始位置Pps1に移動されたとき、ハンド装置3Aの一対の蛇腹接触部35Aの間に、通過検知センサ93により通過検知位置の通過が検知された第1ワーク300が挟まれた状態である。そのため、把持開始位置Pps1から把持終了位置Ppe1にかけて行われるピッキング動作により、ハンド装置3Aは当該第1ワーク300をピッキングすることができる。上述のロボット装置1Aによる第1工程に対応する第1ワーク300のピッキング作業は、通過検知センサ93から通過検知信号が出力されるたびに繰り返し実行される。
以上説明したロボット装置1Aの動作によれば、ロボット装置1Aは、搬送ライン51上を搬送される第1ワーク300をピッキングし、ピッキングした第1ワーク300を搬出シュータ60上にリリースすることができる。搬出シュータ60上にリリースされた第1ワーク300は、搬出シュータ60の下向きの傾斜により、作業者の手元に搬送される。したがって、ロボット装置1Aは、箱詰め作業の第1工程を担当し、作業者による搬送ライン51上を搬送される第1ワーク300のピッキング作業を支援することができる。
ロボット装置1Bは、作業者によるチューブの箱詰め作業における第2工程を担当する。ロボット装置1Bの手先軌道において、ハンド装置3Bによる第2ワーク400のピッキング位置をPp2、ピッキングした第2ワーク400を作業者に渡す位置を受け渡し位置Pg2、ピッキング位置Pp2から受け渡し位置Pg2に移動する際の経由位置をPv2と表記する。ロボット装置1Bのロボット座標系において、ピッキング位置Pp2は、ストックテーブル6に収納されている複数の第2ワーク400各々の位置に設定されている。ここで作業者の作業領域を定義する。作業者の作業領域とは、作業者が例えば立位姿勢から大きく腰を曲げたり等姿勢を崩さず、その姿勢を維持した状態で腕を伸縮させ、旋回させ、起伏させて手先作業ができる空間的範囲をいう。この作業領域内での作業が作業者にとって最も効率性が高いといえる。
受け渡し位置Pg2は、作業者の作業領域内、好適には、作業者が簡単に手が届き、作業者の箱詰め作業の邪魔にならない位置に設定されている。経由位置Pv2は、ピッキング位置Pp2と受け渡し位置Pg2との間であって、作業者の前方に設定されている。これにより、ハンド装置3Bがピッキング位置Pp2から受け渡し位置Pg2に移動する際、一旦作業者の視界にハンド装置3Bを入れることができるため、作業者は安心して作業を行うことができる。
ロボット装置1Bは第2工程に対応する作業を行う。具体的には、システム制御部101Bにより、シーケンスプログラムBが実行されると、ハンド装置3Bは、最初のピッキング位置Pp2で第2ワーク400をピッキングし、経由位置Pv2を経由して、受け渡し位置Pg2に移動される。ハンド装置3Bは、第2ワーク400をピッキングした状態で受け渡し位置Pg2で待機される。ハンド装置3Bは、圧力センサ97から受け渡し検知信号が出力されたのを契機に、つまり、作業者がハンド装置3Bから第2ワーク400を受け取ったのを契機に、第2ワーク400のピッキング動作を開始する。すなわち、ハンド装置3Bは、受け渡しPg2から次のピッキング位置Pp2に移動され、第2ワーク400をピッキングし、経由位置Pv2を経由して、再び受け渡し位置Pg2に移動される。上述のロボット装置1Bによる第2工程に対応する第2ワーク400のピッキング作業は、圧力センサ97から受け渡し検知信号が出力されるたびに繰り返し実行される。
以上説明したロボット装置1Bの動作によれば、ロボット装置1Bはストックテーブル6から第2ワーク400をピッキングし、ピッキングした第2ワーク400を直接作業者に渡すことができる。したがって、ロボット装置1Bは、箱詰め作業の第2工程を担当し、作業者によるストックテーブル6に収納されている第2ワーク(空箱)400のピッキング作業を支援することができる。
ロボット装置1Cは、作業者によるチューブの箱詰め作業における第4工程を担当する。ロボット装置1Cの手先軌道において、ハンド装置3Cの待機位置を待機位置Pwait3、ハンド装置3Cによる第3ワーク500のピッキング位置をPp3、ピッキングした第3ワーク500を搬送ライン51上でリリースする位置をリリース位置Pr3と表記する。ロボット装置1Cのロボット座標系において、待機位置Pwait3は、ピッキング位置Pp3の上方に設定されている。ピッキング位置Pp3は、搬入シュータ70の搬送位置に設定されている。リリース位置Pr3は、搬送ライン51のライン中心線上に設定されている。
ロボット装置1Cは第4工程に対応する作業を行う。具体的には、システム制御部101Cにより、シーケンスプログラムCが実行されると、ハンド装置3Cは、待機位置Pwait3で待機される。光電センサ95から搬送検知信号が出力されたのを契機に、ハンド装置3Cによる第3ワーク500のピッキング動作が開始される。ハンド装置3Cは、シーケンスプログラムCの手順に従って、待機位置Pwait3から、ピッキング位置Pp3、リリース位置Pr3と順番に移動され、再び待機位置Pwait3に戻される。ハンド装置3は、ピッキング位置Pp3で第3ワーク500をピッキングし、リリース位置Pr3でピッキングした第3ワーク500をリリースする。上述のロボット装置1Cによる第4工程に対応する第3ワーク500のピッキング作業は、光電センサ95から搬送検知信号が出力されるたびに繰り返し実行される。
次に、作業者に対するロボット装置1A,1ロボット装置1Bおよびロボット装置1Cの配置について図9を参照して説明する。図9は、図8に対応し、作業者に対する3台のロボット装置1A、1B、1Cの基部10A,10B,10Cのレイアウトを示す図である。
本実施形態に係るロボットシステムのロボット装置1Aに装備されている多関節アーム機構200Aは、根元3軸を構成する3つの関節部のうち、一を直動伸縮関節部に構成される。ロボット装置1Aには肘関節が存在しないことから、ロボット装置1Aの可動領域を単純化することができる。具体的には、ロボット装置1Aの可動領域は、関節部J1の実装上の動作可能な角度と関節部J2の実装上の動作可能な角度と関節部J3のアーム部2Aの最大伸張距離とで規定できる。なお、ロボット装置1Aには肘関節が存在しないことから、作業者はアーム部2Aの旋回のみを意識でき、その移動予測性が高いことから安全性が高いといえる。ロボット装置1B,1Cも同様である。
ロボット装置1Aの可動領域とは、関節部J1,J2の回転変位と関節部J3の直動変位とにより、ロボット装置1Aの手首部4Aの先端が到達する立体的な領域であり、水平方向(第1回転軸RA1回りの旋回方向)に関する可動領域と垂直方向(第2回転軸RA2回りの起伏方向)に関する可動領域とを総合した領域である。水平方向に関する可動領域は、直動伸縮関節部J3を最も伸張してアーム部2Aを最長の状態にしたときにおける第1回転軸RA1から手首部4Aの先端までの長さを半径として、第1関節部J1の実装上の動作可能な角度を中心角とした略扇形状の領域として規定することができる。同様に、垂直方向に関する可動領域は、直動伸縮関節部J3を最も伸張してアーム部2Aを最長の状態にしたときにおける第1回転軸RA1から手首部4Aの先端までの長さを半径として、第2関節部J2の実装上の動作可能な角度を中心角とした略扇形状の領域として規定することができる。
すなわち、手先から基部10Aまでの直線的な範疇でアーム部2Aが動くことから、作業者が手先の動きからアーム部2Aの動きを容易に予測することができる。また、ロボット装置1Aの多関節アーム機構200Aは、構造上特異点を解消していることから、特異点を回避するための急な旋回動作等をする必要がなく、また、多関節アーム機構200Aには肘関節がないため、扇形状の可動領域の外側にはアーム部2Aが関節部を含めて突出することがほぼない。以上のことを鑑みると、ロボット装置1Aが作業者の近傍に配置されても安全であり、作業者は危険を感じることなく作業を行うことができる。
したがって、図9に示すように、ロボット装置1Aの基部10Aを、作業者の作業領域に対して、ロボット装置1Aの可動領域が部分的にオーバーラップする位置に配置することができる。具体的には、ロボット装置1Aの手先軌道において、ハンド装置3Aが第1ワーク300をリリースする位置Pr1を、作業者の作業領域内に設定することができる。同様に、ロボット装置1Bの基部10Bを、作業者の作業領域に対して、ロボット装置1Bの可動領域が部分的にオーバーラップする位置に配置することができる。具体的には、ロボット装置1Bの手先軌道において、ロボット装置1Bが第2ワーク400を作業者に受け渡す位置Pg2を、作業者の作業領域内に設定することができる。同様に、ロボット装置1Cの基部10Cを、作業者の作業領域に対して、ロボット装置1Cの可動領域が部分的にオーバーラップする位置に配置することができる。具体的には、ロボット装置1Cの手先軌道において、ハンド装置3Cが第3ワーク500をピッキングする位置Pp3を、作業者の作業領域内に設定することができる。
このように、本実施形態に係るロボットシステムのロボット装置1A、ロボット装置1B及びロボット装置1Cは、直動伸縮機構を備える多関節アーム機構を採用することで、ロボット装置1A、ロボット装置1B及びロボット装置1C各々を、その可動領域が作業者の作業領域とオーバーラップする位置に配置した場合でも、作業者の安全性を確保することができる。これにより、ロボット装置1A、ロボット装置1B及びロボット装置1C各々の手先軌道を作業者の作業領域内にも設定できるため、従来、作業者が行っていた1つの作業を、ロボット装置1A、ロボット装置1B、ロボット装置1Cおよび作業者とで協働して行うことができる。例えば、生産ラインの、ある1つの作業を作業者が担当する際、作業者の体格的又は身体的制約によって、その1つの作業のいくつかの工程のうち、特定の工程ができない又は特定の工程に時間がかかる場合がある。このような場合、従来であれば、生産ラインの生産能力を落とさないために、作業者を交代しなければならない。しかしながら、本実施形態のロボットシステムのように、ロボット装置を作業者の近傍に配置し、そのロボット装置に作業者の苦手な工程を担当させることで、作業者を交代することなく、生産ラインの生産能力を維持することができる。したがって、本実施形態に係るロボットシステムによれば、ロボット装置が作業者と協働する環境、特に作業効率を向上させるロボット装置と作業者との協働環境を実現することにある。
またロボット装置は他のロボット装置に対して通信ケーブル等による電気的な接続はなされていない。ロボット装置は他のロボット装置と双方向通信を不要にして、それぞれ事前にティーチングされた部分タスクを独立して実行するよう個々に独立性を持ったスタンドアローンシステムとして構成されている。任意のタスク分割により必要なロボット装置を選択して作業者近傍に任意に配置させて、ロボット装置と作業者との協働環境をダイナミックに変更自在に実現できる。一律な作業効率の向上ではなく、その時々の状況に応じた作業効率の向上を実現できる。
なお、本実施形態に係るロボットシステムは、ロボット装置1A,1B,1Cの間の双方向通信を可能にし、ロボット装置1A,1B,1Cとが連動して動作するシステムとして構成してもよい。例えば、ロボット装置1Aは、ハンド装置3Aがリリース位置Pr1で第1ワーク300のリリース動作をしたときに、そのリリース制御信号又はリリース制御信号に応じたリリース信号をロボット装置1Bに対して送信する。ロボット装置1Bは、ロボット装置1Aからの信号を受信したのを契機に、部分タスクを起動し、第2ワーク400のピッキング動作を開始してもよい。チューブの箱詰め作業(全体タスク)において、作業者は、ロボット装置1Aによる第1工程作業により提供される第1ワーク300とロボット装置1Bの第2工程作業による第2ワーク400とが揃った時点で、第3工程作業を開始することができる。したがって、ロボット装置1Aにより第1工程作業が完了したのを契機に、ロボット装置1Bによる第2工程作業が開始されれば、作業者は、遅れ時間なく、第3工程作業を行うことができる。また、ロボット装置1Bは、受け渡し位置Pg2で、第2ワーク400が作業者により受け取られるまで、第2ワーク400をピッキングした状態でハンド装置3Bを保持する必要がなくなるため、電力消費量を低減することができる。
また、本実施形態は、ロボット装置1A,1B、1C各々が、関節部J3を回転関節部又はねじり関節部で構成した多関節アーム機構を採用することを否定するものではない。回転関節部とねじり関節部とで構成された多関節アーム機構を備えるロボット装置であっても、肘関節の動作をソフトウェア又はハードウェアで制限することで、作業者の安全性を完全とはいえないまでも十分に確保することができる。したがって、ロボット装置1A、1B,1Cのうち、少なくとも一が、回転関節部とねじり関節部とで構成された多関節アーム機構を備えても、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1A,1B,1C…ロボット装置、2A…アーム部、3A…ハンド装置、4A…手首部、5…コンベア装置、51…搬送ライン、300、400,500…第1、第2、第3ワーク、6…ストックテーブル。
Claims (10)
- 多関節アーム機構を備えた複数のロボット装置が作業員の近傍に配置されてなるロボットシステムにおいて、
前記多関節アーム機構は、基部と、前記基部の略中心線に係る第1軸回りのねじり回転性と前記第1軸に直交する第2軸回りの曲げ回転性と前記第2軸に直交する第3軸に沿った直動伸縮性とを有するアーム部と、前記アーム部の先端に装備される手先効果器とを有し、
前記複数のロボット装置は互いに及び前記作業員と協働してタスクを実行するために前記複数のロボット装置各々の前記基部は前記アーム部の先端の可動領域が前記作業員による作業領域とオーバーラップする位置に配置されることを特徴とするロボットシステム。 - 前記タスクは複数の部分タスクに分割され、前記複数の部分タスクは前記複数のロボット装置及び前記作業員に分担されることを特徴とする請求項1記載のロボットシステム。
- 前記複数のロボット装置は互いに異なる部分タスクを予め個別に教示され、それぞれ独立して実行することを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。
- 前記複数のロボット装置は相互通信不要にしてそれぞれの部分タスクを実行することを特徴とする請求項3記載のロボットシステム。
- 前記複数のロボット装置のうち少なくとも2台のロボット装置は相互通信可能に構成され、前記少なくとも2台のロボット装置のうち、一のロボット装置から出力された制御信号に呼応して、他のロボット装置の動作が開始されることを特徴とする請求項2記載のロボットシステム。
- 前記複数のロボット装置の一は前記作業員にワークを受け渡す部分タスクを実行することを特徴とする請求項4記載のロボットシステム。
- 前記複数のロボット装置の一は前記作業員からワークを受け取る部分タスクを実行することを特徴とする請求項4記載のロボットシステム。
- 前記複数のロボット装置各々の前記基部はそれぞれの可動領域が互いにオーバーラップする位置に配置されることを特徴とする請求項1記載のロボットシステム。
- 前記多関節アーム機構は、前記直動伸縮性を発揮する直動伸縮関節部を有し、
前記直動伸縮関節部は、
屈曲可能に連結された複数の連結コマと、前記連結コマの屈曲が拘束されることにより柱状体が前記アーム部として構成される、
前記柱状体を支持する射出部と、
前記連結コマを屈曲可能な状態で前記基部内に収納する収納部とを有することを特徴とする請求項1記載のロボットシステム。 - 多関節アーム機構を備えた複数のロボット装置が作業員の近傍に配置されてなるロボットシステムにおいて、
前記複数のロボット装置は互いに及び前記作業員と協働してタスクを実行するために前記複数のロボット装置は前記多関節アーム機構の先端の可動領域が前記作業員による作業領域とオーバーラップする位置に配置されることを特徴とするロボットシステム。
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