JP2017013046A - 廃水処理システム - Google Patents

廃水処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017013046A
JP2017013046A JP2016095804A JP2016095804A JP2017013046A JP 2017013046 A JP2017013046 A JP 2017013046A JP 2016095804 A JP2016095804 A JP 2016095804A JP 2016095804 A JP2016095804 A JP 2016095804A JP 2017013046 A JP2017013046 A JP 2017013046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen peroxide
treatment tank
accelerated oxidation
oxidation treatment
ozone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016095804A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6849318B2 (ja
Inventor
松田 学
Manabu Matsuda
松田  学
昇 勝倉
Noboru Katsukura
昇 勝倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Precision Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Precision Products Co Ltd filed Critical Sumitomo Precision Products Co Ltd
Publication of JP2017013046A publication Critical patent/JP2017013046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6849318B2 publication Critical patent/JP6849318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)

Abstract

【課題】廃水中の難分解性物質を効率よく分解することが可能な廃水処理システムを提供する。【解決手段】この廃水処理システムは、直列に接続されて複数設けられ、1,4−ジオキサン(難分解性物質)を含む廃水を促進酸化処理により処理する促進酸化処理槽1と、促進酸化処理槽1にオゾンを供給するオゾン供給部2と、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部3とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、廃水処理システムに関し、特に、難分解性物質を含む廃水を処理する廃水処理システムに関する。
従来、難分解性物質を含む廃水を処理する廃水処理システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、1,4−ジオキサン(難分解性物質)を含む廃水に対して、紫外線およびオゾンを用いた促進酸化処理により分解処理を行う廃水処理システムが開示されている。この廃水処理システムでは、促進酸化処理槽が直列に2槽設けられている。
特許第4247712号
しかしながら、上記特許文献1のような廃水処理システムでは、過酸化水素を用いて廃水の促進酸化処理を行う場合、促進酸化処理槽に直接過酸化水素を供給すると考えられる。このため、槽内の廃水と過酸化水素との混合が十分に行われない場合がある。その結果、廃水中の難分解性物質を効率よく分解することが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、廃水中の難分解性物質を効率よく分解することが可能な廃水処理システムを提供することである。
この発明の一の局面による廃水処理システムは、直列に接続されて複数設けられ、難分解性物質を含む廃水を促進酸化処理により処理する促進酸化処理槽と、促進酸化処理槽にオゾンを供給するオゾン供給部と、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部とを備える。
この発明の一の局面による廃水処理システムでは、上記のように、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部を設けることによって、促進酸化処理槽に流入する前に、廃水と過酸化水素とを十分混合することができるので、促進酸化処理槽において過酸化水素とオゾンとの接触確率を高めることができる。これにより、促進酸化処理槽において過酸化水素およびオゾンの反応により生じるヒドロキシルラジカル(・OH)と難分解性物質とを効率よく反応させることができるので、廃水中の難分解性物質を効率よく分解することができる。その結果、供給するオゾンの量が増加するのを抑制することができるので、オゾン発生機の規模が大きくなるのを抑制することができる。
上記一の局面による廃水処理システムにおいて、好ましくは、難分解性物質は、1,4−ジオキサンを含み、過酸化水素供給部は、オゾン供給部により供給されるオゾンの重量に対して、5%以上50%以下の重量の過酸化水素を供給するように構成されている。このように構成すれば、廃水中に含まれる1,4−ジオキサンを、オゾンと、オゾンの5%以上の過酸化水素とにより酸化して分解することにより、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく減少させることができる。また、オゾンの50%以下の過酸化水素を供給することにより、過酸化水素の過度な供給を抑制することができるので、廃水を処理した処理水に過酸化水素が残存するのを抑制することができる。なお、オゾン供給部により供給されるオゾンの重量は、複数の促進酸化処理槽に供給されるオゾンの全量の重量である。また、オゾンの重量に対して5%以上50%以下の重量で供給される過酸化水素の重量は、複数の促進酸化処理槽に供給される過酸化水素の全量の重量である。
上記一の局面による廃水処理システムにおいて、好ましくは、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち少なくとも1つは、槽内においてオゾンの流れる方向および廃水の流れる方向の両方が下から上の方向である並流処理槽が設けられている。このように構成すれば、並流処理槽の槽内下部において、難分解性物質の濃度およびオゾンの濃度の両方を高くすることができるので、オゾンと難分解性物質との接触確率を高めることができる。これにより、難分解性物質の分解をより効率よく行うことができる。
この場合、好ましくは、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最上流には、並流処理槽が設けられている。このように構成すれば、最上流の促進酸化処理槽において、オゾン濃度が高い槽内下部に、難分解性物質の濃度が最も高い廃水が供給されるので、槽内下部においてオゾンと難分解性物質との接触確率を効果的に高めることができる。これにより、難分解性物質の分解をさらに効率よく行うことができる。
上記複数の促進酸化処理槽のうち少なくとも1つは並流処理槽が設けられている構成において、好ましくは、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最下流には、槽内においてオゾンの流れる方向が下から上の方向であり、廃水が流れる方向が上から下の方向である向流処理槽が設けられている。このように構成すれば、最下流の促進酸化処理槽において、廃水を処理した処理水の取り出し部分に水封管を設けた場合、処理水と、槽内上部の気体との接触を防止することができるので、処理水に気体のオゾンが混入するのを抑制することができる。
上記複数の促進酸化処理槽のうち少なくとも1つは並流処理槽が設けられている構成において、好ましくは、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最下流には、並流処理槽が設けられている。このように構成すれば、最下流に難分解性物資を効率よく分解することが可能な並流処理槽を配置することができるので、廃水を処理した処理水に含まれる難分解性物質の濃度を確実に低くすることができる。
上記一の局面による廃水処理システムにおいて、好ましくは、過酸化水素供給部は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最上流の促進酸化処理槽に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量の50%以上の過酸化水素を供給するように構成されている。このように構成すれば、最上流の促進酸化処理槽において、オゾンに対する過酸化水素の量を多くすることができるので、過酸化水素とオゾンとの接触確率を高めることができる。これにより、過酸化水素とオゾンとの反応によるヒドロキシルラジカル(・OH)を、難分解性物質の濃度が高い最上流の促進酸化処理槽において多く発生させることができるので、ヒドロキシルラジカルと難分解性物質の接触確率を効果的に高めることができる。これにより、難分解性物質の分解をより効率よく行うことができる。
上記一の局面による廃水処理システムにおいて、好ましくは、過酸化水素供給部は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最下流の促進酸化処理槽から流出する処理水の過酸化水素の濃度が0.5mg/L以上10mg/L以下となるように供給する過酸化水素の量が調整されている。このように、最下流の促進酸化処理槽から流出する処理水の過酸化水素の濃度を0.5mg/L以上にすることにより、廃水中の難分解性物質の濃度が変動する場合でも、過酸化水素が不足することのないように、安定して過酸化水素を供給することができるので、廃水を処理した処理水に含まれる難分解性物質の濃度を確実に低くすることができる。最下流の促進酸化処理槽から流出する処理水の過酸化水素の濃度を10mg/L以下にすることにより、処理水に過度に過酸化水素が残留するのを抑制することができるので、次の工程などにおいて、残留過酸化水素を処理する負担が増大するのを抑制することができる。また、過度に過酸化水素が供給されるのを抑制することができるので、難分解性物質を効率よく分解することができる。
本発明によれば、上記のように、廃水中の難分解性物質を効率よく分解することができる。
本発明の第1実施形態による廃水処理システムを示した概略図である。 本発明の第1実施形態による廃水処理システムの並流処理槽を説明するための図である。 本発明の第1実施形態による廃水処理システムの向流処理槽を説明するための図である。 実施例Aによる廃水の1,4−ジオキサンの減少結果を説明するための表である。 実施例Bによる廃水の1,4−ジオキサンの減少結果を説明するための表である。 本発明の第2実施形態による廃水処理システムを示した概略図である。 本発明の第3実施形態による廃水処理システムを示した概略図である。 本発明の第4実施形態による廃水処理システムを示した概略図である。 実施例Cによる廃水の1,4−ジオキサンの減少結果を説明するための表である。 実施例Dによる残留過酸化水素の濃度と1,4−ジオキサンの処理結果とを説明するための表である。 本発明の第1実施形態の変形例による廃水処理システムを示した概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(廃水処理システムの構成)
図1を参照して、本発明の第1実施形態による廃水処理システム100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による廃水処理システム100は、廃水(原水)に含まれる1,4−ジオキサンを所定の濃度以下(たとえば、0.5mg/L以下)になるように処理するように構成されている。図1に示すように、廃水処理システム100は、促進酸化処理槽(AOP槽)1と、オゾン供給部2と、過酸化水素供給部3と、原水供給部4とを備えている。なお、1,4−ジオキサンは、本発明の「難分解性物質」の一例である。
促進酸化処理槽1は、並流処理槽11と、向流処理槽12とを含んでいる。並流処理槽11は、流入口111と、流出口112と、オゾン供給口113とを有している。向流処理槽12は、流入口121と、流出口122と、オゾン供給口123とを有している。
オゾン供給部2は、オゾン発生機21と、配管22とを含んでいる。過酸化水素供給部3は、ポンプ31と、配管32とを含んでいる。原水供給部4は、ポンプ41と、配管42とを含んでいる。
促進酸化処理槽1は、BOD源、COD源および1,4−ジオキサンを酸化して、廃水(原水)中のBOD、CODおよび1,4−ジオキサンの濃度を低減させるように構成されている。具体的には、促進酸化処理槽1では、過酸化水素(H22)とオゾン(O3)とを反応させて、ヒドロキシルラジカル(・OH)を生成して、廃水(原水)中のBOD源、COD源および1,4−ジオキサンを酸化させるように構成されている。
促進酸化処理槽1は、直列に接続されて2つ設けられている。具体的には、上流に並流処理槽11が設けられ、並流処理槽11の下流に直列に向流処理槽12が設けられている。つまり、並流処理槽11の流出口112から出た廃水は、向流処理槽12の流入口121に流入する。
並流処理槽11は、槽内においてオゾンの流れる方向および廃水の流れる方向の両方が下から上の方向である。具体的には、廃水は、並流処理槽11の下部(Z2方向側部)に設けられた流入口111から流入し、上部(Z1方向側部)に設けられた流出口112から流出する。つまり、オゾンは、並流処理槽11の底部近傍に設けられたオゾン供給口113から供給され、並流処理槽11内を浮力により上昇していく。なお、未反応のオゾン(排オゾン)は、並流処理槽11の上部から排出されて処理される。
向流処理槽12は、槽内においてオゾンの流れる方向が下から上の方向であり、廃水が流れる方向が上から下の方向である。具体的には、廃水は、向流処理槽12の上部に設けられた流入口121から流入し、下部に設けられた流出口122から流出する。つまり、オゾンは、向流処理槽12の底部近傍に設けられたオゾン供給口123から供給され、向流処理槽12内を浮力により上昇していく。なお、未反応のオゾン(排オゾン)は、向流処理槽12の上部から排出されて処理される。また、流出口122から流出する処理後の水は、水封管を介して排出される。
並流処理槽11は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最上流に設けられている。また、向流処理槽12は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最下流に設けられている。
オゾン供給部2は、促進酸化処理槽1にオゾンを供給するように構成されている。具体的には、オゾン発生機21から供給されたオゾンは、配管22を介して、オゾン供給口113から並流処理槽11に供給されるとともに、オゾン供給口123から向流処理槽12に供給される。また、並流処理槽11に供給されるオゾンの量と、向流処理槽12に供給されるオゾンの量とは、互いに等しくなるように調整される。具体的には、図示しない流量計およびバルブにより、並流処理槽11および向流処理槽12に供給されるオゾンの量がそれぞれ調整される。
ここで、第1実施形態では、過酸化水素供給部3は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給するように構成されている。つまり、過酸化水素供給部3は、並流処理槽11に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する。また、過酸化水素供給部3は、過酸化水素水(過酸化水素を含む水溶液)をポンプ31により配管32を介して送るように構成されている。配管32は、原水供給部4の配管42の途中に接続されている。つまり、原水(廃水)と過酸化水素とが配管42において合流して混合されるように構成されている。
また、第1実施形態では、過酸化水素供給部3は、オゾン供給部2(オゾン発生機21)により供給されるオゾンの重量に対して、5%以上50%以下の重量の過酸化水素を供給するように構成されている。たとえば、過酸化水素供給部3は、促進酸化処理槽1(並流処理槽11および向流処理槽12)に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、50%(半分)の重量の過酸化水素を供給するように構成されている。
また、第1実施形態では、過酸化水素供給部3は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量(100%)の過酸化水素を供給するように構成されている。つまり、過酸化水素供給部3は、最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)に流入する前の廃水に、過酸化水素を供給するとともに、並流処理槽11と向流処理槽12の間では、過酸化水素を供給しない。言い換えると、並流処理槽11において未反応の過酸化水素が後段(下流)の向流処理槽12に流入する。
また、第1実施形態では、過酸化水素供給部3は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最下流の促進酸化処理槽1(向流処理槽12)から流出する処理水の過酸化水素(残留過酸化水素)の濃度が0.5mg/L以上10mg/L以下となるように供給する過酸化水素の量が調整されている。過酸化水素供給部3により供給される過酸化水素の量は、残留過酸化水素の濃度が、10mg/L以下、好ましくは、3mg/L以下となるように調整されている。また、過酸化水素供給部3により供給される過酸化水素の量は、残留過酸化水素の濃度が、0.5mg/L以上、好ましくは、1mg/L以上、より好ましくは、2mg/L以上となるように調整されている。
最下流の促進酸化処理槽1(向流処理槽12)から流出する過酸化水素(残留過酸化水素)の濃度に基づいて、過酸化水素供給部3により供給する過酸化水素の量が調整される。具体的には、ポンプ31の吐出速度を調整して、過酸化水素の供給量が調整される。残留過酸化水素の濃度が下限値(たとえば、0.5mg/L)未満の場合、過酸化水素供給部3から供給する過酸化水素の量が増やされる。また、残存過酸化水素の濃度が上限値(たとえば、10mg/L)より大きい場合、過酸化水素供給部3から供給する過酸化水素の量が減らされる。なお、この過酸化水素の供給量の調整は、自動で行ってもよいし、ユーザの操作に基づいて行ってもよい。
原水供給部4は、原水(廃水)を促進酸化処理槽1に供給するように構成されている。具体的には、原水供給部4は、原水をポンプ41により配管42を介して送るように構成されている。配管42の途中には、配管32が接続されている。また、配管42は、促進酸化処理槽1の最上流の並流処理槽11の流入口111に接続されている。また、配管42は、流入口111の手前において、並流処理槽11の水面より高い位置を通るように形成されている。これにより、ポンプ41が停止した場合でも、並流処理槽11内の廃水がポンプ41側に逆流するのを防止することが可能である。
(並流処理槽の説明)
図2を参照して、並流処理槽11の特徴について説明する。
並流処理槽11は、図2に示すように、槽下部(Z2方向側部)において、1,4−ジオキサン、オゾンおよび過酸化水素の濃度が高くなる。このため、槽下部における、1,4−ジオキサン、オゾンおよび過酸化水素の接触確率が一定以上となるエリアが広く形成される。これにより、槽下部において反応効率が高くなる領域が広く形成される。その結果、並流処理槽11では、槽全体で1,4−ジオキサンの処理効率がより高くなる。なお、図2では、1,4−ジオキサン、オゾンおよび過酸化水素の接触確率が一定以上となるエリアを模式的に表している。
(向流処理槽の説明)
図3を参照して、向流処理槽12の特徴について説明する。
向流処理槽12は、図3に示すように、槽上部(Z1方向側部)において、1,4−ジオキサンおよび過酸化水素の濃度が高くなる。また、槽下部(Z2方向側部)において、オゾンの濃度が高くなる。このため、1,4−ジオキサン、オゾンおよび過酸化水素の接触確率が一定以上となる領域が槽の中腹に形成されると考えられる。向流処理槽12の1,4−ジオキサン、オゾンおよび過酸化水素の接触確率が一定以上となるエリアは、並流処理槽11に比べて狭くなるため、槽全体での1,4−ジオキサンの処理効率は、並流処理槽11の方が向流処理槽12よりも高くなる。また、槽上部(Z1方向側部)において、1,4−ジオキサンおよび過酸化水素の濃度が高くなるため、昇ってきたオゾンとの接触確率が高くなり、反応が活発に行われる。これにより、向流処理槽12では、槽上部から未反応のオゾンが出にくくなる。なお、図3では、1,4−ジオキサン、オゾンおよび過酸化水素の接触確率が一定以上となるエリアを模式的に表している。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部3を設けることによって、促進酸化処理槽1に流入する前に、廃水と過酸化水素とを十分混合することができるので、促進酸化処理槽1において過酸化水素とオゾンとの接触確率を高めることができる。これにより、促進酸化処理槽1において過酸化水素およびオゾンの反応により生じるヒドロキシルラジカル(・OH)と1,4−ジオキサンとを効率よく反応させることができるので、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく分解することができる。その結果、供給するオゾンの量が増加するのを抑制することができるので、オゾン発生機21の規模が大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、過酸化水素供給部3を、オゾン供給部2により供給されるオゾンの重量に対して、5%以上50%以下の重量の過酸化水素を供給するように構成する。これにより、廃水中に含まれる1,4−ジオキサンを、オゾンと、オゾンの5%以上の過酸化水素とにより酸化して分解することにより、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく減少させることができる。また、オゾンの50%以下の過酸化水素を供給することにより、過酸化水素の過度な供給を抑制することができるので、廃水を処理した処理水に過酸化水素が残存するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、並流処理槽11を、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最上流に設ける。これにより、最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)において、オゾン濃度が高い槽内下部に、1,4−ジオキサンの濃度が最も高い廃水が供給されるので、槽内下部においてオゾンと1,4−ジオキサンとの接触確率を効果的に高めることができる。これにより、1,4−ジオキサンの分解をさらに効率よく行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、向流処理槽12を、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最下流に設ける。これにより、最下流の促進酸化処理槽1(向流処理槽12)において、廃水を処理した処理水の取り出し部分に水封管を設けることにより、処理水と、槽内上部の気体との接触を防止することができるので、処理水に気体のオゾンが混入するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、過酸化水素供給部3を、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量の50%以上の過酸化水素を供給するように構成する。これにより、最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)において、オゾンに対する過酸化水素の量を多くすることができるので、過酸化水素とオゾンとの接触確率を高めることができる。これにより、過酸化水素とオゾンとの反応によるヒドロキシルラジカル(・OH)を、1,4−ジオキサンの濃度が高い最上流の促進酸化処理槽1(並流処理槽11)において多く発生させることができるので、ヒドロキシルラジカルと1,4−ジオキサンの接触確率を効果的に高めることができる。これにより、1,4−ジオキサンの分解をより効率よく行うことができる。
また、第1実施形態では、1段目に並流処理槽11を設け、2段目に向流処理槽12を設けることによって、1,4−ジオキサンを分解する性能が高い並流処理槽11と、排オゾンが出にくく、施行しやすい向流処理槽12とにより廃水を処理することができる。これにより、廃水中の1,4−ジオキサンの分解効率を高めつつ、排オゾンの発生を抑制するとともに、容易に施工することができる。
また、第1実施形態では、過酸化水素供給部3は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最下流の促進酸化処理槽1(向流処理槽12)から流出する処理水の過酸化水素の濃度が0.5mg/L以上10mg/L以下となるように供給する過酸化水素の量が調整されている。このように、最下流の促進酸化処理槽1(向流処理槽12)から流出する処理水の過酸化水素(残留過酸化水素)の濃度を0.5mg/L以上にすることにより、廃水中の1,4−ジオキサンの濃度が変動する場合でも、過酸化水素が不足することのないように、安定して過酸化水素を供給することができるので、廃水を処理した処理水に含まれる1,4−ジオキサンの濃度を確実に低くすることができる。最下流の促進酸化処理槽1(向流処理槽12)から流出する処理水の過酸化水素の濃度を10mg/L以下にすることにより、処理水に過度に過酸化水素が残留するのを抑制することができるので、次の工程などにおいて、残留過酸化水素を処理する負担が増大するのを抑制することができる。また、過度に過酸化水素が供給されるのを抑制することができるので、1,4−ジオキサンを効率よく分解することができる。
また、残留過酸化水素の濃度を1mg/L以上にすることにより、より安定して過酸化水素を供給することができるので、廃水を処理した処理水に含まれる1,4−ジオキサンの濃度をより確実に低くすることができる。残留過酸化水素の濃度を2mg/L以上にすることにより、さらに安定して過酸化水素を供給することができるので、廃水を処理した処理水に含まれる1,4−ジオキサンの濃度をさらに確実に低くすることができる。また、残留過酸化水素の濃度を3mg/L以下にすることにより、残留過酸化水素を処理する負担が増大するのをより抑制することができる。
(実施例A)
次に、図4を参照して、図1に示した第1実施形態による廃水処理システム100を用いて実際に廃水に対して水処理を行った実施例Aの結果(本発明の一実施例による1,4−ジオキサンの減少結果)について説明する。
実施例Aでは、1段目の促進酸化処理槽1と2段目の促進酸化処理槽1との過酸化水素の注入割合を変化させた実施例について説明する。
図4に示すように、本発明の実施例A1では、過酸化水素を1段目(上流)の促進酸化処理槽1に全量(100%)注入し、2段目(下流)の促進酸化処理槽1には過酸化水素を注入していない。また、実施例A1では、1段目の促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給している。
実施例A2では、1段目の促進酸化処理槽1に、供給する過酸化水素の全量の75%を注入し、2段目の促進酸化処理槽1に、供給する過酸化水素の全量の25%を注入している。また、実施例A2は、1段目では、促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給している。また、2段目では、促進酸化処理槽1(AOP槽)に直接過酸化水素を注入している。
実施例A3では、1段目の促進酸化処理槽1に、供給する過酸化水素の全量の50%を注入し、2段目の促進酸化処理槽1に、供給する過酸化水素の全量の50%を注入している。また、実施例A3は、1段目では、促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給している。また、2段目では、促進酸化処理槽1(AOP槽)に直接過酸化水素を注入している。
実施例A4では、1段目の促進酸化処理槽1に、供給する過酸化水素の全量の25%を注入し、2段目の促進酸化処理槽1に、供給する過酸化水素の全量の75%を注入している。また、実施例A4は、1段目では、促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給している。また、2段目では、促進酸化処理槽1(AOP槽)に直接過酸化水素を注入している。
また、実施例A1〜A4では、1段目および2段目の促進酸化処理槽1に供給する過酸化水素のトータルの重量は、1段目および2段目の促進酸化処理槽1に供給するオゾンのトータルの重量の50%である。
図4に示すように、実施例A1では、1,4−ジオキサンの残存率(2段目の促進酸化処理槽1出口の1,4−ジオキサン濃度/1段目の促進酸化処理槽1入口の1,4−ジオキサン濃度)は、1.2%となる。実施例A2では、1,4−ジオキサンの残存率が1.6%となる。実施例A3では、1,4−ジオキサンの残存率が1.4%となる。実施例A4では、1,4−ジオキサンの残存率が3.0%となる。これにより、直列に接続された複数の促進酸化処理槽1のうち最上流の促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量の50%以上の過酸化水素を供給することにより、廃水中の1,4−ジオキサンをより効率よく分解することが可能であることが分かる。
(実施例B)
次に、図5を参照して、図1に示した第1実施形態による廃水処理システム100を用いて実際に廃水に対して水処理を行った実施例Bの結果(本発明の一実施例による1,4−ジオキサンの減少結果)について説明する。
実施例Bでは、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルの過酸化水素の重量を変化させた実施例について説明する。
図5に示すように、本発明の実施例B1では、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルの過酸化水素の重量を5%にしている。
本発明の実施例B2では、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルの過酸化水素の重量を25%にしている。
本発明の実施例B3では、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、2段の促進酸化処理槽1に供給されるトータルの過酸化水素の重量を50%にしている。
また、実施例B1〜B3では、過酸化水素を1段目(上流)の促進酸化処理槽1に全量(100%)注入し、2段目(下流)の促進酸化処理槽1には過酸化水素を注入していない。
図5に示すように、実施例B1では、1,4−ジオキサンの残存率(2段目の促進酸化処理槽1出口の1,4−ジオキサン濃度/1段目の促進酸化処理槽1入口の1,4−ジオキサン濃度)は、10.2%となる。実施例B2では、1,4−ジオキサンの残存率が1.3%となる。実施例B3では、1,4−ジオキサンの残存率が1.2%となる。これにより、促進酸化処理槽1に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、促進酸化処理槽1に供給されるトータルの過酸化水素の重量を5%以上にすることにより、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく分解することが可能であることが分かる。特に、促進酸化処理槽1に供給されるトータルのオゾンの重量に対して、促進酸化処理槽1に供給されるトータルの過酸化水素の重量を25%以上にすることにより、廃水中の1,4−ジオキサンをより効率よく分解することが可能であることが分かる。
[第2実施形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上流に並流処理槽を設け、下流に向流処理槽を設けた上記第1実施形態とは異なり、上流および下流の両方に並流処理槽を設けた構成の廃水処理システム200の例について説明する。
図6に示すように、廃水処理システム200は、促進酸化処理槽(AOP槽)5と、オゾン供給部2と、過酸化水素供給部3と、原水供給部4とを備えている。
促進酸化処理槽5は、並流処理槽51と、並流処理槽52とを含んでいる。並流処理槽51は、流入口511と、流出口512と、オゾン供給口513とを有している。並流処理槽52は、流入口521と、流出口522と、オゾン供給口523とを有している。
促進酸化処理槽5は、直列に接続されて2つ設けられている。具体的には、上流に並流処理槽51が設けられ、並流処理槽51の下流に直列に並流処理槽52が設けられている。つまり、並流処理槽51の流出口512から出た廃水は、並流処理槽52の流入口521に流入する。
なお、並流処理槽51の流入口511、流出口512およびオゾン供給口513は、第1実施形態の並流処理槽11の流入口111、流出口112およびオゾン供給口113とそれぞれ同様の構成である。また、並流処理槽52の流入口521およびオゾン供給口523は、第1実施形態の並流処理槽11の流入口111およびオゾン供給口113とそれぞれ同様の構成である。
並流処理槽52の流出口522は、排出する処理水にオゾンが混入しないように、気液分離部を有している。これにより、上昇して、槽内の上部に溜まった気体のオゾンが流出口522から処理水とともに排出されるのを抑制することが可能である。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
上記のように、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、直列に接続された複数の促進酸化処理槽5のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽5(並流処理槽51)に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部3を設けることによって、促進酸化処理槽5において廃水に十分混合した過酸化水素とオゾンとを反応させることができる。これにより、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく分解することができる。
また、第2実施形態では、直列に接続された複数の促進酸化処理槽5のうち最下流に、並流処理槽52を設ける。これにより、最下流に1,4−ジオキサンを効率よく分解することが可能な並流処理槽52を配置することができるので、廃水を処理した処理水に含まれる1,4−ジオキサンの濃度を確実に低くすることができる。
また、第2実施形態では、複数段(2段)の並流処理槽51および52を設けることによって、1,4−ジオキサンを分解する性能が高い並流処理槽51および52により2段階で廃水を処理することができるので、廃水中の1,4−ジオキサンをより効率よく分解することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上流に並流処理槽を設けた上記第1および第2実施形態とは異なり、上流に向流処理槽を設けた構成の廃水処理システム300の例について説明する。
図7に示すように、廃水処理システム300は、促進酸化処理槽(AOP槽)6と、オゾン供給部2と、過酸化水素供給部3と、原水供給部4とを備えている。
促進酸化処理槽6は、向流処理槽61と、向流処理槽62とを含んでいる。向流処理槽61は、流入口611と、流出口612と、オゾン供給口613とを有している。向流処理槽62は、流入口621と、流出口622と、オゾン供給口623とを有している。
促進酸化処理槽6は、直列に接続されて2つ設けられている。具体的には、上流に向流処理槽61が設けられ、向流処理槽61の下流に直列に向流処理槽62が設けられている。つまり、向流処理槽61の流出口612から出た廃水は、向流処理槽62の流入口621に流入する。
なお、向流処理槽61の流入口611、流出口612およびオゾン供給口613は、第1実施形態の向流処理槽11の流入口121、流出口122およびオゾン供給口123とそれぞれ同様の構成である。また、向流処理槽62の流入口621、流出口622およびオゾン供給口623は、第1実施形態の向流処理槽12の流入口121、流出口122およびオゾン供給口123とそれぞれ同様の構成である。
なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
上記のように、第3実施形態では、第1実施形態と同様に、直列に接続された複数の促進酸化処理槽6のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽6(向流処理槽61)に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部3を設けることによって、促進酸化処理槽6において廃水に十分混合した過酸化水素とオゾンとを反応させることができる。これにより、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく分解することができる。
また、第3実施形態では、全ての促進酸化処理槽6を向流処理槽61および62にすることによって、槽内に常に廃水を溜めている状態とすることができる。また、排オゾンが出にくい向流処理槽61および62を設けることによって、排オゾンのトータルの量を減少させることができる。また、廃水を上部から流入させて、下部から排出させる向流処理槽61および62を採用することにより、設計および施行を容易に行うことができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
次に、図8を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、上流に並流処理槽を設け、下流に向流処理槽を設けた上記第1実施形態とは異なり、上流に向流処理槽を設け、下流に並流処理槽を設けた構成の廃水処理システム400の例について説明する。
図8に示すように、廃水処理システム400は、促進酸化処理槽(AOP槽)7と、オゾン供給部2と、過酸化水素供給部3と、原水供給部4とを備えている。
促進酸化処理槽7は、向流処理槽71と、並流処理槽72とを含んでいる。向流処理槽71は、流入口711と、流出口712と、オゾン供給口713とを有している。並流処理槽72は、流入口721と、流出口722と、オゾン供給口723とを有している。
促進酸化処理槽7は、直列に接続されて2つ設けられている。具体的には、上流に向流処理槽71が設けられ、向流処理槽71の下流に直列に並流処理槽72が設けられている。つまり、向流処理槽71の流出口712から出た廃水は、並流処理槽72の流入口721に流入する。また、向流処理槽71の流出口712は、水封管を介さずに、並流処理槽72の流入口721に直接接続されている。
なお、向流処理槽71の流入口711、流出口712およびオゾン供給口713は、第1実施形態の向流処理槽12の流入口121、流出口122およびオゾン供給口123とそれぞれ同様の構成である。また、並流処理槽72の流入口721およびオゾン供給口723は、第1実施形態の並流処理槽11の流入口111およびオゾン供給口113とそれぞれ同様の構成である。
並流処理槽72の流出口722は、排出する処理水にオゾンが混入しないように、気液分離部を有している。これにより、上昇して、槽内の上部に溜まった気体のオゾンが流出口722から処理水とともに排出されるのを抑制することが可能である。
なお、第4実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
上記のように、第4実施形態では、第1実施形態と同様に、直列に接続された複数の促進酸化処理槽7のうち少なくとも最上流の促進酸化処理槽7(向流処理槽71)に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部3を設けることによって、促進酸化処理槽7において廃水に十分混合した過酸化水素とオゾンとを反応させることができる。これにより、廃水中の1,4−ジオキサンを効率よく分解することができる。
また、第4実施形態では、1段目に向流処理槽71を設け、2段目に並流処理槽72を設けることによって、1,4−ジオキサンを分解する性能が高い並流処理槽72と、排オゾンが出にくい向流処理槽71とにより廃水を処理することができる。これにより、廃水中の1,4−ジオキサンの分解効率を高めつつ、排オゾンの発生を抑制することができる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(実施例C)
次に、図9を参照して、図1に示した第1実施形態による廃水処理システム100、図7に示した第3実施形態による廃水処理システム300、および、図8に示した第4実施形態による廃水処理システム400を用いて実際に廃水に対して水処理を行った実施例Cの結果(本発明の一実施例による1,4−ジオキサンの減少結果)について説明する。
実施例Cでは、1段目の促進酸化処理槽および2段目の促進酸化処理槽の種類の組合せを変化させた実施例について説明する。
図9に示すように、実施例C1では、1段目(上流)に並流処理槽11を設け、2段目(下流)に向流処理槽12を設けている。また、実施例C2では、1段目(上流)に向流処理槽61を設け、2段目(下流)に向流処理槽62を設けている。実施例C3では、1段目(上流)に向流処理槽71を設け、2段目(下流)に並流処理槽72を設けている。
図9に示すように、実施例C1では、1,4−ジオキサンの残存率(2段目の促進酸化処理槽1出口の1,4−ジオキサン濃度/1段目の促進酸化処理槽1入口の1,4−ジオキサン濃度)は、0.70%となる。実施例C2では、1,4−ジオキサンの残存率が1.23%となる。実施例C3では、1,4−ジオキサンの残存率が0.91%となる。これにより、並流処理槽を設けた実施例C1および実施例C3の結果が、向流処理槽のみを設けた実施例C2の結果に比べて、廃水中の1,4−ジオキサンを多く分解していることが分かる。つまり、並流処理槽を設けることにより、廃水中の1,4−ジオキサンをより効率よく分解することが可能であることが分かる。
(実施例D)
次に、図10を参照して、図1に示した第1実施形態による廃水処理システム100を用いて実際に廃水に対して水処理を行った実施例Dの結果(本発明の一実施例による残留過酸化水素の濃度および1,4−ジオキサンの処理結果)について説明する。
実施例Dでは、最下流の促進酸化処理槽1から流出する処理水の過酸化水素(残留過酸化水素)の濃度が互いに異なる実施例について説明する。
実施例Dでは、過酸化水素を1段目(上流)の促進酸化処理槽1に全量(100%)注入し、2段目(下流)の促進酸化処理槽1には過酸化水素を注入していない。また、実施例Dでは、1段目の促進酸化処理槽1に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給している。
また、実施例Dでは、1段目および2段目の促進酸化処理槽1に供給する過酸化水素のトータルの重量は、1段目および2段目の促進酸化処理槽1に供給するオゾンのトータルの重量の約30%を基準に調整されている。
実施例D1では、処理前の廃水中に1,4−ジオキサンが3.96mg/L含まれた廃水を処理した。また、実施例D1では、残留過酸化水素の濃度が10mg/Lであった。実施例D2では、処理前の廃水中に1,4−ジオキサンが2.94mg/L含まれた廃水を処理した。また、実施例D2では、残留過酸化水素の濃度が3mg/Lであった。実施例D3では、処理前の廃水中に1,4−ジオキサンが4.73mg/L含まれた廃水を処理した。また、実施例D3では、残留過酸化水素の濃度が2mg/Lであった。
図10に示すように、実施例D1では、処理後の処理水中の1,4−ジオキサンの濃度が0.039mg/Lとなり、1,4−ジオキサンの残存率(2段目の促進酸化処理槽1出口の1,4−ジオキサン濃度/1段目の促進酸化処理槽1入口の1,4−ジオキサン濃度)は、1.0%となる。実施例D2では、処理後の処理水中の1,4−ジオキサンの濃度が0.031mg/Lとなり、1,4−ジオキサンの残存率(2段目の促進酸化処理槽1出口の1,4−ジオキサン濃度/1段目の促進酸化処理槽1入口の1,4−ジオキサン濃度)は、1.1%となる。実施例D3では、処理後の処理水中の1,4−ジオキサンの濃度が0.117mg/Lとなり、1,4−ジオキサンの残存率(2段目の促進酸化処理槽1出口の1,4−ジオキサン濃度/1段目の促進酸化処理槽1入口の1,4−ジオキサン濃度)は、2.5%となる。
なお、実施例D1〜D3では、残留過酸化水素の濃度が2mg/L、3mg/Lおよび10mg/Lの例を示したが、残留過酸化水素の濃度が10mg/Lより大きくした場合は、分解効率が飽和に近づくため、1,4−ジオキサンの残存率は、あまり変わらないと考えられる。また、残留過酸化水素の濃度は、変動してバラつきがあるため、局所的には0.5mg/Lとなる場合もある。つまり、残留過酸化水素の濃度が0.5mg/L以上であれば、1,4−ジオキサンの濃度を規定値以下(たとえば、0.5mg/L以下)に分解することが可能である。実施例Dから、最下流の促進酸化処理槽1から流出する処理水の過酸化水素(残留過酸化水素)の濃度を、0.5mg/L以上10mg/L以下とすることにより、1,4−ジオキサンを効率よく、かつ、安定して分解することが可能であることが分かる。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態のような促進酸化処理槽の上流に、生物処理槽を設けてもよい。たとえば、図11に示す変形例のように、廃水処理システム500は、オゾン供給部2と、過酸化水素供給部3と、促進酸化処理槽8と、生物処理槽9とを備えていてもよい。生物処理槽9は、第1生物処理槽91と、第2生物処理槽92と、貯留槽93とを含んでいる。第1生物処理槽91には、エアレータ911と、温度調節部912とが設けられている。第2生物処理槽92には、エアレータ921および922と、膜923と、温度調節部924と、配管925とが設けられている。
廃水処理システム500の概略的な水処理プロセスとしては、廃水(原水)が貯留槽93に貯められる。貯められた廃水は、第1生物処理槽91に移送されて、1,4−ジオキサン分解菌を含む活性汚泥により1段目の生物処理(曝気処理)が行われる。第1生物処理槽91により処理された一次処理水は、1,4−ジオキサン分解菌を含む活性汚泥とともに第2生物処理槽92に移送されて、2段目の生物処理(MBR曝気処理)が行われる。その後、複数の促進酸化処理槽8において、過酸化水素およびオゾンにより促進酸化処理が行われる。このようにして、廃水(原水)が処理されてもよい。なお、生物処理槽は、1槽設けてもよいし、3槽以上設けてもよい。
図11に示す変形例では、第1生物処理槽91は、廃水(原水)に対して活性汚泥を用いて生物処理を行い、廃水中のBODおよびCODを主に低減させるように構成されている。また、第1生物処理槽91では、活性汚泥中の1,4−ジオキサン分解菌が馴養されるように構成されている。エアレータ911は、第1生物処理槽91の廃水にエアを供給するように構成されている。これにより、第1生物処理槽91の活性汚泥に酸素が供給されるとともに、廃水および活性汚泥が混合される。
温度調整部912は、第1生物処理槽91の水温を維持する(たとえば、15℃以上40℃以下)ように設けられている。具体的には、温度調整部912には、水蒸気が流されて、第1生物処理槽91の水温を上げるように構成されている。これにより、第1生物処理槽91内の水温が活性汚泥の活性化する温度に保たれるとともに、1,4−ジオキサン分解菌の馴養に適した温度に保たれる。
第2生物処理槽92は、一次処理水に対して1,4−ジオキサン分解菌を含む活性汚泥を用いて生物処理を行い、廃水中の1,4−ジオキサンを主に低減させるように構成されている。つまり、第2生物処理槽92では、第1生物処理槽91において馴養された1,4−ジオキサン分解菌により1次処理水中の1,4−ジオキサンが主に分解される。
エアレータ921および922は、第2生物処理槽92の廃水(一次処理水)にエアを供給するように構成されている。これにより、第2生物処理槽92の活性汚泥に酸素が供給されるとともに、廃水および活性汚泥が混合される。膜923は、複数の中空糸膜により構成されている。また、膜923は、活性汚泥と処理水とを分離するように構成されている。つまり、膜923は、処理水を通過させて、中空状の内部を通すとともに、活性汚泥を通過させずに第2生物処理槽92に残留させるように構成されている。
温度調整部924は、第2生物処理槽92の水温を維持する(たとえば、15℃以上40℃以下)ように設けられている。具体的には、温度調整部924には、水蒸気が流されて、第2生物処理槽92の水温を上げるように構成されている。これにより、第2生物処理槽92内の水温が1,4−ジオキサン分解菌の活性化する温度に保たれる。
配管925は、活性汚泥を返送するために設けられている。具体的には、配管925は、第2生物処理槽92の下流側から第1生物処理槽91に活性汚泥を返送させるように構成されている。また、配管925は、第2生物処理槽92の下流側から上流側に活性汚泥を返送させるように構成されている。
このように、生物処理槽9により廃水中の1,4−ジオキサンの濃度をある程度下げてから、促進酸化処理槽8により、廃水中の1,4−ジオキサンの濃度を所定値以下に下げるようにしてもよい。これにより、生物処理槽9および促進酸化処理槽8の両方の分解処理により、廃水中の1,4−ジオキサンの濃度を安定して低くすることが可能である。
また、上記第1〜第4実施形態では、難分解性物質として1,4−ジオキサンを用いる構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、難分解性物質として、1,4−ジオキサン以外の物質を用いてもよい。また、難分解性物質として、オゾンの注入量に対して指数関数的に減少する物質を用いた場合、本発明の廃水処理システムにより効率的に分解することが可能である。
また、上記第1〜第4実施形態では、廃水処理システムに2つの促進酸化処理槽を設ける構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、廃水処理システムに3つ以上の促進酸化処理槽を設けてもよい。
また、上記第1〜第4実施形態では、促進酸化処理槽において、過酸化水素およびオゾンを用いて促進酸化処理を行う構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、促進酸化処理槽において、過酸化水素およびオゾンに加えて紫外線を用いて促進酸化処理を行ってもよい。
また、上記第1実施形態では、過酸化水素供給部は、オゾン供給部により供給されるオゾンの重量に対して、50%の重量の過酸化水素を供給する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、過酸化水素供給部は、オゾン供給部により供給されるオゾンの重量に対して、5%以上50%以下の重量の過酸化水素を供給するように構成してもよい。なお、廃水の液性に応じて、過酸化水素の供給量を調整してもよい。
また、廃水のpHを調整するpH調整部を設けてもよい。pH調整部は、たとえば、硫酸や水酸化ナトリウムを廃水に供給するようにしてもよい。これにより、廃水を促進酸化に適したpHにすることができるので、より効率よく難分解性物質を分解処理することが可能である。また、pH調整部により、廃水を弱塩基性(pHが約8〜約10)に調整してもよい。これにより、廃水中の水酸化物イオンとオゾンとが反応してヒドロキシルラジカルを生成することができるので、生成したヒドロキシルラジカルにより、難分解性物質をより効果的に分解することが可能である。また、複数の促進酸化処理槽の各流出口にpH測定器を設けて、pH調整部により自動で廃水のpHを調整してもよい。また、pH調整部は、酸またはアルカリを、処理前の廃水、各槽流出口、各槽を連結する管などを含む箇所に注入してもよい。
また、上記第1実施形態では、過酸化水素供給部は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最上流の促進酸化処理槽に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量(100%)の過酸化水素を供給する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、過酸化水素供給部は、直列に接続された複数の促進酸化処理槽のうち最上流の促進酸化処理槽に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量の50%以上100%未満の過酸化水素を供給するように構成してもよい。また、2段目以降の促進酸化処理槽には、過酸化水素を直接注入(供給)してもよい。
1、5、6、7、8 促進酸化処理槽
2 オゾン供給部
3 過酸化水素供給部
11、51、52、72 並流処理槽(促進酸化処理槽)
12、61、62、71 向流処理槽(促進酸化処理槽)
100、200、300、400、500 廃水処理システム

Claims (8)

  1. 直列に接続されて複数設けられ、難分解性物質を含む廃水を促進酸化処理により処理する促進酸化処理槽と、
    前記促進酸化処理槽にオゾンを供給するオゾン供給部と、
    直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち少なくとも最上流の前記促進酸化処理槽に流入する前の廃水に過酸化水素を混合させるように供給する過酸化水素供給部とを備える、廃水処理システム。
  2. 難分解性物質は、1,4−ジオキサンを含み、
    前記過酸化水素供給部は、前記オゾン供給部により供給されるオゾンの重量に対して、5%以上50%以下の重量の過酸化水素を供給するように構成されている、請求項1に記載の廃水処理システム。
  3. 直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち少なくとも1つは、槽内においてオゾンの流れる方向および廃水の流れる方向の両方が下から上の方向である並流処理槽が設けられている、請求項1または2に記載の廃水処理システム。
  4. 直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち最上流には、前記並流処理槽が設けられている、請求項3に記載の廃水処理システム。
  5. 直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち最下流には、槽内においてオゾンの流れる方向が下から上の方向であり、廃水が流れる方向が上から下の方向である向流処理槽が設けられている、請求項3または4に記載の廃水処理システム。
  6. 直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち最下流には、前記並流処理槽が設けられている、請求項3または4に記載の廃水処理システム。
  7. 前記過酸化水素供給部は、直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち最上流の前記促進酸化処理槽に流入する前の廃水に、供給する過酸化水素の全量の50%以上の過酸化水素を供給するように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の廃水処理システム。
  8. 前記過酸化水素供給部は、直列に接続された複数の前記促進酸化処理槽のうち最下流の前記促進酸化処理槽から流出する処理水の過酸化水素の濃度が0.5mg/L以上10mg/L以下となるように供給する過酸化水素の量が調整されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の廃水処理システム。
JP2016095804A 2015-06-30 2016-05-12 廃水処理システム Active JP6849318B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015131228 2015-06-30
JP2015131228 2015-06-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017013046A true JP2017013046A (ja) 2017-01-19
JP6849318B2 JP6849318B2 (ja) 2021-03-24

Family

ID=57828606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016095804A Active JP6849318B2 (ja) 2015-06-30 2016-05-12 廃水処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6849318B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000202471A (ja) * 1999-01-11 2000-07-25 Ebara Corp 内分泌撹乱物質もしくは発ガン性物質を含有する汚水の処埋方法及び処理装置
JP2001212580A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Ataka Construction & Engineering Co Ltd 有機塩素化合物含有汚水の処理方法およびその装置
JP2001516633A (ja) * 1997-08-08 2001-10-02 アプライド プロセス テクノロジー,インコーポレーテッド 水質浄化法および装置
JP2005349351A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Kubota Corp 難分解性微量有害物含有水の処理方法
JP2007000767A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Mitsubishi Electric Corp 水処理方法および水処理装置
JP2007289929A (ja) * 2006-03-28 2007-11-08 Mitsubishi Electric Corp 水処理方法および水処理装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516633A (ja) * 1997-08-08 2001-10-02 アプライド プロセス テクノロジー,インコーポレーテッド 水質浄化法および装置
JP2000202471A (ja) * 1999-01-11 2000-07-25 Ebara Corp 内分泌撹乱物質もしくは発ガン性物質を含有する汚水の処埋方法及び処理装置
JP2001212580A (ja) * 2000-02-04 2001-08-07 Ataka Construction & Engineering Co Ltd 有機塩素化合物含有汚水の処理方法およびその装置
JP2005349351A (ja) * 2004-06-14 2005-12-22 Kubota Corp 難分解性微量有害物含有水の処理方法
JP2007000767A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Mitsubishi Electric Corp 水処理方法および水処理装置
JP2007289929A (ja) * 2006-03-28 2007-11-08 Mitsubishi Electric Corp 水処理方法および水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6849318B2 (ja) 2021-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130140232A1 (en) Method and system for ozone vent gas reuse in wastewater treatment
JP5908186B2 (ja) 膜を用いた水処理方法および水処理装置
KR101809769B1 (ko) 수처리 방법 및 초순수 제조 방법
CN104529083B (zh) 压力式臭氧反应和微气泡曝气生物滤池污水深度处理装置
US20070095751A1 (en) Water treatment method and water treatment system
CN104876375A (zh) 一种深度氧化水处理方法及装置
JP2008168201A (ja) 排水処理方法
CN101402506A (zh) 一种光催化氧化联合膜生物反应器处理二甲基亚砜废水的工艺
JP2015181973A (ja) 膜ろ過システム、膜ろ過方法、および水中生物の飼育水の製造装置
JP5808663B2 (ja) 廃水中の1,4−ジオキサンの処理方法及びその装置
JP6263054B2 (ja) 水処理装置および水処理方法
CN104710077A (zh) 合成橡胶废水的处理系统及其处理方法
KR101190472B1 (ko) 순환교반기를 가진 무 배관 막 여과 생물반응조
JP5268699B2 (ja) ジオキサン分解方法及びこれを用いた水処理方法
JP2010179272A (ja) 廃水処理装置及び廃水処理方法
CN102774953A (zh) 一种芬顿流化床及其工作方法
CN102583695B (zh) 一种实现微污染水处理的臭氧联合双氧水系统
JP6849318B2 (ja) 廃水処理システム
CN109534606A (zh) 一种发酵类制药废水处理工艺
JP6348388B2 (ja) 廃水処理システムおよび廃水処理方法
CN103864265A (zh) 一种含酚煤制气废水的组合处理方法
JP5516874B2 (ja) 水処理方法及び超純水製造方法
CN205635243U (zh) 维生素c生产废水深度处理装置
CN209740922U (zh) 一种废水深度处理的系统
JP2008149270A (ja) オゾン反応装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200430

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201225

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201225

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210108

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6849318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250