JP2008149270A - オゾン反応装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトな設備で効率的にオゾン処理する。
【解決手段】オゾン反応装置10Aは、配管型反応槽11と、オゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させる微細気泡発生装置14と、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を、配管型反応槽11に供給する微細気泡供給装置16とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】オゾン反応装置10Aは、配管型反応槽11と、オゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させる微細気泡発生装置14と、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を、配管型反応槽11に供給する微細気泡供給装置16とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、オゾンにより原水を浄水するオゾン反応装置に係り、例えば、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理し得るオゾン反応装置に関する。
近年、浄水場等においてオゾンを用いた原水の浄水処理が行われている。オゾンを用いた高度浄水処理(以下、オゾン処理ともいう)が、浄水処理プロセスで問題となるカビ臭物質の除去や発がん性物質であるトリハロメタンの低減化に対し高い効果を有するからである。
このようなオゾン処理は、水道原水の水質の良くない都市部の浄水場において導入されることが多い。また、下水の二次処理水に対して、難分解性物質を減らしたり病原性微生物を死滅させたりするために導入される場合もある。
オゾン処理の効率を上げる方法として、オゾンガスを微細化してオゾン槽に注入する方法がある。この方法では、オゾンの微細気泡を用いることにより、処理水へのオゾンの溶解効率を上げることができる。そのため、単にオゾンガスを注入するのに比して、少ないオゾン量でオゾン処理することができる。
詳しくは、エジェクタ式の高濃度オゾン水の製造方法などが挙げられる(例えば特許文献1・2参照)。また、気泡の微細化を目的とした散気装置などもある(例えば特許文献3参照)。なお、他の文献などでも、オゾンガスを微細化することによって溶解効率が上昇することが報告されている。
ところで、上述のオゾン処理は、矩形構造を有するプール状の処理場で行なわれている。
例えば、従来の浄水場におけるオゾン処理設備の一例は図16のように表される。まず、オゾン処理する前に行なわれた凝集沈殿処理の処理水が凝集沈殿処理水槽5に一時的に貯留される。そして、凝集沈殿処理された処理水は、送水ポンプ6によってオゾン処理棟100へ送水される。オゾン処理棟100には、第1オゾン接触池101・第2オゾン接触池102やオゾン滞留池103といった原水のオゾン処理が行われるオゾン反応槽と、オゾン発生器104から発生されるオゾン含有ガスの通常気泡NBを散気する散気装置105とが敷設されている。その他、水中に溶け切らずに排オゾンとして出てきたオゾンを処理する排オゾン処理設備106も敷設されている。またオゾン処理棟の後段には活性炭吸着棟7が設けられており、オゾンにより分解された有機物などを活性炭に吸着させて水中から除去している。なお、一般的には、オゾン処理後に活性炭処理設備を設けることが義務付けられている。
特開平6−292822号公報
特許第2751943号公報
特開2004−33908号公報
しかしながら、上述のオゾン処理設備は、矩形構造を有するプール状の処理場であるので、設置スペースが固定される。そのため、オゾン処理設備を容易に導入することができないという問題が生じている。特に、都市部などで既に運転を開始している浄水場では新たな、設置スペースの確保が困難である場合もある。
また、一般的に、プール状の処理場を建設するためには、多額の建設コストが必要とされる。そのため、コスト面を勘案しても、オゾン処理設備を容易に導入することができないという問題がある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理し得るオゾン反応装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を講じる。
請求項1に対応する発明は、配管型反応槽と、前記配管型反応槽に原水を供給する原水供給装置と、オゾン含有ガスを発生させるオゾン発生器と、前記オゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させる微細気泡発生装置と、前記微細気泡発生装置に、前記原水の一部を送水する送液装置と、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、前記配管型反応槽の管軸方向に沿って、該配管型反応槽に供給する微細気泡供給装置とを備えたオゾン反応装置である。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応するオゾン反応装置において、前記微細気泡供給装置は、前記原水供給装置が前記原水を前記配管型反応槽に供給する位置から、微細気泡を含む原水を供給するオゾン反応装置である。
請求項3に対応する発明は、請求項1または請求項2に対応するオゾン反応装置において、前記配管型反応槽が並列に複数設置され、前記配管型反応槽毎に前記原水供給装置が複数設置されたオゾン反応装置である。
請求項4に対応する発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記配管型反応槽が直列に複数設置されたオゾン反応装置である。
請求項5に対応する発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記配管型反応槽内にラインミキサを備えたオゾン反応装置である。
請求項6に対応する発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記配管型反応槽は、基端部が開放され、先端部が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材と、前記第1円筒部材の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部を有する円盤形状の底面部材と、両端部が開放されて前記第1円筒部材よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、前記第1円筒部材に収容されるように、前記底面部材の開口部に水密に設けられた第2円筒部材とを備え、前記微細気泡供給装置は、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を前記第2円筒部材の基端部から供給するオゾン反応装置である。
請求項7に対応する発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記配管型反応槽は、基端部が開放され、先端部が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材と、前記第1円筒部材の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部を有する円盤形状の底面部材と、両端部が開放されて前記第1円筒部材よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、前記第1円筒部材に収容されるように、前記底面部材の開口部に水密に設けられた第2円筒部材とを備え、前記微細気泡供給装置は、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、前記第1円筒部材の内壁面の接線方向から供給するオゾン反応装置である。
請求項8に対応する発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記微細気泡供給装置は、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、前記配管型反応槽の長手方向の複数の位置から供給するオゾン反応装置である。
請求項9に対応する発明は、請求項8に対応するオゾン反応装置において、前記微細気泡供給装置は、複数の位置から異なる量の原水を供給するオゾン反応装置である。
請求項10に対応する発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記微細気泡発生装置は、前記微細気泡が発生された原水を貯蔵する微細気泡混合槽をさらに備えたオゾン反応装置である。
請求項11に対応する発明は、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に対応するオゾン反応装置において、前記送液装置は、前記配管型反応槽内の下流側を流れる原水の一部を、前記微細気泡発生装置に送水するオゾン反応装置である。
<用語>
本発明において、「微細気泡」とは、直径が1〜50μmのマイクロオーダーの気泡のことであり、マイクロバブルとも称する。また、「通常気泡」とは、直径が1mm以上のミリオーダーの気泡のことである。
本発明において、「微細気泡」とは、直径が1〜50μmのマイクロオーダーの気泡のことであり、マイクロバブルとも称する。また、「通常気泡」とは、直径が1mm以上のミリオーダーの気泡のことである。
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、以下の作用を有する。
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、以下の作用を有する。
請求項1に対応する発明は、配管型反応槽と、オゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させる微細気泡発生装置と、微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、配管型反応槽に供給する微細気泡供給装置とを備えているので、浮力の小さい微細気泡を原水に拡散させて、オゾンの溶存効率を高めることができる。そのため、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理し得るオゾン反応装置を提供できる。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する作用に加え、原水供給装置が原水を配管型反応槽に供給する位置から、微細気泡供給装置が微細気泡を含む原水を供給するので、浮力の小さい微細気泡を原水中に効率的に拡散させることができる。
請求項3に対応する発明は、請求項1・2に対応する作用に加え、配管型反応槽が並列に複数設置され、配管型反応槽毎に原水供給装置が複数設置されたので、オゾン処理する原水の量が変更しても、稼動する配管型反応槽の数を調整することにより、原水とオゾンとの接触時間を一定にしたオゾン処理を行うことができる。
請求項4に対応する発明は、請求項1〜3のいずれか1項に対応する作用に加え、配管型反応槽が直列に複数設置されたので、配管型反応槽の数の増減により、原水の滞留時間を最適化することができる。また、配管型反応槽が蛇行して直列に設置された場合には、限られた設置スペースを有効活用することができる。すなわち、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理し得るオゾン反応装置を提供できる。
請求項5に対応する発明は、請求項1〜4のいずれか1項に対応する作用に加え、配管型反応槽内にラインミキサを備えているので、オゾン微細気泡と被分解物質を含む原水とを効率よく混合することができる。
請求項6に対応する発明は、請求項1〜5のいずれか1項に対応する作用に加え、配管型反応槽が、基端部が開放され、先端部が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材と、第1円筒部材の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部を有する円盤形状の底面部材と、両端部が開放されて第1円筒部材よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、第1円筒部材に収容されるように、底面部材の開口部に水密に設けられた第2円筒部材とを備えており、微細気泡供給装置が、微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を第2円筒部材の基端部から供給するので、第2円筒部材の内部にオゾン濃度の高い場を局所的に形成することができる。
請求項7に対応する発明は、請求項1〜5のいずれか1項に対応する作用に加え、配管型反応槽が、基端部が開放され、先端部が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材と、第1円筒部材の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部を有する円盤形状の底面部材と、両端部が開放されて第1円筒部材よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、第1円筒部材に収容されるように、底面部材の開口部に水密に設けられた第2円筒部材とを備えており、微細気泡供給装置が、微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、第1円筒部材の内壁面の接線方向から供給するので、第1円筒部材の内壁面に沿って、渦流になるように原水を送水できる。この結果、混合作用が増大し、オゾンによる被分解物質の分解を促進することができる。
請求項8に対応する発明は、請求項1〜7のいずれか1項に対応する作用に加え、微細気泡供給装置が、微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、配管型反応槽の長手方向の複数の位置から供給するので、微細気泡が衝突することによる気泡の巨大化を防ぐことができる。
請求項9に対応する発明は、請求項8に対応する作用に加え、微細気泡供給装置が、複数の位置から異なる量の原水を供給するので、各注入点における注入量の調整により、オゾン注入量を最適化することができる。
請求項10に対応する発明は、請求項1〜9のいずれか1項に対応する作用に加え、微細気泡発生装置が、微細気泡が発生された原水を貯蔵する微細気泡混合槽をさらに備えているので、常に一定量のオゾン微細気泡を供給することができる。
請求項11に対応する発明は、請求項1〜10のいずれか1項に対応する作用に加え、送液装置が、配管型反応槽内の下流側を流れる原水の一部を、微細気泡発生装置に送水するので、原水量の変動に依らず、安定してオゾン微細気泡を発生させることができる。
本発明によれば、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理し得るオゾン反応装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係るオゾン反応装置10Aの構成を示す模式図である。
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係るオゾン反応装置10Aの構成を示す模式図である。
オゾン反応装置10Aは、凝集沈殿処理水槽5から送水された原水にオゾン処理を行なうものであり、配管型反応槽11と原水供給用送水ポンプ12・オゾン発生器13・微細気泡発生装置14・微細気泡発生用送水ポンプ15・微細気泡供給装置16とを備えている。
配管型反応槽11は、原水とオゾンとを反応させるための配管型の反応槽である。具体的には、後述する原水供給用送水ポンプ12により、凝集沈殿処理水槽5に貯留された原水が配管型反応槽11に供給される。なお、凝集沈殿処理水槽5で処理された原水には、オゾン処理の被分解物質である有機物やカビ臭物質などが含まれる。また、配管型反応槽11の下流側は活性炭吸着棟7に連結されている。
原水供給用送水ポンプ12は、オゾン処理前のプロセスである凝集沈殿処理の処理水が一時的に貯留された凝集沈殿処理水槽5から、配管型反応槽11に原水を供給するポンプである。
オゾン発生器13は、オゾン含有ガスを発生させるものである。オゾン発生器13により発生されたオゾンは、微細気泡発生装置14に供給される。
微細気泡発生装置14は、オゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させるものである。ここで、オゾン含有ガスは、オゾン発生器13から微細気泡発生装置14に供給される。また、原水は、後述する微細気泡発生用送水ポンプ15により凝集沈殿処理水槽5から微細気泡発生装置14に供給される。そして、微細気泡発生装置14では、以下に示すような方法などによりオゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させる。
(A)細孔型(フィルタ型)の微細気泡発生装置は、微細気泡の対象径と同一径のフィルタを用いて、微細気泡を発生する。多孔質物質の孔径を変えることにより、ミリオーダーの通常気泡をマイクロオーダーの微細気泡に変換させることができる。
(B)加圧溶解法は、通常気泡を含む水に圧力を加えることにより、微細気泡を発生する方法である。比較的大量に微細気泡を発生できるという利点がある。
(C)衝撃波法は、狭路部にガスを供給し、その狭路部に衝撃波(キャビテーション)を与えることにより、微細気泡を発生する方法である。内部に構造物がなく、装置を大型化できるという利点がある。なお、エジュクタ方式の微細気泡発生装置は、衝撃波法に基づいて微細気泡を発生させている。
(D)揃断法は、水ジェット等の機械的揃断力を与えることにより、微細気泡を発生する方法である。液流量に対し気体流量が小さいという特徴を有する。
(E)旋回法は、気泡と水との旋回流により空洞を発生させ、その空洞前後の旋回流差で微細気泡を発生する方法である。比較的低いガス圧で運用できるという特徴を有する。
(F)超音波法は、超音波場の水中に、細い針先からガスを供給することにより、微細気泡を発生する方法である。均一な気泡を生成できるという特徴を有する。
なお、衝撃波法(エジェクタ式)や旋回法などの方法では、微細気泡発生装置14に液体(ここでは原水)を高速に送水する必要がある。
微細気泡発生用送水ポンプ15は、凝集沈殿処理水槽5から微細気泡発生装置14に原水の一部を送水するためのポンプである。
微細気泡供給装置16は、微細気泡発生装置14により発生したオゾンの微細気泡を含む原水を、配管型反応槽11の管軸方向に沿って、該配管型反応槽11に供給するものである。例えば、微細気泡供給装置16は、原水供給用送水ポンプ12が配管型反応槽11に原水を供給する位置で、微細気泡MBを含む原水を供給する。
(1−2.作用)
次に本実施形態に係るオゾン反応装置10Aの作用を図2のフローチャートを用いて説明する。
次に本実施形態に係るオゾン反応装置10Aの作用を図2のフローチャートを用いて説明する。
始めに、微細気泡発生用送水ポンプ15を介して、凝集沈殿処理水槽5から微細気泡発生装置14に原水が送水される(ステップS1)。
続いて、オゾン発生器13によりオゾン含有ガスが発生され、微細気泡発生装置14に供給される(ステップS2)。これにより、微細気泡発生装置14において、微細気泡発生用送水ポンプ15から供給された原水に、オゾン微細気泡が生成される(ステップS3)。
そして、微細気泡発生装置14で発生したオゾン微細気泡が、微細気泡供給装置16を介して、配管型反応槽11内に供給される(ステップS4)。
この後、微細気泡発生装置14から送水されるオゾン微細気泡を含む原水は、配管型反応槽11を流れる原水に合流する。これにより、配管型反応槽11内において、オゾン微細気泡が拡散される。なお、配管型反応槽11に供給される原水は、凝集沈殿処理水槽5により凝集沈殿処理されているが、一般的には、有機物やカビ臭物質等の被分解物質が残存する。
続いて、配管型反応槽11内において、オゾン微細気泡が原水に溶けていき、被分解物質を分解するオゾン処理が行なわれる(ステップS5)。すなわち、オゾンが気体から水中へ移行することによって、気体状(気泡)のオゾンと水中の被分解物質との反応が生じる。この反応により、配管型反応槽11内において、原水中の有機物やカビ臭物質が分解される。
そして、オゾン処理後の処理水は、活性炭吸着槽7を介して次工程へと送水される。なお、活性炭吸着棟7において、活性炭の吸着作用により、オゾン処理後の処理水から細かい有機物などが除去される。
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係るオゾン反応装置10Aにおいては、配管型反応槽11と、オゾン含有ガスの微細気泡MBを原水に発生させる微細気泡発生装置14と、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を、配管型反応槽11に供給する微細気泡供給装置16とを備えているので、浮力の小さい微細気泡MBを原水に拡散させて、オゾンの溶存効率を高めることができる。そのため、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るオゾン反応装置10Aにおいては、配管型反応槽11と、オゾン含有ガスの微細気泡MBを原水に発生させる微細気泡発生装置14と、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を、配管型反応槽11に供給する微細気泡供給装置16とを備えているので、浮力の小さい微細気泡MBを原水に拡散させて、オゾンの溶存効率を高めることができる。そのため、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理することができる。
補足すると、オゾンの気泡をマイクロオーダーの微細気泡MBにすることにより、オゾン処理の効率を上げることができる。すなわち、原水中の有機物やカビ臭物質などの被分解物質とオゾンの気泡との反応は、オゾンが気体から水中へ移行することによって生じる。この反応は気液界面に近いところで起こる。そのため、気泡の界面が大きいほど、つまり気泡の体積あたりの表面積が大きいほどオゾン処理の効率が上がる。それゆえ、注入される気泡の径を小さくして微細気泡MBにすることにより、オゾン処理の効率を向上させることができる。この結果、オゾンの自己分解などで無駄に消費されるオゾンの量を削減することができる。
また、本実施形態に係るオゾン反応装置10Aにおいては、原水供給用送水ポンプ12が配管型反応槽11に原水を供給する位置から、微細気泡供給装置16が微細気泡MBを含む原水を供給する。すなわち、配管型反応槽11の上流側から微細気泡MBを含む原水を供給する。それゆえ、浮力の小さい微細気泡MBを原水中に効率的に拡散させることができる。
補足すると、マイクロオーダーの微細気泡MBでは、ミリオーダーの通常気泡NBと異なり浮力が小さい。そのため、微細気泡MBでは、通常気泡NBと比較して上昇速度が小さく、原水の流れに応じて配管型反応槽11内を拡散することになる。結果として、配管型反応槽11内の原水を効率的にオゾン処理できるようになる。
また、オゾン反応装置10Aは、配管型反応槽11を備えている。オゾン微細気泡MBは気泡の界面が小さいため、ミリオーダーの通常気泡NBよりも気泡に働く浮力が小さい。そのため、図16で示した従来型のオゾン処理設備のように、反応槽の水底から気泡を注入し、気泡と原水とを向流方式で接触させる構造にする必要がない。
すなわち、図16に示すような従来のオゾン処理設備においては、注入した通常気泡NBに働く浮力が大きいため、気体の上昇速度が大きく、気体を出来る限り液体中に溶かすために気液向流の構造(注入方式)にしている。これに対し、配管型の反応槽では、オゾンの微細気泡MBに働く浮力はが小さい。それゆえ、微細気泡MBが拡散しやすいという特徴を有し、微細気泡MBを原水の流れに乗せることができる。このため、原水が反応槽を通過する間に、オゾンと被分解物質との反応を進めることができる。さらに、微細気泡MBによってオゾンの溶解効率も上昇し、無駄の少ないオゾン処理を行うことができる。結果として、通常気泡NBを用いたオゾン処理設備に比して、反応槽の容積を小さくすることが可能となる。
また、配管型反応槽11では、図16に示すような矩形構造の大規模な反応槽を必要としない。すなわち、耐オゾン性に内部を加工した配管と微細気泡発生装置14とを組み合わせてオゾン処理を行うことができるので、設置場所が固定されるオゾン処理設備に比して、建設コストを削減できる。
また、配管型反応槽11を用いれば、設置スペースもオゾン処理場のように固定されないので、反応槽をコンパクトに設計できる。
これらのことから、本実施形態に係るオゾン反応装置10Aは、オゾン処理の導入を見送っていた浄水場に対して、オゾン処理の採用促進の一助となり得る。
<第2の実施形態>
図3は本発明の第2の実施形態に係るオゾン反応装置10Bの構成を示す模式図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、特に説明がない限りは重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
図3は本発明の第2の実施形態に係るオゾン反応装置10Bの構成を示す模式図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、特に説明がない限りは重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Bは、配管型反応槽11が並列に複数設置され、配管型反応槽11毎に原水供給用送水ポンプ12が複数設置されている。
このような構成により、オゾン反応装置10Bは、オゾン処理する原水の量が変更しても、稼動する配管型反応槽11の数を調整することにより、原水とオゾンとの接触時間を一定にすることができる。具体的には、各原水供給用送水ポンプ12に弁を設け、必要とする浄水水量に応じて運用する配管型反応槽11の数を調整する。
また、本実施形態に係るオゾン反応装置10Bによれば、凝集沈殿処理水の水量、つまり浄水場における計画浄水量に応じて、配管型反応槽11の槽数を決めることにより、効率的なオゾン処理を行うことができる。例えば、配管型反応槽11が、ある大きさに規格化されている場合、その配管型反応槽11により処理できる原水量が限られている。それゆえ、計画浄水量に対応させて、配管型反応槽11の槽数を決定することができる。
<第3の実施形態>
図4は本発明の第3の実施形態に係るオゾン反応装置10Cの構成を示す模式図である。
図4は本発明の第3の実施形態に係るオゾン反応装置10Cの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Cは、配管型反応槽11が直列に複数設置されたものである。ここでは、例えば弧状の配管11’により、各配管型反応槽が蛇行するように連結されている。
上述の構成により、オゾン反応装置10Cにおいて、配管型反応槽11の数を増減することにより、原水の滞留時間を最適化することができる。この結果、未分解の物質を残さない効率的なオゾン処理を行なうことができる。
また、本実施形態に係るオゾン反応装置10Cにおいては、弧状の配管11’等と連結することにより、配管型反応槽11を蛇行するように設置できるので、限られた設置スペースであっても有効活用することができる。換言すれば、オゾン反応装置10Cによれば、コンパクトな設備で効率的にオゾン処理することができる。
<第4の実施形態>
図5は本発明の第4の実施形態に係るオゾン反応装置10Dの構成を示す模式図である。
図5は本発明の第4の実施形態に係るオゾン反応装置10Dの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Dは、配管型反応槽11内にラインミキサ30を設置したものである。
ラインミキサ30は、例えば図6に示すようなキノコ形状の突起物31を有している。このキノコ形状の突起物31に原水が衝突すると、乱流渦が発生する。この結果、オゾン微細気泡MBと被分解物質を含む原水とが効率よく混合される。
すなわち、本実施形態に係るオゾン反応装置10Dによれば、ラインミキサ30による混合作用によってオゾン微細気泡MBと被分解物質との接触頻度を増加させて、オゾンの無駄な自己分解を削減することができる。それゆえ、未分解の物質を残さない効率的なオゾン処理を行なうことができる。
<第5の実施形態>
図7は本発明の第5の実施形態に係るオゾン反応装置10Eの構成を示す模式図である。
図7は本発明の第5の実施形態に係るオゾン反応装置10Eの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Eは、配管型反応槽11Eの内部に径の小さい別の小配管を配置した構造となっている。
詳しくは、本実施形態に係る配管型反応槽11Eは、図8に概念を示すように、第1円筒部材40と底面部材50と第2円筒部材60とを備えている。
第1円筒部材40は、基端部41が開放され、先端部42が閉塞された円筒形状の部材である。また、第1円筒部材40には、オゾン処理した処理水を排出するための配管出口43が設けられている。
底面部材50は、第1円筒部材40の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部51を有する円盤形状の部材である。
第2円筒部材60は、両端部61・62が開放されて第1円筒部材40よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状の部材である。また、第2円筒部材60は、第1円筒部材40に収容されるように、底面部材50の開口部51に水密に設けられている。
また、本実施形態に係る微細気泡供給装置16は、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を第2円筒部材60の基端部61から供給する。
上述した構成により、オゾン微細気泡を含む原水は、第2円筒部材60の基端部61から供給され、先端部62を経て、第2円筒部材60の外側と第1円筒部材40の内側の領域に送水される。そして、これらの領域でオゾン処理された処理水は、第1円筒部材40の配管出口43から排出される。なお、オゾン処理後の処理水は、活性炭吸着棟7に導水される。そして、活性炭吸着棟7において活性炭の吸着作用により、細かい有機物などが処理水から除去される。
以上説明したように、本実施形態に係るオゾン反応装置10Eは、配管型反応槽11Eが、基端部41が開放され、先端部42が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材40と、第1円筒部材40の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部51を有する円盤形状の底面部材50と、両端部61・62が開放されて第1円筒部材40よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、第1円筒部材40に収容されるように、底面部材50の開口部51に水密に設けられた第2円筒部材60とを備えており、微細気泡供給装置16が、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を第2円筒部材60の基端部61から供給するので、第2円筒部材60の内部にオゾン濃度の高い場を局所的に形成することができる。
この点、第2円筒部材60においては、第1円筒部材40に比して、微細気泡MBの動きに対する原水の流速を速めることができ、オゾンの溶解効率を上昇させることができる。それゆえ、第2円筒部材60の内部の領域では、オゾンによる被分解物質の分解を促進させ、第2円筒部材60の外側の領域では、オゾンと被分解物質との反応を徐々に進めることができる。
すなわち、本実施形態に係るオゾン反応装置10Eは、図16に示したような、オゾンが注入されるオゾン接触池101・102と、オゾン反応を進めるために設置されるオゾン滞留池103とを備えたオゾン処理設備と同様の作用を有するものである。
<第6の実施形態>
図9は本発明の第6の実施形態に係るオゾン反応装置10Fの構成を示す模式図である。
図9は本発明の第6の実施形態に係るオゾン反応装置10Fの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Fは、第5の実施形態に係るオゾン反応装置10Eにおいて、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡を含む原水を第2円筒部材60の基端部61から供給するのではなく、第1円筒部材40の内壁面の接線方向から配管入口44を介して供給するものである。すなわち、本実施形態に係るオゾン反応装置10Fは、いわゆるサイクロン方式により原水を供給する。なお、本実施形態に係る配管型反応槽11Fは、第5の実施形態に係る配管型反応槽11Eにおいて、配管出口43に代えて、配管入口44を備えている。この配管入口44は、図9の上面の概念を図10に示すように、配管型反応槽11Fの内周の接線方向から内壁面に沿って原水を送水するように設置される。
上述した構成により、オゾン微細気泡MBを含む原水は、第1円筒部材40の配管入口44から供給される。この際、原水は、第1円筒部材40の内壁面の接線方向に沿って供給されるので旋回流となる。旋回流となった原水は、第1円筒部材40の先端部42の底面に衝突する。これにより、原水は、先端部42の底面で反射され、第2円筒部材60の先端部62を通って、基端部61から排出される。
なお、オゾン処理後の処理水は、活性炭吸着棟7に導水される。そして、活性炭吸着棟7において活性炭の吸着作用により、細かい有機物などが処理水から除去される。
以上説明したように、本実施形態に係るオゾン反応装置10Fは、配管型反応槽11Fが、基端部41が開放され、先端部42が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材40と、第1円筒部材40の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部51を有する円盤形状の底面部材50と、両端部61・62が開放されて第1円筒部材40よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、第1円筒部材40に収容されるように、底面部材50の開口部51に水密に設けられた第2円筒部材60とを備えており、微細気泡供給装置16が、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を、第1円筒部材40の内壁面の接線方向から供給するので、第1円筒部材40の内壁面に沿って、渦流になるように原水が送水される。この結果、混合作用が増大し、オゾンによる被分解物質の分解を促進することができる。なお、このような効果が得られるのは、オゾン微細気泡MBの浮力が小さく、原水の流れる方向に沿って気泡が流動して原水中に溶け込んでいくからである。
<第7の実施形態>
図11は本発明の第7の実施形態に係るオゾン反応装置10Gの構成を示す模式図である。
図11は本発明の第7の実施形態に係るオゾン反応装置10Gの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Gでは、微細気泡供給装置16を複数備え、微細気泡発生装置14により発生した微細気泡MBを含む原水を、配管型反応槽11の長手方向の複数の位置から供給する。
それゆえ、本実施形態に係るオゾン反応装置10Gでは、微細気泡MBが衝突することによる気泡の巨大化を防ぐことができる。すなわち、同じ位置から多量の微細気泡MBを注入すると、気泡同士が衝突し、気泡が巨大化したり、無駄に自己分解するオゾンが増加したりする場合がある。そこで、複数の位置から微細気泡MBを注入することにより、この現象を防ぐことができる。また、複数の位置から微細気泡MBを注入することにより、オゾンと原水との接触状態を改善することができ、未分解物質を削減することができる。これらのことから、注入オゾン量を削減でき、ランニングコストの低減も見込まれる。
なお、オゾン反応装置は、図12に概念を示すように、配管型反応槽11を直列に複数設置したものであってもよい。これにより、一つの配管型反応槽11に対する微細気泡供給装置16の数を固定し、配管型反応槽11の数を必要に応じて増やすことにより、注入するオゾン量を調整することが可能となる。
また、微細気泡供給装置14は、複数の位置から異なる量の原水を供給するとしてもよい。例えば、図13に概念を示すように、配管型反応槽11の上流側では多量の微細気泡MBを注入し、下流に進むにつれて微細気泡MBの供給量を少なくするように供給してもよい。すなわち、配管型反応槽11の下流側に進むにつれて、未分解物質は減少する。それゆえ、新たに注入するオゾン微細気泡量を下流側に進むにつれて少なくすることにより、注入するオゾン量を必要最低限に調整することができる。また結果として、ランニングコストの低減も見込まれる。
<第8の実施形態>
図14は本発明の第8の実施形態に係るオゾン反応装置10Hの構成を示す模式図である。
図14は本発明の第8の実施形態に係るオゾン反応装置10Hの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Hは、微細気泡混合槽70をさらに備えている。
微細気泡混合槽70は、微細気泡が発生された原水を貯蔵するものである。ここでは、凝集沈殿処理槽5から微細気泡発生用送水ポンプ15を介して、微細気泡混合槽70に原水の一部が送水される。なお、微細気泡発生用送水ポンプ15は、エジェクタ式微細気泡発生方法を用いる場合などの液体供給用ポンプとしても用いられる。
上述したように、微細気泡発生装置14は、微細気泡MBが発生された原水を貯蔵する微細気泡混合槽70をさらに備えているので、常に一定量のオゾン微細気泡MBを注入することができる。すなわち、微細気泡混合槽70に、常に一定量のオゾン微細気泡MBを含む原水を予め用意しておくことができるので、注入したい点から注入したい量のオゾン微細気泡MBを常時注入可能となる。
<第9の実施形態>
図15は本発明の第9の実施形態に係るオゾン反応装置10Iの構成を示す模式図である。
図15は本発明の第9の実施形態に係るオゾン反応装置10Iの構成を示す模式図である。
本実施形態に係るオゾン反応装置10Iは、微細気泡発生用送水ポンプ80が、配管型反応槽11内の下流側を流れる原水の一部を、微細気泡発生装置14に送水するものである。
すなわち、オゾン反応装置10Iは、凝集沈殿処理槽5ではなく配管型反応槽11から原水を送水する。それゆえ、オゾン反応装置10Iでは、原水量の変動に依らず、安定してオゾン微細気泡を発生させることができる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
5・・・沈殿処理水槽、6・・・送水ポンプ、7・・・活性炭吸着棟、10A〜10I・・・オゾン反応装置、11・・・配管型反応槽、12・・・原水供給用送水ポンプ、13・・・オゾン発生器、14・・・微細気泡発生装置、15・・・微細気泡発生用送水ポンプ、16・・・微細気泡供給装置、30・・・ラインミキサ、40・・・第1円筒部材、41・・・基端部、42・・・先端部、43・・・配管出口、44・・・配管入口、50・・・底面部材、51・・・開口部、60・・・第2円筒部材、70・・・微細気泡混合槽、80・・・微細気泡発生用送水ポンプ、100・・・オゾン処理棟、101・・・第1オゾン接触池、102・・・第2オゾン接触池、103・・・オゾン滞留池、104・・・オゾン発生器、105・・・散気装置、106・・・排オゾン処理設備。
Claims (11)
- 配管型反応槽と、
前記配管型反応槽に原水を供給する原水供給装置と、
オゾン含有ガスを発生させるオゾン発生器と、
前記オゾン含有ガスの微細気泡を原水に発生させる微細気泡発生装置と、
前記微細気泡発生装置に、前記原水の一部を送水する送液装置と、
前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、前記配管型反応槽の管軸方向に沿って、該配管型反応槽に供給する微細気泡供給装置と
を備えたことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1に記載のオゾン反応装置において、
前記微細気泡供給装置は、前記原水供給装置が前記原水を前記配管型反応槽に供給する位置から、微細気泡を含む原水を供給する
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1または請求項2に記載のオゾン反応装置において、
前記配管型反応槽が並列に複数設置され、
前記配管型反応槽毎に前記原水供給装置が複数設置された
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記配管型反応槽が直列に複数設置された
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記配管型反応槽内にラインミキサ
を備えたことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記配管型反応槽は、
基端部が開放され、先端部が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材と、
前記第1円筒部材の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部を有する円盤形状の底面部材と、
両端部が開放されて前記第1円筒部材よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、前記第1円筒部材に収容されるように、前記底面部材の開口部に水密に設けられた第2円筒部材と
を備え、
前記微細気泡供給装置は、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を前記第2円筒部材の基端部から供給する
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記配管型反応槽は、
基端部が開放され、先端部が閉塞された円筒形状を有する第1円筒部材と、
前記第1円筒部材の基端部底面に水密に設けられ、一部に開口部を有する円盤形状の底面部材と、
両端部が開放されて前記第1円筒部材よりも小さい外径と短い軸長とからなる円筒形状を有し、前記第1円筒部材に収容されるように、前記底面部材の開口部に水密に設けられた第2円筒部材と
を備え、
前記微細気泡供給装置は、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、前記第1円筒部材の内壁面の接線方向から供給する
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記微細気泡供給装置は、前記微細気泡発生装置により発生した微細気泡を含む原水を、前記配管型反応槽の長手方向の複数の位置から供給する
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項8に記載のオゾン反応装置において、
前記微細気泡供給装置は、複数の位置から異なる量の原水を供給する
ことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記微細気泡発生装置は、前記微細気泡が発生された原水を貯蔵する微細気泡混合槽
をさらに備えたことを特徴とするオゾン反応装置。 - 請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のオゾン反応装置において、
前記送液装置は、前記配管型反応槽内の下流側を流れる原水の一部を、前記微細気泡発生装置に送水する
ことを特徴とするオゾン反応装置。
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JP2006340200A JP2008149270A (ja) | 2006-12-18 | 2006-12-18 | オゾン反応装置 |
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JP2014079743A (ja) * | 2012-09-26 | 2014-05-08 | Shibaura Mechatronics Corp | 液体処理装置及び液体処理方法 |
KR101864137B1 (ko) * | 2017-12-19 | 2018-06-04 | 한창기전 주식회사 | 오존 용해 가속기를 구비한 플라즈마 수처리 시스템 |
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