JP2017012522A - バルーンカテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】コアワイヤが血管の湾曲に対応せず折れてしまうことを防止することができるとともに、湾曲した血管内を円滑に通過することができ、さらにコアワイヤの先端がアウターシャフトを突き破るおそれのないバルーンカテーテルを提供する。【解決手段】バルーンカテーテル11は、コアワイヤ90の先端にコイル体101が接合され、コイル体101が先端アウターシャフト部31の縮径部311とインナーシャフト50とで固定されているため、湾曲した血管内を円滑に通過することができ、操作性の低下を防ぎながらコアワイヤ90が折れるおそれを低減することができ、さらにコアワイヤ90がアウターシャフト30を突き破って血管壁を損傷するおそれを低減できる。【選択図】図2

Description

本発明は、血管内の狭窄部等に挿入して、狭窄部等を拡張するバルーンカテーテルに関する。
血管内の狭窄部等に挿入して、狭窄部等を拡張するバルーンカテーテルが既に提案されている。バルーンカテーテルは、主に、拡張体であるバルーンと、バルーンの基端に接合されたアウターシャフトと、バルーンとアウターシャフトとの内部に挿入されたインナーシャフトと、からなる。
また、前記アウターシャフト内に、線状の補強体としてコアワイヤが備えられていることも既に知られている。かかるコアワイヤは、医師等の手技者がバルーンカテーテルを血管内に挿通した際に、手技者の押し込み力をバルーンカテーテルの先端近くまで伝達させることができ、その結果、バルーンカテーテルの操作性を向上させるものである。
例えば特許文献1には、膨張管腔(アウターシャフト)の内部に配置されるとともに、近位ガイドワイヤポートの遠位側に延在するとともに、固定されていない自由遠位端を有する支持マンドレル(コアワイヤ)を備えた内管腔バルーンカテーテルが開示されている。
上記した特許文献1に開示されているバルーンカテーテルにあっては、支持マンドレル(コアワイヤ)の先端がアウターシャフトとインナーシャフトとのいずれにも固定されておらず、自由端となっている。この場合、支持マンドレルによる押し込み力をバルーンカテーテルの先端まで伝達できないという問題がある。また、バルーンカテーテルを押し込んだ際に、支持マンドレルの先端が膨張管腔(アウターシャフト)を突き破って血管壁を損傷するおそれがあるという問題もある。
これらの問題を解決するために、例えば特許文献2には、ガイドワイヤ用チューブの外壁又は先端シャフトの内壁に設けられた固定用チューブに先端側が挿通され、かつ基端側が基端シャフトに固定されて、中間シャフトの内部空間に挿通された線材(コアワイヤ)を具備するバルーンカテーテルが開示されている。
特許第3824538号公報 特開2013−106798号公報
しかしながら、上記特許文献2のバルーンカテーテルにあっては、コアワイヤである線材の先端と基端とがそれぞれ固定用チューブ及び基端シャフトによって固定されているため、バルーンカテーテルを湾曲した血管内に挿入した際にコアワイヤである線材が血管の湾曲に円滑かつ適切に沿うことができず折れてしまい、バルーンカテーテルをさらに押し込むことができなくなるという問題がある。
そこで本発明は、コアワイヤが血管の湾曲に対応せず折れてしまうことを防止することができるとともに、湾曲した血管内を円滑に通過することができ、さらにコアワイヤの先端がアウターシャフトを突き破るおそれのないバルーンカテーテルを提供することを目的とする。
本発明は、バルーンと、前記バルーンの後端に接合されたアウターシャフトと、前記アウターシャフト内に挿入され、前記バルーンの先端に接合されたインナーシャフトと、前記アウターシャフトと前記インナーシャフトとの間に挿入されたコアワイヤと、を備えたバルーンカテーテルにおいて、前記コアワイヤの先端には、弾性体が接合されると共に、前記弾性体は、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトのうち少なくとも一方に固定され、前記コアワイヤの先端は、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトに対して相対移動可能とされていることを特徴とする。
かかる構成にあっては、前記コアワイヤの先端が前記弾性体を介して前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトのうち少なくとも一方に固定されているため、弾性体が弾性変形することでコアワイヤ先端の自由度が失われることを防止することができる。したがって、バルーンカテーテルが湾曲した場合でも、弾性体が弾性変形することでコアワイヤが無理に拘束されてしまうことがなく、コアワイヤが途中で折れてしまうおそれを低減することができる。また、コアワイヤに集中する応力が弾性体によって吸収されるため、コアワイヤに生じた歪みが適切に低減できる。また、弾性体を介することでコアワイヤの先端からアウターシャフト及びインナーシャフトの少なくとも一方に押し込み力を直接伝達することができるため、バルーンカテーテルの操作性が良好となる。さらに、弾性体が介在することで、コアワイヤの先端がアウターシャフトを突き破って血管壁を損傷してしまうおそれを抑制することができる。
また、前記弾性体は、素線を巻回して形成された中空状のコイル体であり、前記コイル体の先端は、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトのうち少なくとも一方に固定され、前記コイル体の後端は、前記コアワイヤの先端に接合されていることが望ましい。
かかる構成にあっては、手技者がバルーンカテーテルを回転させようとした際に、その回転力をアウターシャフト又はインナーシャフトに好適に伝達することができる。また、前記コイル体の中空部を液体の流路として活用でき、バルーンの拡張又は収縮時間を短縮することができる。
さらに、前記コイル体は、複数の素線を撚り合わせて形成されていることが望ましい。
かかる構成にあっては、押し込み力や回転力の伝達性を向上させることができる。
前記弾性体は、前記コアワイヤと一体的に形成されていてもよい。
かかる構成にあっては、前記コアワイヤと前記弾性体とを個別に用意して接合した構成に比べて、製造工程を簡略化することができ、製造コストの削減を図ることができる。また、前記コアワイヤと前記弾性体とを個別に用意して接合した構成に比べて、前記コアワイヤと前記弾性体との間における剛性ギャップを低減し、その結果、前記コアワイヤと前記弾性体との間で破断しにくくすることができる。
そして、前記アウターシャフトは、内径が縮径する縮径部を有しており、前記弾性体は、前記縮径部と前記インナーシャフトとで固定されていることが望ましい。
かかる構成にあっては、例えばアウターシャフトを加工することで前記縮径部と前記インナーシャフトとの間に前記弾性体を固定することができる。すなわち、前記弾性体は、縮径部及びインナーシャフトのいずれにも接着や溶着等によって相対移動不可能に固定されているものではない。したがって、バルーンカテーテルが大きく湾曲しても、弾性体がアウターシャフトやインナーシャフトに対して適宜位置ずれすることが可能となり、弾性体やコアワイヤに生じる歪みを低減することができるため、コアワイヤが折れてしまうおそれをさらに低減することができる。
本発明のバルーンカテーテルは、湾曲した血管内にバルーンカテーテルを挿入した際に弾性体が弾性変形することでコアワイヤが無理に拘束されてしまうことを防止し、コアワイヤが途中で折れてしまうおそれを効果的に低減することができると共に、コアワイヤを設けることによって操作性が向上するという効果を十分に確保することができる。さらに、コアワイヤの先端がアウターシャフトを突き破って血管壁を損傷してしまうおそれを低減することもできる。
実施例1にかかるバルーンカテーテルの部分断面平面図である。 実施例1にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。 実施例2にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。 実施例3にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。 実施例4にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。 実施例5にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。 実施例6にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。 実施例7にかかるバルーンカテーテルの部分拡大断面図である。
以下、本発明のバルーンカテーテルを具体化した実施例を詳細に説明する。ただし、本発明は下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。図1から図8において、左側が体内に挿入される先端側(遠位側)であり、右側が医師等の手技者によって操作される後端側(近位側、基端側)である。
〔実施例1〕
例えば心臓の血管内の狭窄部の治療に用いられるバルーンカテーテル11は、図1に示すように、バルーン20と、アウターシャフト30と、コネクタ40と、インナーシャフト50と、チップ60と、コアワイヤ90と、を備えている。
前記バルーン20は、狭窄部を拡張する機能を有し、樹脂製の部材からなる。そして、先端側に先端取付部22を有し、後端側に後端取付部23を有している。前記先端取付部22は、インナーシャフト50の先端にチップ60を介して接合され、前記後端取付部23は、アウターシャフト30の先端に接合されている。
前記アウターシャフト30は、流体を供給する機能を有し、前記流体を供給するための拡張ルーメン36を構成する管状部材からなる。さらに、前記アウターシャフト30は、先端側から順に、先端アウターシャフト部31と、ガイドワイヤポート部33と、中間アウターシャフト部35と、後端アウターシャフト部37と、を有している。なお、前記ガイドワイヤポート部33は、先端アウターシャフト部31と、中間アウターシャフト部35と、インナーシャフト50と、が接合する部分となる。
さらに詳述すると、前記先端アウターシャフト部31には、前記インナーシャフト50が挿入されており、前記先端アウターシャフト部31と前記インナーシャフト50との間には、前記拡張ルーメン36が形成されている。また、前記後端アウターシャフト部37は、いわゆるハイポチューブと呼ばれる金属製の管状部材からなる。そして、前記後端アウターシャフト部37の先端が、中間アウターシャフト部35の後端に挿入されて接合されている。また、前記後端アウターシャフト部37の後端には、コネクタ40が取り付けられている。そして、コネクタ40に取り付けられるインデフレータ(図示せず)からバルーン20を拡張するための造影剤や生理食塩水などの液体が供給されると、液体は拡張ルーメン36を通ってバルーン20内に流入し、バルーン20が拡張する。
なお、前記先端アウターシャフト部31と前記中間アウターシャフト部35とは、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、又はポリエステルエラストマー等の樹脂からなるチューブで構成されることが好ましい。また、前記後端アウターシャフト部37は、ステンレス鋼(SUS304)やNi−Ti合金等の超弾性合金で構成されることが好ましい。
前記インナーシャフト50は、内部にガイドワイヤ(図示せず)を挿入するためのガイドワイヤルーメン51を形成している。また、インナーシャフト50の後端は、アウターシャフト30のガイドワイヤポート部33に接合されることによって、後端側ガイドワイヤポート54が形成されている。さらに、前記インナーシャフト50の先端に配置されたチップ60には、先端側ガイドワイヤポート69が形成されている。
また、前記バルーン20の内部における前記インナーシャフト50の外周には、円筒形状をなしたマーカ部材70が遠位側と近位側とに2つ配置されている。
前記インナーシャフト50は、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリオレフィン、ポリエステル、又はポリエステルエラストマー等の樹脂で構成されることが好ましい。前記チップ60は、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー等の柔軟な樹脂で形成されていることが望ましい。また、前記マーカ部材70は、放射線不透過性の金属材料である白金やタングステン等で構成されることが好ましい。
また、前記後端アウターシャフト部37の先端の内周面には、コアワイヤ90が取り付けられている。前記コアワイヤ90は、断面が円形であり、先端に向かって細径化されたテーパ状の金属製線材で構成されている。そして、前記コアワイヤ90は、中間アウターシャフト部35とガイドワイヤポート部33とを通過して、先端アウターシャフト部31まで延出形成されている。さらに、前記コアワイヤ90は、ガイドワイヤポート部33の後端付近に、押圧部92を有している。これにより、コアワイヤ90に押し込み力や回転力が作用した際に、押圧部92がガイドワイヤポート部33に当接することで、押し込み力や回転力が先端アウターシャフト部31とインナーシャフト50とに伝達される。
さらに、図1,図2に示すように、前記コアワイヤ90の先端には、素線111を巻回して形成された中空状の弾性体であるコイル体101の後端がロウ材121によって接合されている。前記コイル体101は、伸縮方向(バルーンカテーテル11の長手方向)においてコアワイヤ90よりもばね定数が小さくなるように設定されている。なお、前記コイル体101は十分に伸縮可能となるように疎巻きに巻回されており、さらに中空状であるため、上記した造影剤や生理食塩水などの液体がコイル体101の流通を阻害することはない。なお、コイル体101の後端は、ロウ材121を用いることなく、コアワイヤ90の先端にレーザ溶接等で接合してもよい。
また、前記アウターシャフト30の先端アウターシャフト部31において前記コイル体101の先端側に対向する部位には、前記先端アウターシャフト部31の内径が縮径した縮径部311が形成されている。前記縮径部311は、例えば先端アウターシャフト部31内に前記インナーシャフト50が挿入され、コイル体101が接合された前記コアワイヤ90が先端アウターシャフト部31とインナーシャフト50との間に位置した状態で先端アウターシャフト部31を一部熱間プレスすることによって形成することができる。
前記先端アウターシャフト部31に縮径部311が形成されることによって、前記コイル体101の先端は、前記縮径部311と、前記インナーシャフト50とで固定される。このとき、前記コアワイヤ90の先端は、前記先端アウターシャフト部31及び前記インナーシャフト50とは互いに接触していない。
言い換えると、コイル体101によってコアワイヤ90は高い自由度を保持することができるため、前記バルーンカテーテル11が湾曲した場合、前記コアワイヤ90よりもコイル体101の方が柔軟に弾性変形することでコアワイヤ90の先端がインナーシャフト50及びアウターシャフト30に対して相対移動可能となり、歪みが緩和されて、コアワイヤ90が折れてしまうことを抑制できる。
さらに、前記コイル体101は、縮径部311とインナーシャフト50との間に挟まれているため、前記バルーンカテーテル11が大きく湾曲してコアワイヤ90やコイル体101に応力が集中した場合にも、コイル体101が縮径部311やインナーシャフト50に対して位置ずれが生じて応力集中を緩和することができる。
また、前記コアワイヤ90の先端には前記コイル体101が接合されているため、コアワイヤ90の先端がアウターシャフト30を突き破って血管壁を損傷してしまうおそれを低減することができる。
また、例えば前記バルーンカテーテル11を押し込んだり回転させたりしようとする際には、前記コアワイヤ90から前記コイル体101を介して前記先端アウターシャフト部31及び前記インナーシャフト50に押し込み力や回転力を伝達することができるため、バルーンカテーテル11の操作性は良好となる。
〔実施例2〕
実施例2のバルーンカテーテル12を、図3に従って説明する。なお、実施例1と同様の構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図3に示すように、前記バルーンカテーテル12にあっては、複数の素線112を撚り合わせた多条のコイル体102が弾性体として用いられており、前記コイル体102の先端が縮径部311で固定され、後端が前記コアワイヤ90の先端にロウ材121を介して接合されている。なお、コイル体102の後端は、ロウ材121を用いることなく、コアワイヤ90の先端にレーザ溶接等で接合してもよい。
かかる構成にあっても、コアワイヤ90の自由度を確保することができる。また、コイル体102が複数の素線112を撚り合せた多条のコイル体であるため、手技者の操作によるバルーンカテーテル12への押し込み力や回転力を無駄なく伝達することができる。
〔実施例3〕
実施例3のバルーンカテーテル13を図4に従って説明する。なお、実施例1,2と同様の構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
前記バルーンカテーテル13にあっては、先端アウターシャフト部31に縮径部は設けられておらず、コイル体101の先端がロウ材122によって先端アウターシャフト部31及びインナーシャフト50に接合されている。
かかる構成にあっても前記コアワイヤ90の先端と先端アウターシャフト部31及びインナーシャフト50とは互いに接触することがない。したがって前記バルーンカテーテル13が湾曲した場合、前記コアワイヤ90よりもばね定数の小さいコイル体101の方が柔軟に弾性変形することで、前記コアワイヤ90の先端が相対移動可能となり、コアワイヤ90の歪みが緩和され、コアワイヤ90が折れるおそれを低減することができる。
また、前記コアワイヤ90の先端には前記コイル体101が接合されているため、コアワイヤ90の先端がアウターシャフト30を突き破って血管壁を損傷してしまうおそれを低減することができる。
また、例えば前記バルーンカテーテル13を押し込んだり回転させたりしようとする際には、前記コアワイヤ90から前記コイル体101を介して前記先端アウターシャフト部31及び前記インナーシャフト50に押し込み力や回転力を伝達することができるため、バルーンカテーテル13の操作性は良好となる。
〔実施例4〕
実施例4のバルーンカテーテル14を図5に従って説明する。なお、実施例1〜3と同様の構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、前記バルーンカテーテル14にあっては、複数の素線を網目状の円筒形状に編んだ中空ブレード104が弾性体として用いられている。具体的には、前記中空ブレード104の後端に後端接合部125が形成されて、複数の素線同士が溶着されている。そして、前記後端接合部125が、前記コアワイヤ90の先端に接合されている。
一方、前記中空ブレード104の先端には、先端接合部126が形成され、複数の素線同士が溶着されている。そして、前記先端接合部126が、先端アウターシャフト部31の縮径部311とインナーシャフト50とで固定されている。
かかる構成にあっても、前記バルーンカテーテル14が湾曲した際には、前記コアワイヤ90よりも柔軟に前記中空ブレード104が適宜弾性変形することで前記コアワイヤ90が折れるおそれを低減することができる。
また、前記中空ブレード104の先端接合部126は、縮径部311やインナーシャフト50に対して接着剤を用いたり溶着したりして相対移動不可能に接着されているわけではなく、縮径部311とインナーシャフト50との間で挟まれて固定されているため、仮に前記バルーンカテーテル14が大きく湾曲してコアワイヤ90や中空ブレード104に応力が集中した場合にも、中空ブレード104の先端接合部126が縮径部311やインナーシャフト50に対して適正に位置ずれをして応力集中を緩和することができる。
また、コアワイヤ90の先端には中空ブレード104が接合されることで、コアワイヤ90の先端がアウターシャフト30を突き破って血管壁を損傷してしまうおそれを低減することができる。
また、例えば前記バルーンカテーテル14を押し込んだり回転させたりしようとする際には、前記コアワイヤ90から前記中空ブレード104を介して前記先端アウターシャフト部31及び前記インナーシャフト50に押し込み力や回転力を伝達することができるため、バルーンカテーテル14の操作性は良好となる。
〔実施例5〕
実施例5のバルーンカテーテル15を図6に従って説明する。なお、実施例1〜4と同様の構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、前記バルーンカテーテル15にあっては、コアワイヤ90の先端に、弾性体としてのゴム105が接合されている。前記ゴム105は、前後方向に長く、中央に向かうほど径大となるテーパ形状を有しており、当該中央周辺が先端アウターシャフト部31とインナーシャフト50との間に固定されている。
かかる構成にあっても、前記バルーンカテーテル15が湾曲した際には、前記コアワイヤ90よりもゴム105の方が柔軟に弾性変形することで、前記コアワイヤ90の先端がアウターシャフト30及びインナーシャフト50に対して相対移動可能となり、前記コアワイヤ90が折れるおそれを低減することができる。
また、前記コアワイヤ90の先端にゴム105が接合されていることで、前記コアワイヤ90の先端がアウターシャフト30を突き破って血管壁を損傷してしまうおそれを低減することができる。
また、前記コアワイヤ90に与えられた押し込み力や回転力が、ゴム105を介して先端アウターシャフト部31及びインナーシャフト50に伝達されるため、バルーンカテーテル15の操作性は良好となる。
〔実施例6〕
実施例6のバルーンカテーテル16を図7に従って説明する。なお、実施例1〜5と同様の構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、前記バルーンカテーテル16にあっては、コアワイヤ90の先端にコイル体106が一体的に形成されている。すなわち、コアワイヤ90とコイル体106とは同一材料からなり、連続的に形成され、前記コアワイヤ90の先端から前記コイル体106の後端が延出形成されている。そして、前記コイル体106の先端が縮径部311とインナーシャフト50とで固定されている。
かかる構成にあっては、特に、弾性体であるコイル体106とコアワイヤ90とを接合する工程が不要となり、製造工程の簡略化を図ることができる。このため、製造コストの削減が可能となる。また、コアワイヤ90と弾性体であるコイル体106との間における剛性ギャップを低減し、その結果、コアワイヤ90と弾性体であるコイル体106との間で破断しにくくすることができる。
〔実施例7〕
実施例7のバルーンカテーテル17を図8に従って説明する。なお、実施例1〜6と同様の構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。
図8に示すように、バルーンカテーテル17は、外径が先端に向かうに従って拡径するテーパ形状のコイル体107を有している。そして、前記コイル体107の先端は、アウターシャフト30とインナーシャフト50との間で圧接されて固定されている。また、コイル体107の後端は、コアワイヤ90の先端にロウ材121を介して接合されている。なお、コイル体107の後端は、ロウ材121を用いることなく、コアワイヤ90の先端にレーザ溶接等で接合してもよい。
なお、本発明は、上記実施例1〜7以外にも適宜変更可能である。例えば、前記コイル体101,102は、疎巻きに限定されることはなく、密巻きであっても構わないが、コイル体101,102をバルーンカテーテル11,12の長手方向に沿って十分に伸縮させるために、コイル体101,102は疎巻きであることが望ましい。
また、図2,図3に示すコイル体101,102の内径は、コアワイヤ90の先端の外径と略等しい寸法に設定されているが、本発明の主旨を逸脱しない範囲においてコイル体101,102,106,107の内径は、適宜設計変更可能である。また、コイル体101,102を構成する素線の断面形状は、円形に限られず、楕円や多角形等であってもよい。
また、実施例3に示すように、弾性体であるコイル体101の先端をロウ材122によって固定する場合には、前記コイル体101の先端をアウターシャフト30及びインナーシャフト50の両方に接合する必要はなく、アウターシャフト30及びインナーシャフト50のいずれか一方に接合していてもよい。
なお、実施例3では、ロウ材122に限定されず、例えば、コイル体101の先端の外周を覆うように、中空状のマーカ122を取り付けてもよい。この場合、マーカ122の外径をアウターシャフト30とインナーシャフト50との隙間とほぼ等しくしておくことで、コイル体101の先端に取り付けられたマーカ122は、アウターシャフト30及びインナーシャフト50に物理的に固定することができる。
また、弾性体としてのゴム105は、加硫ゴムや発泡樹脂材等の公知の材料が適宜選択可能である。なお、前記ゴム105の形状は、特に限定されるものではない。図6では、ゴム105の後端が、コアワイヤ90の先端に接合されているが、これに限定されない。例えば、コアワイヤ90の先端が、アウターシャフト30及びインナーシャフト50に対して相対移動可能である限り、コアワイヤ90の先端をゴム105の内部まで挿入してもよい。
また、前記縮径部311は、熱間プレス以外の方法が採用されても勿論よい。
11,12,13,14,15,16,17 バルーンカテーテル
20 バルーン
30 アウターシャフト
50 インナーシャフト
90 コアワイヤ
101,102,106,107 コイル体(弾性体)
104 中空ブレード(弾性体)
105 ゴム(弾性体)
111,112 素線
311 縮径部

Claims (5)

  1. バルーンと、
    前記バルーンの後端に接合されたアウターシャフトと、
    前記アウターシャフト内に挿入され、前記バルーンの先端に接合されたインナーシャフトと、
    前記アウターシャフトと前記インナーシャフトとの間に挿入されたコアワイヤと、
    を備えたバルーンカテーテルにおいて、
    前記コアワイヤの先端には、弾性体が接合されると共に、前記弾性体は、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトのうち少なくとも一方に固定され、
    前記コアワイヤの先端は、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトに対して相対移動可能とされている
    ことを特徴とするバルーンカテーテル。
  2. 前記弾性体は、素線を巻回して形成された中空状のコイル体であり、
    前記コイル体の先端は、前記アウターシャフト及び前記インナーシャフトのうち少なくとも一方に固定され、
    前記コイル体の後端は、前記コアワイヤの先端に接合されている
    請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  3. 前記コイル体は、複数の素線を撚り合わせて形成されている
    請求項2に記載のバルーンカテーテル。
  4. 前記弾性体は、前記コアワイヤと一体的に形成されている
    請求項1に記載のバルーンカテーテル。
  5. 前記アウターシャフトは、内径が縮径する縮径部を有しており、
    前記弾性体は、前記縮径部と前記インナーシャフトとで固定されている
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のバルーンカテーテル。
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