JP2017011930A - 回転電機及び回転電機の製造方法 - Google Patents

回転電機及び回転電機の製造方法 Download PDF

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友紀 廣瀬
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友紀 廣瀬
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Abstract

【課題】回転電機の性能や品質を向上可能にする。【解決手段】回転電機1は、巻線6を備えた固定子2と、シャフト10と、シャフト10を回転自在に支持する負荷側軸受12及び反負荷側軸受14と、巻線6の少なくとも一部を被覆し、負荷側軸受12及び反負荷側軸受14の外輪にそれぞれ嵌合する樹脂モールド部20と、負荷側軸受12を支持する負荷側ブラケット11と、反負荷側軸受14を支持する反負荷側ブラケット13とを有する。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、回転電機及び回転電機の製造方法に関する。
特許文献1には、固定子及び回転子と、固定子をモールドした樹脂と、負荷側ブラケットと、反負荷側ブラケットとを有する回転電機が記載されている。
特開2012−152083号公報
上記回転電機において性能や品質の向上を図る場合、装置構成の更なる最適化が要望される。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、性能や品質を向上可能な回転電機及び回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、巻線を備えた固定子と、シャフトと、前記シャフトを回転自在に支持する複数の軸受と、前記巻線の少なくとも一部を被覆し、少なくとも1つの前記軸受の外輪に嵌合する樹脂部と、を有する回転電機が適用される。
また、本発明の別の観点によれば、巻線を備えた固定子を有する回転電機の製造方法であって、シャフトに複数の軸受を固定することと、巻線の少なくとも一部を被覆する樹脂部の内側に前記シャフトを挿入し、少なくとも1つの前記軸受の外輪を前記樹脂部に嵌合させることと、を有する回転電機の製造方法が適用される。
本発明によれば、回転電機の性能や品質を向上できる。
実施の形態に係る回転電機の全体構成の一例を表す軸方向断面図である。 回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 比較例1の回転電機の全体構成の一例を表す軸方向断面図である。 比較例2の回転電機の全体構成の一例を表す軸方向断面図である。 変形例における回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 変形例における回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 変形例における回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。 変形例における回転電機の製造方法の一例を表す軸方向断面図である。
以下、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、回転電機等の構成の説明の便宜上、上下左右等の方向を適宜使用するが、回転電機等の各構成の位置関係を限定するものではない。また、本明細書において「負荷側」とは回転電機1に対して負荷が取り付けられる方向、すなわちこの例ではシャフト10が突出する方向(図1中右側)を指し、「反負荷側」とは負荷側の反対方向(図1中左側)を指す。
<1.回転電機の全体構成>
図1を参照しつつ、本実施形態に係る回転電機1の全体構成の一例について説明する。回転電機1は、モータ又は発電機として使用される。
図1に示すように、回転電機1は、固定子2と、回転子3と、シャフト10とを有する。固定子2は、筒状(略円筒形、略四角筒形等)のフレーム4の内周側に設けられる。回転子3は、シャフト10の外周に設けられ、固定子2と径方向に対向するように配置される。シャフト10は、複数の軸受、この例では負荷側軸受12及び反負荷側軸受14により回転自在に支持されている。負荷側軸受12(軸受、第1軸受の一例)は、固定子2の負荷側(軸方向一方側の一例)においてシャフト10を支持する。反負荷側軸受14(軸受、第2軸受の一例)は、固定子2の反負荷側(軸方向他方側の一例)においてシャフト10を支持する。
回転電機1は、固定子2の負荷側に配置され、負荷側軸受12を支持する負荷側ブラケット11(軸受支持部材の一例、第1ブラケットの一例に相当)と、固定子2の反負荷側に配置され、反負荷側軸受14を支持する反負荷側ブラケット13(軸受支持部材の一例、第2ブラケットの一例に相当)とをさらに有する。負荷側ブラケット11は、フレーム4の負荷側の端面に固定され、反負荷側ブラケット13は、フレーム4の反負荷側の端面に樹脂モールド部20(樹脂部の一例に相当)を介して固定されている。
フレーム4の周囲複数個所には、ボルト41(連結部材の一例に相当)が挿通される貫通穴40が設けられている。ボルト41は、この例では反負荷側から挿入され、反負荷側ブラケット13、樹脂モールド部20、フレーム4の貫通穴40を軸方向に貫通して、負荷側ブラケット11のねじ穴42に締結されている。これにより、反負荷側ブラケット13と、樹脂モールド部20及びフレーム4と、負荷側ブラケット11とが固定される。
固定子2は、フレーム4の内周側に配置された略円筒状の固定子鉄心5と、固定子鉄心5の複数のティース部43に装着されたボビン44と、ボビン44に巻回された巻線6とを有する。固定子鉄心5の内側には、回転子3を収容する固定子鉄心5の内周面7が形成されている。固定子2の反負荷側には、図示しない外部電源と接続された例えば略円環板状の結線基板8が設けられている。複数の巻線6は、端末部が結線基板8により結線処理され、外部電源と接続されている。
フレーム4、固定子鉄心5、ボビン44、巻線6、及び結線基板8は、その少なくとも一部が樹脂モールド部20により被覆され、一体的に構成されている。なお、樹脂モールド部20によりこれらの全部が被覆されている必要はなく、巻線6の少なくとも一部が被覆されていればよい。
回転子3は、シャフト10の外周面に固定された環状の永久磁石9を備えている。永久磁石9は、例えば着磁方向を周方向に沿って径方向外方向と径方向内方向とに交互に代えて着磁され、図示しない複数のN極及びS極の磁極部が周方向に沿って交互に形成されている。回転子3は、固定子2の固定子鉄心5と径方向に磁気的ギャップを空けて配置されている。
<2.樹脂モールド部と軸受の嵌合構造>
樹脂モールド部20は、負荷側軸受12及び反負荷側軸受14の各々の外輪とそれぞれ嵌合する。以下、この詳細について説明する。
図1に示すように、樹脂モールド部20の負荷側に位置する負荷側モールド部21は、巻線6の負荷側のコイルエンド部を被覆しており、負荷側方向に突出する環状の突出部21aを有する。負荷側モールド部21の内周側には、固定子鉄心5の内周面7と略同径である、シャフト10を収容するコイルエンド内周面22が設けられている。コイルエンド内周面22の負荷側は径が拡大された負荷側モールド部の軸受嵌合部22aとなっており、この負荷側モールド部の軸受嵌合部22aが負荷側軸受12の外輪の反負荷側に嵌合している。
負荷側ブラケット11の反負荷側の面には、負荷側方向に凹んだ環状の凹部11aが設けられ、負荷側の面には負荷側方向に突出した環状の突出部11bが形成されている。突出部11bの内周側は、径方向内側に延びる環状の鍔部32が形成されている。また、負荷側ブラケット11の径方向略中央部には、負荷側モールド部21の軸受嵌合部22aと同径である、負荷側軸受12を収容する負荷側ブラケット11の軸受嵌合部31が設けられている。この軸受嵌合部31は、負荷側軸受12の外輪の負荷側に嵌合する。鍔部32は、負荷側軸受12の負荷側を覆うとともに、基部32aが負荷側軸受12の負荷側端部に接触する。また、負荷側ブラケット11の反負荷側の面に突出して設けられた外周部11cが、フレーム4の負荷側端部に接触する。
樹脂モールド部20の負荷側モールド部21は、突出部21aの少なくとも一部が負荷側ブラケット11の凹部11aに収納された状態で、負荷側軸受12の外輪に嵌合する。このとき、負荷側ブラケット11と負荷側モールド部21との間には径方向の隙間33が全周に渡って形成されており、径方向に接触しないように配置されている。つまり、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11とは、ボルト41により径方向に接触しないように軸方向に連結されている。なお、図1には、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11とが軸方向にも接触しない場合を図示しているが、これに限定されるものではなく、軸方向には接触して配置されてもよい。
上記構成により、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11とは、共通の軸受である負荷側軸受12の外輪にそれぞれ嵌合する。
一方、樹脂モールド部20の反負荷側に位置する反負荷側モールド部24は、巻線6の反負荷側のコイルエンド部、及び結線基板8を被覆している。反負荷側モールド部24の反負荷側の面24bは、反負荷側ブラケット13に接触するとともに、その径方向略中央部には負荷側方向に凹んだ環状の凹部24aが形成されている。反負荷側モールド部24の内周側には、固定子鉄心5の内周面7と略同径である、シャフト10を収容するコイルエンドの内周面25が設けられている。このコイルエンド内周面25は、この例では反負荷側方向に向かって複数段に縮径するように形成されており、最小の径である反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25aは反負荷側軸受14の外輪の負荷側に嵌合している。
なお、反負荷側モールド部24の外周面24cは、フレーム4と反負荷側ブラケット13との間で外部に露出している。図示は省略するが、この外周面24cにはモータケーブル等を接続するためのコネクタが設置される。
反負荷側ブラケット13の負荷側の面には、負荷側方向に突出する環状の突出部13aが設けられ、この突出部13aの内周側に、反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25aと同径である、反負荷側軸受14を収容する反負荷側ブラケット13の軸受嵌合部36が設けられている。この軸受嵌合部36は、反負荷側軸受14の外輪の反負荷側に嵌合している。反負荷側ブラケット13の突出部13aは、その少なくとも一部が反負荷側モールド部24の凹部24aに収納された状態となっている。このとき、反負荷側モールド部24と反負荷側ブラケット13との間には、径方向の隙間37が全周に渡って形成されており、径方向に接触しないように配置されている。つまり、樹脂モールド部20と反負荷側ブラケット13とは、ボルト41により径方向に接触しないように軸方向に連結されている。なお、図1には、突出部13aの負荷側の端部が樹脂モールド部20の凹部24aに軸方向に接触した場合を図示しているが、これに限定されるものではなく、軸方向に接触しない構成としてもよい。
上記構成により、樹脂モールド部20と反負荷側ブラケット13とは、共通の軸受である反負荷側軸受14の外輪にそれぞれ嵌合する。
<3.回転電機の製造方法>
次に、図2〜図5を用いて、回転電機1の製造方法の一例について説明する。まず、図2に示すように、シャフト10の中間部に回転子3が固定され、シャフト10の負荷側の所定位置に負荷側軸受12が固定され、シャフト10の反負荷側の所定位置に反負荷側軸受14が固定される。これにより、シャフト10と軸受12,14とが連結した連結体50が形成される。
次に、図3に示すように、シャフト10の負荷側軸受12が負荷側ブラケット11の軸受嵌合部31に挿入され、負荷側軸受12の外輪の負荷側部分が軸受嵌合部31に嵌合される。これにより、上記連結体50と負荷側ブラケット11とが連結した連結体51が形成される。このとき、負荷側ブラケット11の鍔部32の基部32aが負荷側軸受12の負荷側端部に接触する。また、負荷側軸受12の外輪はその全部が軸受嵌合部31とは嵌合せず、反負荷側の一部が露出した状態となる。
次に、図4に示すように、フレーム4、固定子鉄心5、ボビン44、巻線6、及び結線基板8等が樹脂モールド部20により一体化された連結体52と、反負荷側ブラケット13と、上記連結体51とが、図示しない専用組立装置にセットされて、それぞれ位置決めされる。このとき、反負荷側ブラケット13と連結体52とは、上述のように反負荷側ブラケット13と樹脂モールド部20とが軸方向に接触するが径方向に接触しない状態で、且つ、反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25aと反負荷側軸受14の軸受嵌合部36とが略同軸となるように、位置決めされる。
この状態で、上記連結体51のシャフト10、反負荷側軸受14、及び回転子3等が、連結体52の負荷側モールド部21のコイルエンド内周面22及び固定子2の内周面7に負荷側方向から挿入される。
そして、図5に示すように、反負荷側軸受14が、連結体52の反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25a及び反負荷側ブラケット13の軸受嵌合部36に挿入され、反負荷側軸受14の外輪が軸受嵌合部25a及び軸受嵌合部36に嵌合する。このとき、軸受嵌合部36内に設置されたスラストワッシャ54(バネ要素を含む)が反負荷側軸受14の反負荷側端部に接触する。また、これと同時に、負荷側軸受12が連結体52の負荷側モールド部21の軸受嵌合部22aに挿入され、負荷側軸受12の外輪の反負荷側の部分が軸受嵌合部22aに嵌合する。なお、負荷側軸受12の外輪の負荷側の部分には、既に負荷側ブラケット11の軸受嵌合部31が嵌合している。
このとき、負荷側ブラケット11の反負荷側の外周部11cがフレーム4の負荷側端部に接触する。またこのとき、負荷側モールド部21と負荷側ブラケット11とは、上述のように径方向に接触しない状態となっている。
その後、フレーム4の貫通穴40等にボルト41(図1参照)が反負荷側ブラケット13側から挿入されて負荷側ブラケット11に締結されることにより、反負荷側ブラケット13、フレーム4及び樹脂モールド部20等からなる連結体52、負荷側ブラケット11及びシャフト10等からなる連結体51が固定され、図1の回転電機1が製造される。
<4.比較例>
次に、図6及び図7を用いて比較例1及び比較例2について説明する。
(4−1.比較例1)
図6は、比較例1の回転電機1Aを示す軸方向断面図である。図6において図1と同様の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図6に示すように、比較例1の回転電機1Aでは、負荷側ブラケット11の軸受嵌合部31のみが負荷側軸受12の外輪に嵌合する。すなわち、樹脂モールド部20の負荷側モールド部21のコイルエンド内周面22は、負荷側軸受12の外輪に嵌合していない。一方、負荷側モールド部21の突出部21aと負荷側ブラケット11の凹部11aとが嵌合する。すなわち、比較例1では、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11とが軸方向に接触している。
また回転電機1Aでは、反負荷側ブラケット13の軸受嵌合部36のみが反負荷側軸受14の外輪に嵌合する。すなわち、反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25aは反負荷側軸受14の外輪に嵌合していない。一方、反負荷側モールド部24の凹部24aと反負荷側ブラケット13の突出部13aとが嵌合する。すなわち、比較例1では、樹脂モールド部20と反負荷側ブラケット13とが軸方向に接触している。このように、比較例1は、ブラケット11,13と樹脂モールド部20とのいわゆるインローを使用して組立精度を確保する構成となっている。
上記構成である回転電機1Aでは、樹脂モールド部20が寸法精度の高い軸受12,14に対して嵌合されておらず、ブラケット11,13に対して嵌合されているので、ブラケット11,13等の各部材の寸法精度が低い場合には、固定子2とシャフト10との同軸精度において目標の精度を得ることができない可能性がある。また、各部材の寸法精度が低い場合には、負荷側ブラケット11の負荷取り付け面34とシャフト10の軸心との直角精度や、負荷側ブラケット11の突出部11bの外周面35(負荷側の図示しない嵌合部に嵌合される部分)とシャフト10の軸心との同軸精度において、目標の精度を得ることができない可能性がある。
このため、回転電機1Aでは、目標の精度を得るために、負荷側ブラケット11の負荷取り付け面34や突出部11bの外周面35に対し例えばフランジ切削等の後加工工程が必要となる場合があり、回転電機1Aの組立工数が増大する可能性がある。
(4−2.比較例2)
図7は、比較例2の回転電機1Bを示す軸方向断面図である。図7において図1と同様の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図7に示すように、比較例2の回転電機1Bでは、負荷側ブラケット11の凹部11aと負荷側モールド部21の突出部21aは径方向において接触しておらず、上記実施形態と同様、負荷側ブラケット11と負荷側モールド部21との間に隙間33が全周に渡って形成されている。なお、上記実施形態と同様に、軸方向には接触して配置されても非接触で配置されてもよい。また、上記比較例1と同様に、負荷側軸受12の外輪には、負荷側ブラケット11の軸受嵌合部31のみが嵌合し、負荷側モールド部21のコイルエンド内周面22は嵌合していない。
また回転電機1Bでは、反負荷側ブラケット13と反負荷側モールド部24とは径方向において接触しておらず、反負荷側モールド部24の凹部24aと反負荷側ブラケット13の突出部13aとの間には、径方向の対向部に若干の隙間37が全周に渡って形成されている。また、上記比較例1と同様に、反負荷側軸受14の外輪には、反負荷側ブラケット13の軸受嵌合部36のみが嵌合し、反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25aは嵌合していない。
上記構成である回転電機1Bでは、樹脂モールド部20が寸法精度の高い軸受12,14に対して嵌合されておらず、且つ、ブラケット11,13に対しても嵌合されていない。つまり、比較例2は、各部材のインローを使用しない構成であるため、回転電機1Bの組立の際には、各部材が図示しない専用組立装置にセットされてそれぞれ位置決めされ、組立後にボルト41で締結固定される。このため、組立装置による位置決め精度が低い場合や、ボルト41のねじ締め時に作用する力により各部材に位置ずれが生じた場合には、結果として上述の同軸精度や直角精度において目標の精度を得ることができない可能性がある。
<5.実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の回転電機1は、巻線6を備えた固定子2と、シャフト10と、シャフト10を回転自在に支持する複数の軸受12,14と、巻線6の少なくとも一部を被覆し、軸受12,14の少なくとも一方(本実施形態では両方)の外輪に嵌合する樹脂モールド部20と、を有する。これにより、次の効果を奏する。
すなわち、樹脂モールド部20が寸法精度の高い軸受12,14に対して直接嵌合されるので、固定子2とシャフト10との同軸精度等を高めることができる。したがって、回転電機1の組立精度を向上できる。またその結果、上記比較例1で述べた後加工工程が不要となるので、回転電機1の組立工数の低減が可能となる。以上により、回転電機1の性能、品質、生産性等を向上できる。
また、本実施形態では特に、樹脂モールド部20が嵌合する軸受12,14を支持する負荷側ブラケット11、反負荷側ブラケット13をさらに有し、樹脂モールド部20とブラケット11,13とは、共通の軸受12,14の外輪にそれぞれ嵌合する。これにより、次の効果を奏する。
すなわち、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11とが共通の軸受12の外輪に、樹脂モールド部20と反負荷側ブラケット13とが共通の軸受14の外輪にそれぞれ嵌合されるので、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11、樹脂モールド部20と反負荷側ブラケット13の両方を軸受12,14を基準として位置決めすることができる。これにより、固定子2とシャフト10との同軸精度に加え、シャフト10と負荷側ブラケット11、シャフト10と反負荷側ブラケット13との直角精度を高めることができる。さらに、樹脂モールド部20とブラケット11,13とが軸受12,14の外輪にそれぞれ嵌合されるので、上記比較例2のようにボルト41のねじ締め時に作用する力により各部材に位置ずれが生じることがない。したがって、回転電機1の組立精度をさらに向上できる。
また、本実施形態では特に、樹脂モールド部20と負荷側ブラケット11、樹脂モールド部20と反負荷側ブラケット13とを径方向に接触しないように軸方向に連結するボルト41を有する。これにより、次の効果を奏する。
仮に樹脂モールド部20とブラケット11,13とが径方向に接触する場合、樹脂モールド部20とブラケット11,13は一方で軸受12,14によって位置決めされつつ、他方で上記接触部でも位置決めされることとなり、部材の寸法精度が低い場合には組立不良や組立後の不要な応力の発生等を招く可能性がある。本実施形態では、樹脂モールド部20とブラケット11,13とが径方向に接触しないようにそれぞれ連結されるので、位置決めの基準を軸受12,14のみとすることができる。これにより、安定した組立の実施が可能となると共に、組立後の不要な応力の発生等を防止できる。したがって、回転電機1の性能、品質、生産性等をさらに向上できる。
また、本実施形態では特に、シャフト10に複数の軸受12,14を固定し、樹脂モールド部20の内側にシャフト10を挿入し、少なくとも1つの軸受12,14(本実施形態では両方)の外輪を樹脂モールド部20に嵌合させることにより、回転電機1を製造する。これにより、次の効果を奏する。
すなわち、寸法精度の高い軸受の外輪を樹脂モールド部20に嵌合させるので、固定子2とシャフト10との同軸精度等を高めることができる。したがって、回転電機1の組立精度を向上できる。またその結果、上記比較例1で述べた後加工工程が不要となるので、回転電機1の組立工数の低減が可能となる。
<6.変形例等>
なお、開示の実施形態は、上記に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を説明する。
(6−1.製造方法の変形例)
上記実施形態では、シャフト10に負荷側軸受12、反負荷側軸受14を取り付けて連結体50を形成し、連結体50の負荷側軸受12に負荷側ブラケット11を取り付けて連結体51を形成し、その後、連結体51を樹脂モールド部20等による連結体52と反負荷側ブラケット13に挿入したが、回転電機1の製造方法はこれに限定されるものではない。例えば、シャフト10に負荷側軸受12、反負荷側軸受14を取り付けて連結体50を形成した後、連結体50を樹脂モールド部20等による連結体52の内側に挿入し、その後、樹脂モールド部20に負荷側ブラケット11及び反負荷側ブラケット13を取り付けてもよい。本変形例の製造方法の一例を図8〜図11により説明する。
まず、図8に示すように、シャフト10に軸受12,14が取り付けられた連結体50と、フレーム4、固定子鉄心5、ボビン44、巻線6、及び結線基板8等が樹脂モールド部20により一体化された連結体52とが、図示しない回転電機の専用組立装置にセットされ、位置決めされる。そして、連結体50が連結体52の樹脂モールド部20の内側に挿入される。
そして、図9に示すように、反負荷側軸受14の外輪が連結体52の反負荷側モールド部24の軸受嵌合部25aに嵌合し、これと同時に、負荷側軸受12の外輪が連結体52の負荷側モールド部21の軸受嵌合部22aに嵌合する。これにより、連結体50と連結体52とが樹脂モールド部20と軸受12,14との嵌合により連結された連結体53が形成される。
次に、図10に示すように、負荷側ブラケット11が連結体53に取り付けられる。すなわち、連結体53の負荷側軸受12が負荷側ブラケット11の軸受嵌合部31に挿入され、負荷側軸受12の外輪の負荷側部分が軸受嵌合部31に嵌合する。
その後、図11に示すように、反負荷側ブラケット13が連結体53に取り付けられる。すなわち、連結体53の反負荷側軸受14が反負荷側ブラケット13の軸受嵌合部36に挿入され、反負荷側軸受14の外輪の反負荷側の部分が軸受嵌合部36に嵌合する。
その後、ボルト41(図1参照)が反負荷側ブラケット13側から挿入されて負荷側ブラケット11に締結されることにより、図1の回転電機1が製造される。
なお、上記連結体53に対するブラケット11,13の取り付けは、上記とは逆の順番で、初めに反負荷側ブラケット13を取り付け、次に負荷側ブラケット11を取り付けてもよい。
本変形例によれば、ブラケット11,13の取り付けの順番が限定されないので、製造方法の自由度を拡張できる。
(6−2.その他)
上記実施形態では、樹脂モールド部20が軸受12,14の両方に嵌合する場合について説明したが、樹脂モールド部20が軸受12,14のいずれか一方のみに嵌合する構成としてもよい。この場合でも、上述の比較例1及び比較例2に比べて組立精度を向上でき、回転電機1の性能、品質、生産性等を向上できる。
また、上記実施形態では、回転電機1がフレーム4を有する構成としたが、フレーム4は無くてもよく、樹脂モールド部20が固定子鉄心5の外周側についても被覆した構成としてもよい。
また、上記実施形態では、フレーム4とは別体である負荷側ブラケット11及び反負荷側ブラケット13が軸受12,14を支持する構成としたが、フレーム4の一部を軸受12,14を支持する軸受支持部材としてもよい。すなわち、フレーム4、負荷側ブラケット11、反負荷側ブラケット13のうち2以上の部材が一体として形成されてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 回転電機
2 固定子
4 フレーム
6 巻線
10 シャフト
11 負荷側ブラケット(軸受支持部材の一例、第1ブラケットの一例)
12 負荷側軸受(軸受の一例、第1軸受の一例)
13 反負荷側ブラケット(軸受支持部材の一例、第2ブラケットの一例)
14 反負荷側軸受(軸受の一例、第2軸受の一例)
20 樹脂モールド部(樹脂部の一例)
41 ボルト(連結部材の一例)

Claims (9)

  1. 巻線を備えた固定子と、
    シャフトと、
    前記シャフトを回転自在に支持する複数の軸受と、
    前記巻線の少なくとも一部を被覆し、少なくとも1つの前記軸受の外輪に嵌合する樹脂部と、
    を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記樹脂部が嵌合する前記軸受を支持する軸受支持部材をさらに有し、
    前記樹脂部と前記軸受支持部材とは、共通の前記軸受の前記外輪にそれぞれ嵌合する
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記樹脂部と前記軸受支持部材とを径方向に接触しないように軸方向に連結する連結部材をさらに有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記複数の軸受は、
    前記固定子の軸方向一方側において前記シャフトを支持する第1軸受と、
    前記固定子の軸方向他方側において前記シャフトを支持する第2軸受と、を含み、
    前記樹脂部は、
    前記第1軸受及び前記第2軸受の少なくとも一方の前記外輪に嵌合する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記固定子の軸方向一方側に配置され、前記第1軸受を支持する第1ブラケットをさらに有し、
    前記樹脂部と前記第1ブラケットとは、共通の前記第1軸受の前記外輪にそれぞれ嵌合する
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記固定子の外周に配置されるフレームと、
    前記フレーム及び前記第1ブラケットを軸方向に貫通して連結するボルトと、をさらに有し、
    前記樹脂部と前記第1ブラケットとは、前記ボルトにより径方向に接触しないように軸方向に連結される
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 前記固定子の軸方向他方側に配置され、前記第2軸受を支持する第2ブラケットをさらに有し、
    前記樹脂部と前記第2ブラケットとは、共通の前記第2軸受の前記外輪にそれぞれ嵌合する
    ことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 前記固定子の外周に配置されるフレームと、
    前記フレーム及び前記第2ブラケットを軸方向に貫通して連結するボルトと、をさらに有し、
    前記樹脂部と前記第2ブラケットとは、前記ボルトにより径方向に接触しないように軸方向に連結される
    ことを特徴とする請求項7に記載の回転電機。
  9. 巻線を備えた固定子を有する回転電機の製造方法であって、
    シャフトに複数の軸受を固定することと、
    前記巻線の少なくとも一部を被覆する樹脂部の内側に前記シャフトを挿入し、少なくとも1つの前記軸受の外輪を前記樹脂部に嵌合させることと、
    を有することを特徴とする回転電機の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019192609A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 日本碍子株式会社 全固体リチウム電池及びその製造方法
JP2021106446A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 山洋電気株式会社 同期電動機のフレーム構造並びにフレーム及び電機子の製造方法

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