JP2017008645A - 海底地盤のコアサンプリング方法及びコアサンプリング装置 - Google Patents

海底地盤のコアサンプリング方法及びコアサンプリング装置 Download PDF

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【課題】海底地盤に対する移動が容易であり、表層部分の広範囲のサンプリングを連続的に行うことが可能なコアサンプリン方法を提供する。
【解決手段】伸縮動作を行うマニピュレータ5を備えた潜水艇1を用いて海底地盤のコアを採取する。マニピュレータ5にドリルヘッド22及びコアケース8を取り付け、マニピュレータ5によってドリルヘッド22を給進させながらドリルヘッド22によりコアチューブ9を回転させて海底地盤のコア10をコアチューブ9に採取し、コアチューブ9内でコアを折ってコア片13とした後、コア片13をコアケース8に収納する。
【選択図】図12

Description

本発明は、海底地盤から試料のためのコアを採取するコアサンプリング方法及びコアサンプリング装置に関する。
海底地盤からコアを採取するため、従来より海底地盤のコアサンプリング装置が数多く開発されている(特許文献1〜4参照)。これらの従来のコアサンプリング装置は、海底地盤上に鎮座した状態で海底地盤を掘削してコアを採取するものであり、海底地盤上に載置されるフレーム体を備えている。そして、コアチューブが取り付けられるスピンドル、スピンドルを回転させるモータやスピンドルを給進、後退させるモータ、モータに給電するバッテリー、その他の部品をフレーム体に取り付けることにより構成されている。
以上の従来のコアサンプリング装置は、いずれも海底地盤上に鎮座した状態でコアサンプリングを行うものであり、モータが駆動することによりスピンドルが回転しながら給進し、この給進によってコアチューブが海底地盤を掘進してコアチューブ内にコアを採取している。
特開平7−293182号公報 特開平7−217361号公報 特開2006−83552号公報 特開2011−226084号公報
従来のコアサンプリング装置では、海底地盤に対し深い掘進を行ってコアを採取するものであり、深さ100〜300mm程度の海底地盤の表層部分の広範囲をサンプリングするには適していない。すなわち従来のコアサンプリング装置は、モータ、スピンドル、コアチューブに加えて給電のためのバッテリー、安定のためのウエイト、その他の付属部品をフレーム体に取り付けた構造であって全体が大型化及び大重量化しており、海底地盤の広範囲のサンプリングのためにサンプリング位置を変更するための頻繁な移動に適していないためである。
一方、コバルトリッチクラストやメタンハイドレート等は海底地盤の表層部分に存在しており、これらの調査研究では海底地盤の表層部分から広範囲にコアを採取することが求められている。このためには、海底地盤に対して移動が容易であることが必要となっている。
本発明は、このようなことを考慮してなされたものであり、海底地盤に対する移動が容易であり、表層部分の広範囲からのサンプリングを行うことが可能な海底地盤のコアサンプリング方法及びコアサンプリング装置を提供することを目的とする。
本発明の海底地盤のコアサンプリング方法は、伸縮動作を行うマニピュレータを備えた潜水艇を用いて海底地盤のコアを採取するコアサンプリング方法であって、前記マニピュレータにドリルヘッド及びコアケースを取り付け、前記マニピュレータによって前記ドリルヘッドを給進させながらドリルヘッドによりコアチューブを回転させて海底地盤のコアをコアチューブに採取し、前記コアチューブ内でコアを折ってコア片とした後、前記コア片を前記コアケースに収納することを特徴とする。
本発明のコアサンプリング方法においては、前記コア片の前記コアケース内への収納を、前記コアチューブの内部を吸引して生じた水流によって行うことが好ましい。
本発明の海底地盤のコアサンプリング装置は、伸縮動作を行うマニピュレータを備えた潜水艇に取り付けられて海底地盤のコアを採取するコアサンプリング装置であって、海底地盤のコアが導入されるコア通路が形成されると共に前記コア通路の内部で傾斜状に突出しコア通路に導入されたコアを折ってコア片とするコアキッカー部が形成されたコアチューブと、前記マニピュレータに取り付けられて給進すると共に前記コアチューブを回転させるドリルヘッドと、前記マニピュレータに交換可能に取り付けられ前記コアキッカー部で折られたコア片を収納するコアケースと、を備えていることを特徴とする。
本発明のコアサンプリング装置においては、前記コア通路及びコアケースが連通状態で連結され、これらの内部を吸引するサクションポンプが設けられており、前記サクションポンプの吸引によって生じた水流によって前記コア片が前記コアケース内に収納されることが好ましい。
本発明においては、前記コアチューブの掘削時に海底地盤に対するコアチューブの振れを防止する振れ防止装置をさらに備え、前記振れ防止装置は、前記コアチューブの先端から突出するように延びた状態でコアチューブに対して相対的に進退移動可能となっており、前記コアチューブに先立って海底地盤に食い込む振れ防止爪と、前記振れ防止爪とドリルヘッドとの間に設けられ、前記コアチューブの掘削当初では伸長状態となって前記振れ防止爪の後退移動を阻止する一方、前記コアチューブの海底地盤への掘進に伴って中間部分が屈曲して前記振れ防止爪の後退を許容する中折れリンク機構とを備えていることが好ましい。
また、本発明のコアサンプリング装置においては、前記潜水艇は前記マニピュレータとは別のサブマニピュレータを備える一方、前記コアケースの複数が着脱自在に並べられるコアラックが前記潜水艇に取り付けられており、前記サブマニピュレータは前記コア片を収納したコアケースを前記マニピュレータから取り外して前記コアラックに移送すると共に前記コアラックからコアケースを取り出して前記マニピュレータに移送することが好ましい。
本発明によれば、伸縮動作を行うマニピュレータを備えた潜水艇を用い、潜水艇のマニピュレータによってドリルヘッドを給進させながらコアチューブを回転させてコアを採取し、採取したコアを折ってコア片とした後、コアケースに収納する。このような本発明では、潜水艇を用いてコアサンプリングを行うものであり、海底地盤に対する移動が容易となり、海底地盤の表層部分の広範囲からサンプリングを行うことができる。
本発明のサンプリング方法に用いる装置の全体を示す概念図である。 海底地盤を掘削するときの潜水艇の平面図である。 コアケースの交換を行うときの潜水艇の平面図である。 コアケースの取り出し及び回収を行うときの潜水艇の平面図である。 マニピュレータ及びマニピュレータに取り付けられた部材を示す側面図である。 コアチューブを示す断面図である。 サブマニピュレータを示す側面図である。 コアケースの取り付け状態を示す平面図及び側面図である。 コアラックへのコアケースの取り付け構造を示す断面図である。 振れ防止装置の全体の斜視図である。 振れ防止装置の動作を示す断面図である。 コアサンプリング状態を示す側面図である。
図1は、本発明の一実施形態における構成の全体を示し、潜水艇1がケーブル3によって操作船2に連結されている。潜水艇1は無人であっても良く、有人であっても良い。潜水艇1が無人の場合は、図1に示すように、ケーブル3を介して操作船2に連結され、操作船2からの指令が伝達されることにより海中に潜水しながら海中を移動する。この潜水艇1には、テレビカメラが備えられており、テレビカメラに映し出された映像を見ることにより操作船2からの指令が伝達される。潜水艇1が有人の場合は、潜水艇1に乗り込んだオペレータが海中を視認しながら操作することによって海中を移動する。いずれの潜水艇1においても、潜水しながら海底地盤4を掘削して海底地盤4からコアを採取する。
図2は海底地盤4を掘削するときの潜水艇1の平面図、図3はコアケース8の交換を行うときの潜水艇1の平面図、図4はコアケース8の取り出し、回収を行うときの潜水艇1の平面図である。潜水艇1はマニピュレータ5を備えており、マニピュレータ5はケーブル3によって操作船2に連結される本体部11の前面部分に取り付けられている。このマニピュレータ5に海底地盤掘削のために作動するドリルヘッド22が取り付けられる。
図2〜図4に示すように、この実施形態の潜水艇1はマニピュレータ5とは別のサブマニピュレータ6を本体部11の前面部分に備えている。このサブマニピュレータ6はコアケース8を取り扱うために設けられている。又、本体部11の前面部分には、コアラック7が取り付けられている。
コアラック7は複数のコアケース8を整列状態で収納する。このコアラック7に対し、空のコアケース8及びコアを採取したコアケース8が着脱自在に収納される。整列状態でコアケース8を収納することにより、どの位置のコアケース8が空であるのか、どの位置のコアケース8が海底地盤のコアを収納しているのか、さらには、コアケース8が海底地盤4のどの部分のコアを収納しているのかを容易且つ正確に把握することができる。
サブマニピュレータ6はコアラック7を挟んだマニピュレータ5の反対側に設けられている。図7はサブマニピュレータ6を示し、潜水艇1の本体部11に旋回可能に取り付けられている。又、サブマニピュレータ6は伸縮自在となっており、先端部分にコアケース8をクランプによって保持するクランプ爪12が開閉自在に設けられている。サブマニピュレータ6は旋回動作及び伸縮動作を行うことにより、空のコアケース8をコアラック7から取り出してマニピュレータ5側に移送すると共に、海底地盤のコアを収納したコアケース8をマニピュレータ5側から受け取ってコアラック7に移送する。
図9はコアケース8を収納するコアラック7の断面を示している。コアラック7のラック本体部7aには、有底の複数の収納孔43が整列状態で形成され、それぞれの収納孔43にコアケース8が差し込まれて収納される。収納孔43は上部に向かってテーパ状に広がったラッパ状に形成されており、サブマニピュレータ6がラフに作動してもコアケース8が確実に収納孔43に差し込まれるようになっている。
図5は掘削を行うためのマニピュレータ5とマニピュレータ5に取り付けられた各部材を示す。マニピュレータ5は潜水艇1の本体11に対し旋回可能に取り付けられている(図2〜図4参照)。又、マニピュレータ5はヒンジ部16によって連結された複数のアーム部15によって構成されており、ヒンジ部16に対して各アーム部15が屈曲することにより伸縮動作可能となっている。マニピュレータ5の伸縮動作によって海底地盤4に対する給進及び後退動作を行い、給進によって海底地盤4を掘削する。
図5に示すように、マニピュレータ5の先端には、ブラケット管21を介してドリルヘッド22が取り付けられている。ドリルヘッド22はオイルモータ23を備えており、オイルモータ23の駆動によってドリルヘッド22が回転する。ドリルヘッド22にはコアチューブ9が取り付けられており、ドリルヘッド22の回転によってコアチューブ9が回転する。コアチューブ9は回転した状態でドリルヘッド22を介してマニピュレータ5から給進力を受けることにより海底地盤4を掘削する。
図6はコアチューブ9を示し、海底地盤4を掘削するビット25が先端部分に取り付けられている。コアチューブの長さ方向には、コア10が導入されるコア通路27が貫通状に形成されている。コア通路27の長さ方向の中間部分の一部には、傾斜状となってコア通路25の内部に突出するコアキッカー部29が形成されている。コアキッカー部29はコア10がコア通路27に導入されたとき、コア10を偏心させることによってコア10を折るものであり、コアキッカー部29を通過して折られることによりコア10は一定の長さ(100〜300mm未満の長さ)のコア片13となる。
図5に示すように、ブラケット管21の内部にスイベル31が設けられている。スイベル31はドリルヘッド22を介してコアチューブ9のコア通路27と連通しており、このスイベル31に連通するようにコアケース8が取り付けられる。従って、コアケース8はスイベル31を介してコアチューブ9のコア通路27と連通状態となっており、コアキッカー部29によって切断されたコア片13がコアケース8内に移動することができる。
コアケース8の取り付けに関しては、ブラケット管21下面及びブラケット管21に設けた固定プレート33に上下一対のラックホルダー35を取り付けており、このラックホルダー35にコアケース8を挟み込むことにより行われる。一対のラックホルダー35は図8に示すように、一部が開口した弧状の板ばねによって形成されており、そのばね力によってコアケース8を固定状態とする。又、ラックホルダー35から引き抜くことによりコアケース8をラックホルダー35から取り外すことができる。かかるコアケース8のラックホルダー35への着脱は、サブマニピュレータ6によって行われる。
コアケース8は透明樹脂からなる透明筒体となっており、内部に移動したコア片13を外部から目視することが可能となっている。ここで、コアケース8の底面には、網目体からなるフィルター板37が取り付けられている。コアケース8の底面にフィルター板37を設けることにより、コア通路27からのコア片13をコアケース8内で停止させると共に、コア片13と共にコアケース8内に侵入した泥、小石等を通過させてコアケース8から取り除くことができる。
コアケース8へのコア片13の移動は、吸引によって行われる。この吸引のため、サクションポンプ39が潜水艇1の本体部11に取り付けられる。サクションポンプ39はサクションホース41を介して固定プレート33のフィルター板37下方に連結される。これにより固定プレート33に取り付けられているコアケース8の内部がサクションポンプ39に接続される。このような構造では、サクションポンプ39が吸引動作することによりコアケース8及びコアチューブ13のコア通路27の内部に海水の水流が生じるため、この水流によってコア通路27内のコア片13がコアケース8内に移動指せることができる。これによりコア通路27内のコア片13をコアケース8内に導入して収納することができる。
この実施形態においては、以上の構成に加えて振れ防止装置45が設けられる。振れ防止装置45は海底地盤4の掘削時に海底地盤4に対するコアチューブ9の振れを防止するものである。図10及び図11は振れ防止装置45を示し、図11の上半分は海底地盤4への掘削当初を、下半分はある程度掘削が進行したときを示している。振れ防止装置45は振れ防止爪46と、中折れリング機構47とを備えている。
振れ防止爪46はコアチューブ9外側の爪形成筒48の先端部分に一体的に形成されている。爪形成筒48はコアチューブ9の長さ方向に沿って相対的に進退移動可能となっており、これにより振れ防止爪46もコアチューブ9の長さ方向に進退移動可能となっている。最前部に位置しているとき、振れ防止爪46はコアチューブ9(ビット25)の先端から海底地盤4の方向に突出するように延びており、この状態でビット25に先立って海底地盤4に食い込むようになっている。
図11に示すように、爪形成筒48はカバー筒51に覆われており、カバー筒51内に配置したばね49によって突出するように付勢され、これにより振れ防止爪46も付勢されている。ばね49は掘削が進行するのに伴って圧縮される。爪形成筒48の後端側には、傾斜面55aを有する押しブロック55が取り付けられている。
中折れリンク機構47は、振れ防止爪46とドリルヘッド22との間に設けられている。中折れリンク機構47はヒンジ54によって屈曲可能に連結された第1リンク52及び第2リンク53を備えている。第1リンク52及び第2リンク53は一対が設けられる。第1リンク52の前端部分はヒンジ54によってカバー筒51に連結され、第2リンク53の後端部分はヒンジ54によってドリルヘッド22に連結されている。第1リンク52における押しブロック55との対向部分には受けブロック56が設けられ、この受けブロック56に押しブロック55の傾斜面55aと対向した傾斜面56aが形成されている。このような構造では、振れ防止爪46の後退に伴って押しブロック55が後退すると、その傾斜面55aが受けブロック56の傾斜面56aに当接する。この当接によって第1リンク52に屈曲力が作用するため、第1リンク52及び第2リンク53がコアチューブ25の外方に屈曲して中折れリンク機構47が中折れする。なお、第1リンク52及び第2リンク53は、図示を省略したばねによって伸長状態に復帰するように付勢されるものである。
以上の振れ防止装置45において、コアチューブ9(ビット25)の掘削当初、中折れリンク機構47は第1リンク52及び第2リンク53が直線状となった伸長状態となっており、振れ防止爪46は後退移動が阻止される。このため振れ防止爪46はビット25よりも先端側に突出した状態となっており、コアチューブ9(ビット25)に先立って海底地盤4に食い込む。振れ防止爪46が海底地盤4に食い込むことによりコアチューブ(ビット25)の掘削時における振れを防止することができる。
その後、コアチューブ9(ビット25)による海底地盤4への掘削が進行すると、コアチューブ9が振れることなく海底地盤4を掘削するようになる。この状態では、振れ防止爪46(爪形成筒48)がコアチューブ9に対して相対的に後退し、押しブロック55の傾斜面55aが受けブロック56の傾斜面56aに当接する。これにより中折れリンク47の第1リンク52及び第2リンク53が屈曲するため、振れ防止爪46の後退が許容される。
このような振れ防止装置45において、掘削当初では、中折れリンク機構47が伸長して振れ防止爪46の後退を阻止するため、振れ防止爪46海底地盤4に食い込んで掘削時の振れを防止する。その後に掘削が安定した状態となったとき、中折れリンク機構47が中折れするため、ばね49が圧縮された不勢力によってコアチューブ9の掘削力が減少することがないばかりでなく、コアチューブ9のほぼ全長を有効に活用して掘削することができる。
図12は、この実施形態によってコアサンプリングを行っている状態を示している。コアサンプリング前においては、サブマニピュレータ6が作動してコアラック7から空のコアケース8を取り出した後、コアケース8をラックホルダー35に挟み込んで保持させる。この状態で、潜水艇1が海底地盤4のコア採取箇所に移動し、海底地盤4上に着座する。
その後、図12に示すように、マニピュレータ5が伸長作動すると共にオイルモータ23が駆動する。これによりコアチューブ9が回転しながら海底地盤4を水平方向に給進して掘削するため、コア10がコアチューブ9のコア通路27に導入される。コア通路27に導入されたコア10はコア通路27内のコアキッカー部29によって折られてコア片13となる。
一方、サクションポンプ39が作動してコア通路27内を吸引する。この吸引で生じた水流によってコア通路27内のコア片13がコアケース8まで移動し、同ケース8内に収納される。コア片13を収納したコアケース8はサブマニピュレータ6が作動することによりラックホルダー35から取り外され、コアラック7の所定の収納孔43に収納される。コア片13の収納の後は、マニピュレータ5が短縮動作し、この短縮動作によってコアチューブ9が海底地盤4から引き抜かれる。又、サブマニピュレータ6が空のコアケース8をラックホルダー35に移送させ、新たなコアケース8をラックホルダー35が保持する。この状態で潜水艇1は新たなコア採取場所に移動し、同様にしてコアの採取を行う。
以上の実施形態によれば、マニピュレータ5を備えた潜水艇1を用い、潜水艇1のマニピュレータ5にドリルヘッド22を取り付け、コアチューブ9を給進及び回転させてコア10を採取し、採取したコア10を折ってコア片13とした後、コア片13をコアケース8に収納する。このような実施形態では、コア採取を海底地盤4に鎮座して行う必要がなく、海底地盤4に対する移動が容易となり、海底地盤4の表層部分の広範囲のサンプリングを容易に行うことができる。
以上の実施形態では、海底地盤4を水平方向に掘進してコアサンプリングを行っているが、潜水艇1は海中における姿勢の変更が容易であるため、垂直方向への掘進や斜め掘進を行うことができる。これにより海底地盤4に対するコアサンプリングの自由度が増大する。
1…潜水艇、2…操作船、3…ケーブル、4…海底地盤、5…マニピュレータ、6サブマニピュレータ、7…コアラック、8…コアケース、9…コアチューブ、10…コア、13…コア片、22…ドリルヘッド、27…コア通路、29…コアキッカー部、39…サクションポンプ、45…振れ防止装置、46…振れ防止爪、47…中折れリング機構

Claims (6)

  1. 伸縮動作を行うマニピュレータを備えた潜水艇を用いて海底地盤のコアを採取するコアサンプリング方法であって、
    前記マニピュレータにドリルヘッド及びコアケースを取り付け、前記マニピュレータによって前記ドリルヘッドを給進させながらドリルヘッドによりコアチューブを回転させて海底地盤のコアをコアチューブに採取し、前記コアチューブ内でコアを折ってコア片とした後、前記コア片を前記コアケースに収納することを特徴とする海底地盤のコアサンプリング方法。
  2. 請求項1記載のコアサンプリング方法であって、
    前記コア片の前記コアケース内への収納を、前記コアチューブの内部を吸引して生じた水流によって行うことを特徴とする海底地盤のコアサンプリング方法
  3. 伸縮動作を行うマニピュレータを備えた潜水艇に取り付けられて海底地盤のコアを採取するコアサンプリング装置であって、
    海底地盤のコアが導入されるコア通路が形成されると共に前記コア通路の内部で傾斜状に突出しコア通路に導入されたコアを折ってコア片とするコアキッカー部が形成されたコアチューブと、
    前記マニピュレータに取り付けられて給進すると共に前記コアチューブを回転させるドリルヘッドと、
    前記マニピュレータに交換可能に取り付けられ前記コアキッカー部で折られたコア片を収納するコアケースと、を備えていることを特徴とする海底地盤のコアサンプリング装置。
  4. 請求項3記載のコアサンプリング装置であって、
    前記コア通路及びコアケースが連通状態で連結され、これらの内部を吸引するサクションポンプが設けられており、前記サクションポンプの吸引によって生じた水流によって前記コア片が前記コアケース内に収納されることを特徴とする海底地盤のコアサンプリング装置。
  5. 請求項3又は4記載のコアサンプリング装置であって、
    前記コアチューブの掘削時に海底地盤に対するコアチューブの振れを防止する振れ防止装置をさらに備え、
    前記振れ防止装置は、前記コアチューブの先端から突出するように延びた状態でコアチューブに対して相対的に進退移動可能となっており、前記コアチューブに先立って海底地盤に食い込む振れ防止爪と、
    前記振れ防止爪とドリルヘッドとの間に設けられ、前記コアチューブの掘削当初では伸長状態となって前記振れ防止爪の後退移動を阻止する一方、前記コアチューブの海底地盤への掘進に伴って中間部分が屈曲して前記振れ防止爪の後退を許容する中折れリンク機構とを備えていることを特徴とする海底地盤のコアサンプリング装置。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項記載のコアサンプリング装置であって、
    前記潜水艇は前記マニピュレータとは別のサブマニピュレータを備える一方、前記コアケースの複数が着脱自在に並べられるコアラックが前記潜水艇に取り付けられており、前記サブマニピュレータは前記コア片を収納したコアケースを前記マニピュレータから取り外して前記コアラックに移送すると共に前記コアラックからコアケースを取り出して前記マニピュレータに移送することを特徴とする海底地盤のコアサンプリング装置。
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