JP2017008534A - 連結金具および天井下地の構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】第一棒状部材および連結金具を変形させることなく第二棒状部材と容易に連結するとともに、耐震性能の低下を防止する。【解決手段】幅方向外側に突出する一対の水平リブ5,5を備えた野縁2(第一棒状部材)を、上方に立ち上がる立上リブ6を備え、野縁2と交差する方向に延在する野縁受け3(第二棒状部材)の下側に連結する連結金具1であって、野縁2を幅方向両側から挟む第一部材10と第二部材20とを備えており、第一部材10は、一対の水平リブ5,5のうち一方の水平リブ5を係止する切込部14と、立上リブ6に掛け止められる掛止部15とを備え、第二部材20は、他方の水平リブ5を係止する切込部24と、立上リブ6に掛け止められる掛止部25とを備え、第一部材10と第二部材20は、野縁2を挟んだ状態で連結されている。【選択図】図3
Description
本発明は、連結金具および天井下地の構築方法に関する。
従来から、野縁を野縁受けの下側に連結するに際しては、種々の連結金具や連結構造が採用されていた。上端に幅方向外側に広がる一対の張出部が形成されている野縁を連結する場合は、たとえば特許文献1の連結構造や特許文献2の連結金具が知られている。
特許文献1の野縁は、断面U字状の溝型形状を呈しており、上端部から外側に広がるフランジが形成されている。フランジの先端には、下方に垂れる折り曲げ部が形成されている。フランジと折り曲げ部が張出部を構成している。野縁受けには、野縁を係止するための切り欠きが形成されている。切り欠きは、上方が拡幅したT字形状を呈しており、下方が内側に突出している。野縁の張出部が、切り欠きの上方拡幅部に入り込んで、下方突出部の上に係止されることで、野縁が野縁受けに連結されている。
特許文献2の野縁は、両側面上端部に横溝部が形成されている。横溝部の上側が幅方向外側に広がる張出部を構成している。野縁受けは断面コ字状を呈する溝型鋼にて構成されている。野縁は連結金具を介して野縁受けに連結されている。連結金具は、野縁の上端を覆う本体部と、本体部の両側から下方に垂れ下がる野縁係止部と、本体部の上面に設けられた野縁受け係止部とを備えている。野縁係止部の一部は折り曲げられており、上側が横溝部に入り込むように傾斜している。横溝部に入り込んだ部分である係止爪は、張出部の下側に位置して、野縁を支持している。野縁受け係止部は、側面視L字状を呈しており、野縁受けの下面のフランジ部に掛け止められている。
特許文献1の連結構造では、野縁は弾性の金属またはプラスチックよりなり、側板が底板に対して弾性傾動可能となっている。野縁を野縁受けに連結する際には、野縁を切り欠きに向けて押し上げることで、一対の側板を内側に傾動させて、切り欠きに押し込む。野縁が切り欠きの上端部まで押し込まれると、側板が元位置に戻って、野縁の張出部が、切り欠きの上方拡幅部に入り込む。このような野縁では、剛性が小さく耐震性能を低下させる虞がある。剛性を高めるために変形しない通常の野縁を用いることが考えられるが、この場合、連結の際に野縁を野縁受けの切り欠きの側方から挿入しなければならないので、施工が大変となる。
特許文献2の連結金具では、連結金具を野縁に連結する際に、連結金具を野縁の上側から押し込む。すると、野縁係止部の係止爪が、野縁の張出部に押し広げられて広がる。連結金具が所定位置まで移動すると、係止爪が元位置に戻って横溝部に入り込む。このような連結金具では、係止爪が野縁の上端部(張出部)を変形させる虞がある。また、連結金具を弾性変形可能な構成とすると、連結金具が地震時に変形し易く、耐震性能が低下する虞がある。
このような観点から、本発明は、野縁および金具を変形させることなく野縁と野縁受けを容易に連結できるとともに耐震性能の低下を防止できる連結金具および天井下地の構築方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、幅方向外側に突出する一対の水平リブを備えた第一棒状部材を、上方に立ち上がる立上リブを備え、前記第一棒状部材と交差する方向に延在する第二棒状部材の下側に連結する連結金具であって、前記第一棒状部材を幅方向両側から挟む第一部材と第二部材とを備えており、前記第一部材は、一対の前記水平リブのうち一方の前記水平リブを係止する切込部と、前記立上リブに掛け止められる掛止部とを備え、前記第二部材は、一対の前記水平リブのうち他方の前記水平リブを係止する切込部と、前記立上リブに掛け止められる掛止部とを備え、前記第一部材と前記第二部材は、前記第一棒状部材を挟んだ状態で固定されていることを特徴とする連結金具である。
このような構成によれば、第一部材と第二部材を第一棒状部材の幅方向外側から移動させて、第一棒状部材を挟むことで、水平リブが切込部に入り込む。これによって、第一棒状部材および連結金具を変形させることなく容易に第一棒状部材と連結金具の係止状態を確保することができる。また、第一部材および第二部材は、掛止部が立上リブに掛け止められることで、第二棒状部材に容易に連結される。第一部材と第二部材を固定すれば、連結状態を維持することができる。さらに、第一棒状部材と連結部材は、弾性部材としなくても良いので変形し難い。したがって、耐震性能の低下を防止できる。
本発明に係る連結金具において、前記掛止部は、前記切込部が形成された本体板部の一部を折曲加工することにより形成されており、前記第一部材および前記第二部材は、それぞれ一枚の板材から切削板材を切り出して折曲加工によって形成されていることが好ましい。このような構成によれば、連結金具を容易且つ安価に製造することができる。
前記課題を解決するための請求項3に係る発明は、請求項1に記載の連結金具を用いて、前記第一棒状部材を、これに交差する前記第二棒状部材の下側に連結して天井下地を形成する天井下地の構築方法であって、前記第一棒状部材の幅方向一側部で、前記第二棒状部材の前記立上リブに前記第一部材の前記掛止部を掛け止めるとともに、記第一棒状部材の幅方向他側部で、前記第二棒状部材の前記立上リブに前記第二部材の前記掛止部を掛け止める掛止工程と、前記第一部材を前記第一棒状部材側にスライドさせて前記第一部材の切込部に前記第一棒状部材側の一方の前記水平リブを係止させるとともに、前記第二部材を前記第一棒状部材側にスライドさせて前記第二部材の切込部に前記第一棒状部材側の他方の前記水平リブを係止させるスライド係止工程と、前記第一部材と前記第二部材とを固定する固定工程と、を備えたことを特徴とする天井下地の構築方法である。
このような方法によれば、第二棒状部材の立上リブに、第一部材の掛止部と第二部材の掛止部を掛け止めることで、第一部材および第二部材を第二棒状部材にスライド可能に仮固定することができる。これによって、後の第一棒状部材の設置時などに、第一部材および第二部材を保持することなく離すことができるので作業を行い易い。また、第一部材および第二部材をスライドさせて、第一棒状部材を挟むだけで、第一棒状部材を係止することができるので、各部材を変形させることなく、第一棒状部材を連結金具に係止できる。これによって、耐震性能の低下を防止できる。また、第一部材と第二部材を固定することで、連結状態を維持することができる。
本発明に係る連結金具および天井下地の構築方法によれば、第一棒状部材および連結金具を変形させることなく第一棒状部材と第二棒状部材を容易に連結できる。さらに、耐震性能の低下を防止できる。
本発明の実施形態に係る連結金具について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、説明において同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略する。本実施形態では、第一棒状部材が野縁で第二棒状部材が野縁受けである。以下では、野縁の延在方向をX方向、野縁受けの延在方向をY方向、上下方向をZ方向として説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係る連結金具1は、野縁(第一棒状部材)2を野縁受け(第二棒状部材)3の下側に連結するための金具である。野縁2と野縁受け3は平面視で直交している。
野縁2は、断面溝型の両側面の上端部から幅方向外側にそれぞれ突出する一対の水平リブ5,5を備えていて、本実施形態では断面ハット型の金属製長尺材にて構成されている(図1および図3参照)。なお、野縁2の形状は、断面ハット型に限定されるものではなく、側面に幅方向外側に突出する一対の水平リブを備えていれば、断面H型やI型などの他の形状であってもよいし、その他、側面上端部に溝が形成されて、その溝の上部に外側に突出する突条(この突条が水平リブとなる)が形成されたものであってもよい。
野縁受け3は、底面から上方に立ち上がる立上リブ6を備えていて、本実施形態では断面C型のリップ溝型材にて構成されている(図2および図3参照)。野縁受け3は、リップ部が上下方向に立ち上がる向きに配置されて使用される。下側のリップ部が立上リブ6を構成している。なお、野縁受け3の形状は、断面C型に限定されるものではなく、上方に立ち上がる立上リブを備えていれば、断面L型やU型などの他の形状であってもよい。
なお、本実施形態では、図1および図2に示すように、野縁2には、天井板支持部材7が接続されており、天井板支持部材7の下部に天井板8が接続されている。天井板支持部材7は、角パイプにて構成されており、野縁2に直交するように配置されている。天井板支持部材7は、野縁2に沿って配置された断面コ字状の接続部材9を介して、野縁2に固定されている。天井板支持部材7は、その端部が接続部材9の内側に嵌合されている。
連結金具1は、野縁2を幅方向(Y方向)両側から挟む第一部材10と第二部材20とを備えている。第一部材10と第二部材20は、野縁2を挟んだ状態で固定されている。第一部材10と第二部材20は、ボルトBとナットNによって、着脱可能に固定されている。
図4および図5にも示すように、第一部材10は、本体板部11と接続板部12とを備えてなる。本体板部11は、野縁受け3の立上リブ6に沿って広がって(YZ平面に沿って)おり、立上リブ6の外側面に当接している。本体板部11は、野縁2の幅方向中間部の上方から、幅方向外側の斜め下に向かって延在する斜辺13を備えている。接続板部12は、隣り合う第二部材20と接続するための部分であって、本体板部11に直交して形成されている。
接続板部12は、野縁2の幅方向(Y方向)中間側に位置する本体板部11の内側上端部分からXZ平面に沿うように直角に折り曲げて形成されている。接続板部12は、矩形形状を呈している。接続板部12には、ボルト孔12a(図5参照)が形成されている。ボルト孔12aには、第一部材10と第二部材20とを固定するためのボルトBの軸部が挿通される。
第一部材10は、本体板部11に形成された切込部14と掛止部15とを備えている。切込部14は、野縁2の一対の水平リブ5,5のうち一方(図1中、左側)の水平リブ5を係止する部分である。切込部14は、Y方向に沿って水平に切り欠かれたスリット形状を呈している。切込部14の切込深さ(水平方向長さ)は、水平リブ5の突出長さと概ね同じである。水平リブ5は、切込部14に入り込んで、切込部14の底辺部で係止されている(図1および図3参照)。第一部材10が野縁受け3の立上リブ6に掛止された状態で、切込部14の底辺部と野縁受け3の底面との高さ距離は、水平リブ5の厚さ寸法と同等である。つまり、水平リブ5を切込部14に挿入させて係止すると、水平リブ5の上面は野縁受け3の下面と当接している。切込部14の下側の板部は、水平リブ5の支持部14aを構成している。この支持部14aと、第二部材20の支持部24a(切込部24の下側の板部)との間には、野縁2の上端部を配置可能な空間27(図1および図4参照)が形成されている。
掛止部15は、野縁受け3の立上リブ6に掛け止められる。掛止部15は、本体板部11の一部を、立上リブ6の内側にオフセットするように折曲加工することで形成されている。掛止部15の先端部は、立上リブ6と平行に配置されるとともに、立上リブ6の内側に当接している。つまり、第一部材10が野縁受け3に掛止された状態では、立上リブ6の上側から掛止部15が掛け止められており、本体板部11と掛止部15の先端部とで立上リブ6を挟んでいる。掛止部15の先端部の、野縁2の幅方向(Y方向)内側下端部には、内側斜辺16が形成されている。内側斜辺16は、本体板部11の斜辺13と略平行である。
第二部材20は、第一部材10を野縁2の幅方向中間部を通るXZ平面を中心面として面対称の形状を呈している。第二部材20は、本体板部21と接続板部22とを備えてなる。本体板部21は、野縁2の幅方向中間部の上方から、幅方向外側の斜め下に向かって延在する斜辺23を備えている。第二部材20は、本体板部21に形成された切込部24と掛止部25とを備えている。掛止部25の先端部には、内側斜辺26が形成されている。第一部材10と第二部材20は、対称形状であって、同一名称の部位を対称位置に備えている。同一名称の部位同士は、対称形状であって、符号の十の位の数字(10番台または20番台)を変えて示しているので、同じ名称の部位の説明を省略する。
第一部材10および第二部材20は、図6に示すように、それぞれ一枚の板材30から切削板材31を切り出して折曲加工することによって形成されている。図6では、第一部材10を形成する切削板材31を図示している。板材30は、矩形形状を呈しており、外周線の一部を一点鎖線にて図示している。切削板材31は、折曲加工前の板材であって、板材30の角部などの第一乃至第三切除部32a,32b,32cを切削加工により切除して形成されている。第一切除部32aを切除することで、第一部材10の底面と切込部14および支持部14aと、掛止部15と本体板部11とのスリット部分が形成される。掛止部15の内側斜辺16は、板材30の長辺部分の一部で構成される。第二切除部32bを切除することで、掛止部15の側面と、接続板部12の底面および側面が形成される。第三切除部32cを切除することで、接続板部12の上面が形成される。本体板部11の斜辺13は、板材30の長辺部分の一部で構成される。
折曲加工では、掛止部15の基端部(図6中、山折り線を破線にて示す)を山折りするとともに、基端部から先端側に所定距離寄った部分(図6中、谷折り線を二点鎖線にて示す)を谷折りする。このとき、掛止部15の先端部が本体板部11と平行になるように、山折りの角度と谷折りの角度を合わせる。さらに、接続板部12の基端部(図6中、谷折り線を二点鎖線にて示す)を谷折りする。これによって、図5に示す第一部材10が形成される。なお、第二部材20は、同形状の切削板材31を用いて、第一部材10とは折り曲げ方向を逆に折曲加工することで形成される。
次に、図7を参照しながら、前記構成の連結金具1を用いて、野縁2を野縁受け3の下側に連結する天井下地の構築方法を説明する。かかる構築方法は、掛止工程と野縁配置工程とスライド係止工程と固定工程とを備えている。
掛止工程は、図7の(a)に示すように、第一部材10および第二部材20を野縁受け3に掛け止める工程である。具体的には、野縁2の幅方向一側部(図7の(a)中、Y方向左側)で、第一部材10をZ方向上方から下降させて、野縁受け3の立上リブ6に掛止部15を掛け止める。さらに、野縁2幅方向他側部(図7の(a)中、Y方向右側)で、第二部材20をZ方向上方から下降させて、立上リブ6に掛止部25を掛け止める。このとき、第一部材10と第二部材20は、Y方向に間隔をあけて配置しておく。
野縁配置工程は、野縁2を野縁受け3の下側に配置する工程である。野縁2は、間隔をあけて配置されている第一部材10と第二部材20の間に配置する。野縁2は、水平リブ5,5が野縁受け3の底面に当接するように配置される。このとき、第一部材10と第二部材20は、立上リブ6に掛止されているので、第一部材10および第二部材20を保持することなく離すことができるので、野縁2の配置作業を容易に行うことができる。
スライド係止工程は、図7の(b)に示すように、第一部材10と第二部材20をスライドさせて、第一部材10と第二部材20で野縁2を挟んで係止する工程である。具体的には、立上リブ6に沿わして第一部材10を野縁2側にスライドさせて、第一部材10の切込部14に野縁2の一方(図7の(b)中、Y方向左側)の水平リブ5を係止させる。さらに、立上リブ6に沿わして第二部材20を野縁2側にスライドさせて、第二部材20の切込部24に野縁2の他方(図7の(b)中、Y方向右側)の水平リブ5を係止させる。
固定工程は、第一部材10と第二部材20とを固定する工程である。具体的には、接続板部12のボルト孔12aと、接続板部22のボルト孔22aにボルトBの軸部を挿通させて、ナットNを螺合させて締め付けることで、当接している接続板部12,22同士を挟持して固定する。固定工程では、さらに、水平リブ5の下方から野縁受け3の底面に向けてビスVを打って、水平リブ5と野縁受け3を固定する。このとき、野縁2は、既に第一部材10と第二部材20とで固定されているので、第一部材10、第二部材20および野縁2を保持することなく離すことができるので、ビスVを打つ作業を容易に行うことができる。なお、第一部材10と第二部材20とを固定する固定治具は、ボルトB、ナットNに限定されるものではなく、他の治具であってもよい。さらに、溶接や接着などでもよい。
以上のような構成の連結金具1によれば、第一部材10と第二部材20を野縁2の幅方向外側から移動させて、野縁2を挟むことで、一対の水平リブ5,5が切込部14,24に入り込む。これによって、野縁2および連結金具1を変形させることなく容易に野縁2と連結金具1との係止状態を確保することができる。さらに、野縁2および連結部材1は、弾性部材を用いる必要がないので、変形し難い。したがって、天井下地の耐震性能の低下を防止できる。
第一部材10と第二部材20を固定すれば、野縁2と野縁受け3の連結状態を維持することができる。さらに、第一部材10と第二部材20を離間させるだけで、野縁2の係止状態を解除できるので、野縁2を野縁受け3から容易に取り外すことができる。
また、第一部材10および第二部材20は、掛止部15,25が立上リブ6に掛け止められることで、野縁受け3に容易に連結される。連結金具1は野縁2の水平リブ5を係止しているとともに、野縁2は野縁受け3の下面に当接しているので、連結金具1が上方に移動することはない。これによって、連結金具1の野縁受け3への掛止状態を維持することができる。
さらに、第一部材10と第二部材20は、YZ平面に沿って広がっており、野縁2の荷重を面内方向で伝達することができ、折曲部などに局所的に力が掛からない。これによって、耐力が大きくなり、部材が変形し難くなる。
また、本実施形態では、水平リブ5を野縁受け3の底面にビス止めしているので、野縁2と野縁受け3との連結強度が高い。これによって、地震時に野縁2が上方に突きあげられたとしても、連結金具1が野縁受け3から外れ難い。
また、第一部材10および第二部材20は、それぞれ一枚の板材30から切削板材31を切り出して折曲加工によって形成されているので、連結金具1を容易且つ安価に製造することができる。
さらに、本実施形態では、第一部材10(第二部材20)は、本体板部11(21)の斜辺13(23)と、掛止部15(25)の内側斜辺16(26)とが平行であって、これら斜辺13(23)と内側斜辺16(26)が、板材30の長辺部分にて構成されているので、切除部分を少なくできる。これによって、板材30を有効活用することができるので材料ロスを低減できる。さらに、切除作業を低減でき、切削板材31の切り出し作業を容易に行うことができる。
本実施形態に係る天井下地の構築方法によれば、野縁受け3の立上リブ6に、第一部材10の掛止部15と第二部材20の掛止部25を掛け止めることで、容易に第一部材10および第二部材20を野縁受け3に固定することができる。さらに、第一部材10および第二部材20は、立上リブ6に沿ってスライド可能とすることができる。これによって、後の野縁配置工程時において、第一部材10および第二部材20を保持することなく離すことができるので、野縁2の配置作業を行い易い。
また、第一部材10および第二部材20をスライドさせて、野縁2を挟むだけで、野縁2を係止することができる。したがって、各部材を変形させることなく、容易に野縁2を連結金具1に係止できる。また、各工程を逆から行うことで、野縁2を容易に取り外すことができる。
以上、本発明を実施するための形態についてそれぞれ説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、材質、形状や大きさなど適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施形態では、第一部材10と第二部材20は、側面視で略三角形状を呈しているが、これに限定されるものではない。
また、前記実施形態では、連結金具1は、野縁2を野縁受け3に連結するものとして説明しているが、これに限定されるものではない。第一棒状部材が幅方向外側に突出する一対の水平リブを備え、第二棒状部材が上方に立ち上がる立上リブを備えていれば、本発明に係る連結金具を、野縁2と野縁受け3以外の第一棒状部材部材と第二棒状部材を連結する金具として利用することができる。
1 連結金具
2 野縁(第一棒状部材)
3 野縁受け(第二棒状部材)
5 水平リブ
6 立上リブ
10 第一部材
14 切込部
15 掛止部
20 第二部材
24 切込部
25 掛止部
30 板材
31 切削板材
2 野縁(第一棒状部材)
3 野縁受け(第二棒状部材)
5 水平リブ
6 立上リブ
10 第一部材
14 切込部
15 掛止部
20 第二部材
24 切込部
25 掛止部
30 板材
31 切削板材
Claims (3)
- 幅方向外側に突出する一対の水平リブを備えた第一棒状部材を、上方に立ち上がる立上リブを備え、前記第一棒状部材と交差する方向に延在する第二棒状部材の下側に連結する連結金具であって、
前記第一棒状部材を幅方向両側から挟む第一部材と第二部材とを備えており、
前記第一部材は、一対の前記水平リブのうち一方の前記水平リブを係止する切込部と、前記立上リブに掛け止められる掛止部とを備え、
前記第二部材は、一対の前記水平リブのうち他方の前記水平リブを係止する切込部と、前記立上リブに掛け止められる掛止部とを備え、
前記第一部材と前記第二部材は、前記第一棒状部材を挟んだ状態で固定されている
ことを特徴とする連結金具。 - 前記掛止部は、前記切込部が形成された本体板部の一部を折曲加工することにより形成されており、
前記第一部材および前記第二部材は、それぞれ一枚の板材から切削板材を切り出して折曲加工することによって形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の連結金具。 - 請求項1に記載の連結金具を用いて、前記第一棒状部材を、これに交差する前記第二棒状部材の下側に連結して天井下地を形成する天井下地の構築方法であって、
前記第一棒状部材の幅方向一側部で、前記第二棒状部材の前記立上リブに前記第一部材の前記掛止部を掛け止めるとともに、記第一棒状部材の幅方向他側部で、前記第二棒状部材の前記立上リブに前記第二部材の前記掛止部を掛け止める掛止工程と、
前記第一部材を前記第一棒状部材側にスライドさせて前記第一部材の切込部に前記第一棒状部材側の一方の前記水平リブを係止させるとともに、前記第二部材を前記第一棒状部材側にスライドさせて前記第二部材の切込部に前記第一棒状部材側の他方の前記水平リブを係止させるスライド係止工程と、
前記第一部材と前記第二部材とを固定する固定工程と、を備えた
ことを特徴とする天井下地の構築方法。
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JPS48110915U (ja) * | 1972-03-23 | 1973-12-20 | ||
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