JP2017008360A - 焼結合金の基地組成用合金粉、基地組成用合金粉を含有する焼結合金及び焼結合金の製造方法 - Google Patents

焼結合金の基地組成用合金粉、基地組成用合金粉を含有する焼結合金及び焼結合金の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Moが炭化物等の硬質物を生成し、これを分散することが耐摩耗性を向上し、また、Ni及びMnがCと共にマトリックスのオーステナイト相を安定化するのに必須元素であり、耐熱性を向上し耐摩耗性を改善する効果を有する元素であることに着目し、バルブシートを構成する焼結材の耐摩耗性の向上を図ることが可能な基地組成用合金粉を提供する。【解決手段】焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなることを特徴とする焼結合金の基地組成用合金粉。【選択図】なし

Description

本発明は焼結合金の基地組成用合金粉、基地組成用合金粉を含有する焼結合金及び焼結合金の製造方法に関する。
従来より、各種エンジンにおけるバルブシート等の製造に用いられる焼結合金としては、例えば、特許第3596751号公報に記載されているように、硬質粒子に含有されるMoとMnの特性に着目して、質量%でMo:20〜70%、C:0.5〜3%、Ni:5〜40%、Mn:1〜20%、残部が不可避不純物とFeからなる硬質粒子の粉末を用い、硬質粒子が鉄基地中に面積比で10〜60%分散された耐摩耗性鉄基焼結合金が開示されている。
特許第359671号公報
前記特許文献1に記載された焼結合金では、鉄基地中に硬質粒子を含有分散させて、焼結合金の耐摩耗性を向上するものではあるが、一方、バルブシート等に使用される焼結合金としては耐摩耗性に加えて、これと同時に加工性をも向上させる必要がある。ここに、焼結合金における耐摩耗性と加工性は、相反する技術的概念であり、従って、耐摩耗性と加工性を同時に向上させるには、焼結合金に含有される硬質材と基地組成につき工夫する必要がある。
特許文献1に記載された焼結合金におけるように、鉄基地中に硬質粒子を分散させた合金では、鉄基地部分の耐摩耗性が硬質粒子部分に比べて低く、鉄基地部分から摩耗が進行するため、焼結材としての耐摩耗性を向上させるためには、基地部分の耐摩耗性を改善する必要があった。
本願発明者等は、焼結材のバルブシートとしての耐摩耗性の向上を図るにつき研究を行う過程において、Moが炭化物等の硬質物を生成し、これを分散することが耐摩耗性を向上し、また、Ni及びMnがCと共にマトリックスのオーステナイト相を安定化するのに必須元素であり、耐熱性を向上し耐摩耗性を改善する効果を有する元素であることに着目し、鋭意研究・検討を重ねた結果、本発明を見出すに至ったものである。
前記課題を解決するため請求項1に係る焼結合金の基地組成用合金粉は、焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなることを特徴とする。
請求項2に係る基地組成用合金粉は、請求項1の基地組成用合金粉において、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されていることを特徴とする。
請求項3に係る焼結合金の基地組成用合金粉は、請求項1又は請求項2の基地組成用合金粉において、C:0.2%以下、Si:0.05〜0.1%、Cr:5%以下、Co:20%以下を含有することを特徴とする。
請求項4に係る焼結合金は、焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を焼結したことを特徴とする。
請求項5に係る焼結合金は、請求項4の焼結合金において、前記基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されていることを特徴とする。
請求項6に係る焼結合金は、焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる合金粉と、炭素粉末:0.9〜1.4%と、硬質粒子30%以下とを混合して全体で100%とした混合材料を焼結したことを特徴とする。
請求項7に係る焼結合金は、請求項6の焼結合金において、前記基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されていることを特徴とする。
請求項8に係る焼結合金の製造方法は、請求項1に記載の基地組成用合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を用意し、前記混合材料を成形して圧粉成形体を形成し、圧粉成形体を焼結して請求項3に記載の組成をもつ焼結合金とすることを特徴とする。
請求項9に係るバルブシートは、請求項3に記載の焼結合金で形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る基地組成用合金粉では、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%とし、Mo:10〜30%を含有し、黒鉛粉と混合して成形・焼結することで、Ni及びMnがCと共に耐熱性を向上し、MoがCと反応して炭化物を析出することで、耐摩耗性を改善し、また、加工性も十分な性能を有することが可能となる。
ここに、基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されてもよい。また、前記基組成用合金粉には、C:0.2%以下、Si:0.05〜0.1%、Cr:5%以下、Co:20%以下を含有させてもよい。
請求項4に係る焼結合金は、基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を成形・焼結することにより生成される。このとき、混合材料における基地組成用合金粉は、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%とし、Mo:10〜30%を含有し、黒鉛粉と混合して成形・焼結することで、Ni及びMnがCと共に耐熱性を向上し、MoがCと反応して炭化物を析出することで、耐摩耗性を改善し、また、加工性も十分な性能を有することが可能となる。
ここに、基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されてもよい。
請求項6に係る焼結合金は、焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる合金粉と、炭素粉末:0.9〜1.4%と、硬質粒子30%以下とを混合して全体で100%とした混合材料を焼結して生成される。このとき、混合材料における基地組成用合金粉は、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなり、焼結合金は、この合金粉と、炭素粉末:0.9〜1.4%と、硬質粒子30%以下とを混合して全体で100%とした混合材料を成形・焼結することで、Ni及びMnがCと共に耐熱性を向上し、MoがCと反応して炭化物を析出することで、耐摩耗性を改善し、また、加工性も十分な性能を有することが可能となる。
ここに、基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されてもよい。
請求項8に係る焼結合金の製造方法では、請求項1に記載の基地組成用合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を用意し、前記混合材料を成形して圧粉成形体を形成し、圧粉成形体を焼結して請求項3に記載の組成をもつ焼結合金とするので、Ni及びMnがCと共に耐熱性を向上し、MoがCと反応して炭化物を析出することで、耐摩耗性を改善し、また、加工性も十分な性能を有することが可能となる。
前記のように生成される焼結合金は、バルブシートに使用して好適である。
バルブシートの耐摩耗試験機を模式的に示す説明図である。
(基地組成用合金粉)
本実施形態に係る基地組成用合金粉は、焼結合金の基地を組成し、質量%で、Mn:0.5〜3%、Ni:10〜25%でMnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる。
ここに、Ni及びMnはCと共にマトリックスをオーステナイト化することで耐熱性を向上し、MoがCと反応して微細炭化物を析出することで耐摩耗性および加工性をバランスよく同時に向上させることが可能となる。
尚、基地組成用合金粉において、Mnの含有量が0.5%未満である場合には、基地どうしの密着性が悪くなり、機械特性が悪化し、耐摩耗性も悪化する。一方、Mnの含有量が3%を超えると原料粉が酸化しやすく、焼結性・機械特性が悪化し、耐摩耗性も悪化する。
Niの含有量が10%未満である場合には十分な効果が得られず、一方、Niの含有量が25%を超えると、延性が高くなって加工性が悪化する。
また、MnとNiとの合計が、12%未満であると、焼結合金におけるマトリックスがフェライト化して耐摩耗性が悪化する。これに対して、MnとNiとの合計が30%以上となると、延性が悪化して加工性が低下する。
更に、Moは硬質材として使用され、耐摩耗性を改善するために必要な元素である。Moの含有量が10%未満である場合にはマトリックス中における析出物が十分ではなく耐摩耗性が悪化する。一方、Moの含有量が30%を超えると析出物が多くなり加工性が悪化する。
前記基地組成用合金粉には、C:0.2%以下、Si:0.05〜0.1%、Cr:5%以下、Co:20%以下を含有させてもよい。
ここに、Cは硬質材であるMoとCrとの間でMo系炭化物、Cr系炭化物を生成して凝着摩耗を防止し、Niと共にマトリックスをオーステナイト化するために必要な元素であるが、Cの含有量が0.2%を超えると原料粉の硬さが高くなり成形体強度が悪化して量産性がなくなる。
Siは、耐摩耗性を改善するための元素であり、Siの含有量が0.05%未満の場合には耐摩耗性が十分ではなく、一方、Siの含有量が0.1%を超えると脆性が高くなり耐摩耗性が悪化する。
Crは炭化物を生成して耐摩耗性を改善するための元素であるが、Crの含有量が5%を超えるとCrがCと多く反応することで、Mo炭化物が減少し、耐摩耗性が悪化する。
Coは添加することで高温強度が向上し耐摩耗性が向上する。20%を越えない範囲で添加することが可能である。
(焼結合金)
第1実施形態に係る焼結合金は、前記した基地組成用合金粉を使用し、この合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を焼結して生成される。
また、第2実施形態に係る焼結合金は、前記した基地組成用合金粉を使用し、この合金粉と、炭素粉末:0.9〜1.4%と、硬質粒子30%以下とを混合して全体で100%とした混合材料を焼結して生成される。
ここに、第2実施形態に係る焼結合金に含有される硬質粒子としては、各種の合金粒子を使用することができる。例えば、ニッケル−モリブデン−鉄(Ni・Mo・Fe)合金粒子、コバルト−モリブデン−マンガン(Co・Mo・Mn)合金粒子、鉄−クロム−ニッケル(Fe・Cr・Ni)合金粒子等の合金粒子を使用することができる。但し、これらの合金粒子に限定されることなく、他の合金粒子も使用することができる。
前記合金粉は、溶湯を噴霧化するアトマイズ処理で製造されたものでも良いし、溶湯を凝固させた凝固体を機械的粉砕で粉末化したものでも良い。アトマイズ処理としては、水アトマイズ処理や非酸化性雰囲気(窒素ガスやアルゴンガスなどの不活性ガス雰囲気や真空中)でガスアトマイズ処理したものを採用できる。
また、硬質粒子の平均粒径としては、焼結合金の用途、種類などに応じて適宜選択できるが、一般的には、20〜250μm程度、30〜200μm程度、40〜180μm程度にすることができる。但しこれに限定されるものではない。硬質粒子の硬さは、Mo炭化物等の量にもよるが、一般的にはHv350〜750程度、Hv450〜700程度にすることができる。但しこれに限定されるものではなく、要するに、焼結合金の基地などのように硬質粒子の使用対象物に対して硬ければ良い。
(焼結合金の製造方法)
前記した第1実施形態に係る焼結合金の製造方法では、本実施形態に係る基地組成用合金粉を使用し、この合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を焼結して生成される。
また、第2実施形態に係る焼結合金は、本実施形態に係る基地組成用合金粉を使用し、この合金粉と、炭素粉末:0.9〜1.4%と、硬質粒子30%以下とを混合して全体で100%とした混合材料を焼結して生成される。
第2実施形態に係る焼結合金において、硬質粒子は、焼結合金の基地に分散し、焼結合金の耐摩耗性を高める硬質相を構成する。硬質粒子の割合が少ないと、焼結合金の耐摩耗性は充分でない。硬質粒子の割合が過剰であると、基地に対する硬質粒子の保持性が確保されにくい。このため硬質粒子の粉末の配合量は質量%で30%以下とする。
炭素粉末としては一般的には黒鉛粉末を採用できる。炭素粉末の炭素(C)は焼結合金の基地または硬質粒子に拡散し、固溶したり炭化物(Mo炭化物またはCr炭化物等)を生成したりする。このため炭素粉末の配合量は0.9〜1.4%とする。
上記した製造方法によれば、硬質粒子と基地とにおいては、焼結時に、一方に含まれている合金元素は他方に拡散するため、硬質粒子と基地との密着性が高まる。殊に、基地を組成する本実施形態に係る基地組成用合金粉には、Ni及びMnが含有されているので、これらのNi及びMnの特性に基づき、焼結合金における耐摩耗性と加工性との良好なバランスを図ることができる。
焼結温度としては、1050〜1250℃程度、殊に1100〜1150℃程度を採用できる。焼結温度における焼結時間としては、10分〜120分、殊に15〜40分を採用できる。焼結雰囲気としては、還元性雰囲気が好ましい。還元性雰囲気としては、アンモニア分解ガス雰囲気、水素と窒素の混合ガス雰囲気等があげられる。
前記のように製造される焼結合金は、ガソリン、軽油、圧縮天然ガスや液化石油ガスを燃料とする車両用などの各種エンジンのバルブシートで使用される焼結合金に適する。
以下、本発明を具体的に実施した実施例について比較例と共に説明する。
第1及び第2実施形態に係る終結合金並びに比較例に係る焼結合金を生成するについて、先ず、水アトマイズ処理により、表1に示す組成を有する基地組成用合金粉末1〜18を製造した。これらを44μm〜250μmの範囲に分級し、各合金粉末とした。
Figure 2017008360
上記した合金粉末1〜18の内、合金粉末1〜9は、本発明の範囲内にある基地組成用合金粉末に相当する粉末であり、本発明例に相当する。合金粉末1〜9において、Mnは0.5%〜3%の範囲で、Niは10%〜25%の範囲で含有されており、MnとNiとの合計は、12%〜28%の範囲である。また、Moは12%〜28%の範囲で含有されている。
更に、Cは0.1%〜0.2%(0.2%以下)の範囲で、Siは0.05%〜0.1%の範囲で、Crは2%〜3%(5%以下)、Coは11%〜20%(20%以下)の範囲でそれぞれ含有されている。
また、合金粉末10〜18は、各成分の内いずれかが本発明の範囲から外れており、比較例1〜9に相当する。具体的に、粉末合金10では、MnとNiの合計が8.5%であり、本発明の範囲12%〜28%から低く外れている。合金粉末11では、MnとNiの合計が11%であり、本発明の範囲12%〜28%から低く外れている。合金粉末12では、MnとNiの合計が33%であり、本発明の範囲12%〜28%から高く外れている。合金粉末13では、Moが8%であり、本発明の範囲10〜30%から低く外れている。合金粉末14では、Moが32%であり、本発明の範囲10〜30%から高く外れている。合金粉末15では、Cが0.4%であり、本発明の範囲0.2%以下から高く外れている。粉末合金16では、MnとNiの合計が8.5%であり、本発明の範囲12%〜28%から低く外れている。粉末合金17では、MnとNiの合計が11%であり、本発明の範囲12%〜28%から低く外れている。合金粉末18では、Moが8%であり、本発明の範囲10〜30%から低く外れている。
更に、表1に示す割合で、上記した合金粉末1〜18と、黒鉛粉末(0.8%〜1.5%の範囲)とを混合機により混合し、実施例1〜実施例9(合金粉末1〜9を使用)、比較例1〜9(合金粉末10〜18を使用)に使用する混合粉末をそれぞれ形成した。
尚、表1に示すように、実施例7〜実施例9では、硬質粒子を添加した。具体的に、実施例7ではNi・Mo・Fe合金粒子を10%添加し、実施例8ではNi・Mo・Fe合金粒子を20%添加し、実施例9ではCo・Mo・Mn合金粒子を30%添加した。
また、同様に、比較例7(合金粉末16を使用)ではFe・Cr・Ni合金粒子を10%添加し、比較例8(合金粉末17を使用)ではNi・Mo・Fe合金粒子を20%添加し、比較例9(合金粉末18を使用)ではCo・Mo・Mn合金粒子を30%添加した。
更に、成形型を用い、上記したように配合した混合粉末を78.4×107Pa(8tonf/cm2 )の加圧力でリング形状をなす試験片を圧縮成形し、圧粉成形体を形成した。試験片はバルブシート形状に成形した。
その後、各圧粉成形体を1150℃の還元ガス雰囲気(アンモニア分解ガス雰囲気)中で40分間焼結し、試験片に係る実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例9の焼結合金(バルブシート)を形成した。
前記のように形成された実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例9の焼結合金(バルブシート)について、成形体強度の指標となるラトラ値、加工性の指標となる刃具摩耗比、及び、耐摩耗性の指標となる摩耗比を測定した。
ここに、刃具摩耗比及び摩耗比の測定を行うに際し、刃具摩耗比については好適と考えられる実施例3に係る焼結合金を基準とし、また、摩耗比については好適と考えられる実施例4に係る焼結合金を基準とし、表1においては、実施例3の焼結合金で得られた刃具摩耗量の値を1.00とするとともに、実施例4の焼結合金で得られた摩耗量の値を1.00として他の各実施例及び比較例で得られた面粗さの値及び摩耗量の値を比で表している。
ここで、各焼結合金の面粗さの評価について説明する。
先ず、前記のように生成した実施例1〜実施例9、比較例1〜比較例9に係る焼結合金の試験片(外形30mm、内見22mm、全長9mmのリング形状を有する)を用意し、各試験片を窒化チタンアルミコーティングした超硬刃具を有するNC旋盤にセットした。NC旋盤では、超硬歯具の回転数970rpm、切込み量0.3mm、送り量0.08mm/rev、切削距離320mの条件で湿式にてトラバース切削が行われた。この後、刃具の逃げ面摩耗量を測定して評価した。
続いて、摩耗試験に使用された摩耗試験機について図1に基づき説明する。図1において、摩耗試験機Mでは、プロパンガスバーナー1を加熱源として用い、前記の様に作成した焼結合金からなる試験片であるリング形状のバルブシート2及びバルブ3のバルブフェース4との摺動部をプロパンガス燃焼雰囲気とした。バルブフェース4はSUH35材である。バルブシートフェース5の温度を300℃に制御し、スプリング6によりバルブシートフェース5とバルブフェース4との接触時に25kgfの荷重を付与して3250回/分の割合で接触させ、8時間の摩耗試験を行った。
尚、ラトラ値の測定については、一般の測定装置を使用して測定された。
表1において、前記したように刃具摩耗比については、実施例3に焼結合金の摩耗量を基準としたことから、他の実施例及び比較例に係る焼結合金の摩耗量は、実施例3に係る焼結合金の摩耗量を1.00として、この値に対する摩耗量比で表されている。ここに、摩耗量比の値が1.00よりも大きい場合には実施例3の焼結合金よりも摩耗していることを示し、また、摩耗量比の値が1.00よりも小さい場合には実施例3の焼結合金よりも摩耗量が少ないことを示す。
また、前記したように摩耗比については、実施例4に係る焼結合金の摩耗量を基準としたことから、他の実施例及び比較例に係る焼結合金の摩耗量は、実施例4に係る焼結合金の摩耗量を1.00として、この値に対する摩耗量比で表されている。ここに、摩耗量比の値が1.00よりも大きい場合には実施例4の焼結合金よりも摩耗していることを示し、また、摩耗量比の値が1.00よりも小さい場合には実施例4の焼結合金よりも摩耗量が少ないことを示す。
尚、刃具摩耗比の値の許容上限値は、1.05である。この「1.05」の上限値は、Mn:3%、Ni:25%でMnとNiの合計28%を含有して得られる実施例3の焼結合金を基準としたことに基づく推測値である。従って、摩耗量比の値が1.05よりも大きければ摩耗量が許容限度を超えて製品としては不適格であると考えられ、一方、摩耗量比の値が1.05よりも小さければ摩耗量は許容限度内である。
また、摩耗量比の値の上限値は、1.2である。この「1.2」の上限値は、Mn:2%、Ni:13%でMnとNiの合計が15%を含有して得られる実施例4の焼結合金を基準としたことに基づく推測値である。従って、摩耗量比の値が1.2よりも大きければ摩耗量が許容限度を超えて製品としては不適格であると考えられ、一方、摩耗量比の値が1.2よりも小さければ摩耗量は許容限度内である。
尚、ラトラ値については3%が上限値であり、ラトラ値が3%を超えた場合には形成体強度の点で不適格であり、一方、ラトラ値が3%以下であれば許容限度内である。
実施例1〜実施例9の焼結合金について測定されたラトラ値は、0.80%〜2.50%の範囲内にあり、各焼結合金のラトラ値も3%以下であることから成形体強度は良好である。
これに対して、比較例6(合金粉15を使用)の焼結合金について測定されたラトラ値は100%であり、上限値である3%を大きく逸脱している。これは、合金粉15におけるCの含有量が0.4%であり、本発明の範囲(0.1%〜0.2%)を大きく超えていることに起因して、成形体強度を保持することができず、完全に崩れてしまったものと考えられる。
尚、その他の比較例1(合金粉10を使用)〜比較例5(合金粉14を使用)、比較例7(合金粉16を使用)〜比較例9(合金粉18を使用)の焼結合金について測定されたラトラ値は、0.71%〜1.77%の範囲内にあり、各焼結合金のラトラ値も3%以下であることから成形体強度は良好である。
また、実施例1〜実施例9の焼結合金について測定された刃具摩耗比の値は、0.41〜1.00の範囲内にあり、各焼結合金の刃具摩耗比の値も1.05以下であることから加工性は良好である。
これに対して、比較例3(合金粉12を使用)の焼結合金の焼結合金について測定された刃具摩耗比の値は1.09であり、この値は上限値1.05を超えていることから、比較例3の焼結合金の加工性は低い。これは、合金粉12においてはMn:3%、Ni:30%でMnとNiの合計が33%含有されており、本発明の範囲(Mn:0.5〜3%、Ni:10〜25%でMnとNiの合計が12〜28%)を超えていることに起因するものと考えられる。
同様に、比較例5(合金粉14を使用)の焼結合金について測定された刃具摩耗比の値は、1.14であり、この値も上限値1.05を超えていることから、比較例5の焼結合金の加工性は低い。これは、合金粉14におけるMoの含有量が32%であり、本発明の範囲(Mo:10〜30%)を超えていることに起因するものと考えられる。
尚、他の比較例1(合金粉10を使用)、比較例2(合金粉11を使用)、比較例4(合金粉13を使用)、比較例6(合金粉15を使用)〜比較例9(合金粉18を使用)の焼結合金について測定された刃具摩耗比の値は、0.41〜0.54の範囲内にあり、各比較例の焼結合金における刃具摩耗比の値も1.05以下であることから加工性は良好である。
更に、実施例1〜実施例9の焼結合金について測定された摩耗比の値は、0.11〜1.00の範囲内にあり、各焼結合金の刃具摩耗比の値も1.2以下であることから耐摩耗性は良好である。
これに対して、比較例1(合金粉10を使用)の焼結合金について測定された摩耗比の値は3.14であり、この値は上限値1.2を大きく超えていることから、比較例1の焼結合金の耐摩耗性は低い。これは、合金粉10においてはMn:0.5%、Ni:8%でMnとNiの合計が8.5%含有されており、本発明の範囲(Mn:0.5〜3%、Ni:10〜25%でMnとNiの合計が12〜28%)からは低く外れていることに起因するものと考えられる。
同様に、比較例2(合金粉11を使用)の焼結合金について測定された摩耗比の値は3.25であり、この値は上限値1.2を大きく超えていることから、比較例2の焼結合金の耐摩耗性は低い。これは、合金粉11においてはMnが含有されておらず、Ni:11%でMnとNiの合計が11%含有されており、本発明の範囲(Mn:0.5〜3%、Ni:10〜25%でMnとNiの合計が12〜28%)からは低く外れていることに起因するものと考えられる。
また、比較例4(合金粉13を使用)の焼結合金について測定された摩耗比の値は2.11であり、この値は上限値1.2を大きく超えていることから、比較例4の焼結合金の耐摩耗性は低い。これは、合金粉13においてはMoが8%含有されているが、本発明の範囲(Mo:10〜30%)からは低く外れていることに起因するものと考えられる。
更に、比較例7(合金粉16を使用)の焼結合金について測定された摩耗比の値は2.68であり、この値は上限値1.2を大きく超えていることから、比較例7の焼結合金の耐摩耗性は低い。これは、合金粉16においてはMn:0.5%、Ni:8%でMnとNiの合計が8.5%含有されており、本発明の範囲(Mn:0.5〜3%、Ni:10〜25%でMnとNiの合計が12〜28%)からは低く外れていることに起因するものと考えられる。
また、比較例8(合金粉17を使用)の焼結合金について測定された摩耗比の値は2.86であり、この値は上限値1.2を大きく超えていることから、比較例8の焼結合金の耐摩耗性は低い。これは、合金粉17においてはMnは含有されておらず、Ni:11%でMnとNiの合計が11%含有されており、本発明の範囲(Mn:0.5〜3%、Ni:10〜25%でMnとNiの合計が12〜28%)からは低く外れていることに起因するものと考えられる。
更に、比較例9(合金粉18を使用)の焼結合金について測定された摩耗比の値は2.43であり、この値は上限値1.2を大きく超えていることから、比較例9の焼結合金の耐摩耗性は低い。これは、合金粉18においてはMoが8%含有されているが、本発明の範囲(Mo:10〜30%)からは低く外れていることに起因するものと考えられる。
前記したところにより、合金粉1〜9を使用する実施例1〜実施例9に係る焼結合金では、ラトラ値、刃具摩耗比(加工性:面粗さ)及び摩耗比の値が全て上限値以下であり、従って、実施例1〜実施例9の焼結合金は、バルブシートを生成するための焼結合金として好適なものである。これに対して、比較例1〜比較例9に係る焼結合金では、ラトラ値、刃具摩耗比(加工性:面粗さ)及び摩耗比の値が全て上限値以下となる焼結合金は存在しなかった。
尚、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
1 ガスバーナ
2 バルブシート
3 バルブ
4 バルブフェース
5 バルブシートフェース

Claims (9)

  1. 焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなることを特徴とする焼結合金の基地組成用合金粉。
  2. 質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されていることを特徴とする請求項1に記載の焼結合金の基地組成用合金粉。
  3. C:0.2%以下、Si:0.05〜0.1%、Cr:5%以下、Co:20%以下を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の焼結合金の基地組成用合金粉。
  4. 焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を焼結したことを特徴とする焼結合金。
  5. 前記基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されていることを特徴とする請求項4に記載の焼結合金。
  6. 焼結合金の基地を組成する基地組成用合金粉であって、質量%で、MnとNiとの合計が12〜28%、Mo:10〜30%を含有し、残部が不可避不純物とFeからなる合金粉と、炭素粉末:0.9〜1.4%と、硬質粒子30%以下とを混合して全体で100%とした混合材料を焼結したことを特徴とする焼結合金。
  7. 前記基地組成用合金粉には、質量%で、MnがMn:0.5〜3%の範囲で、NiがNi:10〜25%の範囲で含有されていることを特徴とする請求項6に記載の焼結合金。
  8. 請求項1に記載の基地組成用合金粉を質量%で98.6〜99.1%と、炭素粉末:0.9〜1.4%とを混合した混合材料を用意し、
    前記混合材料を成形して圧粉成形体を形成し、圧粉成形体を焼結して請求項3に記載の組成をもつ焼結合金とすることを特徴とする焼結合金の製造方法。
  9. 請求項3に記載の焼結合金で形成されていることを特徴とするバルブシート。
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