JP2017008138A - ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017008138A JP2017008138A JP2015122033A JP2015122033A JP2017008138A JP 2017008138 A JP2017008138 A JP 2017008138A JP 2015122033 A JP2015122033 A JP 2015122033A JP 2015122033 A JP2015122033 A JP 2015122033A JP 2017008138 A JP2017008138 A JP 2017008138A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber composition
- rubber
- silica
- mass
- coupling agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
Description
シリカを含むゴム原料を混練りすることにより、空気入りタイヤに用いられるゴム組成物を製造するゴム組成物の製造方法であって、
ジエン系ゴム100質量部に対して、シリカ20〜90質量部およびシランカップリング剤1〜10質量部を配合して、混練り温度150〜170℃で混練りし、
その後、ストレーナーに通過させることにより前記ゴム組成物を製造することを特徴とするゴム組成物の製造方法である。
前記ゴム組成物がトレッド用ゴム組成物であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物の製造方法である。
請求項1または請求項2に記載のゴム組成物の製造方法により製造されていることを特徴とするゴム組成物である。
本実施の形態に係るゴム組成物の材料としては、従来のゴム組成物に用いられていた各種ゴム材料を使用することができる。以下、このような各種ゴム材料の内から、原料ゴム、シリカ、シランカップリング剤について説明する。
本実施の形態において、原料ゴムとしては、ジエン系ゴムを用いる。具体的なジエン系ゴムとしては、例えば、スチレン/イソプレン/ブタジエンゴム(SIBR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、1,4付加イソプレンゴム(IR)、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、天然ゴム(NR)などを挙げることができ、これらを任意に組み合わせて用いることもできる。
本実施の形態において、配合されるシリカとしては、種類は特に限定されず、例えば、乾式法シリカ(無水ケイ酸)、湿式法シリカ(含水ケイ酸)などを用いることができ、2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
本実施の形態において、シランカップリング剤としては、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ディスルフィド、2−メルカプトエチルトリメトキシシランなどを用いることができる。これらのシランカップリング剤は、単独で用いてもよく、2種以上を任意に組み合わせて用いることもできる。
(a)混練り
本実施の形態に係るゴム組成物の製造方法では、最初に、上記した原料ゴム、シリカ、シランカップリング剤の他、種々の原料を所定の比率で配合して混練りを行う。このとき、混練機としては、従来と同様の密閉式混練機、例えばバンバリーミキサーなどが用いられる。
前記したように、混練機としては、従来と同様に密閉式混練機が用いることができるが、本実施の形態においては、混練機の押出口にストレーナーを設け、混練りされた後のゴム組成物がさらにストレーナーを通過するようにしている。
バンバリーミキサーに、E−SBR(乳化重合スチレン−ブタジエンゴム)、BR、シリカ、シランカップリング剤、硫黄、加硫促進剤の各原料を表1および表2に示す質量部で投入して混練りを行った(試験例1〜13)。各原料の詳細は以下の通りである。
(スチレン単位量35質量%のゴム成分100質量部に対して油展分37.5質量部)
BR :宇部興産社製のBR150B
(ハイシスBR:シス1,4−ブタジエン単位量98質量%)
シリカ :デグッサ社製のウルトラシルVN3
(BET比表面積:175m2/g、DBP吸油量:210ml/100g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi266
(化合物名ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ディスルフィド)
硫黄 :鶴見化学社製の粉末イオウ
加硫促進剤:大内新興化学工業社製のノクセラーNS
(化合物名N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリル−スルフェンアミド)
表1および表2に示すように、試験例1〜13において、上記した各原料の配合量を異ならせた。なお、本実施例において用いたE−SBRは、30質量部のオイルと80質量部のポリマーとから構成されており、E−SBR中のポリマーとBRとの合計がジエン系ゴムの質量部(100質量部)となっている。
試験例1〜13において、表1および表2に示すように混練り温度を異ならせて混練りを行った。また、試験例1〜4、7、9〜13においては、押出口にストレーナー(網目1.4mm)が配置された混練機を用い、混練り後のゴム組成物をストレーナーに通過させた。なお、試験例1〜13の全ての試験例において混練り時間は2分に設定した。
(1)粘弾性測定
製造後のゴム組成物について、岩本製作所社製の粘弾性スペクトロメーターを用い、温度70℃、初期歪み10%、動歪み±1%、周波数10Hzの条件で損失正接(tanδ)を測定した。なお、tanδが小さいほど転がり抵抗に優れた空気入りタイヤを製造することができる。
試験例1〜13で得られたゴム組成物によりトレッドゴムが構成された空気入りタイヤ(タイヤサイズ205/65R5)を作製し、タイヤを装着したトラクション試験車にて、水が散布されているアスファルト路面のテストコースにおいて時速64kmからブレーキをかけたときの最大摩擦係数(μMAX)を測定し、試験例5の測定結果を100とした指数をウェットグリップ性能指数として算出した。なお、指数が大きいほどウェットグリップ性能に優れたタイヤと評価することができる。
上記と同様の条件で作製したタイヤの耐摩耗性を岩本製作所社製のランボーン摩耗試験機を用いて測定した。測定条件は、荷重2.0kg重、スリップ率60%、測定時間2分に設定し、質量変化より容積損失量を計算し、試験例5の測定結果を100とした指数をランボーン摩耗指数として算出した。なお、指数が大きいほど耐摩耗性能に優れたトレッドゴムと評価することができる。
Claims (3)
- シリカを含むゴム原料を混練りすることにより、空気入りタイヤに用いられるゴム組成物を製造するゴム組成物の製造方法であって、
ジエン系ゴム100質量部に対して、シリカ20〜90質量部およびシランカップリング剤1〜10質量部を配合して、混練り温度150〜170℃で混練りし、
その後、ストレーナーに通過させることにより前記ゴム組成物を製造することを特徴とするゴム組成物の製造方法。 - 前記ゴム組成物がトレッド用ゴム組成物であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物の製造方法。
- 請求項1または請求項2に記載のゴム組成物の製造方法により製造されていることを特徴とするゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015122033A JP6529353B2 (ja) | 2015-06-17 | 2015-06-17 | ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015122033A JP6529353B2 (ja) | 2015-06-17 | 2015-06-17 | ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017008138A true JP2017008138A (ja) | 2017-01-12 |
JP6529353B2 JP6529353B2 (ja) | 2019-06-12 |
Family
ID=57761865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015122033A Active JP6529353B2 (ja) | 2015-06-17 | 2015-06-17 | ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6529353B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019181818A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物の混合方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004535319A (ja) * | 2001-07-25 | 2004-11-25 | ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | エラストマー性組成物を連続的に製造するための方法および装置 |
JP2007154130A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物及びその製造方法 |
-
2015
- 2015-06-17 JP JP2015122033A patent/JP6529353B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004535319A (ja) * | 2001-07-25 | 2004-11-25 | ピレリ・プネウマティチ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | エラストマー性組成物を連続的に製造するための方法および装置 |
JP2007154130A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤ用ゴム組成物及びその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019181818A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物の混合方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6529353B2 (ja) | 2019-06-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5006617B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP4663687B2 (ja) | ゴム組成物ならびにそれを用いたトレッドおよび/またはサイドウォールを有するタイヤ | |
JP4823846B2 (ja) | ゴム組成物およびそれを用いたトレッド、サイドウォールを有するタイヤ | |
JP5147346B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法および空気入りタイヤ | |
JP5904233B2 (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物 | |
JP2008214608A (ja) | ゴム組成物 | |
JP2003192842A (ja) | タイヤ用ゴム組成物および当該ゴム組成物を用いたタイヤ | |
JP5194546B2 (ja) | ゴム組成物 | |
WO2016021467A1 (ja) | ゴム組成物およびタイヤ | |
JP5117035B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP6152397B2 (ja) | ゴム組成物およびタイヤ | |
JP2002121327A (ja) | トレッドゴム組成物およびその製造方法 | |
JP6473371B2 (ja) | 素練り方法およびゴム組成物の製造方法 | |
JPWO2018128141A1 (ja) | 加硫後ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP4646523B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法、ゴム組成物および空気入りタイヤ | |
JP2019001943A (ja) | ゴム組成物の製造方法 | |
JP5144137B2 (ja) | トレッド用ゴム組成物およびそれを用いたトレッドを有するタイヤ | |
JP6152396B2 (ja) | ゴム組成物およびタイヤ | |
JP2014145060A (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP2002363346A (ja) | タイヤトレッド用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ | |
JP5616049B2 (ja) | タイヤ用ゴム組成物及び空気入りタイヤ | |
JP6529353B2 (ja) | ゴム組成物の製造方法およびゴム組成物 | |
JP4464723B2 (ja) | ゴム組成物 | |
JP2008189718A (ja) | ゴム組成物の製造方法およびそれにより得られたゴム組成物、ならびに該ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ | |
JP2011168709A (ja) | トレッド用ゴム組成物及び二輪車用タイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180419 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181107 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181113 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190315 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190514 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6529353 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |