JP2017008023A - モノアミン誘導体、及び有機電界発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機EL素子の発光効率を向上させるモノアミン誘導体、及び該モノアミン誘導体を使用した有機EL素子の提供。【解決手段】化学式(1)で表されるモノアミン誘導体、該モノアミン誘導体を使用した有機EL素子。[Ar1は化学式(2);Ar2はAr1とは互いに異なる環形成C6〜30のアリール基;mは0〜5の整数;R1は環形成C6〜30のアリール基]【選択図】なし

Description

本発明は、モノアミン誘導体、及び有機電界発光素子に関する。
最近、自発光型の発光素子である有機電界発光素子(Organic Electroluminescence Device:有機EL素子)を使用した表示装置及び照明装置の開発が盛んになってきている。そこで、表示装置及び照明装置に使用するために、より高性能の有機EL素子が求められている。
有機EL素子は、例えば、陽極、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、及び陰極を順に積層した構造を有する。このような構造の有機EL素子では、まず、陽極及び陰極から各々注入された正孔及び電子が発光層内で再結合することで、励起子が生成される。続いて、生成された励起子が基底状態に遷移することによって、発光が行われる。
したがって、有機EL素子の性能を向上させるためには、有機EL素子の各層の材料の性能を向上させることが重要である。例えば、以下の特許文献1及び2に開示されるように、有機EL素子の正孔輸送材料として、様々な芳香族アミン(amine)化合物が提案されている。
国際公開第2010/114017号 国際公開第2011/059099号
しかし、従来、公知である芳香族アミン化合物を使用した有機EL素子では、未だ十分な発光特性が得られないという問題があった。
本発明は前記問題を鑑みてなされたものであって、本発明の一目的は有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる新規なモノアミン(mono amine)誘導体、及び該モノアミン誘導体を含む有機EL素子を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態によれば、以下の化学式(1)で表されるモノアミン誘導体が提供される。
化学式(1)において、Arは以下の化学式(2)で表され、Arは前記Arと互いに異なる置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基であり、mは0〜5の整数であり、Rは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基、又は隣接する置換基同士が互いに結合することで形成された縮合環である。
前記化学式(2)において、nは0〜3の整数であり、前記nが0である場合、Xは2以上5以下のベンゼン環が縮合された置換若しくは無置換のアリール基であり、nが1〜3の整数である場合、Xはナフチル基である。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記mが0であってもよい。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記nが0であり、Xは以下の構造式で表される置換基のいずれか1つであってもよい。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記nが0であり、前記Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上14以下のアリール基であってもよい。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記nが1〜3の整数であり、前記Xは以下の化学式(3)で表される置換基であってもよい。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記モノアミン誘導体は、以下の化学式(4)で表されてもよい。
前記化学式(4)において、n1は1〜3の整数であり、pは1〜5の整数であり、Rは置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、又は隣接する置換基同士が互いに結合することで形成された縮合環である。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
前記nが1〜3の整数であり、Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリール基であってもよい。
この観点によると、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態によれば、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を少なくともいずれか1つ以上の層に含む、有機電界発光素子が提供される。
前記有機電界発光素子は、第1電極と、第1電極上に配置された第2電極と、前記第1電極と、前記第2電極との間に配置された1層以上の有機層と、を含み、前記1層以上の有機層の少なくともいずれか1つの層は、上記のモノアミン誘導体を含んでもよい。
この観点によると、発光効率をさらに向上させた有機EL素子が提供される。
上記のモノアミン誘導体は、陽極と発光層との間に配置された少なくともいずれか1つ以上の層に含まれてもよい。
前記有機電界発光素子は、前記第1電極と、前記第2電極との間に配置された発光層を含み、前記モノアミン誘導体を前記第1電極と、前記発光層との間に配置された少なくともいずれか1つ以上の層の中に含んでもよい。
この観点によると、発光効率をさらに向上させた有機EL素子が提供される。
前記モノアミン誘導体を含む有機層は、正孔注入層又は正孔輸送層のいずれかを少なくとも含んでもよい。
この観点によると、発光効率をさらに向上させた有機EL素子が提供される。
以上にて説明したように、本発明の一実施形態によれば、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
本発明の一実施形態による有機EL素子の一構成例を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.モノアミン誘導体>
先ず、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体について説明する。本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、有機EL素子用材料として好適に使用される以下の化学式(1)で表される化合物である。
化学式(1)において、Arは以下の化学式(2)で表される置換基であり、Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基である。ただし、Ar及びArは、互いに異なる。また、mは0〜5の整数であり、Rは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基である。なお、mが2以上である場合、複数のRは互いに結合して環を形成していてもよい。
化学式(2)において、nは0〜3の整数である。nが0である場合、Xは2以上5以下のベンゼン環が縮合したアリール基である。なお、ベンゼン環が縮合したアリール基は、置換若しくは無置換のいずれであってもよい。また、nが1〜3の整数である場合、Xはナフチル基である。なお、本明細書において、*は別置換基に連結する部位を示す(以下、同じ)。
本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、化学式(1)で表されるように、ジベンゾフラン環の3位の位置にアミノ基が直接置換していることを1つの特徴とする。
本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体では、mが0であってもよい。即ち、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、コア構造であるジベンゾフラン(dibenzofuran)環がアミノ基以外の置換基で置換されていない構造であってもよい。但し、本発明は、これによって限定されるものではなく、例えば、mが1であり、Rがフェニル基であってもよい。
nが0である場合、Xは、2以上5以下のベンゼン環が縮合したアリール基である。このとき、フェニレン(phenylene)基と置換基Xとは、立体的にねじれの位置関係となるため、フェニレン基と置換基Xとの間で電子の共役が切断される。これによって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、HOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)準位をより深く(即ち、エネルギー(energy)準位の絶対値が大きく)することができる。このようなモノアミン誘導体を正孔輸送材料として用いた場合、正孔輸送層等と発光層とのエネルギーギャップ(energy gap)をさらに小さくすることができる。これによって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、発光層にさらに容易に正孔を輸送することができるようになるため、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
また、nが0である場合、具体的には、Xは、以下で示す構造式で表される置換基のいずれか1つであることが望ましい。Xが以下で示す構造式で表される置換基のいずれか1つである場合、後述する実施例等で実証されるように、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
Arは前述したように、Arとは異なる置換基であり、置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基である。例えば、Arはフェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、ターフェニル(terphenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、アントリル(anthryl)基、フェナントレニル(phenanthrenyl)基、フルオレニル(fluorenyl)基、インデニル(indenyl)基、ピレニル(pyrenyl)基、フルオランテニル(fluoranthenyl)基、又はトリフェニレニル(triphenylenyl)基等であってもよい。
nが0である場合、Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上14以下のアリール基であることが望ましい。例えば、Arはフェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、ターフェニル(terphenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、フェナントレニル(phenanthrenyl)基、又はフルオレニル(fluorenyl)基等であることが望ましい。Arを形成する炭素数が大きい場合(例えば、炭素数15以上である場合など)、本発明の実施形態によるモノアミン誘導体は、熱耐性が低下し、蒸着工程による膜形成が困難になるため、望ましくない。
なお、ArまたはArがフルオレニル(florenyl)基である場合、ArまたはArは、以下で構造式を示す置換されたフルオレニル基であってもよい。但し、本発明は、これに限定されるものではない。
また、化学式(1)のAr、及び化学式(2)のXに対して置換する置換基は、構造の中にアミノ(amino)基を含まない。即ち、本発明の一実施形態による化学式(1)で表される化合物は、構造式の中にアミノ基を1つのみを有するモノアミン誘導体である。化学式(1)のAr、及び化学式(2)のXに置換する置換基としては、例えば、アルキル(alkyl)基、アルケニル(alkenyl)基、アルキニル(alkynyl)基、ハロゲン(halogen)原子、ヒドロキシル(hydroxy)基、シアノ(cyano)基、ニトロ(nitro)基、アルコキシ(alkoxy)基、アリールオキシ(aryloxy)基、アリール(aryl)基、およびヘテロアリール(heteroaryl)基等を挙げることができる。
nが0である場合、化学式(1)で表されるモノアミン誘導体は、以下の化合物1〜18のいずれか1つであってもよい。但し、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、以下の化合物1〜18に限定されるわけではない。
ここで、前述したようにnが1〜3の整数である場合、Xはナフチル基である。例えば、nが1〜3の整数である場合、Xは以下の化学式(3)で表される置換基であってもよい。
また、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、以下の化学式(4)で表される化合物であってもよい。
化学式(4)において、n1は1〜3の整数であり、pは1〜5の整数であり、Rは置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基である。なお、pが2以上である場合、複数のRは、互いに結合して環を形成していてもよい。
化学式(4)で表されるモノアミン誘導体は、アミノ基に直接連結されるフェニレン基がメタ配位で置換基を連結している。この観点によれば、上記のモノアミン誘導体を使用することによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
化学式(4)で表されるモノアミン誘導体は以下の化合物19〜41のいずれか1つであってもよい。但し、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、以下の化合物19〜41に限定されるわけではない。
本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、有機EL素子を構成する有機層の少なくともいずれか1つ以上の層に含まれることによって、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
また、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、有機EL素子の発光層と陽極との間に配置された少なくともいずれか1つ以上の有機層に含まれることが望ましい。
具体的には、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は有機EL素子の正孔輸送層及び正孔注入層の少なくともいずれか1つ以上に含まれることが望ましい。
本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、深いHOMO準位を有するため、該モノアミン誘導体を含む層と、発光層とのエネルギーギャップを小さくすることができる。これにより、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、発光層への正孔輸送効率を向上させることができるため、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
但し、有機EL素子において、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体が含まれる層は上記の例示に限定されない。例えば、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、有機EL素子の陽極と陰極との間に配置された有機層の中のいずれか一層に含まれていればよい。
また、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、青色〜青緑色発光材料を含む発光層を含む有機EL素子に対して好適に用いることができる。本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体がこのような有機EL素子に使用された場合、有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。
以上、説明したように、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は有機EL素子の発光効率をさらに向上させることができる。本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は有機EL素子の正孔輸送材料として好適に使用でき、特に、青色〜青緑色発光材料を含む発光層を含む有機EL素子の正孔輸送材料として好適に使用することができる。
以上にて本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体について詳細に説明した。
<2.有機EL素子>
続いて、図1を参照しながら、本発明の一実施形態によるアミン誘導体を含む有機EL素子について、詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態による有機EL素子の一例を示す模式図である。
図1に示すように、本発明の実施形態による有機EL素子100は、基板110と、基板110上に配置された第1電極120と、第1電極120上に配置された正孔注入層130と、正孔注入層130上に配置された正孔輸送層140と、正孔輸送層140上に配置された発光層150と、発光層150上に配置された電子輸送層160と、電子輸送層160上に配置された電子注入層170と、電子注入層170上に配置された第2電極180とを含む。
本発明の一実施形態による有機EL素子100は、第1電極120と、第2電極180と、第1電極120及び第2電極180の間に配置された1層以上の有機層とを含み、有機層の少なくともいずれか1つの層に前述した本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を含む。
具体的には、本発明の一実施形態による有機EL素子100は、第1電極120と、第2電極180との間に配置された発光層150を含み、第1電極120及び発光層150の間に配置された少なくともいずれか1つ以上の層に、前述した本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を含むものである。
ここで、本発明の実施形態によるモノアミン誘導体は、例えば、第1電極120と発光層150との間に配置された正孔注入層130及び正孔輸送層140の少なくともいずれかに含まれることが望ましい。
基板110は、一般的な有機EL素子で使用される基板を使用することができる。例えば、基板110はガラス(glass)基板、シリコン(silicon)基板等の半導体基板、又は透明なプラスチック(plastic)基板等であってもよい。
基板110上には、第1電極120が配置される。第1電極120は、具体的には、陽極であり、金属、合金、又は導電性化合物等の中で仕事関数が大きいもので構成されることが望ましい。例えば、第1電極120は、透明性及び導電性に優れた酸化インジウムスズ(In−SnO:ITO)、酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化亜鉛(ZnO)等で透過型電極として形成されてもよい。また、第1電極120は、透明導電膜にマグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)等を積層することによって、反射型電極として形成されてもよい。
第1電極120上には、正孔注入層130が配置される。正孔注入層130は、第1電極120からの正孔の注入を容易にする機能を備えた層であり、例えば、約10nm〜約150nmの厚さにて形成される。
正孔注入層130は本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を含んでもよく、公知の正孔注入用材料を含んでもよい。正孔注入層130に含まれ得る公知の正孔注入用材料としては、例えば、トリフェニルアミン含有ポリエーテルケトン(poly(ether ketone)−containg triphenylamine:TPAPEK)、4−イソプロパノール−4’−メチルジフェニルヨードニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボラート(4−isopropyl−4’−methyldiphenyliodonium tetrakis(pentafluorophenyl)borate:PPBI)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス−[4−(フェニル−m−トリル−アミノ)−フェニル]−ビフェニル−4,4’−ジアミン(N,N’−diphenyl−N,N’−bis−[4−(phenyl−m−tolyl−amino)−phenyl]−biphenyl−4,4’−diamine:DNTPD)、銅フタロシアニン(copper phthalocyanine)、4,4’,4”−トリス(3−メチルフェニルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(4,4’,4”−tris(3−methylphenylphenylamino)triphenylamine:m−MTDATA)、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−di(1−naphthyl)−N,N’−diphenylbenzidine:NPB)、4,4’,4”−トリス(ジフェニルアミノ)トリフェニルアミン(4,4’,4”−tris(diphenylamino)triphenylamine:TDATA)、4,4’,4”−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(4,4’,4”−tris(N,N−2−naphthylphenylamino)triphenylamine:2−TNATA)、ポリアニリン/ドデシルベンゼンスルホン酸(polyaniline/dodecylbenzenesulphonic acid)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(4−スチレンスルホネート)(poly(3,4−ethylenedioxythiophene)/poly(4−styrenesulfonate))及びポリアニリン/10−カンファースルホン酸(polyaniline/10−camphorsulfonic acid)等を挙げることができる。
正孔注入層130上には、正孔輸送層140が配置される。正孔輸送層140は、正孔を輸送する機能を備えた層であり、例えば、約10nm〜約150nmの厚さにて形成される。なお、正孔輸送層140は複数層にて形成されてもよい。
ここで、正孔輸送層140は本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を含むことが望ましい。また、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体が他の層(例えば、正孔注入層130等)に含まれる場合、正孔輸送層140は公知の正孔輸送用材料を含んでもよい。公知の正孔輸送用材料としては、例えば、1,1−ビス[(ジ−4−トリルアミノ)フェニル]シクロヘキサン(1,1−bis[(di−4−tolylamino)phenyl]cyclohexane:TAPC)、N−フェニルカルバゾール(N−phenylcarbazole)及びポリビニルカルバゾール(polyvinylcarbazole)等のカルバゾール(carbazole)誘導体、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(N,N’−bis(3−methylphenyl)−N,N’−diphenyl−[1,1−biphenyl]−4,4’−diamine:TPD)、4,4’,4”−トリス(N−カルバゾリル)トリフェニルアミン(4,4’,4”−tris(N−carbazolyl)triphenylamine:TCTA)、及びN,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−di(1−naphthyl)−N,N’−diphenylbenzidine:NPB)等を挙げることができる。
正孔輸送層140上には、発光層150が配置される。発光層150は、蛍光、りん光等によって光を発する層であり、例えば、約10nm〜約60nmの厚さにて形成される。発光層150の発光材料としては、公知の発光材料を用いることができる。具体的には、公知の発光材料であるフルオランテン(fluoranthene)誘導体、スチレン(styrene)誘導体、ピレン(pyrene)誘導体、アセチレン(arylacetylene)誘導体、フルオレン(fluorene)誘導体、ペリレン(perylene)誘導体、クリセン(chrysene)誘導体、又はアントラセン(anthracene)誘導体等を使用することができる。また、発光層150の発光材料として、スチレン誘導体、ピレン誘導体、ペリレン誘導体、又はアントラセン誘導体を使用することが望ましい。
また、発光層150の発光材料として、以下の化学式(5)で表されるアントラセン誘導体を使用することがさらに望ましい。
化学式(5)において、Arは各々独立的に水素原子、重水素原子、置換若しくは無置換の炭素数1以上50以下のアルキル(alkyl)基、置換若しくは無置換の環形成炭素数3以上50以下のシクロアルキル(cycloalkyl)基、置換若しくは無置換の炭素数1以上50以下のアルコキシ(alkoxy)基、置換若しくは無置換の炭素数7以上50以下のアラルキル(aralkyl)基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールオキシ(aryloxy)基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリールチオ(arylthio)基、置換若しくは無置換の炭素数2以上50以下のアルコキシカルボニル(alkoxycarbonyl)基、置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上50以下のアリール(aryl)基、置換若しくは無置換の環形成原子数5以上50以下のヘテロアリール(heteroaryl)基、置換若しくは無置換のシリル(silyl)基、カルボキシル(carboxyl)基、ハロゲン(halogen)原子、シアノ(cyano)基、ニトロ(nitro)基、又はヒドロキシル(hydroxy)基であり、nは1以上10以下の整数である。
具体的に、Arは、各々独立して、フェニル(phenyl)基、ビフェニル(biphenyl)基、ターフェニル(terphenyl)基、ナフチル(naphthyl)基、フェニルナフチル(phenylnaphthyl)基、ナフチルフェニル(naphthylphenyl)基、アントリル(anthryl)基、フェナントリル(phenanthryl)基、フルオレニル(fluorenyl)基、インデニル(indenyl)基、ピレニル(pyrenyl)基、アセナフテニル(acenaphthenyl)基、フルオランテニル(fluoranthenyl)基、トリフェニレニル(triphenylenyl)基、(pyridyl)基、フラニル(furanyl)基、ピリジル(pyranyl)基、チエニル(thienyl)基、キノリル(quinolyl)基、イソキノリル(isoquinolyl)基、ジベンゾフラニル(benzofuranyl)基、ジベンゾチエニル(benzothienyl)基、インドリル(indolyl)基、カルバゾリル(carbazolyl)基、ジベンゾオキサゾリル(benzoxazolyl)基、ジベンゾチアゾリル(benzothiazolyl)基、キノキサリル(quinoxalyl)基、ジベンゾイミダゾリル(benzoimidazolyl)基、ピラゾリル(pyrazolyl)基、ジベンゾフラニル(dibenzofuranyl)基、又はジベンゾチエニル(dibenzothienyl)基等であってもよい。
また、Arはフェニル基、ビフェニル基、ターフェニル基、ナフチル基、フェニルナフチル基、ナフチルフェニル基、フェナントリル基、フルオレニル基、カルバゾリル基、ジベンゾフラニル基、又はジベンゾチエニル基等であることが望ましい。
化学式(5)で表される化合物は、例えば、以下の化合物a−1〜a−12のいずれか1つであってもよい。但し、化学式(5)で表される化合物が以下の化合物a−1〜a−12に限定されるわけではない。
また、発光層150には、発光材料として、例えば、1,4−ビス[2−(3−N−エチルカルバゾリル)ビニル]ベンゼン(1,4−bis[2−(3−N−ethylcarbazoryl)vinyl]benzene:BCzVB)、4−(ジ−p−トリルアミノ)−4’−[(ジ−p−トリルアミノ)スチリル]スチルベン(4−(di−p−tolylamino)−4’−[(di−p−tolylamino)styryl]stilbene:DPAVB)、N−(4−((E)−2−(6−((E)−4−(ジフェニルアミノ)スチリル)ナフタレン−2−イル)ビニル)フェニル)−N−フェニルベンゼンアミン(N−(4−((E)−2−(6−((E)−4−(diphenylamino)styryl)naphthalen−2−yl)vinyl)phenyl)−N−phenylbenzenamine:N−BDAVBi)等のスチレン誘導体が使用されてもよい。また、発光層150には、発光材料として、例えば、2,5,8,11−テトラ−t−ブチルペリレン(2,5,8,11−tetra−t−butylperylene:TBPe)等のペリレン誘導体が使用されてもよく、1,1−ジピレン(1,1−dipyrene)、1,4−ジピレニルベンゼン(1,4−dipyrenylbenzene)、及び1,4−ビス(N,N−ジフェニルアミノ)ピレン(1,4−bis(N,N−diphenylamino)pyrene)等のピレン誘導体が使用されてもよい。但し、本発明の一実施形態による有機EL素子の発光層150に含まれる発光材料は上記の例示化合物に限定されるものではない。
発光層150上には、電子輸送層160が配置される。電子輸送層160は電子を輸送する機能を具備する層であり、例えば、約15nm〜約50nmの厚さにて形成される。
電子輸送層160は公知の電子輸送用材料を含んでもよい。公知の電子輸送材料としては、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(tris(8−quinolinato)aluminium:Alq)、及び含窒素芳香環を有する化合物等を挙げることができる。含窒素方向環を有する化合物の具体例としては、例えば、1,3,5−トリ[(3−ピリジル)−ペン−3−イル]ベンゼン(1,3,5−tri[(3−pyridyl)−phen−3−yl]benzene)のようなピリジン(pyridine)環を含む化合物、2,4,6−トリス(3’−(ピリジン−3−イル)ビフェニル−3−イル)−1,3,5−トリアジン(2,4,6−tris(3’−(pyridin−3−yl)biphenyl−3−yl)−1,3,5−triazine)のようなトリアジン(triazine)環を含む化合物、2−(4−(N−フェニルジベンゾイミダゾリル−1−イル−フェニル)−9,10−ジナフチルアントラセン(2−(4−(N−phenylbenzoimidazolyl−1−yl−phenyl)−9,10−dinaphthylanthracene)のようなイミダゾール(imidazole)環を含む化合物等を挙げることができる。
電子輸送層160上には、電子注入層170が配置される。電子注入層170は、第2電極180からの電子の注入を容易にする機能を備えた層であり、約0.3nm〜約9nmの厚さにて形成される。電子注入層170は、電子注入層170に含まれる材料として公知の材料であれば、いずれも使用することができる。例えば、電子注入層170は(8−キノリナト)リチウム((8−quinolinato)lithium:Liq)及びフッ化リチウム(LiF)等のリチウム(lithium)化合物、塩化ナトリウム(NaCl)、フッ化セシウム(CsF)、酸化リチウム(Li2O)、又は酸化バリウム(BaO)等を含んでもよい。
電子注入層170上には、第2電極180が配置される。第2電極180は、例えば、陰極であり、仕事関数が小さい金属、合金、導電性化合物等で反射型電極として構成されてもよい。例えば、第2電極180はリチウム(Li)、マグネシウム(Mg)、アルミニウム(Al)、カルシウム(Ca)等の金属、又はアルミニウム−リチウム(Al−Li)、マグネシウム−インジウム(Mg−In)、マグネシウム−銀(Mg−Ag)等の合金で形成されてもよい。また、第2電極180は上述した金属材料の20nm以下の薄膜、酸化インジウムスズ(In−SnO)及び酸化インジウム亜鉛(In−ZnO)等の透明導電性膜によって透過型電極として構成されてもよい。
上述した各層は、真空蒸着法、スパッタ(sputter)法、各種塗布法等の公知の成膜方法を、材料にしたがって適宜使用することによって形成することができる。例えば、第1電極120、電子注入層170、及び第2電極180等の各種金属層は、真空蒸着法、スパッタ法等によって形成することができる。また、第1電極120と第2電極180との間に配置された各種有機層は、真空蒸着法、各種塗布法等に形成することができる。
以上にて本発明の一実施形態による有機EL素子100の一例について説明した。本発明の一実施形態による有機EL素子100は、前述した化学式(1)で表されるモノアミン誘導体を含むことによって、発光効率をさらに向上させることができる。
また、本発明の一実施形態による有機EL素子100の構成は上記の例示に限定されない。本発明の一実施形態による有機EL素子100は他の公知の積層構造に形成されでもよい。例えば、有機EL素子100は正孔注入層130、正孔輸送層140、電子輸送層160、及び電子注入層170の中の1層以上が省略されてもよく、また、追加に他の層を備えてもよい。さらに、有機EL素子100の各層は、単層で形成されてもよく、複数層で形成されてもよい。
例えば、有機EL素子100は、3重項励起子又は正孔が電子輸送層160に拡散することを防止するために、電子輸送層160と発光層150との間に正孔阻止層をさらに備えていてもよい。正孔阻止層は、例えば、オキサジアゾール(oxadiazole)誘導体、トリアゾール(triazole)誘導体、又は、フェナントロリン(phenanthroline)誘導体等によって形成することができる。
以下では、実施例及び比較例を参照しながら、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体及び該モノアミン誘導体を含む有機EL素子について具体的に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも一例であって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体及び有機EL素子が下記の例に限定されるものではない。
[実験例1]
先ず、上記の化合物1、4、7、及び10を例にして、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体、および該モノアミン誘導体を含む有機EL素子について具体的に説明する。
(1.化合物1の合成)
以下の反応式(1)〜(3)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物1を合成した。
先ず、反応式(1)によって、化合物Bを合成した。
アルゴン(Ar)雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコ(flask)に、化合物A(15.00g)、酸化銅(I)(CuO)(0.85g)、アンモニア水(NHaq)(20mL)、N−メチル−ピロリドン(N−methyl−pyrrolidone:NMP)(70mL)を加え、110℃で25時間加熱した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗生成物をヘキサン/酢酸エチル(hexane/ethyl acetate)を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィー(silica gel column chromatography)で精製し、白色固体の化合物Bを7.4g(収率66%)得た。
また、得られた化合物Bに対して、FAB−MS(Fast Atom Bombardment−Mass Spectrometry)を用いて分子量を測定したところ、測定値は193(C1411N)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(2)によって、化合物Cを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物B(1.00g)、3−ブロモジベンゾフラン(3−bromo−dibenzofuran)(1.41g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.27g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.084g)、ナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(1.99g)を加え、200mLのトルエン(toluene)溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサン(toluene/hexane)を展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物Cを得た(1.30g、収率70%)。
また、得られた化合物Cに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は359(C2617NO)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(3)によって、化合物1を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物C(1.00g)、1−(4−ブロモフェニル)ナフタレン(1−(4−bromophenyl)naphthalene)(0.87g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.14g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.045g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(1.07g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物1を得た(1.09g、収率70%)。
また、得られた化合物1に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は561(C4227NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(2.化合物2の合成)
下記反応式(4)及び(5)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物2を合成した。
先ず、反応式(4)によって、化合物Eを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、化合物D(1.00g)、3−ブロモジベンゾフラン(1.90g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.64g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.226g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(2.69g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物Eを得た(1.51g、収率70%)。
また、得られた化合物Eに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は309(C2215NO)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(5)によって、化合物2を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物E(1.00g)、1−(4−ブロモフェニル)ナフタレン(1.01g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.30g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.11g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(1.24g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物2を得た(1.16g、収率70%)。
また、得られた化合物2に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は511(C3825NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(3.化合物4の合成)
以下の反応式(6)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物4を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物C(1.00g)、2−(4−ブロモフェニル)ナフタレン(2−(4−bromophenyl)naphthalene)(0.87g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.14g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.045g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(1.07g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物4を得た(1.01g、収率65%)。
また、得られた化合物4に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は561(C4227NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(4.化合物7の合成)
以下の反応式(7)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物7を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物C(1.00g)、9−(4−ブロモフェニル)フェナントレン(9−(4−bromophenyl)phenanthrene)(1.02g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.14g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.045g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(1.07g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物7を得た(1.19g、収率70%)。
また、得られた化合物7に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は611(C4629NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(5.化合物10の合成)
以下の反応式(8)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物10を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物C(1.00g)、1−(3−ブロモフェニル)ナトリウム(1−(3−bromophenyl)naphthalene)(0.87g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.14g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.045g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(1.07g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物10を得た(1.06g、収率68%)。
また、得られた化合物10に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は561(C4227NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(6.化合物15の合成)
以下の反応式(9)および(10)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物15を合成した。
先ず、反応式(9)によって、化合物Gを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、化合物F(1.00g)、3−ブロモジベンゾフラン(1.61g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.54g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.191g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(2.27g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物Gを得た(1.47g、収率70%)。
また、得られた化合物Gに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は335(C2417NO)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(10)によって、化合物15を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物G(1.00g)、1−(4−ブロモフェニル)ナトリウム(0.93g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba))(0.27g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tBuP)(0.10g)、ナトリウムtert−ブトキシド(NaOtBu)(1.15g)を加え、200mLのトルエン溶媒内で7時間加熱還流した。空冷した後、水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することで、白色固体の化合物15を得た(1.12g、収率70%)。
また、得られた化合物15に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は537(C4027NO)であり、理論値と合致することが確認された。
[有機EL素子の作製]
続いて、真空蒸着法を使用した以下の工程によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を含む青色発光の有機EL素子を作製した。
(実施例1)
まず、パターニング(patterning)済みのITO膜が成膜されたITO−ガラス基板を洗浄し、さらに紫外線/オゾン(O)にて表面処理した。なお、ITO−ガラス基板におけるITO膜(第1電極)の膜厚は、150nmであった。表面処理後のガラス基板を有機層成膜用蒸着器に投入し、10−4〜10−5Paの真空下で、正孔注入層、正孔輸送層(Hole Transfer Layer:HTL)、発光層及び電子輸送層を順に蒸着した。
正孔注入層は4,4’,4”−トリス(N,N−2−ナフチルフェニルアミノ)トリフェニルアミン(2−TNATA)にて膜厚60nmで形成した。正孔輸送層(HTL)は上記で合成した化合物1にて膜厚30nmで形成した。また、発光層は、ホスト(host)材料として、9,10−ジ(2−ナフチル)アントラセン(9,10−di(2−naphthyl)anthracene:ADN)を使用し、ドーパント(dopant)材料として、2,5,8,11−テトラ−t−ブチルペリレン(TBP)を使用して膜厚25nmで形成した。なお、ドーパント材料のドープ(dope)量は、ホスト材料の総質量に対して3質量%とした。さらに、電子輸送層は、Alqにて膜厚25nmで形成した。
続いて、金属成膜用蒸着器に基板を移し、10−4〜10−5Paの真空下で、電子注入層及び第2電極を蒸着して、有機EL素子を作製した。電子注入層はフッ化リチウム(LiF)にて膜厚1nmで形成し、第2電極はアルミニウム(Al)にて膜厚100nmで形成した。以上の工程によって実施例1による有機EL素子を作製した。
(実施例2)
正孔輸送層(HTL)を化合物2で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例2による有機EL素子を作製した。
(実施例3)
正孔輸送層(HTL)を化合物4で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例3による有機EL素子を作製した。
(実施例4)
正孔輸送層(HTL)を化合物7で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例4による有機EL素子を作製した。
(実施例5)
正孔輸送層(HTL)を化合物10で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例5による有機EL素子を作製した。
(実施例6)
正孔輸送層(HTL)を化合物15で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例6による有機EL素子を作製した。
(比較例1)
正孔輸送層(HTL)を以下の化合物C1で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて比較例1による有機EL素子を作製した。化合物C1は、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体と異なり、化学式(2)のnが0であり、置換基Xがベンゼン環数1のフェニル基である化合物である。
(比較例2)
正孔輸送層(HTL)を以下の化合物C2で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて比較例2による有機EL素子を作製した。化合物C2は、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体と異なり、化学式(1)のArがヘテロアリール基である化合物である。
(比較例3)
正孔輸送層(HTL)を以下の化合物C3で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて比較例3による有機EL素子を作製した。化合物C3は、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体と異なり、化学式(1)のArがヘテロアリール基である化合物である。
[評価結果]
作製した実施例1〜6及び比較例1〜3による有機EL素子の評価結果を以下の表1に示した。なお、作製した有機EL素子の発光特性の評価には、浜松ホトニクス製C9920−11輝度配向特性測定装置を用い、電流密度を10mA/cmとして評価した。
表1の結果を参照すれば、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を用いて正孔輸送層(HTL)を形成した実施例1〜6は、比較例1〜3に比べて、発光効率が向上していることが分かる。
具体的には、実施例1〜6は、化合物C1を正孔輸送層(HTL)に使用した比較例1に比べて、発光効率が向上していることが分かる。また、実施例1〜6は、化合物C2又はC3を正孔輸送層(HTL)に使用した比較例2及び3に比べて、発光効率が向上していることが分かる。
以上の結果から分かれるように、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は、上述した化学式(1)で表される構造を有するため、該モノアミン誘導体を含む有機EL素子の発光効率を向上させることができる。
なお、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は有機EL素子用材料として好適に使用することが可能であり、特に、正孔輸送材料としてより好適に使用することができる。また、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体は青色〜青緑色帯域の光を発光する有機EL素子に対して、さらに好適に使用することができる。
[実験例2]
さらに、以下では、上記の化合物28、35及び41を例にして、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体、および該モノアミン誘導体を含む有機EL素子について具体的に説明する。なお、以下で説明する実施例についても、あくまでも本発明の一例であって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体及び有機EL素子が下記の例によって限定されるものではない。
(7.化合物28の合成)
以下の反応式(11)〜(13)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物28を合成した。
先ず、反応式(11)によって、化合物Hを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、ナフタレン−1−イルボロン酸(naphthalen−1−yl boronic acid)(1.00g)、3−ブロモ−3’−ヨウ化物−1,1’−ビフェニル(3−bromo−3’−iodo−1,1’−biphenyl)(2.50g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(tetrakis(triphenylphosphine)palladium(0):Pd(PPh)(0.34g)、及び炭酸カリウム(potassium carbonate:KCO)(1.15g)を加えて、トルエン(toluene)50mL、水(HO)10mL、及びエタノール(EtOH)5mLの混合溶媒の中で5時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分離し、分離した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物(Crude product)をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物Hを得た(1.46g、収率70%)。
また、得られた化合物Hに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は358(C2215Br)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(12)によって、化合物Iを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物H(1.00g)、3−アミノジベンゾフラン(3−amino−dibenzofuran)(0.46g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0)トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.26g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.082g)、及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(0.97g)を加えて、200mLのトルエン溶媒の中で7時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物Iを得た(0.82g、収率70%)。
また、得られた化合物Iに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は461(C3423NO)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(13)によって、化合物28を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物I(1.00g)、3−ブロモ−1,1’−ビフェニル(3−bromo−1,1’−biphenyl)(0.56g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.22g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.07g)、及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(0.83g)を加えて、50mLのトルエン溶媒の中で7時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物28を得た(0.92g、収率70%)。
また、得られた化合物28に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は613(C4631NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(8.化合物35の合成)
以下の反応式(14)〜(16)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物25を合成した。
先ず、反応式(14)によって、化合物Jを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物H(1.00g)、3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−yl−)アニリン(3−(4,4,5,5−tetramethyl−1,3,2−dioxaborolan−2−yl−)aniline)(0.61g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(tetrakis(triphenylphosphine)palladium(0):Pd(PPh)(0.16g)、及び炭酸カリウム(potassium carbonate:KCO)(0.46g)を加えて、トルエン(toluene)30mL、水(HO)4mL、及びエタノール(EtOH)2mLの混合溶媒の中で5時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分離し、分離した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物Jを得た(0.72g、収率70%)。
また、得られた化合物Jに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は371(C2821N)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、以下の反応式(15)によって、化合物Kを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物J(1.00g)、3−ブロモジベンゾフラン(3−bromo−dibenzofuran)(0.73g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris−(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.28g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.09g)、及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(1.04g)を加えて、50mLのトルエン溶媒中で7時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物Kを得た(0.98g、収率70%)。
また、得られた化合物Kに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は537(C4027NO)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、以下の反応式(16)によって、化合物35を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物K(1.00g)、1−(3−ブロモフェニル)ナフタレン(1−(3−bromophenyl)naphthalene)(0.58g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.19g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.06g)、及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(0.72g)を加えて、40mLのトルエン溶媒で7時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物35を得た(0.93g、収率70%)。
また、得られた化合物35に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は739(C5637NO)であり、理論値と合致することが確認された。
(9.化合物41の合成)
以下の反応式(17)〜(19)によって、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体である化合物41を合成した。
先ず、反応式(17)によって、化合物Mを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコ(flask)に、上記で合成した化合物L(15.00g)、酸化銅(I)(CuO)(0.85g)、アンモニア水(NHaq)(20ml)、NMP(70ml)を加え、110℃で25時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物Mを得た(7.4g、収率66%)。
また、得られた化合物Mに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は193(C1411N)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(18)によって、化合物Nを合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物M(1.00g)、3−ブロモジベンゾフラン(3−bromo−dibenzofuran)(1.41g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.27g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.084g)、及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(1.99g)を加えて、200mLのトルエン溶媒中で7時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物Nを得た(1.30g、収率70%)。
また、得られた化合物Nに対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は359(C2617NO)であり、理論値と合致することが確認された。
続いて、反応式(19)によって、化合物41を合成した。
アルゴン雰囲気下で、500mLの三つ口フラスコに、上記で合成した化合物N(1.00g)、上記で合成した化合物H(1.10g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(tris(dibenzylideneacetone)palladium(0):Pd(dba))(0.29g)、トリ−tert−ブチルホスフィン(tri−tert−butylphosphine:tBuP)(0.09g)、及びナトリウムtert−ブトキシド(sodium tert−butoxide:NaOtBu)(1.07g)を加えて、60mLのトルエン溶媒の中で7時間加熱還流した。空冷した後、副反応液に水を加えて有機層を分取し、分取した有機層から溶媒を留去した。得られた粗成生物をトルエン/ヘキサンを展開溶媒とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、白色固体の化合物41を得た(1.24g、収率70%)。
また、得られた化合物41に対して、FAB−MSを用いて分子量を測定したところ、測定値は637(C4831NO)であり、理論値と合致することが確認された。
[有機EL素子の作製]
(実施例7)
正孔輸送層(HTL)を化合物28で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例7による有機EL素子を作製した。
(実施例8)
正孔輸送層(HTL)を化合物35で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例8による有機EL素子を作製した。
(実施例9)
正孔輸送層(HTL)を化合物41で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて実施例9による有機EL素子を作製した。
(比較例4)
正孔輸送層(HTL)を以下の化合物C4で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて比較例4による有機EL素子を作製した。化合物C4は、窒素原子(N)に直接結合するフェニレン基の配位がパラ(para)配位である化合物である。
(比較例5)
正孔輸送層(HTL)を以下の化合物C5で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて比較例5による有機EL素子を作製した。化合物C5は、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体と異なり、ジベンゾフラン環の4位の位置にアミノ基が結合した化合物である。
(比較例6)
正孔輸送層(HTL)を以下の化合物C6で形成したことを除ければ、実施例1と同一の方法を用いて比較例6による有機EL素子を作製した。化合物C6は、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体と異なり、ジベンゾフラン環の2位の位置にアミノ基が結合した化合物である。
[評価結果]
作製した実施例7〜9及び比較例4〜6による有機EL素子の評価結果を以下の表2に示した。なお、作製した有機EL素子の発光特性の評価には、浜松ホトニクス製C9920−11輝度配向特性測定装置を用い、電流密度を10mA/cmとして評価した。
表2の結果を参照すれば、本発明の一実施形態によるモノアミン誘導体を用いて正孔輸送層(HTL)を形成した実施例7〜9は、比較例4〜6に比べて、駆動電圧が同等以下であり、発光効率が向上していることが分かる。
具体的に、窒素原子(N)に直接結合するフェニレン基がメタ(meta)配位である化合物28、35、及び41を用いた実施例7〜9は、比較例化合物C4を用いた比較例4に比べて、駆動電圧が同等以下であり、発光効率が向上していることが分かる。
また、ジベンゾフラン環の3位にアミノ基が結合した化合物28、35、及び41を用いた実施例7〜9は、ジベンゾフラン環の4位又は2位にアミノ基が結合した比較例化合物C5又はC6を用いた比較例5及び6に比べて、駆動電圧が同等以下であり、発光効率が向上していることが分かる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 有機EL素子
110 基板
120 第1電極
130 正孔注入層
140 正孔輸送層
150 発光層
160 電子輸送層
170 電子注入層
180 第2電極

Claims (20)

  1. 以下の化学式(1)で表されるモノアミン誘導体。
    前記化学式(1)において、
    Arは以下の化学式(2)で表され、
    Arは前記Arと互いに異なる置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基であり、
    mは0〜5の整数であり、
    は置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基、又は隣接する置換基同士が互いに結合することで形成された縮合環である。
    前記化学式(2)において、
    nは0〜3の整数であり、
    前記nが0である場合、Xは2以上5以下のベンゼン環が縮合された置換若しくは無置換のアリール基であり、
    前記nが1〜3の整数である場合、Xはナフチル基である。
  2. 前記mが0である、請求項1に記載のモノアミン誘導体。
  3. 前記nが0であり、
    前記Xは以下の構造式で表される置換基のいずれか1つである、請求項1または2に記載のモノアミン誘導体。
  4. 前記nが0であり、
    前記Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上14以下のアリール基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモノアミン誘導体。
  5. 前記モノアミン誘導体は、以下の化合物1〜18のいずれか1つである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のモノアミン誘導体。
  6. 前記nが1〜3の整数であり、
    前記Xは以下の化学式(3)で表される置換基である、請求項1または2に記載のモノアミン誘導体。
  7. 前記モノアミン誘導体は、以下の化学式(4)で表される、請求項1に記載のモノアミン誘導体。
    前記化学式(4)において、
    n1は1〜3の整数であり、
    pは1〜5の整数であり、
    は置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、又は、隣接する置換基同士が互いに結合することで形成された縮合環である。
  8. 前記nが1〜3の整数であり、
    前記Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリール基である、請求項1に記載のモノアミン誘導体。
  9. 前記nが1〜3の整数であり、
    前記モノアミン誘導体は、以下の化合物19〜41のいずれか1つである、請求項1に記載のモノアミン誘導体。
  10. 第1電極と、
    前記第1電極上に配置された第2電極と、
    前記第1電極と、前記第2電極との間に配置された1層以上の有機層と、を含み、
    前記1層以上の有機層の少なくともいずれか1つの層は以下の化学式(1)で表されるモノアミン誘導体を含む、有機電界発光素子。
    前記化学式(1)において、
    Arは以下の化学式(2)で表され、
    Arは前記Arとは互いに異なる置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基であり、
    mは0〜5の整数であり、
    は置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上30以下のアリール基、又は隣接する置換基同士が互いに結合することで形成された縮合環である。
    前記化学式(2)において、
    前記nは0〜3の整数であり、
    前記nが0である場合、Xは2以上5以下のベンゼン環が縮合された置換若しくは無置換のアリール基であり、
    前記nが1〜3の整数である場合、Xはナフチル基である。
  11. 前記第1電極と、前記第2電極との間に配置された発光層を含み、
    前記モノアミン誘導体を前記第1電極と、前記発光層との間に配置された少なくともいずれか1つ以上の層に含む、請求項10に記載の有機電界発光素子。
  12. 前記モノアミン誘導体を含む有機層は、正孔注入層又は正孔輸送層のいずれかを少なくとも含む、請求項10に記載の有機電界発光素子。
  13. 前記mが0である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  14. 前記nが0であり、
    前記Xは以下の構造式で表される置換基のいずれか1つである、請求項10〜13のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  15. 前記nが0であり、
    前記Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上14以下のアリール基である、請求項10〜14のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  16. 前記モノアミン誘導体は、以下の化合物1〜18のいずれか1つである、請求項10〜15のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  17. 前記nが1〜3の整数であり、
    前記Xは以下の化学式(3)で表される置換基である、請求項10〜13のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  18. 前記モノアミン誘導体は、以下の化学式(4)で表される、請求項10〜12のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
    前記化学式(4)において、
    n1は1〜3の整数であり、
    pは1〜5の整数であり、
    は置換若しくは無置換の環形成炭素数6〜30のアリール基、又は、隣接する置換基同士が互いに結合することで形成された縮合環である。
  19. 前記nが1〜3の整数であり、
    前記Arは置換若しくは無置換の環形成炭素数6以上18以下のアリール基である、請求項10〜12のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
  20. 前記nが1〜3の整数であり、
    前記モノアミン誘導体は、以下の化合物19〜41のいずれか1つである、請求項10〜12のいずれか一項に記載の有機電界発光素子。
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