JP2017007612A - 前二輪型三輪車の前二輪固定機構 - Google Patents

前二輪型三輪車の前二輪固定機構 Download PDF

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Abstract

【課題】重量のある前二輪型三輪車の駐輪を容易におこなうことのできる前二輪型三輪車の前二輪固定機構を提供する。【解決手段】ヘッドパイプ1cに挿通されてハンドル1a、1aaが取り付けられたステアリング軸1bを固定するステアリング軸固定部7と、前二輪2A,2B間で水平に延びて前二輪2A,2Bを傾動させる傾動アーム4と、傾動アーム4を固定する傾動アーム固定部8aと、ステアリング軸固定部7から延びるステアリングワイヤ9cと傾動アーム固定部8aから延びる傾動アームワイヤ9dの双方が通じるロック部6と、からなり、ロック部6を操作した際にステアリング軸固定部7と傾動アーム固定部8aが作動してステアリング軸1bと傾動アーム4を固定する前二輪型三輪車10の前二輪固定機構20である。【選択図】図1

Description

本発明は、前二輪型三輪車の前二輪の傾動と回転を固定する固定機構に関するものである。
二基の前車輪が並列に配設された前二輪型三輪車は、前後一輪ずつの二輪車に比べて、前二輪の間に積載スペースを設けることができ、また、荷重を前二輪で支持できることから静置状態や低速走行時でもふらつきや横転が抑制でき、ハンドルに前バスケットや幼児シートを取り付けた場合であっても操縦安定性が高いといった利点を有している。さらに、路面が傾斜している等の場合であっても停車した状態で倒れ難いこと、安定して曲がれること、などの利点も備えている。
前二輪型三輪車は、リンク機構で相互に繋がれた前二輪がカーブの際にリンク機構を構成する傾動アームの曲線軌跡上の移動に呼応して同時に傾動するようになっており、また、ハンドルの操作によってステアリング軸の回転を介して前二輪が同時に回転するようになっている。
ところで、前二輪型三輪車は前二輪故に全体重量が一般の二輪車に比して重くなっており、電動アシストユニットを搭載した前二輪型三輪車の場合には重量増が一層顕著になる。したがって、たとえば前二輪型三輪車を駐輪しようとした際に、重量のある前二輪型三輪車を持ち上げ、スタンドを立てて駐輪するのが困難であるといった課題を有している。
ここで、特許文献1には前二輪型三輪車に関する技術が開示されている。特許文献1で開示される前二輪型三輪車は、フレーム体に一端を軸支した一対の上サスペンションアーム、一対の下サスペンションアームと、上下のアームの他端間に軸支した一対のナックルと、ハンドルと一体に動くステアリングプレートと、一端をステアリングプレートに係止し、他端を下サスペンションアームに係止した一対の伝達手段などによって前輪操舵手段を構成したものである。直進走行からハンドルを切ってコーナリング走行をおこなう際に、ハンドルと一体に動くステアリングプレートによって伝達手段を引っ張り、フレーム体をハンドルの回転方向に強制的に傾けて、二輪車の感覚に近いフレーム体の傾きを得ることができるとしている。
しかしながら、特許文献1には、重量のある前二輪型三輪車の駐輪が困難であるといった上記課題を解決する手段の開示はない。
特開2001−10577号公報
本発明は上記する問題に鑑みてなされたものであり、重量のある前二輪型三輪車の駐輪を容易におこなうことのできる前二輪型三輪車の前二輪固定機構を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、本発明による前二輪型三輪車の前二輪固定機構は、ヘッドパイプに挿通されてハンドルが取り付けられたステアリング軸を固定するステアリング軸固定部と、前二輪間で水平に延びて、前二輪を傾動させる傾動アームと、傾動アームを固定する傾動アーム固定部と、ステアリング軸固定部から延びるステアリングワイヤと、傾動アーム固定部から延びる傾動アームワイヤの双方が通じるロック部と、からなり、ロック部を操作した際にステアリング軸固定部と傾動アーム固定部が作動してステアリング軸と傾動アームを固定するものである。
本発明の前二輪型三輪車の前二輪固定機構は、ハンドルが取り付けられたステアリング軸と前二輪を傾動させる傾動アームの双方をロック部を操作して固定することにより、前二輪の回転と傾動の二種類の動きを抑止でき、ロックされた前二輪と後輪の三点で前二輪型三輪車の停止姿勢を保持することを可能にしている。したがって、ロック部の操作により、重量のある前二輪型三輪車をロックし、三点で地面に接地している前二輪型三輪車をその立ち姿勢を維持した状態で駐輪することが可能になる。また、前二輪が同じ高さでなくても、安定して駐輪することができ、三輪車を斜め姿勢にして駐輪することも可能になる。
ここで、ロック部により、ステアリング軸固定部と傾動アーム固定部は同時に作動したり、若干のタイムラグをもって作動され、したがって、固定部によるステアリング軸と傾動アームの固定も、同時に実行される場合と多少のタイムラグを持って実行される場合の双方の形態がある。
前二輪を繋ぐ傾動アームの曲線軌跡上の移動によって前二輪が傾動するが、この傾動アームを傾動アーム固定部にて固定することで前二輪の所定の傾動状態を保持することができる。ここで、「曲線軌跡上」とは、たとえば地面に対する円弧状の軌跡を意味している。
一方、ハンドルが取り付けられたステアリング軸はハンドルの操作によって回転するが、このステアリング軸をステアリング軸固定部にて固定することでステアリング軸の所定の回動姿勢を保持することができる。
傾動アーム固定部からは傾動アームワイヤがロック部に通じており、ステアリング軸固定部からはステアリングワイヤがロック部に通じている。
ロック部はたとえば前二輪型三輪車の適宜の位置に設けられたレバー等から構成されており、レバー等を解除した状態ではステアリング軸は自由に回転でき、傾動アームも自由にスライド自在となっている。レバー等を引くと(ロック部を操作すると)、傾動アームワイヤとステアリングワイヤが同時に引っ張られ、これらのワイヤの引張りに応じて傾動アーム固定部とステアリング軸固定部の双方が作動し、それぞれ傾動アームとステアリング軸の固定を実行する。
本発明の前二輪固定機構によれば、前二輪型三輪車の容易な駐輪を可能にすることのみならず、三輪車を走行させる場合に安定した直進走行を実現することができる。たとえば手押しによる三輪車の安定した直進走行が考えられる。
ここで、ステアリング軸固定部の実施の形態として、ステアリング軸固定部が回動軸を中心に回動自在な二つのアームから構成され、二つのアームがヘッドパイプを挟んで配設されており、ロック部を操作した際に、ステアリングワイヤを介して二つのアームがヘッドパイプを挟んでステアリング軸を固定する形態を挙げることができる。
より詳細には、二つのアームの一端が回動軸に固定され、二つのアームの他端において、ステアリングワイヤのアウターの端部が一方のアームに突き当たって固定され、アウターから突出したインナーが他方のアームに固定されている。ロック部の操作によってステアリングワイヤのアウターに対してインナーが引っ張られ、二つのアームが回動軸を中心に回動してヘッドパイプを挟むことでステアリング軸を固定するものである。
この回動軸にはバネが配設されており、ステアリング軸が固定されていない状態では、バネの付勢によって二つのアームがヘッドパイプから離れた状態で位置決めされており、一方のアームの他端に貫通孔が開設され、他方のアームの他端にステアリングワイヤのインナーを挟む挟持部が設けてあり、ステアリングワイヤが貫通孔に挿通され、挟持部でインナーが挟持されているといった具体的な構成を挙げることができる。
また、ロック部はハンドル近傍(たとえば前バスケットの側方)に配設されているのが好ましい。
前バスケットの側方にレバー等からなるロック部が配設されていることで、乗員が腕を伸ばしてロック部を操作し易く、所望の傾動姿勢で前二輪を速やかに固定することが可能になる。
以上の説明から理解できるように、本発明による前二輪型三輪車の前二輪固定機構によれば、ロック部を操作した際にステアリング軸固定部と傾動アーム固定部が作動してステアリング軸と傾動アームの双方が固定されることにより、重量のある前二輪型三輪車を容易に駐輪することが可能になる。
本発明の前二輪固定機構を具備する前二輪型三輪車の全体を模擬した斜視図である。 前二輪型三輪車を前方から見た正面図である。 前二輪型三輪車を前方斜めから見て、かつ、てこ部材を拡大して示した図である。 (a)、(b)はてこ部材の実施の形態を示した模式図である。 ロック部を拡大した図であって、ロック部が解除されている状態を示した図である。 ロック部を拡大した図であって、ロック部が操作されている状態を示した図である。 ステアリング軸固定部を斜め前方から見た斜視図である。 ステアリング軸固定部を斜め後方から見た斜視図である。 傾動アーム固定部を斜め前方から見た斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の前二輪型三輪車の前二輪固定機構の実施の形態を説明する。
(前二輪型三輪車について)
図1は本発明の前二輪固定機構を具備する前二輪型三輪車の全体を模擬した斜視図であり、図2は前二輪型三輪車を前方から見た正面図である。
図示する前二輪型三輪車10は、フレーム体を構成するメインパイプ1dの前方にヘッドパイプ1cが接続され、メインパイプ1dの後方には縦パイプ1eが接続され、右ハンドル1aと左ハンドル1aaが取り付けられたステアリング軸1bがヘッドパイプ1cに回転自在に遊嵌され、ステアリング軸1bには傾動アーム4を介して二基の前二輪2A,2Bが取り付けられ、ペダル1hの踏込みによって回動するチェーン1iを介して駆動力が伝達される後輪2Cが取り付けられてその全体が大略構成されている。なお、図示する前二輪型三輪車10は、バッテリ1jを備えた電動アシストユニットが搭載された電動アシスト三輪車である。
縦パイプ1eにはシートポスト1fが昇降自在に取り付けられ、シートポスト1fの頂部にサドル1gが接続されている。
ステアリング軸1bに取り付けられた右ハンドル1aと左ハンドル1aaは、側方に広がった後、直上に立ち上がり、乗員側に延びて構成されており、右ハンドル1aには前二輪2A,2B用のブレーキレバー1a’が取り付けられ、左ハンドル1aaには後輪2C用のブレーキレバー1aa’が取り付けられている。
そして、右ハンドル1a、左ハンドル1aaの間の空間であって前二輪2A,2Bの直上には前バスケット1kが配設されている(図示する前バスケット1kは幼児シート兼用のバスケットであり、一つの実施例である)。
右ハンドル1aの立ち上がりパイプには、ステアリング軸1bの回転(Z1方向)と傾動アーム4の曲線軌跡上の移動(Z2方向)を同時に、もしくはほぼ同時に固定する際にロック操作するためのレバーから構成されたロック部6が取り付けられている。
ロック部6がハンドル1aの途中位置に取り付けられていることで、乗員は手を伸ばして臨機にステアリング軸1bと傾動アーム4の固定を図ることができる。
前二輪2A,2Bにはそれぞれ、各前輪2A,2Bの輪軸に接続されて前輪2A,2Bの上部を跨ぐU型のホーク1pが取り付けられ、左右のホーク1pに対して、傾動アーム4を構成する上傾動アーム4Aと下傾動アーム4Bが回動軸を介して回動自在に接続されている。なお、接続アーム4Dに対して、上傾動アーム4Aと下傾動アーム4Bがそれらの中央位置で回動自在に接続されている。
したがって、前二輪型三輪車10を傾けた際に、上傾動アーム4Aと下傾動アーム4Bが曲線軌跡上で移動し(Z2方向)、左右のホーク1pが傾斜することで前二輪2A,2Bの傾動が図られる。
図2で示すように、上傾動アーム4Aには、上方に突出するリング状のディスク4Cが固定されており、このディスク4Cが後に詳細に説明する傾動アーム固定部にて固定(ロック)されるようになっている。
左右のホーク1pには、前輪2A,2Bを跨いで配設され、ブレーキ3を構成する二つのアーム3a,3bのうちの一方のアーム3bが接続されている。二つのアーム3a、3bは前二輪2A,2Bの直上で回動軸を介して接続されており、各アーム3a、3bの先端内側にはブレーキシュー3cが取り付けられ、ブレーキ操作の際にブレーキシュー3cが前輪2A,2Bのリム2A’、2B’に摺接して制動が実行される。
傾動アーム4を構成する接続アーム4Dには後に詳細に説明するてこ部材5が取り付けられており、てこ部材5の先端には前二輪用のブレーキレバー1a’に通じる第一ブレーキワイヤ9aが取り付けられ、てこ部材5の後方(後輪側)の二箇所には、二基のブレーキ3にそれぞれ通じる第二ブレーキワイヤ9bが取り付けられている。
(てこ部材について)
図3,4を参照して、てこ部材について詳細に説明する。ここで、図3は前二輪型三輪車の前方を斜めから見て、かつ、てこ部材を拡大して示した図であり、図4(a)、(b)はともに、てこ部材の実施の形態を示した模式図である。
図3で示すように、てこ部材5は、上下二つの上てこ5aと下てこ5bが回転軸5cを中心に相互に回動自在に組み付けられており(X1方向に回動)、上てこ5aの前方端(三輪車の前進方向端部)に第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5dが設けてあり、上てこ5aの後方端の二箇所に第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5eが設けてある。
第一ブレーキワイヤ9aのアウター(ワイヤ)の先端は第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5dに突き当たって取り付けられ、アウターから突出したインナー(ワイヤ)は下方の下てこ5bにあるワイヤ先端固定部5fで挟持され、固定されている。
ブレーキレバー1a’の操作により、てこ部材5は、回転軸5cを中心に上てこ5aと下てこ5bが相互に回動し、洗濯バサミのように動く。
なお、てこ部材5の後方において、接続アーム4Dにはブロック体8cが取り付けられており、ブロック体8cの下方には、後に詳細に説明する傾動アーム固定部8aが取り付けられ、ブロック体8cの上方には、後に詳細に説明するステアリング軸固定部7が取り付けられている。そして、ステアリング軸固定部7と傾動アーム固定部8aから前二輪固定機構20が構成されている。
図4a,bで示すてこ部材5A,5Bは図3で示すてこ部材5の他の実施形態であり、回転軸5cから第一ブレーキワイヤ取り付け箇所および/または第二ブレーキワイヤ取り付け箇所までの距離を変更自在な変更手段を具備している。
まず、図4aで示すてこ部材5Aは、上てこ5aの先端に三つの第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’を備えており、上てこ5aの後方には二組の第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’を備えていて、これら複数の第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’と第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’がいずれも変更手段となっている。
第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’に関し、回転軸5cから近い順にそれぞれ、回転軸5cからの距離がL1、L1’、L1”となっており、第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’に関しては、回転軸5cから近い順にそれぞれ、回転軸5cからの距離がL2、L2’となっている。
このように、回転軸5cからの距離が異なる複数の第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’と第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’を備えていることで、ブレーキレバー1a’を操作する際の乗員に与える負荷の程度を調整することが可能になる。
たとえば、第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’を回転軸5cから最も長い距離L1”の場所に設定し、第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’を回転軸5cから最も短い距離L2の場所に設定することで、てこの原理により、乗員がブレーキレバー1a’を操作した際の負荷は最も少なくなる。逆に、第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’を回転軸5cから距離L1の場所に設定し、第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’を回転軸5cから距離L2’の場所に設定することで、乗員がブレーキレバー1a’を操作した際の負荷は最も大きくなる。
てこ部材5Aを設けることにより、乗員が感じる負荷の程度に応じて、乗員が適度の負荷を受ける位置に第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’と第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’を設定することが可能になる。なお、第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5d’と第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5e’の基数やそれぞれの回転軸5cからの距離は図示例に何ら限定されるものではなく、多様な形態が適用可能である。
次に、図4bで示すてこ部材5Bは、変更手段である第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5dがスライド部5gに固定されており、上てこ5aに開設されたスライド溝5a’内をスライド部5gがスライドすることにより(X2方向)、第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5dと回転軸5cの距離L1を適宜変更できる構成を有している。
スライド溝5a’には左右の溝壁にスリット5a”が設けてあり、スライド部5gの側方に張り出したピン5g’の先端がスリット5a”に嵌り込み、適宜の場所で固定自在となっている。
なお、図示を省略するが、第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5eもスライド部にてスライド自在に構成されていてもよい。また、第一ブレーキワイヤ取り付け箇所5dが図示例のようにスライド自在であり、第二ブレーキワイヤ取り付け箇所5eが図4aで示すように複数箇所に設けられた形態であってもよい。
(前二輪固定機構について)
図3で示す前二輪固定機構20は、ステアリング軸1bの回転を固定するステアリング軸固定部7と、傾動アーム4の曲線軌跡上の移動を固定して前二輪2A,2Bの所定の傾動姿勢を保持する傾動アーム固定部8aとから構成される。以下、図5〜9を参照して順に、ステアリング軸固定部7と傾動アーム固定部8aを固定するロック部6、ステアリング軸固定部7、最後に傾動アーム固定部8aを説明する。
<ロック部について>
図5はロック部を拡大した図であって、ロック部が解除されている状態を示した図であり、図6はロック部が操作されている状態を示した図である。
ロック部6は、右ハンドル1aの立ち上がりパイプに取り付けられるギヤ6aと、係合部6cが回動自在に装着されたレバー6bとから構成されている。
レバー6bの端部において、ステアリング軸固定部7に通じるステアリングワイヤ9cと、傾動アーム固定部8aに通じる傾動アームワイヤ9dが取り付けられ、それぞれのワイヤ9c、9dから延びるインナー9c’、9d’の上端が上方のギヤ6aに延びて固定されている。なお、ステアリングワイヤ9cの途中位置には不図示のタイミング調整器が介在しており、ステアリングワイヤ9cと傾動アームワイヤ9dの同時引きのタイミングを調整するようになっている。
図5で示すロック部6の状態では、ステアリング軸固定部7と傾動アーム固定部8aの双方のロックが解除されており、したがって、ステアリング軸1bは回転自由であり、傾動アーム4は曲線軌跡上を移動自在となっている。
図5で示すように、係合部6cを下方に引いて(Y1方向)係合部6cのギヤ6aへの係合を解除した後、レバー6bを上方に引き上げ(Y2方向)、図6で示すごとくレバー6bの引き上げ状態にて係合部6cをギア6aに係合させる。このことにより、ステアリングワイヤ9cと傾動アームワイヤ9dのインナー9c’、9d’の上端で固定された状態でステアリングワイヤ9cと傾動アームワイヤ9dが同時に引き下げられ、双方のインナー9c’、9d’が同時引きされる。このことにより、前二輪固定機構20を構成するステアリング軸固定部7と傾動アーム固定部8aの同時固定もしくは略同時固定が図られる。したがって、ロック部6を操作することでステアリング軸固定部7と傾動アーム固定部8aの作動によるステアリング軸1bと傾動アーム4の固定を、シンプルな設備で、かつ簡単な操作でおこなうことが可能になり、このことは生産性の向上にも繋がる。なお、係合部の形態によっては最初の係合解除が不要な場合もある。
<ステアリング軸固定部について>
図7はステアリング軸固定部を斜め前方から見た斜視図であり、図8はステアリング軸固定部を斜め後方から見た斜視図である。
ステアリング軸固定部7は、回動軸7cを中心に回動自在で内側に不図示のパッドを備えた二つのアーム7a、7bから構成されている。二つのアーム7a,7bの一端は回動軸7cに固定され、二つのアーム7a,7bの他端においては、ステアリングワイヤ9cのアウターの端部がアーム7bに突き当たって固定され、アウターから突出したインナーがアーム7aに固定され、ヘッドパイプ1cを挟んで双方のアーム7a,7bが配設されている。
回動軸7cにはバネ7gが配設されており、ステアリング軸1bが回動自在の状態では、バネ7gの付勢によって二つのアーム7a、7bがステアリング軸1bから離れた状態で位置決めされている。
アーム7bの他端には貫通孔7eが開設され、アーム7aの他端にはステアリングワイヤ9cのインナーを挟む挟持部7fが設けてあり、ステアリングワイヤ9cが貫通孔7eに挿通され、挟持部7fでインナーが挟持されている。
ロック部6の操作によってステアリングワイヤ9cのアウターに対してインナーが引っ張られた際に、ステアリングワイヤ9cの動きに応じて二つのアーム7a、7bがバネ7gの付勢に抗して回動軸7cを中心に回動し、パッドを介してヘッドパイプ1cを挟むことでステアリング軸1bを固定する。
<傾動アーム固定部について>
図9は傾動アーム固定部を斜め前方から見た斜視図である。
傾動アーム固定部8aは、傾動アームワイヤ9dの先端が固定されたディスクキャリパー8bから構成されており、ディスクキャリパー8bには不図示のパッドが設けられている。そして、上傾動アーム4Aから上方に突出しているディスク4Cがディスクキャリパー8bの先端位置に配設されている。
ロック部6が操作されて傾動アームワイヤ9dのインナーが引かれると、傾動アームワイヤ9dの動きに応じてディスクキャリパー8bが回転駆動する。
ロック部6が解除されている状態では、ディスクキャリパー8bの先端のパッドはディスク4Cには当接していない。そして、ロック部6の操作によってディスクキャリパー8bが回転すると、パッドの位置が変更されてディスク4Cと摺接し、ディスク4Cを固定することで傾動アーム4の全体が固定される。
図示する前二輪固定機構20によれば、ハンドル1a、1aaが取り付けられたステアリング軸1bと前二輪2A,2Bを傾動させる傾動アーム4の双方をロック部6を操作して固定することにより、前二輪2A,2Bの回転と傾動の二種類の動きを固定(ロック)でき、前二輪2A,2Bと後輪2Cの三点で前二輪型三輪車10の停止姿勢を安定的に保持することが可能になる。したがって、ロック部6の操作により、三点で地面に接地している重量のある前二輪型三輪車10を、その立ち姿勢を維持した状態で駐輪することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1a…右ハンドル、1aa…左ハンドル、1a’,1aa’…ブレーキレバー、1b…ステアリング軸、1c…ヘッドパイプ、1d…メインパイプ、1e…縦パイプ、1f…シートポスト、1g…サドル、1h…ペダル、1i…チェーン、1j…バッテリ、1k…前バスケット、1p…ホーク、2A,2B…前輪(前二輪)、2C…後輪、3…ブレーキ、3a,3b…アーム、3c…ブレーキシュー、4…傾動アーム、4A…上傾動アーム、4B…下傾動アーム、4C…ディスク、4D…接続アーム、5,5A,5B…てこ部材、5a…上てこ、5b…下てこ、5c…回転軸、5d…第一ブレーキワイヤ取り付け箇所(ブレーキワイヤ取り付け箇所)、5d’… 第一ブレーキワイヤ取り付け箇所(変更手段)、5e…第二ブレーキワイヤ取り付け箇所(ブレーキワイヤ取り付け箇所)、5e’…第二ブレーキワイヤ取り付け箇所(変更手段)、5f…ワイヤ先端固定部、5g…スライド部(変更手段)、6…ロック部、6a…ギヤ、6b…レバー、6c…係合部、7…ステアリング軸固定部、7a,7b…アーム、7c…回動軸、7e…貫通孔、7f…挟持部、7g…バネ、8a…傾動アーム固定部、8b…ディスクキャリパー、8c…ブロック体、9a…第一ブレーキワイヤ、9b…第二ブレーキワイヤ、9c…ステアリングワイヤ(ワイヤ)、9d…傾動アームワイヤ(ワイヤ)、10…前二輪型三輪車、20…前二輪固定機構

Claims (3)

  1. ヘッドパイプに挿通されてハンドルが取り付けられたステアリング軸を固定するステアリング軸固定部と、
    前二輪間で水平に延びて前二輪を傾動させる傾動アームと、
    傾動アームを固定する傾動アーム固定部と、
    ステアリング軸固定部から延びるステアリングワイヤと、傾動アーム固定部から延びる傾動アームワイヤの双方が通じるロック部と、からなり、
    ロック部を操作した際にステアリング軸固定部と傾動アーム固定部が作動してステアリング軸と傾動アームを固定する、前二輪型三輪車の前二輪固定機構。
  2. ステアリング軸固定部は、回動軸を中心に回動自在な二つのアームから構成され、二つのアームがヘッドパイプを挟んで配設されている、請求項1に記載の前二輪型三輪車の前二輪固定機構。
  3. ロック部がハンドル近傍に配設されている請求項1または2に記載の前二輪型三輪車の前二輪固定機構。
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